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金伯英 (p) - 『扉をひらく』

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金伯英 (piano)


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Open The Green Door
 レーベル:DIW
 リリース:2005年5月20日
 製品番号:DIW631

ARTIST : 金伯英 (piano)
TITLE : 扉をひらく


JJazz.Net"VOICES"は毎週、最新メッセージをお送りします。今回は5月20日にデビューアルバム『Open The Green Door』がリリースされる実力派若手ピアニスト、 金伯英(キム・ハクエイ)さん。シドニーでの修業時代、そこでの大きな「経験」について語って頂きました。


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僕にとって過去10年余に渡るオーストラリア、シドニーに於ける経験は僕の音楽に計り知れないほどのインパクトを与えてくれました。中でもシドニー大学音楽院でのマイク・ノック(ピアニスト、作曲家 - ECM やDIW等から作品を発表)との出会いは一生涯の宝となりました。


彼の音楽に対する姿勢、それはあたかも「毎回の演奏が人生最後の演奏だ」と言わんばかりの集中力とオーラを放つものであり、それまでの僕の音楽観を根本から覆すものでした。優しく気さくな笑顔とは裏腹に、ひとたび音楽の事になると彼の辞書にもはや妥協という言葉は存在しませんでした。 それが彼自身の演奏であろうと僕の演奏であろうと..


容赦なく突き刺さる師の厳しい言葉に、僕も感情的になってしまう場面も時折ありましたが、彼の言葉をそして何よりも彼の音楽に対する姿勢を信じて、結局は大学在学4年間彼を感動と葛藤の中で師と仰ぎました。


昨年、日本に帰る前にシドニーで録音した『Open The Green Door』 にもその頃の思い出が沢山詰まっています。「Green」は僕にとってオーストラリアを思い起こさせる色であり、「Open the door」すなわち、扉を開くということは未来(期待と不安)を意味します。


このアルバムで僕が体験した数々の「体験」を皆様と一瞬でも共有できれば、そして。皆様の扉が開くきっかけとなりましたら幸いです。


Hakuei Kim


[[[ 金伯英 PROFILE ]]]


1975年5月6日、 京都市 に生まれる。
5歳の頃からピアノのレッスンを始める。


高校在学中に、ブリティッシュロックに影響を受け、バンド活動を始め、1994年にはティーンズミュージックフェスティバル札幌に於いて、「ベストキーボーディスト」を受賞。高校卒業後、オーストラリアに向かい、ジャズピアニストのクリス・コーディー氏(NAXOS等から作品を発表、現在フランスにて活動中)に出会い、ジャズや即興音楽の世界を紹介され、ジャズミュージシャンを志す。


シドニー大学音楽院ジャズ科のオーディションに合格後は、過去にECMDIW等のレーベルに作品を発表している、マイク・ノック氏に4年間師事し、氏の音楽観に多大な影響を受けた。他にも、レニー・トリスターノセロニアス・モンクバド・パウエルチック・コリアキース・ジャレット等にも、多々影響を受ける。又、同大学在学中には奨学金も受賞した。在学中には、数々のミュージシャンとの共演や、レコーディングに参加し、ジャズを中心に、ラテンやアフリカンのミュージシャン達とも交流を深めた。


最近では、サキソフォニストのニック・バウドの2003年録音『ARRIVAL』に参加し、自曲も3曲提供し、作曲家としての一面も反響を呼んだ。


2004年帰国。7月に上京し、音楽活動を開始する。
スイングジャーナル2005年4月号で「New Star」として紹介される。
2005年5月デビューアルバム『Open The Green Door』をリリース。


金伯英 HP





[[[ WORKS ]]]


diw631.gif

Open The Green Door / 金伯英


2005年5月20日
DIW631
DIW






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