Title : 『Basie Big Band』
Artist : Count Basie Orchestra
ジャズベーシストの中林薫平です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、Count Basie Orchestraの『Basie Big Band』というアルバムです。
中学生当時ブラスアンサンブル部に入っていました。その部活はジャズのビッグバンドを演奏するという珍しい部活で、一つ上の学年には現在N.Y.で活躍されているトランぺッター・黒田卓也さんがいました。昔から黒田さんは面倒見がよくて、後輩である僕に色々と指南してくださったり、「これを聴いて」「こういうのもあるよ」などと沢山CDを貸してくださった記憶があります。
その中の一枚がこのアルバムです。
当時ビッグバンドを演奏していたこともあって、このアルバムに収録されている「The Heat's On」という曲を聴いた瞬間「これはすごいな、かっこいいな」と思いました。その時まではジャズも聴いたことなかったし、さらにはベースという楽器が何なのかもよく理解していない時にこのCDに出会って衝撃を受けたのを覚えています。
このアルバムは、Sammy Nesticoという人がアレンジをされていて、それがまた素晴らしくて。3分ないくらいの曲にもストーリー性のある素晴らしいアレンジがギュッと詰まっています。
最近、自分のバンド中林薫平オーケストラをやっています。そこで、そういったアレンジの精神や技法を取り入れ、大いに参考にさせていただいています。
ジャズを聴いたことがない方やビッグバンドをあまり知らない方、カウントベイシー聴いたことない方にも、お薦めできるアルバムです。
実は最近レコードにハマっているのですが、このアルバムをレコードで買い直して聴いてみたところやはりいいなぁと思いました!
中林薫平
日本のトッププレイヤーが集結するドリームチーム!!中林薫平オーケストラのライヴ盤!!
黒田卓也、広瀬未来、西口明宏、宮川純、、、シーンの先頭を走るトッププレイヤー10人で編成される"中林薫平オーケストラ"が、東京・丸の内の〈COTTON CLUB〉で行ったライヴの記録。
サルサ、ショーロ、チャカレラなど、ベーシックなリズムから発想・展開していく独特の音楽構成が生み出す個性的なサウンドが、生々しくパッケージ。
客席を大いに沸かせた腕利きミュージシャンたちのエキサイティングなプレイ楽しめる作品。
中林薫平
1981年生まれ。高校入学と同時に甲南高校ブラスアンサンブル部に入部し、ウッドベースを始める。2005年に活動の拠点を東京に移す。山口真文バンド、佐山雅弘トリオ、鈴木勲「OMA SOUND」、市原ひかりGroup、古谷淳トリオ、清水絵理子トリオ、「Megapteras 」等でプレイする。
2008年に自己のカルテットを結成し、ミニアルバム「Graffiti」をリリース。2012年には全てオリジナル曲によるセカンドアルバム「The Times」をリリース。2012Jazz page人気投票においてベストインストアルバム部門で1位を獲得。同時に同サイト上で2012ジャズマンオブザイヤーを獲得する。
2022年10人編成の中林薫平オーケストラを立ち上げ、アルバム「circles」をリリース。2023年には中林薫平オーケストラ2ndアルバム「Live at COTTON CLUB」をリリース。
ジャズだけでなくポップスのサポート、海外からのミュージシャンのサポート、国内外の音楽イベントやジャズフェスティバルへの出演、劇団とのコラボレーションなど活動は多岐にわたる。
【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
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