Title : 『Standards, Vol.1』
Artist : Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette
ジャズベーシストの井上陽介です。
僕の初めてのジャズ・アルバムは、Keith Jarrettの『Standards, Vol.1』という1983年録音のピアノトリオ・アルバムです。
この作品を初めて聴いたのは、大学一年生の時。
それまで、中学・高校時代はロックを演奏したり、フュージョン・ブームに巻き込まれたり(笑)していました。
ジャズは遠い存在ではなかったけれど、身近でもなく、、
たまにジャズを聴くとしたら、酒場の音楽や、夜景の見えるレストランのBGMというイメージでした。
このアルバムを初めて聴いたときに感じたものは、そういった類のものとは全く違い
もっと高尚で、クラシックに近いサウンドでありながらも伝統的なジャズの演奏スタイル。
衝撃的でした。
当時は、今のようにインターネットもない時代。
詳しいことは分からずに、ただ目の前で繰り出される音の世界にグッと惹きこまれました。
あっという間に最後まで聴き通して、それから何度も何度も繰り返し聴いた記憶があります。
それが、今の自分の演奏スタイルの根本になっている気もしています。
ジャズが苦手かな?っていう方にもおすすめですね。
最後の曲ではロックのような演奏も繰り広げられているので、Keith Jarrettの多面性というものも楽しめるアルバムだと思います。
是非、聴いてみてください!
井上陽介

日本を代表するジャズ・ベーシスト率いるトリオが発表した、初めてのライブ・アルバム。
縦横無尽のインタープレイと観客を笑顔にさせる楽しい雰囲気を凝縮した最強の一枚!
"日本を代表するジャズベーシストが、教鞭をとる国立音楽大学出身の若手実力派プレーヤーと練り上げ、ジャズの王道と革新を織り交ぜたサウンドは、いつも観客の心を鷲掴む。
トリオ結成以降、全国のライブハウスを回り、高い評判という足跡を残してきた。
ライブ録音をするにあたって選んだ場所は、1974年から著名アーティストによる数々の名演を繰り広げてきた東京の老舗ジャズクラブ、Body&Soul。
2021年に現在の渋谷に移転した新しい店内は、シックでおしゃれな空間として存在している。
ライブ・レコーディング中の大声援に包まれ、井上陽介トリオは、さらに一歩先へ向かう = ONE STEP BEYOND
井上陽介
1964年7月16日、大阪生まれ。大阪音楽大学作曲科卒。91年よりニューヨークを拠点に活動。97年には初リーダーアルバム『スピークアップ』を発表。在米中、ドン・フリードマン、ハンク・ジョーンズなど数々のグループでレコーディングやライブ、ヨーロッパツアーなど国際的に活動する。2004年には活動の拠点を日本に移す。2009年、小曽根真、渡辺香津美などをゲストに迎え6枚目のリーダー作『LIFE』をリリース。2021年9月に武本和大(P)、濱田省吾(Ds)とレコーディングした10枚目のトリオ第二弾『Next Step』をリリース。2022年、Spirit of Chick Corea Bandのツアーでスティーブ・ガッドと共演。なおスイングジャーナル誌の人気投票では2007年度から3年連続1位となるなど常に上位にランクされる。現在、自己のグループを中心に、塩谷哲、大西順子、渡辺香津美のレギュラーメンバーとして活動。その他数々のセッションに参加し国内外で精力的に活動している。またジャズのみならず、佐藤竹善、JUJU、小野リサなどの様々なジャンルのサポートにも参加している。
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