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My First Jazzの最近のブログ記事

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My First Jazz Vol.76-秩父英里:My First Jazz

Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich

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こんにちは。作曲家・鍵盤奏者の秩父英里です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、Buddy Rich の『The Roar Of '74』です。
初めてのアルバムかどうかは定かではないのですが、ジャズを聴き始めた頃に印象に残った一枚としてご紹介します。

このアルバムを初めて聴いたのは、確か中学生か高校生の頃だと思いますが、「うわー!かっこいい!」と思った記憶があります。
当時、音楽の細かいことはよく解っていないわけですが「なんか、とにかく、かっこいい!」と。

最初の曲『Nuttville』。
ドラムのフィルインがあり、ベースが入ってきて圧倒され、そして緊張感もあり、そこにホーンが「えいや!」と入ってくる感じに「わー!ようこそー!」と。。
そして、テーマ、ソロと疾走感がある中で進んでいき、シャウトコーラス(※ソロが終わった後やラストテーマ入る前に曲を盛り上げるパート)も複数のラインが同時に鳴っていて、お祭りのような華やかさがあります。

アルバムを通して、スウィング、ファンク、ロック、ラテンと色々なリズムがあるので、聴いていて楽しい。
そして、鍵盤楽器でエレピが登場するということが、当時の私はおもしろいと感じました。

冒頭の『Nuttville』そして『Waltz Of The Mushroom Hunters』のアレンジをしているのがトランペットの Greg Hopkins という方。
彼はバークリー音楽大学の教授もされていて、私が留学していた時も在籍していました。
彼のアレンジのクラスを履修した際、これらの曲の紹介をしてくれたこともあり、私はそれだけで感激しました。
アレンジや曲作りの背景も聞き、勉強にもなり発見もありました。私の人生に度々登場する、そんな影響のある一枚だと思います。

当時はロックバンドを聴いていて、そういった面を刺激されるような感覚もあってワクワクと聴いていました。

アルバムタイトル『The Roar Of '74』
"Roar"は、「吠える」「轟く」という意味ですが、まさに「うおーーー!」という感じ。
アルバムジャケットでは Buddy Rich がヘルメット姿で車に乗っていて、本当に引っ張ってくれるようなエネルギーに溢れた一枚。
今回紹介するにあたり聴き直しましたが、改めて発見もありました。
ぜひ、いろんな方に聴いていただけたらと思います!


秩父英里






My First Jazz

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Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich
LABEL : Groove Merchant
発売年 : 1974年



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【SONG LIST】
01.Nuttville
02.Kilimanjaro Cookout
03.Big Mac
04.Backwoods Sideman
05.Time Check
06.Prelude To A Kiss
07.Waltz Of The Mushroom Hunters
08.Senator Sam




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ジャズ界の新星として評価をあげている作曲家・秩父英里
大絶賛されたデビューアルバム『Crossing Reality』待望のLP化!!!


ノネット編成をはじめ弦楽器やマリンバを取り入れたアンサンブル、小編成のバンドなど自己プロジェクトによる表現を行うほか、ビッグバンド等のジャズアンサンブル、TVCM や web ムービー、演劇、ゲーム、また、TV・ラジオ各局への楽曲・アレンジ提供や出演も行っているジャズ界の新星 "秩父英里"。
2022 年秋、デビューアルバムにも拘わらず外資系チェーンのジャズ売り場を中心に異例の好セールスを記録し、「第 15 回 CD ショップ大賞 2023」地域ブロック賞 / 東北ブロック賞受賞と大絶賛された作品『Crossing Reality』が待望のレコード化決定!
彼女自身の自然や心理学、経験からインスピレーションを受けて制作した 8 曲が NY と日本の先鋭ミュージシャンによるラージ・アンサンブルにより聴く者により壮大な風景を感じさせる。
2022 年に NEXCO 東日本の企業 CM「地域と未来をつなぐ道」に使われ一躍有名になった「green and winds」収録。










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秩父英里
作編曲家/鍵盤奏者。仙台二高、東北大学を卒業後、人生の転機を迎え、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学へ入学。ジャズ作曲科と映像音楽科の2つを主専攻、ゲーム音楽を副専攻で学び首席で卒業した。ASCAPやISJAC、JENなどが主催する欧米の作曲コンテストにて数々の賞を受賞し作品は国際的にも高く評価されている。
2022年9月、1stアルバム『Crossing Reality』をリリース。全曲秩父のオリジナル、日米のプレイヤーを集めて制作したラージアンサンブル 主体の同アルバムは注目度も高く、2023年CDショップ大賞/地域ブロック賞を受賞。自己プロジェクトとして、自身のラージアンサンブルをはじめ弦楽器を取り入れたアンサンブル、ソロや小編成バンド(Eri Chichibu Tiny Project)などによる表現、また、各メディアやゲーム、企業やイベント、ビッグバンド、学校や個人にむけた楽曲提供やパフォーマンスも行う。(NEXCO東日本企業CM、サンベンディング東北企業CM、全国都市緑化フェア 2023、G7科学技術大臣会合、日本郵政、日本テレビ『全日本大学女子駅伝』、朗読劇『バイオーム』、NHK『あの日、何をしていましたか?』、『小曽根真feat. No Name Horses』、Appゲーム『EGGRYPTO』、宮城県大河原産業高等学校校歌 など)。また、フラワーアートとのコラボやインスタレーションによる表現、能楽との共同プロジェクト、心理学・精神医学の学会で特別プログラムを実施するなど領域をまたぎ多彩な活動を行う気鋭の音楽家。
https://www.erichichibu.com/




Latest Album

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Title ︓『Crossing Reality』(Analog)
Artist : 秩父英里
LABEL : ReBorn Wood
RELEASE : 2024.8.3



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【SONG LIST】
【A面】
01.Crossing Reality
02.The Sea - Seven Years Voyage -
03.Kaeru 2022
04.Blackberry Winter (feat.Milena Casado)
【B面】
01.The Preconscious
02.dreams of the wind(feat.Remy Le Boeuf)
03.green and winds
04.THE VENDING MACHINE with DRINK music





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My First Jazz Vol.75-鬼怒無月:My First Jazz

Title : 『火の鳥 - Birds Of Fire』
Artist : Mahavishnu Orchestra

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ギタリストの鬼怒無月です。
初めて出会った好きなジャズアルバムは、ギタリスト、ジョン・マクラフリンのリーダーバンド、マハヴィシュヌ・オーケストラの代表作『火の鳥』です。

これがジャズなのか?というご意見も多々あるかもしれませんが、僕がこのアルバムを買ったのは地元・藤沢のレコード屋。そこのジャズコーナーにあったので、僕にとっては「ジャズ」なのです。

手触りとしては、それまで僕が好きだったブリティッシュ・ロック、、King Crimson や Led Zeppelin と似ているのですが、歌がなく、ひたすら各メンバーのソロがフィーチャーされる、という意味では非常に新鮮でした。

僕がやっているような、ある種のハードなジャズロックみたいなものを標榜する人間にとっては、ジョン・マクラフリンというのは世界的なアイドル。目指すべき精神の拠り所のような気がします。

僕自身も未だにジョン・マクラフリンのようには弾けません。彼のように音楽の高い場所には到達できてないですが、ひたすらそれを目指して日々ギターを演奏しています。


鬼怒無月






My First Jazz

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Title : 『Birds Of Fire』
Artist : Mahavishnu Orchestra
LABEL : Columbia
発売年 : 1973年



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【SONG LIST】
01.Birds Of Fire
02.Miles Beyond
03.Celestial Terrestrial Commuters
04.Sapphire Bullets Of Pure Love
05.Thousand Island Park
06.Hope
07.One Word
08.Sanctuary
09.Open Country Joy
10.Resolution




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異彩を放つ孤高のギタリスト・鬼怒無月がギター1本で挑む、完全即興ソロアルバム!

多彩なフィールドで独自の音楽表現をきりひらく異能のギタリスト・鬼怒無月が
アコースティックギター1 本で挑んだ即興演奏の記録。
その独特の世界はシャープなのに美しく、スリリングなのに芳醇で、独特の匂いと世界観に満ちています。
即興ゆえにダイナミックに移り変わっていく音の情景を、どうぞお楽しみください。岡本太郎記念館にて収録。










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鬼怒無月(きどなつき)
高校から音楽活動をはじめ、1990年にリーダーバンド〈Bondage Fruit〉を結成。「Scandinavian Progressive Rock Festival」(スウェーデン/1998)、「Prog Fest '99」(サンフランシスコ/1999)に招かれるなど、海外でも高い評価を受ける。このほか独自の視点でタンゴを再解釈する〈Salle Gaveau〉、現代的なアプローチでロックに切り込む〈Coil〉など、数々のユニットを舞台に音楽表現の新たな可能性を追求している。
プログレッシヴ・ロックを出自に唯一無二の表現世界を進化させ続ける鬼才ギタリスト。
https://mabokido.web.fc2.com




Latest Album

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Title ︓『フォーヴィスム』
Artist : 鬼怒無月
LABEL : Days of Delight
RELEASE : 2024.7.11



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【SONG LIST】
01.part I
02.part II
03.part III
04.part IV
05.part V
06.part VI
07.part VII
08.part VIII





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My First Jazz Vol.74-平倉初音:My First Jazz

Title : 『Night Train』
Artist : The Oscar Peterson Trio

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ジャズピアニストの平倉初音です。
私の初めてのジャズのアルバムは、Oscar Petersonの『Night Train』です。

ジャズベーシストだった父の影響で、Ray Brownや Paul Chambersの参加するアルバムが家にはもともと沢山あり、この『Night Train』もそのうちの一枚でした。

最初に聴いたのは確か小学生の頃で、半ば強制的に聴かされていたのですが、、、いつのまにか大好きなアルバムになりました。小さい頃は内容については何も分かりませんでしたが、オスカーのご機嫌なスイング感に魅了され、好きになりました。

アルバムの最後に入っている、彼が作曲した「自由への賛歌」を初めて聴いた時は、とても感動したのを覚えています。


3人の息の合ったスイングフィールがとても気持ちよく、ジャズってこんなにかっこいいんだ!と、他のアルバムも聴き始めるきっかけになりました。

ジャズの色々なアルバムを聴いてきましたが、いつもこの作品に戻ってくるとジャズの根幹にあるブルースを心の底から感じます。私の今の演奏スタイルにもつながっており、どんなコンテンポラリーな曲を演奏した時でもジャズをやっている以上はブルースの心を忘れずに弾くよう心がけています。

また共演者のベーシスト Ray Brownと、ドラマー Ed Thigpenとのやりとりも聴いていて楽しめるポイントだと思います。
ジャズの魅力がたくさん詰まった名アルバムなので、皆さんも是非聞いてみてください!


平倉初音






My First Jazz

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Title : 『Night Train』
Artist : The Oscar Peterson Trio
LABEL : Verve Records
発売年 : 1963年



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【SONG LIST】
01.Night Train
02.C Jam Blues
03.Georgia On My Mind
04.Bags' Groove
05.Moten Swing
06.Easy Does It
07.Honey Dripper
08.Things Ain't What They Used To Be
09.I Got It Bad And That Ain't Good
10.Band Call
11.Hymn To Freedom




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日本ジャズ界がいま最も注目する若手ピアニスト・平倉初音が全曲オリジナルの新譜をリリース!


群を抜くスイング感でジャズシーンを席巻する弱冠25歳の俊才ピアニスト!
平倉初音の真骨頂である群を抜くスイング感とドライヴ感に満ちたピアノトリオ作品で、
須川崇志(b)、山田玲(ds)というトッププレイヤーを迎えて全曲オリジナルで臨んだ意欲作です。
弱冠25歳ながら真正面からオーセンティックなジャズと向き合う真摯で情熱的な姿勢が、多くのジャズファンを魅了することでしょう。










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平倉初音
4歳よりピアノを始め、小学生よりバンドを組んで多くのイベントに出演。2013年には神戸ネクストジャズコンペティションにおいて最年少で決勝ライブに出場。同年よりピアニストの大西順子に師事。
2016年夏にberklee jazz workshopに参加し学費全額免除を獲得。
同奨学金でバークリー音楽大学へ進学。2019年4月にRalph Petersonとベルン国際ジャズフェスティバルに出演、同年5月にはサックス奏者Melissa Aldanaとボストン、コネチカット、フィラデルフィア、ニューヨークでの演奏を果たす。同大学でJoanne Brackeen、Billy Kilson、Ralph Petersonなどに師事。
2020年帰国し、活動拠点を東京に移す。
デビュー作『Tears』(2022)発表後、〈Days of Delight〉から『Wheel of Time』(2023)、『Moon and Venus』(2024)を連続してリリース。若手実力派ピアニストとして大きな注目を集めている。
https://www.hatsunehirakura.com/




Latest Album

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Title ︓『Moon and Venus』
Artist : 平倉初音
LABEL : Days of Delight
RELEASE : 2024.5.30



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【SONG LIST】
01.Moon and Venus
02.Glass Falls
03.Espelhar
04.Virgo's Sapphire
05.Ballad no.4
06.Sea Raccoon
07.The Trigger Point
08.そばの花
09.Days of Delight





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My First Jazz Vol.73-小川慶太:My First Jazz

Title : 『Four' & More - Recorded Live In Concert』
Artist : Miles Davis

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ドラマー、パーカッショニストの小川慶太です。
僕の初めてのジャズアルバムは、Miles Davisの『Four' & More - Recorded Live In Concert』。
ジャズをやり始めた頃によく聴いていたアルバムです。

私が専門学校へ行っていた頃に、当時アルバイトをしていたジャズクラブで出会いました。
今はなくなってしまったのですが、神戸の芦屋にあったLeft aloneという老舗のジャズクラブです。たくさんのレコードがあって色々なジャズのレコードを聴く経験ができました。

このレコードを初めて聴いたときに、ドラムのTony Williamsの演奏に度肝を抜かれました。
彼がこの演奏をしたのがまだ19歳くらいかと思いますが、僕がこのレコードと出会ったのも18,19歳。同い年とは思えないほどの自由度の高い演奏でビックリしました。

このアルバムの魅力は、ライブ録音というところ。スリリングな当時の演奏がそのままレコードで聴けることです。
すごく影響を受けたアルバムです!


小川慶太






My First Jazz

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Title : 『Four' & More - Recorded Live In Concert』
Artist : Miles Davis
LABEL : Columbia
発売年 : 1966年



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【SONG LIST】
01.So What
02.Walkin'
03.Joshua/Go-Go
04.Four
05.Seven Steps To Heaven
06.There Is No Greater Love/Go-Go




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スナーキー・パピーのメンバーから成る気鋭トリオが初上陸!


2024年4月、インパートメントの新サブレーベル「森の響(ひびき)」がスタート。
第1弾は、スナーキー・パピーから派生したトリオ、ブロック・ランゼッティ・オガワによるアルバム『ドローイング・ソングス』。
ロックダウン時にスナーキー・パピーのツアーが全てキャンセル、それをきっかけにメンバー3人が立ち上げたというユニット。
ヴァイオリン、ギター、パーカッションが心地よく鳴り響く佳曲がならぶ。










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小川慶太
82年生まれ長崎県佐世保市出身。
15歳のときにドラムをはじめる。
高校卒業後神戸にある甲陽音楽学院で2年間学ぶ。その後東京で2年活動した後2005年渡米。その年の秋にバークリー音楽学院に専攻をドラムセットからハンドパーカッションに変えて入学。バークリでは、ジェイミー・ハダッド、エギー・カストリオロ、ティト・デ・グラシア、デビッド・ロサード、マーク・ウォーカーなどに師事する。
そして2007年ブラジルのリオデジャネイロで3ヶ月、ブラジル音楽シーンにおいて重要なジョルジーニョ・ド・パンデーロ、セルシーニョ・シルバ、キコ・フレイタス、マルシオ・バイーアなどに師事する。
渡米後、ヨーヨーマをはじめ、アサド兄弟、チャーリー•ハンター、レ•ヌビアンズ、エリック・ハーランド、マリア・シュナイダージャズオーケストラ、ジャキス•モレレンバウム、ボストン・シンフォニーオーケストラなどジャンルを超えて現在の音楽シーンを代表する世界のトップアーティストたちと共演し続けている。
現在はスナーキーパピー、セシル•マクロレン•サルヴァント、バンダマグダ、ボカンテ、チャーリー•ハンタートリオ、カミラ•メーザ&ネクターオーケストラのメンバーで、
現在ニューヨークを拠点に、アメリカ国内、カナダ、ヨーロッパ、アジアなどで世界各国で活躍中。
https://keitaogawa.com/




Latest Album

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Title ︓『Drawing Songs』
Artist : Brock, Lanzetti, Ogawa
LABEL : 森の響/Inpartmaint
RELEASE : 2024.4.26



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【SONG LIST】
01.Drawing Song
02.Happy Song
03.Jando
04.Los Caballeros
05.Moro Morocco
06.Snow Claw






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My First Jazz Vol.72-川嶋哲郎:My First Jazz

Title : 『Easy Living』
Artist : Sonny Rollins

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こんにちは。テナーサックス奏者の川嶋哲郎です。
私が最初に始めた楽器は実はピアノです。
小学校の頃はずっとピアノをやっていましたが、譜面を読むのが苦手で、、中学校に入ってからトランペットに転向しました。
ずっと吹いていたかったのですが、今度は高い音が出なくて、、出すのが大変なんですよね。その後サックスに"やむなく"転向しました。
せっかくサックスという楽器を吹くことになったので、一番すごい人を聴いてみたいなと思い、私は富山出身なのでその市に一軒だけあった「ふくろやレコード」というところで、LPを3枚、小遣いで買いました。
J. R. Monteroseと、John Coltraneと、Sonny Rollins。
中でも、Sonny Rollinsの『Easy Living』が気に入って、いつかこんな風に演奏できたらと思って過ごしていました。

この作品の一曲目に入っているのが、Stevie Wonderの「Isn't She Lovely」です。私はこの曲がとても気に入って、Sonny Rollinsっていい曲書くな~っていましたが、実はStevie Wonderの曲だったと後から分かりました。
おそらくSonny Rollinsがこの曲をとりあげたことによって、皆が演奏するスタンダードとなっていったと思っています。

ある人から聞いた話では、ジャズは難しい曲や手法が多く勉強も必要だったりするので
Sonny Rollinsの奥さんが「もう少し分かりやすく、皆が知っている曲を」という提案があったとかなかったとか。
ご自身が積極的にこの曲を選曲したかは分かりませんが、この事は、私の制作活動にも影響するほどの逸話ではあります。
自分が最高だと思って選曲・演奏する曲が、自分の良さをすべて伝えられるのか?客観的にリスナー目線で見ると違うのではないかということですね。
ロリンズ本人がひょっとしたら実験的にやってみたような演奏だとして、それを聴いた私が心から感動し、こうやって音楽を続けている。
今、制作活動をしていても、自分本位にならずに人の意見を聞きながら客観的に自分を表現出来るようにしていく。それがとても大事だと思わせてくれる素敵な作品です。
私にとってバイブルで宝物です。皆さんもぜひ聴いてみてください。

川嶋哲郎






My First Jazz

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Title : 『Easy Living』
Artist : Sonny Rollins
LABEL : Ojc
発売年 : 1978年



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【SONG LIST】
01.Isn't She Lovely
02.Down The Line
03.My One And Only Love
04.Arroz Con Pollo
05.Easy Living
06.Hear What I'm Saying




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日本を代表するテナーサックス・プレイヤー川嶋哲郎の作曲、アレンジによるオリジナル作品集


日本を代表するテナーサックス・プレイヤー川嶋哲郎の全曲自作、編曲によるオリジナルアルバム。
「組曲エモーション」を含む全9曲、1時間は弦楽四重奏+木管アンサンブル+パーカッションによる独自の構成。
初めて香月SAYAKAのチャカ・ストリング・カルテットと組み、自身の演奏でフルート、クラリネット、バス・クラリネットをオーバーダビングした壮大なインナー・アンサンブル。
18人の木管ジャズ・オーケストラを擁した前作「ウォーター・ソング」を超えて即興演奏家としての根本を見つめる。
ソロ、デュオ、カルテット、ライブ作品など多彩なライフワークの集大成。






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川嶋哲郎
1966年富山県生まれ。幼少期よりピアノとトランペット、高校時代にサックスを始め、大学在学中に独学でジャズを学ぶ。
27歳の時、会社員からプロに転向し、大坂昌彦、原朋直、日野皓正、大西順子、日野元彦、綾戸智絵など日本を代表する数々の演奏家のグループに在籍した。
現在、森山威男グループ、寺井尚子との共演、フルノーツや、山下洋輔ビッグバンドの活動の他、自己のカルテット、ライフワークのソロ、デュオライブなどを精力的に行っている。
テナーサックス・ソプラノサックス、フルート奏者として、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア各国で多数の演奏家と共演する等、国際的にも表現の場を広げる。ジャズと様々な日本の伝統文化との融合にも尽力し、ジャズプレイヤーの枠を大きく超え日本人即興音楽家として独特な活動を続けている。
現在、洗足学園音楽大学に講師として講座を受け持つ他、Jazzlife誌にて「気ままにジャズエチュード」を連載中。
最新アルバムは「water song」に引き続き全曲自作・自編曲の、弦楽四重奏+木管アンサンブル+パーカッションによるオリジナル作品集「A WALK IN LIFE」。
https://tetsurokawashima.com/




Latest Album

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Title ︓『A Walk in Life』
Artist : 川嶋哲郎
LABEL : SPACE SHOWER MUSIC
RELEASE : 2024.3.13



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【SONG LIST】
01.Dear Days
02.A Walk in Life
03.Sunrise Flight
04.Suite Emotion Desire
05.Suite Emotion Pathos
06.Suite Emotion Modulation
07.Suite Emotion Aspiration
08.Sunset Voyage
09.Llanos Wind






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My First Jazz Vol.71-井上陽介:My First Jazz

Title : 『Standards, Vol.1』
Artist : Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette

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ジャズベーシストの井上陽介です。
僕の初めてのジャズ・アルバムは、Keith Jarrettの『Standards, Vol.1』という1983年録音のピアノトリオ・アルバムです。


この作品を初めて聴いたのは、大学一年生の時。
それまで、中学・高校時代はロックを演奏したり、フュージョン・ブームに巻き込まれたり(笑)していました。
ジャズは遠い存在ではなかったけれど、身近でもなく、、
たまにジャズを聴くとしたら、酒場の音楽や、夜景の見えるレストランのBGMというイメージでした。


このアルバムを初めて聴いたときに感じたものは、そういった類のものとは全く違い
もっと高尚で、クラシックに近いサウンドでありながらも伝統的なジャズの演奏スタイル。
衝撃的でした。


当時は、今のようにインターネットもない時代。
詳しいことは分からずに、ただ目の前で繰り出される音の世界にグッと惹きこまれました。
あっという間に最後まで聴き通して、それから何度も何度も繰り返し聴いた記憶があります。


それが、今の自分の演奏スタイルの根本になっている気もしています。
ジャズが苦手かな?っていう方にもおすすめですね。
最後の曲ではロックのような演奏も繰り広げられているので、Keith Jarrettの多面性というものも楽しめるアルバムだと思います。
是非、聴いてみてください!


井上陽介






My First Jazz

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Title : 『Standards, Vol.1』
Artist : Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette
LABEL : ECM Records
発売年 : 1983年



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【SONG LIST】
01.Meaning Of The Blues
02.All The Things You Are
03.It Never Entered My Mind
04.The Masquerade Is Over
05.God Bless The Child




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日本を代表するジャズ・ベーシスト率いるトリオが発表した、初めてのライブ・アルバム。
縦横無尽のインタープレイと観客を笑顔にさせる楽しい雰囲気を凝縮した最強の一枚!



"日本を代表するジャズベーシストが、教鞭をとる国立音楽大学出身の若手実力派プレーヤーと練り上げ、ジャズの王道と革新を織り交ぜたサウンドは、いつも観客の心を鷲掴む。
トリオ結成以降、全国のライブハウスを回り、高い評判という足跡を残してきた。


ライブ録音をするにあたって選んだ場所は、1974年から著名アーティストによる数々の名演を繰り広げてきた東京の老舗ジャズクラブ、Body&Soul。
2021年に現在の渋谷に移転した新しい店内は、シックでおしゃれな空間として存在している。
ライブ・レコーディング中の大声援に包まれ、井上陽介トリオは、さらに一歩先へ向かう = ONE STEP BEYOND










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井上陽介
1964年7月16日、大阪生まれ。大阪音楽大学作曲科卒。91年よりニューヨークを拠点に活動。97年には初リーダーアルバム『スピークアップ』を発表。在米中、ドン・フリードマン、ハンク・ジョーンズなど数々のグループでレコーディングやライブ、ヨーロッパツアーなど国際的に活動する。2004年には活動の拠点を日本に移す。2009年、小曽根真、渡辺香津美などをゲストに迎え6枚目のリーダー作『LIFE』をリリース。2021年9月に武本和大(P)、濱田省吾(Ds)とレコーディングした10枚目のトリオ第二弾『Next Step』をリリース。2022年、Spirit of Chick Corea Bandのツアーでスティーブ・ガッドと共演。なおスイングジャーナル誌の人気投票では2007年度から3年連続1位となるなど常に上位にランクされる。現在、自己のグループを中心に、塩谷哲、大西順子、渡辺香津美のレギュラーメンバーとして活動。その他数々のセッションに参加し国内外で精力的に活動している。またジャズのみならず、佐藤竹善、JUJU、小野リサなどの様々なジャンルのサポートにも参加している。
https://yosukeinouejazz.sakura.ne.jp/




Latest Album

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Title ︓『ONE STEP BEYOND LIVE AT BODY & SOUL』
Artist : 井上陽介
LABEL : ポニーキャニオン
RELEASE : 2024.2.21



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【SONG LIST】
01.Stella By Starlight
02.Day Tripper
03.Colorful Wind
04.One Step Beyond
05.Black Bird
06.What Is This Thing Called Love
07.Dear Daddy
08.Fungii Mama





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My First Jazz Vol.70-中林薫平:My First Jazz

Title : 『Basie Big Band』
Artist : Count Basie Orchestra

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ジャズベーシストの中林薫平です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、Count Basie Orchestraの『Basie Big Band』というアルバムです。


中学生当時ブラスアンサンブル部に入っていました。その部活はジャズのビッグバンドを演奏するという珍しい部活で、一つ上の学年には現在N.Y.で活躍されているトランぺッター・黒田卓也さんがいました。昔から黒田さんは面倒見がよくて、後輩である僕に色々と指南してくださったり、「これを聴いて」「こういうのもあるよ」などと沢山CDを貸してくださった記憶があります。
その中の一枚がこのアルバムです。


当時ビッグバンドを演奏していたこともあって、このアルバムに収録されている「The Heat's On」という曲を聴いた瞬間「これはすごいな、かっこいいな」と思いました。その時まではジャズも聴いたことなかったし、さらにはベースという楽器が何なのかもよく理解していない時にこのCDに出会って衝撃を受けたのを覚えています。


このアルバムは、Sammy Nesticoという人がアレンジをされていて、それがまた素晴らしくて。3分ないくらいの曲にもストーリー性のある素晴らしいアレンジがギュッと詰まっています。


最近、自分のバンド中林薫平オーケストラをやっています。そこで、そういったアレンジの精神や技法を取り入れ、大いに参考にさせていただいています。
ジャズを聴いたことがない方やビッグバンドをあまり知らない方、カウントベイシー聴いたことない方にも、お薦めできるアルバムです。
実は最近レコードにハマっているのですが、このアルバムをレコードで買い直して聴いてみたところやはりいいなぁと思いました!


中林薫平






My First Jazz

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Title : 『Basie Big Band』
Artist : Count Basie Orchestra
LABEL : Pablo
発売年 : 1975年



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【SONG LIST】
01.Front Burner
02.Freckle Face
03.Orange Sherbet
04.Soft As Velvet
05.The Heat's On
06.Midnight Freight
07.Give 'M Time
08.The Wind Machine
09.Tall Cotton




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日本のトッププレイヤーが集結するドリームチーム!!中林薫平オーケストラのライヴ盤!!


黒田卓也、広瀬未来、西口明宏、宮川純、、、シーンの先頭を走るトッププレイヤー10人で編成される"中林薫平オーケストラ"が、東京・丸の内の〈COTTON CLUB〉で行ったライヴの記録。
サルサ、ショーロ、チャカレラなど、ベーシックなリズムから発想・展開していく独特の音楽構成が生み出す個性的なサウンドが、生々しくパッケージ。
客席を大いに沸かせた腕利きミュージシャンたちのエキサイティングなプレイ楽しめる作品。










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中林薫平
1981年生まれ。高校入学と同時に甲南高校ブラスアンサンブル部に入部し、ウッドベースを始める。2005年に活動の拠点を東京に移す。山口真文バンド、佐山雅弘トリオ、鈴木勲「OMA SOUND」、市原ひかりGroup、古谷淳トリオ、清水絵理子トリオ、「Megapteras 」等でプレイする。
2008年に自己のカルテットを結成し、ミニアルバム「Graffiti」をリリース。2012年には全てオリジナル曲によるセカンドアルバム「The Times」をリリース。2012Jazz page人気投票においてベストインストアルバム部門で1位を獲得。同時に同サイト上で2012ジャズマンオブザイヤーを獲得する。
2022年10人編成の中林薫平オーケストラを立ち上げ、アルバム「circles」をリリース。2023年には中林薫平オーケストラ2ndアルバム「Live at COTTON CLUB」をリリース。
ジャズだけでなくポップスのサポート、海外からのミュージシャンのサポート、国内外の音楽イベントやジャズフェスティバルへの出演、劇団とのコラボレーションなど活動は多岐にわたる。




Latest Album

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Title ︓『Live at"COTTON CLUB』
Artist : 中林薫平オーケストラ
LABEL : Days of Delight
RELEASE : 2023.9.14



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【SONG LIST】
01.Circulo
02.Evenfall
03.Daddy Duty
04.Passing
05.Choro for Charlie
06.Partagas
07.R.B.






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My First Jazz Vol.69-西口明宏:My First Jazz

Title : 『Prime Time』
Artist : Count Basie And His Orchestra

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ジャズサックス奏者の西口明宏です。
僕の初めてのジャズ・アルバムは、Count Basie And His Orchestraの『Prime Time』というアルバムです。


1977年にリリースされたこのアルバムは、カウント・ベイシーの伝統的なスタイルとは少し異なるサウンドが特徴的です。
特に「Bundle O' Funk」という曲は、アコースティック・ベースではなく、エレキベースを使用した、当時のカウント・ベイシーには珍しいファンク・ナンバーです。
当時、グレン・ミラーをはじめとするスウィング・ジャズしか聴いたことのなかった自分には、とても衝撃的だったのを覚えています。


中学時代、ビッグバンドの魅力に惹きこまれたことが、僕がサックスを始めるきっかけとなったのですが、ビッグバンドといっても吹奏楽の一環としての演奏で、ジャズのアドリブという概念は全く知りませんでした。
でも、ある日学校の文化祭で、突然先輩がこの「Bundle O' Funk」という曲で、急に聴いたことのないソロをアドリブで吹き出したのです。
当時、コピーしたソロや譜面に書いてあるソロしか吹いたことのなかった自分には衝撃的で、その興奮は今でも鮮明に覚えています。
そのことがきっかけで、ジャズにはアドリブがあって、譜面通りでなくて良いこと、そして多彩なソロ・プレイヤーが存在することを知りました。


今でもこの『Prime Time』は僕のお気に入りのアルバムなのですが、そのシンプルで明快な曲構成、カウント・ベイシー楽団の洗練されたスウィングは、自分の音楽のルーツとなっていて、このアルバムは自分の大好きなジャズのかっこいいところが凝縮されたアルバムだと思います。
そして、サックス奏者としても多くのインスピレーションを得たアルバムです。


皆さんぜひ、聴いてみてください!


西口明宏






My First Jazz

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Title : 『Prime Time』
Artist : Count Basie And His Orchestra
LABEL : Pablo
発売年 : 1977年



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【SONG LIST】
01.Prime Time
02.Bundle O' Funk
03.Sweet Georgia Brown
04.Featherweight
05.Reachin' Out
06.Ja-Da
07.The Great Debate
08.Ya Gotta Try




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JAZZシーンの「今」を突き走る3人のテナー・サックスプレイヤーが結集したスーパーグループ
"Tenors In Chaos" 黒田卓也が立ち上げたaTak Recordから堂々デビュー!!!



自身のグループFOTOSとしての活動の傍ら、JAZZミュージシャンからの絶大な信頼を得ている西口明宏、バークリー音楽院を主席卒業し、MISIAや大西順子との共演から自身が作編曲するアンサンブルでの活動まで多岐にわたる活躍を見せる陸悠、アニメーション映画『BLUE GIANT』で主人公 "宮本大" の演奏を担当し、その名を轟かせた馬場智章、この多彩な3人のサックスプレイヤーが集まった正にカオスなグループだ。
2021年12月に神戸で行われたライブイベント「The BUNDLE」で結成され、その3人の美しく、ダイナミックな演奏が大きな評判を呼んだ。"Tenors In Chaos"の名付け親でもあるトランペッター黒田卓也の号令のもと、2023年1月にアーティスト写真を渋谷で撮影。そして、"Tenors In Chaos" のためにそれぞれが新たにつくった楽曲を持ち寄り、5月に都内スタジオにてレコーディングを行なった。カオスな3人のサックスプレイヤーを支えるのは、デヴィッド・ブライアント(p)、須川崇志(b)、小田桐和寛(ds)という気鋭のミュージシャンたち。そして遂に、そのデビューアルバム『Chaos』が、11月1日に黒田卓也が立ちあげたレーベルaTak Record(エイタック レコード)から発表されることが決定した。代表的なスタンダードからメンバー各々のオリジナル楽曲を、ジャズの代名詞でもあるテナーサックス3本が真正面からストレートに熱い音を届ける。










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西口明宏
兵庫県西宮市出身。中学入学と同時にビッグバンドジャズに出会い、テナーサックスを始める。
2006年にバークリー音楽院を卒業後、ニューヨークを活動の拠点として、自身のグループによるライブハウスでのレギュラー演奏や映像、ダンスなどの他ジャンルとの共演を行いながら、多数のミュージシャンとのセッションを重ねる。2010年の帰国後、ブルーノートの75周年記念ライブメンバーに選ばれ、日野皓正、山中千尋、Ron Carter、Gene Jacksonらと共にブルーノート東京での演奏を好評で終える。2017年、自身のサックストリオ(須川崇志、石若駿)でデトロイトジャズフェスティバルに参加。これまでアメリカ、台湾、ルクセンブルクなど多数の国内外ジャズフェスティバルに出演する。
現在は、自身のグループ「FOTOS」を中心に、黒田卓也(tp)、加藤真亜沙(pf.comp)、中林薫平(bass)、馬場智章(sax)、古谷淳(pf)、秩父英里(pf.comp)などのグループにも参加、自らのプロジェクトで丸の内コットンクラブで公演を行うなど、精力的に活動を展開している。
これまでに「Tre agrable」(2010年)、 「PINGO」(2013年)、 「FOTOS」(2020年)、そして「Something in Red」(2023年)と、計4枚のアルバムをリリース。




Latest Album

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Title ︓『Chaos』
Artist : Tenors In Chaos
LABEL : aTak Record
RELEASE : 2023.11.1


【SONG LIST】
01.Moment's Notice
02.Chaos
03.Midway
04.Bang a Gong
05.My Ideal
06.Giant Steps
07.Ringtone
08.BAKKI BAKI
09.Yes Or No
10.St. Thomas





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My First Jazz Vol.68-大林武司:My First Jazz

Title : 『Let's Get Lost』
Artist : Terence Blanchard

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ピアニストの大林武司です。
My First Jazz、私のおすすめの一枚を紹介します。
高校生の頃に、当時まだジャズは難しい音楽かなと思っていた頃、高校の先生が貸してくれた
Terence Blanchard の「Let's Get Lost」というアルバムです。

このアルバムはトランペット奏者のTerence Blanchard が
グレイトアメリカンブックに数多くの名作を残したJimmy McHughの作品をアレンジし
多くの女性ヴォーカリストをフィーチャーして作られたアルバムです。

最初から最後まで様々な曲調が楽しめますし
各楽曲の構成や、テーマ後のかっこいいソロなど
初心者の方でもジャズの楽しさを存分に味わえる、そんな一枚だと思います。

Terenceの編曲も素晴らしいですが、やはりトランペットソロのアイデア
独特の柔らかくあたたかい音色が本当にかっこいいなと当時から思っていました。懐かしいですね。

是非皆さんもこのアルバムを聴いていただけたら嬉しいです。
ではまたライブ会場でお会いしましょう。

それでは、大林武司でした。


大林武司






My First Jazz

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Title : 『Let's Get Lost』
Artist : Terence Blanchard
LABEL : Sony Classical
発売年 : 2001年



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【SONG LIST】
01.Let's Get Lost
02.Too Young To Go Steady
03.You're a Sweetheart
04.I Can't Believe That You're In Love With Me
05.I'm In the Mood For Love
06.Don't Blame Me
07.I Can't Give You Anything But Love
08.Exactly Like You
09.Can't Get Out Of This Mood
10.Lost In a Fog
11.Sunny Side Of the Street




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世界的活躍をみせるピアニスト大林武司が、Live at Alfieシリーズに登場!

六本木の老舗ジャズクラブ、アルフィーが舞台の人気ライヴ録音シリーズ最新作。第5弾は、世界を飛び回りジャンルを超えて活躍をみせるピアニスト大林武司が登場。今年6月にはベン・ウィリアムス(ベース)とネイト・スミス(ドラムス)と結成した「TBNトリオ」での初アルバム『THE BIG NEWS』(EIRD-8007)リリースと日本ツアーを敢行し、大成功を収めたばかりだ。今作では2つのバンドのライヴ演奏を収録。ひとつはバークリー入学と渡米のきっかけとなった「北海道グルーブキャンプ」からの仲間である粟谷巧&石若駿による"原点回帰"のトリオ・スタンダード。そして数々の研鑽を積みながら辿り着いたジャズの歴史と現在を紡ぐバンド、小川晋平&中村雄二郎とのトリオ・ルネッサンス。ジャズの楽しさ、面白さを継承する両トリオを、極上のライヴ空間でお楽しみいただきたい。







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大林武司
東京音楽大学作曲科在学中にジャズに傾倒し留学を決意、最高額の奨学金を受給してバークリー音楽院に入学し、グラミー賞受賞アーティストTerri Lyne Carringtonのバンドに加入しプロ活動を開始。卒業後はニューヨークに拠点を移し、自己のバンドを率いてBlue Note NYC, Jazz At Lincoln Center, Small'sなどの主要ジャズクラブに出演しながら、Takuya Kuroda, Jose James, Terri Lyne Carrington, Nate Smithなどの世界的ミュージシャンのバンドの中核を担い、これまでに世界30ヵ国以上のジャズクラブやフェスティバルに出演。2016年にはJacksonville Jazz Piano Competitionにおいて、日本人初優勝を飾る。日本においても東京JAZZ、フジロック、サマーソニックなどの主要フェスティバルに数多く出演しながら、テレビ朝日「報道ステーション」へJ-Squadの一員として楽曲提供、コロナ禍により一時帰国している2021年にはMISIAのバンドマスターを担うなどその活動は多岐にわたる。






Latest Album

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Title ︓『Foresight』
Artist : 大林武司トリオ
LABEL : LIVE at ALFIE
NO : AFCD6006
RELEASE : 2023.9.20



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【SONG LIST】
01.If Ever I Would Leave You
02.Stella by Star Light
03.V.S.
04.Four
05.Lonely Woman
06.Portrait of Bill *piano solo
07.Foresight





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My First Jazz Vol.67-ユッコ・ミラー:My First Jazz

Title : 『SELECTED』
Artist : 渡辺貞夫

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サックス奏者のユッコ・ミラーです。

私の初めてのジャズアルバムは渡辺貞夫さんの「SELECTED」です。
このアルバムは、私が高校1年生の時にジャズに興味を持つようになって、父からおすすめされて聴いたアルバムです。最初聴いた瞬間から虜になってしまいました。

幸せが溢れてくるような凄い生命力のサックスの音色と、キャッチーな音楽に聴き惚れて一発で渡辺貞夫さんのファンになりました。聴いていたらとても元気が出てきてハッピーになれて、毎日エンドレスで聴いていました。それから渡辺貞夫さんのコンサートにも行ったりして、ジャズの世界にどんどんのめり込んでいきました。

このアルバムは渡辺貞夫さんご自身が選曲されたベストアルバムだそうです。
この中でも大好きでよく聴いたのが「カリフォルニアシャワー」のライブバージョンや「Elis」で、私の原点になっています。聴いたらすぐに渡辺貞夫さんの音だと分かるサックスの音色、とてもハッピーで温かい音楽、本当に憧れです。

少し前にコンサートホールではなく小さなライブハウスで至近距離でライブを見させて頂けたのですが、音楽も人柄もとても温かく自然体で、それから私も自然体でいたいと思うようになりました。
音楽を綺麗にかっこよく飾ろうとしても、結局音楽に嘘は付けなくて、その人の全てが出る正直なものなんだ、つまり自然体で良いんだと教えて下さったような気がしました。

このアルバムにはそんな素敵な渡辺貞夫さんが詰まっています。
ぜひみなさんも聴いて楽しんでください。

それでは、ユッコ・ミラーでした。


ユッコ・ミラー






My First Jazz

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Title : 『SELECTED』
Artist : 渡辺貞夫
LABEL : ワーナーミュージック・ジャパン
発売年 : 1988年



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【SONG LIST】
01.My Dear Life
02.Say When
03.Rendezvous
04.Road Song
05.Tip Away
06.Desert Ride
07.Good Time For Love
08.I Love To Say Your Name
09.Round Trip
10.Pastoral
11.Salvador
12.Made In Coração
13.Elis
14.California Shower (Live Version)
15.Orange Express (Live Version)
16.My Dear Life (Instrumental Version)




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奇抜なルックスと、超実力派のサックスプレイのギャップが魅力!ユッコ・ミラー6作目のアルバム!

2016年にメジャー・デビュー後、「JAZZ JAPAN AWARD 2018 アルバム・オブ・ザ・イヤー(ニュー・スター部門賞)」、「楽器店大賞2021」のサックス部門で大賞を受賞。その確かなテクニックでジャズ愛好家や現役の吹奏楽部員などから支持を集める一方で、近年はYouTuberとしても活躍。
チャンネル登録者数は21万人を突破し、"サックスで吹いてみた"カバー曲シリーズは国内外で話題を呼び、海外フェスへの出演も果たすなど着実に活動の場を広げる。
今作はそんなユッコ・ミラーだからこそ実現できた、タイトル通りアンビバレントな(相反する)持ち味の楽曲を収録した作品。チャレンジングなカバー曲と、情熱的なプレイやあたたかいメロディで魅せるオリジナル曲を収録するほか、
前作に続き本人が歌唱にも挑戦。ユッコ・ミラーの幅広い魅力をぎゅっと詰め込んだ必聴アルバム!

 



ユッコ・ミラー「Ambivalent」発売記念ライブ


11/1(水) 静岡 Life Time
11/2(木) 三重 松阪Serai
11/6(月) 神戸 ChickenGeorge
11/7(火) 和歌山 Desafinado
11/11(土) 東京 CLUB MIXA
11/26(日) 栃木 岩下の新生姜ミュージアム
11/27(月) 福島 Mingus
11/28(火) 山形 Noisy Duck
11/29(水) 秋田 Cat Walk
11/30(木) 水戸 Girl Talk
2024
01/04(木) 札幌 D-Bop
01/05(金) 札幌 D-Bop
01/06(土) 帯広 BbM7
01/07(日) 釧路 サロン・カビーネ
01/09(火) 旭川 じゃずそば放哉
01/15(月) 岡山 MO:GLA
01/16(火) 広島 Juke
01/17(水) 福岡 border
01/18(木) 熊本 CIB
01/19(金) 大分 BRICK BLOCK







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ユッコ・ミラー
三重県伊勢市出身。
2016年9月キングレコードよりメジャーデビューし、テレビや雑誌を賑わす実力派のサックス奏者。
3歳よりピアノを始め、高校で吹奏楽部に所属しアルトサックスを始める。
在学中よりパリ・ウィーン等、海外演奏旅行、数々のコンテストにてグランプリ等受賞。
河田健氏、川嶋哲郎氏、エリック・マリエンサル氏に師事。
キャンディー・ダルファー本人から演奏を気に入られ、キャンディー・ダルファー来日公演に異例のスペシャルゲストとして出演。
グレン・ミラー・オーケストラのジャパンツアーにスペシャルゲストとして出演を果たすなど国内外で活躍するトップミュージシャンと多数共演。韓国やマレーシアなどの海外でのジャズフェスティバルにも出演するなど、世界的に高い評価を得ている。
2016年にリリースした1stアルバム「YUCCO MILLER」は、グラミー賞受賞アーティストのロニー・プラキシコがサウンドプロデュースを務め、ニューヨークにて録音。
2018年にリリースした2ndアルバム「SAXONIC」は、JAZZ JAPAN AWARD 2018 アルバム・オブ・ザ・イヤー(ニュースター部門賞)を受賞。ピコ太郎のプロデューサーとしてもお馴染みの古坂大魔王とのコラボ曲も収録。
2019年にリリースした3rdアルバム「Kind of Pink」は、グラミー賞を3度受賞したデビッド・マシューズがアレンジとピアノで参加。
2021年にリリースした4thアルバム「Colorful Drops」では、サックス以外に初のボーカルとしても参加している。
地上波人気テレビ番組への出演、テレビCMミュージックの作曲・演奏、アパレルブランドのPVに主演モデルとしても出演するなど多方面で活躍している。
2018年からはYouTuberとしての活動も展開し、現在ユッコ・ミラー公式YouTubeチャンネルのチャンネル登録者は20万人を超え、総再生回数は4000万再生回数を突破。(2022年11月時点)
自身のブログの一日の最高アクセス数が40万アクセスに達し、Ameba芸能人・有名人ブログの人気ランキングにて第1位を獲得、また、JazzPage人気投票サックス部門で第1位を獲得、「楽器店大賞2021」のサックス部門で大賞を受賞するなど、インストゥルメンタルアーティストとして類希な人気を集めている。


Latest Album

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Title ︓『Ambivalent』
Artist : ユッコ・ミラー
LABEL : キングレコード
NO : KICJ-867
RELEASE : 2023.11.1



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【SONG LIST】
01.Stormy Night
02.トウキョウ・シャンディ・ランデヴ
03.Melted Cheese
04.KICK BACK
05.Morning Breeze
06.事実は小説よりも奇なり
07.可愛くてごめん
08.Just the Two of Us
09.アイドル
10.やさしいかぜ
11.Hachi





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