JJazz.Net Blog Title

My First Jazz Vol.84-纐纈之雅代:My First Jazz

don500.jpg

Title : 『Organic Music Society』
Artist : Don Cherry


皆さんこんにちは。サックス奏者の纐纈之雅代です。

私のおすすめジャズアルバムは、Don Cherryの『Organic Music Society』。1972年、スウェーデンのレーベルCaprice から発売されたものです。
このアルバムに出会ったきっかけは、私は Ornette Colemanというサックス奏者を好んでよく聴いていて、彼のアルトに絶妙なバランスで絡み合う Don Cherryの存在に興味を持ちました。彼のリーダー作品を探るうちにこの作品に出会いました。
私はもともと、16,17歳の頃から民族音楽や伝統儀式など人間の根源的な音楽に興味があったので、このアルバムがすんなりと心に入ってきました。
Don Cherryは、Ornette Coleman、Albert AylerらとN.Y.で活動しながらも自分自身の音楽を創造し続けるための豊かな場所を求めてスウェーデンに移住しました。このアルバムはその頃の集大成の作品です。
「N.Y.ではその日の食事を得るために演奏していて、サバイバルな厳しい生活だった。常に創造し、売り出す必要があった」と述べています。

スウェーデンに移住したDon Cherryは、自然と一体となりました。世界の民族音楽や、根源的な音に立ち返って霊性の高い、平和で愛に満ちた演奏をこのアルバムでは聴くことができます。
私は Don Cherryのこのような音楽への姿勢に共感する部分がたくさんあります。また、彼のバンドリーダーとしての在り方に心惹かれるものがあります。
ジャズ、で多く聴かれがちな誰か一人が場を支配する類のものではなく、全員が伸び伸びと、歓喜に満ち溢れ祝福された演奏をしています。
私のバンドサウンドの理想がここにあります。

最後に、アルバムジャケットはDon Cherryの妻によって描かれています。
太陽、木々、山々、ダンスする女性、笛を吹く人、鳥、象、ラクダ、アヒル、、、などを見ているだけで穏やかで温かいハッピーな気持ちになります。


纐纈之雅代



My First Jazz

don200.jpg
Title : 『Organic Music Society』
Artist : Don Cherry
LABEL : Caprice Records
RELEASE : 1972年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.North Brazilian Ceremonial Hymn
02.Elixir
03.Manusha Raga Kamboji
04.Relativity Suite, Pt. 1
05.Relativity Suite, Pt. 2
06.Terry's Tune
07.Hope
08.The Creator Has a Master Plan
09.Sidhartha
10.Utopia & Visions
11.Bra Joe from Kilimanjaro
12.Terry's Tune
13.Resa




51pZ7oTsbDL._500.jpg

サックス奏者 纐纈之雅代率いる新ユニット「如意ン棒」がアルバムリリース!

唯一無二の存在として音楽シーンに輝く"インディのクイーン" 纐纈之雅代(2024年10月より名義を纐纈雅代から改名)。前作のリーダーアルバム『Band of Eden』はジャズの聖地・新宿PitInnで行われた熱狂を取り込んだライヴレコーディングであったが、最新アルバム『如意ン棒~ぜんぶ、流れ星のせい~』では日本屈指の名スタジオ、キング関口台スタジオを舞台に、前作にも増して趣深く、また4人の情念を爆発させた賜物が超新星の如く誕生した。日本の気鋭ミュージシャンたちを次々と紹介するジャズ・レーベルSomethin' Coolから待望のリリース。今作は、日夜多忙を極める潮田雄一(ギター)、落合康介(ベース,馬頭琴)、宮坂遼太郎(パーカッション)と、初めて顔を合わせた4人が一切のリハーサルを介さずに臨んだ模様をライヴ収録。ジャズ・スタンダード2曲「セントルイス・ブルース」「ロンリー・ウーマン」、纐纈オリジナル6曲、集団即興2曲。これが「如意ン棒」の "ジャズを超えたジャズ" オルタナ・ジャズだ。






koketsumasayo_2025.jpg

纐纈之雅代(Masayo Koketsu) 
幼少期より2人の姉と共に、ピアノを弾き、歌を歌い、クラシック、歌謡曲、ロックなど、音楽に親しみながら暮らす。15歳でチャーリー・パーカーのレコードに出会い、ジャズのフィーリング、音色の奥深さ、普遍さに衝撃を受けて、以来、音とは?自己とは?死とは?生きるとは?愛とは?魂とは?の果てしない旅が始まる。国内外の様々なアーティストと即興演奏を重ねながら、現在にいたる。
http://masayokoketsu.com/



Latest Album

51pZ7oTsbDL.200.jpg

Title : 『如意ン棒~ぜんぶ、流れ星のせい~』
Artist : 纐纈之雅代
LABEL : SOMETHIN'COOL
RELEASE : 2025年1月22日

アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.St. Louis Blues
02.如意ン棒OUT
03.あやめ
04.Lonely Woman
05.煩悩という名の扉
06.ひかりのぼくら
07.へび使いごっこ
08.如意ン棒IN
09.月と海
10.Beatnik





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


曽根麻央 Monthly Disc Review2025.03_Lennie Tristano Quintet : Live In Toronto 1952 :Monthly Disc Review

41yhvWxz6WL.500.jpg


Title : 『Live In Toronto 1952』
Artist : Lennie Tristano Quintet Featuring Warne Marsh And Lee Konitz


みなさんこんにちは。曽根麻央です。少しずつ暖かかく感じられる日が増えてきていますが、昼と夜の温度差で風邪をひかないようまだまだ気をつけないといけない時期ですね。
つい先日ふっとカフェに入ったらレニー・トリスターノのLPがドンと飾ってあり、珍しいな、と見つめていました。そういえばこのJJazz.Netのディスクレビューでトリスターノについてお話ししたことがなかったと思い、今回取り上げてみました。


今日は数あるトリスターノの作品の中でも『Live In Toronto 1952』というライブ版を取り上げてみようと思います。この作品は決して音質が良いわけでもなく、最初の曲は変なFade Inの仕方をしているにも関わらず、この時代のトリスターノの生きたエネルギーを体感することができる作品かなと思います。バンドとしてもクインテットの一体感が素晴らしく、全体のアンサンブルにも注目の作品です。


レニー・トリスターノの音楽といえばまず思うのは、この時代を先駆けた異質な音楽であるということです。
彼が活動し始めた40年はちょうどビ・バップ誕生とそのムーヴメントが大きな影響をジャズ音楽に与えたところです。また後半にさしかかるとその影響を強く受けたアーティストたちの各々個性が出てきて次の流れへと移ろうとしていた時代と言っても良いでしょう。NYCではクールジャズ、西海岸ではウェスト・コーストジャズのようなPOSTビ・バップと言われるモダンジャズが誕生しつつあった時代ですね。多様な音楽が誕生する中でそれらとも一線を画す存在がレニー・トリスターノの世界だったのではないでしょうか?
計算されたかのようでありながら意表をついてくる間や旋律、ビ・バップにそのルーツを置きながらもより高度なレベルでリズム・モーチーフの発展をさせるスタイル、美しいピアノのタッチとメトロのミックなグルーヴ、クラシック音楽のような旋律同士がせめぎ合う対位法のようない複数人で行う即興、複数のサックスとピアノで作られる独特のハーモニー、こんなイメージでしょうか。


この『Live In Toronto 1952』はタイトルの通り1952年のアルバムです。1950年はマイルス・デイヴィスが『Birth of Cool』で複数の管楽器を用いたジャズで新たなジャズのサウンドの可能性を示した年でした。
1952年はチェット・ベイカーやジェリー・マリガンが2菅、ピアノレスの編成で『Gerry Mulligan Quartet Volume 1』などのアルバムを、のちのウェスト・コースト・サウンドを発信していた時代でもあります。こういった音楽はビ・バップに比べて野生的な個人個人の熱量ではなく、より計画されたアンサンブルから生まれる知的な熱量を感じます。
この1952年の時のトリスターノは間違えなくこれらの音楽の影響は受けていたor与えていたと思います。


このビ・バップからPOSTビ・バップ前期の時代に言えるのが、ドラムという楽器の使い方が他の楽器に比べて発展が大きく遅れていることです。ビ・バップは旋律楽器の革命でしたし、それ以降の音楽もマックス・ローチがリーダーで活躍し出すぐらいまではドラムはシンプルに4分音符を中心にベースと一緒にリズムキープの仕事をしているイメージです。ドラムが華々しく活躍したビ・バップ以前のビッグバンド時代や、マックス・ローチやアート・ブレイキーの登場からは考えられないことですが、ドラムがある意味主役ではなくなったジャズの歴史の中でも珍しい期間の音源かなと思います。
この『Live in Toronto 1952』でもドラムは基本的にリズムキープに徹していて、ほぼインタープレイというものをしません。しかしそれがこのアルバムのこの時代ならではの面白いところであり、そのドラムのあり方にしては考えられないレベルで発展した管楽器とピアノの旋律とハーモニー、そしてリズムを集中して音楽を聴くことができます。ある意味この時代ドラムが退化したのは音楽が発展する上で必然だったのかもしれませんね。
間違えて欲しくないのは時代のドラマーが下手だったとかそういうことを言っているのではありません。このレベルでリズムキープできるのは素晴らしいことですし、普通はここまで集中したシンプルな演奏は現代のドラマーにはできないでしょう。


メンバー
Lennie Tristano (p) Warns Marsh (ts) Lee Konitz (as) Peter Ind (b) Al Levitt (ds)


サックスの二人はトリスターノの音楽を一緒に作った二人と言って良いでしょう。トリスターノの作り出す複雑で難解なメロディーやハーモニーを正確に演奏し、このバンドのユニークなサウンドを明確なものにしています。
分かりやすいのは「317 East 32nd」は「East Of The Sun」というジャズスタンダードの替え歌になっています。最初のコーラスは「East Of The Sun」をトリスターノが演奏します。それでも半音ずらしたりしてかなり奇妙な「East Of The Sun」ですが、2コーラス目にはそれに続くようにcontrafactのメロディーが書かれています。これが「317 East 32nd」のメロディーになっています。トリスターノの書く旋律の面白さがわかる気がします。contrafactとは、以前の記事でも何回かお話ししましたがジャズの作曲のスタイルで、既存の楽曲のコード進行を用いながら自分なりの新しいメロディーを書き自らの作品とするスタイルのことです。



また「April」は「I Remember April」のcontrafactでこちらも同様に1コーラス目は通常のジャズスタンダードの「I Remember April」をピアノトリオで演奏し、2コーラス目からサックスが入ってきて「April」を演奏します。



「Back Home」は1コーラス目からそのメロディーですがチャーリー・パーカーの「Donna Lee」のcontrafactです。とは言っても実は「Donna Lee」自体が「Indiana」という曲のcontrafactなので、contrafactのcontrafactの曲と言って良いでしょう。



この3曲の序盤だけを聞いてもトリスターノのスタイルをなんとなく感じることができると思います。このcontrafactの旋律、そのスタイルがピアノソロやサックスソロでも現れていて、それが曲やバンド全体のカラーを統一してるといえます。


このユニークなリズム・モチーフの使い方はリズム・モチーフ(奇数の音価の場合が多いですが)を一つのグループとして、それを繰り返し発展させることでリズムに意外性を持たせ、拍子を錯覚させる手法ですが、これは後のビル・エヴァンスのスタイルにも大きな影響を与えています。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

41yhvWxz6WL._200.jpg
Title :『Live In Toronto 1952』
Artist : Lennie Tristano Quintet Featuring Warne Marsh And Lee Konitz
LABEL : Jazz Records
発売年 : 1952年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】

01.Lennie's Pennies
02.317 East 32nd
03.You Go To My Head
04.April
05.Sound-Lee
06.Back Home




□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』2024.06『Quietude / Eliane Elias』2024.07『Alone Together / Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden』2024.08『The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado) / Astor Piazzolla』2024.09『Potro De Rabia Y Miel / Camarón De La Isla』2024.10『Calle 54 / Various』2024.11『Trumpets Of Michel-ange / Ibrahim Maalouf』2024.12『Sings for Only the Lonely / Frank Sinatra』2025.01『Hero Worship / Hal Crook』2025.02『Undercurrent / Kenny Drew』



Reviewer information

maosona_A.png
曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

Hirokazu Yamaguchi`s Vortex Box :ライブ情報 / LIVE INFO

ギタリスト・リュート奏者、山口廣和によるプロジェクトVortex Boxのライブが、渋谷公園通りクラシックスにて行われます。
山口廣和が自由な楽想で手掛けるオリジナルを奏で、基本ジャズでありながらもクラシックや民族音楽の演奏技法が練りこまれており、日本ではなかなか味わうことのできない印象的な世界観です。
リュートというルネサンスからバロック期にかけて栄えた古楽器や、モンゴルの弦楽器・馬頭琴を取り入れており、えもいわれぬオリエンタルな響きが漂います。
アジア、ヨーロッパ、南米音楽にも造詣の深いメンバーが奏でる東西の音楽文化の交流、その地平。
今回は、芸大出身で気鋭のマルチリードプレイヤー竹内理恵をゲストに迎えた特別編成でお届けするとのこと。
いにしえの情景を辿る、音楽の旅。どうぞご期待ください。



07533638-4f6a-42f0-bf36-68738075e2ba.jpg

■Hirokazu Yamaguchi`s Vortex Box ■


【日時】
2025年3月21日(金)
19:00 open
19:30 start 

【出演】
Vortex Box
山口廣和 - Classical guitar and Lute
落合康介 - Contrabass and Morin khruu
八尋知洋 - Percussions
guest 竹内理恵 - Soprano sax and Bass clarinet

【場所】
渋谷公園通り クラシックス
東京都渋谷区宇田川町19-5 東京山手教会B1F
http://koendoriclassics.com/

【料金】
予約3500円 / 当日4000円
ご予約はこちら


 

Latest Album

81VzjqICvRL._AC_SX569_.jpg
Title : 『Compass』
Artist : Hirokazu Yamaguchi's Vortex Box
LABEL : 谷の人
RELEASE : 2024年6月21日



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Nostromo
02.Keter
03.蒼朮 atractylodes lancea
04.Not all dogs is go to heaven
05.Ricercare
06.Nobody is watching
07.Compass
08.Tove
09.Biang Biang
10.春雷 relampago primavera
11.Ractor


トランペッター黒田卓也 新作『EVERYDAY』を携えたジャパンツアー !:ライブ情報 / LIVE INFO

2年ぶりとなるニューアルバム『EVERYDAY』が2月に発売されそれを携えたジャパンツアーが今週開幕。ここ数年はアメリカ、ヨーロッパを中心に行われるツアーも軒並みソールドアウト。長きにわたりニューヨークから世界照準で活躍を続ける黒田卓也の最新ライブを見れる絶好の機会と言えそうです。3管6名編成で、新作のレコーディングメンバーも含む豪華編成での来日。中でも、3/7(金)は恵比寿リキッドルームにてTenors in Chaosを迎えてのスタンディングライブ!しかもUNDER25割引が使える人はさらにお得な公演となっています。必見のステージ、ぜひ足を運んでみてください。

KV_pc.jpg

黒田卓也 Japan Tour 2025

2025 3.5 wed.
なんば META VALLEY

-----
2025 3.7 fri.
恵比寿 LIQUIDROOM
サポートアクト:Tenors in Chaos
-----
2025 3.8 sat.
高崎芸術劇場
(スタジオシアター)

-----
2025 3.9 sun.
BLUE NOTE TOKYO
SOLD OUT
-----



ArtistOne_Image1.jpg

黒田卓也

国境やカテゴリーを超えて精力的な活躍を続けるトランペッター。12歳からトランペットを始め、16歳から神戸や大阪で演奏活動をスタート。2003年に渡米し、ニューヨークのニュースクール大学ジャズ課で学びながら、ジャズ・クラブへの出演を重ね、2010年に初のリーダー・アルバム『Bitter & High』を発表した。翌11年にはヴォーカリストのホセ・ジェイムズのバンドに迎えられ、2014年にはホセのプロデュースによるアルバム『ライジング・サン』で名門ブルーノート・レーベルからメジャー・デビュー。2020年に発表された『Fly Moon Die Soon』はアメリカの音楽メディアPitchforkで高く評価されると共に、BandCampの月間ベストアルバムの一枚に選出された。2022年にはモントリオール国際ジャズフェス(カナダ)、ニューポート・ジャズ・フェス(アメリカ)、2023年にはモントルー・ジャズ・フェス(スイス)に登場。自身の6人編成のユニットに加え、15人編成のアフロビート・バンド「aTak」、音楽イベント「The BUNDLE」のプロデュース、レーベル「aTak Record」の設立、ラジオ番組「黒田卓也のムーンフライト」のパーソナリティなど多岐にわたる活躍を続けると共に、MISIA、DJプレミア、JUJU、田我流、orange pekoe、cero、9m88など多彩なアーティストとのコラボレーションでも話題を集めてきた。2025年春には待望のニュー・アルバム『EVERYDAY』のリリースも決定している。

OFFICIAL SITE

関根彰良×佐藤芳明DUO 1st Album "ハシヲワタル" Release Tour:ライブ情報 / LIVE INFO

hashiwowataru.jpg


ギタリスト・関根彰良とアコーディオン奏者・佐藤芳明が
ライブ活動5年目にして待望のファーストアルバムをリリース。
ジャズ、ファンク、ブラジリアン、スパニッシュなどのエッセンスを交えて
即興性の高いアンサンブルを聴かせるデュオ。
アルバムリリースツアーは6箇所。お近くのライブに是非足をお運びください!






58ce4376-フライヤー.jpg

【関根彰良×佐藤芳明DUO 1st Album "ハシヲワタル"Release Tour】



3/12(水) 岐阜 tamako
https://tabelog.com/gifu/A2101/A210102/21015995/
整理券配布17:30 
Open 18:30 Start 19:30
予約3,500円 当日4,000円 +オーダー お弁当800円(予約制)
【予約・問合せ】予約 058-387-6522 ほかX、Facebook、Instagram、各メッセージへ

-----

3/13(木) 高松 SO NICE
https://ameblo.jp/sonice72/
Open 19:00 Start 19:30
予約3,500円 当日4,000円 ドリンク別
【予約・問合せ】 080-5663-9437(井上)

-----

3/14(金) 広島 JIVE
https://livecafejive.wixsite.com/livecafejive-com
Open 19:00 Start 19:30
4,000円
【予約・問合せ】082-246-2949

-----

3/15(土) 岡山 JORDAN
http://www.ayumi2000.com/jordan/
Open 18:30 Start 19:00
4,000円 1ドリンク付
【予約・問合せ】086-237-2012

-----

3/16(日) 大阪 猫のマダム
https://xn--u9j2i9cj5695f.com/about
Open 19:00 Start 19:30
予約3,500円 当日4,000円 +2オーダー
【予約・問合せ】予約 06-4400-3922

-----

​3/19(水) 阿佐ヶ谷スタッカート 
https://a-staccato.com/
Open 19:00 Start 19:30
3,000円
【予約・問合せ】予約 03-5327-8337(平日19~23時)




関根彰良(Akira Sekine)
千葉県生まれ。幼少の頃よりクラシックピアノを始める。12歳でロックに興味を持ちギターを手にする。東京大学入学後ジャズに出会い、同大のジャズ研究会に所属しながらプロとしての演奏活動を開始する。
文学部美学芸術学専攻卒業。クラシックギターを井上學、フラメンコギターを山崎まさし各氏に師事。
2009年夏、Anat Cohen(cl, sax)の日本ツアーに参加。
2012年スペインに滞在。フラメンコギターをChano Carrasco, Manuel Parrilla, Ramón Amador各氏に師事。
同年、NHK-FM「SESSION 2012」出演。
2016年、自身のグループで横浜ジャズプロムナードに出演。
ジャズを中心としながら様々なスタイルをカバーする希少なギタリスト。全国各地や海外でのライブ演奏、レコーディング等で幅広く活動中。
近年の主な活動は、7弦ガットギターによるソロ演奏、スタンダードジャズに特化したデュオやトリオ、エレクトリックサウンドのユニット、佐藤芳明(accordion)とのデュオ、古佐古基史(harp)とのデュオなど。
これまでにリーダーとしてFUZZ JAZZ(2011年)SOLITARY PHASE"(2013年)WET&DRY"(2015年)Salitary Moments"(2020年)"Ballads"(2022年)の5作品をリリースしている。
2023年度より昭和音楽大学ジャズ&ポピュラー音楽コースにて講師を務める。2023年前期NHK連続テレビ小説「らんまん」の劇中音楽に参加。


佐藤芳明(Yoshiaki Sato)
国立音楽大学在学中に独学でアコーディオンを始める。
卒業後渡仏、C.I.M.Ecole de Jazzにてアコーディオニスト・Daniel Milleに師事。
既存のアコーディオンのイメージにとらわれない独自のサウンドで、ライブ、レコーディング、アーティストサポート、舞台音楽など、様々な現場で数多くの仕事をこなし、国内外を問わず、ジャンルを越えて幅広く活動。


アーカイブ