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My First Jazz Vol.62-浅利史花:My First Jazz

Title : 『Green Street』
Artist : Grant Green

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「私の初めてのジャズアルバムはグラント・グリーンの『Green Street』です。

このアルバムとは 高校生の時に出会いました 。私は高校生の時にジャズを始めたのですが 当時サブスクリプションなどなかったので よく学校の近くの TSUTAYA で CD を借りていました 。

そこの TSUTAYA のジャズコーナーが充実していて、しかも1000円で5枚借り入れたので、しょっちゅう行っており、その中の1枚がこの『Green Street』だったわけです。

初めてのジャズアルバムと言いつつ、実はその前からウエス・モンゴメリー やジョー・パス、 ケニー・バレル、 ハーブ・エリス など聴いていて、彼らももちろん大好きなんですけれども グラント・グリーンのギターのトーンは他の誰とも違ういわゆる"ジャズギター"らしい温かくてまろやかな トーンとは全く違い、ソリッドで、ファンキーで、噛み付くようなサウンドがすごく衝撃的でした。

しかもこのアルバムはギター、ベース、ドラムというギタートリオの編成なのですが、グラント・グリーンはほとんどコードを弾いていないんです。それでも物足りない感じは全くなく、メンバー全員のグルーヴ感が素晴らしく、グラント・グリーンのギターもホーンライクでとてもかっこいい演奏です。

この作品はあらゆる面で私のそれまでのジャズギターのイメージを変えました。
当時、グラント・グリーンの影響を受けすぎてずっと単音でソロを弾いたり、全く伴奏しなかったり、そういう時期もありました。
でも だんだんコードを弾くのが下手になってきて、ハーモニーの知識も乏しく、それは後から勉強し直し、今はライブでコードはたくさん弾くんですけど、それでも根っこにはこのアルバムのサウンドがあります。
コードを弾けば ハーモニーを一発で表現でき厚みも生まれとても聴きやすいサウンドにはなるのですが、それに頼りすぎず、甘えすぎず、コードを弾いてる時もこのアルバムのようなグループ感を生み出せるように心がけて演奏しています。

またこのアルバムには「No. 1 Green Street」「Grant's Dimensions」「Green With Envy」など、グラント・グリーンのオリジナルも収録されています。いずれもシンプルなのですが個性的。それもこのアルバムの聴きどころの一つかなと思います。

この作品は私にとって教科書のようなアルバムです。」

浅利史花



My First Jazz

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Title : 『Grant Green』
Artist : Green Street
LABEL : Blue Note
発売年 : 1961年



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【SONG LIST】
01.No. 1 Green Street
02.'Round About Midnight
03.Grant's Dimensions
04.Green With Envy
05.Alone Together







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『Thanks For Emily /浅利史花』2023.4.19発売

新世代ジャズシーンを代表する人気女性ジャズギタリスト・浅利史花 待望のセカンドアルバムがリリース!2020年11月に発売された1stアルバム『Introducin'』はAmazon ジャズデイリーチャートで1週間以上1位ランクインするなど好セールスを記録し、各方面からも熱い注目を集め、ライブやイベント等でも人気の彼女のセカンドアルバムの発売が決定。今作では浅利が尊敬し、伝説の女性ジャズギタリスト、エミリー・レムラーにちなんだセットリストを録音。同世代の気鋭ジャズメンとともに、進化しつつもどこまでも王道なジャズを聴かせる、エミリーに捧げた渾身のオリジナル5曲にカバー4曲、全9曲を収録。


【2ndアルバムリリースツアー】
浅利史花g 壷阪健登p 三嶋大輝b 山崎隼d
ゲスト(6/21公演のみ)曽我部泰紀ts 片山士駿fl

6月9日(金)
静岡藤枝ボディーアンドソウル
open19:00 start20:00
¥4,500

6月10日(土)
愛知名古屋ミスターケニーズ
open18:00 start19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

6月11日(日)
三重松阪ジャズ茶房サライ
open17:30 start18:00
¥4,000

6月12日(月)
大阪梅田ミスターケリーズ
open18:00 start19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

6月21日(水)
東京丸の内コットンクラブ
open18:00 start19:00
¥5,800〜





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浅利史花 (guitar)
福島県福島市出身。5歳頃からクラシックピアノを習う。
中学生の時に、姉と兄の影響でロックに興味を持つ。進学した高校でジャズ研究部に入部。 そこでジャズと出会い、市内のジャズ喫茶『ミンガス』で聴いたグラント・グリーンやジム・ホールの演奏をきっかけにジャズにはまっていく。
2012年に大学進学に伴い上京。在学時より演奏活動を始める。
2015年にはギブソン・ジャズ・ギター・コンテスト決勝進出。2020年にデビューアルバム「Introducin'」(RBW-0018)をリリース。Amazonのジャズ・チャート上位にランクインするなど注目を浴びる。2ndアルバム「Thanks For Emily」(RBW-0026)を4月19日に発売。











Latest Album

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Title : 『Thanks For Emily』
Artist : 浅利史花
LABEL : リボーンウッド
NO : RBW0026
RELEASE : 2023.4.19



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【SONG LIST】
01. Thanks For Emily
02. How Insensitive
03. Lonely New Year
04. I Thought About You
05. Routine
06. Go To Bed
07. Samba De Ameijoa
08. Polkadots And Moonbeams
09. Blues For Herb






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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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曽根麻央 Monthly Disc Review2023.5_Mel Torme : Songs Of New York:Monthly Disc Review

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みなさん、こんにちは。マルチインストゥルメンタリストの曽根麻央です。
今回は偉大なシンガー、メル・トーメがニューヨークの歌を集めた『Songs Of New York』(1982)をご紹介します。

その前にすこし宣伝します!6月、曽根麻央Brightness Of The Livesのツアーが決定しました。
6/2 ブルーノート東京
6/6 岡山SOHO
6/7 大阪梅田Mr. Kelly's
6/8 名古屋 Mr Kenny's
6/9 静岡 Life Time

Member: 曽根麻央 trumpet, piano and etc、井上銘 guitar、山本連 bass、木村紘 drums、
Patrick Bartley (6/2のみ参加)
https://maosone.com/tour2023


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Title : 『Songs Of New York』
Artist : Mel Torme



【偉大なシンガー、メル・トーメによるアメリカン・ソングブック】


メル・トーメは「The Christmas Song」の作曲家として有名ですが、改めてこの現在にも通ずる素晴らしい歌唱テクニックの持ち主であり、表現者であることを再認識できればと思います。

アレンジャーにあの映画音楽で有名なJohn WilliamsやShorty Rogers、Richard Hazardなど当時の一流作家を迎えていて、サウンドも名エンジニアのBill Putnamによって録られています。音楽的にも聴きやすく、サウンドも素晴らしい名盤なのでぜひ聴いてみてください。





01. Sunday In New York

John Williams のアレンジで、元々は1963年の同タイトルの映画の曲のようです。心地よいワイヤー・ブラシのサウンドとバリトン・サックスの音色がグルーヴを支えます。John Williamsの作品はオーケストラが多いので、ビッグバンド編成の、しかもスウィングの作品はなかなか聴いたことがありませんでした。完璧な3分間ミュージックで心地よい!の一言でしょう。あっという間に聴き終わるのもジャズのこの時代の歌ものの良いところです。

3分間ミュージックとまだ録音文化が浸透してまもない頃は、3分半ぐらいがレコーディングできる限界だったと言われています。逆にこの縛りが良い演奏を生んでいるのですが、これがビッグバンドの、特に歌ものでは現在まで心地よい尺の長さとして受け継がれていると思います。


02. Autumn In New York

ジャズの偉大なスタンダードです。メル・トーメは丁寧にVerse(イントロのようなパートですが、歌詞があり、曲のストーリーを説明する重要な部分。インストではほぼ省略される)を歌っています。Richard Hazardのアレンジで、こちらはピアノトリオがフィーチャーされたストリングス・オーケストラが中心のアレンジで、とてもゴージャズです。


03. Lullaby of Birdland

またアメリカの偉大なソングブックに入る名曲です。 トランペッターでもあるShorty Rogersのアレンジです。まるでGeorge Shearingを彷彿とさせるサウンドで、ピアノトリオにヴィブラフォン、ギター、そしてフルートを加えた編成で心地よく演奏されます。このピアノがブロック・ヴォイシングしてる上にメロディーをギターとヴィブラフォンでユニゾンするのはGeorge Shearingが発明したサウンドで今ではジャズのサウンド作りに欠かせない手法となっています。


04. Broadway

軽快なスウィングの曲で、ビッグバンド編成でJohn Williamsのアレンジに戻っています。


05. Brooklyn Bridge

Shorty Rogersのアレンジ。Verseはギターとのデュオですが、メル・トーメの歌唱がとても素晴らしいです。テンポに入ってからは基本George Shearingスタイルでアレンジされています。


06. Let Me Off Uptown

John Williamsのアレンジ。再びビッグバンド編成です。先にも述べたのですがJohn Williamsのビッグバンドアレンジは珍しいのですが、このような曲をアレンジするとどこかフランク・シナトラのアレンジャーとして有名なNelson Riddleの雰囲気も少しある気がします。このトラックはメル・トーメの声の伸びが素晴らしく大歌手らしい歌い方になっています。


07. 42nd Street

今までの曲と雰囲気がガラッと変わり、ラテン風の妖艶な雰囲気になっています。Richard Hazardによるストリングスアレンジです。


08. Sidewalks Of New York

John Williamsのアレンジによる、映画音楽かと思わせるイントロから始まりますが、一旦曲に入ると軽快なスウィングワルツでピアノがテンションの強い和音を弾き続けるおもしろいアレンジです。


09. Harlem Nocturne

Richard Hazard編曲。ピアノトリオとストリングスを中心にしたアレンジ。スローなスウィングでこちらも7曲目のような妖艶な雰囲気が漂う一曲になっています。マイナー6やマイナーmaj7といったコードがこのような独特な雰囲気を作り出します。曲の中盤はその雰囲気がガラッと変わりブルースのフィールになる構成でとても珍しいと思います。


10. New York, New York

レナード・バースタインが音楽を担当したミュージカル『踊るニューヨーク』のテーマソング。映画はジーン・ケリーやフランク・シナトラが出演していて名作なのでみなさんも是非見てみてください。僕は個人的にこの時代のミュージカルが子供の頃から大好きでたくさん見ているのでいつかそれにまつわるアルバムも紹介したいですね!
Shorty Rogersのアレンジで、基本、George Shearingスタイルのアレンジですが、リズムがスウィングになったりラテンになったりとても楽しい見事な編曲になっています。ミュージカルではロックフェラーセンターや五番街、自由の女神などニューヨークの名所が各コーラス切り替わりながら歌っています。そんな雰囲気を想像しながら聴いても楽しい曲です。


11. There Is A Broken Heart For Every Light On Broadway

Shorty Rogersのアレンジ。楽しさのあとの寂しい雰囲気の曲。スウィングなのですが、それに対抗するようにメロディーは基本ストレートで奏でられていて、少し3連音符によったりそのバランスが素晴らしいです。


12. Manhattan

Richard Hazardの編曲。とても印象的なストリングスのイントロから始まり、ミュージカルを見ているような曲作りをしています。


13. My Time Of Day

1:22と、とても短いトラックですが、美しいアレンジと、素晴らしい歌唱が聴けるバラードのトラックになっています。アルバムの締めくくりとなるようなエンディングです。


前回ご紹介したアルバム『Lady In Love』の中本マリさんの10数年ぶりの新作が6/8に発売されることが決定しました。私・曽根麻央がプロデューサー/アレンジャーを担当し、マリさんの70~80年代の名盤『Lady In Love』『Aphrodite』『Moods Of A Lady』から11曲をセレクト!セルフ・カヴァー・アルバムとなっています。

ツアーもしますのでお近くの会場まで見に来てください!


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中本マリ『Muse 1』 
6/8発売
Mari Nakamoto - vocal
Mao Sone - piano, fender rhodes, wurlitzer, clavinet, organ, prophet 6, trumpet & harpejji
Yuji Ito - bass
Kan - percussions






それではまた次回。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title : 『Songs Of New York』
Artist : Mel Torme
LABEL : Atlantic Jazz
発売年 : 1964年

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【SONG LIST】

01.Sunday In New York
02.Autumn In New York
03.Lullaby Of Birdland
04.Broadway
05.The Brooklyn Bridge
06.Let Me Off Uptown
07.42nd Street
08.Sidewalks Of New York
09.Harlem Nocturne
10.New York, New York
11.There's A Broken Heart For Every Light On Broadway
12.Manhattan
13.My Time Of Day




【曽根麻央LIVE INFO】

6/6 (tue.) [岡山] Cafe SOHO
Member: 曽根麻央(tp, pf & keys) 井上銘(gt) 山本連(b) 木村紘(ds)
・岡山市北区今4-4-8
・お問い合わせ 086-368-8455​


6/7 (wed.) [大阪] Mr. Kelly's
Member: 曽根麻央(tp, pf & keys) 井上銘(gt) 山本連(b) 木村紘(ds)
・大阪市北区曽根崎新地2-4-1 ホテルマイステイズプレミア堂島1F
・TEL: 06-6342-5821


​6/8 (thu.) [名古屋] Mr. Kenny's
Member: 曽根麻央(tp, pf & keys) 井上銘(gt) 山本連(b) 木村紘(ds)
・愛知県名古屋市中区金山5-1-5 満ビル2F
・TEL: 052-881-1555
・mrkennys.kuratani@gmail.com

​6/9 (fri.) [静岡] Life Time
Member: 曽根麻央(tp, pf & keys) 井上銘(gt) 山本連(b) 木村紘(ds)
・静岡県静岡市葵区紺屋町 11-1
・TEL: 054-250-0131


曽根麻央のその他情報はウェブサイトへ

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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』

Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

My First Jazz Vol.61-仲野麻紀:My First Jazz

Title : 『Music On Canvas』
Artist : Slawek Jaskulke

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「初めてのジャズアルバムというより、こういうのも今のジャズとして紹介されるべきだなと思いピックアップしました。

ポーランドのピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ。2021年のアルバム『ミュージック・オン・キャンパス』です。これを聴いた時、次元をトリップするような感覚を得ました。

その理由の一つは調律。ピアノは一般的には440 Hz、あるいは442Hzで調律されるものなのですが、彼はこのアルバムを428Hzで調律して演奏しているんです。この摩訶不思議な音空間に私は衝撃を受け、中毒性を持つその音楽にやられてしまいました。

そして、この作品は、ポーランド現代美術シーンで最先端を走り続ける、ラファウ・ブイノフスキが作った連作のnocturne。この絵に対しての共作的な作品としてこのアルバムが出来上がったということです。

この作品を聴く時、意外と車の中や列車の中というのが多いんです。車窓とリンクするような音楽性、そして流動性。本当に惚れ惚れするような音の連なりで、彼の場合はピアノですが、私もこういう音楽をサックスでいつか演奏できるようになりたいなと思った1枚です。」

仲野麻紀



My First Jazz

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Title : 『Music On Canvas』
Artist : Slawek Jaskulke
LABEL : コアポート
発売年 : 2021年



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【SONG LIST】
01.Music on canvas I
02.Music on canvas II
03.Music on canvas III
04.Music on canvas IV
05.Music on canvas V
06.Music on canvas VI




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【POLISH PIANISM Concert】

quietな世界観で多くのファンを持つTHE PIANO ERAと
良質なサウンドを届ける日本のレーベルCORE PORTが共同企画コンサートを開催。

「POLISH PIANISM Concert」ということで、
ポーランド・ピアニズムを体現する二人のピアノ音楽家が出演。
どこまでも透明で美しい、POLISH PIANISM に浸る一日です。

【日時】
2023年5月13日(sat) 16:30open/17:30start

【出演】
スワヴェク・ヤスクウケ/横山起朗

【場所】
めぐろパーシモンホール 大ホール
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1
(東急東横線【都立大学駅】より徒歩7分)

詳細(JJazz.Net)






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【渋谷毅×仲野麻紀、夢の共演!】
2023年3月18日『アマドコロ摘んだ春~ Live at World Jazz Museum 21』発売

パリを拠点に日欧で活躍するサックス奏者仲野麻紀の積年の夢であった渋谷毅との共演が実現しました。伊香保温泉近郊ワールド・ジャズ・ミュージアム 21での2022年10月9日のライヴ録音です。仲野の影武者(fx)を従えたアルト・ソロによる<ジムノペディ>、渋谷のピアノ・ソロによる<ラヴァー・マン><グッドバイ>(板橋文夫、<夜>(浅川マキ)、渋谷と仲野のデュオによる<イスファハン>(エリントン)、仲野のヴォーカルが楽しい<デルフィーヌの歌><ウスクダラ>、二人のデュエットによる<アマドコロ摘んだ春>など聴きどころ満載です。


【渋谷毅&仲野麻紀 「アマドコロ摘んだ春-リリースツアー-」】
4/27 at 京都 SOCO
4/28 at 名古屋 Jazz inn Lovely
4/29 at 下北沢 Lady Jane





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仲野麻紀 (sax, metal clarinet)
2002年渡仏。自然発生的な即興、エリック・サティの楽曲を取り入れた演奏からなるユニット「Ky」(キイ)、ブルキナファソ&コートジボアール&フランス&日本の音楽家たちに よる多国籍バンド「Bala Dee」(バラ・デー)、モロッコ スーフィー教団楽士+フリージャズのプロジェクトなどを並行し、ジャズとワールドミュージックを横断。演奏活動の傍ら2009年から音楽レーベル、コンサートの企画・招聘を手がけるopenmusic を主宰。
フランスではアソシエーションArt et Cultures Symbiose(芸術・文化の共生)を設立、日本文化の紹介に従事。今までに作家夢枕獏、ドリアン助川、発酵デザイナー小倉ヒラク、庭師石川佳 等様々な分野の講演会、ワークショップを企画。
自ら構成、DJを務め月の満ち欠けで放送するインターネット・ラジオ openradioは200回を超えて続行中。
音の生まれる空間、トラッド・ミュージシャンたちとの演奏を綴った『旅する音楽』(せりか書房 2016年)で第4回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。神社仏閣、田畑農場、図書館、山頂、様々な場所で演奏行脚中。多重録音による初のソロ・アルバム『openradio』をリリース。最新作は渋谷毅(P)とのライブ録音『アマドコロ摘んだ春』。ふらんす俳句会友。


openradiohttps://www.mixcloud.com/makinakano









Latest Album

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Title : 『アマドコロ摘んだ春~ Live at World Jazz Museum 21』
Artist : 渋谷毅/仲野麻紀
LABEL : Nadja21/King International
NO : KKJ9023
RELEASE : 2023.3.18



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. イスファハン D.Ellington& B.Strayhorn
02. デルフィーヌの歌(ロシュフォールの恋⼈たち) J.Demy&M.Legrand
03. 芍薬 仲野麻紀
04. ジムノペディN゚1 E.Satie
05. ⾬の中の兵隊 H.Mancini
  -グッドバイ 板橋文夫
 -夜 浅川マキ
 -ラヴァー・マン J. Davis, R.Ramirez & J.Sherman
06. 星のためらい 仲野麻紀
07. ウスクダラ Trad.
08. ニューヨーク19 J.Lewis
  -ラヴ・ミー J.Lewis
09. アマドコロ摘んだ春 西尾 賢






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曽根麻央 Monthly Disc Review2023.4_中本マリ : LADY IN LOVE:Monthly Disc Review

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みなさんこんにちは、マルチインストゥルメンタリストの曽根麻央です。
今日は日本を代表するジャズ・シンガー、中本マリさんのアルバムをご紹介しようと思います。

今、世界的に空前のブームとなっているシティー・ポップ。その流れを組みつつも全曲英語のオリジナルで勝負したマリさんの81年の意欲作『Lady In Love』をご紹介しようと思います。
時代を超えて、ジャンルを超えて支持される名盤だと思います。


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Title : 『LADY IN LOVE』
Artist : 中本マリ



実は私は個人的にマリさんとご縁があり、マリさんのピアノ奏者、アレンジャーとして去年から仕事をご一緒にするようになりました。その中でマリさんが今までオリジナルの曲をもう何十年と歌っていないし譜面も消失してないのだけれど、僕ともう一度再構築してライブで歌ってみたいと言っていただきました。

そして改めて譜面を書き起こすために音源を探していてこのアルバムに出会いました。全ての楽曲の完成度の高さ、アレンジの良さ、そして音の良さに驚愕し、こんな素晴らしいアルバムが日本発であったのかと驚愕しました。

ソングライターにはRoberta Flackの音楽監督を勤めたことでも有名なBarry Milesを主に迎え、リズムセクションにもAbraham Laborielなど強力なミュージシャンを集めたアルバムになっています。
またBarry Milesのシンセサイザーがストリングスと上手に絡まり、まるでオーケストラの一因のようなアンサンブルの役割を果たす箇所も多くあり斬新です。楽器の構成も様々な楽器がミックスされていて奥深い作品です。
オーケストラやバンドの厚みを超えてこちらに飛んでくるマリさんの歌唱も素晴らしいレベルで収録されており、聴く人を圧巻させます。ミックスなどの音作りも最高な一枚です。



Vocal - Mari Nakamoto
Drums - Alex Acuña
Electric Bass - Abraham Laboriel
Electric Guitar - Michael Sembello
Percussion - Steve Forman
Piano, Synthesizer [Mini Moog] - Barry Miles
Guitar - Tim May
Tenor Saxophone - Gary Herbig
Flute - Arthur Hoberman, Gary Herbig, Susan Stockhammer
French Horn - Henry Sigismonti
Harp - Gayle Levant
Percussion - Steve Forman







01. Sing Our Song Together

マツダのCMにもなった曲なのでお耳馴染みの方も多いでしょう。





Barry Milesの書いた美しいバラード曲でアルバムの幕が開けます。マリさんの抜ける歌声で聴く人を魅了します。マリさんの歌はリズムが正確で心地よいのが特徴で、曲のアプローチに対する努力や研究が伺えます。本人がお話しされた時にこれらの曲は全て初演になるのでデモがあったわけでもなく、ただただ譜面と向き合って曲を覚えて歌い方を工夫していったそうです。また録音も当時は一発録りが主流ですのでこのアルバムも例に漏れず「イッセーの」で録っているわけです。ですからマリさんや参加しているスタジオ・ミュージシャンの集中力は想像を絶するものと思います。
Barry Milesのシンセソロも抑揚と歌心があり聞き応えが満点です。


02. The Lady's In Love

アルバムのタイトルソングです。ラテン/フュージョンの曲でいろんなテイストが入っています。マリさんの代表曲の一つでライブでもいまだに人気が高い曲です。
Aセクションはシンプルな雰囲気のあるメロディーですが、Bセクションは細かく転調し、その構成はとても見事です。
途中マリさんとBarry Milesのスキャットとシンセユニゾンが曲にユニークなカラーを与えています。


03. You Gave To Me

Barry Milesの書いたバラード曲。他の曲よりもオーケストレーションが豪華に聞こえる作品です。


04. Loved You So Long

斬新でモダンなコード進行が特徴の一曲。斬新だけれどコード進行が非常に美しいのもBarry Milesの作品の特徴ですね。今聴いても古さを感じさせないセンスが素晴らしいと思います。


05. Benjamin

こちらは作家が変わりDon Grusinの曲になっています。繊細なニュアンスとピッチ感が求められるバラード曲だと思います。マリさんの幅広いレンジとハスキーな歌声を堪能できる一曲になっています。


06. Oops!

こちらもDon Grusinの書いたポップでファンキーな曲。技巧的なイントロにはっとさせられます。珍しい構成の曲で1回目のAが8小節、2回目のAが9小節、Bが9小節、Cが5+7小節で展開されています。独特の構成美で聴く人を魅了します。


07. We're Gonna Make Love Tonight

ここから再びBarry Milesの作品に戻ります。繰り返し演奏されるリフとメロディーが聴く人を自然と踊らせる曲です。


08. Don't Be Afraid Of Love

美しいバラード曲。AABAのシンプルな構成です。特にBからAに戻る瞬間のマリさんの歌声には感動してしまいます。マリさんの歌唱力を思い知らされる一曲になっています。


09. Is This The End?

美しいワルツの曲。繰り返される転調でカラーがコロコロと変わりますが美しく解決する見事なコード進行と流れる美しいメロディーが特徴の曲です。オーケストレーションもクラシカルで映画音楽のようです。


マリさんはもう10年近く新譜を出されていませんが、今も現役で人々に感動を与えています。今後のライブ活動やアルバム制作にも期待が寄せられているアーティストです。是非聴いてみてください。

それではまた次回。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title : 『LADY IN LOVE』
Artist : 中本マリ
LABEL : JVC
発売年 : 1981年

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【SONG LIST】

01.Sing Our Song Together
02.The Lady's In Love
03.You Gave To Me
04.Loved You So Long
05.Benjamin
06.Oops!
07.We're Gonna Make Love Tonight
08.Don't Be Afraid Of Love
09.Is This The End?




【曽根麻央LIVE INFO】

4/20 (thu.) Peter Center Stage supported by Blue Note Tokyo
The Peninsula Tokyo (日比谷)
Member: 曽根麻央 (pf)

・19:00-, 19:50-, 20:40- (各20分)
・東京都千代田区有楽町1-8-1
・ご予約はこちら/Reservations

5/3 (wed.) 高槻城公園芸術文化劇場 南館 太陽ファルマテックホール
Member: 曽根麻央(pf)

・高槻市野見町6番8号
・時間: 7pm~​​

曽根麻央のその他情報はウェブサイトへ

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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』

Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

【スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023開催】2023年5月16日(火)〜5月23日(火):ライブ情報 / LIVE INFO

スウェーデンを代表するジャズミュージシャンが来日する特別な1週間。
「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」が2023年5/16(火)〜5/23(火)の間、各地で開催決定。

スウェーデンといえば、モニカ・ゼタールンドやE.S.T.、ボボ・ステンソン、等々、偉大なミュージシャンがずらり。リリカルでメランコリックな美しいサウンドが印象的で、日本のファンも多くいます。

今回初開催となる「スウェーデン・ジャズ・ウィーク」は、スウェーデン独立500周年となる今年のナショナルデーを日本でも祝うため、スウェーデン大使館とスウェーデン・ジャズを長年に渡り日本に紹介するレーベル"スパイス・オブ・ライフ"が企画。

ラーシュ・ヤンソンやイザベラ・ラングレン、ウルフ・ワケーニウスといったスウェーデンを代表するジャズ・ミュージシャンが来日し各所で演奏を繰り広げます。

都内を中心とするジャズクラブやコンサートホールでのライブの他、
日本の伝統文化である能とのコラボレーションなど新しい試みもあります。

スウェーデン・ジャズの魅力と幅広さを感じることができる「スウェーデン・ジャズ・ウィーク」。
来年以降もナショナルデーを祝う企画として開催される予定です。

記念すべき第一回目のジャズ・ウィーク、お見逃しなく。



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【タイトル】
スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023


【概要】
スウェーデン大使館とスパイス・オブ・ライフが主催する「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」が本年5月16日(火)から23日(火)にかけ、宝生能楽堂、COTTON CLUB(丸の内)、Body&Soul(渋谷)、Sometime(吉祥寺)、Satin Doll(六本木)、浜離宮朝日ホール、Billboard Live YOKOHAMA、スウェーデン大使館内など東京の各所、および特別企画としてBillboard Live Osaka、熊本県 桜十字ホールやつしろで開催されます。

この音楽イベントはスウェーデン独立500周年となる今年のナショナルデーを日本でお祝いするために、スウェーデン大使館とスウェーデン・ジャズを長年にわたり日本に紹介しているレーベルのスパイス・オブ・ライフが企画したもので、今年が初の試みとなります。2023年をスタートに毎年ナショナルデーを祝う企画として開催される予定です。

第一回目となる今回は、スウェーデンを代表するジャズ・ミュージシャンが来日して各所で演奏を繰り広げます。

都内の人気ジャズクラブやコンサートホールでのライブのほか、スウェーデン・ジャズと日本の伝統文化である能との初となるコラボレーションやスウェーデン大使館で期間中にフリーコンサートが毎日行われるなど(予定)、ジャズファンはもちろん、初めてスウェーデンのジャズや文化に触れるかたにも心暖まるメランコリックなスウェーデン・ジャズを楽しんでいただける素敵な一週間となります。


【開催期間】
2023年5月16日(火)〜5月23日(火)


【出演】
Lars Jansson Trio(ラーシュ・ヤンソン トリオ)
Lars Jansson(P), Thomas Fonnesbaek(B), Paul Svanberg(Dr)


Isabella Lundgren & Her Trio(イザベラ・ラングレン トリオ)
Isabella Lundgren(Vo), Daniel Fredriksson(Dr), Carl Bagge(P), Niklas Fernqvist(B)


Ulf Wakenius Group(ウルフ・ワケーニウス グループ)
Ulf Wakenius(G), Ove Ingemarsson(Ts), Hans Backenroth(B), Calle Rasmusson(Dr)


【会場】
宝生能楽堂、コットンクラブ、Body&Soul、Sometime、Satin Doll、
浜離宮朝日ホール、Billboard Live YOKOHMA、熊本県 桜十字ホールやつしろ、Billboard Live OSAKA、スウェーデン大使館ほか


【制作】
スパイス・オブ・ライフ


【主催】
スウェーデン大使館、スパイス・オブ・ライフ


【協賛】
スカンジナビア・ニッポン・ササカワ財団
ガデリウス・ホールディング株式会社
イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社


【リンク】
スウェーデン大使館
スパイス・オブ・ライフ




5月16日 | 火
イザベラ・ラングレン & Her Trio
「能とスウェーデン・ジャズの邂逅」
料金:¥4,000
@宝生能楽堂
JR水道橋駅東口より徒歩3分
地下鉄都営三田線A1出口より徒歩1分
http://www.hosho.or.jp/nohgakudo
問合せ (宝生能楽堂)


5月17日 | 水
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:30pm / start 8:30pm
スウェーデン・オールスターズ
ラーシュ・ヤンソン・トリオ、ウルフ・ワケーニウス・グループ
イザベラ・ラングレン & Her Trio 他
料金:¥8,000
@COTTON CLUB(丸の内)
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/access


5月18日 | 木
開場:18時30分 開演:19時30分
ウルフ・ワケーニウス・グループ
料金:¥7,000
@Body & Soul(渋谷)
https://www.bodyandsoul.co.jp


5月18日 | 木
開場:18時00分 開演:19時00分
ラーシュ・ヤンソン・トリオ
料金:¥7,000
@Sometime(吉祥寺)
https://www.sometime.co.jp/sometime


5月18日 | 木
開場:18時00分 開演:19時00分
イザベラ・ラングレン & Her Trio
料金:¥7,000
@Satin Doll(六本木)
https://satin-doll.jp


5月19日 | 金
開場:18時30分 開演:19時30分
ラーシュ・ヤンソン・トリオ
料金:¥7,000
@Body & Soul(渋谷)
https://www.bodyandsoul.co.jp


5月19日 | 金
開場:18時00分 開演:19時00分
イザベラ・ラングレン & Her Trio
料金:¥7,000
@Sometime(吉祥寺)
https://www.sometime.co.jp/sometime


5月19日 | 金
開場:18時00分 開演:19時00分
ウルフ・ワケーニウス・グループ
料金:¥7,000
@Satin Doll(六本木)
https://satin-doll.jp


5月20日 | 土
開場:18時30分 開演:19時30分
イザベラ・ラングレン & Her Trio
料金:¥7,000
@Body & Soul(渋谷)
https://www.bodyandsoul.co.jp


5月20日 | 土
開場:18時00分 開演:19時00分
ラーシュ・ヤンソン・トリオ
料金:¥7,000
@Satin Doll(六本木)
https://satin-doll.jp


5月20日 | 土
[1st.show]
開場:15時開演:16時
[2nd.show]
開場:18時開演:19時
ウルフ・ワケーニウス・グループ
料金:¥7,800(S席) ¥7,300(C席)/1D付
@Billboard Live YOKOHAMA
詳細 (Billboard Live YOKOHAMA)


5月22日 | 月
開場:18時00分 開演:19時00分
ウルフ・ワケーニウス・グループ
料金:¥7,000
@Sometime(吉祥寺)
https://www.sometime.co.jp/sometime


5月22日 | 月
[1st.show]
開場:15時30分開演:16時30分
[2nd.show]
開場:18時30分開演:19時30分
ラーシュ・ヤンソン・トリオ
料金:¥7,800(S席) ¥7,300(C席)/1D付
@Billboard Live YOKOHAMA
詳細 (Billboard Live YOKOHAMA)


5月23日 | 火
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
Seiko Presents "Seiko Starry Night Concert" Vol.28
出演:イザベラ・ラングレン& Her Trio、森山良子
料金:¥5,000 (全席指定)
@浜離宮朝日ホール
「築地市場駅」都営大江戸線(A2出口)すぐ
「築地駅」東京メトロ日比谷線(1、2番出口)より徒歩約8分
「東銀座駅」東京メトロ日比谷線/都営浅草線(6番出口)より徒歩約8分
「汐留駅」都営大江戸線(新橋駅方面改札口)/新交通ゆりかもめ(改札口)より徒歩約10分
「新橋駅」JR(汐留口)/東京メトロ銀座線(1、2番出口)/都営浅草線(改札口)より徒歩約15分
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu
お問合せ:バルケ ニック03-3470- 1155
(平日12時~18時)




【イザベラ・ラングレン&Her Trio 特別企画コンサート】


5月27日 | 土
「八代まちなか音楽祭」
イザベラ・ラングレン& Her Trio
料金:無料
@桜十字ホールやつしろ(やつしろハーモニーホール)
〒866-0854 熊本県八代市新町5-20
https://harmony-hall.net


5月28日 | 日
1st Stage Open 15:00 Start 16:00 / 2nd Stage Open 18:00 Start 19:00
イザベラ・ラングレン with アロージャズ・オーケストラ
料金:Service Area : ¥8,500 / Casual Area : ¥8,000
@Billboard Live Osaka
詳細 (Billboard Live Osaka)




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【Lars Jansson(ラーシュ・ヤンソン)】
ラーシュ・ヤンソンは現代ヨーロッパを代表するジャズピアニスト、作曲家。1990年には、スウェーデン の優秀なジャズミュージシャンに与えられるヤン・ヨハンソン音楽賞を受賞する。1999年以降は数多く来 日し、日本各地でライブ演奏を精力的に行い多くの熱烈なファンを獲得、日本における北欧・スウェーデン ジャズ人気の立役者の一人である。




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【Isabella Lundgren(ザベラ・ラングレン)】
イザベラ・ラングレンはアルバム「It Had To Be You」でデビュー。このアルバムは日本で2013年4月に 発売され一躍大きな人気を博した。2014年の第2弾アルバム「Somehow Life Got In The Way」でアル バム・オブ・ジ・イヤーを獲得。女性シンガーとしての同賞受賞は39年ぶりの快挙。2015年9月の待望の 新作「イザベラ・シングス・ハロルド・アーレン」の発売を記念し、自身初の日本ツアーを行い大成功を 収めた。2018年はスウェーデンと日本の友好条約締結150周年を記念し、「旅」にまつわる名曲を集めた 最新アルバム「ヒット・ザ・ロード・トゥ・ドリームランド/ Hit The Road To Dreamland」を発売しそ れを記念した来日公演が行われた。




Ulf Wakenius_600.jpg


【Ulf Wakenius(ウルフ・ワケーニウス)】
ウルフ・ワケーニウスはギター奏者で、1958年スウェーデンのハルムスタッドに生まれる。現代スウェー デン・ジャズ界で最も国際的な活躍をしているアーティストであり、オスカー・ピーターソンが現代最高 のギター奏者と絶賛したプレイヤーである。
2006年6月に「Cake Walk」2008年1月に「Easy Does It」をリリース。2008年秋にIn The Spirit Of Oscarは来日公演を行い大成功を収めた。


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