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類家心平インタビュー ~『類家心平 4 Piece Band / Sector b』

菊地成孔ダブセクステットやデート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン、
そしてルナ・シーのギタリスト、スギゾーが率いるプロジェクトに参加するなど、
若手ナンバーワンの呼び声高いトランペッター、類家心平。

彼が率いるバンド「類家心平 4 Piece Band」の2枚目で、
菊地成孔のフル・プロデュースによる注目作『Sector b』が発表されました!

そのルックスゆえ、「美男子ジャズ」なんても言われておりますが、(笑)
ジャズのメインストリームにとどまりながらも、プロデュサーの菊地成孔による楽曲や
レディー・ガガのカヴァーも収録した多彩な作品。

類家心平が目指すサウンドとは?



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類家心平 インタビュー

■類家心平 4 Piece Bandを結成するに至った経緯を教えて下さい。

2004年くらいから参加していたurb(アーブ)というクラブジャズっぽいバンドが2006年に解散したのをきっかけに、自分で曲を書いて自分のやりたいことができるメンバーを探して、やりたいことをやろうかなと思ったのが始まりです。


■メンバーとの出会いは?
ドラムの吉岡大輔さんは前からちょっと知ってはいたんですが、ジャズのフィールドでも長いことやってたし、ファンクとかグルーブ系のドラムもかっこよかったんで、自分の頭の中にあった、両方のバランスがいい人というのにピッタリでした。
ハクエイさんと鉄井さんは、噂で名前は聞いていたんですが、池袋のジャズクラブのジャムセッションのホストを務めていたんで、そこにあそびに行って素晴らしいなと思ったのがきっかけです。
だいたいみんな世代的に一緒なんですが、同世代でやりたかったので、そこも大切でしたね。


■イメージしていたサウンドはどのようなものだったのですか?

徐々には変わっては来ているんですけども、90年代ぐらいにジャズと、DJといったクラブカルチャーが接近していた時があって、でも実は接近したようであまり接近していなかったという流れの中で、ジャムバンドとか、クラブで演奏する生バンドがたくさん出てきたんですけども、ジャズをリスペクトする部分がだんだん薄くなってきているような気がしていました。
その薄くなってしまった部分を表現する感じで、下手したら踊れる、クラブのフロアでもぎりぎり大丈夫というようなサウンドがあったらいいなって思っていました。


■「踊る」というキーワードは意識しますか?

盛り上がってきたから立たせなきゃとか、そういうことは全く思わないですけど、ライブだったり演奏というのは生でやっているものなので、その「熱」というか「勢い」が伝われば、身体が動くということにつながると思うので、そこのところは大事にしたいですね。


■約2年前に発表したファーストアルバム『DISTORTED GRACE』は、全曲が類家さんの作曲とプロデュースですが、今回の『Sector b』はカバー曲が入っていたりすることに加えて、菊地成孔さんがプロデューサーです。制作はどうでしたか?

結果として良かったなとすごく思っています。
一作目は、自分がライブでやってきたレパートリーが溜まってきたので形にしたいなというのがあって、やりたいことをとことんやろうかなという感じで、曲順を決めたりだとか細かいことも全部自分でやりました。その結果、良くも悪くも自分ぽい作品にはなったと思いますが、結構大変だったんですね。俯瞰して見た時に、「どうかな?」っていうのが正直なところわからなかったし、もっともっと俯瞰的な立場で見て貰える人がいればいいかなって思いました。
ですので、今回はまずは、気持ち的にちょっと楽でしたね。(笑)何が大変かって、OKっていう線引きをするのが難しいんですね。レコーディングなので、大体は一回や二回のテイクで録るんですけど、やろうとすれば何度かテイクを重ねることができるし、録り直すこともできるんですけど、色々できちゃうが故に、そこでのジャッジメントが自分だと難しいところもあるので、判断してくれる人がいるというのは、自分の中でとても大きかったですね。


■アルバムを作り終えて、バンドリーダーとして、トランペッターとして今後の夢や目標があれば教えて下さい。

少しでも沢山の人に聴いてもらえたらというのがあるので、地域や肌の色問わず、いろんな人の前で演奏していきたいですね。

[Interview:樋口亨]


Sector b


■タイトル:『Sector b』
■アーティスト:類家心平 - SHINPEI RUIKE 4 PIECE BAND
■発売日:2011年9月7日
■レーベル:AIRPLANE LABEL
■カタログ番号:AP-1044
■価格:2,625円(税込)




類家心平 プロフィール】
青森県八戸市出身。
ブラスバンドでトランペットに出会いマイルスデイヴィスに触れジャズに開眼する。
高校卒業後海上自衛隊の音楽隊でトランペットを担当。
自衛隊隊退後2004年にSONYJAZZから
ジャムバンドグループ「urb」のメンバーとしてメジャーデビュー。
「urb」の活動休止後に自身のユニット「類家心平 4 Piece Band」を主催。
2009年6月にファーストアルバム「DISTORTED GRACE」をリリース。
前作より2年たった2011年9月、菊地成孔プロデュースで
2ndアルバム『Sector B』をリリース。
その他「菊地成孔ダブセクテット」、「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN 」、
元「ビート・クルセイダース」のケイタイモ率いる「WUJA BIN BIN」や
「LUNA SEA」のギタリストSUGIZOが率いるユニットにも参加し活躍の幅を広げている。


【ライブスケジュール】
類家心平4Piece Band『Sector b』レコ発記念ライブ (仮)

<日時>
10月17日(月)
18:30開場 19:30開演

<会場>
スターパインズカフェ(吉祥寺)

<料金>
3000円(税込)ドリンク別

<出演>
類家心平4 Piece Band

類家心平
ハクエイ・キム
鉄井孝司
吉岡大輔

菊地成孔 (ゲストDJ)

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