Title : 『Ella And Basie!』
Artist : Ella Fitzgerald / Count Basie
「最初に聴いたのは15歳の時。1年くらい聴きこんで本当に全部覚えちゃったの。リリックの一つ一つからフレージングから息づかいから。ボーカルにしてもそうだけどスキャットから全部。私にとってそんな大切な1枚です。」
Sara Gazarek
Title : 『Ella And Basie!』
Artist : Ella Fitzgerald / Count Basie
「最初に聴いたのは15歳の時。1年くらい聴きこんで本当に全部覚えちゃったの。リリックの一つ一つからフレージングから息づかいから。ボーカルにしてもそうだけどスキャットから全部。私にとってそんな大切な1枚です。」
Sara Gazarek
Title : 『Seven Days of Falling』
Artist : Esbjorn Svensson Trio
「ピアノトリオと言えばキース・ジャレット、ビル・エバンス、ハンク・ジョーンズのようにスタンダード曲を中心に演奏するトリオを元々は好んで聴いていたのですが、このEsbjorn Svensson Trio (以下:E.S.T.)を初めて聴いた時はかなりの衝撃を受けました。
いつか自分がリーダーのピアノトリオをやるときは、E.S.T.のようなピアノトリオをやりたいと思ってたのですが、それがfox capture planの結成や音楽性をを決めるきっかけになったと思います。
他の媒体でのオススメ盤を紹介するときにも実はE.S.T.の作品を挙げることが多いのですが、いつも2006年作品の『Tuesday Wonderlnd』を紹介してるので、今回は同じくらい好きなこの2003年作品の『Seven Days of Falling』にしました。
先進的なアプローチ、多彩な曲調、緊張感溢れる3人のインタープレイと非のつけようのない内容で、しかも全ての曲がメロディックで1曲1曲の個性が際立った均整の取れたアルバムです。まさに傑作。
ピアニストのエスビョルン・スベンソンは残念ながら既に他界してしまったのですが、ジャズやE.S.T.の音楽をこれから聴いてみたい人から、既にジャズは聴いているけど次に何を聴こうか探してる人、ポストロック、エレクトロニカ、ドラムンベース、近年のECM作品等が好きな人には絶対おすすめです。」
岸本亮(JABBERLOOP,fox capture plan)
●岸本亮(JABBERLOOP,fox capture plan)
Title : 『Ella And Basie!』
Artist : Ella Fitzgerald / Count Basie
「エラ・フィッツジェラルドとカウント・ベイシーオーケストラがコラボしたこのアルバムです。めちゃくちゃスイングしていてとってもかっこいいんです。高校生の時に、ヘビー・ローテーションで、何度も何度も何度も何度も聴いて(笑)彼女の全部をコピーしました。声で遊んでいるかのようで楽しくなる。私にとってのスイングってここからはじまったんです。
私がジャズを歌えるようになったのはきっとこのアルバムのおかげ。エラは私の原点なんですが、特にこの作品が好きで、彼女のソロの部分(スキャット)は何度も聴いたし、今でも同じように歌う事ができる(笑)。とにかく楽しいアルバムです。」
Maya Hatch
Title : 『The Woman Next Door』
Artist : Rita Marcotulli
「セロニアス・モンクが僕のジャズの入り口ではあるし、色んなミュージシャンの影響はあるけれど、アメリカのジャズがどうしても上手くならなくて(笑)、そんな行き詰っている時にaudaceの北田学に教えてもらったのがこの作品。これを聴いて、こういうのもジャズで良いんだって衝撃を受けたアルバムです。
ピアニストの作品なのにピアニストが前面に出ない。僕のアルバム『タペストリア』もまさしくそう。またこのアルバムは楽曲によって編成が違って、デュオもあればトリオもあれば多編成もあり。曲によって編成が変わるといえば、以前僕が出した『LADIES & PIANOMAN』のヒントはまさしくここから。これを聴いてなかったらああいう形にはなってなかったと思います。」
伊藤志宏
Title : 『The Köln Concert』
Artist : Keith Jarrett
「キースの名盤中の名盤。高校の時に知人に聴かせてもらって衝撃を受けて以来、私のバイブル的アルバムです。劇場の透き通った空気感と、みずみずしいサウンド感。ソロピアノで全曲即興。ピアノ一台でこんなに表現できるなんて。「Less is more」とはまさにこのアルバムのことです。当時はコンセプトが新しすぎて、「ケルン(リクエスト)お断り」の張り紙があるジャズ喫茶もあったとか。」
Title : 『Gershwin Connection』
Artist : Dave Grusin
「そしてもう1枚はDave Grusinの『The Gershwin Connection』。こちらも高校の時に毎日聴いていた、とってもゴキゲンなガーシュインの名曲集。最高のピアノプレイとアレンジ、選曲、音質、そしてピアノ鍵盤がお茶目なパッケージまでも、全てが素敵な作品。いつかこんなアルバムを作りたい、と思いました。映画音楽も手がけるGrusin氏だからこそのセンスとサウンドです。彼に憧れて、ジャズピアニスト/作曲家という道を目指すきっかけとなった一枚です。」 宮本貴奈
宮本貴奈
Title : 『Thinking of You』
Artist : 寺井尚子
「ジャズに触れた作品はやっぱり寺井尚子さんのファーストアルバムかな。ジャズには大人っぽいサウンドの匂いがあるでしょう?私はそれまでジャズに触れたことがなかったから全体のサウンドの響きがとても大人っぽく感じて。しかもヴァイオリンでこう表現できるんだ!と衝撃を受けました。
ちなみに寺井さんとの出会いは偶然なんです。ちょうど大阪に遊びに行ってた時にHMVさんを覗いたら、たまたま寺井さんのインストアライブがあって。それまではジャズ・ヴァイオリンのことはよく知らなかったし正直そんなに良いイメージもなかった(笑)。でも実際聴いてみたらすごく良かったんです。」
maiko
Title : 『At the Blue Note: The Complete Recordings』
Artist : Keith Jarrett
「ジャズで影響を受けたのはキース・ジャレットですね。彼を知ったのは映像が先で『Standard volume1』というビデオ。最初何をやっているか良くわからなかったけれど、その演奏がとても情熱的ですごく感動したんです。まるで極楽みたいだなって(笑)。僕もこういう風にピアノを弾きたいと思ったんです。それで誕生日に『At the Blue Note』という6枚セットのアルバムを買ってもらって、夏休みに毎日毎日ずっとこればかり聴いていた、完全におたくです(笑)。
すごいのはアドリブ。彼の演奏は新しい発明のよう。新しい音を次から次へと生み出すようで、その想像力がすごいなと思いました。特に好きな曲は「Now's the time」。アドリブ/ソロ がすごい。一つのフレーズが次のフレーズに自然に発展していくそのオーガニックなソロは聴く度に感動します。彼の影響はとても大きくて、耳コピも良くしたし、ノートに譜面を書き写したりして、とてもいい勉強になりました。」
Jacob Koller
Title : 『Both Sides Now』
Artist : Joni Mitchel
「色々あるんですが、今回は2000年にリリースされたジョニ・ミッチェルのオーケストレィテッド・ジャズアルバムをピックアップしました。サックスにウェイン・ショーター、ピアノにハービー・ハンコック、ドラムにピーター・アースキン等、超一流のジャズ・ミュージシャンが参加していて、サウンドがまさにジャズ。
そしてこの作品は、恋の始まりから終わりに向かって進み、アルバム通して一つの長いストーリーになっているんです。恋の始まりはドキドキワクワクで、間のドロドロ云々を通り抜け(笑)、最後は「Both sides now」という曲で締め括られるんですが、最終的には"愛"とは"人生"とは一体何なんだろう?とクエスチョンで終わるという所がスゴイ演出だなぁって。また彼女は絵も描き、このアルバムの中には彼女が手がけた油絵のアートワークが入っているんです。
やはりアーティストが描く世界をペイントでもみせられたらそのメッセージがより強く伝わるんじゃないかと思っていて、そういう意味でも本当にオススメの1枚です。」
SHANTI
●SHANTI Official
【Both Sides Now】
Title : 『Bumpin'』
Artist : Wes Montgomery
「この作品はストリングやオーケストレーションが入りつつもポップで、ウェスが縦横無尽にギターを弾いているんです。ポップに聴かせつつも、ジャズの無駄のない流れるようなフレーズがあり、音楽的にも素晴らしいです。それは僕が目指すところでもあって、兎に角聴いてしまうアルバムですね。
彼はフレットボードに対して低音の方から斜めに弾くんです。きっとホーン奏者やジャズの人を研究していたんでしょうね。」
西藤ヒロノブ
●西藤ヒロノブ Official
【Bill Evans & Tony Bennett - Together Again】
Title : 『Together Again』
Artist : Tony Bennett & Bill Evans
「印象に残る作品がありすぎて一枚に絞るのは難しいのですねっ!沢山の女性ボーカリストのアルバムを聴いていた時期の後、チェット・ベイカーに出会って、男性のボーカリストに魅力を感じていた時期に出会った作品です。
Jazzの歴史から見たら、これは最近の作品ではあるかもしれませんが、この2人のアルバムはもしかしたらDuoの原点なんじゃないかなと感じます。こんなにもお互いが無理なく絶妙なバランスで交わっている、特にバラードの曲などでは正確なテンポが無いにもかかわらず(Rubato)、同じ足並みで一つの絵や物語を描いてゆくような2人の音楽表現は、言葉にならないほどです。それらの音は彼らの曲に対しての壮大な愛が、美しさとともに伝わってきます。
『The Tony Bennet Bill Evans』というアルバムもあり、2人の素晴らしさを引き立たせ合う音がたっぷり堪能できると思います。」
須田晶子
●須田晶子 Official
【Bill Evans & Tony Bennett - Together Again】