Title : 『Stone Flower』
Artist : Antonio Carlos Jobim
僕の初めてのジャズアルバムはボサノバのアントニオ・カルロス・ジョビン『Stone Flower』です。
当時僕は15歳。大阪の南部にある実家から難波にあるヤマハの"なんばセンター"にシンガーソングライターの卵として色々習いに通ってました。帰り道にアメリカ村の三角公園の路地を少し入った2階に見つけたLP屋さんでこのアルバムを手に取りました。
錆色のアンバーがかったジャケットは、黒いスーツを着たオールバックの白人の男性が煙草を吹かしていて、実家の自分の部屋でプレイヤーに針を落として聴いた時、衝撃を受けました。
淡々とした声。ノンビブラート。ナチュラルなのになんだコレ、"この響き!" "このコード!" "転調もどうやらいっぱい行われているぞ!" そんな驚きの連続。
それから後に彼の「イパネマの娘」や「wave」といった名曲を知ることになるわけですが、このLP屋さんで買ってきたマイルス・デイヴィスやビル・エヴァンス、ウイントン・ケリー、セロニアス・モンク、そんな色んなレコードをプレイヤーに針を落としては「なんだこれは!」針を落としては「なんだこれは!」それを繰り返していたのを憶えています。
このジョビンの『Stone Flower』は、後から知ったのですが、アメリカのミュージシャン達と制作しているんですよね。ロン・カーターやジョー・ファレル、ヒューバート・ロウズ、そしてブラジルの仲間、アイアート・モレイラなんかも参加しているすごい作品。
そういう意味ではアメリカというフィルターを通したアルバムで、本来のアントニオの世界観とは少し違うんだけれど、ちゃんと彼自身の色濃い個性も携えてる不思議な調和のとれた作品。当時は非常に大人っぽい印象を持ちました。
このアルバムを聴きながら、遠い街の白壁のペンキが、風が吹いてポロポロと落ちるような、そういう光景を想像していました。そして会えない人に想いを募らせるような、そんな気持ちを膨らませていました。
僕は今も彼の背中を追って、曲を作る時にはメロディーと歌詞。目に映るそういう景色。 そこにいる人の何か。そんなイメージを言葉で書き落としながら曲を書く癖が今も続いています。
大江千里
大江千里デビュー40周年記念アルバムがリリース!
POP時代の名曲のJAZZリメイクと新曲で構成した
大江千里デビュー40周年記念アルバム『Class of '88』がリリース。
1983年5月21日にEPIC・ソニーよりシングル「ワラビーぬぎすてて」、アルバム『WAKU WAKU』でデビューしてから今年5月に40周年を迎える記念アルバムとして、POPS時代の名曲のセルフカバーと新曲で構成された"NEW SENRI JAZZ"アルバム。
Matt Clohesy (b)、Ross Pederson (ds)を迎えて、ブルックリンのThe Bunker Studioでレコーディングが行われた。
40th Anniversary Celebration
『大江千里 Premium Piano Concert "Door Number YOU"』
【8/29(火) 北海道・札幌】
時間︓開場 / 18:30 開演 / 19:00
会場︓ペニーレーン 24
〒063-0804 北海道札幌市西区二十四軒4条5丁目5-21 Tel 011-644-1911
主催︓WESS
【9/1(金) 東京】
時間︓[1st Stage] 開場 / 15:00 開演 / 15:30 [2nd Stage]開場 / 18:30 開演/19:00
会場︓紀尾井ホール
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町 6-5
主催︓RENAISSANCE CLASSICS
協力︓ディスクガレージ
【9/2(土) 兵庫・西宮】
時間︓開場 / 13:15 開演 / 14:00
会場︓兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール(西宮公演)
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町 2-22
主催︓RENAISSANCE CLASSICS
協力︓夢番地
【9/3(日) 広島】
時間︓開場 / 17:30 開演 / 18:00
会場︓Blue Live 広島
〒734-0011 広島県広島市南区宇品海岸 3 丁目 12-69 Tel.082-250-5522
【9/5(火) 福岡】
時間︓開場 / 18:00 開演 / 18:30
会場︓電気ビルみらいホール
〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1−82
主催︓BEA
追加公演 【9/6(水) 東京】
時間︓開場 / 18:30 開演/19:00
会場︓紀尾井ホール
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町 6-5
主催︓RENAISSANCE CLASSICS
協力︓ディスクガレージ
大江千里
1960 年生まれ。1983 年にシンガーソングライターとしてデビュー。
「十人十色」「格好悪いふられ方」「Rain」「ありがとう」などヒット曲が数々。
アルバム「APOLLO」でオリコン1位。渡辺美里「10 Years」 「すき」、松田聖子「Pearl-White Eve」、光 GENJI「太陽がいっ
ぱい」などの提供曲でも知られる。
2008 年ジャズピアニストを目指し渡米、NY の THE NEW SCHOOL FOR JAZZ AND CONTEMPORARY MUSIC に
入学。2012 年、大学卒業と同時に自身のレーベル「PND Records」を設立。
同年 1st アルバム「Boys Mature Slow」でジャズピアニストとしてデビュー。
2015 年、渡米からジャズ留学、大学卒業までを記した著書「9 番目の音を探して」(KADOKAWA)を発表。
2016 年夏、初のジャズヴォーカルアルバム『answer july』を発売。アトランタジャズフェステイバル、デトロイトジャズフェステイバル、
アルバニアジャズフェスティバルなどにソロピアニストとして参加。
2018 年には、デビュー35 周年記念として『Boys & Girls』を発売。
2019 年に「Hmmm」を Ari Hoenig[アリ・ホニック](Dr) Matt Clohesy[マット・クローへジー](B)とのトリオで制作。
このアルバムが全米ジャズラジオ局のオンエアチャートを示す「JAZZ WEEK」で 39 位(2020 年 3 月 9 日付)を記録。
2022 年 6 月、全米1の音楽フェステイバル「Summerfest2022」にトリオで参加。
2022 年 11 月、初のレシピ本「ブルックリンでソロめし︕」(KADOKAWA)を発売。
朝日新聞、ニューズウィーク日本版にてコラム連載中。NY ブルックリン在住。
2023 年 5 月 24 日に 40 周年記念アルバム『class of ʻ88』発売。
8 月 29 日からニューアルバムを引っ提げてのジャパン・ツアー40th Anniversary Celebration『大江千里 Premium Piano Concert "Door Number YOU"』を行う
【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
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500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
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