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大林武司(New Century Jazz Quintet) インタビュー[インタビュアー黒沢綾]

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天才ドラマーとして注目を集めるユリシス・オーウェンズ・ジュニアと、
NYを拠点に活躍する日本人ピアニスト、大林武司を中心に結成されたNew Century Quartet。
先人への尊意を払いながらも、若さと勢いのある精鋭達が揃ったスーパーバンド。
「Time is Now」と冠したアルバムタイトルがまさしく新時代を感じさせる瑞々しいサウンドです。
7月にはそんな豪華メンバーによる日本ツアーも決定しています。N.Y.の「今」を強烈に感じられるはず。必見ですね!


7月放送の番組「PICK UP」(2014年7月2日~2014年8月6日)では、
大林武司さんとのインタビューをご紹介しています。


http://www.jjazz.net/programs/pick-up/index.php
「PICK UP」」7月度 (配信期間:2014年7月2日~2014年8月6日)


紹介しきれなかったインタビューをこちらにまとめました。
番組と共にお楽しみ下さい!
  [Interview:黒沢綾]


大林武司 インタビュー


■バンドメンバーの紹介を大林さん風に、お願いします。


[大林武司]
まずはこのバンドを組むきっかけとなったドラマー、ユリシス・オーウェンズ・ジュニア。
彼と相談して、最初に大事なリズムセクション、ベースを誰に頼もうか?となり。真っ先に二人とも「恭士くんしかいないでしょ!!」って。
中村恭士さんは、ジュリアードを卒業された、今やN.Y.のファーストコール・ベーシスト。僕の友人は「ヤスシの仕事はベースを弾くことじゃなくて、電話を取ることだ!」と言うくらい(笑)


■おお~!(笑)


[大林武司]
それくらい超売れっ子なんですよ。まさに日本人離れしたミュージシャンとは彼のことですね!
そしてアルト・サックスはティム・グリーン。ユリシスと同級生で親交が深いんですが、アメリカのジャズシーンでもとても知られてます。クリスチャン・マクブライド(B)、マルグリュー・ミラー(P)、マイケル・ブーブレ(Vo)などと共演してます。彼はまるで教会で有り難い言葉を聞いているようなサックスを吹くんですよね。超ソウルフルでブルージーで...。そして心があたたかい人なんです。
トランペットは、バンド最年少で若干23歳のベニー・ベナック。彼は、ルイ・アームストロングとフレディ・ハバードをこよなく愛する、底抜けに明るいキャラ!


■笑顔が眩しいですよね!


[大林武司]
そうなんですよ!しかも彼は歌も上手。今後少しづつ彼のヴォーカルもフィーチャーしてバンドの色を徐々に増やせればとも思っています。
こんな風に30代前半の経験が多いミュージシャンもいれば、ベニーみたいにこれから台頭してくるであろうミュージシャンもいる。沢山の可能性があります。


■本当に可能性が秘められていますよね。ベニーのヴォーカルはまだバンドではお披露目していないんですね?


[大林武司]
まだなんですよね。最初はメンバーのメイン楽器にフォーカスしてる感じなんですが、幅広いジャズの魅力を楽しんでもらいたい気持ちはあるので、そういう意味ではヴォーカルという要素はその一つかなと思っています。


■彼の歌も楽しみです。今回、曲を持ち寄ってアルバムが作られていますが、その辺りにこだわりは?


[大林武司]
レコーディングのために書き下ろされた曲もありますし、メンバーの持っている曲から相応しいものを、僕とユリシスでピックアップしました。バンドのひとつの特徴として、全員が素晴らしい作編曲家なので、その辺も対等に考えて。おかげでバラエティ豊かになっていますね。ただバンド結成時に目指したい方向性を伝えてあるからか、こうやって一つに並べても自然になった。不思議ですね。


■大林さん作の「Festi-vibe」という曲、新しさと伝統の同居というテーマが最もハマる曲だなあと思いました。かっこいいですよね。


[大林武司]
おお、ありがとうございます!


■そんな中でスタンダードの選曲もありますよね。


[大林武司]
「Pure Imagination」はベニーが持ってきてくれたんです。これ、とっても綺麗な曲ですよね。「チャーリーとチョコレート工場」で使われた曲。今後はスタンダードのリバイバルにも力を入れて、そういった方向からジャズの良さも伝えられたらいいですね!


■話は変わって・・・今、N.Y.でオススメのジャズクラブってありますか?


[大林武司]
「Village Vanguard」ここはもうジャズのメッカですよね。会場の音の良さ、雰囲気、ミュージシャン、、、全て含めてイチオシですね。
それから「SMALLS」。夕方から深夜まで、若手のセッションからベテランまで、ゴリゴリのストレートアヘッドからコンテポラリーなものまで・・・色んなスタイルが聴けるクラブです。
もう一つ。僕が個人的に好きなのは「Dizzy's」 という、ウイントン・マルサリス監修の、Jazz at Lincoln Centerの中にあるジャズクラブです。幅広く一流のミュージシャンが出演していますね。


■大林さんがよく出演されているのは?


[大林武司]
「SMALLS」「Dizzy's」あとは「Smoke Jazz Club」という所ですね。ここはハードバップ中心のクラブです。


■では最後に、New Century Jazz Quintet、そして大林さん個人の未来とは?


[大林武司]
バンドのコンセプトの一つでも有り、個人的に大事にしている事の一つなのですが、音楽を聴いてなにか感じ取ってもらえる事を最優先にして、その中で芸術的な部分・ミステリアスな部分を大切にしながら、メンバー全員で冒険していけたらなと。それぞれの作曲スタイルが今後変わっていくかもしれませんし、どういう風に転ぶかわかりませんが。とにかくメンバー全員とってもいいキャラクターなので、その人柄の良さ・あたたかさは、ライブに来ていただけたら伝わるかと。末永く僕らの冒険を(笑)見守っていただけたらと思います。


■今日のテーマは冒険ですもんね(笑)


[大林武司]
そうですね(笑)


■どうもありがとうございました!!


[Interview:黒沢綾]


【New Century Jazz Quintet "Time Is Now" Debut Tour 2014】
7月10日 東京  Body and Soul
7月11日 東京  武蔵境スイングホール
7月12日 長野  Back Drop (中村、大林によるDuo Live!!)
7月13日 静岡  Life Time
7月14日 名古屋 Blue Note
7月15日 岡山  SOHO
7月16日 福山  リーデンローズ
7月17日 山口  JAZZ屋
7月18日 広島  広島市南区民文化センター
7月19日 大阪  寝屋川アルカスホール


『デビューアルバム『Time Is Now』2014年6月25日発売』

■タイトル:『Time Is Now』
■アーティスト:New Century Jazz Quintet
■発売日:2014年6月25日
■レーベル:Spice of Life
■製品番号:SOLNS-2

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amazon link

[収録曲]

01. New Century
02. Tongue Twister
03. London Town
04. Decisions
05. Festi-vibe
06. Pure Imagination
07. Language of Flowers
08. El Gran Arado
09. Infinite Heart
10. Yasugaloo


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New Century Jazz Quintet
Benny Benack/ベニー・ベナック(Tp)
Tim Green/ティム・グリーン(As)
Yasushi Nakamura/中村恭士(B)
Takeshi Ohbayashi/大林武司(P)
Ulysses Owens Jr./ユリシス・オーウェンズ・ジュニア(D)

天才ドラマーとして注目を集めるユリシス・オーウェンズ・ジュニアと俊英ピアニストとして期待されている大林武司が中心となって、ニューヨークで活躍する有能な若手ミュージシャンが、「ジャズの歴史に深く根付きつつ若い感性でジャズの今を表現していく」をコンセプトに掲げ結成された日米ハイブリッド・バンドが生まれた。それがNew Century Jazz Quintetだ。6月25日にアルバム"Time Is Now"で待望のデビュー!そして7月10日から約2週間に亘る日本でのコンサートツアーが予定されている

大林武司 オフィシャルサイト

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『黒沢綾NEW ALBUM』

■タイトル:『Twill』
■アーティスト:黒沢綾
■発売日:2013年11月1日
■レーベル: HARU Records
■製品番号:HARU017

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[収録曲]

1.Aurora アウロラ
2.Circle ONE
3.月が赤く染まるとき
4.紫陽花の転たね
5.うさぎ
6.沙羅
7.月とワルツ
8.DRAMA
9.傘ひとつから

(黒沢綾コメント)
胸をはって、私のこれからを照らしてくれる作品に仕上がりました。一発録りの緊張感も、ひらめきも、ファインプレイも、"生きた音楽"としてこの一枚に収める事ができたように思います。純粋に楽しみ、自分でさえも知らない自分を見つけてもらえたら、嬉しいです。

この商品はSound Bright Online Shopにて購入できます


【黒沢綾 2nd Album『Twill』リリース記念ライブ決定!】
<日時>
2014年8月11日(月)
open_5:30pm / showtimes_7:00pm & 9:00pm

<出演>
黒沢 綾TRIO : 黒沢 綾(vo, p)、佐野俊介(b)、小山田和正(ds)
北床宗太郎(vln)、梶原圭恵(vln)、角谷奈緒子(vla)、佐野まゆみ(vlc)

<場所>
Motion Blue YOKOHAMA
(〒231-0001 横浜市中区新港一丁目1番2号 横浜赤レンガ倉庫2号館3F)

<料金>
自由席 ¥3,800(税込)
BOX席 ¥15,200+シート・チャージ ¥6,000 (4名様までご利用可能)

<予約・お問い合わせ>
Motion Blue YOKOHAMA
045-226-1919(11:00am~10:00pm)
https://reserve.motionblue.co.jp/reserve/schedule/move/201408/

<詳細>
http://www.motionblue.co.jp/artists/kurosawa_aya/(Motion Blue YOKOHAMA)


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黒沢綾 (Singer,Piano) プロフィール

音楽教室を営む母をもち、4歳よりピアノ、エレクトーン、中学では吹奏楽、高校では声楽、と、幼少期より音楽三昧の日々を送る。尚美学園大学JAZZ&POPSコースの一期生として自然な流れでジャズに傾倒しながら、在学中にジャズシンガーとしてキャリアをスタート。2004年、同コースを首席で卒業。友人の結婚をきっかけに日本語曲の創作を始め、以降はピアノ弾き語りにシフト。
2009年、ピアニスト Hakuei Kimとの共同プロデュースによる、1st Album「うららか」をリリース。繊細な心模様を詰めこんだ良作となった。制作中に最愛の母を亡くし大きなターニングポイントを迎えるも、母譲りの澄んだ声質と幅広い音楽体験を活かした楽曲制作に力を注ぐ。現在は自身のトリオ、タップダンサーkurikoとのユニット「うたっぷす」、弦楽四重奏とのコラボ、ライブの原点であるジャズシンガーとしての活動のほか、CM歌唱やコーラスなど、声を活かし幅広く活動中。
2013年11月、2nd Album「Twill」をリリース。より有機的で奔放な表現世界と、圧倒的な完成度で注目を集める。
現在、インターネットラジオ・ステーションJJazz.Netの番組ナビゲーターをつとめる。

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