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"Quiet Dawn" Session #01

Quiet Dawn

「クワイエット」・「静かなる音楽」というキーワードで語られている音楽たち。
JJazz.Netでは、番組「sense of "Quiet"」で1年ほど前から皆さんにご紹介していますので、既にお馴染みかと思います。

そもそも、カルロス・アギーレやキケ・シネシを招いて行われたコンサートとしてスタートした「sense of "Quiet"」。その後、番組も始まり、CDシリーズ「quiet border」も立ち上がって、その名の如く静かに、ゆっくりとうねりを生み出しています。
そして、この夏の終わりに再び新しい波がやってきます。

作曲家・演奏家集団、「Quiet Dawn(クワイエット・ドーン)」の誕生です。

「a new group & new sounds from new Tokyo. 東京でいちばん出きたてのグループ、未完の街のコンポーザーズ・ユニオン。」というメッセージからは、オルタナティブなもう一つの眼差しを誕生させるという決意を感じずにいられません。

気になるメンバーは、流動的であることが前提だそうですが、藤本一馬(g)、林正樹(p)、沢田穣治(b)、田中徳崇(ds)といった既にそれぞれの活動で人気を博している面々。お披露目となる第一回目のセッションが早速開催されます。今回はスペシャルゲストも登場するそうです。なんと、来日ツアーを終えたばかりで、演奏した各地で大きな反響を呼んでいるアントニオ・ロウレイロ!彼もブラジルで一番期待を寄せられている作曲家・マルチ楽器奏者ですので、発生するケミストリーに期待は高まります!

楽曲と演奏の両方において評価の高いメンバーが、それぞれの曲を持ち寄ってのセッション。
この新しい動きの芽生え、新しい東京の「静かな夜明け」をぜひ目撃してください!

[TEXT:樋口亨]




"Quiet Dawn" Session #01

a new group & new sounds from new Tokyo.
東京でいちばん出きたてのグループ、未完の街のコンポーザーズ・ユニオン。
9月6日、セッション第一回目が始動。

<日時>
2013年9月6日(金)
開場 19:00 / 開演 20:00

<会場・予約>
山羊に、聞く?
渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山B1F(代官山駅 徒歩1分)
TEL: 03-6809-0584
http://yagiii.com/

※お電話、もしくはhp上の予約フォームよりお申込み下さい。
※予約のキャンセル・払い戻しはお断りしております。
※予定人数になり次第受付を終了いたします。
※座席数には限りがあります。立ち見となる可能性もありますがご了承ください。
※当日ご来場順の入場となります。また整理券発行の予定はありません。

<料金>
前売 3,500円 / 当日 4,000円(+1food, 1drink order)
全席自由

<出演>
藤本一馬 Kazuma Fujimoto - guitar
林正樹 Masaki Hayashi - piano
沢田穣治 Jyoji Sawada - contrabass
田中徳崇 Noritaka Tanaka - drums

アントニオ・ロウレイロ Antonio Loureiro - piano, vocal(スペシャルゲスト)

<詳細>
https://www.facebook.com/quietdawn.jp  
http://www.nrt.jp

藤本一馬
藤本一馬 Kazuma Fujimoto
ギタリスト、作曲家、サウンドクリエイター。1979年7月生まれ。
1998年にヴォーカルのナガシマトモコとorange pekoe を結成。現在までに6枚のオリジナルアルバムを発表。2010年より並行して、ギタリストとしてのソロ活動を開始。2011年に1stソロアルバム『SUN DANCE』を発表。岡部洋一(perc)、工藤精(bass)を迎えたギタートリオ編成で録音。日々の生活や自然からのインスピレーションをもとにした独創的なオリジナル曲と、ジャズ、ワールドミュージックのエッセンスを滲ませつつ、オープンチューニングなども使用した型破りな演奏で話題となる。2012年、2ndソロアルバム『Dialogues』を発表。現代アルゼンチン音楽の最高峰アーティストCarlos Aguirre(pf, vo)"、ブラジル・ミナスより、<クワイエット>ムーヴメントの発火点となったデュオRenato Motha & Patricia Lobato(vo)"、現代タンゴをはじめ様々な作品で活躍する北村聡(bandoneon)など、現在考えうる最高の
音楽家たちを迎えて紡いだアルバム。
http://kazumafujimoto.com


林正樹
林正樹 Masaki Hayashi
1978年東京生まれ。独学で音楽理論の勉強を中学時代より始める。その後、佐藤允彦、大徳俊幸、国府弘子らに師事し、ジャズピアノ、作編曲などを学ぶ。慶応義塾大学在学中の1997年12月に、伊藤多喜雄&TakioBand の南米ツアー(パラグアイ、チリ、アルゼンチン)に参加し、プロ活動をスタート。
現在は自作曲を中心に演奏するソロピアノでの活動や、自己のグループ「林正樹STEWMAHN」、田中信正とのピアノ連弾「のぶまさき」、生音でのアンサンブルにこだわった「間を奏でる」などの自己のプロジェクトの他に「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」「田中邦和&林正樹 Double Torus」「Salle Gaveau」「エリック宮城 EMBand」「Archaic」「クリプシドラ」など多数のユニットに在籍中。
長谷川きよし、古澤巌、小松亮太、中西俊博、伊藤君子、ROLLY、牧野竜太郎をはじめ、多方面のアーティストとも共演。温かみのある感性を持って、独自の情感豊かな音楽を生み出している。近年「Salle Gaveau」のヨーロッパツアー、田中信正とのピアノ連弾ユニットでパリ、トルコツアーを行うなど活動の場所を国外にも広げている。2008年「Flight for the 21st/ 林正樹ピアノソロ」、2011年「Crossmodal/ 林正樹STEWMAHN」、2013年3月には2nd ソロピアノCD「Teal」を発表。NHK「ハートネットTV」「ドキュメント20min」などのテーマ音楽も担当する。
http://www.c-a-s-net.co.jp/masaki/


沢田穣治
沢田穣治 Jyoji Sawada
音楽家、作編曲家、プロデューサー。
弦楽トリオChoroClub のベーシストでありながら、様々な楽器を愉しむ。その活動は幅広く、近年はブラジルの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンの作品集「Canta Jobim」、2011年の震災を受け止めて、音楽として昇華した「NØ NUKES JAZZ ORCHESTRA」を制作。中川瑞葉による日本初録音となるジョージ・クラム マクロコスモスⅡや、希代のギタリスト馬場孝喜のソロアルバム、ウクレレと歌のtamamix など、若手アーティストのプロデュースなども行う。
アルゼンチンやブラジルのミュージシャンからの信頼も厚く、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート、ジョアン・リラ、フェルナンド・カブサッキなどともセッションを重ねている。また、アートやカルチャー方面へのベクトルも強く、緊縛師有末剛とのユニットや、ヨシダダイキチと浅野梅若のエースたちとの秋田民謡ユニットなど、日本独特の文化を取り入れ発信している。沢田穣治のグルーヴは常に懐かしさと真新しさにあふれ、ゆりかごのように人を包み込む。
http://blogs.yahoo.co.jp/titialfan145/


田中徳崇
田中徳崇 Noritaka Tanaka
1977 年生 福岡出身 ドラマー。
ロレッタセコハンなどでバンド活動をはじめ、二十代をアメリカ、シカゴで過ごす。ジャズと現代音楽を学び、数多くのグループに参加。ジャズを中心としながらもジャンルの垣根を意識しない演奏活動を行い、なかでもTortoise などを始めとするシカゴ音響派世代との交流が深い。
2007年に帰国し、様々な即興演奏を行うとともに最近では高瀬アキ、日野皓正、井野信義、ケイ赤城、八木美知依、Bonnie 'Prince' Billy, Josephine Foster のグループなどに参加。


ANTONIO LOUREIRO Japan Tour 2013
アントニオ・ロウレイロ Antonio Loureiro
ブラジル・サンパウロ生まれ、現在27才。ミナス・ジェライス連邦大学にて作曲と鍵盤打楽器を学ぶ。2000年よりプロとしてのキャリアを開始、トニーニョ・オルタ、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバートをはじめとした多数の作品やライブに参加、キャリアを重ねる。グループ「A Outra Cidade」「Ramo」のメンバーを経て、2010年に初のソロ・アルバム『Antonio Loureiro』を発表。この作品が日本でもミュージックマガジン誌「ベストアルバム2010」にて高橋健太郎氏(音楽評論家)に1位選出されるなど、話題となる。
2012年に2ndアルバム『ソー』(NRT/quiet border)を発表、<ソング>と<インストゥルメンタル>の境界を揺さぶるサウンドへとさらに進化を遂げ、ジェイムス・ブレイクやコーネリアスなどとも比較される最先端の音楽家として脱ジャンル的に注目される存在に。隣国アルゼンチンでの活動や主要アーテイストとの共演も活発化させており、ミナス=サンパウロ=アルゼンチンを核とした南米の器楽系ルネッサンスにおける中核的存在ともなりつつある。2013年秋にはUSツアーも予定している。
現代ブラジルでその将来をもっとも嘱望されるマルチ奏者、作曲家、シンガーソングライターである。

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