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"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 矢野沙織 セレクト

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストはアルト・サックス奏者の矢野沙織さん。

お父さんの影響で聴いたジャコ・パストリアス。
ここからチャーリー・パーカー~BE BOPとジャズの源流をたどる旅へ。
そういう意味ではまさに"TOUCH OF JAZZ"といえます。

ジャズ(音楽)の面白さはこういうところでもありますね。


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『ジャコ・パストリアスの肖像 / Jaco Pastorius』


「当時、家に娯楽がなくて暇だったので(笑)、父がコレクションするCDをよく聴いていたんです。父のコレクションは大半がファンクやロックで、フュージョンやジャズは少しだけだったのですが、このアルバムは、"何の音なんだろ?"っていう感じでベースの音にすごく興味を持ったんです。それまではブーツィー・コリンズみたいなベース・ラインがすごいと思っていたんですが。


特に好きだったのは1曲目に収録されている「Donna Lee」。調べてみたら元曲を演奏しているのはチャーリー・パーカーという人で、私と同じアルト・サックスを吹いている人だということが分かったんです。彼のサックスは、私が当時よく聴いていたメイシオ・パーカーやキャンディー・ダルファーの音色とは(どっちが良いとか悪いとかではなく)全然違うものだなと思って。


またチャーリー・パーカーが活躍していた1940年代の時代背景も含めて興味を持ったんです、こんな時代にアメリカってこんなことやってたんだって。ジャズもそうですが、快楽ってここまでいくとストイックというか、"喜び"っていうのと"真剣"だということが紙一重どころか一緒なんだなということを知ることになりました。」

矢野沙織


■タイトル:『Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアスの肖像)』
■アーティスト:Jaco Pastorius
■オリジナル発売年:1976年

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【Jaco Pastorius- Donna Lee】




【Charlie Parker-Donna Lee】




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■タイトル:『Bubble Bubble Bebop』
■アーティスト:矢野沙織
■発売日:2015年4月22日
■レーベル : 日本コロムビア
■製品番号:COCB-54166

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[収録曲]

01. Blowin' The Blues Away
02. Bluebird
03. Puerto Rico~砂とスカート
04. Betty Et Zorg(Betty Blue)
05. Mercy, Mercy, Mercy
06. Bayou
07. Avalon
08. Bye Bye Babylon
09. Confirmation


[メンバー]
矢野沙織 (as)
中島徹 (p)
中村健吾 (b)
小松伸之 (ds)
元晴 (tp)
タブゾンビ(tp)
大儀見元 (perc)
中路英明 (tb)
ほかサルサスインゴサのメンバーが参加

2年半の沈黙を破って登場する、矢野沙織の新たなるステージ!ビ・バップからファンキー・ジャズ、そしてキューバンラテンまで、矢野沙織の真剣な歌心と遊び心が交錯する。基軸は"Bebop"に据えながらも、今の矢野沙織の音を最大限に活かしたファンキー・ジャズのいいところ、キューバンラテン要素の美味しいところを盛り込んだ、バブルの如く湧き出るサックス、スパークリングなパッション・ジャズを聴かせます。レコーディング・メンバーは、突出したテクニックを持ち合わせジャズ~ラテンまで幅広いジャンルで活躍し、これまでの矢野沙織を支えてきたピアニスト、中島徹、同じくこれまでの矢野沙織のリズムをサポートしてきたドラマー、小松伸之、ニューヨークに拠点を持ちながらも日本のジャズ・シーンの中核を担うベーシスト、中村健吾に加え、ジャズの枠を超え人気を博している"Soil & Pimp Sessions"のメンバー、元晴(ts)、タブゾンビ(tp)、さらに日本のキューバンラテンの重鎮バンド、サルサスインゴサのリーダーでありパーカッショニストの第一人者の大儀見元、そしてサルサスインゴサのメンバーも参加! 新たなパッションとグルーヴが矢野沙織を強力にバックアップします。




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【矢野沙織】(アルト・サックス奏者)
1986年生まれ 東京出身。9歳のときブラスバンドでアルト・サックスを始める。チャーリー・パーカーに衝撃を受けジャズに傾倒、14歳でビリー・ホリデイの自叙伝に感銘し、自らジャズクラブに出演交渉を行ってライブ活動をスタート。ジャズの名門SAVOYレーベル日本人アーティスト第2弾として2003年9月、16歳でセンセーショナルなデビューを飾る。モダン・ジャズの起源である"ビ・バップ"に真摯に取り組み、日本にとどまらずニューヨークでもライブを重ねる一方、テレビ朝日系「報道ステーション」テーマ曲に起用され、世に新世代ジャズの到来を知らしめた。マイルス・デイビスとの活動で知られるジミー・コブが、3rdアルバム『SAKURA STAMP』発売記念ブルーノート・ツアーで共演した際には、「日本のキャノンボール・アダレイ」と絶賛。ニューヨーク2日間公演でも本場オーディエンスを圧倒し、初のライブ盤として発売。5thアルバム『Groovin' High』では、2度のグラミー・ウイナーに輝いたアレンジの神様スライド・ハンプトンや、ジェームズ・ムーディなど巨匠ディジー・ガレスピーのオールスターズと共演を果たす。以降、ムーディ氏との親交は厚く、カリフォルニアの自宅に招かれての2週間にわたる個人レッスンを受けている。2007年春、花王"ASIENCE"の新たなアジアンビューティとしてCMに登場。同CMで使用されたオリジナル曲「I & I」を収録した、20歳にして初のベストアルバムは、第22回日本ゴールドディスク大賞 ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。ジャズの枠を超えて広く注目を集めた。同年11月、現代最高のオルガニスト、ドクター・ロニ--・スミス・トリオを率いて、通算7枚目となるアルバム『Little Tiny』をリリース。2008年12月には、アレンジに斎藤ネコ氏を迎え、敬愛するビリー・ホリデイの得意としたレパートリーに取り組んだ『GLOOMY SUNDAY』を発売。そして、矢野沙織の原点とも言える、50年代のジャズ黄金期の楽曲を、ニューヨークで活躍する気鋭のミュージシャンたちを従え、ストレートアヘッドに聴かせる『BEBOP AT THE SAVOY』を2010年に発売。2012年、10周年イヤーに贈る、原点に帰るファン・リクエストアルバム『Answer』。ゲストに世界的トランペッター日野皓正氏を迎えリリース。2015年、SOIL&"PIMP"SESSIONSのメンバーである元晴(ts)とタブゾンビ(tp)、パーカッショニストの第一人者である大儀見元氏 率いる日本のキューバンラテンの重鎮バンド"サルサスインゴサ"をゲストに迎え、機軸は"Bebop"にすえながらも、ファンキー・ジャズ、キューバンラテンを盛り込んだアルバム、『Bubble Bubble Bebop』をリリース。



矢野沙織 オフィシャルサイト
http://www.yanosaori.com/

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