斉藤安則 (JINYA DISC) - 『あれから14年:高柳さんとの初めての会話から。。』

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斉藤安則 (JINYA DISC)
photo by 南達雄


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断層
 レーベル:JINYA DISC
 リリース:2005年10月21日
 製品番号:JINYA DISC B06

ARTIST : 斉藤安則 (JINYA DISC)
TITLE : あれから14年:高柳さんとの初めての会話から。。


JJazz.Net "Somebody" では毎回、色々な方に「大切な人」について語って頂きます。今回は、ギタリスト高柳昌行さんの音源を専門にリリースする「JINYADISC」の斉藤安則さんに伺いました。


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(1990年1月6日JAZZ MEN CLUBでのライブビデオから:斉藤安則撮影)

誰でも、自分が好きなアーチストには、チャンスがあれば会って話を聞いてみたいとか、それができなくても、
ただ近くに寄ってみたい、という感情が起きるものです。


1989年12月、JeanJeanでのレギュラーコンサートの終演後に、私自身が撮った高柳さんの写真を、本人にお渡ししたのがはじまりでした。


私は、2週間前にピットインで撮影した写真を手に、直立不動で
「突然、失礼いたします。斉藤と申します。12年間ファンでした」
と高柳さんに告白しました。
「これ、無断で撮影しました。申し訳ありません。よろしければ、、、、」
と写真を恐る恐る渡すと、
「この日は丁度、誰も撮っていなかったんだよ、ありがとう」
とやさしく返事を頂きました。


その時はものすごい緊張状態に陥っていて、気の利いた会話など続けられなかった私は、いきなり
「今度、ビデオを撮らせて頂けないでしょうか」
と言ってしまいました。


当時の私は、ビデオカメラに触った事もなく、ましてや撮影のことなどまるでわからなかったので、今から思えばずいぶん無謀なことを言ったものだと冷や汗が出ます。


高柳さんは
「ああ、いいよ、1月6日に横浜のJAZZ MEN CLUBに来るといいよ」
と言われました。

ほんの一瞬でしたが、この時の事は一生忘れられません。
(実は、告白の決意から実行まで1年かけました)


JeanJeanから駅に向かう帰り道で、ついにあこがれの高柳さんと会話をしたんだ、という実感と感動が押しよせてきました。
同時に、今からビデオカメラというものを購入して、2週間後までにマスターできるものなのか不安にな
ったことを覚えております。


翌年の1990年1月6日、JAZZ MEN CLUBのライブは、無事、ビデオに収めることができました。
それからも、高柳さんの演奏を撮り続け、同年の10月には、高柳さんにとって初めてのコンパクトディスクとなった「inanimeitoneiture」を製作。


さらに関東での最後のステージとなった1991年4月15日の安田生命ホールでのコンサートにいたるまで、私はビデオカメラを抱えて、ほとんど全てのステージをご一緒させて頂きました。


あれから14年も経ったんですね。


JINYA DISC 斉藤安則


[[[ 高柳昌行 (Masayuki Takayanagi) PROFILE ]]]


1932年東京生。16歳よりギターを始め19歳でプロ入り。
日本のJAZZ創成期より活躍する。1954年に杉浦良三と「ニューディレクション」、
1960年代に金井英人、菊地雅章、富樫雅彦と「ジャズ・アカデミー」を結成。


また、銀巴里を舞台とした「新世紀音楽研究所」の活動では、日野皓正、山下洋輔など多数の人材を世に送り出した。


60年代には、ボサノバグループによるTV番組「11PM」への出演や、映画「砂の器」の音楽へのギター参加、ギルエバンス来日時のオーケストラ参加など、活動の場をさらに広げる。


70年代は、阿部薫らと結成した「ニューディレクションデュオ」から「ニューディレクショントリオ」を経て、レギュラーグループ「ニューデレクションユニット」を誕生させる。これ以降は、メンバー構成を進化させながら継続的な自主コンサートを生涯続け、最後のステージは1990年12月のVol69。
他にトリスターノ研究の成果を「セカンドコンセプト」で発表。
アイラーのテーマを弾く「アングリーウエイブス」、古典タンゴのギターコンフルト「ロコ高柳とロスポブレス」などのグループでも活動した。
音楽評論、後進の指導など長期かつ多面に渡る活動により、ジャズ界に重要な足跡を残した。


[[[ WORKS ]]]


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断層 / 高柳昌行


2005年10月21日
JINYA DISC B06
JINYA DISC


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A Jazzy Profile Of Jojo / 高柳昌行


2005年10月21日
BIR007
JINYA DISC




[[[ 高柳昌行ビデオコンサートaction direct & DUO VOL.2 ]]]


【12月3日(土)】
開場:18:30
開演:19:00
料金:\3,000
場所:EX'REALM B1F EventSace
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-12-6
YAMAHA エクスレルム B1F EventSpase


■第一部
ビデオ上映 19:00〜
1990年 名古屋 Lovely(Duo)
渋谷 JeanJean(action direct)

■第二部
ビデオ(又は音源)+ライブ 20:00〜
高柳昌行映像+井野信義(b)ライブ


※ビデオ映像は民生用8mmビデオ機材でプライベートな記録として撮影されたものです。
※action direct はライブに近い大音量となりますのでご注意ください。
※プログラムは都合により変更する場合がございますので予めご了承ください。
※18時30分より予約順にご入場頂きます。 定員50名のイベントスペースとなっており、予約状況によっては、当日券入場が出来ない場合がございますので、ご了承願います。

ご予約:JINYA DISC






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このページは、JJazz.Netが2005年11月16日 12:40に書いたブログ記事です。

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