
David Matthews (piano, arrange, conduct)
『IN THE MOOD
〜plays Glenn Miller〜』
レーベル:BIRDS RECORDS
リリース:2007年11月28日
製品番号:XQDJ1003
ARTIST : David Matthews (piano, arrange, conduct)
TITLE : 私のグレン・ミラー・サウンド
JJazz.Net"VOICES"では毎回、様々なアーティストからの最新メッセージをお届けしています。今回は、日本でも大人気のManhattan Jazz Orchestra(MJO)、Manhattan Jazz Quintet(MJQ)のDavid Matthews(デビッド・マシューズ)さんです。グレン・ミラー作品を手がけたMJOの新作『IN THE MOOD 〜plays Glenn Miller〜』のアレンジメント秘話を語っていただきました。なお、MJQは2008年3月に来日公演が決定しています。
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『イン・ザ・ムード〜プレイズ・グレン・ミラー』
今回私の作品が全てBIRDS RECORDSへ移籍することとなり、以前にも増して良い作品創りに邁進するつもりで意気込んでいます。どうぞご期待下さい。
さてマンハッタン・ジャズ・オーケストラの同レーベル移籍第一弾『イン・ザ・ムード〜プレイズ・グレン・ミラー』ですが、本作は世界中で愛され続けているグレン・ミラーの作品集です。実はこの企画はずっと以前からアレンジ依頼を受けていたのですが、既にそのオリジナル・サウンドが浸透していて、これまでのファンを裏切ることなくMJOのサウンドに向くアレンジが出来るかどうか、そういう疑問もあって断り続けていました。
しかし、今回レーベル移籍をきっかけにプロデューサーともう一度話し合い、私なりのグレン・ミラー・サウンドを創り上げるという条件の下に、この企画に挑むことにしました。私のアレンジ方法は、いかなる曲にせよ、まずメロディーだけを取り出します。そして私の発想によるイントロ、エンディング、中間アンサンブル、ハーモニー等を新たに付け加えていきます。といっても原曲のイメージは大事に守りつつ、現代に添ったコンテンポラリーな味つけをしていくのです。このサウンドの創り方は、マンハッタン・ジャズ・クインテット、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ、他グループ、どのアルバム創りでも同様です。
ただ正直に言って、今回はあまりにも有名なグレン・ミラーのナンバーですから、一曲目にとりかかるまではやはり不安がありました。しかし「真珠の首飾り」のアレンジを終えた時、その不安は飛び去り、天国のグレンも喜んでくれそうな、私なりの満足出来る作品を生み出すことができました。その後はスムーズに運び、ロック・ビートやラテン・ビートも散りばめたヴァリエーションのあるものが仕上がったと思います。
今回の「イン・ザ・ムード」は、バッハのクラシックを取り上げた「バッハ2000」や、デューク・エリントンの「ヘイ・デューク!」と並んで、私がかなり神経を使った大勝負3部作の一つです。今回もこれまで同様、MJOの精鋭ミュージシャン達が私のアレンジを更にごきげんなサウンドへと導いてくれました。
オリジナル作品同様、体の動くダンサブルな演奏に加え、より迫力あるアンサンブル、文句のつけようのない個々のアドリブ・ソロ、まさに21世紀のグレン・ミラー・サウンドが誕生したと自負しています。来年6月のジャパン・ツアーでのライブ演奏もぜひ楽しみにしていて下さい。
David Matthews
[[[ David Matthews PROFILE ]]]
David Matthews デビッド・マシューズ (p,arr,cod)
1942年4月3日ケンタッキー州ソノーラ生まれ。
58〜60年ルイスビル・ミュージック・アカデミーでフレンチ・ホルン、作曲を専攻し、60〜64年シンシナチ音楽院にも学ぶ。さらにイーストマン音楽院を経て、70〜73年ジェイムス・ブラウンのバック・バンドでアレンジャーとして活躍。このジェイムス・ブラウン・バンドでのアレンジャーの仕事が彼の音楽活動の第一歩となった。
74年からNYの「ファイブ・スポット」に自己のバンドで出演。75年Museに初リーダー作を録音し、76年以降はCTI/Kuduで作編曲者として重要な存在となりリーダー作も録音する。
79年からはElectric Birdレーベルに種々のアルバムを録音し、プロデューサーとしても活躍。ジョージ・ベンソンの『グッド・キング・バッド』でグラミー賞を獲得後、フランク・シナトラ、ポール・マッカートニー、ポール・サイモン、ビリー・ジョエル等のアレンジャーを担当し、アメリカ音楽界での地位を確立した。一方でルー・ソロフ、スティーヴ・ガッド等を加えた異色の4ビート・グループ、マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)を結成して人気を博し、日本でも広く認知を高める。その後、自身がコンダクター、編曲、ピアノを務めるオーケストラ、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)を結成し、ビッグ・バンド・ジャズとして異例のベスト・セラーを放っている。
2001年の来日公演では全国十数ヵ所に及ぶホール・ツアーを行っており、東京のサントリー・ホールではソールド・アウトの満員でのコンサートにより大好評を博した。
2007年MJQのアルバム『いつか王子様が』をリリース後、新レーベルBIRDS RECORDS(バーズレコード)と専属契約を結び、11月にはMJOの移籍第1弾アルバムとして『イン・ザ・ムード〜プレイズ・グレン・ミラー』を発表。スイングジャーナル選定ゴールドディスクを獲得し、新生レーベルとして大いに期待される船出となった。
ヨット・クルージング好きで愛用のキャプテン・ハットは彼のトレード・マークとなり、また、大の親日家であることもファンの間では有名。NYのベルリッツで日本語を勉強しており、NHK『英語でしゃべらナイト』にも数度、ゲスト出演し、ミュージシャンにとどまらない人気を博している。
[ アレンジを手掛けた主な作品 ](本人名義 & MJO以外)
・『ビリー・ジョエル/イノセントマン』(PD)
・『ビリー・ジョエル/ビリー・ザ・ベスト』(PD)
・『デイヴィッド・サンボーン/テイキング・オフ』
・『フランク・シナトラ/L.A.イズ・マイ・レディ』
・『ジェイムス・ブラウン/ゼア・イット・イズ』
・『ジェイムス・ブラウン/ゼア・イット・イズ』
・『ジュリアン・レノン/ヴァロッテ』(GD)
・『マンハッタン・ジャズ・クインテット/マイ・ファニー・バレンタイン』(GD)
・『マンハッタン・ジャズ・クインテット/ザ・サイドワインダー(GD)』
・『サイモン&ガーファンクル/セントラルパーク・コンサート』(GD)
・『ポール・サイモン/時の流れに』
(GD&75年グラミー賞 Album Of The Year アレンジ部門獲得)
・『ポール・マッカートニー/プレス・トゥ・プレイ』
・『ジョージ・ベンソン/グッド・キング・バッド』
(グラミー賞 Album Of The Year アレンジ部門獲得)
・『松田聖子/サウンド・オブ・マイ・ハート』
※PD:プラチナ・ディスク獲得作品
※GD:ゴールド・ディスク獲得作品
→Manhattan Jazz Orchestra 情報
[[[ WORKS ]]]
『IN THE MOOD 〜plays Glenn Miller〜/ Manhattan Jazz Orchestra』
2007年11月28日
XQDJ1003
BIRDS RECORDS
[[[ LIVE INFORMATION ]]]
■■■ 3月24日(月)〜3月31日(月)
■■■ Manhattan Jazz Qquintet @ ビルボード
出演:"Manhattan Jazz Quintet"
デビッド・マシューズ / David Matthews (piano)
ルー・ソロフ / Lew Soloff (trumpet)
アンディー・スニッツァー / Andy Snitzer (saxophone)
チャーネット・モフェット / Charnett Moffett (bass)
ビクター・ルイス / Victor Lewis (drums)
日程:□3月24日(月) ビルボード大阪
□3月25日(火) ビルボード大阪
□3月26日(水) ビルボード東京
□3月27日(木) ビルボード東京
□3月28日(金) ビルボード東京
□3月29日(土) ビルボード東京
□3月31日(月) ビルボード福岡
問合せ:06-6342-7722(ビルボード大阪)
03-3405-1133(ビルボード東京)
092-715-6666(ビルボード福岡)
[[[ BIRDS RECORDS の作品 ]]]