feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

Ryoma Takemasa selection - "After Hours Music ~ landing in autumn morning"

JJazz.Netの番組「WHISKY MODE」のナビゲーター、DJ KAWASAKIさんをはじめ多くのDJやダンサーから尊敬され人気を集めているDJ、Theo Parrish(セオ・パリッシュ。そういえば11月に来日ツアーがありますね!)。
アイソレーター(低音/中音/高音をブーストしたりカットしたりする機材)を駆使したソウルフルでグルーヴたっぷりなプレイに、僕も何度となく朝までヘロヘロにされました。

そんなDJ's DJとも言える彼が認めた日本人プロデューサー / DJが、Ryoma Takemasaです。

Ryoma Takemasaは、10年間のアメリカ生活の影響のもとに、ヒップホップDJとしてキャリアをスタートさせています。(余談ですが、「夜ジャズ.Net」の須永辰緒さんもヒップホップをメインに回されていた時期もありましたね)
その後徐々に、テクノやハウスへと移行し、国内外のレーベルから作品を発表して、世界中のトップDJ(ローラン・ガル二エやジェームス・ホルデン、オスンラデなど)から評価を集めています。

10月17日に満を持して発表したデビューアルバム『Catalyst』では、タイトル曲で、前述のセオ・パリッシュの代表曲「You Forgot」を大胆に使用し、ソウルフルに仕上げています。
デモバージョンを気に入ったセオが自曲の使用を許可したというのは、ある種、事件ですね!

そんな今話題熱々のRyoma Takemasaに、「クラブ遊び明けの朝、秋の高い空のもとで聴きたい曲」を選んでいただきました。
彼のコメント付きです!

まさにタイトル通り、クラブ遊び後の着地や、週末の朝に聴いたら気持ちの良いセレクション!!

[Text:樋口亨]


After Hours Music ~ landing in autumn morning - クラブ遊び明けの朝、秋の高い空のもとで聴きたい曲


Radiohead 「Bullet Proof I Wish I Was」

この曲は毎年秋になると好んで聴く曲で、トム・ヨークの声がものすごくあったかく、頭の中に情景が浮かびあがります。「I Come With The Rain」という映画で挿入歌としても使われていて、色気があっていいですね。少し肌寒い朝、太陽があがりそうなピンク色の空の下でこの曲を聴ければ僕は幸せものです。そこで眠い目をこすりながらも微糖のコーヒーを飲んで、友達と音楽の話をするというのが理想ですね。


O.C. 「Born 2 Live」

もちろんO.Cのライミングも良いんですけど、このトラックはとにかくドラムがかっこいい。この時期のヒップホップはインストでも十分かっこいいですよね。PVで鳥が空をすごく気持ち良さそうに飛んでいるんですけど、あの空は絶対に秋だと僕は勝手に思ってます。クラブ帰りにこのトラックが聞こえてきたら、とりあえず家には帰れませんね。O.C最高です。


Black Sheep「Without A Doubt」

このトラックは正直何回聴いたか分かりません。キャッチーなフックが大好きなんです。あとスネア。このスネアのリバーブ感は秋の高い空にピッタリです。ただ気持ちの良いトラックなのでこれを聴いたらすぐに寝ちゃいますね。ヒップホップDJしている時によく使っていて、レコードでも2枚持ってました。2枚使いはできませんでしたが。


Sigur Ros「Nothing Song」

クラブ遊びが終わって気持ちの良い朝、秋らしい高い空の下で自分がどの曲を聴くか選べるとしたら、結局はこの曲です。トム・クルーズ主演の映画「Vanilla Sky」でも使われている曲なんですが、流れているシチュエーションが最高で、あのような所で聴けるなら僕もビルから飛び降りちゃいます(笑)この曲が流れるだけで周りが澄んだ空気になるでしょう。透明感があって落ち着けるとても素晴らしい曲です。


Ryoma Takemasa「Catalyst (Autumn Evening Mix)」

恐縮ながら、これだけのラインナップの中で最後に選ばせて頂いたのは、10月17日にリリースした僕のアルバム『Catalyst』の表題曲です。一応ミックス名は日本語直訳で秋の夕方ミックスになっていますが、クラブ明けの朝でも十分いけます。最初のブレイクがあけて青いパッドが入ってくるところは、踊り疲れたあなたの体を癒してくれるでしょう。そして一緒に「ユ~フォガット♪」と口ずさみましょう(笑)さらに楽しくなるはずです。



『Catalyst』Ryoma Takemasa
Catalyst

■タイトル:『Catalyst』
■アーティスト:Ryoma Takemasa
■発売日:2012年10月17日
■レーベル:UNKNOWN season
■カタログ番号:USCD-1001
■価格:2,100円(税込)

amazon link



Ryoma Takemasa
Ryoma Takemasa

10年間アメリカで生活した後、2004年に日本に帰国。A Tribe Called Quest、O.C.、Nas、Jeru The Damaja、Black Moonなどに影響を受け、ヒップホップDJとしてキャリアをスタートする。DJを続けていく中で徐々にテクノやハウスにシフトし始め、2007年にPaul MacのレーベルStimulus RecordsからデビューEP「Koroon」をリリース。2008年末には自身のレーベルApostropheから「The Overhousen Manifesto」をアナログカットし、国内外のDJによってプレイされる。2009年には西麻布のサウンドバー+にてKihira Naokiと共に「KAFKA」でレジデントを務める。2011年に国内注目レーベル「UNKNOWN season」から積極的にリリースし始め、その中でもDeepn`(Gonno Remix)と(The Backwoods Remix)はLaurent Garnier、James Holdenなど有名DJがプレイし国内外で好評を得ている。2011年の年末にリリースされたオリジナル楽曲のDual House Groove 6はWhatpeopleplay総合Chartで6位を獲得した。
http://soundcloud.com/ryoma-takemasa

アーカイブ