JJazz.Net Blog Title

My First Jazz Vol.40-中島朱葉:My First Jazz

Title : 『Charlie Parker With Strings』
Artist : Charlie Parker With Strings

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「チャーリー・パーカーは、ジャズを始めた中学二年生の頃から今までずっと私のアイドルで、一番影響を受けたサックス奏者です。

沢山のアルバムを聴き漁りましたが、その中でも特別に好きだったのがこのアルバムです。「Just Friends」のイントロを聴いた瞬間衝撃を受けたのを覚えています。ストリングスをバックに、絹のように美しい音色で、羽ばたくような自由な演奏を繰り広げるパーカーの虜になった私。毎日学校が終わるとラジカセと楽器を背負い、自転車で家の近くの山の上にあるお寺に行きそこでパーカーのソロをひたすらコピーする、という少し変わった中学時代を過ごしました。(笑)

今でも迷ったときはこのアルバムを聴きます。美しい音楽とはこういうものだという一つの指標になっていますし、私は音楽が好きなんだ、という気持ちを再確認させてもらえる、とても大切なアルバムです。」中島朱葉

中島朱葉 Official






My First Jazz

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Title : 『Charlie Parker With Strings』
Artist : Charlie Parker With Strings
LABEL : Mercury‎
発売年 : 1950年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Just Friends
02.Everything Happens To Me
03.April In Paris
04.If I Should Lose You
05.Summertime
06.I Didn't Know What Time It Was

曽根麻央 Monthly Disc Review2021.07_ Ray Bryant Trio_Play The Blues:Monthly Disc Review

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 みなさんこんにちは、曽根麻央です。今日は、小学生の僕が一番影響を受け、今でも尊敬しているピアニスト、レイ・ブライアントの作品『プレイ・ザ・ブルース』を紹介したいと思います。ブルースピアノといえば、なんだか土臭くガチャガチャしているジャズ初期の音楽な印象もありますが、レイ・ブライアントのピアノはこのジャンルのイメージを完全に覆し、上品で洗練されたものへと昇華していますので是非一緒に聴いていきましょう。

本題の前にお知らせです。昨日情報公開されました!


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9/23(木・祝) @ 丸の内コットンクラブ
曽根麻央トリオ with ストリングス

詳細▶︎http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/mao-sone/

僕とメンバーの3人で長年かけて育ててきたこのサウンドがついに憧れの舞台、COTTON CLUBのステージへ! ストリングスを迎えた新たなアンサンブルを初披露します! 是非、お誘い合わせの上お立ち寄りください。お待ちしております。
[予約受付開始日] 2021/7/24(土)


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Title : 『Play The Blues』
Artist : Ray Bryant Trio



【洗練されたブルースピアノの真髄を聴く】


レイ・ブライアントを僕が初めて聴いたのは小学3年生の頃。当時、僕の地元の柏にお住まいだった元スウィングジャーナル編集長、児山紀芳先生の主催により、柏のジャズクラブでレイを間近に見る機会があり、初めてその演奏を目にしました。

力強いタッチと安定したグルーヴでピアノが横に揺れるのです。こんな揺れは通常ありえないのですが、レイが弾くとそれが現実に起きました。その演奏に衝撃を受けた僕は次の日からこの『Play The Blues』を聴いてトランスクライブ(耳コピ)を始めました。その甲斐あって、児山先生のお力添えもあり、5年生の時に再び柏にやってきたレイの前座で彼のレパートリーを数曲弾き、アンコールではトランペットで共演させていただきました。その時にレイから言われた言葉は「Keep Swing! Always, Keep Swing!」。さらに2年後にも当時秋葉原にあったTokyo TUCというジャズクラブで、アンコールに参加させていただいたのも貴重な思い出です。

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(柏クレストホテルのディナーショー)


そんな個人的にとても思い入れのあるピアニスト、レイ・ブライアントですが、まずは彼のキャリアをみていきましょう。

1931年にフィラデルフィアで生まれたレイは、14歳で地元・フィラデルフィアのプロ・ミュージシャンとして早くから活動を開始していました。その後、フィラデルフィアのブルー・ノートのハウスピアニストとして、チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィス、ソニー・スティットなどと共演しています。このキャリアは彼が20代後半でニューヨークへ拠点を移した時に、現地のミュージシャンの信頼をいち早く獲得するきっかけとなりました。

このころからビバップやそれ以前のジャズのスタイルでサイドマンを勤めると同時に、エラ・フィッツジェラルドやアレサ・フランクリンなどの一流シンガーのピアニストも務めました。1960年には最初のヒットシングル「リトル・スージー」をリリースしてビルボードチャートのR&B部門で12位を獲得するなど作曲家としてのセンスも発揮します。1972年には準備不足を理由にソロでの出演を突然キャンセルしたオスカー・ピーターソンの代役として、レイがモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演、大成功へと導きます。
この様子は有名な「Alone at Montreux」に収録されています。こうしてソロ・ピアニストとしての地位をも確かなものにしました。その後も活動を継続し、2011年に亡くなっています。

次に彼のピアノスタイルを見ていきましょう。


■ピアノの88鍵、全部の音域を使う豊かなサウンド
レイ・ブライアントはソロ、トリオに限らず、低音から高音までをしっかりと使い曲を演奏します。そのため、どっしりとした重厚な和音、ヘヴィーなグルーヴが生み出されます。


■ブギウギ
ブルースピアノの基本テクニックの一つブギウギ。左手で8分音符を曲中ずっと連打しグルーヴを作り出します。そのため通常は荒々しく、土着的な雰囲気をまとうのですが、レイはそこにジャズ・ピアノの洗練された雰囲気を融合させることに成功しています。レイの持つダイナミックな深いタッチと、ジャズのハーモニーがそうさせるのでしょう。
初期のいわゆるブギウギスタイルの曲をこちらに載せておきます。聴き比べてみてください。




■ストライド
左手を低音・中音和音・低音・中音和音のように幅広く移動させることでベースとギターの役割を担う弾き方で、カバーする音域の広さからオーケストラ・ピアノとも呼ばれています。レイもオスカー・ピーターソン同様このスタイルの名手でもあります。


■完成された構成
レイのソロは即興ではなく決められた部分が多く、完璧なソロ・ピアノを日々求められたレイならではのスタイルではないかと思います。

さて肝心なアルバムを見ていきましょう。



Ray Bryant (p)
Ray Drummond (b)
Kenny Washington (ds)
Special Guest: Hugh McCracken (harmonica)




アルバムの特徴としては、レイはソロ・ピアノを弾いているかのようなピアノ・プレイを貫き、ベースとドラムは終始それに寄り添う形で成り立っています。ピアノの録音も美しく、レイのタッチを十二分に浴びることができます。





01. Gotta Travel On
「Alone at Montreux」でも一曲目に演奏されたレイの代表曲。フィニアス・ニューボーンJr.の「ハーレム・ブルース」と同じメロディーですが調が違います。左手のパターンが電車に乗って旅に出るかのように曲のテンポ感とグルーヴを前進させます。ハーモニカとの掛け合いソロを聴くことができます。


02. I'm A Just Lucky So & So
最初のコーラスはレイのソロ・ピアノで始まり、彼のピアノの音色の美しさと地鳴りのような響きを聴くことができます。バンドが入ってきてゆったりとしたスウィングを演奏。このようにベースがウォーキング・ベース(ジャズの典型的なベースパターン)で演奏する時、通常ピアニストはベース音域を弾かないでベーシストに任せるのですが、レイの場合はがっつりベース音域でハーモニーを弾き、ベーシストもピアノとぶつからないようにしていて、このトリオのチームワークが見受けられます。


03. Slow Freight
ミディアム・テンポのブルース。レイの左手は終始ブギウギスタイルをキープしています。ドラム、ベース共にそれに寄り添うように最低限の音数でグルーヴをキープします。トリオにブルース・ハーモニカが入りより、一層ブルースの魅力を感じることができます。


04. C Jam Blues
軽快なスウィングで演奏される、デューク・エリントンのシンプルなブルース曲。ソロ中にデューク・エリントンの「Very Special」のソロのフレーズがオマージュされアレンジに組み込まれています。探してみてください。これも聴いている雰囲気からすると即興演奏はほとんどなくアレンジされた内容だと思います。


05. Stick With It
Even Feel (8ビート)の洗練されたマイナーブルース。レイの優しいタッチの一面を聴くことができる曲です。


06. St. Louis Blues
レイの重要なレパートリーで、「ブルースの父」W. C. ハンディーの書いたアメリカの歴史的名曲です。ルバートで始まるヴァース部分、そしてブルースのパートはストライドとブギウギをミックスしてどっしりスウィングさせます。曲はエンディングに向けて力強いルバートパートに再び入り、高速ブギウギで終わるという大胆なアレンジ。聞き応えある一曲です。


07. C. C. Rider
レイの巨大な左手で奏でられる独特なブギウギスタイルで演奏されるブルース曲。左手をめいいっぱい広げることで、豊かなサウンドのブギウギを披露しています。


08. Please Send Someone To Love
ソロで弾くジャズ・ピアノのお手本のような演奏から始まるこの曲。綺麗なヴォイス・リーディング、重厚なサウンド、ちょうど良いペダルの使い方、名ソロ・ピアニストとしての技量も聴くことができる落ち着いた雰囲気のバラードです。


09. After Hours
有名なブルース・ソング。こちらも ブギウギでグルーヴをキープして、右手は自由自在にリズムの枠にとらわれることなく縦横無尽に駆け回ります。素晴らしい演奏内容になっています。必聴曲です。


10. Things Ain't What They Used To Be
マーサー・エリントンが書いた有名なブルース曲。レイはよくこれをコンサートのアンコールで演奏していました。アルバムの最後にふさわしい曲だと思います。


それではまた次回。

文:曽根麻央 Mao Soné









Recommend Disc

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Title : 『Play The Blues』
Artist : Ray Bryant Trio
LABEL : M & I
NO : MYCJ-30628
発売年 : 2013年



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【SONG LIST】

01. Gotta Travel On
02. I'm A Just Lucky So&So
03. Slow Freight
04. C Jam Blues
05. Stick With It
06. St.Louis Blues
07. C.C. Rider
08. Please Send Me Someone To Love
09. After Hours
10. Things Ain't What They Used To Be



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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央

2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil / タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The Miles Davis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』




Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

My First Jazz Vol.39-安ヵ川大樹:My First Jazz

Title : 『Sounds Of The Great Bands!』
Artist : Glen Gray And The Casa Loma Orchestra

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「僕の最初のジャズは、Glen Gray And The Casa Loma Orchestra(グレン・グレイ&ザ・カサ・ロマ・オーケストラ)でした。

まだ5歳くらいだったと思いますが、両親のレコードの中で、このレコードが特に好きで、いつも聴いていました。幼稚園児がスウィングジャズばかり聴いているので、両親も気味悪がってました(笑)。
あまりにも好きなので、小一の時、給食の時間に放送委員会の友達にかけてもらった事があります。今思えば、自然に身体が動き出す、アップビートで、ダンサブルなグルーブが、たまらなく好きだったのでしょう。

高校生になって、レッド・ガーランド・トリオのポール・チェンバース、オスカーピーターソン・トリオのレイ・ブラウンを聴いた時に幼少の時に聴いた強烈な深いグルーブを感じました。

今でも、Glen Gray And The Casa Loma Orchestraを聴いた時の昂揚感は何とも甘美な体験として思い出されます。」


安ヵ川大樹

安ヵ川大樹 Official






My First Jazz

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Title : 『Sounds Of The Great Bands!』
Artist : Glen Gray And The Casa Loma Orchestra
LABEL : Capitol Records ‎
発売年 : 1958年



【SONG LIST】
01.Symphony In Riffs
02.Begin The Beguine
03.One O'Clock Jump
04.Contrasts
05.Cherokee
06.Take The "A" Train
07.After Hours
08.Flying Home
09.Song Of India
10.Snowfall
11.Woodchopper's Ball
12.720 In The Books
13.Boogie Woogie On St. Louis Blues
14.String Of Pearls
15.Tenderly
16.Elks' Parade

曽根麻央 Monthly Disc Review2021.06_ Dave Douglas_Charms Of The Night Sky:Monthly Disc Review

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 みなさんこんにちは、曽根麻央です。
いよいよ僕が主演し、音楽を担当した映画「トランペット」の日本での上映が間近に迫りました。米国アカデミー賞公認、ショート・ショート・フィルムフェスティバルはスクリーンで6/18、オンラインでは6/11-21までご覧いただけます。なんとオーディエンス賞にみなさんも投票出来るということで、是非応援よろしくお願いいたします。





無料オンライン視聴▶︎https://www.shortshortsonline.org/videos/int-6-01-trumpet-cm

簡単なメールアドレス登録で見れます。

※オーディエンス賞投票はログイン後同リンクより左上のフェスのロゴをクリック、トップページへ。
「オーディエンス・アワードに投票しよう」へGo!その後登録フォームをクリック!


6/18(金) 15:40 - 17:30 二子玉川ライズiTSCOM STUDIO & HALL
▶︎https://shortshorts.org/2021/ja/int-6/
※無料チケット予約をお願いします。




Title : 『Charms Of The Night Sky』
Artist : Dave Douglas

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【ジャズの多様性を知ることができる美しい作品】


 ジャズは多様な音楽です。一言でジャズと言っても10人いれば10通りの思い描く「ジャズ」のサウンドがあります。なぜならジャズは異文化や自分にはない個性を受け入れ、さらに昇華させることができるからです。これはジャズという音楽の成り立ちがアフリカの音楽とヨーロッパの音楽が結びついたところから始まりました。

デューク・エリントンも「ジャズは様々な方向に沢山の枝を伸ばした木のようなもので、その枝の先は更に多くの細枝(しもと)に分かれています。それぞれの細枝は違う形の葉っぱや、色の違う花々を実らせます。枝は東西南北と様々な方向に向かい、各々の場所でその土地の影響を受けます。」と、この音楽の多様性を提言しています。

エリントンの言葉の締めくくりは「その木の幹に戻り、大地に根を這わした部分を見るとアフリカの土壌にあることがわかり、それはすべての基本でもあるビートです」となっています。このようにアフリカのビートを基盤とする音楽はすべてジャズの親戚とも言えるので、個々がこれこそジャズという枠に入れることは一生かかってもできないのです。


 今回紹介するアルバムは、いわゆる通常のジャズカルテットの編成でもなければ、サウンドも個性的なものです。ただただ美しい音楽で独創的。Dave Douglasという音楽家の異色作。でも根っこの部分はジャズの歴史を継承しているので、これもまたジャズと言えるでしょう。

 『Charms Of The Night Sky』はトランペット、ヴァイオリン、アコーディオン、ベースの4つの楽器のために作編曲された曲をアルバムとして集めたものです。この編成だけでもこのアルバムがかなり変わったものであることが伺えます。室内楽のような雰囲気があり、どこか現代クラシックの感じもしつつヨーロッパの民俗音楽的な香りもします。

ウェイン・ショーターも「ジャズはジャズらしいサウンドを要求されるべき音楽ではない」と言っていますが、まさにその言葉を彷彿とさせるアルバムの一つです。

 何より注目したいのがDave Douglasの作編曲能力の高さです。これだけ風変わりな編成を見事に活用した内容になっていて、ヴァイオリンとトランペットのやり取りは美しいですし、アコーディオンの低音の響の美しさ、和音の面白さまで使いこなしています。是非注目して聴いていただきたいポイントです。

 そしてトランペットの独特な音色にも注目してください。本来この編成だとトランペットの楽器の特性上、この楽器だけ突出しやすいのですが、見事にバランスを取っています。これはDaveの力量があるからとも言えますし、彼のそもそも持つ独特な音色がこの編成にフィットしているとも言えます。

 メンバーを見てみましょう。


Dave Douglas: trumpet
Mark Feldman: violin
Guy Klucevsek: accordion
Greg Cohen: acoustic bass







01. Charms Of The Night Sky
ベースのオスティナート(連続して繰り返されるパターン)の上に、アコーディオンが和音を弾くことで楽曲のカラーが見えてきます。そして、その上にトランペットとヴァイオリンがユニゾンで奏でる主旋律が入ってきて同じオスティナートの上に明るくなったり暗くなったりとカラーが動き始めます。

トランペットとヴァイオリンのユニゾンの音って不思議な魅力があります。このアルバムを象徴するサウンドでとても美しいアンサンブルだと思います。次のセクションはベースの動きも加わりさらなる色合いが見えてきます。その後オスティナートに戻り聴こえて来る「スーッ」という雰囲気のあるサウンドはおそらくトランペットに息を吹き込んでいるのを思いっきりマイクに近づいて集音しているのかと思います。ヴァイオリンソロからベースソロと続きますが、トランペットとアコーディオンがハーモニーパートを伴奏の役割として担っているのがとっても綺麗ですね。それに続くDave Douglasのトランペットソロも見事です。


02. Bal Masque
アコーディオンとトランペットのデュオ。フランス語で「仮面舞踏会」という意味のワルツ。録音としては右側からアコーディオンの左手の伴奏が、左側から右手の鍵盤の演奏が聞こえて来る録りになっています。Daveの持つ独特の音色と歌い方がこの曲の雰囲気を高めています。


03. Sea Change
こちらはゆったりとした明るめのワルツ。こちらもアコーディオンとのデュオ曲。僕はアコーディオンにそこまで詳しくないので正確に何が行われているのか言及できないのですが、こちらの曲はアコーディオンの特性を最大限活かしたものとい思います。中盤より特に左手の低音の響きを最大限に活かしていて、それに加え右手で作り出すハーモニーもとても豊かです。音色もダブルリード(コーラス効果がかかったようにいくつかの楽器で演奏しているかのような響きになるエフェクト)なども駆使していてサウンドもゴージャス。これがデュオかと驚かされます。必聴曲です。


04. Facing West
6+5の11拍子の活発な曲。こちらもアコーディオンとのデュオ曲。Daveのトランペットが絶好調の曲です。このアコーディオン奏者のGuy Klucevsekという方の素晴らしさと凄さも十二分に伝わることでしょう。ニューヨーク出身の現代音楽や即興演奏を行える数少ないアコーディオン奏者として、最も尊敬されているアコーディオン奏者の一人です。リーダーアルバムも相当な枚数を出しているので今後チェックしていきたいなと思います。


05. Dance In Thy Soul (for Charlie Haden)
ヴァイオリンのソロから導入される特徴的な楽曲。このアルバムで最長の尺となっていますが、構成としてはシンプルな主旋律が永遠に繰り返されながら発展していきます。その後アコーディオンとトランペットで主旋律が入り、徐々にアルコ(弓)で奏でられるベースが聴こえてきます。その上で自由にソロをとるヴァイオリン。クラシックだけでなくミドルイースタンのフレーズからも影響を受けているようなラインが聴き取れます。

しばらくルバートが続きますが、先ほどのトランペットとアコーディオンの主旋律がテンポで演奏され始めると徐々にベースが自由に動き出し、さらにヴァイオリンも重なり、トランペットも徐々に自由をえていきます。しかし曲の雰囲気が壊れることはなく誰かがアクティブな時は他が伴奏にいき、また別の人がアクティブになれば伴奏に行ってアンサンブルのバランスが見事に取れた演奏になっています。ジョー・ロヴァーノの言葉を借りれば「Follow and Lead」です。


06. Little One (Hancock)
ハービー・ハンコックの名曲です。それを3拍子でこのアンサンブルの持ち曲のように編曲されています。途中のDave Douglasのソロも素晴らしいです。


MUG SHORTS
ここからの3曲(7-9)は組曲になっていてアコーディオン奏者のGuy Klucevsek作品です。どれも映画のワンシーンのような特徴ある曲ばかりです。


07. Wild Coffee
インパクトのある現代クラシック、もしくは映画音楽のような曲です。トランペットとアコーディオン、ベースの組み合わせです。


08. The Girl With The Rose Hips
ハーマン・ミュート・トランペットとアコーディンの組み合わせが美しい一曲。


09. Decafinata
カップミュートをトランペットで使っていて、古いヨーロッパ・ジャズのようなコミカルな雰囲気の曲。


10. Poveri Fiori
イタリアのオペラ作曲家、フランシスコ・チレアの楽曲。物悲しくもどこかに熱さあるメロディー。やはりこういった楽曲は安直ですがゴッドファーザー感がありますよね。


11. Odyssey
トランペットとアコーディオンのデュオ。このアルバムではアコーディオンってこんなに多彩な楽器なのかと驚かされます。これもそんな一曲。漂う様な雰囲気の曲でゆっくりと時が流れていきます。


12. Twisted
最初5/8+7/8変拍子かと思えば実は軽快なワルツの曲。ベースとアコーディオンで細かいリズムを刻んで音楽を推し進めます。途中ヨーロッパのダンス文化の雰囲気が漂うワルツに突入し、また冒頭の激しい変拍子の様なテーマに戻り曲が終わります。


13. Codetta
とても美しいトランペットソロから導入されます。美しくどこか怪しいメロディーが心に残ります。


それではまた次回。

文:曽根麻央 Mao Soné







6月27日(日)MAO SONÉ - Brightness of the Lives supported by ブルーノート東京

高崎芸術劇場スタジオシアター

出演・曽根麻央(トランペット、ピアノ、キーボード)井上銘(ギター)山本連(ベース)木村紘(ドラムス)

主催・ 高崎芸術劇場(公益財団法人 高崎財団) 協力・BLUE NOTE JAPAN

▶︎詳細




Recommend Disc

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Title : 『Charms Of The Night Sky』
Artist : Dave Douglas
LABEL : Winter & Winter
NO : 1070151
発売年 : 1998年



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【SONG LIST】

01. Charms Of The Night Sky
02. Bal Masqué
03. Sea Change
04. Facing West
05. Dance In Thy Soul
06. Little One
07. Wild Coffee
08. The Girl With the Rose Hips
09. Decafinata
10. Poveri Fiori
11. Odyssey
12. Twisted
13. Codetta



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Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

大和田慧 Kei Owada メールインタビュー:インタビュー / INTERVIEW

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やさしくソウルフルな歌声と、深いまなざしを持つ独特の詞の世界で知られるSSWの大和田慧が、新作EP『LIFE』を2021年6月3日 (木)にリリース!

プロデュースは大野雄二 & Lupintic Six、綾戸知恵、モノンクル、Millenium Paradeなどでも知られるマルチキーボーディスト、宮川純。そしてメンバーには、吉田サトシ(g)、伊吹文裕(d)、越智俊介(b)、荒田洸(beat make)、角田隆太(b)といった新世代のジャズミュージシャンが参加。

コロナ禍で生まれたこの新作EPはあらゆる感情を肯定する色とりどりの5曲を収録。
JJazz.Netも注目の1枚です。

そこで今月の新譜紹介番組JJazz.Net「PICK UP」では大和田慧さんのコメントをお送りしています。



【JJazz.Net「PICK UP」】(毎月第1水曜日更新)

https://www.jjazz.net/programs/pick-up/

放送期間:2021年6月2日(17:00)〜2021年7月7日((17:00まで)



この話題の新作やコロナ禍で思うことについて、メールインタビューでもお答えいただきました。
6/29には初の単独公演 at 丸の内Cotton Club 決定しています。


【大和田慧 インタビュー】


■新作EP『LIFE』の楽曲タイプは多岐に渡ります。楽曲制作やそのプロセスについて教えてください。


[大和田慧]
シングルリリースした新曲3曲は、コロナ禍でとことん自分や世界に向き合ったところから書いていきました。
近年のライブや、昨年出したライブ盤の流れから、次作を宮川純くんと制作すると決めていたので、彼と話すなかで「Life」と「Switch」は、いまこういう曲が欲しいよね、という出発点がありました。根幹となる一部のメロディができた段階で純くんに投げて、彼のフィールで弾いてみてもらったり、話し合いながら一緒に作って行きました。それから詞を書いていき、メロも歌詞も納得いくまで何度も書き直しました。とくに「Life」の歌詞は書きたいテーマが大きかったので相当時間がかかり、ようやく書きあげた日の達成感をすごく覚えています。


【大和田慧 - LIFE (Music Video)】



【大和田慧 - Switch (Lyrics Video)】



今回のプロセスの特徴は、全部自宅録音しているところです。ドラムも、スタジオを借りて伊吹くん自身にマイクをたててもらって録音しました。スタジオオーナーさんのご家族、こどもたちに「Life」のコーラスに急遽参加してもらったり、普通のレコーディングスタジオだったら起きなかった嬉しい出来事もありました。コロナによってみんなの宅録スキルがアップして、スタジオの制約がない分、じっくりと作ることができました。私も何度も何度も、とことん歌い直しました。

今回一番化学反応が起きたのは「You will never lose me」でした。一番だけのデモができて、自分は好きだけど暗いだろうか...と思いながら純くんに送ったら、すごくいいじゃん!!と返ってきて、この曲を荒田くんにお願いしてみない?と提案してくれました。荒田くんのトラックメイカーとしての力は素晴らしく、ビートだけでなく、サウンドで全体の世界観を大きく構築してくれました。あまりにも好きな仕上がりになったので、予定じゃなかったのにシングルリリースして、渾身のMVも作ってしまいました。


【大和田慧 - You will never lose me (Music Video)】



初期に純くんの演奏と打ち込みで完成させていた「Seasons」も荒田くんに参加してもらって再構築しました。

「バタフライ・エフェクト」はライブを重ねてきたメンバーでのバンドサウンドですが、私のシンガーソングライターとしてのアコギ弾き語りの良さを大事にしたい、という純くんのディレクションで、ギター主体のアレンジをしてくれました。

我ながら多岐にわたる5曲ですが、EPの曲順に並べた時に、全体のストーリーがつながり、曲の聴こえ方も変わって驚きました。配信でシングルリリースが主体になった時代に、アルバムを作る大きな意味を感じました。


■EP『LIFE』のプロデュースはマルチキーボーディストの宮川純さん。
参加メンバーも吉田サトシ(g)/伊吹文裕(d)/越智俊介(b)/荒田洸(beat make)/角田隆太(b)と、新世代のジャズミュージシャンが脇を固めています。彼らと通ずる部分、共感する部分はどういうところでしょうか?



[大和田慧]
プロデュースしてくれた宮川純くんは、実はすごく歌詞と歌を聴いてくれてる人で、そのうえで、その曲に必要な、大切な音は何かを考えて演奏/アレンジしてくれます。

今回参加してくれてるメンバーはみんなそういうところが通じている気がします。尊敬する、素晴らしい音楽家です。スーパープレイヤーなので、彼らのプレイの凄さだけで惹きつけることが出来る人達なのですが、必要なことをよくわかっていて、歌や楽曲の魅力を最大限に引き出してくれます。抑えるというよりも、調和しながら、でも出るべきところでしっかりと前に出て、それが歌ってる私や聴いてくれる人達の感情を確実に高めてくれます。同じ曲でも、彼らと演奏すると、届けられるものが何倍にもなる、と思ってます。
そして互いに尊敬しあい、この世代の音楽を作っていく意識を持っている人達だと思います。


■EP『LIFE』に収録の「バタフライ・エフェクト」について。
実際の活動にも通ずることかと思いますがこの曲に込めた思いを教えてください。



[大和田慧]
実は3年以上前に書いた曲で、ライブでたまに演奏していましたが、コロナ禍で本当の役目を与えられたような曲でした。きっとこの曲はこの時を待っていたんだと思いました。

バタフライ・エフェクトは、小さな蝶の羽ばたきが連鎖して、地球の裏側で竜巻を起こすといわれる現象です。それくらい世界は響き合っている。今の私達が抱える悔しさも、気付かないうちに、どこかの誰かの救いにつながっているかもしれない。だから何一つ、きっと無駄にはならないし、ひとりひとり自分がこの世界に存在してることを大切に思って欲しい。そんな願いを込めました。

コロナ禍で毎週行ってきたインスタライブでは、この曲を歌うと視聴者のみんながコメントで"青い蝶の絵文字"を飛ばしてくれました。今回EPに収録して、全体のストーリーをつなげてくれています。ライブでみんなと歌える日が楽しみです。


■大和田さんの詞の世界での"別れ"はポジティブなものが多い印象です(例えば「You'll never lose me」)。(恋愛に限らず)一般的には悲しいとされる"別れ"をポジティブに変換できる理由はなぜでしょうか?


[大和田慧]
私は7歳の頃に両親が離婚して、別れというのは人生で不可避なもののような印象がずっとありました。当然悲しい感情もありましたが、彼らの別れはそれぞれが自分らしく生きるための選択であり、始まりのようにもみえました。実際その後そうなっていくのを見ていたし、ありがたかったことに、離婚後も、父はずっと私の父で、母は母であり続けてくれて、私は両親を失わずにいられました。この体験はいつも私の根底にあるような気がします。


■好きなジャズミュージシャンを教えてください。


[大和田慧]
Dianne Reeves、Cassandra Wilson 、Brian Bladeです。
ジャズミュージシャンと共演が多いのに私自身はジャズを勉強したことはなく、ただ一部の好きなものだけ純粋に音楽として聴いてきたのですが、このお三方は大好きで、ライブも何回も行っています。音楽の塊のような人達。豊かで、愛に溢れ、大きくうねる音楽は、魔法使いのようだと毎回感動して、喜びで泣くこともしばしばです。


■コロナ禍が続きます。ミュージシャンとして今思うことを教えてください。


[大和田慧]
去年、仕事やライブがなくなり、人に会えず何ヶ月も人前で歌うことがない状況になったとき、それがこんなにも苦しいと思いませんでした。経済的なことだけでなく、つながりを失ったり、自分の90%が使われてないような、すごく無益な存在に思えて、かなりしんどかった。でも、コロナで仕事や住むところを失った方や、ずっと頑張ってくださってる医療従事者の方、コロナにかかったり大切なひとを失くしたりした方もいるなかで、自分は住むところもあってご飯も食べられている。苦しいと思ってはいけない、と感じてる方も多いんじゃないかと思います。でも、日々のささやかなことであっても「生きてる」と感じることを失うのはやっぱり辛く苦しいのだと思います。心豊かに生きることは、誰もが望んでいいし、誰にでも与えられるべきものなのだ、と改めて感じた1年でした。このメッセージはコロナ禍で噴出した社会の構造問題にもリンクしていると思いました。

ここまで状況が長引いてきて、どんなひとも疲弊していると思います。どうか自分を労ってあげてください。音楽は、その時代を映し、共に生きるものだと感じています。音楽活動もまだ思うようには出来ませんが、今回のEP制作を通して、私自身、とても苦しい時間と、そこから息を吹き返す感覚がありました。一緒に生きましょう、という思いです。


ありがとうございました。


【初の単独公演 at 丸の内Cotton Club 決定】


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【公演名】
大和田慧EP『Life』Release Special Live 〜Our Key Of Life〜

【日時】
2021. 6.29.tue
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:45pm / start 8:30pm

【メンバー】
大和田慧 (vo,g)
宮川純 (key,music director)
吉田サトシ (g)
越智俊介 (b)
伊吹文裕 (ds)
Haruna (cho)

▼URL
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/kei-owada/index.html





ALBUM情報

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タイトル:『LIFE』
アーティスト:大和田慧
発売日:2021年6月3日



*CDは数量限定で大和田慧ウェブサイト通販、
ライブ会場にて販売。通販 ​予約受付開始!
詳しくはこちら


【SONG LIST】
01. Life
02. バタフライエフェクト
03. Switch
04. Seasons
05. You will never lose me
produced by 宮川純 Jun Miyakawa






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大和田慧 プロフィール

シンガーソングライター、作詞/作曲家。東京出身。
ソウルミュージック、キャロル・キングらに影響を受けた音楽性と、深いまなざしを持つ言葉で、静かにその世界へ引き込んでいく。透明で繊細な歌声はやさしく、ソウルフルに心に触れる。曲ごとに多様なストーリーをみせ、NHKみんなのうた「まどろみ」など、楽曲提供、歌唱も行う。

生まれ育った東京を拠点に活動し、定期的に渡米。NY、LAでライブやレコーディングを行い、2014年にはアポロシアターのアマチュアナイトでTOPDOG(準決勝)まで進出した。

2017年よりボーカリスト/クリエイターとして大沢伸一氏のプロジェクトMONDO GROSSOに参加し、FUJI ROCK '17出演。作詞を担当した「偽りのシンパシー (vocal: アイナ・ジ・エンド)」はTBS系火曜ドラマ「きみが心に棲みついた」挿入歌として好評を得る。

2018年、「NHKみんなのうた」のために書き下ろし、Jon Brionとロサンゼルスでレコーディングした「まどろみ」が同局で2ヶ月間オンエア。2019年、Jon Brion、Shingo Suzuki(Ovall)、Michael Kaneko、小西遼(CRCK/LCKS)らを迎えた3年ぶりのアルバム「シネマティック」リリース。同収録の「Closing Time」は清原翔主演のMVと、テラスハウスでもフィーチャーされ話題となる。

2020年より、キーボーディスト宮川純をプロデュースに迎えた新プロジェクトを開始。コロナ禍に書き上げた賛歌「Life」、WONKの荒田洸を共同プロデュースに迎えた「You will never lose me」、「Switch」を3作連続配信リリース。2021年6月3日にEP「Life」をリリース。

https://www.keiowada.com/


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