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【わたしとOMA SOUND】Vol.2 小沼ようすけ

【わたしとOMA SOUND】
Vol.2 小沼ようすけ(g)



日本のジャズレジェンド、オマさんこと鈴木勲さんが才能ある若手を発掘、輩出してきた異色のバンド、"OMA SOUND"。ゆかりあるメンバーに「わたしとOMA SOUND」というテーマでコメントを寄せていただきました。


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「僕がオマさんのバンドに入ったのは24歳のとき。
"常に誰とも違うこと、新しいことをやりなさい"と教えてくれた。

脳に浮かんだインスピレーションを即座にプレイに反映すること、考えてしまった時点でリアルタイムではなくなる=フレーズが腐ってしまうこと、オマさんが中心にいるだけで油断してしまったらロスト、もしくは振り落とされそうなハイパワーなグルーヴになりその中に放りこまれ鍛えられる。少しでも音に作為的なものなど嘘があれば見破られ、サングラスの上からでもわかる鋭い眼光がそれを指摘する。

バンドの集中が極地に達し得るあの一秒、一秒クリアに感じられる時間の流れ、何をやってもいい自由な楽園のような世界、あれは何だったんだろうと夢のような終わったあとの余韻、オマさんのバンドに入った若手ミュージシャンが必ず経験する初めての快感。

未熟だった僕はだいたい10回に1回あればいい方だった、そんな経験をさせてもらい後は修行のような日々。オマさんバンドにいた一年間の経験は僕にとって宝物であり、ほんとの自分を見つけるためのスタートになった。

あの渦巻くベースのグルーヴ感、メロディの歌い方、教えてもらった沢山のことが今だに脳裏に焼き付いているのは、それだけ僕らのことを大事に思い本気で教えてくれたからなんだと思う。

オマさんには本当に本当に感謝しています。」

小沼ようすけ


JJazz.NetのSHOPページでは特別番組「鈴木勲 OMA SOUND を語る」の貴重なインタビューをパッケージし、販売しています。番組では紹介できなかったエピソードが収録されている他、OMA SOUND年表もセットになっています。

JJazz.Net SHOP


【わたしとOMA SOUND】アーカイブ

vol.1織原良次 



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【小沼ようすけ】(g)
秋田県出身。14才でギターを始める。1995年、ヘリテージジャズギターコンペ世界三位を皮切りに注目を集め、1999年ギブソン・ジャズ・ギター・コンテストで優勝。プロ活動を開始。2001年、「nu jazz」でSony Musicよりデビュー。Rock、Soul、R&Bから影響を受けたグルーヴ感溢れるジャズを展開。初のNY録音となる4作目「The Three Primary Colors」でリチャード・ボナ(bass)と共演し、彼から奏でられたあたたかい音色、広大さ、美しさに感銘を受けこれまで使用していたピックを捨てフィンガー・ピッカーに転向。2006年より東京から湘南に拠点を移し、海の側でのライフスタイルを表現することに傾倒したアルバム「Beautiful Day」,カリブのリズム"グウォッカ"をフィーチャーしたアルバム「Jam Ka」で自然要素を含んだ独自の世界感を表現。2014年、ベスト盤を含んだ9作目となる「GNJ」をT5Jazz Recordsからリリース。ジャンルの壁を越えて活動、常に進化する奏法、常に進行形である音楽性、まさに唯一無二なギタリストである。




【今後の予定】
9/24(Wed) 鈴木勲 スペシャル
神奈川 横浜JAZZ SPOT 「DOLPHY」
18:30open 19:30start
鈴木勲(b) 井上銘(g) 本田珠也(ds) 小沼ようすけ(g)

小沼ようすけLIVE情報


小沼ようすけ Official Site
http://www.yosukeonuma.com/


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