JJazz.Net Blog Title

My First Jazz Vol.76-秩父英里:My First Jazz

Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich

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こんにちは。作曲家・鍵盤奏者の秩父英里です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、Buddy Rich の『The Roar Of '74』です。
初めてのアルバムかどうかは定かではないのですが、ジャズを聴き始めた頃に印象に残った一枚としてご紹介します。

このアルバムを初めて聴いたのは、確か中学生か高校生の頃だと思いますが、「うわー!かっこいい!」と思った記憶があります。
当時、音楽の細かいことはよく解っていないわけですが「なんか、とにかく、かっこいい!」と。

最初の曲『Nuttville』。
ドラムのフィルインがあり、ベースが入ってきて圧倒され、そして緊張感もあり、そこにホーンが「えいや!」と入ってくる感じに「わー!ようこそー!」と。。
そして、テーマ、ソロと疾走感がある中で進んでいき、シャウトコーラス(※ソロが終わった後やラストテーマ入る前に曲を盛り上げるパート)も複数のラインが同時に鳴っていて、お祭りのような華やかさがあります。

アルバムを通して、スウィング、ファンク、ロック、ラテンと色々なリズムがあるので、聴いていて楽しい。
そして、鍵盤楽器でエレピが登場するということが、当時の私はおもしろいと感じました。

冒頭の『Nuttville』そして『Waltz Of The Mushroom Hunters』のアレンジをしているのがトランペットの Greg Hopkins という方。
彼はバークリー音楽大学の教授もされていて、私が留学していた時も在籍していました。
彼のアレンジのクラスを履修した際、これらの曲の紹介をしてくれたこともあり、私はそれだけで感激しました。
アレンジや曲作りの背景も聞き、勉強にもなり発見もありました。私の人生に度々登場する、そんな影響のある一枚だと思います。

当時はロックバンドを聴いていて、そういった面を刺激されるような感覚もあってワクワクと聴いていました。

アルバムタイトル『The Roar Of '74』
"Roar"は、「吠える」「轟く」という意味ですが、まさに「うおーーー!」という感じ。
アルバムジャケットでは Buddy Rich がヘルメット姿で車に乗っていて、本当に引っ張ってくれるようなエネルギーに溢れた一枚。
今回紹介するにあたり聴き直しましたが、改めて発見もありました。
ぜひ、いろんな方に聴いていただけたらと思います!


秩父英里






My First Jazz

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Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich
LABEL : Groove Merchant
発売年 : 1974年



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【SONG LIST】
01.Nuttville
02.Kilimanjaro Cookout
03.Big Mac
04.Backwoods Sideman
05.Time Check
06.Prelude To A Kiss
07.Waltz Of The Mushroom Hunters
08.Senator Sam




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ジャズ界の新星として評価をあげている作曲家・秩父英里
大絶賛されたデビューアルバム『Crossing Reality』待望のLP化!!!


ノネット編成をはじめ弦楽器やマリンバを取り入れたアンサンブル、小編成のバンドなど自己プロジェクトによる表現を行うほか、ビッグバンド等のジャズアンサンブル、TVCM や web ムービー、演劇、ゲーム、また、TV・ラジオ各局への楽曲・アレンジ提供や出演も行っているジャズ界の新星 "秩父英里"。
2022 年秋、デビューアルバムにも拘わらず外資系チェーンのジャズ売り場を中心に異例の好セールスを記録し、「第 15 回 CD ショップ大賞 2023」地域ブロック賞 / 東北ブロック賞受賞と大絶賛された作品『Crossing Reality』が待望のレコード化決定!
彼女自身の自然や心理学、経験からインスピレーションを受けて制作した 8 曲が NY と日本の先鋭ミュージシャンによるラージ・アンサンブルにより聴く者により壮大な風景を感じさせる。
2022 年に NEXCO 東日本の企業 CM「地域と未来をつなぐ道」に使われ一躍有名になった「green and winds」収録。










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秩父英里
作編曲家/鍵盤奏者。仙台二高、東北大学を卒業後、人生の転機を迎え、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学へ入学。ジャズ作曲科と映像音楽科の2つを主専攻、ゲーム音楽を副専攻で学び首席で卒業した。ASCAPやISJAC、JENなどが主催する欧米の作曲コンテストにて数々の賞を受賞し作品は国際的にも高く評価されている。
2022年9月、1stアルバム『Crossing Reality』をリリース。全曲秩父のオリジナル、日米のプレイヤーを集めて制作したラージアンサンブル 主体の同アルバムは注目度も高く、2023年CDショップ大賞/地域ブロック賞を受賞。自己プロジェクトとして、自身のラージアンサンブルをはじめ弦楽器を取り入れたアンサンブル、ソロや小編成バンド(Eri Chichibu Tiny Project)などによる表現、また、各メディアやゲーム、企業やイベント、ビッグバンド、学校や個人にむけた楽曲提供やパフォーマンスも行う。(NEXCO東日本企業CM、サンベンディング東北企業CM、全国都市緑化フェア 2023、G7科学技術大臣会合、日本郵政、日本テレビ『全日本大学女子駅伝』、朗読劇『バイオーム』、NHK『あの日、何をしていましたか?』、『小曽根真feat. No Name Horses』、Appゲーム『EGGRYPTO』、宮城県大河原産業高等学校校歌 など)。また、フラワーアートとのコラボやインスタレーションによる表現、能楽との共同プロジェクト、心理学・精神医学の学会で特別プログラムを実施するなど領域をまたぎ多彩な活動を行う気鋭の音楽家。
https://www.erichichibu.com/




Latest Album

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Title ︓『Crossing Reality』(Analog)
Artist : 秩父英里
LABEL : ReBorn Wood
RELEASE : 2024.8.3



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【SONG LIST】
【A面】
01.Crossing Reality
02.The Sea - Seven Years Voyage -
03.Kaeru 2022
04.Blackberry Winter (feat.Milena Casado)
【B面】
01.The Preconscious
02.dreams of the wind(feat.Remy Le Boeuf)
03.green and winds
04.THE VENDING MACHINE with DRINK music





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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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皆さんこんにちは。曽根麻央です。
今日はLee KonitzとBrad Mehldau、Charlie Hadenの3人の名手が1996年にライブレコーディングした作品を紹介したいと思います。
リリースは1997年にブルーノートから出ていますので、この作品は知っている音楽ファンの方も多いのではと思います。


その前に2つ宣伝させてください。

昨年リリースしたソロアルバム『PLAYS STANDARDS』
そのリリースライブからライヴレコーディングしたものが月末に配信開始になります。
3曲のメドレーとしての配信です。
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・Reflections in D / Serenade / Wave (LIVE at Keyaki No Hall)
 https://ultravybe.lnk.to/liveatkeyakinohall
7/30の20時にYouTubenで先行配信、そして7/31にはApple Music、8/6にはU-NEXTとと続々と配信します。お楽しみに!


そして、昨年プロデュースして好評いただいた作品『CITY POP RENDEZ-VOUS』の続編作品として、7インチアナログ盤『中央フリーウェイ/MUSIC BOOK』が8/3に発売されます。
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・中央フリーウェイ/MUSIC BOOK
 https://ultravybe.lnk.to/OTS-356
前作に引き続きAiriをヴォーカルに、私がピアノとトランペットはもちろん全ての楽器とアレンジ、ミックスを担当しました。
是非、アナログのサウンドで聴いてみてください。

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Title : 『Alone Together』
Artist : Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden


さて今日お話しする『ALONE TOGETHER』というアルバムは3人の偉大なミュージシャンによってライヴ・レコーディングされました。
各トラックが長い作品になりますが、ジャズのスタンダードというプロ、アマチュア、ジャズファンと幅広い層に伝わる共通のテーマを、3人の名手が自由に解釈を広げていくこの作品は必聴盤と言えるでしょう。


コニッツが27年生まれ、ヘイデンが37年、メルドーが70年生まれと、ある意味3-4世代にわたる名手のコラボレーションで、それぞれが各々の特徴的なスタイルやサウンドを音楽史に刻んだ(メルドーに関しては今もなお刻み続けている)存在というのも覚えておきたい。
それぞれのスタイルがあまりにユニークで、そして主張がある。
しかしそれでいて共存できるジャズという音楽の多様性にも改めて注目したい。
また3人とも各々の楽器において最も美しい音を出せる奏者でもあります。
コニッツの優しく浮遊感があり、まるで話しているかのようなニュアンスのサックス、メルドーのタッチ、そしてヘイデンのぎっしりとコアが詰まったベース音、その3つがこの作品では音楽で会話をしています。


全体を通して音楽の要になっているのがヘイデンのベースラインです。
スウィングの曲でもほぼ4部音符を奏でることなく、ハーモニーで重要な音程を、ダウンビートなどリズムで重要な拍をしっかりと弾いています。


通常ジャズのベーシストはウォーキング・ベースといって1小節に4部音符を埋めることでビートとハーモニーを奏でるものです。
しかし、ヘイデンはこれをほとんどこのアルバムでしていません。おそらく、4部音符でこのアンサンブルに参加してしまうと、ビートをしっかりとロックしてしまい、尚且つハーモニーの方向性も明確に示すことになるので、メルドーやコニッツの自由を奪ってしまうのでしょう。
ヘイデンは、全音符や2部音符、付点4部音符などの通常より長めの音価を演奏することにより、他の二人に自由を与えながら、リズムの大枠の要になるダウンビートをしっかり抑え、アンサンブルが崩壊しないように支えていると思います。
なので3曲目のCherokeeのメルドーのソロの後ろで1コーラスだけウォーキング・ベースが登場した時には、その効果は絶大で、スウィングの持つ牽引力を音楽に与えて、通常だったら音楽が進行する上でずっと聞かされるサウンドであるはずのこのウォーキング・ベースを、まるでアクセントのように聴き手に錯覚させるほどです。



そのヘイデンのベースの上で、コニッツがストーリーを語っています。
コニッツは20年代生まれなので、それこそチャーリー・パーカー世代になります。音色としては「Take Five」を録音したポール・デスモンドやアート・ペッパーに近いと言えるかもしれません。
コニッツはビバップやクールジャズ、アヴァンギャルドと時代と共に幅広い音楽性を展開していています。そしてその独特の表現はピアニストのレニー・トリスターノとの作品でも多く聞くことができます。
トリスターノとコニッツは当時では(今でも)かなりユニークなリズムのアクセントやグルーピングを使ってメロディーやアドリブを展開していていました。
アルバムに参加しているメルドーもその影響は受けているはずです。
コニッツのサウンドを先ほど「浮遊館のある」と表現しましたが、しかしそれは圧倒的なリズム感があるからこそ成り立っています。


メルドーもそうです。コニッツに触発されたように、またヘイデンの強力なサポートもあり、ここではリズムをきちんとわかりやすく出すという一般的なジャズピアノの仕事からは解放されていて、伴奏ではコニッツに寄り添って一緒に世界を作るように演奏しています。
ソロではより一層、クラシカルな表現で左手と右手がバラバラのメロディーを演奏する対位法のようなものも用いつつ、和音の解釈も全然違うものに変えながら独自の世界を表現しています。
これはヘイデンが圧倒的にサポートに徹しているからこそできるのです。


すぐ他人のアイディアについてくるベーシストだと、ソリストはアイディアを自由に展開できなくなるのでジャズのアンサンブルにおいてそのバランスは非常に重要です。
ソリストもサポートする側も「Lead&Follow」の関係にいつもあってそのバランスの良い人がアンサンブルできる人といえます。


このアルバムはドラムがいない=音の情報量の少ない特殊な組み合わせで展開されるので、リズムやハーモニーの展開がより明確に聴こえ、ジャズ奏者のコミュニケーションを聴衆が体験しやすいアルバムになっていると思います。ぜひ聴いてみてください。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Alone Together』
Artist : Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden
LABEL : Blue Note
発売年 : 1997年



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【SONG LIST】

01.Alone Together
02.The Song Is You
03.Cherokee
04.What Is This Thing Called Love ?
05.Round Midnight
06.You Stepped Out Of A Dream




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』2024.06『Quietude / Eliane Elias』



Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

Kurt Rosenwinkel "The Next Step Band" Reunion :ニュース / NEWS

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現代ジャズギタリストの最高峰、カート・ローゼンウィンケル。
その存在感を決定づけた2000年のアルバム『The Next Step』のオリジナル・メンバーが再集結!


1990年代、ニューヨークのジャズクラブ「スモールズ」を活動の拠点としていた
今や伝説的ともいえるカルテット「ザ・ネクスト・ステップ」。
そんな彼らが1996年に「スモールズ」で行ったパフォーマンス音源が発掘され、カート自身が主宰するハートコア・レコードからリリース。
現代ジャズを牽引する偉人たちによる、若き日のセッション。
巨匠ブラッド・メルドーが参加した「Zhivago」をはじめ、オリジナル音源以上の迫力を時代を超えて感じられるものとなっています。


そして今月、ネクストステップ・バンド・リユニオン・ジャパン・ツアーが3会場で開催されます!


7/24(水) 25(木) BLUE NOTE TOKYO
7/27(土) 高崎芸術劇場
7/28(日) 29(月) COTTON CLUB


カート・ローゼンウィンケル、マーク・ターナー、ベン・ストリート、ジェフ・バラード。
ジャズ界を代表する4人が揃っての貴重なパフォーマンス。
彼らの素晴らしさを再発見する絶好の機会となりそうです。





また、7/9よりハートコア・レコーズによるキャンペーンを開催。
ハートコア・レコーズよりリリースされた主要18作品の販売、新譜購入特典もあるとのこと。
是非この機会にCDショップへお立ち寄りください!


●都内主要小売店 14店舗にて、主要 18作品販売
・タワーレコード 渋谷、池袋、新宿、錦糸町、横浜ビブレ、高崎オーパ
・HMV 渋谷、吉祥寺、新宿、高崎
・山野楽器 銀座
・ディスクユニオン JazzTokyo、渋谷、吉祥寺、横浜
・代官山蔦屋


●応募特典 : 3 枚購入につき 1 回応募。抽選でプレゼント
・Kurt Rosenwinkel Ultimate Book of Compositions 1 名様
・ハートコア・レコーズ T シャツ 3 名様


●新譜購入特典 : Westville 特製・Kurt Rosenwinkel シグネイチャー・ギターピックをもれなくプレゼント!
対象商品: Kurt Rosenwinkel "The Next Step Band Live at Smalls 1996" (MOCLD-1104)
Tim Lefebvreʼs Whose Hat Is This? "Ponyboy" (MOCLD-1103)

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【Kurt Rosenwinkel's The Next Step Band Reunion ジャパンツアー】

<MEMBER>
Kurt Rosenwinkel (guitar,piano)
Mark Turner (sax)
Ben Street (bass)
Jeff Ballard (drums)

2024年7月24日(水)、25(木) @BLUE NOTE TOKYO
[1st] 開場 17:00 / 開演 18:00 
[2nd] 開場 19:45 / 開演 20:30
詳細・予約
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/kurt-rosenwinkel/


7月27日(土) @高崎芸術劇場 スタジオシアター
開場 17:30 / 開演 18:00
詳細・予約
https://www.takasaki-foundation.or.jp/theatre/concert_detail.php?key=1513


7月28日(日)、29日(月) @丸の内 COTTON CLUB
■7.28(日)
[1st] 開場 15:30 / 開演 16:30
[2nd] 開場 18:30 / 開演 19:30
■7.29(月)
[1st] 開場 17:00 / 開演 18:00
[2nd] 開場 19:45 / 開演 20:30
詳細・予約
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/kurt-rosenwinkel/

Latest Album

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Title ︓『NEXT STEP BAND LIVE AT SMALLS 1996』
Artist : KURT ROSENWINKEL
LABEL : HEARTCORE RECORDS/MOCLOUD
RELEASE : 2024.7.10



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【SONG LIST】
01.A Shifting Design
02.Use of Light
03.Zhivago
04.Alpha Mega
05.A Life Unfolds
06.The Next Step
07.Minor Blues (Japan Bonus Track)




My First Jazz Vol.75-鬼怒無月:My First Jazz

Title : 『火の鳥 - Birds Of Fire』
Artist : Mahavishnu Orchestra

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ギタリストの鬼怒無月です。
初めて出会った好きなジャズアルバムは、ギタリスト、ジョン・マクラフリンのリーダーバンド、マハヴィシュヌ・オーケストラの代表作『火の鳥』です。

これがジャズなのか?というご意見も多々あるかもしれませんが、僕がこのアルバムを買ったのは地元・藤沢のレコード屋。そこのジャズコーナーにあったので、僕にとっては「ジャズ」なのです。

手触りとしては、それまで僕が好きだったブリティッシュ・ロック、、King Crimson や Led Zeppelin と似ているのですが、歌がなく、ひたすら各メンバーのソロがフィーチャーされる、という意味では非常に新鮮でした。

僕がやっているような、ある種のハードなジャズロックみたいなものを標榜する人間にとっては、ジョン・マクラフリンというのは世界的なアイドル。目指すべき精神の拠り所のような気がします。

僕自身も未だにジョン・マクラフリンのようには弾けません。彼のように音楽の高い場所には到達できてないですが、ひたすらそれを目指して日々ギターを演奏しています。


鬼怒無月






My First Jazz

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Title : 『Birds Of Fire』
Artist : Mahavishnu Orchestra
LABEL : Columbia
発売年 : 1973年



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【SONG LIST】
01.Birds Of Fire
02.Miles Beyond
03.Celestial Terrestrial Commuters
04.Sapphire Bullets Of Pure Love
05.Thousand Island Park
06.Hope
07.One Word
08.Sanctuary
09.Open Country Joy
10.Resolution




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異彩を放つ孤高のギタリスト・鬼怒無月がギター1本で挑む、完全即興ソロアルバム!

多彩なフィールドで独自の音楽表現をきりひらく異能のギタリスト・鬼怒無月が
アコースティックギター1 本で挑んだ即興演奏の記録。
その独特の世界はシャープなのに美しく、スリリングなのに芳醇で、独特の匂いと世界観に満ちています。
即興ゆえにダイナミックに移り変わっていく音の情景を、どうぞお楽しみください。岡本太郎記念館にて収録。










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鬼怒無月(きどなつき)
高校から音楽活動をはじめ、1990年にリーダーバンド〈Bondage Fruit〉を結成。「Scandinavian Progressive Rock Festival」(スウェーデン/1998)、「Prog Fest '99」(サンフランシスコ/1999)に招かれるなど、海外でも高い評価を受ける。このほか独自の視点でタンゴを再解釈する〈Salle Gaveau〉、現代的なアプローチでロックに切り込む〈Coil〉など、数々のユニットを舞台に音楽表現の新たな可能性を追求している。
プログレッシヴ・ロックを出自に唯一無二の表現世界を進化させ続ける鬼才ギタリスト。
https://mabokido.web.fc2.com




Latest Album

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Title ︓『フォーヴィスム』
Artist : 鬼怒無月
LABEL : Days of Delight
RELEASE : 2024.7.11



アマゾン詳細ページへ

【SONG LIST】
01.part I
02.part II
03.part III
04.part IV
05.part V
06.part VI
07.part VII
08.part VIII





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曽根麻央 Monthly Disc Review2024.06_Eliane Elias : Quietude:Monthly Disc Review

みなさんこんにちは、曽根麻央です。
今日はブラジル、サンパウロが生んだ世界的ジャズアーティストEliane Eliasの『Quietude』という作品をご紹介します。
この作品はボサノヴァと彼女の歌にフォーカスを当てています。大変聴きやすく、あまりブラジリアン音楽やジャズに馴染みのない人にも大変おすすめのアルバムです。
もちろん演奏も歌も選曲もアレンジも素晴らしく音楽ファンにも満足してもらえる内容であります。しかし同時にドライヴ、カフェ、リヴィングルーム等、時間と場所を選ばず空間に溶け込むことができる、ある意味完璧なアルバムかもしれません。


その前に一つ宣伝させてください。
僕のレーベルclaudiaで制作したアナログ7インチ盤が、8/3から開催されるシティ・ポップに特化したイベント"City Pop on Vinyl"で発売されます。
昨年のレーベルで発売して好評をいただいた作品『City Pop Rendez-Vous』の続編として制作され、シンガーには引き続きAiriが「中央フリーウェイ」「MUSIC BOOK」とシティ・ポップの代表曲を歌っています。
僕は他すべての楽器を演奏してアレンジ、ミックス、プロデュースをしてます。Airiとこだわって制作しました。ぜひ買ってください!


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『中央フリーウェイ/MUSIC BOOK』7' Analog
https://ultravybe.lnk.to/OTS-356


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『City Pop Rendez-Vous』CD
https://ultravybe.lnk.to/citypoprendez-vous




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Title : 『Quietude』
Artist : Eliane Elias


Eliane Eliasの存在は2000年に制作されたラテン・ジャズ・ドキュメンタリー映画『Calle 54』で知ったという人は多いのではないでしょうか?
リズミカルに、尚且つ繊細に力強くボサノヴァのスタイルでピアノを弾くElianeの素晴らしい演奏が収録されていますが、この映画には他にも、Michel Camilo、Chucho Valdés、Bebo Valdés、Cachao、Gato Barbieri、Tito Puente、Paquito D'Riveraといったラテン・ジャズのスターや巨匠が出演していて、たいへん内容の濃いものです。
ラテン・ジャズを知るのに当時最も適した映像資料であったなと思います。





僕自身、小学生の時にこのドキュメンタリー映画を見てEliane のファンになり、その時から彼女のボサノヴァの弾き方などを映像で見て勉強していました。


実は先月久しぶりにEliane Eliasが来日したので、ブルーノート東京で聴いてきました。
今回はLeandro Pellegrinoという僕のバークリー音楽大学時代の友人をギタリストとして帯同しての来日だったので、その友人との再会も大きな目的でした。
ドラムにはRafael Barataというブラジリアンの名手を、そしてベースには巨匠Marc Johnsonを連れてきてくれました。
Marc JohnsonはかのBill Evansのトリオのメンバーとして長年活躍した人ですが、私生活ではEliane Eliasと結婚していて、実質現在ではEliane Eliasバンド以外でMarcを聴くことはほぼできないでしょう。
それほどまでに、Eliane という存在と彼女の音楽にコミットしているMarcのベースとElianeは、素晴らしい息の合い方をするのはもちろんですが、そもそもブラジリアン音楽でベースはリズムやハーモニーを正しく機能させる上で非常に重要な役割をしています。

プログラムの序盤はステージ全体を使って、上手から下手にかけて、ギター、Eliane、ベース、ドラムと配置していました。
序盤も最高だったのですが、中盤で突如配置を上手側に移動して、グランドピアノの後ろにベースが近づき、ドラマーがElianeと背合わせになる形に舞台のセットアップを変えました。
ドラムセットではなく小さな太鼓とシンバルを組み合わせたパーカッションセットのようなものでした。

そこでElianeが「今からボサノヴァの誕生を再現したいと思います。ボサノヴァはリオデジャネイロの小さい部屋でギターと歌、パーカッション、ベース、ピアノといった楽器を合わせてセッションしていたところから始まりました。」と日本の聴衆に向けてボサノヴァという音楽の説明を少し入れてくれました。
そしてこのセッティングでレコーディングしたのがコロナ禍に発売したアルバム『Quietude』ですと、アルバムの紹介をして、アルバムから数曲、この小さなセットアップで最高のプレゼンテーションをしてくれました。
本当に一生聴いていたかったプログラムでした。

帰ってからはアルバムで収録されているのは幸運だと思い、何度も聴きました。


さて、ボサノヴァという音楽を正しく理解して演奏できるミュージシャンは少ないでしょう。
まず言葉がわからないと演奏する時リズムが合わないように出来ているのが、非常に演奏のハードルを上げています。
さらにそれに合わせて緻密なハーモニーと、世界的にも類を見ない、複雑かつ極上のメロディーを歌い上げるのは容易ではありません。

僕にとってはラテン音楽がそうですが、きちんと聴いて、そいてまた聴いて、研究してみて、現地に行ってみて、ようやく少し演奏できるようになるものです。
ブラジルは残念ながら行ったこともなければ、ポルトガル語は全くわからないのでこれから要勉強です。
もちろんラテン音楽とブラジリアン音楽は共通しているところも多くあるので、ラテン音楽として学んだニュアンスをそのまま活かせる時もあるのですが、やはり各国で独自の音楽のコミュニケーションがあります。

そういう詳細を感じたり気づくことが音楽の楽しさだったり、上達につながると思っています。
そしてこのアルバムは入門アルバムとしても優れているなと思いました。
オリジナルのレコーディングよりも新しいので色々なパートがクリアですし、モダンなので現代的なアプローチの仕方も聴いていてわかりやすいです。

ぜひブラジリアン音楽を楽しく聴いて、この夏を過ごしてみてください。

それではまた次回。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Quietude』
Artist : Eliane Elias
LABEL : Candid
発売年 : 2022年





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【SONG LIST】

01.Você E Eu (You and I)
02.Marina
03.Bahia Com H (Bahia with H)
04.Só Tinha Que Ser Com Você (This Love That I've Found)
05.Olha (Look)
06.Bahia Medley: Saudade da Bahia / Você Já Foi á Bahia
07.Eu Sambo Mesmo (I Really Samba)
08.Bolinha de Papel (Little Paper Ball)
09.Tim-Tim Por Tim-Tim
10.Brigas Nunca Mais (No More Fighting)
11.Saveiros




曽根麻央『Expressions on the Melody of Kokiriko』
富山のこきりこ節をモチーフに展開した17分の作品がデジタルリリース!

kokiriko_500.jpg

https://ultravybe.lnk.to/eotmok

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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』



Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

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