2007年1月アーカイブ
先月、中目黒のライブハウス「楽屋(らくや)」さんに行ってきました!


「楽屋」OPEN10周年を記念して立ち上げた「楽屋レーベル」の第1弾作品「clover」のリリースパーティ2日目。この作品に参加した4組の女性シンガーが一堂に会する、盛りだくさんな夜でした。レーベルの立ち上げや作品についてお話を伺ううち、このコンピレーションアルバムの持つ、独特なコンセプトが見えてきました。
まず始めに、このアルバムは徹底的なライブのドキュメントである、ということ。楽屋さんでのライブレコーディングを収録したというアルバム内容は勿論のこと、アーティストの写真もその日のもの、ジャケットもその日の空。
そして、私は便宜上このアルバムを「clover」と呼んでいますが、本当のタイトルは、ジャケットや盤に記された、小さな小さなクローバーのマーク。多くの人に知られてはいないけれど素晴らしい音楽をもつ若手アーティストたちの生の歌を、声を、このアルバムの主役にしたい、という想いからのことだそうです。実際にアルバムを見てもらえれば分かるのですが、このクローバーのマーク、本当に慎ましやかに鎮座しています。


あくまでもアーティストを主役とし、生音、臨場感にこだわったモノづくり。シンプルなコンセプトではありますが、コンセプトのシンプルさが完成品から伝わってくる作品は、決して多くはありません。最後に、今回のアルバムに参加した4名の女性シンガーからのメッセージです。
英珠
「ライブレコーディングは初めてだったので、すごく緊張しました。でも、とても楽しかったです。リスナーの皆さんには、この空気感もぜひ楽しんでほしいです。今は、次の作品づくりも進めています」
行川さをり
「ブラジルの音楽というと、お祭り的なサンバ、まったりしたボサノヴァという両極端なイメージが一人歩きしがちです。今回のアルバムでは、有名な曲だけでなく、しっとりしたバラードなども歌っているので、先入観を持たずに素直に、ブラジル音楽の魅力を味わってもらえたらと思います」
NUU
「アルバムに入れる曲を選ぶにあたっては、お客さんの歌声が入るもの、アコースティックなもの、夏秋さんと演奏して素敵なもの、の3つのポイントを大切にしました。沢山のライブをやらせてもらったこの1年を通して、自分がライブ人間だなあと改めて実感しています。」
SHANTI
「このアルバム制作を通じて、シンガーの皆さんに出会えてよかったです。ひとりでやっている女性シンガー同士というのは、お互いに出会う機会がなかなか無いので…。自由に遊べるジャズのスタンダードと、イメージをしっかり持って作ったオリジナルとの両方を収録しました。自分の友だちに勧めるときも、『私だけじゃなくて、全部聴いて!全部良いから!』って素直に言える素晴らしいアルバムです。」
(「編集後記」後記)
中目黒の駅からは、持ち前の方向音痴がたたってかなり迷ったのですが(改札の駅員さん、タクシーの運転手さん、コンビニの店員さん、違うコンビニの店員さん、ありがとう)、結局は私が地図を読めていないだけで、非常に判りやすく、非常に駅から近いということが判明しました。中目の駅を出て、右に曲がって、最初の曲がり角を右に折れて、まっすぐ歩くだけです。そこには、ここちよい空間と優しい音楽、おいしいご飯とあったかいマスターが待っています。
みなさま。
あけましておめでとうございます。
年末年始、いかがでしたか?
こちらのオフィスでは、皆さんお休み明けの
すがすがしい顔をしております。
JJazz.Netのオフィスがこんなに爽やかなんて。
これが噂の、新年マジックですね。
板橋さん、沖野さん、土岐さんのインタビューや、
AVENUEでのケビン・ベーコンさんの声など。
いろいろ、楽しんでいただけているでしょうか?
年越しやお正月は、何かとばたばたもしますが、
そんな大騒ぎのあとの「ほっと一息」や
スタートしたての日常生活に疲れたとき、
または、情報や刺激がほしいとき。
今年もぜひぜひ遊びにきてくださいね。
メジャーなもの、をただ聴き流すという受け身なアレではなくて、
知らないものはいっぱいいっぱいあるんだから、
自分で探したり、出会ったり、驚いたりしようじゃないか!
それを面白がろうじゃないか!という感じで参ります。
みなさんを、さらにびっくりさせるために、
音楽をじっくり聴いていただくために、
そして、「大切なものに出会うために」。
どんどんお届けしてゆきますので。
2007年も、どうぞよろしくお願いします。
JJazz.Net 一同。