PROGRAM CONCEPT
進化するジャズの姿を、リアルに体験する、Jazz Today。
拡張し混在するジャズのイメージをとらえる、ライブシリーズです。
セッションを繰り返し、アップデートし続けるジャズを、ライブならではの臨場感と共にお届けします。
- JAZZ
- CLASSIC
- POP
- SOUL
- GROOVE
- AMBIENT
- CONTEMPORARY
- IMPROVISATION
- VOCAL
- SSW
- BEAT MUSIC
- ELECTRONICS
- WORLD MUSIC
- FUNK JAZZ
- BOSSA NOVA
- BRAZILIAN MUSIC
- SOUNDTRACK
- LARGE ENSEMBLE
DETAILS
今回は、市川秀男(p)、石崎忍(as)、清水昭好(b)、大村亘(d)によるカルテット「Oblique Signposts(オブリーク・サインポスツ)」のライブをご紹介します。このプロジェクト、「Oblique Signposts」は、映像作家、星野泰晴と、ベーシスト、清水昭好が、ベテラン・ピアニスト、"市川秀男の瑞々しいピアノを聴いてもらいたい”、という強い思いから実現したもので、メンバーは、それぞれの楽器演奏が素晴らしいだけではなく、全体のサウンドを考えて演奏する事が出来、同時に新たなアイデアを持ち込んでくれる音楽家に依頼。
世界中を旅しながら音楽の地平を開拓してきたドラマー、大村亘、そして市川秀男が信頼するサックス奏者、石崎忍という、盤石のメンバーが参加したカルテットです。
このプロジェクト名“Oblique Signposts(オブリーク・サインポスツ)”とは、“斜めの道標”という意味。
ジグザクの道に行ってしまったとしても、きっとどこかに繋がっていて、人生はつづく。
人生で迷う事、それでも生きていく事などのシーンで掛かるサウンドトラック。
あるいは、“導く音楽”をテーマに表現。
目指したサウンドは、チャーリー・ヘイデンの『Nocturn』、パット・メセニーとの『Beyond the Missouri sky』、スタン・ゲッツ&ケニー・バロンの『People Time』、といったコクのある豊かな音楽。そこにメンバーの視点が加わり、静かに高揚する、美しい演奏を聴かせます。
今回お送りするのは、このカルテットとして初めて行われた、渋谷「公園通りクラシックス」でのライブ。
名手、市川秀男のピアノを堪能することができる「Oblique Signposts」の演奏をどうぞご堪能ください。今回お送りしたカルテット、「Oblique Signposts」の演奏は今後、ライブ盤として配信を予定しています。
今後の活動等、詳しくは映像作家、星野泰晴のウェブやSNSをチェックしてください。
また星野泰晴が運営するYouTubeチャンネル「Organic Music Society」では、ジャズを中心とした音楽家のライブ映像を配信しています。
星野泰晴(映像作家)
Organic Music Society(Live music channel)
FPROFILE
市川秀男(p)1945年2月22日 静岡県生まれ。国立音大附属高校作曲科出身。1954年自己のピアノトリオを結成し、66年秋から72年までジョージ大塚トリオに参加。数々のオリジナルを発表しフレッシュな感覚のピアニストとして脚光を浴びる。その演奏はジョージ大塚のページ1、ページ2、ページ3、シーブリーズ等に代表される。日野皓正グループ、宮沢昭、松本英彦とも共演し素晴らしいレコードも残されている。
以後、こんにちまでに自己のトリオ率いて活動。その他にジョージ川口ニュービッグ4をはじめ、鈴木勲、冨樫雅彦とのトリオ「トリニティ」に参加、内外の一流プレイヤー達と共演。
来日したミュージシャンとの共演はベニー・カーター、フレディ・ハバード(tp)、テレンス・ブランチャード(tp)、デクスター・ゴードン(tsax)、エディ・ゴメス(b)、ロン・カーター(b)、ルーファス・リード(b)、スティーブ・ガッド(ds)アート・ブレイキー(ds)、エルビン・ジョーンズ(ds)、ジョージ・デューク(pf) 等
なお、レコーディングではジョー・ヘンダーソン(sax)、ベニー・モウピン(sax)、フィル・ウッズ(sax)、レジー・ワークマン(b)、ゲイリー・ピーコック(b)ジャック・デジョネット(dr)、ロイ・ヘインズ(dr)、ドナルド・ベイリー(harp)、、クリス・コナー(vo)アイリーン・クラール(vo)とはCM作品の中で聞くことができる。
数多くのリーダーアルバムを発表し、日本のジャズシーンに、不動の地位を築き上げた。ライブ・コンサート活動の他、コンポーザー、アレンジャーとしても活躍している
石崎忍(as)
往年の名優、佐分利信を父に持つ、俳優石崎二郎と声楽家の竹村靖子の間に生まれる。 早稲田中学在学中、渡辺貞夫に憧れアルトサックスを始め、早稲田高校に入学後は、名だたる国内プロミュージシャンとの出会いを経て浅草ジャズコンテストで金賞を受賞。
1992年、早稲田高校卒業後バークリー音楽院に入学。在学中にビル・ピアース、ジョージ・ガゾーンに師事。卒業時にはウッド・ウィンド・アチーヴメント賞を受賞。 1996年春、拠点をニューヨークへ移し、ジェームス・ハート、エリック・マクファーソン、クラーレンス・ベン、井上陽介、中村健吾等と共演する。 1997年帰国後は、大野雄二の"ルパン三世"のアルバムレコーディングに参加。またジャズヴァイオリニスト寺井尚子をはじめ、日野賢二のBLUE NOTEツアーなどにも参加。
1999年より、「BIG APPLE in NONOICHI」に参加。井上智、バリー・ハリス、秋吉敏子、ロン・カーター等と共演。またデイビッド・サンボーン、キャンディー・ダルファー、メイシオ・パーカー他、多くのサックス奏者のワークショップ時に通訳も務めながら、自身のユニットや同世代のakiko、TOKU、SOIL&"PIMP"SESSIONSとの交流も持つ。 また2000年からは、ルーツ音楽院にて後進への指導にも力を注ぎ始める。
2014年末より再度ニューヨークに移住し、エリック・レモン率いるブラウンストーンジャズのハウスバンドでの演奏活動を中心に、海野雅威のバンドでジャズクラブ「ファットキャット」に出演。また、マークキャリー率いるハーレムセッションバンドのリンカーンセンターアトリウムでのコンサートに参加する等の活動の他、自身の音源のレコーディングでは、ジョン・カワード、マーク・ホイットフィールドJr、マイケル・キング等と共演。
2017年に帰国後は、自身のユニットの他に、大坂昌彦、スガダイロー、ハクエイ・キム等との活動、アフロビートジャムセッション密林、Okawa & The Rulers への参加と共に、ヒップホップ生バンドDA-Dee-MiXへの楽曲提供など、幅広いジャンルでのプロデュース等も手掛けている。
清水昭好(b)
1985年2月6日生まれ福井県出身。幼少の頃から作曲に興味を持ち、14歳の時エレキベースを始める。
大学進学時にジャズ研究会に入ったことをきっかけにウッドベースに転向し、独学で習得。2006年から都内でプロ活動を開始し、ベテランから若手まで多数のミュージシャンと共演。日本を代表するギタリスト宮之上貴昭のバンドは約9年在籍した。Kit Downes、Scott Reeves、Brenna Whitaker、Steve pruitt等、来日ミュージシャンのサポートも多い。
2010年、2012年、宮之上貴昭QuartetでカリフォルニアのSan Jose Jazz Festivalに出演。2010年シカゴのブルースギタリスト、カルロスジョンソンのジャパンツアーに参加。2015年からオリジナルを中心とするリーダーバンドを開始、2020年6月オーストラリアの鬼才トロンボニストJames Macaulayを擁した自己のQuintetでリーダーアルバムデビュー作「Satya」をリリース。
2022年、Satyaに収録されているオリジナル「Room106」がアメリカの国際的な作曲コンテスト「John Lennon Songwriting Contest」のSession1 Jazz部門でファイナリスト賞を受賞。
現在は自身のQuintet以外に市原ひかりQuartet,坪口昌恭trio,山田貴子piano trio,カムロ耕平guitar trio,片山士駿Quartet,OSF Trio(大村亘ds,成田祐一p)を中心に活動中。
大村亘(d)
1981年東京都出身。幼少の頃よりアメリカで育ち、その頃よりクラシカルピアノを通じて音楽と触れ合う。青少年時代をオーストラリアで過ごし、高校に進学した時からドラムセットを本格的に学び始める。シドニー大学、シドニー音大ジャズ科に進学し、在学中より国内の素晴らしいミュージシャン達と演奏する機会を得る。中でも著名なのが故Art Blakeyが晩年共にツアーしていたテナー奏者Dale Barlow。氏とは師弟関係にもありながらも、多くのステージやレコーディングも経験した。在豪時にはオーストラリアの若手の登竜門で著名なBilly HydesDrumcraftドラムコンペにおいても優勝し、SABIAN CYMBAL
ともスポンサー契約を結んだ。Jazz, World Music, Pops等ジャンルを問わず多岐に渡る活動を展開する。
2006年帰国し、活動拠点を東京に移す。2013年からはインド古典音楽界の若き巨匠、タブラのグルであるPandit Yogesh Samsiに弟子入りし、
タブラの音節やインド音楽の研磨も開始した。2015年に文化庁より新進芸術家海外研修員として選定され2016年年明けよりインドムンバイにて80日間の研鑽を行う。
現在は自己のトリオはじめ、Mike Rivett(ts,electronics)佐藤浩一(p)池尻洋史(b)からなるカルテットBungalow,
中村真Trio, 小沼ようすけTrioの他にフリーで様々なプロジェクトに参加している。