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日野皓正 presents "Jazz For Kids" @ 世田谷パブリックシアター

日本を代表するトランペッター、日野皓正が届ける、夏恒例のジャズコンサート"Jazz For Kids"。
なんと、今年で8年目を迎えます。

日野さんをはじめとしたジャズ・ミュージシャンを講師に迎え、世田谷区立の中学生で構成されているビッグバンド「Dream Jazz Band ドリームジャズバンド」が約4ヶ月のワークショップを経て、ジャズに触れる楽しさを表現します。

合言葉は、昨年に引き続き「JAZZ POWER ジャズの力」。

昨年は、校長の日野皓正さんのインタビューを番組でお送りしました。
生徒が変化していく様子などを伺って、次回は是非、主役の彼ら彼女らとお話をしてみたいという思いが強まりました。
そこで、今年は、ベーシストでこのプロジェクトの副校長である金澤英明さんと、昨年から講師として参加しているボーカリストのグレース・マーヤさんと共に、ドリームジャズバンドのメンバー、3年生の3人(清川楓さん、瀬戸葵さん、松田創太郎さん)へのインタビューが実現!

生徒たちは少し緊張していたようですが、こちらも、普段は中学生とお話をする機会などないので戸惑いました。
面白く、頼もしい内容になりました。
ぜひ、コンサート当日に応援しに行ってください!

大人もちゃんとしないとな。



Jazz for Kids


金澤英明&Dream Jazz Bandメンバー インタビュー

■今年で8年目を迎えるということですが、どのような心境ですか?

[金澤英明] 「今年はどんなだろう?」と毎年新たな気持ちでやっていますので、気がついてみると8年目という感じですけどね。


■なるほど。変化は感じますか?

[金澤英明] 子供たちよりも講師陣に変化があると思いますね。メンバーも少しづつ変わってきているのですが、校長の日野(皓正)さんの音楽に対する考え方とか生き方を理解する人達に少しづつ変わってきているかな。僕の好みもあるのですが、プレイヤーとして一流の人達に絞られましたかね。僕個人としてはそう思いますね。


■「日野さんの考え」というのは具体的にどういうことですか?

[金澤英明] 子供たちは僕たちのことを先生と呼んでくれるんですけど、僕たちは先生ではないわけで。要するに教師ではなくて、第一線で活動しているジャズプレイヤーですから、教えるということのプロではないと思うんですよ。これは僕の考えですけど、夏のコンサートに向けてジャズの形ができるように、子供たちを導くというのが仕事だとは思っていないんですね。ジャズを演る人は面白い人が多いんですけど、こういう大人がいるということをわかってほしいんですよ。その最たる人が日野さんで、僕の意見を言わせてもらえば、日野さんみたいな人に接すれば、すごいことになるよ、というのが一番かな。これは実は講師陣にとってもそうなんですよ。日野さんという人は厳しいし、温かいし、大きな人なんですよね。我々もドリームジャズバンドをやっていることで教わることはいっぱいあるし、もちろん子供たちもそのエネルギーを受けて欲しいですね。今、あんな大人はまわりにあまりいないと思うんですよ。


■(笑)どうですか?あんな大人はいないですか?

[清川楓さん&瀬戸葵さん] (照れ&恐縮しながら)いないと思います。

[金澤英明] でしょー!よく日野さんとも話をするんですけど、昔は近所にいたおやじが本当に怖かったし。

[清川楓さん&瀬戸葵さん] (笑)

[金澤英明] 僕なんかは教師にもいっぱいひぱったかれちゃったし。でもそういうことで覚えたことはいっぱいあってね。それがいいのかどうかはわかんないけど、今の子たちはそういうのがあまりないんで、みんななんかクールですよね。


■はい。

[金澤英明] だからなぜ日野さんはそういうことをするかというと、教育ではないんですね、日野さんの場合。自分がプレイするスタンスで音楽にいつも接するんです。だから、「この子たちに怒ったってしょうがないんじゃないか」と思うことがいっぱいあるんだけど、怒るんですよ。


■(笑)

[清川楓さん&瀬戸葵さん] (笑)

[金澤英明] 全く分け隔てがないんですよ。「こんなこともできないのか?」っていう顔をするんですよ。


■(爆笑)

[金澤英明] できるわけないじゃないですか、初めての子もいるのに。でも、そういうことを僕たち講師陣も勉強していますね。「あ、そうか、こういうのでいいんだ」っていうね。こっちにいらっしゃいって手を差し伸べるんじゃなくて、こっちに来た人間と話してやる。そういう強引な、あけすけな、大人と子供の関係ができる場というのは素晴らしいと思いますね。それがジャズであろうが、クラシックであろうが構わないんで。柔道でもなんでもいいです。


■きっかけがこの場合は、「ジャズ」ということですね。

[金澤英明] そうです。この子たちが半年でそれに応えるのかどうか、というのが楽しみですね。いつもそこで(子供たちと)揉めますね。


■(笑)

[金澤英明] 揉めるというか、今日も随分ありましたけどね。トロンボーンの片岡(雄三)くんが言っていたけど、「みんなは選ばれてきているんだ。抽選で落ちた人の分も背負ってやらなきゃいけないのに、眠そうな顔をしてやってくるなんてありえない。」って。もし教師であるならば、いろんな子がいる中でみんなを導いてあげなきゃいけないから、そういうことを言っちゃいけないのかもしれない。でも僕たちは教師じゃないというのはそこなんですね。僕たちと同じであるべきなんです。無理難題をふきかけるわけです。それに、柔軟なこの子たちがどう応えてくるか、です。もし応えてこなかったらそれでいいと思うし、コンサートが失敗に終わってもいいという覚悟でやっていますから。少なくとも日野さんはそうだと思う。この夏のコンサートをまとめようなんて思っていないです。みんな毎年結果オーライで来てますよ。


■(爆笑)

[金澤英明] いや、本当ですよ。「お前たち、なんで本番になるとうまくいくんだ!?」っていうぐらいですよ。そのぐらい、子供たちに無理難題をふきかけていると思います。


■練習は難しくて大変ですか?

[清川楓さん&瀬戸葵さん] はい、大変です。

[清川楓さん] 一応受験生なので(笑)、塾とか習い事とかが忙しくなってきて。去年はすごく暇だったので(笑)、勉強しろっていう感じなんですけど。(笑)


■そうだよ。(笑)

[清川楓さん] 学校から帰って、ゆっくりして、じゃあベース練習しようっていう感じで、暇があればずーっと好きなだけできたんですけど、今年は受験生なので、帰ってくるのが遅いし、学校は長いし、練習いつやろうという時が結構毎週あります。


■それにはどうやって対応しているの?

[清川楓さん] 土日にまとめてガーッとやっています。

[金澤英明] そんなこと知ったこっちゃないですよこっちは。


■(爆笑)

[清川楓さん] (笑)そうなんですよ。

[金澤英明] そこを汲んであげちゃダメなんですよ。このあいだも日野さんが言っていましたよ、「寝なきゃいい」って。歴史上ね、ちゃんとできてる人は両方できているんですよ。

[清川楓さん] (声小さく)そうなんですよね。。。


■去年も参加していたんだね。ふたりともそうなの?

[瀬戸葵さん] わたしは今年からなので、練習のペースとか夏休みとかどうしようかなとまだ思っています。


■おー、大変だ~。清川さん、教えてあげなきゃね。

[清川楓さん] はい、そうですね。


■瀬戸さんはなんで今年から参加しようと思ったんですか?

[瀬戸葵さん] 去年も入ろうかと思ったんですけど、なんかやめちゃったんです。で、今年は、友達が先に参加していたので、世田谷区民会館での公演を観にいったら、すごくてびっくりして。まぁ、先生たちはあれはあんまりすごくないって言ってたんですけど、、

[一同] (爆笑)

[瀬戸葵さん] だけど私はびっくりしたので、3年生で辛くなるかもしれないけど、入ろうと思いました。

[金澤英明] うれしいね~。(しみじみ)


■演奏のパワーを感じたんだ。「JAZZ POWER」を感じたんだ。

[金澤英明] そうそうそう。うれしいね~。


■実際に参加してみてどうですか?

[瀬戸葵さん] 難しいですけど、合わせる時とかすごい楽しいです。


■ソロもいいけど、合奏がいいよね!ふたりともベース担当だよね?ベースは前からやっているんですか?

[清川楓さん&瀬戸葵さん] いいえ、初めてです。

[金澤英明] すごいでしょ~。


■すごいですね!大変ですね!

[金澤英明] 大変ですよ~。


■(笑)

[金澤英明] でもそう思わないことにしてるけど。(笑)


■なんでベースなんですか?

[瀬戸葵さん] (バンドや曲を)支えてるのがちょっとかっこいいなと思って。

[一同] お~~っ。

[清川楓さん] 私はお兄ちゃんがドラムをやってて、バンドを卒業したんですけど、、


■えっ、お兄ちゃんもドリームジャズバンド??

[清川楓さん] はい。(笑)


■なんだそれ!すごいね!

[金澤英明] そうなの!?

[清川楓さん] で、ドラム希望で最初このバンドに来たんですけど、ピアノをやってたという話をしたら、じゃあベースの人いないしベース行くかって言われて、あ、家にもあるし、いっかみたいな。

[一同] (笑)


■ベースやりたいってなかなか渋いね。

[金澤英明] ねー!

[清川楓さん] 最初はギターより長いってことしか知らなかった。(笑)

[金澤英明] 弦が太くて指が痛いしな。


■お兄ちゃんみたいな卒業生が色々と手伝っていますね。

[金澤英明] そうなんですよ。何かを掴んでいますね。ここにしかないものを感じたんでしょうね。僕が来ない時でも卒業生が教えてくれていたり。もうね、それに関しては本当に頭が下がりますね。


■すごいですね。なかなかないことだよ。

[清川楓さん&瀬戸葵さん] はい。

[金澤英明] 今のクールな子供たちでね。いやー、すごいと思います。


■夏のコンサートもそうなんですが、チャリティー活動もされていますね。そのことについて教えて下さい。

[金澤英明] 仙台のちょっと南に白石市というところがあって、そこの音楽の先生と僕が仲良しなんですよ。でね、震災の後に話をしたら、やっぱり楽器が随分壊れたということなんですよ。それで、何かしたいと思って、近所の学校でコンサートをやったんですよ。日野さんもドリームジャズバンドも来てくれて、義援金が随分と集まったので送ったんですね。そしたらすごい喜んでもらえて、トランペットを流された子のトランペットを買ったりだとか。あと細かい話ですけど、リード(サックスなどの吹口に用いる薄い部品)のような消耗品は公的な支援の対象にならなかったんですって。だからそういうものを買ったりだとか。とにかく僕たちがやったことがそのまま音楽に伝わったことが嬉しかったですね。そしたら去年ですけど、白石城下町コンサートをやるのでゲストで出演してくれないかといってもらえたんですよ。それで僕が、中学生は出演できないので、バンドの卒業生とプロを混ぜたバンドを作って出演したんですよ。世田谷パブリックシアターも経費を応援してくれて。そしたら本当に喜んでもらえて、すごかったですよ。こっちがパワーを貰いましたね。


■素晴らしいですね。

[金澤英明] それで、今年もまた出演の依頼が来ましてね。そう毎年いけるものかなと思っていたんですが、世田谷パブリックシアターも含めてまた応援して下さったんで、10月8日(月・祝)に出演します。そのための経費もばかにならないので、子供たちもチャリティーのコンサートをやって集めてくれています。


■そのチャリティーコンサートは、7月7日に三軒茶屋のキャロットタワーで行ったものですね。観にいった?

[瀬戸葵さん] 行きました。私は「Take the 'A' Train」という曲をコンサートでやるんですけど、その曲を先輩がやっていて、すごい見本になりました。

[金澤英明] こういう一体感を持つんですよね、バンドって。


■すごいですね!これは聴くのもいいですけど参加するのが一番楽しそうですね。

[金澤英明] 音楽はそうなんです。楽器はやったほうがいいです。


■あとは、8月の本番に向けて毎日毎日練習するのみですね。担当する曲と意気込みを教えて下さい。

[清川楓さん] 「The More I See You」と「A Night in Tunisia」で、曲の雰囲気が、ガンガン行くのとゆっくり行くという風に全く違うので、それを踏まえた上で、、、とにかく頑張ります!(笑)

[瀬戸葵さん] 「Shiny Stockings」と「Take the 'A' Train」で、まだ本当に完成していなくて危機感がすごいんですけど、気合入れて頑張って、本番は心を動かせるように頑張ります!

[金澤英明] その気持ちがあれば大丈夫よ。


■では最後に、夢と目標を聞かせてください。

[清川楓さん] なりたい職業とかは全然決まっていないんですけど、まずは高校にちゃんと合格したいです。本当にもっと先のことだったら、ドリームジャズバンドに参加していろんな講師の先生に接して、そういう大人になりたいなと思いました。みんな若々しくて他の人にない魅力を持っていて素敵だなと思いました。そしたら人生も充実して楽しくなりそうだなって。

[瀬戸葵さん] なんかめっちゃいい事言ってる。

[一同] (爆笑)

[瀬戸葵さん] ドリームジャズバンドに参加して、講師の先生もサポートさんもみんないい人で、さっき金澤先生も言ってたけど、教師という立場じゃなくて一緒に目標に向かってやっていく仲間という感じがしています。なので、一番近い目標は8月のコンサートを一緒に成功させることです。これからも、何事もみんなで一つになって取り組むということが大事なんだなって、ずっと思っていたいなって。


■素晴らしい!

[金澤英明] 本当に、3ヶ月くらいでこの子たちはとっても変わりましたよ。すごいですよ。


■日本の将来は明るいね!

[一同] (笑)

[金澤英明] ドリームジャズバンドに参加したい子たちがいる限り明るいですよ!本当にそう思うよ。あのね、毎年思うことなんだけど、バンドに入ってきた子たちを見ると、この子たちは「こういうふうにガードしろ、こういう顔をしろ」って教えられてきたなって。学校とかで、静かにしていれば丸をつけられるというね、僕はそう思うんですよ。だからみんなとりあえず黙っておくみたいなところがあって、なかなか本当のことを言わない。でも、こうやってマイクを向けられてこれだけのことが言えるようになるんです。やっぱりこれは音楽の力であるし、ドリームジャズバンドの力ですよ。こうでなくちゃダメですよ。もっともっと普段から言いたいことを言わないとダメなんです。ちょっと教育のことは考えますね。(笑)


■同感です。去年は日野さんにインタビューさせていただいたんですけど、その際に練習の風景を拝見して、今年は生徒さんにインタビューさせてもらいたいなと思いました。

[金澤英明] みんな同じように大人しいんですよ。大人しいというか静かにしていないといけないと思っている。それがね、このバンドの卒業生が「先生、元気ですか~!?」なんて言ったりする。そんなことが言えるような子じゃなかっただろって。(笑)


■なので、元気ハツラツで、言われてもいないのにアドリブとかやっちゃってください。怒られるよ~。(笑)

[一同](笑)

[金澤英明] 間違ってたら怒る。(笑)


グレース・マーヤ&Dream Jazz Bandメンバー インタビュー

■今年は、現役の生徒(松田創太郎さん)が初めてボーカルを担当するそうですね。

[グレース・マーヤ] そうです。昨年初めてバンドにボーカルが入ったんですが、卒業生でした。私にとって「ボーカルを教える」というのはそれが初めてで、一人ひとりに合ったスタイルをすすめることを心がけています。例えば、創太郎くんの場合は、男の子の低い声を活かしてボーカルだけのパートを作ったりしてアレンジしています。基本的に音楽はエンターテイメント、楽しくないといけないと思っています。私はクラシックをずっとやっていて、ジャズをやり始めた時はリズムなどにすごい苦労して悩みました。その時に、完璧ではなくて間違いとか変なところが個性になる、と気づいたので、クラシックをコンプレックスにしないでそれを活かし始めたら、自分のスタイルができてきました。そういうことがあったから、みんなにも個性を活かして欲しいなと思っています。


■なるほど。松田くんはもともとジャズが好きだったんですか?

[松田創太郎さん] そうですね、結構小さな時から聴いていました。テレビで「スウィングガールズ(ビッグバンド・ジャズが取り上げられた青春映画)」を見て、そこで流れていた曲「シング・シング・シング」が印象に残って、それから聴き始めました。

[グレース・マーヤ] あっ、自分で聴き始めたの?すごいね!


■じゃあ、今だったら「坂道のアポロン」?

[松田創太郎さん] マンガをいっぱい持っています。 おもしろいです。


■ドリームジャズバンドでは、音楽以外にもいろいろなことを講師の先生から教わっていると思いますが、印象に残っていることはありますか?

[松田創太郎さん] 音が大きいとか小さいとかにかかわらず、心の持ちようというか、自分の感情をダーンと表に出すということを気にしています。


■では、夢とか目標を教えて下さい。

[松田創太郎さん] 家族がわりと音楽が好きで、自分も音楽が好きなので、音楽の道に進めたらいいなと思います。お父さんがギターを弾いてセッションをしたりもするんで、親子の絆という面でも、音楽をやれたらいいなと思います。


■素晴らしいですね!


[Interview:樋口亨]


日野皓正 presents "Jazz for Kids" - JAZZ POWER ジャズの力 -

今年で8回目を迎える、世田谷パブリックシアター恒例の日野皓正 presents"Jazz for Kids"。
今回も2日間にわたって行われ、1日目は日野、石井彰、日野"JINO"賢二、須川崇志、田中徳崇からなる日野皓正クインテットがお送りする本格ジャズライブ、2日目は世田谷区立の中学生によって結成された「Dream Jazz Band」(略称ドリバン)のコンサート『Dream Jazz Band 8th Annual Concert』をお楽しみいただきます。
楽器初心者を含む中学生が、5カ月間に及ぶワークショップ、自主練習の成果を発表するコンサートは、毎年彼らの懸命な姿に多くの方が胸を打たれています。

また、昨年に引き続き、「JAZZ POWER ジャズの力」を合言葉に掲げ、震災以降の日本を元気づけようという、日野皓正クインテットとドリバンの若い力がみなぎった公演になるに違いありません。
どうぞお見逃しなく!

<会場>
世田谷パブリックシアター

<料金(全席指定・税込)>
一般 4,000円
高校生以下 2,000円(世田谷パブリックシアターチケットセンター店頭&電話予約のみ取扱い、年齢確認できるものを要提示)

U24 2,000円(世田谷パブリックシアターチケットセンターにて要事前登録、登録時年齢確認できるもの要提示、オンラインのみ取扱い、枚数限定)

友の会会員割引 3,500円

せたがやアーツカード会員割引 3,800円

<お問い合わせ>
世田谷パブリックシアター チケットセンター 03-5432-1515
http://setagaya-pt.jp/


日野皓正クインテット

『日野皓正 Live』 
8月11日(土)15:00開演
 
[出演] 日野皓正クインテット[日野皓正(Tp)/石井彰(Pf)/日野"JINO"賢二(EB)/須川崇志(B)/田中徳崇(Ds)]

第一部:オープニングアクト DJBplus+/NJQ(Dream Jazz Band卒業生バンド)
第二部:日野皓正 Live


「Dream Jazz Band」photo by 青柳聡
撮影:青柳聡

『Dream Jazz Band 8th Annual Concert』
8月12日(日)14:00開演

[出演] Dream Jazz Band
日野皓正(Tp)/西尾健一(Tp)/多田誠司(Sax)/守谷美由貴(Sax)/片岡雄三(Tb)/後藤 篤(Tb)/荻原 亮(G)/小山道之(G)/石井 彰(Pf)/出口 誠 (Pf)/金澤英明(B)/田中徳崇(Ds)/力武 誠(Ds)/グレース・マーヤ(Vo) ほか講師ミュージシャン

第一部:講師ジャズミュージシャンによるセッションライブ
第二部:Dream Jazz Band Concert

※客席開場は開演の30分前、ロビー開場・当日券販売開始は60分前です。


ドリームジャズバンド
Dream Jazz Band(ドリームジャズバンド 略称:ドリバン)
世田谷区公立中学生を対象とした「Dream Jazz Band Workshop」(世田谷区教育委員会主催・世田谷パブリックシアター企画制作)から生まれた中学生ビックバンド。世界的なジャズ・トランペッター日野皓正を校長にむかえ、ジャズを体験することで自己表現を経験し子どもたちの「夢」を育むことを目的とし世田谷パブリックシアターで毎夏のコンサートを行っている。これまで「メナード 青山リゾート ミュージックフェスティバル」「ハマッコジャズクラブ」「ビックバンドフェスティバル2009」「すみだストリートジャズフェスティバル」などにも出演。


日野皓正
日野皓正
日本を代表する世界的ジャズトランペッター。
1942年10月25日東京生まれ。9歳よりトランペットをはじめ、13歳の頃には米軍キャンプのダンスバンドで活動を始める。1967年の初リーダーアルバムをリリース以降、マスコミに"ヒノテル・ブーム"と騒がれるほどの注目を集め、国内外のツアーやフェスティバルへ多数出演。1975年には渡米し、数多くのミュージシャンと活動。また大ヒットアルバムを連発しCM出演など多数。1989年、ジャズの名門レーベル"blue note"と日本人初の契約アーティストとなる。

近年は「アジアを一つに」という自身の夢のもと、日本をはじめとするアジア各国での公演の他、チャリティー活動や後進の指導にも情熱を注いでいる。また個展や画集の出版など絵画の分野でも活躍が著しい。2001年芸術選奨 「文部科学大臣賞受賞」。2004年紫綬褒章受章、文化庁芸術祭「レコード部門 優秀賞」、毎日映画コンクール「音楽賞」受賞。


金澤英明
金澤英明
ジャズベーシスト。1954年札幌生まれ。辛島文雄トリオ、向井滋春J5、中本マリグループ、渡辺貞夫カルテット、ハーマン・フォスタートリオ、デューク・ジョーダントリオ等を経て、'94年から'09年まで日野皓正クインテットに参加。('00年、ソウル公演。'01年インド、パキスタン、カンボジア、ニューヨーク公演)また、'03年、コジカナツルでCDを3枚リリース。中学生によるビッグバンド「世田谷ドリームジャズバンド」の副校長。'12年中牟礼貞則(g)をフィーチャーしたアルバム「We Love MUREsan」では、村上ポンタ秀一とともにサウンドディレクターも務める。常に幅広いジャンルの音楽家と活動を勢力的に展開している。
リーダー・アルバムとして'96年「BASS PERSPECTIVE」、'99年「HAPPY TALK」with HANK JONES、'09年「春」(Studio TLive Records)、'10年「月夜の旅」(Studio TLive Records)、'11年「Boys in Rolls」(Studio TliveRecords)をリリース。


グレース・マーヤ
グレース・マーヤ
ジャズシンガー・ピアニスト。3歳からクラシック・ピアノ、ヴァイオリン、バレエを習いはじめ、4歳で初めてのピアノ・コンクール入賞。9歳で夏期留学したパリではピアニスト、ルセット・デカーブ氏に師事。その後、ドイツに留学し、トップの成績で入学したフライブルグ国立音楽大学ピアノ部門卒業。大学院に進学して音楽研究の研鑽を積む傍ら、コンサート活動を続ける。帰国後は、ジャズ&ブルースをルーツにする実力派ピアニスト兼シンガーとしてライヴ活動を国内でスタート。'06年10月、ファースト・アルバム『The Look of Love』では、現在の時代に捉われない新しい感覚がグレース・マーヤを印象付ける衝撃的なデビュー作となった。
'07年2月『Last Live at DUG』、同年10月『Just the Two of Us』、'08年7月『The Girl from Ipanema』、
'11年12月にはデビュー5周年と共に5枚目のアルバム『ポインシアナ』を発売。
現在は全国各地でのライヴ・スポットを中心に益々意欲的な音楽活動を続けている。

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