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JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー ~『Re:Momentos "Movements"』

国内外でセッションを繰り返すことで、音楽を通して世界とコミュニケーションし理解を深めているDJ・プロデューサーのJUZU aka MOOCHY。8月に発表し話題を呼んでいる新作『Re:Momentos "Movements"』は、ベトナム、ハワイ、ジャマイカ、キューバ、奄美大島、福岡、東京など自らが旅をした先々での音の断片を紡ぎ上げた2枚組の力作です。
実体験に裏打ちされた生命力あふれる、まさに新たなワールドミュージックが鳴っています。
大友良英、Shing02、ジェフテ・ギオムなど多彩なゲストも参加。
ユニークな活動を続ける注目のアーティストのインタビューです。



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JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー

■今回発表したアルバム『Re:Momentos "Movements"』は、シリーズの第三部ですが、アルバムタイトルについて教えてください。

前作Momoriesと対になる作品として今作Movementsはとらえています。
前作が映画を彷彿とするストーリーを重視した作品だと思っていますが、今作はドキュメント作品的な受け手の解釈に委ねるというイメージを持っています。
今の現状とこれからの未来に対して少しビターな解釈としてイメージ、メッセージを込めました。


■旅を通じて得たサウンドを紡いで仕上がったアルバムですが、旅に出る理由は何ですか?また、自分にとって「旅」とは何ですか?

旅は僕の中では決して目的ではなく、あくまで音、音楽を求めて動いた上で、それが旅になっていただけです。人生そのものが旅でもあると思うので逆に言えば旅は人生とも言えるのでしょう。


■音楽を通じて様々な国やそこに住む人々とコミュニケーションされていますが、アルバムを作り終えて「世界」はどのように見えていますか?

すべての人に同じ人格は無く、すべてOne And Onlyだと思います(You are the only oneという曲もあります)。
また反対にどこに住んでいても衣食住など生活の軸はさして変わらない部分、何処に住んでいても変わらないとも思います。銀河系レベルでも分子レベルでも世界は一つなのでしょう。


■自分の中で一番強く輝いている「希望」を教えてください。

個人的にも種族的にも、世界的にも『進化』、が希望する事です。
退化ではなく。。。


■今後の活動について教えてください。

年末12/22に京都の老舗バンドSoftの音源を録音して、それを中南米の島トリニダードトバコに持って行き、それにスティールパンの奏者が音を加え、さらにホーンセクション等を加えた、ある意味、映画音楽的作品を子供用の絵本とともにリリースします。

約8年近く住んだ福岡から地元である東京に年末から拠点を再び移し、ライブやレコーディングも精力的に進めて行くつもりです。

[Interview:樋口亨]


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■タイトル:『Juzu Presents Re:Momentos "Movements"』
■アーティスト:JUZU a.k.a.MOOCHY
■発売日:2010年8月15日
■レーベル:cross point / PROCEPTION
■カタログ番号:KOKO-013
■価格:2,625円(税込)




JUZU a.k.a.MOOCHY プロフィール】

東京出身ながら現在は福岡在住。10代からバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始め、スケートボードで知り合ったメンバーで結成されたバンド EvilPowersMe の楽曲はUSAパスヘッドのレーベルからもリリースされる。DJとしては90年代中期、今や伝説化したパーティーRhythm Freaksのオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動を展開する。 また、オリジナル音源やボアダムス等のリミックスがメジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。一方、その楽曲や存在そのものが様々な形で国内外に影響を与えた不定型バンドNXSのリーダーとしても活動を展開。その影響から発した電子音楽、インプロビゼーション、民族音楽、そしてあらゆるダンスミュージックを内包したソロ作品群は、日本各地に点在する志高きミュージシャン達のみならず、キューバ、ハワイ、ベトナム、ジャマイカ等世界各地のミュージシャン達とも録音され、新たなWorld Musicの指針となっている。

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