ARTIST : 瀧澤賢太郎(dj / producer)
TITLE : ELTON JOHN / Your Song
JJazz.Net"THE SONG"では毎回、色々な方に「大切な曲」について語って頂きます。
今回は、9月に新作『Heart to Heart』をリリースしたばかりの瀧澤賢太郎さん。新作にもカバーが収録されているエルトン・ジョンのあの名曲への想いを伺いました。
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『ELTON JOHN / Your Song』
大切な曲、それは僕にとって人生のターニングポイントに常に存在してくれているものです。音楽を始めた時。初恋の相手に思いを伝えて初めての彼女ができた時。学生時代に大きな試練にぶつかった時。今やっている音楽に出会った時。大事な仲間を失った時。など、それは、いままで数多くありました。
そんな、数多くある大切な曲の中でも、
自分にとって、とても大きな存在である楽曲は、
Elton Johnの「Your Song」です。
この曲は、小さな頃から親の影響で何気なく耳にしていたのですが、ちゃんと曲として聞いたのは中学時代。当時の僕はこの曲を聞いた瞬間に「なんてメロディーなんだっ!」と思ったのを覚えています。と同時に、英詩はわからなかったのですが、なんだか自分の気持ちがすごく優しくなったような、いままで抱いたことのない感情を持った気がするのを今でも覚えています。
普段、僕が曲を作る時は、まず自分が興味を持っていることや、気持ちを、音楽という形で表現したい、という欲求から作りはじめます。曲と何日も何日も向かい合って、「この曲に、何かしらの意志をもたせたい。聞いてくれる人にとって特別な感情を与える存在になって欲しい。」と思いながら、曲を突き詰めていきます。
そんな時、小さい頃の僕が、Elton Johnの「Your Song」から受けた体験は、少なからず影響していると思います。自分にとっての自分の曲は、心の核の部分から色々な経験や影響を投じて産み出すもの。言うなれば自分の子供みたいな存在だと思っています。当然、楽曲完成後は大きく評価されて欲しいと思いますし、その曲が他人に影響を与える存在であって欲しいと願います。そう考えると、自分も一人の音楽家として、世界中に多大な影響を与え続けるElton Johnの「Your Song」には限りない尊敬と共にジェラシーとも言える感情をも持っています。いつか、こんなメロディーを作ってみたい、そう思います。
そして、恐れ多くも今回の自分のアルバム『Heart to Heart』でElton Johnの「Your Song」をカバーしました。これだけの名曲をいかに自分の色で表現するかという大きな挑戦と課題を自身に課す意味でも、この曲をカバーしようと決めました。トライする曲が名曲であればあるほど、自分の実力を客観的に判断出来ることにつながる気がしたからです。
ヴォーカリスト選定も悩みました。結果として、ヴォーカリストには今年の夏前くらいに、僕がプロデュースで参加させて頂いたRyoheiさんを迎えました。僕は、制作活動を続けていく中で、常に自分にとっての理想のヴォーカリスト像を思い描いていました。そんな中、たまたま仕事で出会ったRyoheiさんの声質、グルーヴ感、存在感、そして暖かさ。どれをとっても、自身の理想の男性ヴォーカリスト像と重なりました。
加えて、僕は、普段曲作りをするにあたっては、できるだけ同じ目線を持った人と共に作品を作りたいと思ってます。それは自分にとって、曲に意志を吹き込むための大事な要素だと考えているからです。Ryoheiさんは年上の方なのですが、内面的に年下の僕に対しても同じ目線で接してくださる方で、結果的には、自分が思い描く「Your Song」を作れたかな??と思っています。
僕が、今回カバーした「Your Song」が、リスナーの方にとってオリジナルの「Your Song」とは別の存在になり、耳にしたそれぞれの人にとっての"大切な曲"になれば良いなと、願っています。そして、実際カバーをしてみて、あらためてこの偉大なメロディーの凄さを痛感しました。この素晴らしいメロディーを生み出したElton Johnに敬意を払いたいと思います。
瀧澤賢太郎
[[[ 瀧澤賢太郎 PROFILE ]]]
DJ / ミュージシャン / プロデューサー。
東京都出身。27歳。
小学6年の頃にハウスに触れ、中学2年生で打ち込みを始める。19歳の時にDJを始めたのをきっかけに、本格的にハウストラックを制作しはじめる。
2003年、22歳の時に当時全くの無名ながらリリースした1st EPが、都内クラブ&渋谷レコードショップを中心にスマッシュヒット。同時期に、福富幸宏氏がレジデントDJを務める青山LOOPの看板イベント「a new dimension」へ参加が決定。
2004年、23歳でデビューアルバム『Impressive Time』をリリース。一躍ハウス界期待の次世代DJ/クリエイターとして注目を浴びた。2005年11月には、リミキサーに福富幸宏、Little Big Bee、STUDIO APARTMENT、DJ KAWASAKI、Agora Rhythm等を迎えた『Impressive Time Remixes』をリリースした。
そして2006年、日本の老舗ハウスレーベル「フラワーレコード,/a>」へ移籍。Naked MusicのLisa Shaw、Karin、Medby、吉澤はじめ、池田憲一 (Root Soul) らをゲストに迎えた2nd Alubm『Gradual Life』をリリース。2007年1月には、「Gradual Life Tour Final」@渋谷club asiaで、club asiaの動員記録を塗り替えるという金字塔を打ち立てた。
現在では、プロデュース/Remixを中心に制作活動しつつ、DJとしても、ハウス界期待の若手DJとして、都内を中心に月に4本のレギュラーを持ち活躍中。
そして、2007年9月Lisa Shaw、Ryohei、arvin homa aya、Karin、raythought(JAZZYSPORT)、JABBERLOOP、Trans Of Life、Jade(romantic couch)をゲストに迎えNew Alubm『Heart to Heart』をリリースした。
→瀧澤賢太郎 HP
[[[ WORKS ]]]
『KENTARO TAKIZAWA / Heart to Heart』
2007年09月26日
FLRC55
flower records
[[[ LIVE INFORMATION ]]]
■■■ CLUB ASIA MEETS FLOWER RECORDS
■■■ "HEART TO HEART"
■■■ KENTARO TAKIZAWA NEW ALBUM RELEASE PARTY
[[ Brightest Zone ]]
DJ:KENTARO TAKIZAWA
森田昌典(STUDIO APARTMENT)
DJ Isoroqu(Too Rooms)
LIVE:KENTARO TAKIZAWA
feat.Ryohei、arvin homa aya、Karin
raythought(JAZZYSPORT)、Jade(romantic couch)
JABBERLOOP、Trans Of Life
[[ Darkness Zone ]]
DJ NORI、福富幸宏、高宮永徹
立川マジックバンド渋谷出張所
(永井顕太郎、古賀亮平、松林(珍屋)、中野友貴)
日時:11月24日(土) 23時OPEN
場所:SHIBUYA CLUB ASIA
料金:¥3,000(1D)、¥2,500(1D)W/F、¥2,000(1D)Advance
¥2,000(1D)Flower Mail Members
前売り取り扱い:cisco / manhattan / disk union / Technique / Jet Set
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■■■ KENTARO TAKIZAWA
■■■ DJ SCHEDULE
10月13日@京都 Collage with 沖野好洋,福富幸宏,arvin homa aya,Karin
10月20日@青山 LOOP with 福富幸宏、富田恭弘
11月03日@郡山 DOOZ with arvin homa aya,Karin
11月10日@立川 OND
11月11日@静岡 FOUR With arvin homa aya
11月16日@福岡 kiethflack with arvin homa aya,Karin
11月17日@佐世保 Dazzle Puzzle with arvin homa aya,Karin
11月30日@札幌 Sound lab Mole
12月7日@名古屋 JB'S with arvin homa aya