feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

My First Jazzの最近のブログ記事

1  2  3  4  5  6

My First Jazz Vol.60-横山起朗:My First Jazz

Title : 『Sun Bear Concerts』
Artist : Keith Jarrett

sunbear500.jpg


「僕の初めてのジャズアルバムはキース・ジャレットの『Sun Bear Concerts』です。

その当時、僕は武蔵野音楽大学に通う学生でした。"クラシック音楽"。多分その時はブラームスの2番を練習していたと思います。あの頃はクラシック音楽は好きだけどその環境が少し苦手と言うか、コンサート等のドレッシーな装い、またそのきらびやかな部分がやけに眩しく、作曲家の作品だけにフォーカスをして人間の弱い部分や匂いみたいなものをあまり感じることができず、またそれをどうやって自分の音楽に結びつけて作曲家の音楽を表現すれば良いのかなと色々考えていた時期でした。

そんな時たまたま CD ショップで出会ったのがキース・ジャレットの『Sun Bear Concerts』でした。

棚に並ぶ、ひときわ分厚い6枚組の CD にまず驚きました。気になり購入し、開けてみると、「Tokyo」、「Nagoya」、「Sapporo」、「Osaka」、「Kyoto」でのコンサートの演奏を収録したものだと分かりました。最初に聴いたのは「Tokyo」でした。
まずそれが即興演奏ということにすごく驚いたのですが、その音楽がどこか自分の知る"東京"の景色に通じるものを感じました。

その他の「Nagoya」や「Sapporo」を聞いてもやはりその都市が浮かんできました。名前に引っ張られただけなのかなと最初思ったのですが、何度聴いてもその景色が浮かんできます。「そうか、これはキース・ジャレットが見た景色や心情までも反映されているんだ!」と気づきました。

そういった音楽の"技術"、"表現"と個人的な部分がうまく消化されている音楽。そして、それが自分の共鳴するところに出会ったような感覚、というのは初めてのことでした。

その時強く感じたのは「こんな音楽を作りたい」というのと同時に「こういう音楽は作れないだろうな」ということでした。ただ今思うと、ピアノという表現を通じて何かを作ろうというところは今の自分に影響を与えているのかなと思います。」

横山起朗



My First Jazz

sunbear200.jpg

Title : 『Sun Bear Concerts』
Artist : Keith Jarrett
LABEL : ECM Records
発売年 : 1978年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
Kyoto, November 5th, 1976
Osaka, November 8th, 1976
Nagoya, November 12th, 1976
Tokyo, November 14th, 1976
Sapporo, November 18th, 1976







230223.jpg


【POLISH PIANISM Concert出演決定】

quietな世界観で多くのファンを持つTHE PIANO ERAと
良質なサウンドを届ける日本のレーベルCORE PORTが共同企画コンサートを開催。

「POLISH PIANISM Concert」ということで、
ポーランド・ピアニズムを体現する二人のピアノ音楽家が出演。
どこまでも透明で美しい、POLISH PIANISM に浸る一日です。

【日時】
2023年5月13日(sat) 16:30open/17:30start

【出演】
スワヴェク・ヤスクウケ/横山起朗

【場所】
めぐろパーシモンホール 大ホール
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1
(東急東横線【都立大学駅】より徒歩7分)

詳細(JJazz.Net)




横山起朗600.jpg


横山起朗
1989年生まれ、宮崎県出身。武蔵野音楽大学演奏学科ピアノコース卒業。在学中より、即興演奏に興味を持ちライブハウスなどで活動を行い、演劇への楽曲提供を機に作曲活動を開始する。ピアノを再度学び直すためにポーランド国立ショパン音楽大学へ入学。 クラシック音楽の研鑽を通じ、より静寂を内包した物語性のある音楽を求めるようになり、ワルシャワにて作曲を始めソロピアノのアルバムを制作する。同時期、月刊ショパン(ハンナ社)でのエッセイの連載を行う。帰国後、駐日ポーランド大使館にて催された日本とポーランドの国交復興60周年の式典に招待され自作曲をピアノで演奏し好評を博す。2022年、nagi label を立ち上げ、「音楽と共に平穏を」コンセプトに、音楽に関わるプロダクトの制作やライブやコンサートの企画を展開をしている。ピアノアルバムとしては、"Solo Piano 01:61" "SHE WAS THE SEA" "moonless" "If You Were Closer"を、また太田美帆との共作 "concone" をリリース。現在も宮崎に拠点を置き自身のピアノ音楽表現の他、CMやテレビ番組等の楽曲提供、電子音楽と映像を届ける「nuun」、和楽器を主体に演奏活動を行う「Re:connect」のメンバーとしても活動。また地元の宮崎放送MRTラジオ「be quiet -世界で一番静かなラジオ-」のパーソナリティを務めるなど、幅広く活動する。







Latest Album

ifyouwerecloser200.jpg

Title : 『If You Were Closer』
Artist : Tatsuro Yokoyama
LABEL : nagi label
NO : NAGI-020
RELEASE : 2022.2.11



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. sundown
02. perfume
03. her book
04. timeline I
05. half full
06. reminisce
07. timeline II
08. first song
09. stand still
10. intermezzo in A Major Op.118,No2
11. finger
12. to a wild rose
13. as you
14. some lies
15.sunshade -not her fault-
16. dust fell
17. timeline III
18. barcarolle
19. ours
20. siciliana -coda-


大切な誰かを想う時間を綴った黄昏を思わせる切なくも暖かいピアノ作品集。

本作はワルシャワにも拠点を置く横山起朗によるピアノアルバム。コロナ禍により海外への移動が難しくなり、故郷である宮﨑にて2年間かけて制作されたピアノ作品集。人と直接触れ合う機会が減り、海で過ごす時間が増えたと作家は言う。夕暮れ時に海岸を歩くと、逢いたい人、もう一度直接話したい人の姿が浮かび、思わず電話やメッセージを送ろうと思ったが、逢わない時間を慈しむことも大切な時間ではないか、とその想いを秘めたままピアノに向かい、一枚のピアノアルバムが完成した。本作では、作家自身の作品と共に、コンサートで度々弾いていたクラシック音楽(ブラームス/マグダウェル/レスピーギ)の作品も寄せられている。






MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.59-渡辺翔太:My First Jazz

Title : 『Footprints Live!』
Artist : Wayne Shorter

footprintsLIVE500.jpg


「僕の初めてのジャズアルバムは2002年にリリースされた Wayne Shorterの『Footprints Live!』です。

このアルバムのメンバーは、リーダーであるサックスのウェイン・ショーター、そしてピアノはダニーノ・ペレス、ベース、ジョン・パティトゥッチ、ドラムスはブライアン・ブレイド。この4人が織りなすサウンドが本当に魅力的で素晴らしいです。

ご存知の通りウェイン・ショーターは、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズから始まり、マイルス・デイヴィスバンド、VSOP、 そしてWeather Report 等、数々のレジェンド達が在籍したバンドで活躍。
特にWeather Reportは、ジャズ変革期にあたり、それまでの往年のスタイルから新しいジャンルの音楽を混ぜ込んでミックスさせてフュージョンに導いていった音楽のパイオニアであるといえます。

そんなウェイン・ショーターが2002年にリリースしたこのライブアルバム。兎に角ウェイン・ショーターのコンポーズ力がすごいんです。他にも類を見ないコードの展開だったり、ハーモニーなボイシング。ショーターは結構ボイシングまで指定していたということを聞いたことがあります。そして構成も素晴らしくどれをとってもオンリーな存在。

アルバムの中でマイルスバンドの演奏で有名な「Footprints」 を演奏しているのですが、ソロを順番にやっていくスタイルではなくて全員が合奏している感じが印象的。

それまでのソロを順番にやっていくっていう概念を、当時、完全に覆され衝撃を受けました。ショーターがソロをしている間も、他のメンバーはどんどん違う景色を構築していき、ダニーロに主導権が渡った時も、空いたスペースにショーターがすごく音数が少ないんですけど音楽を次のチャプターに向かわせるような音を吹くんです。まさに鶴の一声という感じ。
最後にサックスとピアノのDUOになる瞬間があるんですが、その瞬間の音楽が美しすぎてその当時僕は車で大号泣した覚えがあります。

ドラマのブライアン・ブレイドは自身で"Fellowship Band"っていうものもやっているんですけれど、そのコンポーズからでも分かるように、音楽の中に身を委ねてその曲を羽ばたかせるようなプレイをするんです。それが魅力的で、すごく自分を表現しているなと。ここにいるメンバー皆がそうだと思います。

このアルバムは、自分の音楽感がグッと深い方向へといいますか、より音楽が好きになった一枚だと感じています。

ちなみに僕の名前は渡辺翔太なんですけれども、これは僕の父親が"ウェイン・ショーター"が好きだったことから"翔太"になったと聞かされています。」

渡辺翔太



My First Jazz

footprintsLIVE200.jpg

Title : 『Footprints Live!』
Artist : Wayne Shorter
LABEL : Verve Records
発売年 : 2002年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Sanctuary
02.Masquelero
03.Valse Triste
04.Go
05.Aung San Suu Kyi
06.Footprints
07.Atlantis
08.Juju








shotawatanabe600.jpg


渡辺翔太
1988年2月29日名古屋出身。
4歳からピアノを始める。父でありギタリストの渡辺のりおの影響で音楽に興味を持つ。
14歳の頃に作曲を始め、即興演奏に興味をもつ。2003年Donny Schwekendiek氏に師事。2004年から演奏活動を始め、2005年Jazz Funkバンド「赤門」に加入。2010年、noon「Once upon the summer time」に参加。2016年からStereo Champに在籍し、二枚のアルバムをリリース。ものんくる「世界はここにしかないって上手に言って」に参加。2018年、自身初のリーダーアルバム「Awareness」を発表。続いて2019年2nd Album「Folky Talkie」をリリースし、柳楽光隆氏のJapanese Jazz in 2010sに選ばれる。2022年、ベーシストMarty Holoubekとのデュオ作品「Song For The Sun」をリリース。現在、自身のtrioやShota Watanabe&Marty Holoubek Duo、Stereo Champ、Supをはじめ、多方面からのアーティストのサポート、楽曲制作等、精力的に活動中。







Latest Album

sfts200.jpg

Title : 『Song for the Sun』
Artist : 渡辺翔太/Marty Holoubek
LABEL : Days of Delight
NO : DOD-026
RELEASE : 2022.7.21



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. Changes
02. Kiki Feels Lonely
03. KeiAi
04. 瞬間/Shunkan
05. Song for the Sun
06. Mono
07. Hope
08. Giant Armadillo's Hide Out
09. B Shouga (M.Holoubek)
10. Speak with courage, An Angel Comes to Your Heart


マルチキーボード奏者としてさまざまなシーンで活躍する渡辺翔太と、多彩なフィールドで異彩を放ってきたマーティ・ホロベック。ふたりの若き俊才がコラボレーションの舞台に選んだのは、アコースティック・デュオというシンプルな図式でした。互いの音楽観とプレイヤー像に共感するふたりが、唯一無二の世界を紡いでいきます。






MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.58-佐瀬悠輔:My First Jazz

Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers

Return500.jpg


「僕の初めてのジャズアルバムはBrecker Brothers の『Return Of The Brecker Brothers』です。

このアルバムにたどり着いた経緯は、僕が小学生の頃、学校にスクールバンドがあり、そこの顧問の先生がジャズ・トランペットを吹いている方でした。スクールバンドで取り上げられる楽曲もジャズっぽい楽曲が多く、そこからジャズに興味を持つようになっていきました。

僕の父親は音楽好きな人で、クラシックやロックジャズ、プログレなど幅広く家にLP や CD があり、そこをあさっている時にこの『Return Of The Brecker Brothers』をみつけ、そこからジャズを聞くようになっていきました。

それまではあまり音楽をちゃんと聞くということはなく、家でかかっている曲を何となく聞き流していたんですが、このアルバムを聴いた時、こんなかっこいい音楽があるのかと衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
特にこのアルバムの7曲目「On The Backside」という曲をひたすら聴いていた記憶があります。その他「Song For Barry」や「King Of The Lobby」もよく聴いていました。

このBrecker Brothersはもちろん、スクールバンドではヘッドハンターズの「カメレオン」もやっていてハービー・ハンコックを聴くようになり、そこからマイルス・デイビス、クリフォード・ブラウンなど、ジャズトランペットを掘っていくようになりました。

でも自分の根幹には、やはりBrecker Brothersのフュージョンのサウンドがずっとあります。今の自分の作曲、演奏共にいきている気がします。」

佐瀬悠輔






My First Jazz

Return200.jpg

Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers
LABEL : GRP
発売年 : 1992年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Song For Barry
02.King Of The Lobby
03.Big Idea
04.Above & Below
05.That's All There Is To It
06.Wakaria (What's Up?)
07.On The Backside
08.Sozinho (Alone)
09.Spherical
10.Good Gracious
11.Roppongi










【佐瀬悠輔ブルーノート東京公演決定】

2022年3月に行われたコットンクラブ公演はソールドアウト!気鋭トランペッター、佐瀬悠輔が初リーダー・アルバム『#1』の世界を豪華メンバーと繰り広げる。小学生の時にトランペットを始め、ブレッカー・ブラザーズやハービー・ハンコックを聴いてジャズの道へ。洗足学園音楽大学を主席で卒業後、ジャズを軸としてライヴ、CMレコーディング、アーティストのサポートなど多岐にわたり活動を続け、現在はGentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer to Rememberの一員としても活動している。これまで数々のプロジェクトでブルーノート東京のステージに立った佐瀬がいよいよ自己名義で登場する本公演、ミュージック・シーン最前線に立つ同世代のプレイヤーを迎え、ジャズの現在を体現する。


公演名:佐瀬悠輔『#1』

日程:2023 2.13 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm

メンバー:佐瀬悠輔、小金丸慧、海堀弘太、新井和輝、秋元修
Guests:松丸契、中島朱葉、MELRAW

料金:¥6,000(税込)

公演詳細(ブルーノート東京)



sase600.jpg


佐瀬悠輔
北海道生まれ。
大学在学中よりプロ活動を始め、44th YBBJC最優秀ソリスト賞など数々のコンテストで賞を獲得。卒業後はジャズを中心にライブ、CMレコーディング等で活躍する。2021年に自身のリーダーアルバムとなる「#1」をリリース。
最近ではGENTLE FOREST JAZZ BANDや石若駿率いるAnswer To Remember、SuchmosのTAIHEIが結成したバンド'賽(SAI)'への参加、他にもJUJU、KID FRESINO、藤原さくら、MISIA、STUTS等のアーティストのサポートなど多岐にわたり活動している。







Latest Album

sase200.jpg

Title : 『#1』
Artist : 佐瀬悠輔
LABEL : P-VINE
NO : PCD-25332
RELEASE : 2021.9.2



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. ENCOUNTER
02. ESAS
03. #4
04. 1959
05. LANDMARK
06. INTERSTELLAR
07. MANIFEST DREAM
08. roots


Gentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer To Rememberにも参加する新進気鋭のトランペッター"佐瀬悠輔"初のリーダー作が遂に全国流通!ボーダレスに活躍する同世代のミュージシャンとコラボレートした20年代純国産JAZZ重要作品!






MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.57-坪口昌恭:My First Jazz

Title : 『Mr. Gone』
Artist : Weather Report

mrgone500_.jpg


「僕の初めてのジャズアルバムはWeather Reportの『Mr. Gone』です。このアルバムは 『Heavy Wether』の大ヒットの次で期待をされていましたが、世の中的には「なんだこれっ?」って、期待を裏切ったアルバム作品として知られています。
ドラマーにも迷ってる感じがありますが、僕はとてもクリエイティビティが詰まったミステリアスな作品だと思っています。

僕は中学時代、シンセサイザーが家庭にも手に届くような値段になってきた時に、GODIEGOのミッキー吉野さんや冨田勲さんなど、シンセサイザーをかっこよく扱う人たちにも憧れていました。
このウェザー・リポートはジョー・ザヴィヌルがシンセサイザーを駆使するというのが大きな特徴なのですが、ジャズをルーツとする人でこれだけシンセサイザーをふんだんに使いこなしているっていうのはなかなかいないんじゃないかな。
もちろん ハービー・ハンコックやチック・コリアもかっこいいんですが、やはりジョー・ザヴィヌルさんのシンセサイザーというのはピアノの代わりじゃないというか、シンセサイザーの良さを引き出してるという音楽だと思います 。

あとこれは意外でもあり有名な話なのですが、ジョー・ザヴィヌルさんはバリー・ハリスさんに一時期ビバップを習っていたというか一緒に練習していた時期がありまして、それでジョー・ザヴィヌルさんはビバッパーを目指して頑張っていたのですが、ある時あるきっかけでそれを辞めてしまいました。そして辞めてから作ったのがこのウェザーリポート。新しいこれまでになかった音楽を世の中に残してくれたわけです。

この『Mr. Gone』は色んな要素が混ざっており、民族音楽やテクノの感じもあります。シーケンサーの上でスイングをやっていたり、ドラムがループのようなことをやっていたり、ヒップホップとかそういう要素もあります。セッション感もあり、そして随所にこれはビバップを経ていないと思いつかないような音使いがあります。アナログシンセが織りなすオーケストレーションが凄いし現代音楽的な不穏な雰囲気もありますね。

厳密にこれが初めて聴いたジャズアルバムかというとそういうわけではないんですが、やはり自分のアイデンティティになっている アルバムです。もちろんサウンドも大好きですし、ジャケットもすごく好きです。これに勝るジャケットに今まで会ったことがないんじゃないかっていうほど僕の好みのコラージュ感、色彩感。まさにこの色合いが音楽で表現されています。

今年僕はintoxicateの連載から書籍化した『神曲のツボ! 「カッコいい」の構造分析』という本を出させていただきましたが 、その中では『Mr. Gone』は分析していません。ですが、分析できない不思議な魅力がある作品だと思います。

『Mr. Gone』は、いつか自分でまるまるセルフカバーしたい、とても大切なアルバムです。」

坪口昌恭




My First Jazz

mrgone200.jpg

Title : 『Mr. Gone』
Artist : Weather Report
LABEL : CBS
発売年 : 1978年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat
02.River People
03.Young And Fine
04.The Elders
05.Mr. Gone
06.Punk Jazz
07.Pinocchio
08.And Then







kamikyoku.jpg


【坪口昌恭 (著)タワーレコードのフリー音楽誌『intoxicate』の人気連載が待望の書籍化!】
カッコいい曲ではいったい何が起きているのか? 並の曲とはどこがどう違うのか?
ロバート・グラスパー、ブラッド・メルドーを始めとする最新型ジャズから、
ウェザー・リポート、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、
ディアンジェロ、ジェイムズ・ブレイク、デヴィッド・ボウイ、
さらにはYMO、SMAP、ブルガリアン・ヴォイスまでを
見開き2ページに1曲の読みやすい構成で、鋭くディープに分析!

東京ザヴィヌルバッハ、Ortanceほかで活躍する凄腕ジャズ・キーボーディストが
「神曲」を分析、コード譜やメロディー譜、リズム譜を駆使して、
作曲・アレンジで発揮されるクリエイティヴィティの秘密に迫る!



アマゾン詳細ページへ

タイトル ‏ : ‎ 神曲のツボ! 「カッコいい」の構造分析
著者 : 坪口昌恭
出版社 ‏ : ‎ アルテスパブリッシング
発売日 ‏ : ‎ 2022/7/25




tzbiguchi600.jpg


坪口昌恭
1964年福井県生まれ、大阪育ち。福井大学工学部応用物理学科卒業後1987年に上京。
ジャズとエレクトロニクスを共存させ、伝統と先鋭を股にかけ独自のキャラクターを放つピアニスト&シンセシスト、クリエイター。
主宰するエレクトロ・ジャズユニット『東京ザヴィヌルバッハ』(2012年、2013年にNY公演)、ミクスチャー・バンド『Ortance』、キューバ勢ジャズメンとのNY録音リーダー作、ソロピアノ作、モジュラーシンセ作、ピアノトリオ・リミックス等自己名義のアルバムを20枚発表。『Radio-Acoustique』『坪口昌恭TRIO』も平行して主宰。
2011年映画「Lily」の全音楽を作曲/制作。2016年アニメ「ReLIFE」の全劇中音楽を作曲/演奏。
菊地成孔、原田知世、伊藤ゴロー、JUJU、小泉今日子、宇多田ヒカル、UA、大友良英ほか90枚以上のCDやツアーに参加。
『ex.DC/PRG』『RM jazz legacy』『akiko×坪口昌恭』の鍵盤奏者/参謀役として、また様々なアーチストとのコラボ、インプロヴィゼイションなど現在進行形のジャズをアピールする一方で、Barry Harris メソッドの継承者としても後進の指導にあたっている。
2022年7月『神曲のツボ!「カッコいい」の構造分析』発刊
尚美学園大学/同大学院 芸術情報学部 音楽表現学科 教授(Jazz専攻/Jazz & Contemporary分野 主任)







Latest Album

ortance.jpg

Title : 『ESCARGOT』
Artist : Ortance
LABEL : APOLLO SOUNDS
NO : APLS1908
RELEASE : 2019.6.19



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. Prelude pour Hortense
02. Muse Skip
03. Escargot
04. Tutuola Drink
05. Baroque Pearl
06. East of Eden
07. Nega Posi
08. Even Shuffle
09. Space Dragonfly
10. Black Morpho
11. Unknown Lettura


ライブではFlying Lotusのカバーなども演奏されるが、今アルバムは全て坪口の作曲であり、シンセサイザーに彩られたアンサンブルの中に、コアな要素としてアコースティック・ピアノのクラシカルな音構造が息づいている。
今アルバムは、まず3人でスタジオに入りピアノ&シンセ、ギター、ドラムといったベーシックトラックを録音。その際わざとテンポを変えて演奏したものを戻したり、そもそもテンポを揺らがせて演奏するなど、ビートの概念をくつがえすアイデアが随所に施されている。
この音源を元に、ヴォーカルにermhoi(Black Boboi)、Kiala(Kodäma)を迎え、3カ月間かけて坪口自らポストプロダクションとミックスをおこない、東京発ヨーロピアンテイストの香る無国籍オリジナルミュージックが誕生した。






MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.56-たなかりか:My First Jazz

Title : 『Who Is This Bitch, Anyway?』
Artist : Marlena Shaw

whois500.jpg


「ボーカルのたなかりかです。私のMy First Jazzはマリーナ・ショウの『Who Is This Bitch, Anyway?』です。1975年の作品。このアルバムを初めて聴いたのは私が大学1年生の時で、ソウルやポップスのバンドを軽音楽部でやっている時でした。先輩が「このCD知ってるって?」部室に転がっているCDを聴かせてくれたんですけど、あまりにも衝撃的でその日のことをよく覚えています。

このアルバム本当に名曲揃いなんですが、やはり1曲目の「Street Walking' Woman」。最初は男女のバーでの大人っぽい会話が3分ぐらい続いた後に、イントロが始まり、満を持してマリーナ・ショウの登場。それだけでもかっこいいんですけれども、16ビートで始まり、いきなりスイングにスイッチしてそしてまた16ビートになり、またスイングに戻る、という物凄いアレンジがされていて、本当にびっくりしました。

他にも「You Taught Me How To Speak In Love」という「いとしのエリー」の元ネタにもなったと言われるバラードや、私たちの世代は当時皆カバーしていた「Feel Like Makin' Love」、このマリーナ。ショウのバージョンもみんながお手本にしたのではないでしょうか。そして終わってしまった恋を歌った「Loving You Was Like A Party」も本当に名曲です。 

全体を通して、マリーナ・ショウは、出しても70%ぐらい、そのぐらいのパワーで強弱をコントロールしている。それでもビンビン伝わってくるのがかっこいいですし、最後から2曲目で夜からいきなり、あれ?朝になったのかな?っていう感じで、空気が一変してストリングスが入っていたり、カモメの声が聞こえてきたり。そしてラストの曲は軽快なアップテンポで可愛いナンバーで締めくくる。1枚を通して聴いた時にいろんな世界に連れて行ってくれるんですよね。小説を読んでいるような、映画を見ているような、一枚のアルバムが作り出す世界観が本当に素晴らしい作品です。

デイヴィッド・T・ウォーカーのギターも最高ですし、ラリー・カールトン、チャック・レイニー、ハーヴィー・メイソン という素晴らしいミュージシャンたちが参加した聴きどころの満載の作品。最初から最後までゆっくりと楽しめるアルバムです。」

たなかりか



Japanese Songbook Project 10周年記念、特別企画アルバムを2022年11月16日にリリース!
Disc 1―ジャパニーズ・ポップス"冬"の名曲。
Disc 2―プロジェクト初収録のジャズ・スタンダード。
https://tanakarika.net/winterjazz


takanaika_winter500.jpg



My First Jazz

whois200.jpg

Title : 『Who Is This Bitch, Anyway?』
Artist : Marlena Shaw
LABEL : Blue Note
発売年 : 1975年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Dialogue: You, Me And Ethel
02.Street Walkin' Woman
03.You Taught Me How To Speak In Love
04.Davy
05.Feel Like Makin' Love
06.The Lord Giveth And The Lord Taketh Away
07.You Been Away Too Long
08.You
09.Loving You Was Like A Party
10.A Prelude For Rose Marie
11.Rose Marie (Mon Cherie)








たなかりか600.jpg


たなかりか
広島県出身。大学と共に関西に移り住み歌を始める。大学卒業後は商社で働きながら関西を中心にライブハウス・ホテルなどで活動を始める。
2001年「神戸ジャズボーカルクイーンコンテスト」準グランプリ獲得。その後、会社を退職しプロへ転向。
2004年ファーストアルバム「On Green Dolphin Street」をリリースし 全国ツアーを行う。その後は、関西を拠点に九州から北海道まで日本全国で活動中。
2009年7月ポニーキャニオンよりアルバム「Colors」でメジャーデビュー。
2011年2月メジャー第二弾「When She Flows」リリース。
2012年4月にはメジャー第三弾として全編日本語のJ-Popのジャズカバーアルバム「Japanese Songbook」をリリース。
2015年1月第4弾としてブロッサム・ディアリーへのトリビュート・アルバム「Flowers for Blossom」をHQCD高音質盤とハイレゾ配信(ステレオ・サラウンド)でリリース。
2016年11月メジャー第5弾として全編日本語のJ-Popのジャズカバーアルバムの続編「Japanese Songbook 2」をリリース。
また2011年4月より積和不動産中部のCM音楽に起用される。
2015年10月よりラジオ関西『KOBE JAZZ-PHONIC RADIO』のDJを担当している。
※2022年10月現在、ラジオ日本、ぎふチャンをネット
ライブパフォーマンスにも定評があり、若い女性から中高年の男性まで幅広い層に支持されている。







Latest Album

takanaika_winter200.jpg

Title : 『Japanese Songbook "Winter" with Jazz standards』
Artist : たなかりか
LABEL : ポニーキャニオン
NO : PCCY-01992
RELEASE : 2022.11.16



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
【CD1】
01. 12月のエイプリル・フール
02. 恋人がサンタクロース
03. 氷の世界
04. 白い恋人達
05. ネイティブダンサー
06. 恋人よ
07. CHRISTMAS TIME IN BLUE
【CD2】
01. Fly me to the moon
02. My favorite things
03. L-O-V-E
04. Come rain or come shine
05. Bye bye blackbird
06. Devil may care
07. That's all





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.55-永武幹子:My First Jazz

Title : 『Blues Etude』
Artist : Oscar Peterson

Blues Etude500.jpg


「私の初めてのジャズ・アルバムはOscar Peterson (オスカー・ピーターソン)の『Blues Etude』です。これは1965年と1966年にレコーディングされたアルバムで、ベースがRay Brown(レイ・ブラウン)とSam Jones (サム・ジョーンズ)、そしてドラムスがLouis Hayes(ルイ・ヘイス)です。

ピーターソンのトリオとしては、レイ・ブラウンとEd Thigpen(エド・シグペン)のタッグによるピアノトリオが有名ですが 、この時はエド・シグペンが脱退してルイ・ヘイスに、そしてレイ・ブラウンからサム・ジョーンズに代わる時期でしたのでこのトリオとしてはフレッシュな録音となります。

当時は私もオスカー・ピーターソンを聴くということで、ほぼ彼のピアノにしか耳がいきませんでした。ベースが誰とか二人ベースがいるなど、よく分かっていませんでしたが、今改めて聴くとレイ・ブラウンそしてサム・ジョーンズの二人によるウッド・ベースならではの温かい音色や、ルイ・ヘイスとの関係によるご機嫌なスイング感など格好よく、やはりすごく良いトリオだなと思います。

そして何よりオスカー・ピーターソンによるピアノの早弾きなんだけども歌心溢れるプレイというのはやはり当時とても衝撃的で、さらにブルージーでありバラードも素敵ですごく格好良いピアニストだなと感じました。

このアルバムにはオスカー・ピーターソンの曲やスタンダード曲が入っていますが、 私が一番好きでよく聴いていた曲は「Blues Etude」です。 少し変形ブルースという感じなのですが、 とても軽快なオスカー・ピーターソンらしい楽曲となっています 。そして「If I Were A Bell」や「Let's Fall In Love」といったスタンダード曲のテーマ自体もちろんかっこいいんですが、イントロやセカンドリフなど、新たにオスカーピーターソンのアレンジによって付け加えられており、それもこのアルバムの聴きどころのひとつだと思います。

私がこのアルバムを初めて聴いたのはおそらく大学時代。モダンジャズ研究会の部室だったと記憶しています。当時は何も知らなかったのでビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンのアルバムを聴き、そのハーモニーやアドリブなのにこんなに早く弾けるんだ!等、とても衝撃的だったのを憶えています。
今聴いてもやはりオスカー・ピーターソンはどこを切り取っても格好良く、 軽快にスイングするピアニストなので彼のプレイ、そしてこの作品に出会えて本当によかったと思っています。」

永武幹子



My First Jazz

Blues Etude200.jpg

Title : 『Blues Etude』
Artist : Oscar Peterson
LABEL : Limelight
発売年 : 1966年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Blues Etude
02.Shelley's World
03.Let's Fall In Love
04.The Shadow Of Your Smile Love Theme From The ''Sandpiper''
05.If I Were A Bell
06.Stella By Starlight
07.Bossa Beguine
08.L'Impossible
09.I Know You Oh So Well








mikikonagatake600.jpg


永武幹子
千葉県船橋市に生まれる。
5歳よりクラシックピアノを始め、ヤマハ音楽教室で寄島清美氏に師事、
演奏技術だけでなく、即興演奏や作曲の基礎を学ぶ。
中学時代は法田中学校ブラスバンド部に所属し、トランペットを担当。
早稲田大学法学部入学後、同大学モダンジャズ研究会、ハイソサエティオーケストラに入り、ジャズに目覚める。
大学0Gのジャズピアニスト清水くるみ氏に師事。その間、さまざまなセッションに加わる。
大学卒業と同時にプロになることを決意し、ジャズピアニストとして演奏に専念。
現在は、増尾好秋(guitar)MAGATAMA、酒井俊(vocal)グループ、
守谷美由貴(a.sax&s.sax)ベースレストリオなどに参加する他、
自身のピアノトリオ"永武幹子Trio", "J.J.Soul"や加納奈実(a.sax&s.sax)とのDuoユニット"Jabuticaba"をメインに、
東京都内のジャズクラブやライブハウスを中心に活動している。
これまでの共演者としては、
井上信平、植松孝夫、梶原まり子、酒井俊、坂井紅介、鈴木勲、竹内直、中牟礼貞則、橋本信二、林栄一、廣木光一、
藤井信雄、古野光昭、本田珠也、増尾好秋、峰厚介、森山威男、山口真文、芳垣安洋、吉野弘志、Akira Tana、
Arthur Hnatek 他 (敬称略、五十音順)







Latest Album

nagatakesolo200.png

Title : 『SOLO』
Artist : 永武幹子
LABEL : Owl Wing Record
NO : OWR044
RELEASE : 2022.9.14



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. My Shining Hour
02. Invitation
03. Limbo
04. These Foolish Things
05. I'll Walk Alone
06. Green Chimneys
07. Prelude to a Kiss
08. Rockin' Chair
09. Tea for Two
10. Impro -Invitation to My Songs-
11. Just Simple Things
12. Go Down the River
13. ENGAWA





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.54-Shiho:My First Jazz

Title : 『Helen Merrill With Clifford Brown』
Artist : Helen Merrill

helenmerrill500.jpg


「私の初めてのジャズ・アルバムはヘレン・メリルの 『Helen Merrill with clifford Brown』です。名盤中の名盤ですね。

私はもともとクラシックピアノを習いに行っていたのですが、クラシックピアノって一応譜面通りに弾くっていうのが決まりですよね。私はその譜面通りに弾くということを理解していなかったわけではないんですが結構好きなことをやったりしていたら先生が「もしかしたらShihoはジャズが向いているかもしれない」と言い、高校生の時にジャズ・ピアノを習いに行ったんです。このアルバムは確かその時に買ったんだと思います。

ジャズのことも全く分からず、どのアルバムを買おうか迷ったんですけれども、 やはりCMの中で使われていた「You'd Be So Nice To Come Home To」が頭に残っており、ジャズといえばやっぱりあれかしら?と思いこのアルバムを初めて買いました。

とにかく収録されている楽曲が素晴らしくて、しかもクインシー・ジョーンズがアレンジしているんですよね。確かヘレン・メリルもクリフォード・ブラウンもみんなまだ20代。

全曲本当に渋いプレイ&アレンジ。またヘレンの声が素敵すぎて、時間だったら"夜"、"片手にお酒"、みたいなシチュエーションが似合うアルバムだと思いました。

そしてジャズピアノで一番最初に弾いてみたのが、このアルバムに入っている「What's New」という曲。この曲は、別れた恋人にしばらくぶりに会って「どうしてるの?」って言いながらも、自分はまだ相手のことが好きなんだ、そんな思いを胸に秘めている大人のラブソング。この曲のアレンジがまた本当に素敵なので絶対聴いてほしい一曲です。

この作品に出会う前は、ロックやポップ、ソウル、ヘヴィーメタルなどは聴いていましたが、このアルバムはちょっと大人になった気がしました。そういう意味では私にとってはいつまでたってもこのアルバムが一番の衝撃だったかなと思います。今でも本当に大好きな1枚です。」

Shiho


My First Jazz

helenmerrill200.jpg

Title : 『Helen Merrill With Clifford Brown』
Artist : Helen Merrill
LABEL : EmArcy
発売年 : 1955年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Don't Explain
02.You'd Be So Nice To Come Home To
03.What's New
04.Falling In Love With Love
05.Yesterdays
06.Born To Be Blue
07.'S Wonderful








Shiho_A600.jpg


Shiho
ジャズボーカリスト。

2001年に日本人として初の米国コンコードレーベル(日本国内はビクター)よりFried PrideのボーカリストとしてCDデビュー。

類いまれな歌唱力を武器に2016年12月のFried Pride活動終了まで、ブルーノートやビルボードライブを中心に全国各地のジャズライブハウスや東京Jazz、福岡中州Jazzなど多くのジャズイベントに出演。

海外でもジャズの本場である米国ブルーノート・ニューヨーク公演や、世界最大のJazz Fessであるジャカルタの「International Java Jazz fess」をはじめライブハウスやイベントに多数出演し、一躍国内トップジャズボーカリストの仲間入りを果たした。

Fried Prideの活動を通じ、頭突きで瓦を割る女性(武田梨奈)で話題になったセゾンカードのCMソング、2016年秋にはルクセンブルクにてオーケストラとの共演、TV音楽番組ナビゲーター(BSフジ)、ミュージカル「RENT」など舞台にも出演しその才能を多彩に発揮するなど、「ボーカリストShiho」としての知名度を上げた。

解散後はソロ・ジャズボーカリストとしてライブ活動中心に現在も国内外で積極的に行っている中、新たなチャレンジとして武田真治(Sax)、TJO(DJ)とEDMユニットでも活動し「ULTRAJAPAN 2017」出演、その後も武田真治とのコンビで和田アキ子50周年記念として日本武道館で開催した「ワダフェス」にも出演した。

2017年11月アンリ・ルクセンブルク大公国大公殿下(国家元首)訪日時にて安倍首相主催の晩餐会にルクセンブルクで活躍する日本人として招待を受け出席した。

2022.9/14、2ndソロアルバム『COLOR』リリース。






COTTON CLUB公演決定!

2022年10月14日(金)
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:45pm / start 8:30pm

MEMBER
Shiho (vo)
桑原あい (p)
川村竜 (b)
山内陽一朗 (ds)

【Guest:fox capture plan】
岸本亮 (p)
カワイヒデヒロ (b)
井上司 (ds)

公演詳細(COTTON CLUB)



Latest Album

shiho_color200.jpg

Title : 『COLOR』
Artist : Shiho
LABEL : キングレコード
NO : KICJ-859
RELEASE : 2022.9.14



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. Music & Life
02. As If You Read My Mind feat.桑原あい
03. Holiday feat.J.A.M piano trio from SOIL&"PIMP"SESSIONS
04. 刀と煙
05. Got To Get You Into My Life feat.fox capture plan
06. You're My World feat.Keiko Lee
07. Is This Love feat.Shinji Takeda
08. Beautiful Evergreen feat.fox capture plan
09. Chatterboxes feat.牧山純子
10. Happy Song feat.HAMOJIN





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.53-加藤真亜沙:My First Jazz

Title : 『Portrait in Jazz』
Artist : Bill Evans Trio

portraitinjazz500.jpg


「私の初めてのジャズアルバムはビル・エヴァンスの『Portrait in Jazz』です。私がこのアルバムに出会ったのは高校3年の夏。 それまではクラシックの作曲とクラシックのピアノをずっとやってきており、その当時は大学はクラシックの作曲科に進学しようと思っていました。

ある時作曲で煮詰まった時に、当時ピアノの先生をしていた私の母親に、自分の知らない面白いコードやハーモニーはどこで見つけられるだろうかと質問したところ、「ビル・エヴァンス でも聴いてみたら?」と言われました。それで家のレコード棚からこのアルバムを引っ張り出し聴いたところ、衝撃を受けました。それまで聴いたことのなかった音、自分には身近ではなかった音がたくさん詰まっていて、ジャズかっこいい!と思ったのを覚えています。

その当時は"ジャズ"という音楽について無知で、メロディーを弾いた後にベースなりピアノのソロがあって、ソロをしてない人は伴奏をして、そしてまたメロディーに戻ってきて曲が終わる。そういうジャズの基本のようなことすらよく分かっていなかったんです。
でも、とりあえずビル・エヴァンスの演奏がかっこいいから、彼の弾いている曲を最初から最後まで全部覚えたいと思い完コピして、レコードをかけながら一緒に弾いて練習するということを繰り返し行っていました。

ジャズは大抵はベースがソロをしてる時はピアノは伴奏をし、ピアノがソロをしている時はベースは4ビートを刻んだり、伴奏をしていますが、このアルバムはベースとピアノの関係性が典型的なピアノトリオのスタイルとはちょっと違いました。特にこの中に収録されている「枯葉」は最初はベースのソロから始まるのですが、そのベースソロの裏でビル・エヴァンス がやっていることは ほとんどソロしてるみたい。スコット・ラファロとビル・エヴァンスがコールアンドレスポンスのように会話をしているような感じでそれがまためちゃくちゃかっこよかった。

よく考えたら当時18歳だったジャズビギナーの私が最初にTranscriptionとして手をつける題材ではあまりなかったかと思うんですが、そんなの関係なく真似して弾いていました。

このアルバムがきっかけで高校3年の夏までやっていた作曲の勉強は 一旦止め、本格的にジャズの世界へ足を踏み入れることになり、そしてその1年半後、NYの「ニュースクール大学」へ 留学することになる訳です 。
私の人生においても運命的な アルバムだったのかなと思います。」

加藤真亜沙


My First Jazz

portraitinjazz200.jpg

Title : 『Portrait in Jazz』
Artist : Bill Evans Trio
LABEL : Riverside Records
発売年 : 1960年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Come Rain Or Come Shine
02.Autumn Leaves
03.Witchcraft
04.When I Fall In Love
05.Peri's Scope
06.What Is This Thing Called Love?
07.Spring Is Here
08.Someday My Prince Will Come
09.Blue In Green








MarthaKatoA_600.jpg


加藤真亜沙
ピアニスト・作編曲家。
愛知県出身。第63回グラミー賞ノミネート作品であるレミー・ルブフのアルバム"Assembly of Shadows"にピアニストとして参加。幼少よりクラシックピアノと作曲を学び、高校在学中にビル・エヴァンスの音楽に出会いジャズに傾倒。
2009年渡米。奨学金のもと、ニュースクール大学にてケヴィン・ヘイズ、アーロン・ゴールドバーグ、ロバート・サディン、レジー・ワークマン等に師事。在学中より演奏活動を行う。同大学を2013年に卒業後、奨学金を得てジュリアード音楽院ジャズ科修士課程に入学しケニー・バロンに師事。
2012年「ASCAP Foundation Young Jazz Composer Awards」、2014年「ASCAP Foundation Herb Alpert Young Jazz Composer Award」を受賞。「モントルー・ジャズ・ソロ・ピアノ・コンペティション・イン・かわさき2014」準優勝。2016年にデビューアルバム「Tales from The Trees / アンモーンの樹」を発表。色彩感覚溢れた完成度の高いアルバムはシーンで話題となった。新進気鋭の作曲家を紹介するニューヨークのイベント「Jazz Composers' Showcase」にも選出され、名門ジャズクラブや各地フェスティヴァルに出演するなどJAZZの本場ニューヨークを拠点に活動を続けている。





0912_cotton.jpg

COTTON CLUB公演決定!

2022年9月12日(月)
open 6:00pm / start 7:00pm
※1日1.showになります。

MEMBER
加藤真亜沙 (p,vo)
広瀬未来 (tp,flh)
西口明宏 (ts)
土井徳浩 (fl,cl,ss,bcl)
和田充弘 (tb)
中林薫平 (b)
小田桐和寛 (ds)
Kan (per)

公演詳細(COTTON CLUB)



Latest Album

soluna200.jpg

Title : 『SOLUNA』
Artist : 加藤真亜沙
LABEL : SOMETHIN'COOL
NO : SCOL1064
RELEASE : 2022.9.21



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. Sol
02. Ishonsho Abe Intro
03. Ishonsho Abe
04. Kinmok-Sailor / キンモクセイラー
05. Hokora / 祠
06. Uragami
07. Sylphide of The Watermill / 水車小屋のシルフィード
08. Petals of Soluna





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.52-Kan Sano:My First Jazz

Title : 『Monk's Music』
Artist : Thelonious Monk

monks500.jpg


「僕の初めてのジャズアルバムはずばり、セロニアス・モンクの『Monk's Music』です。

このアルバムを初めて聴いたのは高校1年生の時。それ以前は日本のポップスだったりビートルズみたいな洋楽のロックだったり 、割とポップスを聴いていたんですけれども、ピアノを結構弾くようになって、もっと上達したい、もっとアドリブができるようになりたい、もっとコードを覚えたい、という気持ちが強くなりジャズに興味を持ち始めました。

ただ周りにジャズを聴いている人はほぼおらず、何を聴いたらいいのか全く分からなくて。それで地元の CD ショップに行ったらジャズのコーナーにフリーペーパーのカタログが置いてあり、そこにモダンジャズの"名盤" 、"巨匠"といわれているようなアーティストがいっぱい紹介されていて、そこに載っていたのがマイルス・デイビスやジョン・コルトレーン、 ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、ソニー・ロリンズなどでした。

実を言うと僕は最初にマイルス・デイビスに興味を持っていて『Bags' Groove』というアルバムを買ったのですが、よく分からなくて。なんだこの地味な音楽はと思ったんです。今聴くとかっこいいんですけど、当時は全く分からなくて。それで、もう1枚買ってみようと思い、そのカタログに載っていた『MONKS MUSIC』を 買いました。

セロニアス・モンクってジャズ・レジェンドの中でも異端児と言うか、かなり個性的で変わった人で ピアノの音色とか弾き方とか あんまり他にいないタイプですよね 。ジャケットもおしゃれで他のジャズのアルバムと違っていてそこがかっこいいなと思いました。

このアルバムから1曲選ぶとすれば2曲目の『Well, You Needn't』です。

当時僕は MD でこのアルバムをよく聴いてたんです。 高校に向かう通学中によく聴いていたので、このアルバムを聴くと今だによくその時のことを思い出します。

だから僕にとって本当にジャズの原体験と言うか、自分にとってのジャズのベースになっている、そんな作品です。」

Kan Sano


My First Jazz

monks200.jpg

Title : 『Monk's Music』
Artist : Thelonious Monk
LABEL : Riverside Records
発売年 : 1957年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Abide With Me
02.Well, You Needn't
03.Ruby, My Dear
04.Off Minor
05.Epistrophy
06.Crepuscule With Nellie








KanSano_600.jpg

Kan Sano
キーボーディスト/プロデューサー。
バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。
ビートミュージックシーンを牽引する存在である一方、ジャズとクラシックを融合したような独自のスタイルでピアノ一本の即興演奏もおこなう。バンドセットのライブではトランペット、ベース、ドラムも演奏し、会場を熱狂させる。
リリースした楽曲「On My Way Home」「DT pt.2」「Sit At The Piano」それぞれの再生回数が1,000万回を突破。日本人音楽家としての存在を確立する中、イギリスの名門レーベル Decca Recordsから日本人として初リリース。また、Tom Mischが「Kan Sanoのファンだ」と公言し、自らの日本・韓国公演のオープニングアクトに指名するなど国内外で活躍。
さらに、プロデューサー、キーボーディスト、リミキサーとして、Chara、UA、平井堅、絢香、m-flo等、多数のアーティストのライブやレコーディングへも参加、CM音楽や劇伴も数多く担当している。
"Kan Sano" の名は、様々なシーンに破竹の勢いで浸透中。







Latest Album

tokyostateofmind200.jpg

Title : 『Tokyo State Of Mind』
Artist : Kan Sano
LABEL : origami PRODUCTIONS
NO : OPCA-1051
RELEASE : 2022.4.27



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. I MA feat.dosii
02. image
03. Tokyo State Of Mind
04. 逃飛行レコード (98bpm)
05. My One And Only Piano
06. いかれたBaby
07. Play Date feat.ともさかりえ
08. Make It Better
09. Good Sign
10. Natsume
11. おやすみ





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


My First Jazz Vol.51-AIRI:My First Jazz

Title : 『Come Away With Me』
Artist : Norah Jones

comeawaywithme500.jpg


「私のはじめてのジャズアルバムはNorah Jonesの『Come Away With Me』です。

最初にこのアルバムを聴いたのは私が高校生の時でした。今で言うストリーミングサイトの、いわゆるプレイリストのような当時CDショップによくあった洋楽コンピレーション・アルバムの中で偶然このノラジョーンズの声を聞いてとっても惹かれたのは今も覚えてます。

そこから洋楽そしてJAZZに徐々にどっぷりハマるわけですので今振り返ればまさに"運命の出会い"でした。

とりわけお気に入りの1曲はNorah Jonesの弾き語りがとても魅力の「Nearness of you」です。
当時歌の教室に通っていたんですがクラシックやソルフェージュが苦手だった生徒の私が唯一好きな歌を発表会で歌っていいとなったときに選んだのがこの「Nearness of you」でした。 
ノラ・ジョーンズがオリジナルとともに収録したこの曲ですが、その時はこれがジャズスタンダードナンバーであると言うことも知らずに歌っていました。そんなことも思い出深い1曲です。

ポップアルバムにしてアコースティックでフォークで、ブルースとジャズのエッセンスが盛り込まれていて。。。いつの時代に聴いてもNorah Jonesの歌声が染み渡る素敵なアルバムです。

すでに21世紀を代表する名盤と言える作品ですが、リリースから今年で20周年記念だそうですね!!!
秋には久しぶりの来日公演もあると言うことで。

この「My first jazz」を思い出しながら、アルバムの魅力を再発見できました。」

AIRI


My First Jazz

comeawaywithme200.jpg

Title : 『Come Away With Me』
Artist : Norah Jones
LABEL : Blue Note
発売年 : 2002年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Don't Know Why
02.Seven Years
03.Cold Cold Heart
04.Feelin' the Same Way
05.Come Away With Me
06.Shoot the Moon
07.Turn Me On
08.Lonestar
09.I've Got to See You Again
10.Painter Song
11.OneFlight Down
12.Nightingale
13.The Long Day Is Over
14.The Nearness of You








airi600.jpg

AIRI(vocal)
幼少期からピアノやバイオリンを通して音楽に親しみ過ごす。
18歳の時に聴いたビリー・ホリディ、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエといったシンガーに心酔しジャズに開眼。
2019年12月、初のミニアルバム「Airi is Her Name」、2020にはフルアルバム「i」をプロデューサーに塩田哲嗣氏を迎え全国リリース。幅広い音楽ファンに向けて自身の考えるジャズの世界観を歌に乗せ伝えている。
2022年秋には期待のニューアルバムのリリースを初となるセルフプロデュースで予定している。
またシンガーとして活動する一方で、その幅広い音楽性を生かしDJ、音楽セレクターとしての顔も持つ。ジャジーとされるサウンドを様々なジャンルに織り交ぜ、独自の視点で空間を意識したプレイを持ち味としている。
2022年秋、新譜アルバムリリース予定。







Latest Album

airi200.jpg

Title : 『self-portrait』
Artist : AIRI
LABEL : Steelpan Records
NO : SPR0012
RELEASE : 2021.6.30



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. Blue Moon
02. Corcovado
03. No Moon at All
04. Everything Happens to Me
05. Here There and Everywhere
06. Star Eyes
07. Only Trust Your Heart
08. Dandelion





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


1  2  3  4  5  6

アーカイブ