Title : 『Eddy Louiss Trio』
Artist : Eddy Louiss Trio
「フランスのオルガニスト故Eddy Louissのデビュー盤。一曲目のNardisからぶっ飛びます。その後も、終始何かが乗り移ったようなトリオ演奏で、ある種の狂気のようなものすら感じます。オルガンという楽器にはこのような表現力も有るのか!と思わされました。
オルガン、特にハモンドオルガンを弾いている一人として僕が手本にしているのは、Larry YoungとElvin Jonesのコンビネーション、Chester Thompsonのファンクネス、Dr. Lonnie Smithのサウンドメイキング、そしてこのEddy Louissの狂気です。
ジャズオルガンのレジェンド達はどんどん故人となって行きますが、彼等の音源はいつまでも、人生の何倍もの年月を経てもこうやって遺って行く事でしょうね。僕も時々これらの『教科書』から闘魂を注入して貰っています。初めの衝撃から全く色褪せる事は無いです。正直な演奏家の音は時を超えると思います 。」
金子雄太
金子雄太
東京都在住神奈川県出身。日本を代表するオルガニスト。1996年渡米をきっかけにハモンドオルガン研究を本格的に始め、ジャズオルガン奏者として活動。レスリースピーカーを使用した演奏に軸を置き、ハモンドオルガン演奏の普及に力を注いでいる。
オルガンユニット〝AQUAPIT〟で3枚のアルバムをリリースする他、akiko、アン・サリー、綾戸智恵、大野雄二、江藤良人、伊藤大輔、bird、平井堅、矢野沙織、大澤誉志幸、畠山美由紀等の作品に参加、ツアーサポート等を行う。