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芳垣安洋 インタビュー

ROVOや第一期DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENなどフェスを賑わすバンドや、UAや原田郁子といった個性的なシンガーのバックバンドでも引っ張りだこのドラマー、芳垣安洋。

彼は、それら以外にも、自身で幾つかのバンドを率いて活発に活動している。

例えば、ヴィンセント・アトミクス、エマージェンシー、パーカッションアンサンブルのオルケスタ・ナッジナッジ、そして、今一番熱い活動を見せている「オルケスタ・リブレ」。

「オルケスタ・リブレ」始動のきっかけが、ピットインでのライブということもあって、番組「PIT INN」にゲストとして芳垣さんをお迎えしました。

芳垣さんの音楽ルーツやスタンダードについて、音質へのこだわりなどなど、番組でご紹介しきれないほどの内容でしたので、ここでご紹介します。

お楽しみあれ!

 

芳垣安洋 インタビュー(with 鈴木寛路 [PIT INN]、樋口亨 [JJazz.Net])

 

オルケスタ・リブレ

Orquesta Libre(オルケスタ・リブレ)


ジャズも含め、自分が洋楽の虜になった、そのルーツにある曲がスタンダード

鈴木:芳垣さんに初めてピットインにご出演いただいたのは、ピットインが前の場所にあった頃の、梅津和時さんの3デイズにアルタード・ステイツとして呼ばれたというのでしたよね。

芳垣:そうですね。まだその頃はみんな関西在住でした。

鈴木:芳垣さんはご自身のバンドも含め、非常に沢山のバンドで演奏されていますが、今日ご紹介するオルケスタ・リブレの他に、パーカッションアンサンブルのオルケスタ・ナッジナッジ、ヴィンセント・アトミクス、エマージェンシー。そして、芳垣さんのバンドというわけではないですけども、ROVOでの活動も盛んですね。あとは、ピットインでも毎年6月に4デイズをやっていただいて。オルケスタ・リブレの始まりもその4デイズからですよね。

芳垣:そうですね。去年の4デイズがきっかけでできたバンドですね。

鈴木:それ以前もリブレっぽいことってあったじゃないですか。たとえばホーン・セクション・バンドのようなものだったり。

芳垣:そうですね。僕がトロンボーンの青木タイセイに声をかけて始めた彼のブラスバンドもちょっと似たとこがありますね。そのバンドは彼のリーダーシップに委ねています。他には、ピアニストの田中信正と一緒に、管楽器を何人か入れてっていうセッションを、ここしばらくは年に1、2回やったりしていますね。

樋口:4デイズがオルケスタ・リブレのきっかけというのは、4デイズのうちの1日がリブレと同じ編成だったということですか?

芳垣:そうですね。今のメンバー全員が揃っていたんですよ。

鈴木:ただ、「オルケスタ・リブレ」という名前にはしていませんでしたよね?

芳垣:その時はねぇ、、、、いや、最終的にしたんだよ。

樋口:じゃあもう、その時のバンドのアルバムが今回発売されたという感じなんですね。

芳垣:ただその時は、今ほど密にライブを続けるっていうつもりではなくて。やってみて非常に楽しかったので、というところから続いていますね。あと、その時の映像とか音源を見たコペンハーゲン・ジャズフェスティバルのオーガナイザーが、今年の夏に出演しないかと誘ってくれたんですよ。それで、行きたいな、というところから、バンドを継続する、アルバムを作る、っていう流れになりましたね。

鈴木:今回の作品は、3枚同時発売ですね。

樋口:7月4日にレーベルのイーストワークスから発売された、柳原陽一郎さんと、おおはた雄一さんの歌が入ったボーカルアルバム2枚組の『うたのかたち~UTA NO KA・TA・TI』。そして、インストの『Can't Help Falling In Love~好きにならずにいられない』ですね。

鈴木:選曲とかが、いわゆるもう昔からの芳垣さんぽくて。芳垣さんは「plays standard」っていうの結構やるんですけど、そのスタンダードが芳垣さん流で。ジャズ・スタンダードだけっていうわけでは全くなくて、ジャンルを超えて芳垣さんが好きなスタンダード。今回の作品も選曲が実に芳垣さんっぽいなーという。

芳垣:(笑)

鈴木:いい意味でね。いつもいい曲を選曲して。独特のアレンジで。青木タイセイさんと鈴木正人さんのアレンジがこれまた良くて。どの曲も本当に素晴らしいんですよね。

樋口:ジミヘンとか入ってますよね

鈴木:やってますよねえ。まったくジミヘンじゃないような(笑)

芳垣:(笑)しばらくなんだっけこの曲って感じですよね。

樋口:ジャズスタンダードだけじゃなくて、ポップスやもロックといった馴染みのある曲が結構並んでますね。

芳垣:そうですね。僕が洋楽を聴き始めた当初に、好きだった曲なんですよ。

樋口:そうなんですね!

芳垣:だから本当に、さっき鈴木さんがおっしゃってくれたように、僕流のスタンダードというか。ジャズも含め、自分が洋楽の虜になった、そのルーツにある曲っていうのをやりたいなという気持ちで集めた曲ですね。

 


日本語でちゃんと詞を作れる男の歌い手、というのがひとつのキーワード

鈴木:あと、『うたのかたち~UTA NO KA・TA・TI』で柳原陽一郎さんが歌っている方の盤でちょっと感じたことは、芳垣さんってよく高良久美子さんとかと一緒にミュージカルの音楽もやられているじゃないですか。その影響をすごい感じました。

芳垣:それはありますね。

鈴木:ミュージカルのような、いろいろな風景が浮かんでくるような感じがしますね。

芳垣:3年前になるのかな。宮本亜門さんが演出された「三文オペラ」というベルトルト・ブレヒトの作品で音楽を演奏することになって。その音楽をクルト・ワイルという方が作っているんですが、彼の作品はジャズのスタンダードになっている曲も何曲かあるんですけど、「三文オペラ」での音楽はそういうものだけじゃなくて、本当にいろんなかたちの面白い曲があるんですよ。実際に演奏することによってその魅力に取り憑かれましたね。で、アルバムに入っている「ジゴロのバラード」という曲は、普段あんまりいろんな人が演る曲じゃないんですけど、ちょっと本当に独特な、不思議な魅力をもった曲で、柳原陽一郎にはピッタリじゃないかなぁと。

鈴木:ピッタリですよね。

芳垣:ちょっと訳詞しない?みたいなところから持ちかけて。

鈴木:訳詞もいいですよね。本当にどの曲も、訳詞も素晴らしくて。楽しいです。

樋口:聴いて内容が入ってきますね。

芳垣:どうせなら日本語でやりたいな、っていうのがあって。なので、日本語で詞をつくる力がちゃんとある歌い手に歌って欲しいって思いました。で、僕の場合はしかも、男の歌い手が非常に好きなので。

鈴木:確かに多いですね。

樋口:それは何故なんですか?

芳垣:何故ですかね。ひとつは多分、すごくやっぱりロックという存在はあるような気がしますね。60年代後半、70年代前半のバンド全盛時代の音楽に僕自身が惹きこまれた。みんな男じゃないですか、あの当時の歌い手は。

鈴木:確かに。

芳垣:ビートルズだって、ストーンズだってそうでしょ。ツェッペリンにしたって、、、みんな男じゃないですか。

樋口:そうですね。

芳垣:なんですかね。やっぱり歌と一緒にやるなら男がいい。で、日本語で詞をつくることがちゃんと出来る人。こんなこと言っちゃったらあれなんですけど、今のポップスによくあるような、私小説的な、なんか、自分はこうだ、自分はこうだ、っていうのが多いじゃないですか。そうじゃない意味での、本当に詞をちゃんと作れる人。で、男の歌っていうのが、まあひとつのキーワードだったんですね。ふたり(柳原陽一郎とおおはた雄一)を選んだ。

鈴木:ほんと絶妙なチョイスですよね。また2枚組のそれぞれの色が違うわけですよ。

樋口:カラーが出ていますね。バックのメンバーはみんな同じですもんね。

芳垣:もしかしたら1枚のアルバムに入れられるかな、とも思ったんですけど、やっぱりそれしないほうが。昔みたいにレコードだったら、裏表でかけ換えられるから、いいんですけど、CDはそういうわけにはいかないじゃないですか。

樋口:そうですね。

芳垣:やっぱりこれは分けないとダメだなあって。

 


音が馴染んでいる感じとか空気感とか、ちょっとした距離感を感じ取れるレコーディング方法

鈴木:インスト・アルバムの『Can't Help Falling In Love~好きにならずにいられない』ですが、タイトル曲の「Can't Help Falling In Love」はプレスリーのヒット曲ですね。後半に向けてどんどん盛り上がっていくアレンジですが、芳垣さんは結構こういうアレンジが好きですね。

芳垣:そうですね。静かに始まって、、

鈴木:ヴィンセント・アトミクスの頃からもう。(笑) これはサンタナに繋がるんじゃないか、みたいなね。(笑) 静かに始まって、、、最後ぐぉあーーーーって(笑)盛り上がるところがね。

芳垣:ルーツがそういうところですからね。

鈴木:これがまた、かっこいいんすよ。はまるんです。

芳垣:これはねえ、レディオヘッドのスタジオライブ・レコーディングの番組を見てるときに、6/8拍子でだんだん盛り上がっていくような曲があって、それを聴いているうちにプレスリーの曲をこんな風にアレンジできるんじゃないか、って思ったんですよ。具体的には、ハチロクというよりも、もうちょっと大きな3拍子から段々段々盛り上がっていって、(リズムが)細かくなっていってさらに盛り上がってくみたいにしたいなと。で、(青木)タイセイに相談してアレンジしてもらったんですけど、最初の僕のイメージと違ったので、何回かやりとりをしながら作っていきました。ちょっとずつライブでやってみてテコ入れをしながら作った曲ですね。

鈴木:今回の作品の録音方法が、マルチトラックでそれぞれの楽器を録って、それぞれを調整するというやり方ではないんですよね。

芳垣:マルチはマルチなんですよ。でも、例えば、ドラムはドラムの部屋に入って、ベースはベースの部屋に入ってというふうに、お互いの音が被らないようにして録って、ちょっと間違えたところは後で直せるよ、みたいな今の録り方ではないんです。今回は、マイクはもちろんそれぞれ皆のところに立ててあるんですけど、全員が同じ部屋に入ってステージのように並んで録っています。

樋口:ということは、お互いの音がひとつのマイクに被って入ってしまうんですね。

芳垣:被りまくっていますから、失敗するとそのテイクはおじゃん、という感じです。

鈴木:ああ、、、、

芳垣:しかも全員ヘッドフォンをせずに、、、

樋口:ええーーー!!

芳垣:モニターも出さずに、生音で(それぞれの楽器の)バランスを取りながら録音したんですよ。歌い手が入った時も同じで。

鈴木:ええーーー!!

芳垣:さすがにその歌い手がむこう向いて歌うと声が聞こえないので、バンドと真向かいに向かい合ってこっち向いて歌ってもらって。結果として、ボーカルマイクは楽器とは反対側向いてるんで、歌の人の被りは少ないんですけど。そういう状態で録りました。

樋口:おもしろいですね!

鈴木:あのまとまり感、一体感、っていうのはそこですかね?

芳垣:音が馴染んでいる感じとか空気感とか、ちょっとした距離感っていうのは、たぶんそういうレコーディングだったからだと思います。実はね、僕の学生時代からの知り合いが兵庫県の西宮北口でやってるジャズ喫茶があって、そこにパラゴン(JBLのスピーカー)が置いてあるんですよ。このアルバムを持っていって、そこで結構大きい音量でかけて聴いたんですけど、すっごい立体的に聞こえて。皆の座っている位置、ドラムがどこにいるとか、歌がどこにいるとかっていう立ち位置がすごい分かるんですよ。

樋口:聴いてみたい!


芳垣:昔のジャズのアルバムもそうじゃないですか。位置関係がよくわかる。なんかこう、前後ろの感じがすごくよくわかるじゃないですか。そういうのって、それぞれを別々に録って、例えばドラムは左から右へハイハットから始まってバーっと並べちゃって、ピアノも同じように低い音から高い音へ左から右にステレオで全部広げちゃうというような今の普通のレコーディング方法じゃなくて、同じ部屋で録ったりだとか、音が馴染むようなレコーディング方法の方が、逆によくわかるのかな、って感じがしますよね。例えばドラムは塊でこっち側にいて、ピアノここにいて・・・サックスが真ん中にいて、歌はここから拾うとか、その定位がちゃんと分かるような。あと、不思議な事に、モノラルのレコーディングも、距離感がわかったりするじゃないですか。左右とか無いはずなのになんでこんなわかるんだろうって。

鈴木:モノラルの話が出たんで、ビートルズのボックスの話をしたいんですけど。僕は、ステレオのボックスセットを買ったわけですよ。普通のファンだから。(笑)芳垣さんはモノのボックスを買ったわけですよ。で、その話をしてたら、芳垣さんが「モノ・ボックス聴いたことある?いいってもんじゃないよ、半端ないよ。」って言うんですよ。で、僕のステレオ・ボックスをお貸しして、モノ・ボックスをお借りして聴いたんですよ。そしたらもー、びっくりしましたね!音が全然いいし、バランスも違うし、ちょっとね、衝撃でしたね。

芳垣:あれはびっくりしましたね。ステレオじゃないのに余計に定位がわかるっていうか。スピード感とかね、すごくあるし。

鈴木:芳垣さんとのこのビートルズ・ボックスの件があったから、今回のアルバムの録り方だとかが面白いなと思ったんですよ。何でもかんでも最新のやり方でやればいいというわけではないなと。音の良さ、いい意味の良さ、っていうのは音楽の良さにプラスになることだから、やっぱり皆んな、もう一回真剣に色々考えなきゃいけないんじゃないのかなーって思いますよね。

芳垣:そうですね。あとね、時々行く札幌のジャズ喫茶で(オルケスタ・リブレの)アルバムをかけてもらったんですよ。そうするとね、音がちょっとぼやける。そのジャズ喫茶はいつもレコードをかけるんです。だから、アンプとかいろんなもののチューニングがレコード用になってるんですよ。そうするとCDの音がやっぱりちょっとぼやける。

樋口:面白いですね~。

芳垣:だから、レコードはレコードでやっぱり違う音なんだなって。あのパンチ力はレコードだからであって。その時に、アメリカのウエストコーストでやってたチャーリー・ヘイデンのカルテットのアルバムがレコードでかかってたんですよ。そしたら、ビリー・ヒギンズのシンバル・レガートとかが、すっごいもうゴーーって押してくるんですよ。チャーリーヘイデンの音も。

樋口:飛び出てきこえるみたいな。


芳垣:うわー、このシステムで聴いたらきっといいだろうなって、(オルケスタ・リブレ)のアルバムをかけてもらったら、皆の音がすっごくよく聞こえてくるんですよ。ただ、あのパンチがちょっと無い感じで。レコードはレコードでやっぱりひとつの音があるんだなっていうのをすごく思いましたね。だから、そういう所で聴いてくれる人に、アナログ盤を出したいんですよね。

鈴木:ヨーロッパの人ってたまにアナログ盤作って持ってきますよね。

芳垣:そうですね。ヨーロッパってもう、配信のシステムがすごく盛んになってきてるんで、配信で出しておいて、特別なものはレコードを作る。っていう感覚になってる。

樋口:個人的にはそれは嬉しいなあ。

芳垣:でね、面白いのは、結構ちゃんとしたプレス工場っていうのが各国にあるんですよ。デンマークにプレス工場がひとつあるんだけど、そこはちょっと高いので、安く作るにはハンブルグの工場にするとか。

樋口:なるほど。

芳垣:そのハンブルグだったり、どこそこのプレスは、こういう特色があるとか値段はいくらだとか、そういう事を作ってる人はみんな知っているんですよ。今回の音はこんな感じだからここでプレスしようっていうふうに作っているみたいですよ。

樋口:クラブ系もそんな感じで、ジャズもあるんですね。

芳垣:重量盤はここだったらいくらでプレスしてくれるとか。なんかそんな話ばっかりミュージシャンがしてるんですよ。

 

ヨーロッパでの評判は、本当に良かった

樋口:オルケスタ・リブレはヨーロッパにも行ったんですもんね。

芳垣:そうなんですよ。そういうふうにレコードとかも作っているデンマークのレーベルの連中が、コペンハーゲン・ジャズフェスティバルのオーガナイザーと知り合いで、出演することになりました。コペンハーゲン・ジャズフェスティバルっていうのは、日本の色んなジャズフェスを、たぶん10倍くらい大きくしたようなものです。

鈴木:結構でかいっですね。

芳垣:もう街中どこでもやってるんですよ。

樋口:何日くらいやってるんですか?

芳垣:えっとねえ、だいたい2週間。

鈴木:すごい規模だなあ。

芳垣:で、せっかく行くんだから、頑張って他の土地でもやってこようと思って、ロンドンのジャズクラブと、パッサウっていう南バイエルンでオーストリアとの国境の近くにある世界遺産みたいな街、あとスイス各所などで演奏しました。

樋口:メンバー全員で行かれたんですよね?

芳垣:全員でいきました。

鈴木:すごいですね(笑)

樋口:リアクションはどうでしたか?

芳垣:評判は本当に良かったですね。お客さんがほんとすごく盛り上がってくれて。

鈴木:それはやっぱり、向こうでお客さんがアンテナを伸ばして、来てくれたっていうことですよね。そういうのって一番難しいじゃないですか。例えばヨーロッパからいいバンドが来ても、日本の人にそれを知らせるのは難しいし。知らないバンドを聴いてもらうっていうのは本当に難しいですよね。そんな中で来てくれたっていうのは、やっぱり素晴らしいことですね。

樋口:ピットインでは、10月29日にライブがありますね。

鈴木:これは、いわゆる、インストのオルケスタ・リブレでの出演です。


芳垣:6月から7月まで、ボーカリスト(柳原陽一郎、おおはた雄一)やピアニストのスガダイロー、タップダンサーといったゲストをいれたバンドという形で駆け抜けてきたので、10月29日は、ヨーロッパでやってきたのと同じような感じで、バンドだけでみっちりとやります。ヨーロッパで新たにやった曲なんかもあるし、歌の人と一緒にやってた曲とか、ダイローを入れてやったエリントンなんかも、バンドだけでやれるようにアレンジしてみたりとか考えています。

鈴木:なるほど、それは面白いですね!

芳垣:ゲストを向け入れての活動も、交互にというか並行してやっていきたいなと思っています。あとは、音楽が中心なんだけど、ちょっと違う分野の人とコラボレーションするっていうっていうような事も、今年は試してみたいなあと思っています。

鈴木:本当にいい意味で、すごいスピードでいろんなことが今動いてる感じがしますね。

芳垣:大変ではあるんですけど、やりがいがすごいあるというか。

鈴木:何か色々できそうなバンドメンバーなんでしょうね。

芳垣:メンバーは本当に面白い人達が集まっています。自分で言うのもなんなんですけど、メンバーを選ぶ目は持ってるなと。(笑)

 


芳垣安洋
芳垣安洋
1959年生まれ。関西のジャズエリアでキャリアをスタートさせ、モダン・チョキチョキズ、ベツニ・ナンモ・クレズマー・オーケストラ、渋さ知らズなどに参加後上京。山下洋輔、坂田明、梅津和時、巻上公一、菊地成孔、オオヤユウスケ、高田漣、小島真由実、浜田真理子、カヒミ・カリィ、UA、原田郁子、Jhon Zorn、Bill Laswellなど様々なミュージシャンと共演。現在、ROVO、大友良英ニュー・ジャズ・オーケストラ、南博GO THERE、アルタード・ステイツや自己のバンドVincent Atmicus、Emergency!、Orquesta Nudge!Nudge!等のライブ活動の他、蜷川幸雄や文学座などの演劇や、映画の音楽制作も手掛ける。メールスジャズフェスを始めとする欧米のジャズや現代音楽のフェスティバルへの出演や、来日するミュージシャンとの共演も多く、海外ではインプロヴァイザーとしての評価も高い。レーベル「Glamorous」を主宰する。

芳垣安洋 オフィシャル・サイト

うたのかたち ~UTA NO KA・TA・TI

■タイトル:『うたのかたち ~UTA NO KA・TA・TI』
■アーティスト:Orquesta Libre
■レーベル:GLAMOROUS RECORDS / ewe
■型番:EWGL13
■発売日:2012年7月4日
■価格:3,000円(税込)

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Can't Help Falling In Love~好きにならずにいられない

■タイトル:『Can't Help Falling In Love~好きにならずにいられない』
■アーティスト:Orquesta Libre
■レーベル:GLAMOROUS RECORDS / ewe
■型番:EWGL15
■発売日:2012年7月4日
■価格:2,500円(税込)

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オルケスタ・リブレ ライブ情報
■10/29(月)@PIT INN
昨年末のレコーディングから始まった柳原陽一郎、おおはた雄一らのシンガーとの共同作業、スガダイローやタップダンサーとのコラボレーションでのエリントンサウンドの再構築、などなど様々な試みを一挙に演じた初夏のPit Innでの3daysに始まり、ヨーロッパツアー、フジロックフェス、と結構な勢いで突っ走ってきたオルケスタ・リブレの上半期も一段落という感じです。ヨーロッパツアーの報告も兼ねて、バンドが深化してきたさまを皆さんに見てもらいたい、と気合いを入れてお届けするリブレの素顔です。晩秋のミニツアーへの助走でもあります。乞うご期待ですぞ!!!
芳垣 安洋

■11/26(月)@桜座 (山梨・甲府)

■11/27(火)@TOKUZO (愛知・名古屋)

■11/28(水)@深川江戸資料館 小劇場 (東京・深川)


芳垣安洋 注目ライブ情報
■10/6 (土)@横濱 JAZZ PROMENADE 2012
芳垣安洋 「Duke Elington, Sound of Love」

 

<Orquesta Libre LIVE @ PIT INN>

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