feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

小野晃 (g) - 『循環するエネルギー』

onoakira.jpg

小野晃 (guitar)


Senti.jpg

Re-member
 レーベル:Art of spirit(s)
 リリース:2005年04月11日
 製品番号:AOS0000

ARTIST : 小野晃 (guitar)
TITLE : 循環するエネルギー


JJazz.Net "Somebody" では毎回、色々な方に「大切な人」について語って頂きます。今回は、2003年4月、『Re-member』をリリースされた、ギターリスト小野晃さんに伺いました。


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


初めて、ホールでインプロビゼーション・ソロ・コンサートを行った時の事です。


そのホールでの演奏は初めてで、リハーサルの時、自分のピアニッシモが、客席後方まで届いていないように感じました。

しかし、コンサートが始まり、最初の一音を弾くと、まるで、客席へ吸い込まれていくように、音は飛んで行きます。


私には、オーディエンスの、音楽を求めるエネルギーの粒子が、波のようになって、音を運んで行っているように感じられました。


そして、ホール全体へと広がって行った音は、オーディエンスのエネルギーを乗せて、再び、私を通過し、音楽の源泉へと戻り、次なる音を生み出します。


その循環の中で、音のエネルギーは、より密度の高いものへとなり、頭がクラクラする程のエネルギーを感じながら演奏していましたが、その、光に溢れたエネルギーは、私が、音楽に対して求めていたものであり、私の感じていた、音楽の本質でもありました。

音楽が生み出される瞬間に立会い、私と同様に、「聞く」という行為で参加し、共に、その音楽を分かち合ってくれるオーディエンスの存在は、私にとって、とても大切な存在です。


小野晃


[[[ 小野晃 PROFILE ]]]


栃木県佐野市出身
1973年3月20日生まれ

・高校在学中にギターを始め、地元のジャズスポットで、演奏活動をする。
・高校卒業後、スタジオミュージシャンを目指し、ヤマハ音楽院へ入学。参加していたバンドで、コンサートツアー、録音などを経験するが、ジャズに興味を持ち、1年半で音楽院を中退。
・その後、自己のトリオやセッション等で、都内のライブハウス、ジャズクラブを中心に活動。ジャズフェス等のイベントに参加。当時は、フリー・アバンギャルドな音楽を好み、演奏する。
・自身の音楽活動に行き詰まりを感じ始めた頃、クラシック・ギターに興味を持つ。しかし、クラシック・ギターを弾いたことが無かったので、それまでの音楽活動を中止し、(有)ヴァージンに所属し、音楽の仕事をしながら、クラシック・ギターを練習する生活を5年間続ける。


2002年、(有)ヴァージンより独立し、レーベル「Art of spirit(s)」を設立。


2003年4月に、ギター・ソロ・アルバム『Re-member』をリリースし、コンサート・ホールを中心に、クラシック・ギターを使用したインプロビゼーション・ソロ・コンサートを行う他、クラシックのリサイタルコンサートを行う。


2005年4月に、山岡美香(vo)とのデュオアルバム『CHAMBRE』を、Art of spirit(s)よりリリースするとともに、ギター・ソロ・アルバム『Re-member』のディストリビューションをスタート。


現在は、ソロ・インプロビゼーション~ジャズ~クラシックのコンサート、録音等を行う。


小野晃 HP


[[[ WORKS ]]]


Senti.jpg

Re-member / 小野晃


2005年04月11日
AOS0000
Art of spirit(s)


[[[ LIVE INFOMATION ]]]


【10月8日】
中野渡章子(vo)、小野晃(g)
横浜ジャズプロムナード/ル・タン・ペルデュ 


【10月15日】
栃木県足利市「Ashikaga all town Concert Vol.3」
小野晃 クラシックギター・ソロ・コンサート~ジャズ&クラシック
場所:昭和カフェ
問合せ:0284-44-192(昭和カフェ)






この記事のトップへ↑

アーカイブ