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"TOUCH OF JAZZ"アルバム - ウィリアムス浩子 セレクト

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストはジャズ・ヴォーカリストのウィリアムス浩子さん。

浩子さんをジャズの世界へ導いたアニタ・オデイの「A Nightingale Sang In Berkeley Square」。
この曲を巡る不思議なつながり。
ジャズに触れるだけではなく、運命を感じさせる1曲です。


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『This Is Anita / Anita O'Day』


「このアルバムに収録されている「バークリー・スクウェアのナイチンゲール」を聴いた時、世の中にこんな美しい曲があるんだっていうことに感動したんです。当時アマチュアバンドを組んではいたけれど、ジャズの事は知らなくて。だからこの曲でジャズを知ったんです。それからは"アニタ・オデイ"と見つけると買い集めるようになって。そしたらその先にオスカー・ピーターソンとかポール・チェンバース、そしてバド・パウエルとかビル・エヴァンスとかジャズの巨匠たちが出てくる。アニタは、そんなジャズの世界へのきっかけをくれた存在。


中でも「バークリー・スクウェアのナイチンゲール」があまりにも好きで(笑)、いつか自分のアルバムを作ることがあるのなら必ず1曲目に入れようと思って、2008年の最初のアルバムに入れました。そして私のレーベル名も「Berkeley Square Music」に(笑)。
1946年のそんなに有名でもない曲なのに、この歌が気になっていたという海外の人から連絡をもらったり、この曲によって人とのつながりができたりと、本当に運命を感じる1曲です。


そういえばこんな事があったんです。私がこの「バークリー・スクウェアのナイチンゲール」を歌った時に目の前の女性が泣きはじめて。後で話を聞いたら彼女がサンフランシスコに住んでいた時に、自分の娘がこの曲を口ずさんでいたそう。「どうして(私の好きな)この曲を知ってるの?」と尋ねたら、隣のおじいちゃんがいつもサックスでこの曲を演奏していたそうなんです。そしてそのおじいちゃんというのは、戦時中にバークリー・スクエアの近くの爆撃によって恋人を亡くしていたんです。それをひきずって、彼女の事を忘れないようにいつもこの曲を練習していたそうなんです。その話を聞いた娘が感動し、それをお母さんに伝え、お母さんはそれが重なって私の歌を聴いて感動して、とまさに時空を超えて人を結びつけるようなチカラを持つ、不思議な曲です。」

ウィリアムス浩子


■タイトル:『This Is Anita』
■アーティスト:Anita O'Day

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【A Nightingale Sang In Berkeley Square / Anita O'Day】




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■タイトル:『MY ROOM side2』
■アーティスト:ウィリアムス浩子
■発売日:2015年4月15日
■レーベル : Berkeley Square Music
■製品番号:BSM-7

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[収録曲]

1. If
2. Someone To Watch Over Me
3. Danny Boy
4. I'll Weave A Lei Of Stars For You
5. You Must Believe In Spring


(メンバー)
ウィリアムス浩子(v)
馬場孝喜(g)

あくなきクオリティの追求を続ける「MY ROOM」プロジェクトの第2弾。 その音楽的内容と高品位なサウンドが高く評価され、前作「MY ROOM side1」は、ジャズ批評誌「ジャズオーディオ・ディスク大賞2014」ヴォーカル部門で『銀賞』を獲得。 これは、世界のトップシンガーたちと肩を並べての受賞であり、日本人ヴォーカリスト初の快挙として話題となった。 長く共演を続けてきたギターの名手・馬場孝喜とのデュオによる息の合ったパフォーマンスは、「If」「Danny Boy」といった名曲に新たな息吹を吹き込む。 オーディオルームでの一発録りは、「互いの音のかぶり」の問題など録音面では困難をともなうが、エンジニア・新島誠氏の手にかかれば、ここまでハイクオリティなサウンドも 可能であることを実証するオーディオ作品でもある。絶妙にチューニングされたオーディオルームならでの響きまでブレンドされたその『生音(なまおと)』は、リアルなヴォーカル &ギターとともに空気感、部屋感までも心地よく味わえる。温かみあるサウンド、人間くさいこの生の音は、今の時代だからこそ切望されるのだろう。




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【ウィリアムス浩子】(ヴォーカリスト)
都内を拠点に全国のライブシーンで活躍するシンガー。アルバムが4作連続ジャズチャート1位を記録。最新作「My Room side2」は発売1週間でオリコン9位を記録し、いまなお好調なセールスを続ける。作編曲家・服部克久氏に「最高のエンジンを積んだロールスロイスが時速 100kmで優雅に走るよう」と言わしめるほどのその歌声は、ジャズの枠を越えて多方面から熱い注目を集める。また、各作品の優れた音づくりは、オーディオ界からも高く評価され、専門誌にたびたび取り上げられ、オーディオ評論家のリファレンス・ディスク(試聴盤)としても使われている。「ジャズ批評」の『ジャズオーディオ・ディスク大賞』では、激戦のヴォーカル部門にて、アルバム「a time for Ballads」(2012年)が第 10位、「A Wish」(2013年)が"銅賞"、そして「MY ROOM side1」(2014 年)が日本人初となる"銀賞"に輝くなど、世界のトップシンガーと並び称されるまでに躍進を遂げる。さらに、イタリアはじめ欧州・アジアのオーディオショップでもアルバムが販売されるなど、その活動は世界へと広がりを見せている。MRO ラジオ北陸放送「ウィリアムス浩子のご一緒にジャズはいかが?」パーソナリティ。 日テレプラス「Mint Jazz」にて、昨年のライブの模様がリピート放映中。


ウィリアムス浩子 オフィシャルサイト
http://www.hirokowilliams.com/J/Hiroko_Williams.html

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