feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

My First Jazz Vol.98-渡邉瑠菜

keith_mysong_500.jpg


Title:『My Song』
Artist:Keith Jarrett European Quartet


シンガーソングライター/サックスプレイヤーの渡邉瑠菜です。

私がご紹介したい"初めてのジャズアルバム"は、Keith Jarrett European Quartet の『My Song』です。

この作品を知ったのは高校生の頃でした。所属していたビッグバンド部に、毎週金曜日教えに来てくださっていたドラムの先生が教えてくれたのがきっかけです。

このアルバム全体を通して流れる、心が締め付けられるようなメロディーと、息を含んだ透明なサウンド。初めて聴いた時の感覚は、今でも忘れられません。この作品で初めて Jan Garbarek の演奏に出会ったのですが、あの音色と歌い方に心を完全に奪われました。

それまで私が知っていたサックスの音とはまったく違っていて大きな衝撃を受けたのを覚えています。私は中学・高校とアルトサックスを吹いていたので、ソプラノサックスやテナーサックスには強い憧れがありました。

他の楽器を吹いちゃいけないなんてルールは無いんですが、彼の音を聴いてからは、アルトサックスでも近いニュアンスが出せないか、ずっと模索する学生時代でした。
中でもタイトル曲の「My Song」と「The Journey Home」は特にお気に入りの楽曲です。

私は音楽一家で育ったわけではなく、中学のビッグバンド部をきっかけにジャズに触れ始めました。それまでは、インストゥルメンタルの音楽をあまり聴いてこなくて、歌詞のあるポップスに心を動かされることが多かったです。歌詞に共感して涙が出たり、前向きになれたり。

でも、歌詞のない音楽にここまで心がきゅーっと揺さぶられて、涙が出る。そんな体験をしたのは、このアルバムが初めてでした。

収録曲の「Mandala」は、実は最初に聴いた時はよくわからなくて、一曲だけ飛ばしていました(笑)。でも、聴き重ねるうちに少しずつこの曲の聴こえ方が変わっていって、その変化も含めてとても印象に残っています。今ではアルバムを通して、すべての曲が大好きです。

中学生の頃からビッグバンドを通してジャズの世界にのめり込んでいった私にとって、"美しくて、儚い音楽に涙が出る"という感覚は、この作品が初めて教えてくれたものでした。

今でもこのアルバムを聴くと、あたたかい気持ちで朝を迎えられます。
自分にとって、おまもりのような大切な作品です。


渡邉瑠菜









My First Jazz

keith_mysong_200.jpg
Title : 『My Song』
Artist : Keith Jarrett European Quartet
LABEL : ECM Records
RELEASE : 1978年

アマゾン詳細ページへ

【SONG LIST】
01. Questar
02. My Song
03. Tabarka
04. Country
05. Mandala
06. The Journey Home




return_to_innocence_jacket500.jpg


 ■2026年3月27日に自身初となる1st Album「RETURN TO INNOCENCE」をリリース
 ジャズをルーツにもつ渡邉瑠菜が、インストゥルメンタルから歌ものまで、ジャンルの垣根を越えて描いたアルバム。
全10曲のオリジナルを収録。
クスッと笑ってしまうような愛おしい日常から、つらい気持ちにそっと寄り添う瞬間まで、さまざまな感情を音に閉じ込めた一枚。

RETURN TO INNOCENCE

私にとって、この作品は出発点となるアルバム。
「無垢に帰る」というテーマのもと、勇気を出して踏み出した先にある、何にも変えられない純粋なはじまりの場所を描いた。

それは、いつでも帰ることのできる、決して消えることのないあたたかい居場所。
ファーストアルバムとして、そんな想いを込めて名付けた一枚。




LunaWatanabe600.jpg

【渡邉瑠菜(Luna Watanabe)】
2002年11月28日生まれ。 
アーティスト/作詞・作曲・サックス・ボーカル 
​
サックスプレイヤーとして10代より音楽大学在学中からプロ活動を開始。 
Blue Note Tokyo All Star Jazz Orchestraのメンバーとして、シンガポール公演およびTaipei Jazz Festivalにリードアルトとして出演。 
これまでにINCOGNITO、Chris Potter、Steve Gadd、Larry Carlton、Blue Lab Beats、Manhattan Transferなどのアーティストと共演。 テレビ朝日「題名のない音楽会」に出演。 角松敏生のツアーおよびレコーディングに参加。 「PERSONA5 Special Big Band Tour」への参加、Montreux Jazz Festival 2025に出演。 
​
第54回 ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテストにて、昭和音楽大学 Lilly Jazz Orchestraとして最優秀賞を受賞。 あわせて、歴代女性初となる個人賞・最優秀ソリスト賞を受賞。 
2024年、かわさきジャズ BRIDGEアーティストに就任。 同年、川崎市文化賞 アゼリア輝賞を受賞。 
富士五湖アンバサダー、山梨アンバサダーを務める。 
 
作詞・作曲・ボーカルを軸としたソロアーティストとしても活動し、 自身初のワンマンライブをBLUE NOTE PLACEにて開催。2026年3月27日に1st Album「RETURN TO INNOCENCE」をリリース。
ジャズをルーツにしながらも、ジャンルにとらわれない楽曲制作と、唯一無二の存在感で活動の幅を広げている。
https://www.lunawatanabe.com/



Latest Album

return_to_innocence_jacket200.jpg
Title : RETURN TO INNOCENCE
Artist :渡邉瑠菜
Label :INDEPENDENT
Release : 2026年3月27日

【SONG LIST】
01. 手垢
02. I Keep On
03. 今様色
04. 雪溶け
05. まぁへーきずら
06. 星のまにまに
07. わすれがき
08. おばかっちょ
09. ひつじ雲
10. 帰り路





MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


アーカイブ