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My First Jazzの最近のブログ記事

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My First Jazz Vol.58-佐瀬悠輔:My First Jazz

Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers

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「僕の初めてのジャズアルバムはBrecker Brothers の『Return Of The Brecker Brothers』です。

このアルバムにたどり着いた経緯は、僕が小学生の頃、学校にスクールバンドがあり、そこの顧問の先生がジャズ・トランペットを吹いている方でした。スクールバンドで取り上げられる楽曲もジャズっぽい楽曲が多く、そこからジャズに興味を持つようになっていきました。

僕の父親は音楽好きな人で、クラシックやロックジャズ、プログレなど幅広く家にLP や CD があり、そこをあさっている時にこの『Return Of The Brecker Brothers』をみつけ、そこからジャズを聞くようになっていきました。

それまではあまり音楽をちゃんと聞くということはなく、家でかかっている曲を何となく聞き流していたんですが、このアルバムを聴いた時、こんなかっこいい音楽があるのかと衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
特にこのアルバムの7曲目「On The Backside」という曲をひたすら聴いていた記憶があります。その他「Song For Barry」や「King Of The Lobby」もよく聴いていました。

このBrecker Brothersはもちろん、スクールバンドではヘッドハンターズの「カメレオン」もやっていてハービー・ハンコックを聴くようになり、そこからマイルス・デイビス、クリフォード・ブラウンなど、ジャズトランペットを掘っていくようになりました。

でも自分の根幹には、やはりBrecker Brothersのフュージョンのサウンドがずっとあります。今の自分の作曲、演奏共にいきている気がします。」

佐瀬悠輔






My First Jazz

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Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers
LABEL : GRP
発売年 : 1992年



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【SONG LIST】
01.Song For Barry
02.King Of The Lobby
03.Big Idea
04.Above & Below
05.That's All There Is To It
06.Wakaria (What's Up?)
07.On The Backside
08.Sozinho (Alone)
09.Spherical
10.Good Gracious
11.Roppongi










【佐瀬悠輔ブルーノート東京公演決定】

2022年3月に行われたコットンクラブ公演はソールドアウト!気鋭トランペッター、佐瀬悠輔が初リーダー・アルバム『#1』の世界を豪華メンバーと繰り広げる。小学生の時にトランペットを始め、ブレッカー・ブラザーズやハービー・ハンコックを聴いてジャズの道へ。洗足学園音楽大学を主席で卒業後、ジャズを軸としてライヴ、CMレコーディング、アーティストのサポートなど多岐にわたり活動を続け、現在はGentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer to Rememberの一員としても活動している。これまで数々のプロジェクトでブルーノート東京のステージに立った佐瀬がいよいよ自己名義で登場する本公演、ミュージック・シーン最前線に立つ同世代のプレイヤーを迎え、ジャズの現在を体現する。


公演名:佐瀬悠輔『#1』

日程:2023 2.13 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm

メンバー:佐瀬悠輔、小金丸慧、海堀弘太、新井和輝、秋元修
Guests:松丸契、中島朱葉、MELRAW

料金:¥6,000(税込)

公演詳細(ブルーノート東京)



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佐瀬悠輔
北海道生まれ。
大学在学中よりプロ活動を始め、44th YBBJC最優秀ソリスト賞など数々のコンテストで賞を獲得。卒業後はジャズを中心にライブ、CMレコーディング等で活躍する。2021年に自身のリーダーアルバムとなる「#1」をリリース。
最近ではGENTLE FOREST JAZZ BANDや石若駿率いるAnswer To Remember、SuchmosのTAIHEIが結成したバンド'賽(SAI)'への参加、他にもJUJU、KID FRESINO、藤原さくら、MISIA、STUTS等のアーティストのサポートなど多岐にわたり活動している。







Latest Album

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Title : 『#1』
Artist : 佐瀬悠輔
LABEL : P-VINE
NO : PCD-25332
RELEASE : 2021.9.2



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【SONG LIST】
01. ENCOUNTER
02. ESAS
03. #4
04. 1959
05. LANDMARK
06. INTERSTELLAR
07. MANIFEST DREAM
08. roots


Gentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer To Rememberにも参加する新進気鋭のトランペッター"佐瀬悠輔"初のリーダー作が遂に全国流通!ボーダレスに活躍する同世代のミュージシャンとコラボレートした20年代純国産JAZZ重要作品!






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My First Jazz Vol.57-坪口昌恭:My First Jazz

Title : 『Mr. Gone』
Artist : Weather Report

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「僕の初めてのジャズアルバムはWeather Reportの『Mr. Gone』です。このアルバムは 『Heavy Wether』の大ヒットの次で期待をされていましたが、世の中的には「なんだこれっ?」って、期待を裏切ったアルバム作品として知られています。
ドラマーにも迷ってる感じがありますが、僕はとてもクリエイティビティが詰まったミステリアスな作品だと思っています。

僕は中学時代、シンセサイザーが家庭にも手に届くような値段になってきた時に、GODIEGOのミッキー吉野さんや冨田勲さんなど、シンセサイザーをかっこよく扱う人たちにも憧れていました。
このウェザー・リポートはジョー・ザヴィヌルがシンセサイザーを駆使するというのが大きな特徴なのですが、ジャズをルーツとする人でこれだけシンセサイザーをふんだんに使いこなしているっていうのはなかなかいないんじゃないかな。
もちろん ハービー・ハンコックやチック・コリアもかっこいいんですが、やはりジョー・ザヴィヌルさんのシンセサイザーというのはピアノの代わりじゃないというか、シンセサイザーの良さを引き出してるという音楽だと思います 。

あとこれは意外でもあり有名な話なのですが、ジョー・ザヴィヌルさんはバリー・ハリスさんに一時期ビバップを習っていたというか一緒に練習していた時期がありまして、それでジョー・ザヴィヌルさんはビバッパーを目指して頑張っていたのですが、ある時あるきっかけでそれを辞めてしまいました。そして辞めてから作ったのがこのウェザーリポート。新しいこれまでになかった音楽を世の中に残してくれたわけです。

この『Mr. Gone』は色んな要素が混ざっており、民族音楽やテクノの感じもあります。シーケンサーの上でスイングをやっていたり、ドラムがループのようなことをやっていたり、ヒップホップとかそういう要素もあります。セッション感もあり、そして随所にこれはビバップを経ていないと思いつかないような音使いがあります。アナログシンセが織りなすオーケストレーションが凄いし現代音楽的な不穏な雰囲気もありますね。

厳密にこれが初めて聴いたジャズアルバムかというとそういうわけではないんですが、やはり自分のアイデンティティになっている アルバムです。もちろんサウンドも大好きですし、ジャケットもすごく好きです。これに勝るジャケットに今まで会ったことがないんじゃないかっていうほど僕の好みのコラージュ感、色彩感。まさにこの色合いが音楽で表現されています。

今年僕はintoxicateの連載から書籍化した『神曲のツボ! 「カッコいい」の構造分析』という本を出させていただきましたが 、その中では『Mr. Gone』は分析していません。ですが、分析できない不思議な魅力がある作品だと思います。

『Mr. Gone』は、いつか自分でまるまるセルフカバーしたい、とても大切なアルバムです。」

坪口昌恭




My First Jazz

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Title : 『Mr. Gone』
Artist : Weather Report
LABEL : CBS
発売年 : 1978年



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【SONG LIST】
01.The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat
02.River People
03.Young And Fine
04.The Elders
05.Mr. Gone
06.Punk Jazz
07.Pinocchio
08.And Then







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【坪口昌恭 (著)タワーレコードのフリー音楽誌『intoxicate』の人気連載が待望の書籍化!】
カッコいい曲ではいったい何が起きているのか? 並の曲とはどこがどう違うのか?
ロバート・グラスパー、ブラッド・メルドーを始めとする最新型ジャズから、
ウェザー・リポート、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、
ディアンジェロ、ジェイムズ・ブレイク、デヴィッド・ボウイ、
さらにはYMO、SMAP、ブルガリアン・ヴォイスまでを
見開き2ページに1曲の読みやすい構成で、鋭くディープに分析!

東京ザヴィヌルバッハ、Ortanceほかで活躍する凄腕ジャズ・キーボーディストが
「神曲」を分析、コード譜やメロディー譜、リズム譜を駆使して、
作曲・アレンジで発揮されるクリエイティヴィティの秘密に迫る!



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タイトル ‏ : ‎ 神曲のツボ! 「カッコいい」の構造分析
著者 : 坪口昌恭
出版社 ‏ : ‎ アルテスパブリッシング
発売日 ‏ : ‎ 2022/7/25




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坪口昌恭
1964年福井県生まれ、大阪育ち。福井大学工学部応用物理学科卒業後1987年に上京。
ジャズとエレクトロニクスを共存させ、伝統と先鋭を股にかけ独自のキャラクターを放つピアニスト&シンセシスト、クリエイター。
主宰するエレクトロ・ジャズユニット『東京ザヴィヌルバッハ』(2012年、2013年にNY公演)、ミクスチャー・バンド『Ortance』、キューバ勢ジャズメンとのNY録音リーダー作、ソロピアノ作、モジュラーシンセ作、ピアノトリオ・リミックス等自己名義のアルバムを20枚発表。『Radio-Acoustique』『坪口昌恭TRIO』も平行して主宰。
2011年映画「Lily」の全音楽を作曲/制作。2016年アニメ「ReLIFE」の全劇中音楽を作曲/演奏。
菊地成孔、原田知世、伊藤ゴロー、JUJU、小泉今日子、宇多田ヒカル、UA、大友良英ほか90枚以上のCDやツアーに参加。
『ex.DC/PRG』『RM jazz legacy』『akiko×坪口昌恭』の鍵盤奏者/参謀役として、また様々なアーチストとのコラボ、インプロヴィゼイションなど現在進行形のジャズをアピールする一方で、Barry Harris メソッドの継承者としても後進の指導にあたっている。
2022年7月『神曲のツボ!「カッコいい」の構造分析』発刊
尚美学園大学/同大学院 芸術情報学部 音楽表現学科 教授(Jazz専攻/Jazz & Contemporary分野 主任)







Latest Album

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Title : 『ESCARGOT』
Artist : Ortance
LABEL : APOLLO SOUNDS
NO : APLS1908
RELEASE : 2019.6.19



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【SONG LIST】
01. Prelude pour Hortense
02. Muse Skip
03. Escargot
04. Tutuola Drink
05. Baroque Pearl
06. East of Eden
07. Nega Posi
08. Even Shuffle
09. Space Dragonfly
10. Black Morpho
11. Unknown Lettura


ライブではFlying Lotusのカバーなども演奏されるが、今アルバムは全て坪口の作曲であり、シンセサイザーに彩られたアンサンブルの中に、コアな要素としてアコースティック・ピアノのクラシカルな音構造が息づいている。
今アルバムは、まず3人でスタジオに入りピアノ&シンセ、ギター、ドラムといったベーシックトラックを録音。その際わざとテンポを変えて演奏したものを戻したり、そもそもテンポを揺らがせて演奏するなど、ビートの概念をくつがえすアイデアが随所に施されている。
この音源を元に、ヴォーカルにermhoi(Black Boboi)、Kiala(Kodäma)を迎え、3カ月間かけて坪口自らポストプロダクションとミックスをおこない、東京発ヨーロピアンテイストの香る無国籍オリジナルミュージックが誕生した。






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My First Jazz Vol.56-たなかりか:My First Jazz

Title : 『Who Is This Bitch, Anyway?』
Artist : Marlena Shaw

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「ボーカルのたなかりかです。私のMy First Jazzはマリーナ・ショウの『Who Is This Bitch, Anyway?』です。1975年の作品。このアルバムを初めて聴いたのは私が大学1年生の時で、ソウルやポップスのバンドを軽音楽部でやっている時でした。先輩が「このCD知ってるって?」部室に転がっているCDを聴かせてくれたんですけど、あまりにも衝撃的でその日のことをよく覚えています。

このアルバム本当に名曲揃いなんですが、やはり1曲目の「Street Walking' Woman」。最初は男女のバーでの大人っぽい会話が3分ぐらい続いた後に、イントロが始まり、満を持してマリーナ・ショウの登場。それだけでもかっこいいんですけれども、16ビートで始まり、いきなりスイングにスイッチしてそしてまた16ビートになり、またスイングに戻る、という物凄いアレンジがされていて、本当にびっくりしました。

他にも「You Taught Me How To Speak In Love」という「いとしのエリー」の元ネタにもなったと言われるバラードや、私たちの世代は当時皆カバーしていた「Feel Like Makin' Love」、このマリーナ。ショウのバージョンもみんながお手本にしたのではないでしょうか。そして終わってしまった恋を歌った「Loving You Was Like A Party」も本当に名曲です。 

全体を通して、マリーナ・ショウは、出しても70%ぐらい、そのぐらいのパワーで強弱をコントロールしている。それでもビンビン伝わってくるのがかっこいいですし、最後から2曲目で夜からいきなり、あれ?朝になったのかな?っていう感じで、空気が一変してストリングスが入っていたり、カモメの声が聞こえてきたり。そしてラストの曲は軽快なアップテンポで可愛いナンバーで締めくくる。1枚を通して聴いた時にいろんな世界に連れて行ってくれるんですよね。小説を読んでいるような、映画を見ているような、一枚のアルバムが作り出す世界観が本当に素晴らしい作品です。

デイヴィッド・T・ウォーカーのギターも最高ですし、ラリー・カールトン、チャック・レイニー、ハーヴィー・メイソン という素晴らしいミュージシャンたちが参加した聴きどころの満載の作品。最初から最後までゆっくりと楽しめるアルバムです。」

たなかりか



Japanese Songbook Project 10周年記念、特別企画アルバムを2022年11月16日にリリース!
Disc 1―ジャパニーズ・ポップス"冬"の名曲。
Disc 2―プロジェクト初収録のジャズ・スタンダード。
https://tanakarika.net/winterjazz


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My First Jazz

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Title : 『Who Is This Bitch, Anyway?』
Artist : Marlena Shaw
LABEL : Blue Note
発売年 : 1975年



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【SONG LIST】
01.Dialogue: You, Me And Ethel
02.Street Walkin' Woman
03.You Taught Me How To Speak In Love
04.Davy
05.Feel Like Makin' Love
06.The Lord Giveth And The Lord Taketh Away
07.You Been Away Too Long
08.You
09.Loving You Was Like A Party
10.A Prelude For Rose Marie
11.Rose Marie (Mon Cherie)








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たなかりか
広島県出身。大学と共に関西に移り住み歌を始める。大学卒業後は商社で働きながら関西を中心にライブハウス・ホテルなどで活動を始める。
2001年「神戸ジャズボーカルクイーンコンテスト」準グランプリ獲得。その後、会社を退職しプロへ転向。
2004年ファーストアルバム「On Green Dolphin Street」をリリースし 全国ツアーを行う。その後は、関西を拠点に九州から北海道まで日本全国で活動中。
2009年7月ポニーキャニオンよりアルバム「Colors」でメジャーデビュー。
2011年2月メジャー第二弾「When She Flows」リリース。
2012年4月にはメジャー第三弾として全編日本語のJ-Popのジャズカバーアルバム「Japanese Songbook」をリリース。
2015年1月第4弾としてブロッサム・ディアリーへのトリビュート・アルバム「Flowers for Blossom」をHQCD高音質盤とハイレゾ配信(ステレオ・サラウンド)でリリース。
2016年11月メジャー第5弾として全編日本語のJ-Popのジャズカバーアルバムの続編「Japanese Songbook 2」をリリース。
また2011年4月より積和不動産中部のCM音楽に起用される。
2015年10月よりラジオ関西『KOBE JAZZ-PHONIC RADIO』のDJを担当している。
※2022年10月現在、ラジオ日本、ぎふチャンをネット
ライブパフォーマンスにも定評があり、若い女性から中高年の男性まで幅広い層に支持されている。







Latest Album

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Title : 『Japanese Songbook "Winter" with Jazz standards』
Artist : たなかりか
LABEL : ポニーキャニオン
NO : PCCY-01992
RELEASE : 2022.11.16



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【SONG LIST】
【CD1】
01. 12月のエイプリル・フール
02. 恋人がサンタクロース
03. 氷の世界
04. 白い恋人達
05. ネイティブダンサー
06. 恋人よ
07. CHRISTMAS TIME IN BLUE
【CD2】
01. Fly me to the moon
02. My favorite things
03. L-O-V-E
04. Come rain or come shine
05. Bye bye blackbird
06. Devil may care
07. That's all





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My First Jazz Vol.55-永武幹子:My First Jazz

Title : 『Blues Etude』
Artist : Oscar Peterson

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「私の初めてのジャズ・アルバムはOscar Peterson (オスカー・ピーターソン)の『Blues Etude』です。これは1965年と1966年にレコーディングされたアルバムで、ベースがRay Brown(レイ・ブラウン)とSam Jones (サム・ジョーンズ)、そしてドラムスがLouis Hayes(ルイ・ヘイス)です。

ピーターソンのトリオとしては、レイ・ブラウンとEd Thigpen(エド・シグペン)のタッグによるピアノトリオが有名ですが 、この時はエド・シグペンが脱退してルイ・ヘイスに、そしてレイ・ブラウンからサム・ジョーンズに代わる時期でしたのでこのトリオとしてはフレッシュな録音となります。

当時は私もオスカー・ピーターソンを聴くということで、ほぼ彼のピアノにしか耳がいきませんでした。ベースが誰とか二人ベースがいるなど、よく分かっていませんでしたが、今改めて聴くとレイ・ブラウンそしてサム・ジョーンズの二人によるウッド・ベースならではの温かい音色や、ルイ・ヘイスとの関係によるご機嫌なスイング感など格好よく、やはりすごく良いトリオだなと思います。

そして何よりオスカー・ピーターソンによるピアノの早弾きなんだけども歌心溢れるプレイというのはやはり当時とても衝撃的で、さらにブルージーでありバラードも素敵ですごく格好良いピアニストだなと感じました。

このアルバムにはオスカー・ピーターソンの曲やスタンダード曲が入っていますが、 私が一番好きでよく聴いていた曲は「Blues Etude」です。 少し変形ブルースという感じなのですが、 とても軽快なオスカー・ピーターソンらしい楽曲となっています 。そして「If I Were A Bell」や「Let's Fall In Love」といったスタンダード曲のテーマ自体もちろんかっこいいんですが、イントロやセカンドリフなど、新たにオスカーピーターソンのアレンジによって付け加えられており、それもこのアルバムの聴きどころのひとつだと思います。

私がこのアルバムを初めて聴いたのはおそらく大学時代。モダンジャズ研究会の部室だったと記憶しています。当時は何も知らなかったのでビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンのアルバムを聴き、そのハーモニーやアドリブなのにこんなに早く弾けるんだ!等、とても衝撃的だったのを憶えています。
今聴いてもやはりオスカー・ピーターソンはどこを切り取っても格好良く、 軽快にスイングするピアニストなので彼のプレイ、そしてこの作品に出会えて本当によかったと思っています。」

永武幹子



My First Jazz

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Title : 『Blues Etude』
Artist : Oscar Peterson
LABEL : Limelight
発売年 : 1966年



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【SONG LIST】
01.Blues Etude
02.Shelley's World
03.Let's Fall In Love
04.The Shadow Of Your Smile Love Theme From The ''Sandpiper''
05.If I Were A Bell
06.Stella By Starlight
07.Bossa Beguine
08.L'Impossible
09.I Know You Oh So Well








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永武幹子
千葉県船橋市に生まれる。
5歳よりクラシックピアノを始め、ヤマハ音楽教室で寄島清美氏に師事、
演奏技術だけでなく、即興演奏や作曲の基礎を学ぶ。
中学時代は法田中学校ブラスバンド部に所属し、トランペットを担当。
早稲田大学法学部入学後、同大学モダンジャズ研究会、ハイソサエティオーケストラに入り、ジャズに目覚める。
大学0Gのジャズピアニスト清水くるみ氏に師事。その間、さまざまなセッションに加わる。
大学卒業と同時にプロになることを決意し、ジャズピアニストとして演奏に専念。
現在は、増尾好秋(guitar)MAGATAMA、酒井俊(vocal)グループ、
守谷美由貴(a.sax&s.sax)ベースレストリオなどに参加する他、
自身のピアノトリオ"永武幹子Trio", "J.J.Soul"や加納奈実(a.sax&s.sax)とのDuoユニット"Jabuticaba"をメインに、
東京都内のジャズクラブやライブハウスを中心に活動している。
これまでの共演者としては、
井上信平、植松孝夫、梶原まり子、酒井俊、坂井紅介、鈴木勲、竹内直、中牟礼貞則、橋本信二、林栄一、廣木光一、
藤井信雄、古野光昭、本田珠也、増尾好秋、峰厚介、森山威男、山口真文、芳垣安洋、吉野弘志、Akira Tana、
Arthur Hnatek 他 (敬称略、五十音順)







Latest Album

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Title : 『SOLO』
Artist : 永武幹子
LABEL : Owl Wing Record
NO : OWR044
RELEASE : 2022.9.14



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【SONG LIST】
01. My Shining Hour
02. Invitation
03. Limbo
04. These Foolish Things
05. I'll Walk Alone
06. Green Chimneys
07. Prelude to a Kiss
08. Rockin' Chair
09. Tea for Two
10. Impro -Invitation to My Songs-
11. Just Simple Things
12. Go Down the River
13. ENGAWA





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My First Jazz Vol.54-Shiho:My First Jazz

Title : 『Helen Merrill With Clifford Brown』
Artist : Helen Merrill

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「私の初めてのジャズ・アルバムはヘレン・メリルの 『Helen Merrill with clifford Brown』です。名盤中の名盤ですね。

私はもともとクラシックピアノを習いに行っていたのですが、クラシックピアノって一応譜面通りに弾くっていうのが決まりですよね。私はその譜面通りに弾くということを理解していなかったわけではないんですが結構好きなことをやったりしていたら先生が「もしかしたらShihoはジャズが向いているかもしれない」と言い、高校生の時にジャズ・ピアノを習いに行ったんです。このアルバムは確かその時に買ったんだと思います。

ジャズのことも全く分からず、どのアルバムを買おうか迷ったんですけれども、 やはりCMの中で使われていた「You'd Be So Nice To Come Home To」が頭に残っており、ジャズといえばやっぱりあれかしら?と思いこのアルバムを初めて買いました。

とにかく収録されている楽曲が素晴らしくて、しかもクインシー・ジョーンズがアレンジしているんですよね。確かヘレン・メリルもクリフォード・ブラウンもみんなまだ20代。

全曲本当に渋いプレイ&アレンジ。またヘレンの声が素敵すぎて、時間だったら"夜"、"片手にお酒"、みたいなシチュエーションが似合うアルバムだと思いました。

そしてジャズピアノで一番最初に弾いてみたのが、このアルバムに入っている「What's New」という曲。この曲は、別れた恋人にしばらくぶりに会って「どうしてるの?」って言いながらも、自分はまだ相手のことが好きなんだ、そんな思いを胸に秘めている大人のラブソング。この曲のアレンジがまた本当に素敵なので絶対聴いてほしい一曲です。

この作品に出会う前は、ロックやポップ、ソウル、ヘヴィーメタルなどは聴いていましたが、このアルバムはちょっと大人になった気がしました。そういう意味では私にとってはいつまでたってもこのアルバムが一番の衝撃だったかなと思います。今でも本当に大好きな1枚です。」

Shiho


My First Jazz

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Title : 『Helen Merrill With Clifford Brown』
Artist : Helen Merrill
LABEL : EmArcy
発売年 : 1955年



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【SONG LIST】
01.Don't Explain
02.You'd Be So Nice To Come Home To
03.What's New
04.Falling In Love With Love
05.Yesterdays
06.Born To Be Blue
07.'S Wonderful








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Shiho
ジャズボーカリスト。

2001年に日本人として初の米国コンコードレーベル(日本国内はビクター)よりFried PrideのボーカリストとしてCDデビュー。

類いまれな歌唱力を武器に2016年12月のFried Pride活動終了まで、ブルーノートやビルボードライブを中心に全国各地のジャズライブハウスや東京Jazz、福岡中州Jazzなど多くのジャズイベントに出演。

海外でもジャズの本場である米国ブルーノート・ニューヨーク公演や、世界最大のJazz Fessであるジャカルタの「International Java Jazz fess」をはじめライブハウスやイベントに多数出演し、一躍国内トップジャズボーカリストの仲間入りを果たした。

Fried Prideの活動を通じ、頭突きで瓦を割る女性(武田梨奈)で話題になったセゾンカードのCMソング、2016年秋にはルクセンブルクにてオーケストラとの共演、TV音楽番組ナビゲーター(BSフジ)、ミュージカル「RENT」など舞台にも出演しその才能を多彩に発揮するなど、「ボーカリストShiho」としての知名度を上げた。

解散後はソロ・ジャズボーカリストとしてライブ活動中心に現在も国内外で積極的に行っている中、新たなチャレンジとして武田真治(Sax)、TJO(DJ)とEDMユニットでも活動し「ULTRAJAPAN 2017」出演、その後も武田真治とのコンビで和田アキ子50周年記念として日本武道館で開催した「ワダフェス」にも出演した。

2017年11月アンリ・ルクセンブルク大公国大公殿下(国家元首)訪日時にて安倍首相主催の晩餐会にルクセンブルクで活躍する日本人として招待を受け出席した。

2022.9/14、2ndソロアルバム『COLOR』リリース。






COTTON CLUB公演決定!

2022年10月14日(金)
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:45pm / start 8:30pm

MEMBER
Shiho (vo)
桑原あい (p)
川村竜 (b)
山内陽一朗 (ds)

【Guest:fox capture plan】
岸本亮 (p)
カワイヒデヒロ (b)
井上司 (ds)

公演詳細(COTTON CLUB)



Latest Album

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Title : 『COLOR』
Artist : Shiho
LABEL : キングレコード
NO : KICJ-859
RELEASE : 2022.9.14



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【SONG LIST】
01. Music & Life
02. As If You Read My Mind feat.桑原あい
03. Holiday feat.J.A.M piano trio from SOIL&"PIMP"SESSIONS
04. 刀と煙
05. Got To Get You Into My Life feat.fox capture plan
06. You're My World feat.Keiko Lee
07. Is This Love feat.Shinji Takeda
08. Beautiful Evergreen feat.fox capture plan
09. Chatterboxes feat.牧山純子
10. Happy Song feat.HAMOJIN





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My First Jazz Vol.53-加藤真亜沙:My First Jazz

Title : 『Portrait in Jazz』
Artist : Bill Evans Trio

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「私の初めてのジャズアルバムはビル・エヴァンスの『Portrait in Jazz』です。私がこのアルバムに出会ったのは高校3年の夏。 それまではクラシックの作曲とクラシックのピアノをずっとやってきており、その当時は大学はクラシックの作曲科に進学しようと思っていました。

ある時作曲で煮詰まった時に、当時ピアノの先生をしていた私の母親に、自分の知らない面白いコードやハーモニーはどこで見つけられるだろうかと質問したところ、「ビル・エヴァンス でも聴いてみたら?」と言われました。それで家のレコード棚からこのアルバムを引っ張り出し聴いたところ、衝撃を受けました。それまで聴いたことのなかった音、自分には身近ではなかった音がたくさん詰まっていて、ジャズかっこいい!と思ったのを覚えています。

その当時は"ジャズ"という音楽について無知で、メロディーを弾いた後にベースなりピアノのソロがあって、ソロをしてない人は伴奏をして、そしてまたメロディーに戻ってきて曲が終わる。そういうジャズの基本のようなことすらよく分かっていなかったんです。
でも、とりあえずビル・エヴァンスの演奏がかっこいいから、彼の弾いている曲を最初から最後まで全部覚えたいと思い完コピして、レコードをかけながら一緒に弾いて練習するということを繰り返し行っていました。

ジャズは大抵はベースがソロをしてる時はピアノは伴奏をし、ピアノがソロをしている時はベースは4ビートを刻んだり、伴奏をしていますが、このアルバムはベースとピアノの関係性が典型的なピアノトリオのスタイルとはちょっと違いました。特にこの中に収録されている「枯葉」は最初はベースのソロから始まるのですが、そのベースソロの裏でビル・エヴァンス がやっていることは ほとんどソロしてるみたい。スコット・ラファロとビル・エヴァンスがコールアンドレスポンスのように会話をしているような感じでそれがまためちゃくちゃかっこよかった。

よく考えたら当時18歳だったジャズビギナーの私が最初にTranscriptionとして手をつける題材ではあまりなかったかと思うんですが、そんなの関係なく真似して弾いていました。

このアルバムがきっかけで高校3年の夏までやっていた作曲の勉強は 一旦止め、本格的にジャズの世界へ足を踏み入れることになり、そしてその1年半後、NYの「ニュースクール大学」へ 留学することになる訳です 。
私の人生においても運命的な アルバムだったのかなと思います。」

加藤真亜沙


My First Jazz

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Title : 『Portrait in Jazz』
Artist : Bill Evans Trio
LABEL : Riverside Records
発売年 : 1960年



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【SONG LIST】
01.Come Rain Or Come Shine
02.Autumn Leaves
03.Witchcraft
04.When I Fall In Love
05.Peri's Scope
06.What Is This Thing Called Love?
07.Spring Is Here
08.Someday My Prince Will Come
09.Blue In Green








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加藤真亜沙
ピアニスト・作編曲家。
愛知県出身。第63回グラミー賞ノミネート作品であるレミー・ルブフのアルバム"Assembly of Shadows"にピアニストとして参加。幼少よりクラシックピアノと作曲を学び、高校在学中にビル・エヴァンスの音楽に出会いジャズに傾倒。
2009年渡米。奨学金のもと、ニュースクール大学にてケヴィン・ヘイズ、アーロン・ゴールドバーグ、ロバート・サディン、レジー・ワークマン等に師事。在学中より演奏活動を行う。同大学を2013年に卒業後、奨学金を得てジュリアード音楽院ジャズ科修士課程に入学しケニー・バロンに師事。
2012年「ASCAP Foundation Young Jazz Composer Awards」、2014年「ASCAP Foundation Herb Alpert Young Jazz Composer Award」を受賞。「モントルー・ジャズ・ソロ・ピアノ・コンペティション・イン・かわさき2014」準優勝。2016年にデビューアルバム「Tales from The Trees / アンモーンの樹」を発表。色彩感覚溢れた完成度の高いアルバムはシーンで話題となった。新進気鋭の作曲家を紹介するニューヨークのイベント「Jazz Composers' Showcase」にも選出され、名門ジャズクラブや各地フェスティヴァルに出演するなどJAZZの本場ニューヨークを拠点に活動を続けている。





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COTTON CLUB公演決定!

2022年9月12日(月)
open 6:00pm / start 7:00pm
※1日1.showになります。

MEMBER
加藤真亜沙 (p,vo)
広瀬未来 (tp,flh)
西口明宏 (ts)
土井徳浩 (fl,cl,ss,bcl)
和田充弘 (tb)
中林薫平 (b)
小田桐和寛 (ds)
Kan (per)

公演詳細(COTTON CLUB)



Latest Album

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Title : 『SOLUNA』
Artist : 加藤真亜沙
LABEL : SOMETHIN'COOL
NO : SCOL1064
RELEASE : 2022.9.21



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【SONG LIST】
01. Sol
02. Ishonsho Abe Intro
03. Ishonsho Abe
04. Kinmok-Sailor / キンモクセイラー
05. Hokora / 祠
06. Uragami
07. Sylphide of The Watermill / 水車小屋のシルフィード
08. Petals of Soluna





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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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My First Jazz Vol.52-Kan Sano:My First Jazz

Title : 『Monk's Music』
Artist : Thelonious Monk

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「僕の初めてのジャズアルバムはずばり、セロニアス・モンクの『Monk's Music』です。

このアルバムを初めて聴いたのは高校1年生の時。それ以前は日本のポップスだったりビートルズみたいな洋楽のロックだったり 、割とポップスを聴いていたんですけれども、ピアノを結構弾くようになって、もっと上達したい、もっとアドリブができるようになりたい、もっとコードを覚えたい、という気持ちが強くなりジャズに興味を持ち始めました。

ただ周りにジャズを聴いている人はほぼおらず、何を聴いたらいいのか全く分からなくて。それで地元の CD ショップに行ったらジャズのコーナーにフリーペーパーのカタログが置いてあり、そこにモダンジャズの"名盤" 、"巨匠"といわれているようなアーティストがいっぱい紹介されていて、そこに載っていたのがマイルス・デイビスやジョン・コルトレーン、 ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、ソニー・ロリンズなどでした。

実を言うと僕は最初にマイルス・デイビスに興味を持っていて『Bags' Groove』というアルバムを買ったのですが、よく分からなくて。なんだこの地味な音楽はと思ったんです。今聴くとかっこいいんですけど、当時は全く分からなくて。それで、もう1枚買ってみようと思い、そのカタログに載っていた『MONKS MUSIC』を 買いました。

セロニアス・モンクってジャズ・レジェンドの中でも異端児と言うか、かなり個性的で変わった人で ピアノの音色とか弾き方とか あんまり他にいないタイプですよね 。ジャケットもおしゃれで他のジャズのアルバムと違っていてそこがかっこいいなと思いました。

このアルバムから1曲選ぶとすれば2曲目の『Well, You Needn't』です。

当時僕は MD でこのアルバムをよく聴いてたんです。 高校に向かう通学中によく聴いていたので、このアルバムを聴くと今だによくその時のことを思い出します。

だから僕にとって本当にジャズの原体験と言うか、自分にとってのジャズのベースになっている、そんな作品です。」

Kan Sano


My First Jazz

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Title : 『Monk's Music』
Artist : Thelonious Monk
LABEL : Riverside Records
発売年 : 1957年



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【SONG LIST】
01.Abide With Me
02.Well, You Needn't
03.Ruby, My Dear
04.Off Minor
05.Epistrophy
06.Crepuscule With Nellie








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Kan Sano
キーボーディスト/プロデューサー。
バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。
ビートミュージックシーンを牽引する存在である一方、ジャズとクラシックを融合したような独自のスタイルでピアノ一本の即興演奏もおこなう。バンドセットのライブではトランペット、ベース、ドラムも演奏し、会場を熱狂させる。
リリースした楽曲「On My Way Home」「DT pt.2」「Sit At The Piano」それぞれの再生回数が1,000万回を突破。日本人音楽家としての存在を確立する中、イギリスの名門レーベル Decca Recordsから日本人として初リリース。また、Tom Mischが「Kan Sanoのファンだ」と公言し、自らの日本・韓国公演のオープニングアクトに指名するなど国内外で活躍。
さらに、プロデューサー、キーボーディスト、リミキサーとして、Chara、UA、平井堅、絢香、m-flo等、多数のアーティストのライブやレコーディングへも参加、CM音楽や劇伴も数多く担当している。
"Kan Sano" の名は、様々なシーンに破竹の勢いで浸透中。







Latest Album

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Title : 『Tokyo State Of Mind』
Artist : Kan Sano
LABEL : origami PRODUCTIONS
NO : OPCA-1051
RELEASE : 2022.4.27



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【SONG LIST】
01. I MA feat.dosii
02. image
03. Tokyo State Of Mind
04. 逃飛行レコード (98bpm)
05. My One And Only Piano
06. いかれたBaby
07. Play Date feat.ともさかりえ
08. Make It Better
09. Good Sign
10. Natsume
11. おやすみ





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My First Jazz Vol.51-AIRI:My First Jazz

Title : 『Come Away With Me』
Artist : Norah Jones

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「私のはじめてのジャズアルバムはNorah Jonesの『Come Away With Me』です。

最初にこのアルバムを聴いたのは私が高校生の時でした。今で言うストリーミングサイトの、いわゆるプレイリストのような当時CDショップによくあった洋楽コンピレーション・アルバムの中で偶然このノラジョーンズの声を聞いてとっても惹かれたのは今も覚えてます。

そこから洋楽そしてJAZZに徐々にどっぷりハマるわけですので今振り返ればまさに"運命の出会い"でした。

とりわけお気に入りの1曲はNorah Jonesの弾き語りがとても魅力の「Nearness of you」です。
当時歌の教室に通っていたんですがクラシックやソルフェージュが苦手だった生徒の私が唯一好きな歌を発表会で歌っていいとなったときに選んだのがこの「Nearness of you」でした。 
ノラ・ジョーンズがオリジナルとともに収録したこの曲ですが、その時はこれがジャズスタンダードナンバーであると言うことも知らずに歌っていました。そんなことも思い出深い1曲です。

ポップアルバムにしてアコースティックでフォークで、ブルースとジャズのエッセンスが盛り込まれていて。。。いつの時代に聴いてもNorah Jonesの歌声が染み渡る素敵なアルバムです。

すでに21世紀を代表する名盤と言える作品ですが、リリースから今年で20周年記念だそうですね!!!
秋には久しぶりの来日公演もあると言うことで。

この「My first jazz」を思い出しながら、アルバムの魅力を再発見できました。」

AIRI


My First Jazz

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Title : 『Come Away With Me』
Artist : Norah Jones
LABEL : Blue Note
発売年 : 2002年



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【SONG LIST】
01.Don't Know Why
02.Seven Years
03.Cold Cold Heart
04.Feelin' the Same Way
05.Come Away With Me
06.Shoot the Moon
07.Turn Me On
08.Lonestar
09.I've Got to See You Again
10.Painter Song
11.OneFlight Down
12.Nightingale
13.The Long Day Is Over
14.The Nearness of You








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AIRI(vocal)
幼少期からピアノやバイオリンを通して音楽に親しみ過ごす。
18歳の時に聴いたビリー・ホリディ、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエといったシンガーに心酔しジャズに開眼。
2019年12月、初のミニアルバム「Airi is Her Name」、2020にはフルアルバム「i」をプロデューサーに塩田哲嗣氏を迎え全国リリース。幅広い音楽ファンに向けて自身の考えるジャズの世界観を歌に乗せ伝えている。
2022年秋には期待のニューアルバムのリリースを初となるセルフプロデュースで予定している。
またシンガーとして活動する一方で、その幅広い音楽性を生かしDJ、音楽セレクターとしての顔も持つ。ジャジーとされるサウンドを様々なジャンルに織り交ぜ、独自の視点で空間を意識したプレイを持ち味としている。
2022年秋、新譜アルバムリリース予定。







Latest Album

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Title : 『self-portrait』
Artist : AIRI
LABEL : Steelpan Records
NO : SPR0012
RELEASE : 2021.6.30



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【SONG LIST】
01. Blue Moon
02. Corcovado
03. No Moon at All
04. Everything Happens to Me
05. Here There and Everywhere
06. Star Eyes
07. Only Trust Your Heart
08. Dandelion





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My First Jazz Vol.50-類家心平:My First Jazz

Title : 『Steamin' With The Miles Davis Quintet』
Artist : The Miles Davis Quintet

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「僕の初めてのジャズアルバムは、マイルス・デイヴィスの『スティーミン』というアルバムでした。

これは高校生くらいの頃に出会ったんですけども、ちょうどその頃、少年漫画ばかり読んでいた少年がファッション雑誌なんかも読むようになっていて、その中にチェット・ベイカーの写真が載っていて凄くかっこいいなと思いました。

僕は小学校からブラスバンドをやっており、中学・高校とずっとトランペットを吹いていましたがイメージがそこで大きく変わり、こんなかっこいいトランペッターがいるんだなと認識しました。その雑誌の記事には、チェット・ベイカーは、マイルス・デイヴィスというトランペッターのスタイルに憧れて自分もトランペットを吹いているというようなことが書いてありました。

そこでマイルス・デイヴィスの音楽を聴きたいと思い、近くのCDショップに探しにいったのですが、その時たまたまそのショップでPrestigeレーベルのセールをやっていたんです。その中で『スティーミン』というアルバムが目に入り、マイルスが煙草に火をつけているジャケットがかっこいいなと思いそれを買って帰りました。

吹奏楽部に入っていたのでジャズっぽい音楽、例えばグレンミラーの音楽だとか、「茶色の小瓶」、「SING SING SING」などは演奏していましたが、それとはまた違った格好良さがあり、トランペットもすごくフィーチャーされてて「こんな音楽があるんだ!」と、とても衝撃を受けたのを憶えています。
またトランペットの先につけるミュートというものがあるのですが、それもマイルスは多用し、すごく特徴的な演奏をしていてそれも格好良いなと思いました。

そこからジャズにのめり込んでいくのですが、ライナーノーツを読むと、『スティーミン』の他にも『ワーキン』『リラクシン』『クッキン』と4部作になっていると書いてあり、そのあとこの4部作を全て購入しました。

本当にこの4枚はすごく聴きました。今聴いても新しい発見がある素晴らしい内容のアルバムで僕のバイブルとして今でも自分の中で大切なものになっています。」

類家心平


My First Jazz

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Title : 『Steamin' With The Miles Davis Quintet』
Artist : The Miles Davis Quintet
LABEL : Prestige
発売年 : 1961年



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【SONG LIST】
01.Surrey With The Fringe On Top
02.Salt Peanuts
03.Something I Dreamed Last Night
04.Diane
05.Well You Needn't
06.When I Fall In Love





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類家心平(trumpet)

1976年4月27日、青森県八戸市生まれ。
10歳の頃にブラスバンドでトランペットに出会う。 高校生の時にマイルスデイヴィスの音楽に触れジャズに開眼する。 高校卒業後、海上自衛隊音楽隊で6年間トランペットを担当。

自衛隊退職後2004年にSony Jazzからジャム・バンド・グループ「urb」のメンバーとしてメジャー・デビュー。タイ国際ジャズフェスティバルに出演するなど注目を集める。
「urb」の活動休止後に自身のユニット「類家心平 4 piece band」を主宰。 ファースト・アルバム「DISTORTED GRACE」を2009年にリリース。2作目「Sector b」を菊地成孔氏のプロデュースで2011年にリリース。その後、メンバーチェンジを経て「RS5pb(類家心平 5 piece band)」となり 2013年に T5Jazz Records よりライヴ盤「4 AM」をリリース。 2016年にはRS5pbとしての2ndアルバム「UNDA」をリリース。 2018年 には中国・深センにて開催される「OCT-LOFT Jazz Festival」に出演。集まった中国の多くの若者をそのサウンドで熱狂させた。2020年にはバンド名を冠にした3枚目となるアルバム「RS5pb」をリリース。
その他、カルテットによるアコースティックジャズのライヴ演奏を収めたアルバム「Lady's Blues」を2019年にリリース。都内老舗ジャズクラブ「Body & Soul」にてライヴレコーディングされたものである。
「RS5pb」のピアニストでもある中嶋錠二と二人組のユニット「N40°」では2014年にAPPLO SOUNDSよりアルバムをリリース。現在でも演奏活動を定期的に行ないライフワークとして活動している。

JAZZをテーマにしたアニメ「坂道のアポロン」では劇中のトランペットの演奏を担当。後に作られた実写版映画でも淳兄役のトランペット演奏を担当している。その他「菊地成孔ダブセクテット」「DCPRG」、元「ビート・クルセイダース」のケイタイモ率いる「WUJA BIN BIN」や「LUNA SEA」のギタリストSUGIZOが率いるユニットにも参加。星野源や藤原さくら等のアーティストのレコーディングにも参加している。山下洋輔、板橋文夫、森山威男、鈴木勲などベテラン・ジャズ・ミュージシャンとの共演も多数。

類家心平 Official






Latest Album

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Title : 『Duo』
Artist : 類家心平 / 中嶋錠二
LABEL : コアポート
NO : RPOL10012
RELEASE : 2022.5.18



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【SONG LIST】
01. Blue Midnight (ポール・モチアン)
02. Amarilla Flor (ルイス・アルベルト・スピネッタ)
03. Boplicity (マイルス・デイヴィス/ギル・エヴァンス)
04. Plus Fort Que Nous (ピエール・バルー/フランシス・レイ)
05. Ambergris (類家心平)
06. Dear (類家心平)
07. Bye Bye Bkackbird (スタンダード)
08. Luiza (A.Cジョビン)
09. Vida (類家心平)
10. Suiren (荒木真)
11. In A Sentimental Mood (デューク・エリントン)


My First Jazz Vol.49-松本茜:My First Jazz

Title : 『We Get Requests』
Artist : The Oscar Peterson Trio

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「当時小学生だった私が、ジャズに強い憧れを抱いた一枚です。、とにかく楽しい気持ちにさせてくれる音楽に心を奪われました。

フレージングやリズムなど何も知らない状態だったので、「得体のしれないワクワクするもの」の秘密を知りたいという思いがこの世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。「同じことを弾けたら、少しは何かがわかるかもしれない」と、自宅のCDデッキの前に陣取り、覚えるまで何度も繰り返し聞いていた記憶が蘇ります。

オスカー・ピーターソンといえば超絶技巧のピアニストですが、高い構成力やアレンジも聞きどころ。「酒とバラの日々」の冒頭たった2音だけで、一気に華やかで品のある世界観に引き込まれます。レイ・ブラウン、エド・シグペンとのトリオのアンサンブルは一糸乱れず、「スイングするとは一体どういうことか」という永遠の命題のヒントがそこにある気がします。

どんな音楽がやりたいか、聞きに来てくれたお客さんにどんな表情で帰ってもらいたいか、全てこの一枚からはじまりました。
今このアルバムを聞くと、当時ジャズの魅力を沢山教えてくれた人達との出会いまでも懐かしく思い出されます。

「いつか周りの人をこんなふうに楽しい気持ちにしたい」という私の夢に繋がったアルバムです 。」

松本茜


My First Jazz

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Title : 『We Get Requests』
Artist : The Oscar Peterson Trio
LABEL : Verve Records
発売年 : 1964年



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【SONG LIST】
01.Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
02.The Days Of Wine & Roses
03.My One And Only Love
04.People
05.Have You Met Miss Jones?
06.You Look Good To Me
07.The Girl From Ipanema
08.D. & E.
09.Time And Again
10.Goodbye J.D.





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松本茜(Piano)

鳥取県出身。2008年コロムビアレコードからメジャーデビュー。

現在都内を中心に自身のピアノトリオで活動する他、浜崎航meets松本茜TRIO"BigCatch"、山田穣(as)、多田誠司(as)、古野光昭(b)、佐藤達哉(ts)(敬称略)等、日本を代表するジャズプレイヤーのバンドで活躍。またNYにてNatReeves(b),JoeFarnsworth(ds),PeterWashington(b),GeneJackson(ds)らとアルバムを制作。3rdアルバム"MemoriesOfYou"がイタリアのウェブマガジン『JazzConvention』で紹介される。パリで行われたJazzInJapanに中川英二郎(tb)カルテットで参加。

ライブ活動の傍ら、キリン生茶、清水建設のCMなどでの演奏も担当。第1回倉吉天女音楽祭出場、グランプリ受賞。第23回浅草ジャズコンテスト・ソロプレーヤー部門にて金賞受賞。出光音楽賞ノミネート。2018年より、とっとりふるさと大使を務める。

松本茜 Official





Latest Album

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Title : 『LITTLE GIRL BLUE』
Artist : 松本茜
LABEL : コンセプトレコーズ
NO : CR14
RELEASE : 2022.3.23



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【SONG LIST】
01.Little Girl Blue
02.Sophisticated Lady
03.Laurentide Waltz
04.Spring Is Here
05.For Heaven's Sake
06.Too Late Now
07.My Romance
08.Sugar Ray
09.Hymn To Freedom


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