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"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 島裕介 セレクト

番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストは、Shima&ShikouDUOとしてもお馴染み、トランペット奏者の島裕介さん。
この作品の世界観がまさしく島さんの根底にあるジャズということですね。


『quiet kenny / Kenny Dorham』

「このアルバムとの出会いは高校2年生の時。ちょうどその頃マイルスを聴いてジャズに目覚めて、先輩に勧められて新宿のディスクユニオンのジャズ館に行ったんです。するとこのアルバムがトランペットコーナーの上に飾られていて。凄いシンプルなジャケットなんだけど、色合いといい文字フォントといい、ダークで陰鬱な力の抜けたこの佇まいにジャズを感じてしまったんですよね。それで、廉価なOJC盤を買って、家に帰ってレコードの前で正座して聴きましたよ(笑)

そしたら1曲目。シンバルのレガートだけで入ってくるの、チンチンチンチンって8分の6拍子の感じで、それにベースラインが入ってきて。当時高校生の僕にとって8分の6拍子とかよくわかってなかったけど(笑)。するとメロディーがきて、これどうなっちゃうの?って思っていたら、途中決めでバシッとあってから4ビートが始まるの。うわこれかっこいい!って。すっかりやられちゃったんですよね。

特に好きなのは「ALONE TOGETHER」っていうジャズバラード。録音の空気感もダークでスモーキーな感じ。音楽って高揚させる、ハッピーにさせるものだというけれど、僕はジャズに関しては静けさとか哀愁とかダウナーで陰鬱なものの方が好きなんですよね。この曲はまさしくそういうテンションでこれこそジャズだなって。こういうフィーリングが僕にとって逃れられない、まぎれも無くジャズのルーツなんです。」島裕介


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■タイトル:『quiet kenny』
■アーティスト:Kenny Dorham

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[収録曲]
1. 蓮の花
2. マイ・アイディアル
3. ブルー・フライデイ
4. アローン・トゥゲザー
5. ブルー・スプリング・シャッフル
6. アイ・ハド・ザ・クレイジェスト・ドリーム
7. オールド・フォークス
8. マック・ザ・ナイフ


【Kenny Dorham - Alone Together】




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島裕介初、本人名義のアルバムをリリース

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■タイトル:『名曲を吹く -Ink Blue -』
■アーティスト:島裕介
■発売日:2013年8月9日
■レーベル: アソルハーモニクス/radio Days
■製品番号:ATHO-4006

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[収録曲]
1. The Days of wine & roses
2. やしのみ(唱歌)
3. Here,There,and Everywhere
4. Black Olpheus
5. Night in Tunisia
6. Smoke in your get eyes
7. Englishman in NY
8. Ink Blue Rhapsody(オリジナル)
9. My Favorite Things
10.We've Only Just Begun
11.Autme Leaves
12.Song for my father
13.Spartacus
14.猫がくる(オリジナル)
15.ふるさと(唱歌)
16.What a wonderful world

Shima & Shikou DUOで極めたDUOスタイルでの名曲カヴァーを満載。NY、ヨーロッパのトランペッターでは出せないであろう"泣き"を感じさせる音色、そして日本人らしい選曲(やしのみ、ふるさと、枯葉、黒いオルフェなど)。ジャズ誌「JazzJapan」でトランペット作品紹介の 連載を持つ島ならではの選曲センスが光るアルバム。JR東海TV CM「そうだ京都行こう」2011年 秋バージョンに演奏参加した「My Favorite Things」を再収録。


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【島裕介】

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トランペット(その他金管楽器), プロデュース, 作編曲
2002年からプロ活動を開始する。キャリア10年目にして250タイトルを超えるアルバムに参加している。リーダーユニット"Shima&ShikouDUO"では、トランペットとピアノというシンプルな編成でありながら,叙情的・情熱的な演奏が全国話題となる。FujiRockFestival07' に出演。最初数十名だった観客が、最後アンコール時には1500人程になるというパフォーマンスを果たし、大きく話題となった。2008年1月 2ndアルバム「Road To The Deep North」を発売。タワーレコードJ-JAZZチャート1位を獲得。海外ラジオ番組でもオンエアされる。2009年4月 ビクターより3rdアルバム「Poetry」をメジャーリリース。2012年4月 4thアルバム「呼吸」をリリース。全国20ヶ所ツアー敢行。夏に放送されたNHK-FMの1時間特番は大きく話題となった。2009年からプロデューサー名義"SilentJazzCase"としても活動をはじめる。2010年2月にiTunes限定でリリースされたR&B・HIPHOPカバーアルバム『Jazzin'R&B』は、ジャズアルバムとしては異例のロングヒットを記録する(2010年間総合ランキング40位、ジャズ部門1位)。i-tuneの人気カバーシリーズとなる。1stオリジナルアルバム『SilentJazzCase』を2010年6月に発売。レコーディング・エンジニアも自ら行い、国内外で高い評価を得る。その他、EGO-WRAPPIN', 畠山美由紀, Bluey(Incognito), 沖仁, Saigenji, オレンジペコー, パリスマッチ, 一青窈, などのアーチストのツアー・録音に参加、CM「そうだ京都行こう」2011年秋バージョンでのトランペット演奏など、多くのCMレコーディングも行っている。2011年から「JazzJapan」(元スイングジャーナル誌)でジャズトランペットの魅力を伝えるべく連載スタート。2012年、ホーンと歌のアンサンブルをコンセプトとしたレーベル"MOS Sound"を立ち上げ、積極的に制作を行っていけるように、日々奮闘中。

島裕介 オフィシャルサイト

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