
Title : 『A NEW SOUND - A NEW STAR VOL.2』
Artist : Jimmy Smith
ピアニストの小曽根真です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、ハモンドオルガン奏者、Jimmy Smithのデビュー作
『A NEW SOUND - A NEW STAR』シリーズ2枚のうちのVOL.2 です。
A NEW SOUND - A NEW STAR、新しい音、新しいスター!真っ直ぐでパーフェクトでインパクトのあるタイトルですよね。
彼の弾くハモンドオルガンB-3という名器によって、オルガンでジャズを奏でる時代が始まるわけです。
確かにこの音を初めて聞いた時、それこそ皆さんがシンセサイザーの音色に衝撃を覚えたような、あるいはそれ以上の衝撃がありました。聴いたのはいつ頃だったかな?私がまだ小学校一年にもなってなかった頃だったと思います。
なぜこのアルバムだったかというと、、私の父親は小曽根実というハモンドオルガン奏者です。彼は日本でハモンドオルガンを弾いた最初の3人に入ると思われ、自宅にも楽器がありました。なのでこのレコードも自然と聴いたのですね。
Jimmy Smithこの時代のアルバムは、なんと言っても真正面からブルースを弾いているのが特徴です。この後どんどん洗練されていきますから。
特にオルガンという楽器はゴスペルやブラックチャーチの場で使われ、サウンドも影響を受けています。
私はゲイリー・バートンやチック・コリアとの共演歴があるので【小曽根真の音楽=ブルース】と連想する方は少ないと思いますが、実は私のルーツにはブルース、ディキシーランド、スウィングしかないんです。スウィングもモダンなものではなく、ベニー・グッドマンなどが活躍した時代の2beatのスウィングです。ダンス音楽だったジャズが私のルーツになっています。
Jimmy Smithのこのアルバム、、とにかく痺れました。そして未だに、痺れます。
ハートをえぐるような、神の声のように聞こえる音。イエス・キリストではなく、ブラック・チャーチにおける神様が降りてくるような。
アルバムから一曲あげるとすると、有名なスタンダードとなっている「Moonlight In Vermont」。斬新なアレンジです、どう聴いても主旋のメロディが出てこない!
そして最後までフルパワーの強いインパクトで演奏しています。レスリー(回転スピーカー)を一度止め、そこから再び回転させたラストの音色は、まるで天に誘われるようです。凄まじい音色です。
ぜひ一度聴いてみてください。小曽根真の音楽のルーツがここにあるということを、声を大にして伝えたいです。
最近、自分自身がスウィングとブルースに戻ってきていると感じています。普遍的なものというのはいいですね。
小曽根真
| My First Jazz |
![]() Title : 『A NEW SOUND - A NEW STAR VOL.2』 Artist : Jimmy Smith LABEL : Blue Note RELEASE : 1956年
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https://clanago.com/news/2026/261022/261022.html
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【小曽根真】
ジャズ、クラシックの垣根を超えた独自のアプローチで世界的に活躍するピアニスト、作曲家。バークリー音楽大学卒業後、ゲイリー・バートンとの共演からジャズ界での国際的なキャリアをスタート(グラミー賞ノミネート)。
チック・コリアやブランフォード・マルサリス、マイケル・ブレッカーなどの名だたるアーティストと共に活動し、ジャズシーンにおける確固たる地位を築く。その後、ジャズのみならずクラシックの分野でも高く評価され、ニューヨークフィル、ベルリン放送交響楽団、パリ放送交響楽団など、世界の名門オーケストラと共演。クラシックとジャズの共存を追求するユニークなプロジェクトを展開してきた。
ポーランドでは、ショパンの音楽を通じて世界に発信する方にのみ発行される「ショパン・パスポート」対象者に選出。近年は、自身の音楽的探求に加え、若手ジャズミュージシャンの育成に注力。2022年からスタートしたプロジェクト「From Ozone till Dawn」では、新世代アーティストの発掘・支援を行い、国際舞台で活躍できる環境を整備。現在、若手奏者と組んだ最新トリオ「TRiNFiNiTY」でのツアー、20年来活動を続けているビッグバンド「No Name Horses」やクラシックでは世界の名門オーケストラとの共演という複数の活動を同時並行で行い、メルボルン、モントルーなどの世界的なジャズフェスへ参加するとともに、ラヴィニア音楽祭、ショパン祭などクラシックの檜舞台でも活躍。
どの音楽に対しても、楽曲の構造から解釈することで、その楽曲の持つ本質と可能性をその瞬間に引き出すための即興と新鮮な発想を盛り込む。だからこそどのアプローチにも独自のスイングが生まれ、聴衆に熱狂を生む。
楽曲の原型の美しさへのリスペクトと、自身の鮮烈なパッションを両立させる新しい表現者として、世界で高い評価を得ている。
https://makotoozone.com

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