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〈Jazz Is Dead〉セカンド・シリーズがスタート!:ニュース / NEWS

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鬼才エイドリアン・ヤングとATCQのプロデューサー、
アリ・ シャヒード・ムハンマドによるレーベル"JAZZ IS DEAD"。

2020年、ロイ・エアーズやゲイリー・バーツ、ブライアン・ジャクソン、アジムスなど、
ジャズ〜レア・グルーヴの偉人たちと共演したファースト・シリーズがかなり話題になりましたが、
コロナを経て遂にセカンド・シリーズがスタート!

ロニー・リストン・スミス、故・トニー・アレン、ヘンリー・フランクリン、カタリスト(katalyst)、
ジーン・カーン、フィル・ラネリン、ウェデル・ハリソン、ギャレット・サラチョなどなど、
今回もブラック・ジャズやレア・グルーヴの巨匠たちと共演。

まずは今後発表されるアルバムから1曲ずつ収録した、
お披露目的コンピレーション『JAZZ IS DEAD 011』が6月29 日にリリース!

LAアンダーグラウンドやHIP HOP、そして現行ジャズ・シーンからも注目です。


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α-STATION(FM京都)でJazz Is Deadスペシャル番組がOAされます。
過去楽曲と今回の新作コンピからいち早くお届けするノンストップの1時間!
放送局:α-STATION
番組名:Jazz Clock - for the NIGHT
放送日時:2022年6月25日(土)24時〜
Jazz Clock - for the NIGHT(α-STATION)



〈Jazz Is Dead〉セカンド・シリーズ開幕!! コロナ禍の中、レーベルの原点でもあるライヴ・イヴェントが開催できない苦しい状況においても無事に完走したファースト・シリーズ全10作品により、LAアンダーグラウンドやジャズの界隈でいま最も衆目を集める存在となった〈Jazz Is Dead〉が早くもセカンド・シリーズをスタート。開幕を告げる鐘となるのは、前回と同じく、セカンド・シリーズでリリースが予定されているアルバムから1曲ずつを収録したコンピレーション。

今回のラインナップには、コズミックなジャズ・ファンク〜フュージョンの先駆者であるロニー・リストン・スミスを皮切りに、〈Black Jazz〉からのリーダー作や、同レーベルの数々の名盤で印象的な演奏を残したベーシストのヘンリー・フランクリン、同じく〈Black Jazz〉を代表する歌姫にして、ファースト・シリーズでもアルバムをリリースしたダグ・カーンの奥方であったジーン・カーン、さらには伝説的なブラック・ジャズ・レーベル〈Tribe〉の創始者であるフィル・ラネリン、ウェンデル・ハリソンまでもが登場。これだけでも、レア・グルーヴ〜ブラック・ジャズの好事家たちにとっては夢のような企画ながら、ジャンルや世代を越境したコラボレーションをその魅力とする〈Jazz Is Dead〉らしく、2020年に惜しくも亡くなった、フェラ・クティの右腕としてアフロビートを創造したトニー・アレンや、1973年に名門〈Impulse!〉に唯一残したアルバム『En Medio』」がラテン/チカーノ・ジャズの傑作としてLA界隈で今なお語り継がれるギャレット(ゲイリー)・サラチョもそのラインナップに名を連ねる。

そして、もしかしたらセカンド・シリーズにおけるダークホース、最大の聴きどころになるかもしれないのは現行LAジャズ・シーン注目のコレクティヴ、カタリストとのコラボレーション。これまでのリリースでも、カタリストのドラマー、グレッグ・ポールが随所でプレイしていたため、気心知れた関係故に他の大御所陣との作品とは一味違うサウンドに乞うご期待。前回同様、最後にはエイドリアンとアリのユニット、ザ・ミッドナイト・アワーによる新曲も収録。



アルバム情報

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Title : 『JAZZ IS DEAD 011』
Artist : ADRIAN YOUNGE & ALI SHAHEED MUHAMMAD
LABEL : JAZZ IS DEAD
NUMBER : PCD-17842
RELEASE : 2022.6.29
輸入盤国内流通仕様
帯・日本語解説付



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【SONG LIST】
01. The Griot feat.Henry Franklin
02. Love Brings Happiness feat.Lonnie Liston Smith and Loren Oden
03. El Cambio Es Neccesario feat.Garrett Saracho
04. The Avenues feat.Katalyst
05. Come As You Are feat.Jean Carne
06. Ebun feat.Tony Allen
07. Running With The Tribe feat.Phil Ranelin and Wendell Harrison
08. Phoenix feat.The Midnight Hour




My First Jazz Vol.51-AIRI:My First Jazz

Title : 『Come Away With Me』
Artist : Norah Jones

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「私のはじめてのジャズアルバムはNorah Jonesの『Come Away With Me』です。

最初にこのアルバムを聴いたのは私が高校生の時でした。今で言うストリーミングサイトの、いわゆるプレイリストのような当時CDショップによくあった洋楽コンピレーション・アルバムの中で偶然このノラジョーンズの声を聞いてとっても惹かれたのは今も覚えてます。

そこから洋楽そしてJAZZに徐々にどっぷりハマるわけですので今振り返ればまさに"運命の出会い"でした。

とりわけお気に入りの1曲はNorah Jonesの弾き語りがとても魅力の「Nearness of you」です。
当時歌の教室に通っていたんですがクラシックやソルフェージュが苦手だった生徒の私が唯一好きな歌を発表会で歌っていいとなったときに選んだのがこの「Nearness of you」でした。 
ノラ・ジョーンズがオリジナルとともに収録したこの曲ですが、その時はこれがジャズスタンダードナンバーであると言うことも知らずに歌っていました。そんなことも思い出深い1曲です。

ポップアルバムにしてアコースティックでフォークで、ブルースとジャズのエッセンスが盛り込まれていて。。。いつの時代に聴いてもNorah Jonesの歌声が染み渡る素敵なアルバムです。

すでに21世紀を代表する名盤と言える作品ですが、リリースから今年で20周年記念だそうですね!!!
秋には久しぶりの来日公演もあると言うことで。

この「My first jazz」を思い出しながら、アルバムの魅力を再発見できました。」

AIRI


My First Jazz

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Title : 『Come Away With Me』
Artist : Norah Jones
LABEL : Blue Note
発売年 : 2002年



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【SONG LIST】
01.Don't Know Why
02.Seven Years
03.Cold Cold Heart
04.Feelin' the Same Way
05.Come Away With Me
06.Shoot the Moon
07.Turn Me On
08.Lonestar
09.I've Got to See You Again
10.Painter Song
11.OneFlight Down
12.Nightingale
13.The Long Day Is Over
14.The Nearness of You








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AIRI(vocal)
幼少期からピアノやバイオリンを通して音楽に親しみ過ごす。
18歳の時に聴いたビリー・ホリディ、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエといったシンガーに心酔しジャズに開眼。
2019年12月、初のミニアルバム「Airi is Her Name」、2020にはフルアルバム「i」をプロデューサーに塩田哲嗣氏を迎え全国リリース。幅広い音楽ファンに向けて自身の考えるジャズの世界観を歌に乗せ伝えている。
2022年秋には期待のニューアルバムのリリースを初となるセルフプロデュースで予定している。
またシンガーとして活動する一方で、その幅広い音楽性を生かしDJ、音楽セレクターとしての顔も持つ。ジャジーとされるサウンドを様々なジャンルに織り交ぜ、独自の視点で空間を意識したプレイを持ち味としている。
2022年秋、新譜アルバムリリース予定。







Latest Album

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Title : 『self-portrait』
Artist : AIRI
LABEL : Steelpan Records
NO : SPR0012
RELEASE : 2021.6.30



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【SONG LIST】
01. Blue Moon
02. Corcovado
03. No Moon at All
04. Everything Happens to Me
05. Here There and Everywhere
06. Star Eyes
07. Only Trust Your Heart
08. Dandelion





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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
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KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
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2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


曽根麻央 Monthly Disc Review2022.6_Nu Deco Ensemble + Aaron Parks: Live from Miami:Monthly Disc Review

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Title : 『Nu Deco Ensemble+Aaron Parks: Live from Miami』
Artist : Nu Deco Ensemble & Aaron Parks

【21世紀の室内楽団と注目のピアニストAaron Parksの2021年コラボレーション作品】

みなさんこんにちは、トランペットとピアノの曽根麻央です。今日は2021年にリリースされたNu Deco Ensembleというマイアミで活動するオーケストラがピアニストAaron Parksをゲストに迎えたアルバムを紹介したいと思います。

実は先月までこのアルバムの存在を知らなかったのですが、私のバンド"Brightness of the Lives"のアルバムリリースツアーで 、車で移動中に、ギターの井上銘くんがかけてくれて、あまりの凄さにメンバー全員耳が釘付けになり、3回通しで聴きました。

Nu Daco EnsembleはアレンジャーのSam Hykenと、指揮者のJacomo Bairosによって創設されたオーケストラです。2015年頃からマイアミのエレクトロニック・シーンで注目を集め、ジャンルにとらわれず様々なアーティストとのコラボを行なっています。ニューヨークタイムスには「21世紀の室内楽団」と称されています。

Aaron Parksは2008年に『Invisible Cinema』をブルーノートからデビューして以来、現在もジャズ・シーンの最先端を切り抜けているピアニストで、美しいピアノのタッチ、絶対的なリズム感、独特のハーモニーセンスの持ち主です。

今回紹介する『Nu Deco Ensemble + Aaron Parks: Live from Miami』には『Invisible Cinema』の曲も収録されているので、Aaron Parksの出現とともに学生時代を過ごした私の世代には胸熱の作品になっています。

またこの作品は全編YouTubeでも収録の様子(ライブ)が公開されており、見ることができます。おすすめは耳だけでオーディオを聴いてから、どんな状況で録音されたのか確認すると楽しいかなと思います。

『Nu Deco Ensemble + Aaron Parks: Live from Miami¬』のリリースは2021年ですが、収録は2019年マイアミThe Light Boxのようです。


Aaron Parks (ピアノ、シンセサイザー、作曲)
Sam Hyken (編曲)
Jacomo Bairos (指揮)
Nu Deco Ensemble(演奏)



01. Siren

Aaron Parksの『Little Big』というアルバムから「Siren」という美くしい曲で幕を開けます。Bマイナーのサウンドが静かに響きメロディーが出現するとコードが徐々に形を変えて次から次にハーモニーを展開します。

パークスのスタイルでもありますが、 共通の音をもたせながら前の和音から次の和音に移動することで、まるで水が流れるかのように自然に曲を展開して行きます。Aセクションの最後2小節の副旋律がストリングスで奏でられBセクションよりオーボエが主旋律をとります。
オリジナルの『Little Big』ではエレクトリック・ギターでしたが、オーボエという、ジャズでは滅多に耳にしないサウンドで演奏されることで、曲本来が持つドラマがより大きく展開されている気がします。そしてまたAセクションに戻るときにはフル・ストリングスがメロディーをとり、展開が一旦クライマックスを迎えます。パークスのスタイルで同じ音を何度も連打してサウンドを作ることがありますが(のちの曲でも出て来ます)、この曲の終わりでもBの音を連打していますが、ここでは木琴がその役割を担っていてとてもインパクトがありました。

メロディーの後のパークスのソロもとても美しく、テンポにとらわれることなく自由に展開しています。このレコーディングでは、耳だけで聞いた時は電子キーボードなのかなと勘違いするぐらいブライトなタッチでピアノを奏でていて印象深いです。
その後またBの連打するセクションが登場し、曲が一旦落ち着きながらゆっくりと展開します。Bを連打しつつベースの音を移動することで世界がガラッと変わる瞬間がとても素晴らしいです。

その後もインタルード的なセクションが曲をクレッシェンドし、新たなセクションでエレキ・ギターとベースがユニゾンを始めます。それによって世界が一気にロックな世界へと様変わりし、最終的なクライマックスを迎えます。このパートのオーケストレーションは非常に素晴らしいです。そして登場するパークスのシンセが一瞬フレンチホルンのような雄叫びをあげつつ旋律を展開し、曲が徐々にディミュニエンドし終わります。

02. Chronos ~ 03. Interlude

ここからM4までは続けて演奏されます。「Chronos」はオリジナルはJoshua Redman, Aaron Parks, Matt Penman, Eric Harlandの頭文字をとって命名されたバンド"James Farm"のアルバム『James Farm』の楽曲。

イントロで出てくる6音の連打の上にメロディーが書かれていて、それらがゆっくりと展開していく曲。Aのメロディーが2回繰り返された後にC#の連打の上で新たなメロディー(Bセクション)が出て来てイントロの部分に戻るというシンプルな構成。その後新たな伴奏パターン(Ostinato)がピアノで提示され、それが持続している上でオーケストラが曲を展開し行きます。

徐々に最高潮に達したところでベースが動き出し、元々のAセクションとBセクションの上でシンセソロが聴けます。このシンセは映像で見る限りパークスではなくNu Decoのメンバーによるものです。その後同じパートの上でパークス自身もシンセソロをとります。左手はピアノで伴奏パターンを常にキープしていますね。

その後、曲は一旦ディミュニエンドし、新しいハーモニーが聴こえて来ます。ただこの間、C#は常に連打されています。C#をキープしつつハーモニーを展開しているのです。その上でドラムソロが奏でられ、徐々にグルーヴへ戻り、シンセソロになってクライマックスへと向かいます。そこから自然とピアノソロになりInterludeへと繋がります。このInterludeは次の曲、「Nemesis」へと導かれます。「Nemesis」はデビュー作『Invisible Cinema』からパークスが演奏し続けて来た代表作です。

04. Nemesis
Nemesisは「報復の女神」のことです。Bの連打とともに激しいロックフィールが奏でられ、ギターで主旋律が演奏されます。一部G#に移りますが、ほぼほぼ終始このB連打をキープしている曲で、パークスの演奏・作曲スタイルを代表する曲でもあると改めて思います。ソロはパークスのシンセサイザーで演奏されたのち、ギタリストに渡されます。グルーヴも曲調もテンションも一曲通して変わらないのもこの曲の特徴です。メロディーも非常にかっこよく何度も演奏されるので是非覚えてください。

このアルバムは映画音楽的でもあり、コンテンポラリー・ジャズでもあり、ピアノ音楽でもあり、ロックでもあります。多くの人に聞いてほしい2021年の傑作だと思います。

それではまた次回。

文:曽根麻央 Mao Soné

Recommend Disc

Title : 『Nu Deco Ensemble + Aaron Parks: Live from Miami』
Artist : Nu Deco Ensemble & Aaron Parks
LABEL : Nu Deco Ensemble
発売年 : 2021年

Amazonで聴く

【SONG LIST】

01.Siren (Live)
02.Chronos (Live) 
03.Interlude (Live)
04.Nemesis (Live)

【曽根麻央LIVE INFO】

6/18 (SAT)
Open 19:00 | Start 20:00
MAO SONÉ SOLO @ Nardis 柏
<出演>
​曽根麻央 - trumpet & piano
<ご予約・お問い合わせ>
TEL: 04-7164-9469 email : knardis@mac.com

6/21 (Tue)
Open 19:00 | Start 19:30
MAO SONÉ TRIO @ Velera 赤坂
<出演>
​曽根麻央 - trumpet & piano
伊藤勇司- bass
木村紘 - drums

6/22 (Wed)
Open 19:00 | Start 19:30
MAO SONÉ & YUJI ITO @ Apple, YOKOHAMA
<出演>
​曽根麻央 - trumpet & piano
伊藤勇司- bass ​

6/26 (Sun)
Open 18:00 | Start 19:00
MAO SONÉ Solo @ Cabin 本厚木
<出演>
​​曽根麻央 - piano & trumpet
<ご予約・お問い合わせ>
TEL: 046-221-0785

6/27 (Mon)
Start TBA
Good "Jam Session" Parlor @ TBA
<出演>
TBA​

7/20 (Wed)
Open 18:30 | Start 19:30
TAKANA MIYAMOTO & MAO SONÉ @ 渋谷Body & Soul
<出演>
宮本貴奈(pf,vo)
曽根麻央(tp,pf,vo)

曽根麻央のその他情報はウェブサイトへ

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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』

Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

ニューヨーク・シティ・バレエ創始者ジョージ・バランシンより直接薫陶を受けた最後のプリンシパル、
現米国セントルイス・バレエ芸術監督、堀内元による「堀内元バレエ・フューチャー2022」が開催。

この公演では最高峰のバレエとジャズが共演!
ジャズ演奏は現代のジャズ・シーンを牽引するピアニスト、桑原あい率いるトリオ。

ヒューストン・バレエプリンシパル加治屋百合子をゲストに迎え、
国内外の第一線で活躍する豪華ダンサー達が集結します。

バレエとジャズの饗宴。
贅沢なエンターテイメントを是非。


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【堀内元BALLET FUTURE2022】


<第1部>
〜バレエ〜
「バランチヴァーゼ」(振付:堀内元)
バランシンが好んだ超絶技巧をふんだんに盛り込んだ恩師へのオマージュ作品
「ル・サンティモン」(振付:堀内元)
対照的に感情表現に重きを置いたドラマティックな作品
「タランテラ(バランシントラスト上演許諾)」(振付:ジョージ・バランシン)
毒蜘蛛タランチュラにまつわる伝説がある程にハードでアップテンポな作品
出演:塩谷綾菜/池田武志


<第2部>
〜ジャズ〜
「桑原あいトリオ演奏」
変幻自在なプレイで生きた音を生み出し新しいジャズの世界を切り拓くトリオ演奏。一度聴いたら虜に!
〜バレエ×ジャズ〜
「ジャズ・ア・ラ・フランセーズ」(振付:堀内元、音楽:クロード・ボリングより)
即興性と自由度の高いジャズの生演奏と共振共鳴し、より活き活きした生きたダンスを生み出します。高みを極めたアーティスト同士だから実現するステージは必見! 軽快な音楽、エネルギッシュな演奏&ダンス、グレート・ギャツビーに見られるジャズ・エイジを彷彿させる華やかな世界観など見所満載!
演奏:桑原あいトリオ
出演:加治屋百合子/堀内元/ほか
※上演時間:約2時間(休憩含む)


【日時】
2022年7月26日(火)
ロビー開場 17:45 開演 18:30


【場所】
メルパルクホール東京
〒105-8582 東京都港区芝公園2-5-20
https://www.mielparque.jp/tokyo/hall/


【出演】
堀内元(米国セントルイス・バレエ芸術監督、元ニューヨーク・シティ・バレエ プリンシパル)
加治屋百合子(ヒューストン・バレエ プリンシパル)
塩谷綾菜(スターダンサーズ・バレエ団)
藤井彩嘉(チェコ国立バレエ団プリンシパル)
椿井愛実(前カナダ・ロイヤル・ウィニペグ・バレエ)
本田千晃(スロバキア国立バレエ デミソリスト)
佐々木夢奈(佐々木美智子バレエ団)
北沙彩(前中国国立中央バレエ団)
岡田あんり(前ハンガリー国立バレエ)
酒井那奈(香港バレエ団コルフェ)
矢野まどか(マリインスキー劇場プリモルスキーステージ/ロシア)
橋谷美香(バレエスタジオミューズ)
藤原もえ(Opera Comica pentr Copii/ルーマニア)
池田武志(スターダンサーズ・バレエ団)
末原雅広(元ニューヨーク・シティ・バレエ ゲスト・アーティスト)
上村崇人(セントルイス・バレエ ゲスト・アーティスト)
栗野竜一(バレエスタジオミューズ)
豊永太優(バレエスタジオミューズ)
樋口響(新国立劇場バレエ団)
磯見源(前フランス国立マルセイユバレエ団)


桑原あいトリオ: 桑原あい(ピアノ) / 古木佳祐(ベース) / 山田玲(ドラム)


【料金】
SS席9,000円 S席7,500円 A席6,000円(税込)※未就学児入場不可
★中学高校生券 4,000円
★団体券(10名以上、割引有)
(★は、オフィス・エイツーのみの取扱)


チケットぴあ https://t.pia.jp/
ローソンチケット https://l-tike.com/
e+(イープラス) https://eplus.jp/
カンフェティ https://www.confetti-web.com/
オフィス・エイツー club@office-a2.jp/


チケットインフォメーション
https://www.balletfuture.com/ticket-information/


【問い合わせ先】
サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(平日12:00~15:00)


詳細はこちら




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Title : 『Ella And Louis』
Artist : Ella Fitzgerald And Louis Armstrong



【ジャズ界のキングとクイーンによるコラボ作品】


エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングという偉大な2人が自然体でミディアム〜バラードのテンポで演奏しています。さらにその伴奏をオスカー・ピーターソンを中心としたリズムセクションが務めるという豪華なアルバム。私自身もこのアルバムを小学生の頃から聴いていて、このアームストロングのソロに合わせて楽器を練習した記憶があります。歌心が最高で、抑揚のつけ方、ビブラート、音と音の間のとりかた、どれも最高です。





ジャズはある種の自然発生した音楽なので創始者を特定するのは難しいですが、ルイ・アームストロングは間違いなく最初にジャズを芸術の域まで到達させた人物であると言われています。
1901年に生まれたアームストロングは1971年に亡くなるまで、アメリカを代表するアーティストとして様々な名演奏を残しました。トランペッターでもありシンガーでもあるアームストロングはその両方において大変大きな影響を後世に与えました。


アームストロング以前のジャズトランペットは主にメロディーを吹くのが精一杯でしたが、そこにアームストロングはクラリネットのテクニックを持ってきました。当時のクラリネットはトランペットの主旋律に寄り添うように、和音をアルペジオで演奏して合いの手を入れる役割が主でした。管楽器は単音楽器なのでピアノのように和音を一度に鳴らすことができません。そこで和音を分散させて演奏するアルペジオを使った即興的な伴奏パートをクラリネットは担当していました。アルペジオは音が跳躍するためトランペットで演奏することは非常に困難ですが、アームストロングはこれをトランペットに取り入れ、主旋律としても使用することで、ジャズの即興演奏のレベルを大きく飛躍させました。


またアームストロングの持つ独特の声が、アメリカのポピュラー音楽の歌唱を変えました。語りかけるような独特な間の取り方、フレーズの終わりに向けてかかるビブラート、シャウトする表現などあります。特にジャズのボーカルとしてはスキャットを初めてレコーディングで取り上げ、ボーカルでの即興演奏の可能性を最初に見出しました。


エラ・フィッツジェラルドもスキャットを得意とするボーカリストで、メロディーも自由自在に楽器のように操り、ボーカルの新しい表現を見出した人です。1917年生まれということでアームストロングよりもディジー・ガレスピーやセロニアス・モンクなどのモダンジャズを生み出した新しい世代のミュージシャンになります。当然フィッツジェラルドの若い頃には、アームストロングは多くのレコーディングをこなしヒットも出していますので、音楽的な影響はかなりあったでしょう。ただフィッツジェラルドはbebop世代で、チャーリー・パーカーやガレスピーより早く、正確な演奏を聴く機会も多かったので、それを歌でも表現可能なことを見事に証明した人の一人です。


Ella Fitzgerald (Vocals)
Louis Armstrong (Trumpet, Vocals)
Oscar Peterson (Piano)
Herb Ellis (Guitar)
Buddy Rich (Drums)
Ray Brown (Bass)




さてこのアルバムは有名なジャズのプロデューサー、ノーマン・グランツが11曲を選曲し、1956年に録音した作品です。アームストロングは持ち味の歌心と独特の間で聴く人を捉えますし、フィッツジェラルドも最高の声と圧倒的な歌唱で感動させます。圧倒的な歌唱と書いてしまうとまるで熱唱しているように捉えられてしまいますが、圧倒的すぎて力が抜けているので、こちらもリラックスして聴ける最高の歌が聴けます。リズムセクションにはオスカー・ピーターソン、ハーブ・エリス、レイ・ブラウン、バディー・リッチというジャズを代表するミュージシャンが参加しており、とても一体感のある豪華なトラックになっています。





どの曲も最高の出来になっていてゆっくりと聴いていただきたいのですが、特に「Cheek To Cheek」は二人のキャラクターが聴こえてきて、この最強のリズムセクションも一体感が特にあります。「Tenderly」はアームストロングのトランペットが心から歌っていて、エンディングでトランペットに絡んでくるフィッツジェラルドも最高です。ぜひ聴いてみてください!

それではまた次回。

文:曽根麻央 Mao Soné





【曽根麻央LIVE INFO】

5/29 (Sun)
Open 15:00 | Start 16:00
MAO SONÉ Solo @ Cabin 本厚木
<出演>
​​曽根麻央 - piano & trumpet


曽根麻央のその他情報はウェブサイトへ



Recommend Disc

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Title : 『Ella And Louis』
Artist : Ella Fitzgerald And Louis Armstrong
LABEL : Verve Records
発売年 : 1956年


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【SONG LIST】

01.Can't We Be Friends
02.Isn't This A Lovely Day 
03.Moonlight In Vermont
04.They Can't Take That Away From Me
05.Under A Blanket Of Blue
06.Tenderly
07.A Foggy Day 
08.Stars Fell On Alabama
09.Cheek To Cheek
10.The Nearness Of You
11April In Paris




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央

2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』




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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

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