ARTIST : Max Cole (guitar, keyboard, vocal)
TITLE : starcharts
JJazz.Net"VOICES"では毎回、様々なアーティストからの最新メッセージをお届けしています。今回は、2007年7月25日リリースのアルバム『starcharts』が話題のマルチプレイヤー/シンガー、Max Coleさんへのインタビューです。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Q. アルバム『Starcharts』の音楽的なコンセプトなどがあったら教えてください。
ーーー 『Starcharts』は星座表をヒントにしているんだ。チャートは音楽に置き換えてみると、バンドで演奏する楽譜となり、星座の周りを旅するための地図というわけなんだ。サン・ラの宇宙船は彼らが演奏する特別な和音が推進力になっていた。それは他の次元への入口の鍵を開けたんだよ。
Q. あなたが受けた音楽的影響を教えてください。
ーーー 『Starcharts』は、様々な影響を受けているよ。
例えばDomu、そしてMadlibやJ Dilla、Seiji、 Degoのようなプロデューサーたちから。さらにオールド・スクールのアーティストからもだね。
例えばMax Roach、Abbey Lincoln、Patato、Paul Jackson、Edwin Birdsong 。そして彼らのドンでもあるSun Raは僕にすばらしいインスピレーションを与えてくれた。
ヴォーカルに関して言えば、Sam Cooke、Al Green、Curtis Mayfieldなどのソウル・ブラザーたちから影響を受けているよ。特にMarvin Gayeなんかは、まさにアンタッチャブルだね!
Q. 最も好きなアルバムを教えて下さい。
ーーー 長いリストになるな...(笑)
とりあえず、ランダムにあげてみると、
・Sun Ra 『Lanquidity / Sleeping Beauty』
・Quasimoto 『The Unseen』
・Brian Bennet 『Voyage』
・Tortoise 『Millions Now Living』
・Theo Parrish 『Parallel Dimensions』
Q. キーボードをメインに演奏すると聞いていますが、他の楽器を演奏したりしますか?
ーーー 実際は主にギターを弾いているんだ。ギターを通じて音楽の理論を学んだってくらいね。そして自然と、ベース、ドラム、バス・クラリネットなどもやるようになっていった。すべて得意という訳ではないけど(笑)
ウマくなるには毎日熱中して練習しなくてはいけないから・・・いくつかの楽器はまだまだだよ。
Q. あなたを中心としたバンド"Max Cole+Planet Rescue"のメンバーと、それぞれの担当楽器を教えて下さい。
ーーー "Max Cole+Planet Rescue"は、
・Rich Spaven (drums)
・Gary Wicks (bass)
・Ben Hadwen (bass clarinet/baritone)
・Graeme Blevins (sax/flute)
・Sam Crowe (keys)
・Pedro Campolina (percussion/berimbau)
・Nick Wilson (reer to reel/effects)
・Max Cole (vocals/synth effects)
Q. Ben WestbeechのライヴをPlanet Rescueでサポートされたりしていますが、彼のライヴの時はいつもPlanet Rescueでサポートしているんですか?
ーーー 昨年のジャイルス・ピーターソン主催のIndependent Mixで一緒にやった。Planet Rescueバンドはツアーに行くには人数が多すぎるのがちょっと問題なんだ。だから、Ben Westbeechをそう度々一緒にやっている訳ではないんだ。でも、またやりたいね。前回はとても楽しかったからね。
Q. 現在、音楽的にどのようなことを目指しているのですか?
ーーー 最近は多くのブラジリアン・ミュージックを聞いているんだ。Totonho、Dom Um RomaoやHermeto Pascoalなどのブラジリアン・ア−ティストをね。そしてboogie、discoやjazzなんかも。
そう、そんな流れに沿って、Planet Rescueと一緒に書いた新しいトラックがいくつかあるんだ。ビートの部分を完成させなきゃいけないんだけど...。
Q. ライブを行なう計画はありますか?
ーーー ライブは大好きなんだ。
今のところフル・ライブバンドの活動はしばらくないけど、今年の後半には再開する予定だよ。
Max Cole
[[[ Max Cole PROFILE ]]]
マックス・コールはキーボードやギターを中心としたマルチ・ミュージシャンであり、ヴォーカリストでもあり、クラブ音楽の専門誌『Straight No Chaser』のジャーナリストでもある。
UKの「WAH WAH 45s」(最近ではクラブで話題のAORを奏でる謎の2人組「Talc」で話題のレーベル)から2005年、シングルEP『Mo High』でデビュー。ジャイルス・ピーターソンのBBCラジオ番組「World Wide」の年間シングル・チャートにて14位と高評価を得る。
2006年、WAH WAH 45s初のCD作品であるレーベル・コンピレーション『Underground Hits And Exclusive Bits』へ「Ay Calor」を提供。同年、デビュー・アルバム『Starcharts』をリリース。
2007年7月、今では入手困難な『Mo High』を初CD化してボーナス・トラックにおさめた『Starcharts』の国内盤を発売。ジャイルス・ピーターソンが「2006年アルバム・オブ・ジ・イヤー」に挙げ、ボノボいわく「Incredible」、クァンティックいわく「Amazing」とまで言わしめた傑作が遂に日本デビュー!!
[[[ WORKS ]]]
2007年7月25日
PUCY1064
Flavour Of Sound