Title : 『Night Train』
Artist : The Oscar Peterson Trio
ジャズピアニストの平倉初音です。
私の初めてのジャズのアルバムは、Oscar Petersonの『Night Train』です。
ジャズベーシストだった父の影響で、Ray Brownや Paul Chambersの参加するアルバムが家にはもともと沢山あり、この『Night Train』もそのうちの一枚でした。
最初に聴いたのは確か小学生の頃で、半ば強制的に聴かされていたのですが、、、いつのまにか大好きなアルバムになりました。小さい頃は内容については何も分かりませんでしたが、オスカーのご機嫌なスイング感に魅了され、好きになりました。
アルバムの最後に入っている、彼が作曲した「自由への賛歌」を初めて聴いた時は、とても感動したのを覚えています。
3人の息の合ったスイングフィールがとても気持ちよく、ジャズってこんなにかっこいいんだ!と、他のアルバムも聴き始めるきっかけになりました。
ジャズの色々なアルバムを聴いてきましたが、いつもこの作品に戻ってくるとジャズの根幹にあるブルースを心の底から感じます。私の今の演奏スタイルにもつながっており、どんなコンテンポラリーな曲を演奏した時でもジャズをやっている以上はブルースの心を忘れずに弾くよう心がけています。
また共演者のベーシスト Ray Brownと、ドラマー Ed Thigpenとのやりとりも聴いていて楽しめるポイントだと思います。
ジャズの魅力がたくさん詰まった名アルバムなので、皆さんも是非聞いてみてください!
平倉初音
日本ジャズ界がいま最も注目する若手ピアニスト・平倉初音が全曲オリジナルの新譜をリリース!
群を抜くスイング感でジャズシーンを席巻する弱冠25歳の俊才ピアニスト!
平倉初音の真骨頂である群を抜くスイング感とドライヴ感に満ちたピアノトリオ作品で、
須川崇志(b)、山田玲(ds)というトッププレイヤーを迎えて全曲オリジナルで臨んだ意欲作です。
弱冠25歳ながら真正面からオーセンティックなジャズと向き合う真摯で情熱的な姿勢が、多くのジャズファンを魅了することでしょう。
平倉初音
4歳よりピアノを始め、小学生よりバンドを組んで多くのイベントに出演。2013年には神戸ネクストジャズコンペティションにおいて最年少で決勝ライブに出場。同年よりピアニストの大西順子に師事。
2016年夏にberklee jazz workshopに参加し学費全額免除を獲得。
同奨学金でバークリー音楽大学へ進学。2019年4月にRalph Petersonとベルン国際ジャズフェスティバルに出演、同年5月にはサックス奏者Melissa Aldanaとボストン、コネチカット、フィラデルフィア、ニューヨークでの演奏を果たす。同大学でJoanne Brackeen、Billy Kilson、Ralph Petersonなどに師事。
2020年帰国し、活動拠点を東京に移す。
デビュー作『Tears』(2022)発表後、〈Days of Delight〉から『Wheel of Time』(2023)、『Moon and Venus』(2024)を連続してリリース。若手実力派ピアニストとして大きな注目を集めている。
https://www.hatsunehirakura.com/
【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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