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90年代生まれのアーティストが集う「JAZZ SUMMIT TOKYO FESTIVAL 2015」開催決定!

若手ジャズミュージシャンによる新たなムーブメントを起こすべく発足したコミュニティー『JAZZ SUMMIT TOKYO』。中山拓海、石若駿、江﨑文武、ぬかたまさしという実行メンバーが中心となって現在シーンに新たな新風を吹き込むべく定期的にイベントを開催中。そんな彼らが、8月29日(土)に六本木SuperDeluxeで90年代生まれのアーティストによる、最新鋭の演出を取り入れた今までとは一味違うジャズフェスティバルを開催します。







現在発表されている出演者は、寺久保 エレナ、井上 銘、金澤 英明、石若 駿、ものんくる。
今後随時出演アーティストは発表されるとのこと。

JAZZ SUMMIT TOKYOでは、現在このジャズフェスティバル開催に向けてクラウドファンディングで支援を募っています。
※クラウドファンディングとは?インターネットを通じてクリエイターが不特定多数の人達から作品制作の資金を募ることです。


■締切日時
2015/8/11(火)23:00まで。


■開催概要
日程:2015年8月29日(土) 夜
会場:六本木 SuperDeluxe
出演者:寺久保 エレナ、井上 銘、金澤 英明、石若 駿、ものんくる(順次公開中)


■プロジェクト詳細ページ
https://readyfor.jp/projects/jazzsummit(readyfor.jp)




【JAZZ SUMMIT TOKYOより】


JAZZ SUMMIT TOKYOは、若手ジャズ・ミュージシャンが中心となってこれからのジャズや音楽業界について考え、日本のジャズ・シーン、ひいては日本の音楽業界に大きなムーブメントを作りだす事を目的としたコミュニティです。

いまの日本にとって、ジャズという音楽は何なのか。

かつて、日本のジャズカルチャーの発信地であったジャズ喫茶・ジャズクラブは、ジャズを聴く場所であるほかに、学生の議論の場でもあり、文化人の交流地でもあり、様々な音楽以外のカルチャーの発信地でもありました。
また、今日でも多くの大学にジャズを演奏するサークルが存在していたり、さらにはジャズの本場であるニューヨークよりも東京の方がジャズクラブの数が多かったりすることなどから、

『ジャズは日本における一文化として深く根付いている音楽だ』

と、ひとまずのところは言えるのではないでしょうか。

しかしながら、今日の日本における『ジャズ』はかつて担っていた多くの役割を失いつつあります。
多くのジャズ喫茶・ジャズクラブでは、プロのジャズミュージシャンによるライブにも関わらず、ほとんどお客様がいないということが日常茶飯事という状況に陥ってしまいました。

もちろん、これには昨今の音楽産業全体の不況が与えた影響も大きいでしょう。

日本の音楽産業の市場規模は、最盛期の1998年に比べ半分以下になってしまいました。
ジャズの市場規模も同じように低迷し、今日の市場規模は音楽産業全体の2%にとどまっています。
(参考:日経ビジネス)

しかし、多くの場所で(たとえBGMとしてとはいえ)ジャズという音楽が利用され、認知されている国で、市場規模が産業全体の2%、クラシック音楽市場の10分の1、歌舞伎市場の半分以下にとどまってしまっているのは、今日のジャズの受容形態(BGMとしての認知)の問題のほかに、プロモーション方法、見せ方、ジャズ喫茶・ジャズクラブの在り方など、音楽産業全体の低迷以外にも様々な原因があると考えることはできないでしょうか。特に、技術の進歩によってセルフ・プロモーションが容易になった今日、ジャズ界がこの"プロモーション"の部分を改善する余地は大いにあると感じています。

また『ジャズ、興味はあるけど難しそう』という音楽リスナー層が一定数存在していることに対して、"入門編"と銘打った、過去の名作を用いたオムニバスCDが作り続けられているのではジャズに未来はありませんし、ジャズが演奏される"場所"も時代に合った経営を心がけなければ、次の世代にジャズの醍醐味を伝えることは出来ません。

一方、日本では数多くの飲食店でジャズが店内BGMとして採用されています。特に近年はどのラーメン店に入ってもジャズが流れているという不思議な現象が起きています。ライブや新作音源制作など、本来の『ジャズ』の魅力を伝える機会が減ってゆく中で、BGMとしての採用率は上がり続けている。

いまの日本にとって、ジャズという音楽は『都合の良いBGM』としての認知が深まる一方になってしまっているのではないでしょうか。

単なるBGMとしての音楽ではなく、即興演奏によってその場で作られる『その場限りの音楽』であり、即興演奏によって生まれる『瞬間の刺激』があるということを知ってほしい。日本に深く根付いているジャズという音楽の真髄を、もっと多くの人に、ジャズという音楽に生で触れることによって感じて欲しい。

JAZZ SUMMIT TOKYOは、そんな思いから『若手アーティストの協力』でムーブメントを起こそうと結成されました。

日本には世界レベルで通用するジャズ・ミュージシャンが数多く存在し、ジャズも日々進化し続けています。
日本における『ジャズ』がこれから、さらに"アツい"ものになるように。

そんな時代が訪れるキッカケになることを目指して。


JAZZ SUMMIT TOKYO 実行委員会
http://www.jazzsummit.net/

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