かみむら泰一 (sax)
『A Girl from New Mexico』
レーベル:East Works Entertainment
リリース:2005年8月10日
製品番号:EWCD2010
ARTIST : かみむら泰一 (sax)
TITLE : ボストンのサントスおじさん
JJazz.Net "Somebody" では毎回、色々な方に「大切な人」について語って頂きます。今回は、かみむら泰一さんに伺いました。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
90年代中頃
私がアメリカのボストンに渡って、まだだれも現地の人と知り合いになっていない頃のこと。
近所のピザ屋の隣に、アンティークの雑貨屋があり、入り口に座って近所の人によく声をかける元気な黒人のおじいさんがいた。
おじいさんの名はサントスという。
愛敬のある真っ黒な顔に白いベースボールキャップが似合っていた。
ある日英語もろくに話せない東洋人のわたしに声をかけてきた。
それ以来よくそこに出入りするようになった。
雑貨屋にはいろいろな人が出入りするので自然と少しばかり英語が話せるような気になった。
サントスは昔、トロンボーンを吹いていたらしくジャズはめちゃくちゃ詳しい。
家にはかなりのレコードコレクションがあると人から聞いた。
結局一度もお邪魔する機会がなかった。
ある日雑貨屋でジャズの演奏があるという。
サントスにお前も楽器を持ってこいといわれ喜び勇んで出かけていった。
ベース、ピアノ、サックスの若いプレーヤーが演奏しに来ていた。
近所の人が食べ物を持ち寄っての休日のパーティーの始まりだ。
演奏に参加する。
この演奏がボストンの初セッションだったと思う。
演奏後、「お前のサックスは、音がいい」とか「耳がいい」とサントスに褒められ、認められた気がして嬉しかった。
その後ボストンにはしばらくいたが、会うたびに「プレイの方は、どうだ」と声をかけてきてくれて、一緒にピザを食べながら話をした。
かみむら泰一
[[[ かみむら泰一 PROFILE ]]]
1964年 東京生まれ。
15歳よりサックスをはじめる。
山口真文氏、須川展也氏、大室勇一氏に師事する。
1986年東京芸術大学別科卒業。
1985年ジョージ大塚グループのメンバーとしてプロデビュー後、大給桜子グループ、松石一宏グループで活動。
1996年ボストン・バークリ-音楽大学より奨学金を受け入学。ジャズ理論、作曲、即興を学び、同音楽院を卒業。
ニューヨークに活動の場を移し、リー・コニッツ、クリス・チークに出会い、特にデューイ・レッドマンには多大な影響を受ける。
滞在中に2枚の自主製作CDのレコーディングを手掛ける。
2000年7月に帰国。
2001年、島村ミュージックスクールの講師を勤めながら自己の音楽活動に取り組む。
自己の音楽表現の幅を広げるためにいくつかのバンドを立ち上げ、横浜ジャズ.プロムナードに参加。
2002年より代官山音楽院の講師を務め、2005年8月にはイーストワークスより「A Girl From New Mexico」をリリース。
→かみむら泰一 HP
[[[ WORKS ]]]
『A Girl from New Mexico / かみむら泰一カルテット』
EWCD2010
East Works Entertainment
[[[ LIVE INFOMATION ]]]
【12月 1日(木)】
飯尾登志リーダーライブ オリジナル
場所:レッドペッパー(新橋)
【12月7日(水)】
かみむら泰一Trio オリジナル
場所:上町63(横浜)
【12月15日(木)】
かみむら泰一&藤原大輔 インプロ
場所:グッドマン(荻窪)
【12月18日(日)】
遠藤さやクリスマスライブ クリスマスライブ
場所:水戸京成ホテル(水戸)
【12月21日(水)】
南本咲子グループ オリジナル&スタンダード
場所:Flying Tea Pot(江古田)
【12月23日(金)】
かみむら泰一Trio+Vocal クリスマスライブ
場所:れいたくキャンパスプラザレストランまんりょう(千葉・柏)
【12月24日(土)】
かみむら泰一Quartet クリスマスライブ
場所:れいたくキャンパスプラザレストランまんりょう(千葉・柏)
【12月25日(日)】
かみむら泰一Trio スタンダード
場所:491 HOUSE(横浜)
【12月28日(水)】
かみむら泰一Trio スタンダード
場所:491 HOUSE(横浜)