峰厚介 (ts)、向井滋春 (tb)、タイガー大越(tp)

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ARTIST : 峰厚介 (ts)
TITLE : Round about Midnight


ARTIST : 向井滋春 (tb)
TITLE : Lament


ARTIST : タイガー大越 (tp)
TITLE : The Days of Wine and Roses




JJazz.Net"VOICES"では毎回、様々なアーティストからの最新メッセージをお届けしています。


ファッションデザイナー キクチタケオさんをトータル・プロデュースに迎えた「大人」向けのJAZZシリーズ『プレイズ・スタンダード』が、5月28日に3作品同時リリースされます。
今回は、それぞれの作品のリーダーである、峰厚介さん、向井滋春さん、タイガー大越さんが登場します。


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ARTIST : 峰厚介 (ts)
TITLE : Round about Midnight


今回のテーマとは少しずれてしまうかも知れませんが、1曲を選ぶというのは至難の業です。どの曲にもそれぞれ思い入れがあり、また、共演する仲間や状況でも感じ方が変ってきます。今回はそんな訳で、最近、自分のリーダー・アルバムとしては初めてスタンダード曲ばかり9曲を録音したアルバムから選ぶことにしました。


その中で今まで一番演奏する機会が多かったのは「Round about Midnight」でした。この曲を今まで何回位演奏したかは覚えていませんが、ある時、都内の小さな店が閉店する日に仕事の後で遊びに行った時のことでした。ピアノの本田竹広とデュオでこの曲を演奏したのですが、その時の演奏がすごく良く、その後ずっと頭の中に残ってしまい、しばらくの間、演奏するたびにその音を追いかける様な感じでやっていました。最近では、この曲だけではありませんが、その様な特別な感情を持って演奏するのではなく、毎回、無心でやろうと思うようになりました。


[[[ 峰厚介 PROFILE ]]]

テナーサックス奏者。1944年2月 東京生まれ。1963年にジャズバンドに入りジャズクラブで演奏を始め、1969年にピアニスト菊地雅章に見出され彼のバンドに入団、解散する1973年まで在籍する。1970年に初リーダーアルバム「MINE」発表。スィングジャーナル誌の読者人気投票アルトサックス部門で渡辺貞夫に次ぐ第2位となり新人アルト・プレイヤーとして注目を集める。1971年にピアノのMal Waldronの日本公演及びライブレコーディングに参加、また菊地雅章とJoe Hendersonのコンサートにも参加する。1973年菊地雅章バンド解散後、ニューヨークに2年間滞在。この期間にも菊地雅章コンサートに出演、自己のアルバムレコーディングも行う。1976年、Gil Evansオーケストラの日本公演にアルトプレイヤーとして参加。1978年、本田竹広らとネイティブ・サンを結成しコンサート、アルバム制作(計8枚)など精力的な活動で人気を博す。1983年同グループでサンパウロ(ブラジル),モントルゥー(スイス)のジャズフェスティバルに出演、ニューヨークのクラブ・ライブも行う。その後、板橋文夫、井野信義、村上 寛と結成したFour Soundや富樫雅彦のJ.J Spiritsなどを経て1992年、自己のリーダーグループ峰クィンテットを結成、1993年にリーダーアルバム「Major to Minor」を出し、スィングジャーナル誌ジャズディスク大賞の日本ジャズ賞を受賞。1996年に同グループでニューヨークのクラブ「バードランド」に出演、現在、自己のグループ以外にも渋谷 毅オーケストラをはじめ数多くのセッションに参加。2004年には渋谷 毅、林 栄一を迎えリーダー作「Rendezvous」を発表。リーダーアルバム以外のレコーディングでは菊地雅章、Mal Waldron、渡辺貞夫、日野皓正、富樫雅彦、渋谷 毅オーケストラやNative Son, Four Sounds などを含め40枚以上のセッションに参加している。


→ 峰厚介 HP


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ARTIST : 向井滋春 (tb)
TITLE : Lament


「Lament」はトロンボーン奏者J.J.ジョンソンの素敵なバラードだ。
ある日それをミディアム・テンポでやってみた、バラードよりアドリブし易い。
ある日今度は4分の6拍子でやってみた、これも結構流暢に流れてやり易い。
これも徐々に飽きて来たんで、一拍減らして4分の5拍子でやってみた。
アドリブが全然できなく、何回やってもボロボロになるんでしばらく止めていた。
その時期にレコーディングの話が来たので5拍子で挑戦してみようと思った。
じゃ、ベース・パターンを作ってみようと考えてできたのがこのベースラインです。
ピアノの左手とユニゾンでやると我ながら凄くカッコいいと思いました。
しかしやはりアドリブは難しいなあ。
7拍子の方が間隔が長くてやや自由さはあるね。


[[[ 向井滋春 PROFILE ]]]

1949年1月21日、名古屋生まれ。同志社大学でビッグバンド、コンボで演奏。
1970年にヤマハLMコンテストに入賞。'74年 新宿ジャズ賞受賞。'75年SJ誌人気投票トロンボーン部門で1位に選ばれて以来現在まで圧倒的に首位を独占している。
香港、マカオ、ベルリン、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、旧ソ連など海外公演多数。スティーヴ・ガッドとの『Pleasure』 ,アストラッド・ジルベルトとの『SO & SO』 など海外録音も」。
現在、洗足学園音楽大学ジャズ学科の客員教授。


→ 向井滋春 HP


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ARTIST : タイガー大越 (tp)
TITLE : The Days of Wine and Roses


1月上旬のニューヨークでのブランフォードやデルフィオ・マルサリスとのレコーディング以来ほとんどオフの日がありません。今週末5月14日はメリーランド州の南メリーランド大学でコンサート、クリニックそしてコンクールの審査員として招待されています。僕が教授をしているボストンのバークリー音大の卒業式が5月10日。教えてきた生徒達を世の中に送り出すのは"成功して欲しい"と期待する半面、寂しくもあります。6月1日から5日まで、カナダのアルバータ州バンフにて世界トランペット協会(International Trumpet Guild)のコンファレンスにゲスト出演します。これには日本でも大変有名なセルゲイ・ナカリアコフ(フランス)、ホーケン・ハーデンベルガー(スエーデン)、クリス・マーティン(シカゴ・シンフォニー)他、世界から50名ほどのトップレベルのトランペッターが集まります(www.benffcentre.ca/itg)。

さて僕の新作CD『Plays Standards』 は5月28日発売。"Smoke Gets in Your Eyes" や"Memories of You"はクリフォード・ブラウンの『With Strings』を愛聴していた僕は、とっても幸せな気持ちで録音しまし た。聴いてくださる'あなた'に語りかけるように吹いています。全ての曲を"Let me play my trumpet for you"という気持ちで吹きました。"The Days of Wine and Roses"ではゲストの日野皓正氏と僕の掛け合いがなんとも言えず面白い。僕は聞くたびに笑ってしまいます。これが師匠と弟子の関係なのでしょうか。生録音ですので今の僕の素直なトランペット愛が録音できたと思います。余り自分のCDは聞かないほうですが、これはほとんど毎日聞いています。とくに疲れた時などは必ず聞くようにしています。僕の気持ちを整えてくれるからです。


僕のトランペットの音があなたの心に届き、暖めてくれますように???


[[[ タイガー大越 PROFILE ]]]

1950年3月21日、寅年生まれ。関西大学卒業後、上京、東京をベースに活躍。
新婚旅行で訪れたボストンに住み付く。Cabin のTV-CMで流れた『タイガーズ・バク』で一世を風靡。現在、バークリー音楽大学管楽器部教授。07年と08年、レッドソックスのオープニング・セレモニーで日米国歌を演奏、NHKで放映される。




[[[ WORKS ]]]




Senti.jpg

Plays Standard : 峰厚介 meets キクチタケオ
 レーベル:GENEON ENTERTAINMENT
 リリース:2008年05月28日
 製品番号:GNCL1161


Senti.jpg

Plays Standard : 向井滋春 meets キクチタケオ
 レーベル:GENEON ENTERTAINMENT
 リリース:2008年05月28日
 製品番号:GNCL1160


Senti.jpg

Plays Standard : タイガー大越 meets キクチタケオ
 レーベル:GENEON ENTERTAINMENT
 リリース:2008年05月28日
 製品番号:GNCL1159




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このページは、JJazz.Netが2008年6月13日 12:00に書いたブログ記事です。

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