まず。私は音楽が好きです。で、ライブにも行きます。
でも、2度3度と聴きに行く音楽家は多くありません。少ないといっても良いくらいです。「いっぺん生で聴いてみたい」という、殆ど100%の好奇心から足を運ぶのが始めですが、その全てが「次も!次も!」に繋がるとは限らないようです。その分かれ道はどこなんでしょうね。 …そろそろライブの感想に入りますね。
NY在住の日本人バイオリニスト、定村史朗さん
MEMBER：定村史朗(electric violin) / 今泉正明(piano) / 安田幸司(bass)
VENUE ：FAROUT(横浜-関内)
内容は、前回聴いたものとは打って変わって"SOLAR"や"SPEAK LOW"、ジャズでした。明快なビートとコードに乗っ取った、至極まっとうなジャズ。でも、やっぱり定村さんでした。なんなんでしょうね、これ。初めて聴いた時あんなに衝撃だったのは、馴染みの無い種類の音楽(電気バイオリン＆フリー)のせいかと、少し思っていました。どうやらそれは正しくなかったようです。フリーだろうが、ストレートなジャズだろうが、インパクトの強さは変わりませんでした。これが、「音楽家の魅力」なのかもしれませんね。
また、今回のライブには実験的に(?)、ジャズに馴染みの薄い友人を連れていってみました。クラブ遊びがメインな人は、こういう音楽にどう反応するんだろう？という純粋な興味からでした。その結果は意外なもの。なんの抵抗もなく楽しんでいたのです。それどころか、「売り切れないかな、売り切れないかな」、とそわそわしながら友人は会場で定村さんの作品(*後述)を購入。私はその様子を、興味深く観察していました笑。挙げ句の果てには「あっと言う間の２時間だったなあ」としみじみ言うではありませんか。これには驚きました。出会う機会さえきちんとあれば、よい音楽の面白さはジャンルを問わず＆偏見なく伝わるのね！発見でした。
定村史朗さんの来日ライブ、次はきっと来年です。私はまた行くでしょう。
「この気持ちいい感触は何だろう、次こそ正体を見極めてやる」などと思いながら、
そして、みんなそうやって音楽に はまって 行くのだ、と知っていながらも。
[[[ *定村史朗さんの作品 ]]]
『METAMORPHOSIS / SHIRO SADAMURA & UPLINKERS』
発売日 ：2005年04月24日
商品番号：MCN2001
レーベル：MUSIC CAMP
