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My First Jazzの最近のブログ記事

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My First Jazz Vol.84-纐纈之雅代:My First Jazz

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Title : 『Organic Music Society』
Artist : Don Cherry


皆さんこんにちは。サックス奏者の纐纈之雅代です。

私のおすすめジャズアルバムは、Don Cherryの『Organic Music Society』。1972年、スウェーデンのレーベルCaprice から発売されたものです。
このアルバムに出会ったきっかけは、私は Ornette Colemanというサックス奏者を好んでよく聴いていて、彼のアルトに絶妙なバランスで絡み合う Don Cherryの存在に興味を持ちました。彼のリーダー作品を探るうちにこの作品に出会いました。
私はもともと、16,17歳の頃から民族音楽や伝統儀式など人間の根源的な音楽に興味があったので、このアルバムがすんなりと心に入ってきました。
Don Cherryは、Ornette Coleman、Albert AylerらとN.Y.で活動しながらも自分自身の音楽を創造し続けるための豊かな場所を求めてスウェーデンに移住しました。このアルバムはその頃の集大成の作品です。
「N.Y.ではその日の食事を得るために演奏していて、サバイバルな厳しい生活だった。常に創造し、売り出す必要があった」と述べています。

スウェーデンに移住したDon Cherryは、自然と一体となりました。世界の民族音楽や、根源的な音に立ち返って霊性の高い、平和で愛に満ちた演奏をこのアルバムでは聴くことができます。
私は Don Cherryのこのような音楽への姿勢に共感する部分がたくさんあります。また、彼のバンドリーダーとしての在り方に心惹かれるものがあります。
ジャズ、で多く聴かれがちな誰か一人が場を支配する類のものではなく、全員が伸び伸びと、歓喜に満ち溢れ祝福された演奏をしています。
私のバンドサウンドの理想がここにあります。

最後に、アルバムジャケットはDon Cherryの妻によって描かれています。
太陽、木々、山々、ダンスする女性、笛を吹く人、鳥、象、ラクダ、アヒル、、、などを見ているだけで穏やかで温かいハッピーな気持ちになります。


纐纈之雅代



My First Jazz

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Title : 『Organic Music Society』
Artist : Don Cherry
LABEL : Caprice Records
RELEASE : 1972年



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【SONG LIST】
01.North Brazilian Ceremonial Hymn
02.Elixir
03.Manusha Raga Kamboji
04.Relativity Suite, Pt. 1
05.Relativity Suite, Pt. 2
06.Terry's Tune
07.Hope
08.The Creator Has a Master Plan
09.Sidhartha
10.Utopia & Visions
11.Bra Joe from Kilimanjaro
12.Terry's Tune
13.Resa




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サックス奏者 纐纈之雅代率いる新ユニット「如意ン棒」がアルバムリリース!

唯一無二の存在として音楽シーンに輝く"インディのクイーン" 纐纈之雅代(2024年10月より名義を纐纈雅代から改名)。前作のリーダーアルバム『Band of Eden』はジャズの聖地・新宿PitInnで行われた熱狂を取り込んだライヴレコーディングであったが、最新アルバム『如意ン棒~ぜんぶ、流れ星のせい~』では日本屈指の名スタジオ、キング関口台スタジオを舞台に、前作にも増して趣深く、また4人の情念を爆発させた賜物が超新星の如く誕生した。日本の気鋭ミュージシャンたちを次々と紹介するジャズ・レーベルSomethin' Coolから待望のリリース。今作は、日夜多忙を極める潮田雄一(ギター)、落合康介(ベース,馬頭琴)、宮坂遼太郎(パーカッション)と、初めて顔を合わせた4人が一切のリハーサルを介さずに臨んだ模様をライヴ収録。ジャズ・スタンダード2曲「セントルイス・ブルース」「ロンリー・ウーマン」、纐纈オリジナル6曲、集団即興2曲。これが「如意ン棒」の "ジャズを超えたジャズ" オルタナ・ジャズだ。






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纐纈之雅代(Masayo Koketsu) 
幼少期より2人の姉と共に、ピアノを弾き、歌を歌い、クラシック、歌謡曲、ロックなど、音楽に親しみながら暮らす。15歳でチャーリー・パーカーのレコードに出会い、ジャズのフィーリング、音色の奥深さ、普遍さに衝撃を受けて、以来、音とは?自己とは?死とは?生きるとは?愛とは?魂とは?の果てしない旅が始まる。国内外の様々なアーティストと即興演奏を重ねながら、現在にいたる。
http://masayokoketsu.com/



Latest Album

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Title : 『如意ン棒~ぜんぶ、流れ星のせい~』
Artist : 纐纈之雅代
LABEL : SOMETHIN'COOL
RELEASE : 2025年1月22日

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【SONG LIST】
01.St. Louis Blues
02.如意ン棒OUT
03.あやめ
04.Lonely Woman
05.煩悩という名の扉
06.ひかりのぼくら
07.へび使いごっこ
08.如意ン棒IN
09.月と海
10.Beatnik





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My First Jazz Vol.83-治田七海:My First Jazz

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Title : 『Mingus Ah Um』
Artist : Charles Mingus


ジャズ・トロンボーン奏者の治田七海です。

私のMy First Jazz、おすすめのジャズアルバムは、Charles Mingus のアルバム『Mingus Ah Um』です。
これは私が中学生の頃に先輩に連れていってもらった早稲田にあるナッティというジャズ喫茶で流れていて知ったアルバムです。
その喫茶店は私語厳禁で、爆音でジャズがかかっているという昔ながらのジャズを楽しむお店でした。そんな爆音で流れるミンガスの音楽に、私は全身の血が吹き立つのを感じて腰が抜けそうになりまして、一気に魅力に取り込まれました。
それまでのジャズのサウンドをベースに置きつつ、彼の音楽を前面に押し出してこんなにも新しいサウンドを創ることができるのかと、ひどく驚いたのを覚えています。
一曲の中で数えきれないほどの出来事が起こっているのに、決して雑多に聴こえない、オルガナイズされたミンガスの音楽。そして彼のリーダーシップには脱帽です。
また、ユニソンの美しさやトロンボーンの楽器の可能性を教えてくれたのもこのアルバムです。
「Fables Of Faubus」という曲は、彼が人種差別に反対してそれを表明するためにレコーディングして発表した曲だそうです。音楽の持つ力を信じて、音楽を通して、間違っていることを間違っていると表現したミンガスはかっこいいなと思います。
いたるところに散らばる彼のセンスと美しい作曲とアレンジ、そしてバンドサウンドをぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいです!


治田七海



My First Jazz

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Title : 『Mingus Ah Um』
Artist : Charles Mingus
LABEL : Columbia
RELEASE : 1959年



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【SONG LIST】
01.Better Git It In Your Soul
02.Goodbye Pork Pie Hat
03.Boogie Stop Shuffle
04.Self-Portrait In Three Colors
05.Open Letter To Duke
06.Bird Calls
07.Fables Of Faubus
08.Pussy Cat Dues
09.Jelly Roll




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ジャズ界期待の新星トロンボーン奏者 治田七海 待望のアメリカ・デビュー作!

17歳でSeiko Summer Jazz Camp最優秀賞に輝いた札幌出身の治田七海はコロナが収束した2023年にMichigan State University に特待生として留学。それからわずか1年半の間に今や全米が注目するトロンボーン奏者として数々のコンテストに優勝するなど大活躍をしている。その彼女がいよいよアメリカ・デビューを飾る。






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治田七海 
2001年生まれ、北海道出身。8歳の時、通っていた小学校の金管バンドでトロンボーンに出会う。中学生になると札幌を中心にライヴ活動をスタート。17歳で「Seiko Summer Jazz Camp 2019」に参加し、Most Outstanding Student Award(最優秀賞)を受賞する。2022年11月、1st作品『II』(MUSIC STYLIST)でアルバム・デビュー。2023年夏から、ミシガン州立大学に特待生として留学。ヤマハ・ヤング・パフォーミング・アーティスト賞、ミシガン・ジャズ・フェスティバル賞、カール・フォンタナ・ジャズ・トロンボーン・ソリスト・コンペティション優勝、そしてカイ・ワインディング・ジャズ・トロンボーン・アンサンブル・コンペティションで優勝したディーズ率いるアンサンブルの一員としての栄誉を獲得し続けている。 現在は大学生活とともにミシガン州を拠点にライヴ活動を精力的に展開している。
https://ameblo.jp/atomu-08-28/



Latest Album

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Title : 『The Vibe』
Artist : 治田七海
LABEL : Spice of Life
RELEASE : 2025年2月28日

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【SONG LIST】
01.Girlie's World
02.The Vibe
03.Algonquin
04.Toshi
05.Sister Rosa
06.Easy Money
07.Heartstrings
08.How It Goes
09.Jamerson's Lullaby
10.Woodpecker
11.Unchained Melody





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My First Jazz Vol.82-北川潔:My First Jazz

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Title : 『Full House』
Artist : Wes Montgomery


ジャズ・ベーシストの北川潔です。

僕が初めて出会ったジャズ・アルバムは、Wes Montgomery のライブアルバム『Full House』です。
メンバーは、Wes Montgomery(Guitar)、Johnny Griffin(Tenor Saxophone)、Wynton Kelly(Piano)、Paul Chambers(Bass)、Jimmy Cobb(Drums)というオールスターのバンドのライブアルバムです。

このレコードを買うきっかけは、高校3年生当時。僕はロックバンドを組んでいました。そのバンドのギタリスト、、Jeff Beck が大好きなギター小僧が、突如として George Benson のギタープレイにはまりまして。
その頃『Breezin'』というクロスオーバーのハシりのようなアルバムが出た頃。彼はそのアルバムに夢中になって、ロックからクロスオーバージャズに方向転換していったんですね。
その彼に「北川きけ~。めちゃいいぞ~。」と言われて聴き、お洒落で素敵だなと思って、その頃からジャズに興味を持ち始めました。
そして雑誌で George Benson が影響を受けたのが Wes Montgomery というギタリストだと知り「誰やねん」というところからアルバムを買って聴いてみようと。それで買ったレコードがこの作品です。

初めて聴いた印象としては、なんじゃらほい、さっぱりわからん、でした。特にベースが録音環境的にモコモコしていて、何をやっているかさっぱり分からず。ロック大好き高校生の自分にはとても地味な音楽という印象でした。
大学でベースを始めて、ジャズにどっぷり浸かるようになってからは、隅々まで聴こえてくるようになりました。

最近はサブスクなどでもコンプリート版が聴けるようです。
ジャズの醍醐味、臨場感がとても良く捉えられた良いアルバムだと思いますので、チャンスがあれば聴いてみてください。


北川潔



My First Jazz

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Title : 『Full House』
Artist : Wes Montgomery
LABEL : Riverside Records
RELEASE : 1962年



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【SONG LIST】
01.Full House
02.I've Grown Accustomed To Her Face
03.Blue 'N' Boogie
04.Cariba
05.Come Rain Or Come Shine
06.S.O.S.




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NY在住ジャズベーシスト北川潔、初のアナログ盤を二作同時発売!

ジャズピアニスト、ケニー・バロンのレギュラーメンバーとして、1988年に渡米して以来、ジャズの聖地ニューヨークの第一線で活躍し続けるベーシスト北川潔。
かねてよりCDでは売切れ状態となっていた2017年『Turning Point』と2020年『Spring Night』の二作品のアナログ盤を2025年2月19日(水)にリリース。
二作ともピアニスト片倉真由子、ドラマー石若駿と日本ジャズ界が誇る二人を迎え、至高のストレート・アヘッド・ジャズを聴かせる。






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北川潔   
1958年12月5日大阪生まれ。関西学院大学在学中よりベースを始め、関西のライブハウスに出演。1988年10月NYに移住。Blue Noteのアフターアワーズジャムセッションで当時ハウスバンドをしていたThe Harper Brothersと知り合い、89年同グループに参加、9月老舗ジャズクラブThe Village Vanguardに出演、その演奏はアルバム"Remembrance:Live At The Village Vanguard"としてリリースされる。
1993年、Tommy Flanagan TrioでNYのクラブに出演。同年Jimmy Heath Quartet及びKenny Garrett Trioに参加。 翌年にはKenny Barron Trioにも参加する。その後,Andy Bey Group, Terell Stafford Quartet, 小曽根真トリオ, Ben Riley's Monk Legacy Septetなどで活動。2008年及び2012年にはMaria Schneider OrchestraのメンバーとしてJazz Standardでのサンクスギビングウィーク公演に参加する。
リーダーアルバムはKenny BarronとBrian Bladeとのトリオで"Ancestry" "Prayer""Live in Japan" "Live at Tsutenkaku (DVD)", Danny GrissettとBrian Bladeとのトリオで"I'm Still Here"をいずれも澤野工房よりリリースしている。現在、Kenny Barron Trio/Quintet, Jon Faddis Quartet, Michael Rodriguez Quintetなどのレギュラーベーシストとして活動中。NYブルックリン在住。



Latest Album

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Title : 『Turning Point』
Artist : 北川潔
LABEL : Kamnabi Records
RELEASE : 2025年2月19日


【SONG LIST】
SIDE A
A1, Linden Blvd
A2, Pocono's Delight
A3, Thought #3
A4, Zero Gravity

SIDE B
B1, Turning Point
B2, Thought #4
B3, Backlash
B4, Summer Mist

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Title : 『Spring Night』
Artist : 北川潔
LABEL : Kamnabi Records
RELEASE : 2025年2月19日


【SONG LIST】
SIDE A
A1, Thought #5
A2, Wishy-Washy
A3, Believe It or Not
A4, Spring Night

SIDE B
B1, You Know What
B2, Cross the Line
B3, Forgiveness
B4, Thought #6





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My First Jazz Vol.81-Shingo Suzuki:My First Jazz

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Title : 『Bags' Groove』
Artist : Miles Davis


ベーシスト、コンポーザーのShingo Suzukiです。


僕が初めてのジャズに選ばせていただいたアルバムは、Miles Davis『Bags' Groove』です。
この『Bags' Groove』は、1954年に録音されたMiles Davisのリーダー作でBags'というのは Milt Jacksonのニックネームだそうです。
曲はスタンダードが入っています。「Airegin」や「Oleo」などが収録されていますね。
一曲目に「Bags' Groove」はMilt Jacksonの作曲で、ブルースのフォーマットを持った曲です。ジャズを初めて聴く、初めて演奏する人にとって、ブルースは基本中の基本なのでとても良いのではと思っています。


アルバムの最後には「But Not For Me」というGeorge Gershwinの曲が収録されていてこれはジャズのスタンダードで歌モノですが、美しいコードの流れに則ったものでとても聴きやすいものになっています。


Miles Davisは、その時代における素晴らしいミュージシャンを起用し自分のバンドを作り、レコーディングをしてきたミュージシャンで彼の音楽を聴いていくと、おのずとジャズの歴史の一部が垣間見れるのではないかなと思います。
特に1950年代というのはバップ全盛の頃なので、ジャズのスタンダードと言える曲が沢山あります。
ジャズの基本を楽しむ、学ぶ上でも、楽しい一枚ではないかと思います。


Shingo Suzuki



My First Jazz

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Title : 『Bags' Groove』
Artist : Miles Davis
LABEL : Prestige
RELEASE : 1957年



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【SONG LIST】
01.Bags' Groove (Take 1)
02.Bags' Groove (Take 2)
03.Airegin
04.Oleo
05.But Not For Me (Take 2)
06.Doxy
07.But Not For Me (Take 1)




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オルタナティヴ・ジャズシーンに彗星の如く登場した"L.Y.P.S"によるフルアルバム!

OvallのベーシストShingo Suzukiの新たなプロジェクトとしてオルタナティヴ・ジャズシーンに彗星の如く登場した"L.Y.P.S"によるフルアルバム完成 !
5lack、Kojoe、Nenashiといった強力なラッパー/シンガーが参加、さらに寺久保伶矢、Fuyu、渡辺翔太、守真人などのJAZZシーンの最注目ミュージシャンを迎え、圧倒的な センスとテクニックが融合した、東京の新たなJAZZを提示した快作が誕生。






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Shingo Suzuki   
HIP-HOP、JAZZ、SOULのグルーヴを軸に、卓越した演奏力と唯一無二のサンプリングセンスを持ち合わせたベーシスト、トラックメーカー、プロデューサー。
1stアルバム『The Abstract Truth』は日本のみならずフランス、デンマークなどヨーロッパのHIP-HOPチャートでTOP10入り。
世界中のLo-Fi Hip-Hopファンの間で話題になった「Night Lights with thirdiq」は累計300万回を超えるストリーミング再生数を記録。
また、mabanua、関口シンゴと共にバンド、Ovall(オーバル)としても活動。
フランスの国民的HIP-HOPバンド、HOCUS POCUSやIAM、フィリピンの人気バンド、UDDのボーカルArmi、青葉市子、SIRUPなど世界中のアーティストを招き音源をリリース。さらにヒップホップグループ GAGLEとのコラボ GAGLE×Ovallや、田島貴男(Original Love)とのジョイントプロジェクトなど様々なスタイルのコラボレーションを展開。
FUJI ROCK FESTIVAL 、GREENROOM FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、Sunset Liveなど日本全国の大型フェスや、台湾、フィリピンなどアジアツアーも成功させる。
プロデューサー、ベーシストとしてもBTS (防弾少年団)、矢野顕子、七尾旅人、さかいゆう、20syl(HOCUS POCUS)など世界中のアーティストをサポート。
さらに多数のCM楽曲やジングル、ドラマや映画の劇伴などを手がけている。
2024年Shingo Suzukiの音楽に共鳴したアーティスト達が楽曲ごとに集結し、ジャズやソウルを軸にしながらも型にハマらないサウンドメイクで楽曲を表現するソロプロジェクト「L.Y.P.S(Liquid Yellow Portraits)」を始動した。



Latest Album

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Title : 『Liquid Yellow Portraits』
Artist : Shingo Suzuki
LABEL : origami PRODUCTIONS
RELEASE : 2024年10月30日



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【SONG LIST】
01.You don't know (what life is)
02.Backwards
03.All in your palms
04.Miss you already
05.Interude I
06.HARIUSU I
07.HARIUSU II
08.New morning
09.Flower dance
10.Interlude II
11.Your journey goes on as my journey continues
12.Love is word-less beat





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My First Jazz Vol.80-佐藤允彦:My First Jazz

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Title : 『Saxophone Colossus』
Artist : Sonny Rollins


こんにちは。ピアニスト、佐藤允彦です。


僕が最初に出会ったジャズのアルバムは、Sonny Rollinsの『Saxophone Colossus』です。
1956年Prestigeから発売されたものです。
出逢いは1958年1月のある日。僕は高校一年、16歳でした。
場所は東京駅の八重洲口を出て外堀通り扉を渡ったところにある、ママというレコード喫茶です。
扉を押して薄暗い店内に入った途端、大音量のテナーサックスの音に圧倒されました。
15、6人が前方を向いて座り、皆頭を垂れてじーっと聴いています。
正面には水色の背景に左側からロリンズの巨大なシルエットが威圧するように迫ってくるジャケットが照明で浮かび上がり、まるで偉いお坊さんの説教を拝聴している寺院にいるような雰囲気でした。


そのころの僕は、まだジャズの西も東もまったく分からず、ふとした偶然で銀座のクラブで演奏するカルテットのピアニストとして雇われたばかり。
「ジャズってどうやって勉強したらいいんですか?」とリーダーに尋ねたら
「そりゃ、お前、レコード聴くしかねえよ。東京駅の前にママってのがあるからそこで聴け。」と言われたので、でかけてみたのです。


それからは毎日クラブで演奏が始まる前に、2時間ほどひたすら聴き続けました。まだ店の手持ちのLPが少なかった時代で、『Saxophone Colossus』はいつもかかりました。
コーヒー1杯90円、ソーダ水60円でした。


不思議なもので一ヵ月もすると、ロリンズのサキソフォン、トミー・フラナガンのピアノ、ダグ・ワトキンスのベースライン、マックス・ローチのドラミングフィルインなど、丸暗記できるようになりました。
66年経った今でも覚えています。
僕のジャズの原点だと言えるでしょう。


佐藤允彦



My First Jazz

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Title : 『Saxophone Colossus』
Artist : Sonny Rollins
LABEL : Prestige
RELEASE : 1957年



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【SONG LIST】
01.St. Thomas
02.You Don't Know What Love Is
03.Strode Rode
04.Moritat
05.Blue Seven




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キャリアを代表するソロ・ピアノ集

代官山の喧騒を離れた猿楽橋の袂にある小さなジャズ・バー、LEZARD(レザール)。その30周年を機にピアノが入れ替わった。低音が伸び、高音が輝き、大きくパワーアップ。ピアノの選定にも関わった佐藤允彦が奏でたのは、自作曲の数々とMaurice Ravel, Thelonious Monkのカバー曲。
佐藤自身が「ごく初期の作として好評を得た Palladium が私の代表作として語られ続けることを断ち切るために爆薬を仕込んだ」と言う「Palladium Explosive」、Harvey Masonとの想い出の「Salamander」、Dave Liebmanとの「Moth Ball」、Eddie Gomezとの「風紋」、横浜Jazz isでの「Epistrophy」など長いキャリアから紡がれる名曲たち。







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佐藤允彦   
1941年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、1966年から1968年にかけて米国バークリー音楽院に留学、作・編曲を学ぶ。
帰国後、1969年に初のリーダー・アルバム『パラジウム』でスイングジャーナル誌「日本ジャズ賞」受賞。その後も、ビッグ・バンドのための作品『四つのジャズコンポジション』(1970年)、『邪馬台賦』(1972年) で二度の芸術祭優秀賞を受賞する。
これまでに数多くのリーダー・アルバムを発表しており、スティーヴ・ガッド、エディ・ゴメスのトリオでレコーディングした『アモーフィズム』の全米発売や、"セレクト・ライブ・アンダー・ザ・スカイ '90"で誕生した『ランドゥーガ』(スイングジャーナル誌「日本ジャズ賞」受賞) のフランスでのリリースなど、国際的にも高い評価を得ている。
また、ベルリン、ドナウエッシンゲン、メールス、モントルーなどのジャズ・フェスティバルへの出演や、アフリカ、オーストラリア、ロシア、中南米などへのコンサート・ツアーと、国内に止まらない広範な活動は常に注目を集めている。
作・編曲家としては、ナンシー・ウイルソン、アート・ファーマー、ヘレン・メリル、中川昌三、伊藤君子をはじめとする様々なアーティストのレコーディングへの参加や、『オーケストラと三人のインプロヴァイザーのための「乱紋」』(1986年)、『WAVE IIIとオーケストラのためのコンチェルト』(1988年) などの実験的作品、「万国博覧会~地方自治体館」(1970年)、「花と緑の博覧会~JT館」(1990年) などのパビリオン音楽、リチャード・デューセンバーグIII世の筆名でのベルエア・ストリングス・シリーズなどを手掛けている。さらに、音楽を担当したテレビ番組、映画、CMは数え切れないほどである。
1997年に自己のプロデュース・レーベル〈BAJ Records〉を創設。バッハ、落語の出囃子、童謡、スタンダードをモティーフとした『戯楽』シリーズを発表、好評を博す。
最近では、バーチャル・シンガーの初音ミクとのコラボレーションで音楽監督を務めるなど、その活躍はますます多面化するばかりである。
1981年から2020年までミュージックカレッジ・メーザーハウスの音楽理論、作・編曲、ピアノ部門主幹講師。1993年、「ジャンル、技量にかかわらず、誰でも参加できる即興演奏」を目指すワークショップ【Randooga】を開始、フリー・インプロヴィゼイションへの簡潔なアプローチ法を提唱している。



Latest Album

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Title : 『Palladium Explosive』
Artist : 佐藤允彦
LABEL : LEZARD by F.S.L.
RELEASE : 2024年11月20日



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【SONG LIST】
01.Palladium-Explosive
02.Salamander
03.Distant Shimmer
04.Epistrophy
05.Lazy Spring
06.Moth Ball
07.Inspired by Habanera
08.Inspired by Pavane
09.Bamboo Shoots
10.風紋





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My First Jazz Vol.79-Taka Nawashiro:My First Jazz

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Title : 『Bright Size Life』
Artist : Pat Metheny


ギタリスト・作曲家の、Taka Nawashiroです。


僕が選ぶ、初めてのジャズアルバムは、Pat Methenyの『Bright Size Life』です。
このアルバムに出会ったのはジャズを初めて間もない頃で、18歳の頃です。
ジャズを演奏したいという思いを持って色んなジャズのアルバムを聴き漁っている時に
通っていた大学の先輩から
"きっとナワシロくんだったら普通のジャズギターよりも少しモダンなジャズギターが好きだろう"
と、このアルバムを薦めてくれました。


僕はもともと高校生の頃、ロックやファンク、メタルなど少しアグレッシブな音楽を演奏していました。
そんなこともあり、このPat Methenyのアルバムのサウンド感。。ベースがJaco Pastoriusのエレベで、Pat Methenyの音も当時にしてはモダンで新しいサウンド。
僕が思い描いていた古典的なジャズのサウンドと、現代的なフュージョンやロックサウンドのちょうど真ん中にあるような音に聞こえました。


その後、様々なジャズギターサウンドに惹かれていく入り口となったアルバムです。
ジャズギターに馴染みがない方たち、ジャズ以外のジャンルが好きなギタリストにとって、きっとこのアルバムはジャズの入門として、初めて聴くアルバムとして、親しみやすいのではと思います。
かっこいいアルバムですので、ぜひ聴いていただきたいです。


Taka Nawashiro






My First Jazz

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Title : 『Bright Size Life』
Artist : Bright Size Life
LABEL : ECM Records
RELEASE : 1976年



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【SONG LIST】
01.Bright Size Life
02.Sirabhorn
03.Unity Village
04.Missouri Uncompromised
05.Midwestern Nights Dream
06.Unquity Road
07.Omaha Celebration
08.Round Trip / Broadway Blues




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日本ジャズ・シーンで最注目のギタリスト
多彩なミュージシャン参加のセカンド・アルバム


ニューヨークと東京、2つの場所で活動してきたことによって生まれたミュージシャンたちとの繋がりを集大成することをコンセプトに、ニューヨークで2種のバンドでベーシック録音したのち、東京で石若駿や馬場智章などを迎えオーヴァーダブをして完成。
曲ごとに多彩なカラーを持ちつつ、アルバム全体を通してさまざまなストーリーを想起させるドラマチックな仕上がり。
石川紅奈、松村瑠璃が参加したヴォーカル・トラックも2曲収録。
アルバム・タイトル『Lifescape (人生の景色)』は、誰もがそれぞれの人生というストーリーを生きていることを、アルバムを通して感じてほしいという願いを込めて付けられました。










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Taka Nawashiro   
ギタリスト、作曲家。埼玉県所沢市出身。15歳でギターを始め、次第にプロの音楽家を志す。
2017年にニュースクール大学へ入学。在学中には学生代表バンドに選抜され、毎年ニューオリンズにて開催されるJazz Education Network(ジャズ教育ネットワーク)のイベントにてパフォーマンス。 2020年のニュースクール大学卒業時に、John Coltrane Awardを受賞。同年12月にはニューヨーク録音の初リーダー作『What We Do Now』をリリース。
現在は東京を拠点に、リーダー・プロジェストの他、石川紅奈や石若駿など数多くのミュージシャンのプロジェクト参加している。
2024年9月、ユニバーサルミュージックよりセカンド・アルバム『Lifescape』をリリース。
ギターを矢萩秀明、スティーヴ・カーディナス、ヨタム・シルバースタイン、作曲をベン・アリソン、リンダ・オーに師事。
https://takahironawashiro0.wixsite.com/website/





Latest Album

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Title : 『Lifescape』
Artist : Taka Nawashiro
LABEL : ユニバーサルミュージック
RELEASE : 2024年9月18日



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【SONG LIST】
01.WindBeast
02.Promise of 60
03.Actual Proof
04.Song For Orange
05.6 to 11
06.SFK
07.Kobune
08.Lifescape





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My First Jazz Vol.78-川上さとみ:My First Jazz

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Title : 『Charlie Parker with Strings』
Artist : Charlie Parker With Strings


ジャズピアニストの川上さとみです。


幼い頃から、いろんな音楽に触れさせてもらいました。
クラシック、ジャズ、オーケストラなども沢山の生音も聴く機会がありました。


今回の一枚は、現在もお気に入りのうちの、ひとつ。として
チャーリー・パーカーの
「Charlie Parker with Strings」
こちらを挙げさせていただきます。


この作品は、
本当に美しいストリングスが重なりあって、
その中で、チャーリー・パーカーが「彼の音」を重ねていき、深く心に残っていきます。


最近は特に、音楽をいろんな聴き方をしてしまうことが、また更に多くなり
このアルバムも、いくつもの録音時の状態の様子が、ますます、勝手に思い浮かんだりすることがあります。
どの様な録音の仕方によるにしても、彼が、たとえ、どの様な体調であったとしても。
あの美しいストリングスの響きの中で、影響を受けながら
「チャーリー・パーカーとしての、あの全ての音、を残していく。」
私なりに、とても彼という人間を感じます。


「音を聴くということは、人生にあらゆる影響がある」
という事を、今、また、改めて感じています。


今回の「Charlie Parker with Strings」
美しく、華やかで、穏やか・・・
心が落ち着きます。


川上さとみ






My First Jazz

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Title : 『Charlie Parker with Strings』
Artist : Charlie Parker With Strings
LABEL : Clef Records
RELEASE : 1955年



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【SONG LIST】
01.April In Paris
02.Summertime
03.If I Should Lose You
04.I Didn't Know What Time It Was
05.Everything Happens To Me
06.Just Friends
07.They Can't Take That Away From Me
08.You Came Along (From Out Of Nowhere)
09.East Of The Sun (West Of The Moon)
10.Easy To Love
11.I'm In The Mood For Love
12.I'll Remember April




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2023年9月13日、ダイレクトカッティングという、演奏を2chでステレオ録音しながら、同時にレコード用カッティングをする失敗の許されない録音現場を生配信。
途中機械トラブルによる中断をものともせず、その実力と度胸を見せつけた、ジャズピアニスト川上さとみ。
2024年1月ついに、そのアナログ盤が発売されたが、1週間で完売。
そんなファンから入手希望の多かった待望の音源が、SACDハイブリッド盤として登場。
DSD11.2MHz/1bit録音マスターからマスタリングされた、未公開の4曲を含む8曲を収録。







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川上さとみ(pianist, composer)   
2歳でピアノを弾き始め、6歳よりクラシックの英才教育を受ける。14歳で指導の経験、16歳でステージに立ち、18歳でTV・ラジオCMの作曲・演奏等、プロ活動を開始。その後ニューヨークでリッチー・バイラークに師事。 ルー・ソロフ、ルイス・ナッシュ、ピーター・ワシントン等、一流ジャズメンと共演。巨匠ハンク・ジョーンズからも絶賛される。
2005年アルバム「ティアラ」にてデビューを果たす。その後スイングジャーナル誌選定ゴールドディスク受賞作品、日本プロ音楽録音賞受賞作品を含む6枚のリーダーアルバムを発表している。 またNHK連続テレビ小説「あぐり」ジャズシーン音楽を担当し、テレビ東京、BSジャパン放送「美の巨人たち」では多くのアルバム収録楽曲が使用されるなど幅広い活動を行っている。
2024年1月17日、ダイレクトカッティングをした4曲を収録したLPを限定数にて発売。1週間で売切れとなる。
http://satomikawakami.com/




Latest Album

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Title : 『Sensibilities』
Artist : 川上さとみ
LABEL : ポニーキャニオン
RELEASE : 2024年9月25日



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【SONG LIST】
01.Essence
02.True Intention
03.Beautiful Solitude
04.All Senses
05.Perspective
06.Everlasting
07.Perceptions
08.Sensibility





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My First Jazz Vol.77-森智大:My First Jazz

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Title : 『Free For All』
Artist : Art Blakey & The Jazz Messengers


ドラマーの森智大です。


私のはじめてのジャズアルバムは、Art Blakey Jazz Messangersの『Free For All』です。
このアルバムとはバークリー音楽大学時代に出会いました。
Art Blakey Ensembleという授業を取っていて、このアルバムに収録されている曲を演奏するということで、何度も聞きました。


このアルバムを初めて聴いた時はバンドのエネルギー溢れる演奏に度肝を抜かれました。
音量のダイナミクスの幅が広く、1小節、1打で音楽の景色を変えるのがブレイキーのドラマーとしての魅力です。
また、演奏中拍が裏返っていたとしても細かいことは気にせずにガンガンバンドを引っ張るようなブレイキーのドラムは、正しく演奏するのがすべてではなく、もっと自由に演奏していいんだと感じさせてくれます。


このアルバムに収録されているのは4曲で、それぞれの曲の時間が長く、4曲中3曲はドラムが激しい曲で、バラードのような大人しい曲は入っていません。
料理に例えると全部胃もたれしそうなメニューという感じです。
自分のアルバムでは絶対にしない曲構成ですが、かっこよければなんでもいい、料理だと、おいしけりゃなんでもいい!みたいな感じで個人的にはとても好きです。


収録されている全曲が好きなのですが、Pensativaという曲はジャムセッションでもよく演奏されますし、自分もツアーで演奏したことがあるので思い入れがあります。
ジャズメッセンジャーズはコミュニティや学校でもあり、たくさんのジャズミュージシャンがこのバンドから巣立っています。
このアルバムでもトランペットFreddie Hubbard、トロンボーンCurtis Fuller、テナーサックスWayne Shorter、ピアノCedar Walton、ベースReginald Workman、といった、後にジャズ界のスーパースターになるミュージシャンたちが演奏しています。


楽譜を見ず、耳で覚えて演奏することや流行りに乗らず、ビバップ、ハードバップというスタイルを貫くメンタリティは今のNYのジャズシーンでも受け継がれています。
ブレイキーのメンタリティを学び、自分なりの解釈で今後も様々な表現をしていきたいです。


森智大






My First Jazz

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Title : 『Free For All』
Artist : Art Blakey & The Jazz Messengers
LABEL : Blue Note
RELEASE : 1965年



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【SONG LIST】
01.Free For All
02.Hammer Head
03.The Core
04.Pensativa




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気鋭ドラマー・森智大による、生命力あふれるリーダー作『Prana』
NYを中心に世界で活躍するジャズミュージシャンたちが集結!日本とジャズの本場NYをつなぐドラマー・作曲家、森智大の渾身の一枚。
今回のアルバムのタイトル曲にもなっている『Prana』はエネルギーや生命力といった意味があることから、全体を通して日本とNYそれぞれの場所で、ここ数年様々な学びを得た森によるバイタリティ溢れる作品に仕上がっている。










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森智大
1992年福岡県出身。音楽好きの両親の影響で, 3歳よりドラム, 5歳よりピアノを始める。13歳よりジャズバンドを結成し、様々なギグ、音楽フェスティバルに出演。2011年バークリー音楽大学へ入学。2015年卒業後はNYを拠点に活動し、Smalls, Jazz at Lincoln Center, Minton's PlayhouseなどNYの主要ジャズクラブにも出演。これまで3枚のリーダーアルバムをリリースし、NYのミュージシャンと共に定期的に日本ツアーも行っている。演奏だけではなく、大学ジャズ研でのワークショップ、小中学校での授業、オンラインレッスンなど教育活動にも力を入れている。
https://tomohiromori.com/bio




Latest Album

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Title : 『Prana』
Artist : 森智大
LABEL : INDEPENDENT
RELEASE : 2024年5月15日



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【SONG LIST】
01.Genesis
02.Coast
03.Prana
04.Pedalada
05.Let Me Stay
06.Osterville
07.Hazy Game
08.Raccoon
09.Heights [Bonus Track]





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My First Jazz Vol.76-秩父英里:My First Jazz

Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich

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こんにちは。作曲家・鍵盤奏者の秩父英里です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、Buddy Rich の『The Roar Of '74』です。
初めてのアルバムかどうかは定かではないのですが、ジャズを聴き始めた頃に印象に残った一枚としてご紹介します。

このアルバムを初めて聴いたのは、確か中学生か高校生の頃だと思いますが、「うわー!かっこいい!」と思った記憶があります。
当時、音楽の細かいことはよく解っていないわけですが「なんか、とにかく、かっこいい!」と。

最初の曲『Nuttville』。
ドラムのフィルインがあり、ベースが入ってきて圧倒され、そして緊張感もあり、そこにホーンが「えいや!」と入ってくる感じに「わー!ようこそー!」と。。
そして、テーマ、ソロと疾走感がある中で進んでいき、シャウトコーラス(※ソロが終わった後やラストテーマ入る前に曲を盛り上げるパート)も複数のラインが同時に鳴っていて、お祭りのような華やかさがあります。

アルバムを通して、スウィング、ファンク、ロック、ラテンと色々なリズムがあるので、聴いていて楽しい。
そして、鍵盤楽器でエレピが登場するということが、当時の私はおもしろいと感じました。

冒頭の『Nuttville』そして『Waltz Of The Mushroom Hunters』のアレンジをしているのがトランペットの Greg Hopkins という方。
彼はバークリー音楽大学の教授もされていて、私が留学していた時も在籍していました。
彼のアレンジのクラスを履修した際、これらの曲の紹介をしてくれたこともあり、私はそれだけで感激しました。
アレンジや曲作りの背景も聞き、勉強にもなり発見もありました。私の人生に度々登場する、そんな影響のある一枚だと思います。

当時はロックバンドを聴いていて、そういった面を刺激されるような感覚もあってワクワクと聴いていました。

アルバムタイトル『The Roar Of '74』
"Roar"は、「吠える」「轟く」という意味ですが、まさに「うおーーー!」という感じ。
アルバムジャケットでは Buddy Rich がヘルメット姿で車に乗っていて、本当に引っ張ってくれるようなエネルギーに溢れた一枚。
今回紹介するにあたり聴き直しましたが、改めて発見もありました。
ぜひ、いろんな方に聴いていただけたらと思います!


秩父英里






My First Jazz

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Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich
LABEL : Groove Merchant
発売年 : 1974年



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【SONG LIST】
01.Nuttville
02.Kilimanjaro Cookout
03.Big Mac
04.Backwoods Sideman
05.Time Check
06.Prelude To A Kiss
07.Waltz Of The Mushroom Hunters
08.Senator Sam




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ジャズ界の新星として評価をあげている作曲家・秩父英里
大絶賛されたデビューアルバム『Crossing Reality』待望のLP化!!!


ノネット編成をはじめ弦楽器やマリンバを取り入れたアンサンブル、小編成のバンドなど自己プロジェクトによる表現を行うほか、ビッグバンド等のジャズアンサンブル、TVCM や web ムービー、演劇、ゲーム、また、TV・ラジオ各局への楽曲・アレンジ提供や出演も行っているジャズ界の新星 "秩父英里"。
2022 年秋、デビューアルバムにも拘わらず外資系チェーンのジャズ売り場を中心に異例の好セールスを記録し、「第 15 回 CD ショップ大賞 2023」地域ブロック賞 / 東北ブロック賞受賞と大絶賛された作品『Crossing Reality』が待望のレコード化決定!
彼女自身の自然や心理学、経験からインスピレーションを受けて制作した 8 曲が NY と日本の先鋭ミュージシャンによるラージ・アンサンブルにより聴く者により壮大な風景を感じさせる。
2022 年に NEXCO 東日本の企業 CM「地域と未来をつなぐ道」に使われ一躍有名になった「green and winds」収録。










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秩父英里
作編曲家/鍵盤奏者。仙台二高、東北大学を卒業後、人生の転機を迎え、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学へ入学。ジャズ作曲科と映像音楽科の2つを主専攻、ゲーム音楽を副専攻で学び首席で卒業した。ASCAPやISJAC、JENなどが主催する欧米の作曲コンテストにて数々の賞を受賞し作品は国際的にも高く評価されている。
2022年9月、1stアルバム『Crossing Reality』をリリース。全曲秩父のオリジナル、日米のプレイヤーを集めて制作したラージアンサンブル 主体の同アルバムは注目度も高く、2023年CDショップ大賞/地域ブロック賞を受賞。自己プロジェクトとして、自身のラージアンサンブルをはじめ弦楽器を取り入れたアンサンブル、ソロや小編成バンド(Eri Chichibu Tiny Project)などによる表現、また、各メディアやゲーム、企業やイベント、ビッグバンド、学校や個人にむけた楽曲提供やパフォーマンスも行う。(NEXCO東日本企業CM、サンベンディング東北企業CM、全国都市緑化フェア 2023、G7科学技術大臣会合、日本郵政、日本テレビ『全日本大学女子駅伝』、朗読劇『バイオーム』、NHK『あの日、何をしていましたか?』、『小曽根真feat. No Name Horses』、Appゲーム『EGGRYPTO』、宮城県大河原産業高等学校校歌 など)。また、フラワーアートとのコラボやインスタレーションによる表現、能楽との共同プロジェクト、心理学・精神医学の学会で特別プログラムを実施するなど領域をまたぎ多彩な活動を行う気鋭の音楽家。
https://www.erichichibu.com/




Latest Album

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Title ︓『Crossing Reality』(Analog)
Artist : 秩父英里
LABEL : ReBorn Wood
RELEASE : 2024.8.3



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【SONG LIST】
【A面】
01.Crossing Reality
02.The Sea - Seven Years Voyage -
03.Kaeru 2022
04.Blackberry Winter (feat.Milena Casado)
【B面】
01.The Preconscious
02.dreams of the wind(feat.Remy Le Boeuf)
03.green and winds
04.THE VENDING MACHINE with DRINK music





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My First Jazz Vol.75-鬼怒無月:My First Jazz

Title : 『火の鳥 - Birds Of Fire』
Artist : Mahavishnu Orchestra

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ギタリストの鬼怒無月です。
初めて出会った好きなジャズアルバムは、ギタリスト、ジョン・マクラフリンのリーダーバンド、マハヴィシュヌ・オーケストラの代表作『火の鳥』です。

これがジャズなのか?というご意見も多々あるかもしれませんが、僕がこのアルバムを買ったのは地元・藤沢のレコード屋。そこのジャズコーナーにあったので、僕にとっては「ジャズ」なのです。

手触りとしては、それまで僕が好きだったブリティッシュ・ロック、、King Crimson や Led Zeppelin と似ているのですが、歌がなく、ひたすら各メンバーのソロがフィーチャーされる、という意味では非常に新鮮でした。

僕がやっているような、ある種のハードなジャズロックみたいなものを標榜する人間にとっては、ジョン・マクラフリンというのは世界的なアイドル。目指すべき精神の拠り所のような気がします。

僕自身も未だにジョン・マクラフリンのようには弾けません。彼のように音楽の高い場所には到達できてないですが、ひたすらそれを目指して日々ギターを演奏しています。


鬼怒無月






My First Jazz

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Title : 『Birds Of Fire』
Artist : Mahavishnu Orchestra
LABEL : Columbia
発売年 : 1973年



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【SONG LIST】
01.Birds Of Fire
02.Miles Beyond
03.Celestial Terrestrial Commuters
04.Sapphire Bullets Of Pure Love
05.Thousand Island Park
06.Hope
07.One Word
08.Sanctuary
09.Open Country Joy
10.Resolution




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異彩を放つ孤高のギタリスト・鬼怒無月がギター1本で挑む、完全即興ソロアルバム!

多彩なフィールドで独自の音楽表現をきりひらく異能のギタリスト・鬼怒無月が
アコースティックギター1 本で挑んだ即興演奏の記録。
その独特の世界はシャープなのに美しく、スリリングなのに芳醇で、独特の匂いと世界観に満ちています。
即興ゆえにダイナミックに移り変わっていく音の情景を、どうぞお楽しみください。岡本太郎記念館にて収録。










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鬼怒無月(きどなつき)
高校から音楽活動をはじめ、1990年にリーダーバンド〈Bondage Fruit〉を結成。「Scandinavian Progressive Rock Festival」(スウェーデン/1998)、「Prog Fest '99」(サンフランシスコ/1999)に招かれるなど、海外でも高い評価を受ける。このほか独自の視点でタンゴを再解釈する〈Salle Gaveau〉、現代的なアプローチでロックに切り込む〈Coil〉など、数々のユニットを舞台に音楽表現の新たな可能性を追求している。
プログレッシヴ・ロックを出自に唯一無二の表現世界を進化させ続ける鬼才ギタリスト。
https://mabokido.web.fc2.com




Latest Album

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Title ︓『フォーヴィスム』
Artist : 鬼怒無月
LABEL : Days of Delight
RELEASE : 2024.7.11



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【SONG LIST】
01.part I
02.part II
03.part III
04.part IV
05.part V
06.part VI
07.part VII
08.part VIII





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