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Akoya Afrobeat - 『Akoya Afrobeat / Wahala』

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Akoya Afrobeat / ヨシ・タケマサ

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P.D.P.
 レーベル:RUDIMENTS
 リリース:2007年7月1日
 製品番号:RMTCD004

ARTIST : Akoya Afrobeat / ヨシ・タケマサ
TITLE : Akoya Afrobeat / Wahala


JJazz.Net"THE SONG"では毎回、色々な方に「大切な曲」について語って頂きます。
今回は、2007年7月1日に2ndアルバム『P.D.P. (PRESIDENT DEY PASS)』をリリースされるAkoya Afrobeatのメンバー、ヨシ・タケマサさんにお話を伺いました。


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『Akoya Afrobeat / Wahala』


Akoya Afrobeatにとって大切な曲を1曲挙げるとすると
「Wahala」という曲です。


この曲は、今回のアルバム『P.D.P.(President Dey Pass)』の中で1番古い曲で、2004年3月頃の作品です。この曲によって、僕らの音楽の特徴である1曲の中で2つ以上のリズムをDJがレコードを繋ぐように展開していくスタイルが生まれました。アフロビートの創始者Fela Anikulapo KutiのEgypt80の影響を強く意識した初めての試みでした。


それに、この曲によってもう1つの大きな繋がりが出来ました。
日本の皆さんに、僕たちの音楽を聴いていただける場を提供していただいた「Rudiments」の箕輪さんにお会いできたことです。「Wahala」のデモを録った後、日本にいる僕らの友達に聞いてもらい箕輪さんと、「Wahala」のリミックスをお願いした"Kinka"さんを紹介してもらう機会をもらいました。この曲によって生まれた2つの繋がりは、Akoya Afrobeatにとってとても大切なものとなりました。今回のアルバム『P.D.P.』には、この「Wahala」以降生み出されていった僕たちの大切な曲が収録されています。Akoya Afrobeatの音楽が皆さんにとって大切な曲に成れればと願っています。


Yoshi Takemasa(Akoya Afrobeat)




[[[ Akoya Afrobeat PROFILE ]]]


2002年にニューヨークで結成。
アフリカン〜アフロキューバン〜ジャズ〜ファンクを融合した音楽"アフロビート"を演奏する、南アフリカ・日本・ナイジェリア・ベニン・アメリカからの個性あるメンバーで構成される多国籍大所帯バンドである。


アフロビートの創始者Fela Kuti(フェラ・クティ)のようにAkoya Afrobeatはどのパフォーマンスにおいてもダンスフロアでの狂乱を常に新しいレベルへと導いている。Akoya AfrobeatのサウンドとコンセプトはFela KutiのEgypt80にリンクしており、政治的なアクティビズムを自らの音へ取り入れることを恐れていない。そして、彼等の表現する様々なジャンルを融合した、うねるホーンラインと緻密でタイトなリズムと合わさって広がりをもったダンサブルなサウンドからも分かるように、彼等のメッセージが意味するところは「分離」ではなく「統合」であり、彼等の存在自体がまさに、人種が融合している都市「ニューヨーク」を表現している。


ベニン出身でリードヴォーカルであるKALETA は、ギターリストとしてFela Kuti&Egypt80やキング・サニー・アデとともに活動してきた経歴を持ち、彼のアフロビートにおいての豊かな経験は、Akoya Afrobeatに多大な音楽的影響力を与えている。彼のヴォーカルはナイジェリアの主要語であるヨルバ語とピジン英語、様々なベニンの方言で歌われ、その独特の歌唱法はリスナーの耳に焼き付くものといっても過言ではないだろう。


バンド結成時のメンバーでもある日本人のヨシ・タケマサは、セドリック・ブルックス、アンティバラス、DJ Logicとも共演した経験を持つパーカッショ二ストで、Akoya Afrobeatの中心的存在となっている。


2004年6月にリリースされた彼等のデビューアルバム『INTRODUCING THE AKOYA AFROBEAT ENSEMBLE』(日本では2005年8月リリース)は、各方面から好評を得ており、ニューヨークを拠点とし、世界中で活躍するDJ、フランソワ・ケヴォーキアンなどもフロアでプレイしている。また、同じくニューヨークをベースに活動する、音楽/映像集団MODIBA PRODUCTIONSによって企画されたスーダン救済の為のオムニバス『VA/THE AFROBEAT SUDAN AID PROJECT(ASAP)』には、トニー・アレンアンティバラスキザイア・ジョーンズ等と並んで参加している。ライブ活動は、Montreal JazzFloyd FestivalJoshuaTree Festival等に出演、好評を博してきた。


AKOYA AFROBEAT HP




[[[ WORKS ]]]


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AKOYA AFROBEAT / P.D.P. (PRESIDENT DEY PASS)


2007年7月1日
RMTCD004
RUDIMENTS




[[[ ABOUT "P.D.P" ]]]
 2nd Albumとなる『P.D.P(President Dey Pass)』では、このアルバムの始まりに相応しい「AWA L'AKOYA」のような儀式的な雰囲気をも醸し出すグリーティングトラックや、今年で没後10年となるフェラ・クティに捧げるトラック「FELA DEY」、先行12インチシングルカットされ、ワールドミュージックとして聞き込むだけに留まらず、ダンスフロアをも沸き上がらせている「B.F.B.F」、ジャマイカレゲエの革新者であり、サックスプレイヤーとしてもその名を馳せるセドリック・ブルックスをゲストに迎えた「JE JE L'AIYE」などグルーヴ感に富んだ、メッセージ性の濃い長尺のトラックも収録し、且つ、サウンドエンジニアにはMedeski Martin & Woodsのエンジニア トム・カム−ソを起用し、聞き応えのある一作品へと仕上げている。
 1st Albumから待つこと3年の間に制作されたこのアルバムからは、Akoya Afrobeatのサウンドクオリティが上がっていること、そして、フェラ・クティ&エジプト80やキング・サニー・アデとともに活動してきた経歴を持つ、カレタのユニークなスタイルで歌われるリリックからは、世界が今日も問題を孕んだまま動いているということがリスナーへ届くことは間違いないだろう。
 このアルバム『P.D.P(President Dey Pass)』のアートワークを手掛けたのは、フェラ・クティのオリジナルペインターであったレミ ハリオク。今も衰えることなく異彩を放ち続けている彼のセンスが、Akoya Afrobeatの作り上げる世界感と一体となり、より一層インパクトのある作品となっている。






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