
Title : 『Ray Bryant Trio』
Artist : Ray Bryant Trio
ピアニストのAi Furusatoです。
私の初めてのジャズアルバムは1957年のPrestige盤『Ray Bryant Trio』です。
母方の祖父がジャズ喫茶を経営していました。私が生まれた時には既に亡くなっていたので会ったことはありませんが、ジャズが大好きな人だったそうです。その祖父のお気に入りの一枚がこのアルバムでした。
毎日お店を閉めると1人でこのアルバムを流し、灯りをすべて消し、真空管アンプの灯りを見つめながら煙草を吸い、バーボンを飲むことが日課だったそうです。
このアルバムはまずジャケットから大好きなんです。Ray Bryantが煙草を吸っているモノクロの写真。このジャケットを見た時から既に惹かれていました。そして一曲目が始まったその瞬間から、自分が1950年代のバーのカウンターにいるかのような錯覚がおきました。
彼の音色は、ジャズの理想のイメージをそのまま音にしたような色っぽさやクールさがあります。そして彼のピアノは強弱の美しさはもちろん、スタッカートやレガート、ノンレガート、またその中間など多くのテクスチャーを使っているので深い表現力を感じます。
私も彼の表現力を学びたくて耳コピしましたが、なかなか彼のようには弾けませんでした。そのくらいRay Bryant独特の細かいこだわりがこのアルバムに全曲に表れているところがお気に入りポイントです。
一番好きな曲は、やはり初めに流れてインパクトが強い「Golden Earrings」です。私の普段の演奏スタイルとは全く違いますが、いつか私もこんな大人な音色を出せるようになりたいです。
Ai Furusato
| My First Jazz |
![]() Title : 『Ray Bryant Trio』 Artist : Ray Bryant Trio LABEL : Prestige RELEASE : 1957年
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バークリー音楽大学における世界最年少合格者、ピアニストAi Furusatoのデビュー作
世界最年少でジャズの名門、バークリー音楽大学に合格したジャズ・ピアニストAi Furusatoのデビュー作『ザ・ドーン』が待望のLP化。
彼女が人生で最初に書いた5曲と、今回のために書き下ろしたアルバムタイトルでもある「the Dawn」の計6曲からなる。
Berklee音楽大学に史上最年少でプレジデンシャル・スカラシップを獲得し合格。渡米目前の短期間で、全編が生まれ育った「Coffee and Bar Ivy」に て、ライブレコーディングされた。
これからの活躍が大いに期待される未来ある彼女の、現時点の成長記録。
コロナ禍の闇に静かに訪れた、世界に羽ばたく才能の"夜明け"。
【Ai Furusato (古里 愛)】
2011年8月28日、東京都町田市出身。現在13歳。12歳でバークリー音楽大学にプレジデンシャルスカラシップ(授業料全額免除)を得て合格し、正規の学生として同大学史上最年少で入学・在学中。
3歳よりクラシックピアノを蜷川和哉氏に師事。コロナ禍の2021年、9歳のときにジャズボーカリストである母の影響もありジャズを志し、国内でも初等部を持つ数少ない専門学校である国立音楽院に入学。ジャズピアノを池田公正氏に師事。
在学中よりアメリカのジャズピアニスト、ステファン・カールソン氏にオンラインで師事し、2022年には短期渡米。バークリー音楽大学のサマーキャンプやNYでのセッションを経験。YouTubeに投稿されたNYセッション動画は200万回以上再生されるなど注目を集めた。
帰国後、東京インターハイスクール(米国ワシントン州認可校Alger Independence High Schoolの日本校)に入学。高校卒業資格を取得し、2024年8月に卒業。2024年1月のオーディションを経てバークリー音楽大学への正式合格を果たし、2024年9月より入学。
2024年春から本格的に音楽活動を再開し、JAZZ AUDITORIA 2024への参加、FC町田ゼルビア(J1)GIONスタジアムでの応援演奏、6月30日の恵比寿ブルーノート・プレイスでの初のリーダーライブなどを成功させた。

【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
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