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JJazz.Net Blog Title

My First Jazz Vol.62-浅利史花

Title : 『Green Street』
Artist : Grant Green

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「私の初めてのジャズアルバムはグラント・グリーンの『Green Street』です。

このアルバムとは 高校生の時に出会いました 。私は高校生の時にジャズを始めたのですが 当時サブスクリプションなどなかったので よく学校の近くの TSUTAYA で CD を借りていました 。

そこの TSUTAYA のジャズコーナーが充実していて、しかも1000円で5枚借り入れたので、しょっちゅう行っており、その中の1枚がこの『Green Street』だったわけです。

初めてのジャズアルバムと言いつつ、実はその前からウエス・モンゴメリー やジョー・パス、 ケニー・バレル、 ハーブ・エリス など聴いていて、彼らももちろん大好きなんですけれども グラント・グリーンのギターのトーンは他の誰とも違ういわゆる"ジャズギター"らしい温かくてまろやかな トーンとは全く違い、ソリッドで、ファンキーで、噛み付くようなサウンドがすごく衝撃的でした。

しかもこのアルバムはギター、ベース、ドラムというギタートリオの編成なのですが、グラント・グリーンはほとんどコードを弾いていないんです。それでも物足りない感じは全くなく、メンバー全員のグルーヴ感が素晴らしく、グラント・グリーンのギターもホーンライクでとてもかっこいい演奏です。

この作品はあらゆる面で私のそれまでのジャズギターのイメージを変えました。
当時、グラント・グリーンの影響を受けすぎてずっと単音でソロを弾いたり、全く伴奏しなかったり、そういう時期もありました。
でも だんだんコードを弾くのが下手になってきて、ハーモニーの知識も乏しく、それは後から勉強し直し、今はライブでコードはたくさん弾くんですけど、それでも根っこにはこのアルバムのサウンドがあります。
コードを弾けば ハーモニーを一発で表現でき厚みも生まれとても聴きやすいサウンドにはなるのですが、それに頼りすぎず、甘えすぎず、コードを弾いてる時もこのアルバムのようなグループ感を生み出せるように心がけて演奏しています。

またこのアルバムには「No. 1 Green Street」「Grant's Dimensions」「Green With Envy」など、グラント・グリーンのオリジナルも収録されています。いずれもシンプルなのですが個性的。それもこのアルバムの聴きどころの一つかなと思います。

この作品は私にとって教科書のようなアルバムです。」

浅利史花



My First Jazz

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Title : 『Grant Green』
Artist : Green Street
LABEL : Blue Note
発売年 : 1961年



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【SONG LIST】
01.No. 1 Green Street
02.'Round About Midnight
03.Grant's Dimensions
04.Green With Envy
05.Alone Together







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『Thanks For Emily /浅利史花』2023.4.19発売

新世代ジャズシーンを代表する人気女性ジャズギタリスト・浅利史花 待望のセカンドアルバムがリリース!2020年11月に発売された1stアルバム『Introducin'』はAmazon ジャズデイリーチャートで1週間以上1位ランクインするなど好セールスを記録し、各方面からも熱い注目を集め、ライブやイベント等でも人気の彼女のセカンドアルバムの発売が決定。今作では浅利が尊敬し、伝説の女性ジャズギタリスト、エミリー・レムラーにちなんだセットリストを録音。同世代の気鋭ジャズメンとともに、進化しつつもどこまでも王道なジャズを聴かせる、エミリーに捧げた渾身のオリジナル5曲にカバー4曲、全9曲を収録。


【2ndアルバムリリースツアー】
浅利史花g 壷阪健登p 三嶋大輝b 山崎隼d
ゲスト(6/21公演のみ)曽我部泰紀ts 片山士駿fl

6月9日(金)
静岡藤枝ボディーアンドソウル
open19:00 start20:00
¥4,500

6月10日(土)
愛知名古屋ミスターケニーズ
open18:00 start19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

6月11日(日)
三重松阪ジャズ茶房サライ
open17:30 start18:00
¥4,000

6月12日(月)
大阪梅田ミスターケリーズ
open18:00 start19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

6月21日(水)
東京丸の内コットンクラブ
open18:00 start19:00
¥5,800〜





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浅利史花 (guitar)
福島県福島市出身。5歳頃からクラシックピアノを習う。
中学生の時に、姉と兄の影響でロックに興味を持つ。進学した高校でジャズ研究部に入部。 そこでジャズと出会い、市内のジャズ喫茶『ミンガス』で聴いたグラント・グリーンやジム・ホールの演奏をきっかけにジャズにはまっていく。
2012年に大学進学に伴い上京。在学時より演奏活動を始める。
2015年にはギブソン・ジャズ・ギター・コンテスト決勝進出。2020年にデビューアルバム「Introducin'」(RBW-0018)をリリース。Amazonのジャズ・チャート上位にランクインするなど注目を浴びる。2ndアルバム「Thanks For Emily」(RBW-0026)を4月19日に発売。











Latest Album

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Title : 『Thanks For Emily』
Artist : 浅利史花
LABEL : リボーンウッド
NO : RBW0026
RELEASE : 2023.4.19



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. Thanks For Emily
02. How Insensitive
03. Lonely New Year
04. I Thought About You
05. Routine
06. Go To Bed
07. Samba De Ameijoa
08. Polkadots And Moonbeams
09. Blues For Herb






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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
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