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My First Jazzの最近のブログ記事

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My First Jazz Vol.62-浅利史花:My First Jazz

Title : 『Green Street』
Artist : Grant Green

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「私の初めてのジャズアルバムはグラント・グリーンの『Green Street』です。

このアルバムとは 高校生の時に出会いました 。私は高校生の時にジャズを始めたのですが 当時サブスクリプションなどなかったので よく学校の近くの TSUTAYA で CD を借りていました 。

そこの TSUTAYA のジャズコーナーが充実していて、しかも1000円で5枚借り入れたので、しょっちゅう行っており、その中の1枚がこの『Green Street』だったわけです。

初めてのジャズアルバムと言いつつ、実はその前からウエス・モンゴメリー やジョー・パス、 ケニー・バレル、 ハーブ・エリス など聴いていて、彼らももちろん大好きなんですけれども グラント・グリーンのギターのトーンは他の誰とも違ういわゆる"ジャズギター"らしい温かくてまろやかな トーンとは全く違い、ソリッドで、ファンキーで、噛み付くようなサウンドがすごく衝撃的でした。

しかもこのアルバムはギター、ベース、ドラムというギタートリオの編成なのですが、グラント・グリーンはほとんどコードを弾いていないんです。それでも物足りない感じは全くなく、メンバー全員のグルーヴ感が素晴らしく、グラント・グリーンのギターもホーンライクでとてもかっこいい演奏です。

この作品はあらゆる面で私のそれまでのジャズギターのイメージを変えました。
当時、グラント・グリーンの影響を受けすぎてずっと単音でソロを弾いたり、全く伴奏しなかったり、そういう時期もありました。
でも だんだんコードを弾くのが下手になってきて、ハーモニーの知識も乏しく、それは後から勉強し直し、今はライブでコードはたくさん弾くんですけど、それでも根っこにはこのアルバムのサウンドがあります。
コードを弾けば ハーモニーを一発で表現でき厚みも生まれとても聴きやすいサウンドにはなるのですが、それに頼りすぎず、甘えすぎず、コードを弾いてる時もこのアルバムのようなグループ感を生み出せるように心がけて演奏しています。

またこのアルバムには「No. 1 Green Street」「Grant's Dimensions」「Green With Envy」など、グラント・グリーンのオリジナルも収録されています。いずれもシンプルなのですが個性的。それもこのアルバムの聴きどころの一つかなと思います。

この作品は私にとって教科書のようなアルバムです。」

浅利史花



My First Jazz

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Title : 『Grant Green』
Artist : Green Street
LABEL : Blue Note
発売年 : 1961年



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【SONG LIST】
01.No. 1 Green Street
02.'Round About Midnight
03.Grant's Dimensions
04.Green With Envy
05.Alone Together







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『Thanks For Emily /浅利史花』2023.4.19発売

新世代ジャズシーンを代表する人気女性ジャズギタリスト・浅利史花 待望のセカンドアルバムがリリース!2020年11月に発売された1stアルバム『Introducin'』はAmazon ジャズデイリーチャートで1週間以上1位ランクインするなど好セールスを記録し、各方面からも熱い注目を集め、ライブやイベント等でも人気の彼女のセカンドアルバムの発売が決定。今作では浅利が尊敬し、伝説の女性ジャズギタリスト、エミリー・レムラーにちなんだセットリストを録音。同世代の気鋭ジャズメンとともに、進化しつつもどこまでも王道なジャズを聴かせる、エミリーに捧げた渾身のオリジナル5曲にカバー4曲、全9曲を収録。


【2ndアルバムリリースツアー】
浅利史花g 壷阪健登p 三嶋大輝b 山崎隼d
ゲスト(6/21公演のみ)曽我部泰紀ts 片山士駿fl

6月9日(金)
静岡藤枝ボディーアンドソウル
open19:00 start20:00
¥4,500

6月10日(土)
愛知名古屋ミスターケニーズ
open18:00 start19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

6月11日(日)
三重松阪ジャズ茶房サライ
open17:30 start18:00
¥4,000

6月12日(月)
大阪梅田ミスターケリーズ
open18:00 start19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

6月21日(水)
東京丸の内コットンクラブ
open18:00 start19:00
¥5,800〜





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浅利史花 (guitar)
福島県福島市出身。5歳頃からクラシックピアノを習う。
中学生の時に、姉と兄の影響でロックに興味を持つ。進学した高校でジャズ研究部に入部。 そこでジャズと出会い、市内のジャズ喫茶『ミンガス』で聴いたグラント・グリーンやジム・ホールの演奏をきっかけにジャズにはまっていく。
2012年に大学進学に伴い上京。在学時より演奏活動を始める。
2015年にはギブソン・ジャズ・ギター・コンテスト決勝進出。2020年にデビューアルバム「Introducin'」(RBW-0018)をリリース。Amazonのジャズ・チャート上位にランクインするなど注目を浴びる。2ndアルバム「Thanks For Emily」(RBW-0026)を4月19日に発売。











Latest Album

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Title : 『Thanks For Emily』
Artist : 浅利史花
LABEL : リボーンウッド
NO : RBW0026
RELEASE : 2023.4.19



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【SONG LIST】
01. Thanks For Emily
02. How Insensitive
03. Lonely New Year
04. I Thought About You
05. Routine
06. Go To Bed
07. Samba De Ameijoa
08. Polkadots And Moonbeams
09. Blues For Herb






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My First Jazz Vol.61-仲野麻紀:My First Jazz

Title : 『Music On Canvas』
Artist : Slawek Jaskulke

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「初めてのジャズアルバムというより、こういうのも今のジャズとして紹介されるべきだなと思いピックアップしました。

ポーランドのピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ。2021年のアルバム『ミュージック・オン・キャンパス』です。これを聴いた時、次元をトリップするような感覚を得ました。

その理由の一つは調律。ピアノは一般的には440 Hz、あるいは442Hzで調律されるものなのですが、彼はこのアルバムを428Hzで調律して演奏しているんです。この摩訶不思議な音空間に私は衝撃を受け、中毒性を持つその音楽にやられてしまいました。

そして、この作品は、ポーランド現代美術シーンで最先端を走り続ける、ラファウ・ブイノフスキが作った連作のnocturne。この絵に対しての共作的な作品としてこのアルバムが出来上がったということです。

この作品を聴く時、意外と車の中や列車の中というのが多いんです。車窓とリンクするような音楽性、そして流動性。本当に惚れ惚れするような音の連なりで、彼の場合はピアノですが、私もこういう音楽をサックスでいつか演奏できるようになりたいなと思った1枚です。」

仲野麻紀



My First Jazz

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Title : 『Music On Canvas』
Artist : Slawek Jaskulke
LABEL : コアポート
発売年 : 2021年



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【SONG LIST】
01.Music on canvas I
02.Music on canvas II
03.Music on canvas III
04.Music on canvas IV
05.Music on canvas V
06.Music on canvas VI




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【POLISH PIANISM Concert】

quietな世界観で多くのファンを持つTHE PIANO ERAと
良質なサウンドを届ける日本のレーベルCORE PORTが共同企画コンサートを開催。

「POLISH PIANISM Concert」ということで、
ポーランド・ピアニズムを体現する二人のピアノ音楽家が出演。
どこまでも透明で美しい、POLISH PIANISM に浸る一日です。

【日時】
2023年5月13日(sat) 16:30open/17:30start

【出演】
スワヴェク・ヤスクウケ/横山起朗

【場所】
めぐろパーシモンホール 大ホール
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1
(東急東横線【都立大学駅】より徒歩7分)

詳細(JJazz.Net)






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【渋谷毅×仲野麻紀、夢の共演!】
2023年3月18日『アマドコロ摘んだ春~ Live at World Jazz Museum 21』発売

パリを拠点に日欧で活躍するサックス奏者仲野麻紀の積年の夢であった渋谷毅との共演が実現しました。伊香保温泉近郊ワールド・ジャズ・ミュージアム 21での2022年10月9日のライヴ録音です。仲野の影武者(fx)を従えたアルト・ソロによる<ジムノペディ>、渋谷のピアノ・ソロによる<ラヴァー・マン><グッドバイ>(板橋文夫、<夜>(浅川マキ)、渋谷と仲野のデュオによる<イスファハン>(エリントン)、仲野のヴォーカルが楽しい<デルフィーヌの歌><ウスクダラ>、二人のデュエットによる<アマドコロ摘んだ春>など聴きどころ満載です。


【渋谷毅&仲野麻紀 「アマドコロ摘んだ春-リリースツアー-」】
4/27 at 京都 SOCO
4/28 at 名古屋 Jazz inn Lovely
4/29 at 下北沢 Lady Jane





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仲野麻紀 (sax, metal clarinet)
2002年渡仏。自然発生的な即興、エリック・サティの楽曲を取り入れた演奏からなるユニット「Ky」(キイ)、ブルキナファソ&コートジボアール&フランス&日本の音楽家たちに よる多国籍バンド「Bala Dee」(バラ・デー)、モロッコ スーフィー教団楽士+フリージャズのプロジェクトなどを並行し、ジャズとワールドミュージックを横断。演奏活動の傍ら2009年から音楽レーベル、コンサートの企画・招聘を手がけるopenmusic を主宰。
フランスではアソシエーションArt et Cultures Symbiose(芸術・文化の共生)を設立、日本文化の紹介に従事。今までに作家夢枕獏、ドリアン助川、発酵デザイナー小倉ヒラク、庭師石川佳 等様々な分野の講演会、ワークショップを企画。
自ら構成、DJを務め月の満ち欠けで放送するインターネット・ラジオ openradioは200回を超えて続行中。
音の生まれる空間、トラッド・ミュージシャンたちとの演奏を綴った『旅する音楽』(せりか書房 2016年)で第4回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。神社仏閣、田畑農場、図書館、山頂、様々な場所で演奏行脚中。多重録音による初のソロ・アルバム『openradio』をリリース。最新作は渋谷毅(P)とのライブ録音『アマドコロ摘んだ春』。ふらんす俳句会友。


openradiohttps://www.mixcloud.com/makinakano









Latest Album

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Title : 『アマドコロ摘んだ春~ Live at World Jazz Museum 21』
Artist : 渋谷毅/仲野麻紀
LABEL : Nadja21/King International
NO : KKJ9023
RELEASE : 2023.3.18



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【SONG LIST】
01. イスファハン D.Ellington& B.Strayhorn
02. デルフィーヌの歌(ロシュフォールの恋⼈たち) J.Demy&M.Legrand
03. 芍薬 仲野麻紀
04. ジムノペディN゚1 E.Satie
05. ⾬の中の兵隊 H.Mancini
  -グッドバイ 板橋文夫
 -夜 浅川マキ
 -ラヴァー・マン J. Davis, R.Ramirez & J.Sherman
06. 星のためらい 仲野麻紀
07. ウスクダラ Trad.
08. ニューヨーク19 J.Lewis
  -ラヴ・ミー J.Lewis
09. アマドコロ摘んだ春 西尾 賢






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My First Jazz Vol.60-横山起朗:My First Jazz

Title : 『Sun Bear Concerts』
Artist : Keith Jarrett

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「僕の初めてのジャズアルバムはキース・ジャレットの『Sun Bear Concerts』です。

その当時、僕は武蔵野音楽大学に通う学生でした。"クラシック音楽"。多分その時はブラームスの2番を練習していたと思います。あの頃はクラシック音楽は好きだけどその環境が少し苦手と言うか、コンサート等のドレッシーな装い、またそのきらびやかな部分がやけに眩しく、作曲家の作品だけにフォーカスをして人間の弱い部分や匂いみたいなものをあまり感じることができず、またそれをどうやって自分の音楽に結びつけて作曲家の音楽を表現すれば良いのかなと色々考えていた時期でした。

そんな時たまたま CD ショップで出会ったのがキース・ジャレットの『Sun Bear Concerts』でした。

棚に並ぶ、ひときわ分厚い6枚組の CD にまず驚きました。気になり購入し、開けてみると、「Tokyo」、「Nagoya」、「Sapporo」、「Osaka」、「Kyoto」でのコンサートの演奏を収録したものだと分かりました。最初に聴いたのは「Tokyo」でした。
まずそれが即興演奏ということにすごく驚いたのですが、その音楽がどこか自分の知る"東京"の景色に通じるものを感じました。

その他の「Nagoya」や「Sapporo」を聞いてもやはりその都市が浮かんできました。名前に引っ張られただけなのかなと最初思ったのですが、何度聴いてもその景色が浮かんできます。「そうか、これはキース・ジャレットが見た景色や心情までも反映されているんだ!」と気づきました。

そういった音楽の"技術"、"表現"と個人的な部分がうまく消化されている音楽。そして、それが自分の共鳴するところに出会ったような感覚、というのは初めてのことでした。

その時強く感じたのは「こんな音楽を作りたい」というのと同時に「こういう音楽は作れないだろうな」ということでした。ただ今思うと、ピアノという表現を通じて何かを作ろうというところは今の自分に影響を与えているのかなと思います。」

横山起朗



My First Jazz

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Title : 『Sun Bear Concerts』
Artist : Keith Jarrett
LABEL : ECM Records
発売年 : 1978年



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【SONG LIST】
Kyoto, November 5th, 1976
Osaka, November 8th, 1976
Nagoya, November 12th, 1976
Tokyo, November 14th, 1976
Sapporo, November 18th, 1976







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【POLISH PIANISM Concert出演決定】

quietな世界観で多くのファンを持つTHE PIANO ERAと
良質なサウンドを届ける日本のレーベルCORE PORTが共同企画コンサートを開催。

「POLISH PIANISM Concert」ということで、
ポーランド・ピアニズムを体現する二人のピアノ音楽家が出演。
どこまでも透明で美しい、POLISH PIANISM に浸る一日です。

【日時】
2023年5月13日(sat) 16:30open/17:30start

【出演】
スワヴェク・ヤスクウケ/横山起朗

【場所】
めぐろパーシモンホール 大ホール
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1
(東急東横線【都立大学駅】より徒歩7分)

詳細(JJazz.Net)




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横山起朗
1989年生まれ、宮崎県出身。武蔵野音楽大学演奏学科ピアノコース卒業。在学中より、即興演奏に興味を持ちライブハウスなどで活動を行い、演劇への楽曲提供を機に作曲活動を開始する。ピアノを再度学び直すためにポーランド国立ショパン音楽大学へ入学。 クラシック音楽の研鑽を通じ、より静寂を内包した物語性のある音楽を求めるようになり、ワルシャワにて作曲を始めソロピアノのアルバムを制作する。同時期、月刊ショパン(ハンナ社)でのエッセイの連載を行う。帰国後、駐日ポーランド大使館にて催された日本とポーランドの国交復興60周年の式典に招待され自作曲をピアノで演奏し好評を博す。2022年、nagi label を立ち上げ、「音楽と共に平穏を」コンセプトに、音楽に関わるプロダクトの制作やライブやコンサートの企画を展開をしている。ピアノアルバムとしては、"Solo Piano 01:61" "SHE WAS THE SEA" "moonless" "If You Were Closer"を、また太田美帆との共作 "concone" をリリース。現在も宮崎に拠点を置き自身のピアノ音楽表現の他、CMやテレビ番組等の楽曲提供、電子音楽と映像を届ける「nuun」、和楽器を主体に演奏活動を行う「Re:connect」のメンバーとしても活動。また地元の宮崎放送MRTラジオ「be quiet -世界で一番静かなラジオ-」のパーソナリティを務めるなど、幅広く活動する。







Latest Album

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Title : 『If You Were Closer』
Artist : Tatsuro Yokoyama
LABEL : nagi label
NO : NAGI-020
RELEASE : 2022.2.11



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【SONG LIST】
01. sundown
02. perfume
03. her book
04. timeline I
05. half full
06. reminisce
07. timeline II
08. first song
09. stand still
10. intermezzo in A Major Op.118,No2
11. finger
12. to a wild rose
13. as you
14. some lies
15.sunshade -not her fault-
16. dust fell
17. timeline III
18. barcarolle
19. ours
20. siciliana -coda-


大切な誰かを想う時間を綴った黄昏を思わせる切なくも暖かいピアノ作品集。

本作はワルシャワにも拠点を置く横山起朗によるピアノアルバム。コロナ禍により海外への移動が難しくなり、故郷である宮﨑にて2年間かけて制作されたピアノ作品集。人と直接触れ合う機会が減り、海で過ごす時間が増えたと作家は言う。夕暮れ時に海岸を歩くと、逢いたい人、もう一度直接話したい人の姿が浮かび、思わず電話やメッセージを送ろうと思ったが、逢わない時間を慈しむことも大切な時間ではないか、とその想いを秘めたままピアノに向かい、一枚のピアノアルバムが完成した。本作では、作家自身の作品と共に、コンサートで度々弾いていたクラシック音楽(ブラームス/マグダウェル/レスピーギ)の作品も寄せられている。






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My First Jazz Vol.59-渡辺翔太:My First Jazz

Title : 『Footprints Live!』
Artist : Wayne Shorter

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「僕の初めてのジャズアルバムは2002年にリリースされた Wayne Shorterの『Footprints Live!』です。

このアルバムのメンバーは、リーダーであるサックスのウェイン・ショーター、そしてピアノはダニーノ・ペレス、ベース、ジョン・パティトゥッチ、ドラムスはブライアン・ブレイド。この4人が織りなすサウンドが本当に魅力的で素晴らしいです。

ご存知の通りウェイン・ショーターは、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズから始まり、マイルス・デイヴィスバンド、VSOP、 そしてWeather Report 等、数々のレジェンド達が在籍したバンドで活躍。
特にWeather Reportは、ジャズ変革期にあたり、それまでの往年のスタイルから新しいジャンルの音楽を混ぜ込んでミックスさせてフュージョンに導いていった音楽のパイオニアであるといえます。

そんなウェイン・ショーターが2002年にリリースしたこのライブアルバム。兎に角ウェイン・ショーターのコンポーズ力がすごいんです。他にも類を見ないコードの展開だったり、ハーモニーなボイシング。ショーターは結構ボイシングまで指定していたということを聞いたことがあります。そして構成も素晴らしくどれをとってもオンリーな存在。

アルバムの中でマイルスバンドの演奏で有名な「Footprints」 を演奏しているのですが、ソロを順番にやっていくスタイルではなくて全員が合奏している感じが印象的。

それまでのソロを順番にやっていくっていう概念を、当時、完全に覆され衝撃を受けました。ショーターがソロをしている間も、他のメンバーはどんどん違う景色を構築していき、ダニーロに主導権が渡った時も、空いたスペースにショーターがすごく音数が少ないんですけど音楽を次のチャプターに向かわせるような音を吹くんです。まさに鶴の一声という感じ。
最後にサックスとピアノのDUOになる瞬間があるんですが、その瞬間の音楽が美しすぎてその当時僕は車で大号泣した覚えがあります。

ドラマのブライアン・ブレイドは自身で"Fellowship Band"っていうものもやっているんですけれど、そのコンポーズからでも分かるように、音楽の中に身を委ねてその曲を羽ばたかせるようなプレイをするんです。それが魅力的で、すごく自分を表現しているなと。ここにいるメンバー皆がそうだと思います。

このアルバムは、自分の音楽感がグッと深い方向へといいますか、より音楽が好きになった一枚だと感じています。

ちなみに僕の名前は渡辺翔太なんですけれども、これは僕の父親が"ウェイン・ショーター"が好きだったことから"翔太"になったと聞かされています。」

渡辺翔太



My First Jazz

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Title : 『Footprints Live!』
Artist : Wayne Shorter
LABEL : Verve Records
発売年 : 2002年



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【SONG LIST】
01.Sanctuary
02.Masquelero
03.Valse Triste
04.Go
05.Aung San Suu Kyi
06.Footprints
07.Atlantis
08.Juju








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渡辺翔太
1988年2月29日名古屋出身。
4歳からピアノを始める。父でありギタリストの渡辺のりおの影響で音楽に興味を持つ。
14歳の頃に作曲を始め、即興演奏に興味をもつ。2003年Donny Schwekendiek氏に師事。2004年から演奏活動を始め、2005年Jazz Funkバンド「赤門」に加入。2010年、noon「Once upon the summer time」に参加。2016年からStereo Champに在籍し、二枚のアルバムをリリース。ものんくる「世界はここにしかないって上手に言って」に参加。2018年、自身初のリーダーアルバム「Awareness」を発表。続いて2019年2nd Album「Folky Talkie」をリリースし、柳楽光隆氏のJapanese Jazz in 2010sに選ばれる。2022年、ベーシストMarty Holoubekとのデュオ作品「Song For The Sun」をリリース。現在、自身のtrioやShota Watanabe&Marty Holoubek Duo、Stereo Champ、Supをはじめ、多方面からのアーティストのサポート、楽曲制作等、精力的に活動中。







Latest Album

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Title : 『Song for the Sun』
Artist : 渡辺翔太/Marty Holoubek
LABEL : Days of Delight
NO : DOD-026
RELEASE : 2022.7.21



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【SONG LIST】
01. Changes
02. Kiki Feels Lonely
03. KeiAi
04. 瞬間/Shunkan
05. Song for the Sun
06. Mono
07. Hope
08. Giant Armadillo's Hide Out
09. B Shouga (M.Holoubek)
10. Speak with courage, An Angel Comes to Your Heart


マルチキーボード奏者としてさまざまなシーンで活躍する渡辺翔太と、多彩なフィールドで異彩を放ってきたマーティ・ホロベック。ふたりの若き俊才がコラボレーションの舞台に選んだのは、アコースティック・デュオというシンプルな図式でした。互いの音楽観とプレイヤー像に共感するふたりが、唯一無二の世界を紡いでいきます。






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My First Jazz Vol.58-佐瀬悠輔:My First Jazz

Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers

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「僕の初めてのジャズアルバムはBrecker Brothers の『Return Of The Brecker Brothers』です。

このアルバムにたどり着いた経緯は、僕が小学生の頃、学校にスクールバンドがあり、そこの顧問の先生がジャズ・トランペットを吹いている方でした。スクールバンドで取り上げられる楽曲もジャズっぽい楽曲が多く、そこからジャズに興味を持つようになっていきました。

僕の父親は音楽好きな人で、クラシックやロックジャズ、プログレなど幅広く家にLP や CD があり、そこをあさっている時にこの『Return Of The Brecker Brothers』をみつけ、そこからジャズを聞くようになっていきました。

それまではあまり音楽をちゃんと聞くということはなく、家でかかっている曲を何となく聞き流していたんですが、このアルバムを聴いた時、こんなかっこいい音楽があるのかと衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
特にこのアルバムの7曲目「On The Backside」という曲をひたすら聴いていた記憶があります。その他「Song For Barry」や「King Of The Lobby」もよく聴いていました。

このBrecker Brothersはもちろん、スクールバンドではヘッドハンターズの「カメレオン」もやっていてハービー・ハンコックを聴くようになり、そこからマイルス・デイビス、クリフォード・ブラウンなど、ジャズトランペットを掘っていくようになりました。

でも自分の根幹には、やはりBrecker Brothersのフュージョンのサウンドがずっとあります。今の自分の作曲、演奏共にいきている気がします。」

佐瀬悠輔






My First Jazz

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Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers
LABEL : GRP
発売年 : 1992年



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【SONG LIST】
01.Song For Barry
02.King Of The Lobby
03.Big Idea
04.Above & Below
05.That's All There Is To It
06.Wakaria (What's Up?)
07.On The Backside
08.Sozinho (Alone)
09.Spherical
10.Good Gracious
11.Roppongi










【佐瀬悠輔ブルーノート東京公演決定】

2022年3月に行われたコットンクラブ公演はソールドアウト!気鋭トランペッター、佐瀬悠輔が初リーダー・アルバム『#1』の世界を豪華メンバーと繰り広げる。小学生の時にトランペットを始め、ブレッカー・ブラザーズやハービー・ハンコックを聴いてジャズの道へ。洗足学園音楽大学を主席で卒業後、ジャズを軸としてライヴ、CMレコーディング、アーティストのサポートなど多岐にわたり活動を続け、現在はGentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer to Rememberの一員としても活動している。これまで数々のプロジェクトでブルーノート東京のステージに立った佐瀬がいよいよ自己名義で登場する本公演、ミュージック・シーン最前線に立つ同世代のプレイヤーを迎え、ジャズの現在を体現する。


公演名:佐瀬悠輔『#1』

日程:2023 2.13 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm

メンバー:佐瀬悠輔、小金丸慧、海堀弘太、新井和輝、秋元修
Guests:松丸契、中島朱葉、MELRAW

料金:¥6,000(税込)

公演詳細(ブルーノート東京)



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佐瀬悠輔
北海道生まれ。
大学在学中よりプロ活動を始め、44th YBBJC最優秀ソリスト賞など数々のコンテストで賞を獲得。卒業後はジャズを中心にライブ、CMレコーディング等で活躍する。2021年に自身のリーダーアルバムとなる「#1」をリリース。
最近ではGENTLE FOREST JAZZ BANDや石若駿率いるAnswer To Remember、SuchmosのTAIHEIが結成したバンド'賽(SAI)'への参加、他にもJUJU、KID FRESINO、藤原さくら、MISIA、STUTS等のアーティストのサポートなど多岐にわたり活動している。







Latest Album

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Title : 『#1』
Artist : 佐瀬悠輔
LABEL : P-VINE
NO : PCD-25332
RELEASE : 2021.9.2



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【SONG LIST】
01. ENCOUNTER
02. ESAS
03. #4
04. 1959
05. LANDMARK
06. INTERSTELLAR
07. MANIFEST DREAM
08. roots


Gentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer To Rememberにも参加する新進気鋭のトランペッター"佐瀬悠輔"初のリーダー作が遂に全国流通!ボーダレスに活躍する同世代のミュージシャンとコラボレートした20年代純国産JAZZ重要作品!






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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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My First Jazz Vol.57-坪口昌恭:My First Jazz

Title : 『Mr. Gone』
Artist : Weather Report

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「僕の初めてのジャズアルバムはWeather Reportの『Mr. Gone』です。このアルバムは 『Heavy Wether』の大ヒットの次で期待をされていましたが、世の中的には「なんだこれっ?」って、期待を裏切ったアルバム作品として知られています。
ドラマーにも迷ってる感じがありますが、僕はとてもクリエイティビティが詰まったミステリアスな作品だと思っています。

僕は中学時代、シンセサイザーが家庭にも手に届くような値段になってきた時に、GODIEGOのミッキー吉野さんや冨田勲さんなど、シンセサイザーをかっこよく扱う人たちにも憧れていました。
このウェザー・リポートはジョー・ザヴィヌルがシンセサイザーを駆使するというのが大きな特徴なのですが、ジャズをルーツとする人でこれだけシンセサイザーをふんだんに使いこなしているっていうのはなかなかいないんじゃないかな。
もちろん ハービー・ハンコックやチック・コリアもかっこいいんですが、やはりジョー・ザヴィヌルさんのシンセサイザーというのはピアノの代わりじゃないというか、シンセサイザーの良さを引き出してるという音楽だと思います 。

あとこれは意外でもあり有名な話なのですが、ジョー・ザヴィヌルさんはバリー・ハリスさんに一時期ビバップを習っていたというか一緒に練習していた時期がありまして、それでジョー・ザヴィヌルさんはビバッパーを目指して頑張っていたのですが、ある時あるきっかけでそれを辞めてしまいました。そして辞めてから作ったのがこのウェザーリポート。新しいこれまでになかった音楽を世の中に残してくれたわけです。

この『Mr. Gone』は色んな要素が混ざっており、民族音楽やテクノの感じもあります。シーケンサーの上でスイングをやっていたり、ドラムがループのようなことをやっていたり、ヒップホップとかそういう要素もあります。セッション感もあり、そして随所にこれはビバップを経ていないと思いつかないような音使いがあります。アナログシンセが織りなすオーケストレーションが凄いし現代音楽的な不穏な雰囲気もありますね。

厳密にこれが初めて聴いたジャズアルバムかというとそういうわけではないんですが、やはり自分のアイデンティティになっている アルバムです。もちろんサウンドも大好きですし、ジャケットもすごく好きです。これに勝るジャケットに今まで会ったことがないんじゃないかっていうほど僕の好みのコラージュ感、色彩感。まさにこの色合いが音楽で表現されています。

今年僕はintoxicateの連載から書籍化した『神曲のツボ! 「カッコいい」の構造分析』という本を出させていただきましたが 、その中では『Mr. Gone』は分析していません。ですが、分析できない不思議な魅力がある作品だと思います。

『Mr. Gone』は、いつか自分でまるまるセルフカバーしたい、とても大切なアルバムです。」

坪口昌恭




My First Jazz

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Title : 『Mr. Gone』
Artist : Weather Report
LABEL : CBS
発売年 : 1978年



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【SONG LIST】
01.The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat
02.River People
03.Young And Fine
04.The Elders
05.Mr. Gone
06.Punk Jazz
07.Pinocchio
08.And Then







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【坪口昌恭 (著)タワーレコードのフリー音楽誌『intoxicate』の人気連載が待望の書籍化!】
カッコいい曲ではいったい何が起きているのか? 並の曲とはどこがどう違うのか?
ロバート・グラスパー、ブラッド・メルドーを始めとする最新型ジャズから、
ウェザー・リポート、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、
ディアンジェロ、ジェイムズ・ブレイク、デヴィッド・ボウイ、
さらにはYMO、SMAP、ブルガリアン・ヴォイスまでを
見開き2ページに1曲の読みやすい構成で、鋭くディープに分析!

東京ザヴィヌルバッハ、Ortanceほかで活躍する凄腕ジャズ・キーボーディストが
「神曲」を分析、コード譜やメロディー譜、リズム譜を駆使して、
作曲・アレンジで発揮されるクリエイティヴィティの秘密に迫る!



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タイトル ‏ : ‎ 神曲のツボ! 「カッコいい」の構造分析
著者 : 坪口昌恭
出版社 ‏ : ‎ アルテスパブリッシング
発売日 ‏ : ‎ 2022/7/25




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坪口昌恭
1964年福井県生まれ、大阪育ち。福井大学工学部応用物理学科卒業後1987年に上京。
ジャズとエレクトロニクスを共存させ、伝統と先鋭を股にかけ独自のキャラクターを放つピアニスト&シンセシスト、クリエイター。
主宰するエレクトロ・ジャズユニット『東京ザヴィヌルバッハ』(2012年、2013年にNY公演)、ミクスチャー・バンド『Ortance』、キューバ勢ジャズメンとのNY録音リーダー作、ソロピアノ作、モジュラーシンセ作、ピアノトリオ・リミックス等自己名義のアルバムを20枚発表。『Radio-Acoustique』『坪口昌恭TRIO』も平行して主宰。
2011年映画「Lily」の全音楽を作曲/制作。2016年アニメ「ReLIFE」の全劇中音楽を作曲/演奏。
菊地成孔、原田知世、伊藤ゴロー、JUJU、小泉今日子、宇多田ヒカル、UA、大友良英ほか90枚以上のCDやツアーに参加。
『ex.DC/PRG』『RM jazz legacy』『akiko×坪口昌恭』の鍵盤奏者/参謀役として、また様々なアーチストとのコラボ、インプロヴィゼイションなど現在進行形のジャズをアピールする一方で、Barry Harris メソッドの継承者としても後進の指導にあたっている。
2022年7月『神曲のツボ!「カッコいい」の構造分析』発刊
尚美学園大学/同大学院 芸術情報学部 音楽表現学科 教授(Jazz専攻/Jazz & Contemporary分野 主任)







Latest Album

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Title : 『ESCARGOT』
Artist : Ortance
LABEL : APOLLO SOUNDS
NO : APLS1908
RELEASE : 2019.6.19



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【SONG LIST】
01. Prelude pour Hortense
02. Muse Skip
03. Escargot
04. Tutuola Drink
05. Baroque Pearl
06. East of Eden
07. Nega Posi
08. Even Shuffle
09. Space Dragonfly
10. Black Morpho
11. Unknown Lettura


ライブではFlying Lotusのカバーなども演奏されるが、今アルバムは全て坪口の作曲であり、シンセサイザーに彩られたアンサンブルの中に、コアな要素としてアコースティック・ピアノのクラシカルな音構造が息づいている。
今アルバムは、まず3人でスタジオに入りピアノ&シンセ、ギター、ドラムといったベーシックトラックを録音。その際わざとテンポを変えて演奏したものを戻したり、そもそもテンポを揺らがせて演奏するなど、ビートの概念をくつがえすアイデアが随所に施されている。
この音源を元に、ヴォーカルにermhoi(Black Boboi)、Kiala(Kodäma)を迎え、3カ月間かけて坪口自らポストプロダクションとミックスをおこない、東京発ヨーロピアンテイストの香る無国籍オリジナルミュージックが誕生した。






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My First Jazz Vol.56-たなかりか:My First Jazz

Title : 『Who Is This Bitch, Anyway?』
Artist : Marlena Shaw

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「ボーカルのたなかりかです。私のMy First Jazzはマリーナ・ショウの『Who Is This Bitch, Anyway?』です。1975年の作品。このアルバムを初めて聴いたのは私が大学1年生の時で、ソウルやポップスのバンドを軽音楽部でやっている時でした。先輩が「このCD知ってるって?」部室に転がっているCDを聴かせてくれたんですけど、あまりにも衝撃的でその日のことをよく覚えています。

このアルバム本当に名曲揃いなんですが、やはり1曲目の「Street Walking' Woman」。最初は男女のバーでの大人っぽい会話が3分ぐらい続いた後に、イントロが始まり、満を持してマリーナ・ショウの登場。それだけでもかっこいいんですけれども、16ビートで始まり、いきなりスイングにスイッチしてそしてまた16ビートになり、またスイングに戻る、という物凄いアレンジがされていて、本当にびっくりしました。

他にも「You Taught Me How To Speak In Love」という「いとしのエリー」の元ネタにもなったと言われるバラードや、私たちの世代は当時皆カバーしていた「Feel Like Makin' Love」、このマリーナ。ショウのバージョンもみんながお手本にしたのではないでしょうか。そして終わってしまった恋を歌った「Loving You Was Like A Party」も本当に名曲です。 

全体を通して、マリーナ・ショウは、出しても70%ぐらい、そのぐらいのパワーで強弱をコントロールしている。それでもビンビン伝わってくるのがかっこいいですし、最後から2曲目で夜からいきなり、あれ?朝になったのかな?っていう感じで、空気が一変してストリングスが入っていたり、カモメの声が聞こえてきたり。そしてラストの曲は軽快なアップテンポで可愛いナンバーで締めくくる。1枚を通して聴いた時にいろんな世界に連れて行ってくれるんですよね。小説を読んでいるような、映画を見ているような、一枚のアルバムが作り出す世界観が本当に素晴らしい作品です。

デイヴィッド・T・ウォーカーのギターも最高ですし、ラリー・カールトン、チャック・レイニー、ハーヴィー・メイソン という素晴らしいミュージシャンたちが参加した聴きどころの満載の作品。最初から最後までゆっくりと楽しめるアルバムです。」

たなかりか



Japanese Songbook Project 10周年記念、特別企画アルバムを2022年11月16日にリリース!
Disc 1―ジャパニーズ・ポップス"冬"の名曲。
Disc 2―プロジェクト初収録のジャズ・スタンダード。
https://tanakarika.net/winterjazz


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My First Jazz

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Title : 『Who Is This Bitch, Anyway?』
Artist : Marlena Shaw
LABEL : Blue Note
発売年 : 1975年



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【SONG LIST】
01.Dialogue: You, Me And Ethel
02.Street Walkin' Woman
03.You Taught Me How To Speak In Love
04.Davy
05.Feel Like Makin' Love
06.The Lord Giveth And The Lord Taketh Away
07.You Been Away Too Long
08.You
09.Loving You Was Like A Party
10.A Prelude For Rose Marie
11.Rose Marie (Mon Cherie)








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たなかりか
広島県出身。大学と共に関西に移り住み歌を始める。大学卒業後は商社で働きながら関西を中心にライブハウス・ホテルなどで活動を始める。
2001年「神戸ジャズボーカルクイーンコンテスト」準グランプリ獲得。その後、会社を退職しプロへ転向。
2004年ファーストアルバム「On Green Dolphin Street」をリリースし 全国ツアーを行う。その後は、関西を拠点に九州から北海道まで日本全国で活動中。
2009年7月ポニーキャニオンよりアルバム「Colors」でメジャーデビュー。
2011年2月メジャー第二弾「When She Flows」リリース。
2012年4月にはメジャー第三弾として全編日本語のJ-Popのジャズカバーアルバム「Japanese Songbook」をリリース。
2015年1月第4弾としてブロッサム・ディアリーへのトリビュート・アルバム「Flowers for Blossom」をHQCD高音質盤とハイレゾ配信(ステレオ・サラウンド)でリリース。
2016年11月メジャー第5弾として全編日本語のJ-Popのジャズカバーアルバムの続編「Japanese Songbook 2」をリリース。
また2011年4月より積和不動産中部のCM音楽に起用される。
2015年10月よりラジオ関西『KOBE JAZZ-PHONIC RADIO』のDJを担当している。
※2022年10月現在、ラジオ日本、ぎふチャンをネット
ライブパフォーマンスにも定評があり、若い女性から中高年の男性まで幅広い層に支持されている。







Latest Album

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Title : 『Japanese Songbook "Winter" with Jazz standards』
Artist : たなかりか
LABEL : ポニーキャニオン
NO : PCCY-01992
RELEASE : 2022.11.16



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【SONG LIST】
【CD1】
01. 12月のエイプリル・フール
02. 恋人がサンタクロース
03. 氷の世界
04. 白い恋人達
05. ネイティブダンサー
06. 恋人よ
07. CHRISTMAS TIME IN BLUE
【CD2】
01. Fly me to the moon
02. My favorite things
03. L-O-V-E
04. Come rain or come shine
05. Bye bye blackbird
06. Devil may care
07. That's all





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My First Jazz Vol.55-永武幹子:My First Jazz

Title : 『Blues Etude』
Artist : Oscar Peterson

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「私の初めてのジャズ・アルバムはOscar Peterson (オスカー・ピーターソン)の『Blues Etude』です。これは1965年と1966年にレコーディングされたアルバムで、ベースがRay Brown(レイ・ブラウン)とSam Jones (サム・ジョーンズ)、そしてドラムスがLouis Hayes(ルイ・ヘイス)です。

ピーターソンのトリオとしては、レイ・ブラウンとEd Thigpen(エド・シグペン)のタッグによるピアノトリオが有名ですが 、この時はエド・シグペンが脱退してルイ・ヘイスに、そしてレイ・ブラウンからサム・ジョーンズに代わる時期でしたのでこのトリオとしてはフレッシュな録音となります。

当時は私もオスカー・ピーターソンを聴くということで、ほぼ彼のピアノにしか耳がいきませんでした。ベースが誰とか二人ベースがいるなど、よく分かっていませんでしたが、今改めて聴くとレイ・ブラウンそしてサム・ジョーンズの二人によるウッド・ベースならではの温かい音色や、ルイ・ヘイスとの関係によるご機嫌なスイング感など格好よく、やはりすごく良いトリオだなと思います。

そして何よりオスカー・ピーターソンによるピアノの早弾きなんだけども歌心溢れるプレイというのはやはり当時とても衝撃的で、さらにブルージーでありバラードも素敵ですごく格好良いピアニストだなと感じました。

このアルバムにはオスカー・ピーターソンの曲やスタンダード曲が入っていますが、 私が一番好きでよく聴いていた曲は「Blues Etude」です。 少し変形ブルースという感じなのですが、 とても軽快なオスカー・ピーターソンらしい楽曲となっています 。そして「If I Were A Bell」や「Let's Fall In Love」といったスタンダード曲のテーマ自体もちろんかっこいいんですが、イントロやセカンドリフなど、新たにオスカーピーターソンのアレンジによって付け加えられており、それもこのアルバムの聴きどころのひとつだと思います。

私がこのアルバムを初めて聴いたのはおそらく大学時代。モダンジャズ研究会の部室だったと記憶しています。当時は何も知らなかったのでビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンのアルバムを聴き、そのハーモニーやアドリブなのにこんなに早く弾けるんだ!等、とても衝撃的だったのを憶えています。
今聴いてもやはりオスカー・ピーターソンはどこを切り取っても格好良く、 軽快にスイングするピアニストなので彼のプレイ、そしてこの作品に出会えて本当によかったと思っています。」

永武幹子



My First Jazz

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Title : 『Blues Etude』
Artist : Oscar Peterson
LABEL : Limelight
発売年 : 1966年



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【SONG LIST】
01.Blues Etude
02.Shelley's World
03.Let's Fall In Love
04.The Shadow Of Your Smile Love Theme From The ''Sandpiper''
05.If I Were A Bell
06.Stella By Starlight
07.Bossa Beguine
08.L'Impossible
09.I Know You Oh So Well








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永武幹子
千葉県船橋市に生まれる。
5歳よりクラシックピアノを始め、ヤマハ音楽教室で寄島清美氏に師事、
演奏技術だけでなく、即興演奏や作曲の基礎を学ぶ。
中学時代は法田中学校ブラスバンド部に所属し、トランペットを担当。
早稲田大学法学部入学後、同大学モダンジャズ研究会、ハイソサエティオーケストラに入り、ジャズに目覚める。
大学0Gのジャズピアニスト清水くるみ氏に師事。その間、さまざまなセッションに加わる。
大学卒業と同時にプロになることを決意し、ジャズピアニストとして演奏に専念。
現在は、増尾好秋(guitar)MAGATAMA、酒井俊(vocal)グループ、
守谷美由貴(a.sax&s.sax)ベースレストリオなどに参加する他、
自身のピアノトリオ"永武幹子Trio", "J.J.Soul"や加納奈実(a.sax&s.sax)とのDuoユニット"Jabuticaba"をメインに、
東京都内のジャズクラブやライブハウスを中心に活動している。
これまでの共演者としては、
井上信平、植松孝夫、梶原まり子、酒井俊、坂井紅介、鈴木勲、竹内直、中牟礼貞則、橋本信二、林栄一、廣木光一、
藤井信雄、古野光昭、本田珠也、増尾好秋、峰厚介、森山威男、山口真文、芳垣安洋、吉野弘志、Akira Tana、
Arthur Hnatek 他 (敬称略、五十音順)







Latest Album

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Title : 『SOLO』
Artist : 永武幹子
LABEL : Owl Wing Record
NO : OWR044
RELEASE : 2022.9.14



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【SONG LIST】
01. My Shining Hour
02. Invitation
03. Limbo
04. These Foolish Things
05. I'll Walk Alone
06. Green Chimneys
07. Prelude to a Kiss
08. Rockin' Chair
09. Tea for Two
10. Impro -Invitation to My Songs-
11. Just Simple Things
12. Go Down the River
13. ENGAWA





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My First Jazz Vol.54-Shiho:My First Jazz

Title : 『Helen Merrill With Clifford Brown』
Artist : Helen Merrill

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「私の初めてのジャズ・アルバムはヘレン・メリルの 『Helen Merrill with clifford Brown』です。名盤中の名盤ですね。

私はもともとクラシックピアノを習いに行っていたのですが、クラシックピアノって一応譜面通りに弾くっていうのが決まりですよね。私はその譜面通りに弾くということを理解していなかったわけではないんですが結構好きなことをやったりしていたら先生が「もしかしたらShihoはジャズが向いているかもしれない」と言い、高校生の時にジャズ・ピアノを習いに行ったんです。このアルバムは確かその時に買ったんだと思います。

ジャズのことも全く分からず、どのアルバムを買おうか迷ったんですけれども、 やはりCMの中で使われていた「You'd Be So Nice To Come Home To」が頭に残っており、ジャズといえばやっぱりあれかしら?と思いこのアルバムを初めて買いました。

とにかく収録されている楽曲が素晴らしくて、しかもクインシー・ジョーンズがアレンジしているんですよね。確かヘレン・メリルもクリフォード・ブラウンもみんなまだ20代。

全曲本当に渋いプレイ&アレンジ。またヘレンの声が素敵すぎて、時間だったら"夜"、"片手にお酒"、みたいなシチュエーションが似合うアルバムだと思いました。

そしてジャズピアノで一番最初に弾いてみたのが、このアルバムに入っている「What's New」という曲。この曲は、別れた恋人にしばらくぶりに会って「どうしてるの?」って言いながらも、自分はまだ相手のことが好きなんだ、そんな思いを胸に秘めている大人のラブソング。この曲のアレンジがまた本当に素敵なので絶対聴いてほしい一曲です。

この作品に出会う前は、ロックやポップ、ソウル、ヘヴィーメタルなどは聴いていましたが、このアルバムはちょっと大人になった気がしました。そういう意味では私にとってはいつまでたってもこのアルバムが一番の衝撃だったかなと思います。今でも本当に大好きな1枚です。」

Shiho


My First Jazz

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Title : 『Helen Merrill With Clifford Brown』
Artist : Helen Merrill
LABEL : EmArcy
発売年 : 1955年



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【SONG LIST】
01.Don't Explain
02.You'd Be So Nice To Come Home To
03.What's New
04.Falling In Love With Love
05.Yesterdays
06.Born To Be Blue
07.'S Wonderful








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Shiho
ジャズボーカリスト。

2001年に日本人として初の米国コンコードレーベル(日本国内はビクター)よりFried PrideのボーカリストとしてCDデビュー。

類いまれな歌唱力を武器に2016年12月のFried Pride活動終了まで、ブルーノートやビルボードライブを中心に全国各地のジャズライブハウスや東京Jazz、福岡中州Jazzなど多くのジャズイベントに出演。

海外でもジャズの本場である米国ブルーノート・ニューヨーク公演や、世界最大のJazz Fessであるジャカルタの「International Java Jazz fess」をはじめライブハウスやイベントに多数出演し、一躍国内トップジャズボーカリストの仲間入りを果たした。

Fried Prideの活動を通じ、頭突きで瓦を割る女性(武田梨奈)で話題になったセゾンカードのCMソング、2016年秋にはルクセンブルクにてオーケストラとの共演、TV音楽番組ナビゲーター(BSフジ)、ミュージカル「RENT」など舞台にも出演しその才能を多彩に発揮するなど、「ボーカリストShiho」としての知名度を上げた。

解散後はソロ・ジャズボーカリストとしてライブ活動中心に現在も国内外で積極的に行っている中、新たなチャレンジとして武田真治(Sax)、TJO(DJ)とEDMユニットでも活動し「ULTRAJAPAN 2017」出演、その後も武田真治とのコンビで和田アキ子50周年記念として日本武道館で開催した「ワダフェス」にも出演した。

2017年11月アンリ・ルクセンブルク大公国大公殿下(国家元首)訪日時にて安倍首相主催の晩餐会にルクセンブルクで活躍する日本人として招待を受け出席した。

2022.9/14、2ndソロアルバム『COLOR』リリース。






COTTON CLUB公演決定!

2022年10月14日(金)
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:45pm / start 8:30pm

MEMBER
Shiho (vo)
桑原あい (p)
川村竜 (b)
山内陽一朗 (ds)

【Guest:fox capture plan】
岸本亮 (p)
カワイヒデヒロ (b)
井上司 (ds)

公演詳細(COTTON CLUB)



Latest Album

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Title : 『COLOR』
Artist : Shiho
LABEL : キングレコード
NO : KICJ-859
RELEASE : 2022.9.14



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【SONG LIST】
01. Music & Life
02. As If You Read My Mind feat.桑原あい
03. Holiday feat.J.A.M piano trio from SOIL&"PIMP"SESSIONS
04. 刀と煙
05. Got To Get You Into My Life feat.fox capture plan
06. You're My World feat.Keiko Lee
07. Is This Love feat.Shinji Takeda
08. Beautiful Evergreen feat.fox capture plan
09. Chatterboxes feat.牧山純子
10. Happy Song feat.HAMOJIN





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My First Jazz Vol.53-加藤真亜沙:My First Jazz

Title : 『Portrait in Jazz』
Artist : Bill Evans Trio

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「私の初めてのジャズアルバムはビル・エヴァンスの『Portrait in Jazz』です。私がこのアルバムに出会ったのは高校3年の夏。 それまではクラシックの作曲とクラシックのピアノをずっとやってきており、その当時は大学はクラシックの作曲科に進学しようと思っていました。

ある時作曲で煮詰まった時に、当時ピアノの先生をしていた私の母親に、自分の知らない面白いコードやハーモニーはどこで見つけられるだろうかと質問したところ、「ビル・エヴァンス でも聴いてみたら?」と言われました。それで家のレコード棚からこのアルバムを引っ張り出し聴いたところ、衝撃を受けました。それまで聴いたことのなかった音、自分には身近ではなかった音がたくさん詰まっていて、ジャズかっこいい!と思ったのを覚えています。

その当時は"ジャズ"という音楽について無知で、メロディーを弾いた後にベースなりピアノのソロがあって、ソロをしてない人は伴奏をして、そしてまたメロディーに戻ってきて曲が終わる。そういうジャズの基本のようなことすらよく分かっていなかったんです。
でも、とりあえずビル・エヴァンスの演奏がかっこいいから、彼の弾いている曲を最初から最後まで全部覚えたいと思い完コピして、レコードをかけながら一緒に弾いて練習するということを繰り返し行っていました。

ジャズは大抵はベースがソロをしてる時はピアノは伴奏をし、ピアノがソロをしている時はベースは4ビートを刻んだり、伴奏をしていますが、このアルバムはベースとピアノの関係性が典型的なピアノトリオのスタイルとはちょっと違いました。特にこの中に収録されている「枯葉」は最初はベースのソロから始まるのですが、そのベースソロの裏でビル・エヴァンス がやっていることは ほとんどソロしてるみたい。スコット・ラファロとビル・エヴァンスがコールアンドレスポンスのように会話をしているような感じでそれがまためちゃくちゃかっこよかった。

よく考えたら当時18歳だったジャズビギナーの私が最初にTranscriptionとして手をつける題材ではあまりなかったかと思うんですが、そんなの関係なく真似して弾いていました。

このアルバムがきっかけで高校3年の夏までやっていた作曲の勉強は 一旦止め、本格的にジャズの世界へ足を踏み入れることになり、そしてその1年半後、NYの「ニュースクール大学」へ 留学することになる訳です 。
私の人生においても運命的な アルバムだったのかなと思います。」

加藤真亜沙


My First Jazz

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Title : 『Portrait in Jazz』
Artist : Bill Evans Trio
LABEL : Riverside Records
発売年 : 1960年



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【SONG LIST】
01.Come Rain Or Come Shine
02.Autumn Leaves
03.Witchcraft
04.When I Fall In Love
05.Peri's Scope
06.What Is This Thing Called Love?
07.Spring Is Here
08.Someday My Prince Will Come
09.Blue In Green








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加藤真亜沙
ピアニスト・作編曲家。
愛知県出身。第63回グラミー賞ノミネート作品であるレミー・ルブフのアルバム"Assembly of Shadows"にピアニストとして参加。幼少よりクラシックピアノと作曲を学び、高校在学中にビル・エヴァンスの音楽に出会いジャズに傾倒。
2009年渡米。奨学金のもと、ニュースクール大学にてケヴィン・ヘイズ、アーロン・ゴールドバーグ、ロバート・サディン、レジー・ワークマン等に師事。在学中より演奏活動を行う。同大学を2013年に卒業後、奨学金を得てジュリアード音楽院ジャズ科修士課程に入学しケニー・バロンに師事。
2012年「ASCAP Foundation Young Jazz Composer Awards」、2014年「ASCAP Foundation Herb Alpert Young Jazz Composer Award」を受賞。「モントルー・ジャズ・ソロ・ピアノ・コンペティション・イン・かわさき2014」準優勝。2016年にデビューアルバム「Tales from The Trees / アンモーンの樹」を発表。色彩感覚溢れた完成度の高いアルバムはシーンで話題となった。新進気鋭の作曲家を紹介するニューヨークのイベント「Jazz Composers' Showcase」にも選出され、名門ジャズクラブや各地フェスティヴァルに出演するなどJAZZの本場ニューヨークを拠点に活動を続けている。





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COTTON CLUB公演決定!

2022年9月12日(月)
open 6:00pm / start 7:00pm
※1日1.showになります。

MEMBER
加藤真亜沙 (p,vo)
広瀬未来 (tp,flh)
西口明宏 (ts)
土井徳浩 (fl,cl,ss,bcl)
和田充弘 (tb)
中林薫平 (b)
小田桐和寛 (ds)
Kan (per)

公演詳細(COTTON CLUB)



Latest Album

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Title : 『SOLUNA』
Artist : 加藤真亜沙
LABEL : SOMETHIN'COOL
NO : SCOL1064
RELEASE : 2022.9.21



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【SONG LIST】
01. Sol
02. Ishonsho Abe Intro
03. Ishonsho Abe
04. Kinmok-Sailor / キンモクセイラー
05. Hokora / 祠
06. Uragami
07. Sylphide of The Watermill / 水車小屋のシルフィード
08. Petals of Soluna





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