feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

2012年11月アーカイブ

bar bossa vol.2:bar bossa

bar bossa


vol.2 - お客様:高木洋介さん


いらっしゃいませ。

bar bossaへようこそ。

月の2回目はbar bossa常連のお客様をこのブログ上にお迎えして、
「俺がコンピCDを作るんだったらこうするね」というテーマで選曲していただきます。

では、記念すべき一回目は高木洋介さんです。

ボサノヴァの古いレコードを集めているコレクターの方や、レコード屋で働いているスタッフの方、あるいは東京都内の飲み屋を徘徊している人、および飲み屋のスタッフにはかなり有名な方なので「あ、高木さんだ」と思われている方も多いことでしょう。

高木さんは某大手会社に勤務する普通のサラリーマンです。
「東京にはこういう人がいるから豊かな文化がある」と、他の国や地方に行った時にいつも痛感します。
高木さんはブラジルのジャズ・サンバのピアノトリオが専門です。そしてもちろんアメリカやヨーロッパのジャズもかなり詳しく聞いています。
しかし、あるこだわりをお持ちなんです。
それは、「電化した音楽」は全く聞かない、ということです。食わず嫌いではなく、何度もトライしたようなのですが、やっぱり好きになれないのだそうです。
「電化がダメ」なので、かなり幅は狭くなるのですが、新しいアーティストはもちろんのこと、和モノ、その他の国々関係なく、「良ければ聞く」そうです。
この「良ければ聞く」というのがポイントで、音楽業界の人ではないので、変なしがらみがなく、「高木さんが良い」と言えばそれは「良い音楽」なのです。
そして、その姿勢は高木さんの「飲み屋選び」の基準にもあらわれています。
高木さんが今どんなピアノトリオを聞いているのか、今どんな飲み屋に行っているのかをチェックしていると、東京の流れが把握できます。
高木さんは以前にブログをやっていたのですが、最近はツイッターのみのようです。
後でまとめて出版すればいいのにと思うくらいの情報量ですので、ご興味のある方はチェックしてみて下さい。
@musicanossa


林(以下H)「それでは高木さん、飲み物はどうしますか?」

高木(以下T)「マッカランのハイボールでお願いします。」

H「マッカランは大盛りですよね。」

T「もちろんです。」

H「では、早速ですがどんな曲を選ばれました?」

T「いやあ、常々、やれ無人島盤だとか墓場持参盤だと騒いでおりますが、いざ10曲選べと云われたら難しい仕事ですな。難産でした・・・。で、結局出揃ったラインナップを眺めると、60'sブラジル物のピアノトリオ系ばかり。よくもまぁ、20年近くも飽きもせずにおんなじのばかりを。酔狂というか馬鹿というか。本当に困ったものです・・・。」

H「あの、大丈夫です。その酔狂加減というか馬鹿加減を期待してますから。」

T「え、今、馬鹿って... まあ一曲目はこれですね。」

Astrud Gilberto & Stan Getz / Voce E Eu『Getz Au Go Go』



T「出だし3秒に当方理想のボッサノーヴァが集約されております。バールボッサで酔っ払って何度この話をしたことか・・・(苦笑)。」

H「エルシオ・ミリトのドラムのこの誰にも真似できない軽さとグルーヴ感がアメリカのジャズに乗り移った瞬間。これが僕もボサノヴァがたどり着いたある種の理想だと思います。いやあ、でも僕も何回かけさせられたことか。これだけで高木さん2時間くらい語れますよね。ちなみに高木さんが今『ボッサノーヴァ』って発音しているのは高木さんが所属するボサノヴァ愛好家のコミュニティでは、こう発音、表記するって決まってるからですよね。で、2曲目は?」


T「定番中の定番ですが、コレだけはやはり外せないでしょ。Beco das Garrafasが産んだ奇跡の一枚。This is Bossa Nova。」

Os Gatos / E Nada Mais『Aquele Som Dos Gatos』



H「あの~、定番中の定番って思ってるのは高木さん周辺のボサノヴァマニアだけだと思いますが。でも良い曲ですよね。デオダートが渡米する前にブラジルに残した最高の録音だと僕も思います。あ、高木さんはデオダートは渡米後は電化してるから興味ないですよね。では3曲目は?」


T「京都のVirgin Megastoreでコレと出会っていなければ、今ココには居ない筈。我が人生を狂わせた一枚。」

Lennie Dale / The Lady Is A Tramp『Lennie Dale e o Sambalanco Trio』



H「お、出ましたね。レニー・デイルを語らせたら右に出るものはいないという。高木さん、ホントこのザワザワしたあの時代だけが持つ空気感、好きですよね。では4曲目は?」


Som Tres / Samblues『Som/3』



T「バランスの良さでToninhoとSabaの右に出るリズム隊なし。欲を言えば、あと数枚Som/Maiorでレコーディングして欲しかった・・・。」

H「たぶん、今、高木さんが喋ってること、意味が全部わかるの日本で50人くらいしかいないような気がしますが。でもすごくわかります。あの、僕、こういう話すごく好きです。ついてこれる人だけついてきて下さい。で、5曲目は?」


Le Trio Camara / Muito A Vontade 『Le Trio Camara』



T「某ボッサノーヴァの大師匠曰く『これぞ、Pierre Barouhの成し得た大偉業なり』。」

H「ですね。これも知っている人は常識過ぎる常識なのですが、あえて説明しておきますと、映画『男と女』のピエール・バルーが設立したサラヴァ・レーベルから発表された音源なんですよね。ピエール・バルー、やる時はやりますね。で、6曲目は?」


Rio 65 Trio / Meu Fraco E Cafe Forte『Rio 65 Trio』



T「ジャズサンバにおける生涯再生回数はこの曲がダントツかも。貴重なEdison Machadoのドラムソロ映像をどうぞ。」

H「こういう映像が楽しめるyou tubeってすごい世界ですよね。これはとりあえず見てもらうしかないでしょう。では7曲目は?」


Sambrasa Trio / Sambrasa『Em Som Maior』



T「十数年前、一旦サンバジャズから足を洗うきっかけになった一枚ですね。聴いた瞬間に『上がり』を感じたというか、これ以上のものはもうないだろうと。素晴らしい演奏であるとともに、サンバジャズ全盛期の終わりを告げる一枚なのかも。」

H「あの、今の高木さんの言葉を聞いて『?』って人もいるかも知れないんですけど、深いんです。この時期までジャズ・サンバ界の多くのミュージシャンが試行錯誤してきたことを、エルメート・パスコアルとアイルト・モレイラがここで全部総括して、二人はその後、アメリカに向かうわけですよね。ちなみに高木さん、ここまで到達するのに何百万円もレコードにつぎ込んでます。では8曲目は?」


Luiz Eca / Nao Faz Assim『Luiz Eca - Serie BIS Bossa Nova』



T「これはかなり貴重且つ素敵な音源です。色々手を尽くしてみましたが、どうしても原盤が見つけられず。Bebeto加入前、ベースがOtavioな頃のゼロ期Tamba Trioです。(あくまでも推測ですけど・・・。ベースがBebetoではないことはBebeto本人より確認済み)原盤に関する情報をお持ちの方からの情報を求む!」

H「おおおお、これ来ましたか。これまた日本で50人くらいしかわからない話をしていますね。ゼロ期タンバ、痺れる言葉ですね。これまた蛇足になりますが、タンバは1期、2期~とずっとメンバーが変更していき、それぞれが魅力的なサウンドを残していますが、『それ以前=ゼロ期』というのが存在したんですね。ベベート不在のタンバ。今この瞬間、日本中の『タンバ感』が変更されましたね。さて9曲目は?」


Luiz Carlos Vinhas / Estrelinha - Muito A Vontade - Que Pena - Aquarius『No <>』



T「ヴィーニャスが経営していたハコでのライヴ録音です。あまりにも生々しいライヴ感はエヴァンスのビレッジ・バンガードをも凌ぎますね・」

H「おお、ビレッジ・バンガードを凌ぎますか。言い切っちゃいましたねえ。良いですねえ。これは聞いてもらって納得してもらいましょうか。では最後の10曲目は?」


Tenirio Jr. / Fim De Semana Em Eldorado『Embalo』



T「〆の一枚は、言わずと知れたサンバジャズの金字塔をば。」

H「やっぱり、これですよね。でも『言わずと知れた』って表現、何百人がわかるんだろうって感じがしますが。高木さん、今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。」




高木さん、年末のお忙しい時期にどうもありがとうございました。
これで、日本中に高木さんの熱い情熱が伝われば良いですね。

みなさん、今回はいかがでしたか?

日本には全世界に誇れる「音楽マニア」という人種がいて、彼らを世界に発信出来ればいいなと思います。

クリスマスの飾りつけやお歳暮やおせち料理の展示が目立つようになりましたね。
そろそろ分厚いコートを取り出したりしているのではないでしょうか。

それではまた、こちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林 伸次

「bar bossa」アーカイブ
vol.1

bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
 12:00~15:00 lunch time
 18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

WHISKY MODE Vol.39ゲスト - Saigenji:WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」ゲストはシンガー・ソングライターのSaigenjiさん。

ご自身曰く、「普段から大体飲みながら生きています(笑)」というだけあって、ウイスキー大好き!
まずはザ・マッカラン ファインオークのハイボールで乾杯です~。


wm_saigenji1.jpg
Photo by daisuke ishizaka


■今回PICK UPしたウイスキー:ザ・マッカラン ファインオーク12年■

スコットランドの名門「ザ・マッカラン蒸溜所」がおくるマッカランの新シリーズ!
マッカランの特徴である"シェリー樽原酒"をはじめ、3種類の異なる樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでバッティング。シェリー樽"由来の華やかさを残しつつ、ライトでスムーズな飲み口です。また、ハイボールにすると一層華やかさが引き立ちます。

ザ・マッカラン ファインオーク12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■Saigenji × ザ・マッカラン ファインオーク12年■
「ウマーイ!めっちゃ美味いですね(笑)。甘いんだけど嫌な甘さでは全然ない。すごいやわらかくていくらでも飲めそう。後、水がすごい綺麗なんだなという感じがしますね。美味しい」 by Saigenji


wm_saigenji2.jpg
Photo by daisuke ishizaka

ブラジル音楽や南米のフォルクロ-レなどに影響を受けつつ、独自の音楽性を貫くsaigenjiさん。
そのギターの音色や歌声、ほんと味がありますよね。


今年はアルバムデビュー10周年を迎え、
11/14にリリースされた新作『ONE VOICE,ONE GUITAR』では自身初の"弾き語り"に挑戦。

ジャズ・スタンダード、ブラジリアンの名曲、未発表のギターインスト、セルフカバーを含むこの作品、
シンプルなんだけれども濃密。夜中にじっくりと聴きたいアルバムです。
もちろんウイスキーにも合いますよ~。

【Saigenji - ONE VOICE,ONE GUITAR -ダイジェスト】

<

今回は"SLEEPLESS NIGHTS"がテーマ。
やはり夜の方がイマジネーションが湧きやすいということで、
お酒を飲みながらギターを爪弾くこともしばしばだとか。

Saigenjiさんの新作が弾き語りということもあり、
ザ・マッカラン ファインオーク12年に合う曲を生演奏で披露してくれました!
少しアルコールも入り、雰囲気ありまくりの演奏、是非番組をお聴きください。

wm_saigenji3.jpg


「ギターこんな感じで弾けるのほんと羨ましい!モテルでしょ?」という
KAWASAKIさんの質問に対するSaigenjiさんの答え、笑えます。


wm_saigenji4.jpg
Photo by daisuke ishizaka


wm_saigenji5.jpg
Photo by daisuke ishizaka


番組では皆さんから頂いたメッセージやリクエストもご紹介しています。
抽選でゲストとのサイン入り写真+ウイスキーをプレゼント!
メッセージ&リクエストお待ちしております~。

応募はこちらからどうぞ


wm_saigenji6.jpg
Photo by daisuke ishizaka

wm_saigenji7.jpg
Photo by daisuke ishizaka


番組のfacebookページができました。
収録風景等、facebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ



【ザ・マッカラン ファインオーク12年の世界観に通じる楽曲】
→「But Beautiful / Saigenji(生演奏)」
「新しいアルバムにも収録したジャズ・スタンダードです。やはりオーセンティックなジャズとウイスキーの相性は抜群ですよね。ニューアルバムの中ではこの曲が一番似合うと思います。」by Saigenji


【今回のテーマ「SLEEPLESS NIGHTS」に合う楽曲】
→「ハミングバードワルツ / Saigenji」
「ニューアルバムに収録されているセルフカバーなんですが、これは、"眠れない夜気が付いたら朝だった"そういう内容の楽曲なので選んでみました。」by Saigenji


『ONE VOICE, ONE GUITAR / Saigenji』

ONE VOICE, ONE GUITAR


ONE VOICE, ONE GUITAR / Saigenji

リリース:2012年11月14日
Happiness Records
製品番号:XQJT-1005

アルバムデビュー10周年を迎えるSaigenji2年ぶりのアルバムは、キャリア初となる渾身の「弾き語り」アルバム!日本最高のエンジニア渡辺省二郎氏とタッグを組んで実現した本作は、「ギミックなし」「アナログ・テープ一発録音」により震える空気までが臨場感をもって伝わってくる極上の質感。まるですぐそばで歌っているようなリアルさに溢れ、彼の全アルバム中最も親密で穏やかな空気感を持つものとなっています。ジャズ・スタンダード、ブラジリアンの名曲、未発表のギターインスト、セルフカバーを含む極上の45分。Saigenjiの音楽が持つ"しなやかさ"と"ユニバーサルさ"を最も堪能できるアルバムといえるでしょう。


Saigenji Official Site




■quasimodeセレクション■

quasimode_new_A.jpg

quasimodeのメンバーが入れ替わりで登場。
毎回テーマに沿った選曲でウイスキーの似合うシーンを演出してくれます。
今回の担当はパーカッション・Matzzさん。


→「RELATIVE / JAZZ COLLECTIVE」
→「F.O.G / bohemianvoodo」
→「とりから-The fried Chicken- / 石川周之介」

今回のテーマ「SLEEPLESS NIGHTS」にちなみ、
逆に元気をもらえて(結局)良い眠りにつけるような、そんな楽曲を選んでくれました。
いずれも注目の若手日本人プレイヤーによるクラブ・ジャズナンバーです。

オススメの映画も教えてくれましたよ~。


【quasimodeニューアルバム NOW ON SALE】

Soul Cookin'


Soul Cookin' / quasimode

リリース:2012年10月3日
EMI ミュージック
製品番号:TOCT-29063

クオシモードの通算6枚目となるオリジナル・アルバム。今回のキーワードは"ソウル・ミーツ・ジャズ"。従来のクオシモードのスタイル"踊れるジャズ"をベースに新しい基軸となるエッセンスを取り入れた意欲作。先に発売されたシングル『Summer Madness feat. 横山剣(クレイジーケンバンド)』でも感じられるソウルフルなサウンドを筆頭に、クールな曲から陽気な曲まで沢山のクオシモード・サウンドが詰まった、バンドとして新たな成長を感じられる1枚。






【quasimodeライブ情報】
大好評のSoul Delivery Tour残すは11月23日(日・祝)の渋谷AXのみ!
quasimode Live! Soul Delivery Tour 2012 FINAL の出演者が決定致しました。quasimodeといえば、メンバー4人に加え、brassmodeとしてホーンセクションが2名から3名参加するステージが基本ですが、今回はbrassmodeは4名で分厚いホーン・セクションを聴かせます。更に、今回初めてキーボーディストを迎えて、いつものあの曲がより華麗に、力強く変身します。初となるキーボーディストにお迎えするのは、ジャパニーズレゲエ・シーンのレジェンド、MUTE BEATのオリジナル・メンバーであり、現在でも数えきれない程のアーティスト作品、及びライヴに引っ張りだこの名プレイヤー、エマーソン北村!そして、重厚で男気溢れる演奏に花を添えてくれるのは、Relight My Fireでの共演も記憶に新しい有坂美香、最新作アルバム Soul Cookin'においてGive It Up Turn It Looseのヴォーカリストとして、また、Let's Get Down Together、Another Sky、そしてアルバムタイトルトラックのSoul Cookin'でフィーチャーされた、奥山みなこが登場します。
ツアー・ファイナルに相応しく、ご出演頂くパフォーマー全員が奏でるサウンドを、大きな魂(SOUL)の塊として放ちます。バンド結成から10年を経て、満を持してお贈りする、たった一度の「夢の一夜」。どうぞお楽しみに!!

→11月23日(日・祝)quasimode Live! Soul Delivery Tour 2012 FINAL詳細

→quasimode Official Site




【DJ KAWASAKI 脱貴公子宣言!本領発揮のブラック・ディスコ ミックス!7月25日発売】

Magic


MAGIC ~A COLLECTION OF BLACK DISCO CLASSICS mixed by DJ KAWASAKI

リリース:2012年7月25日
EMI ミュージック
製品番号:TOCP64413

『BLACK & GOLD』をリリースしたDJ KAWASAKIが自らのフェイバリットを旧音源の中から厳選し、ハウスやテクノを通過した感性で聴けるDISCO/DANCE CLASSICSを再評価。今年20周年を迎え、通算70万人の動員を誇る渋谷のクラブ改めタマリバ、THE ROOMの人気パーティーをタイトルに冠し、その来場者からも絶大な人気を誇る楽曲が目白押し。 DISCO/DANCE CLASSICSの名曲+DJ KAWASAKIがカバーした楽曲のオリジナルに加え、DJ KAWASAKIの未発表新曲を収録!



【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ


【ONE SONG,ONE SOUL The Room 20th Anniversary party special】

渋谷のクラブ改めタマリバ、The ROOM の 20周年記念パーティのスペシャル・ヴァージョンが開催決定!なんと The Room にゆかりのあるDJ 100人が新木場 ageHa に一同に介し一曲入魂のプレイを披露。この世界初の試みは、DJ カルチャーの一つのハイライトにして、音楽シーンのおける大事件。老舗のコバコ The Room があの ageHa を巨大なタマリバに変える歴史的瞬間をそして、100人の DJ が織りなす前代未聞のして空前絶後の音楽的グラデーションの実現を絶対に見逃してはいけない!

<日時>
2013年2月8日 (金)
Open / Start : 23:00 (Arena 24:00)


<場所>
ageHa(新木場)(東京都渋谷区松濤1丁目29-1 渋谷クロスロードビル B1)


★The Roomプロデューサー 沖野修也によるカウントダウンBlog更新中!
http://ameblo.jp/shuya-okino/


★The Roomスタッフによる、日替わり一曲入魂Blog更新中!
http://ameblo.jp/theroom/

ONE SONG,ONE SOUL The Room 20th Anniversary party special


DJ KAWASAKI Official Site


【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net

寺尾紗穂ワンマンライブ ~ ソノリウムラヂオ ~:ライブ情報 / LIVE INFO

寺尾紗穂ワンマンライブ  ~ ソノリウムラヂオ ~

注目の女性シンガー・ソングライターの寺尾紗穂。
彼女独特の世の中を見つめる視線と染み込む歌声は、音楽関係者にもファンが沢山います。
その中の一人がJJazz.Netにも。

「温故知新」や「Jazz Today」のナビゲーターを務めるジョー長岡は、
彼自身シンガー・ソングライターなのですが、同じシンガー・ソングライターとして彼女を尊敬してやまないとのこと。
実は、彼女を知る切っ掛けはジョーさんからのオススメでした。

そのオススメ心が、ライブを開催するという形にまで発展!

寺尾紗穂さんのピアノ弾き語りのみという潔く、核心に触れる一夜です。
場所は永福町にあるその響きが話題の場所、ソノリウム。

ジョー長岡が、今一番聴いて欲しいと皆さんに訴えるシンガー・ソングライター、
寺尾紗穂の歌声に触れに来てください!

----------------------------------
音楽や歌は

目には見えない。

手に触れることもできない。

しかし時折、

それらが

はっきりとある形をもって

僕の中に侵入してくることがある。


寺尾紗穂の歌世界から

僕が感じ取るのは

人と世界に向けられた

鋭い視線、悲しみ、怒り。

女性らしい可愛らしさ。

そして

慈しみ深い愛情。


そのどれも、目には見えないけれど

12月16日ソノリウムラヂオで、

手に取って触れて欲しい。


彼女の歌とピアノと

力強い眼差しを

是非直に感じて欲しいのです。




ジョー長岡
----------------------------------


寺尾紗穂ワンマンライブ
~ ソノリウムラヂオ ~

<日時>
12月16日(日)
18:30開場 19:00時開演(21:30終演)

<会場>
永福町ソノリウム

<料金> 
前売3,000円 当日3,500円

<出演> 
寺尾紗穂

<企画制作>
ジョー長岡

<予約・問い合わせ>
namazu@kve.biglobe.ne.jp(ジョー長岡)


寺尾紗穂ワンマンライブ  ~ ソノリウムラヂオ ~

bar bossa vol.1:bar bossa

bar bossa


ミュージシャンやレーベル関係者をはじめ、音楽好きが集うバーとして知られている、bar bossa(バールボッサ)。
番組「sense of "Quiet"」でのインタビューを収録させていただいた際にご紹介した先日の記事が好評で、その記事を読んで実際にお店を訪れて下さった方もいるようです。

マスターの林伸次さんがボサノヴァのファンであり詳しい知識の持ち主で、お店ではしっかりとセレクトされたボサノヴァがいつも静かに流れています。
ワインも美味しいものが揃っていて、聴覚と味覚の両方から素敵な時間を用意してくれる貴重な存在です。

JJazz.Netリスナーの皆さんにそんな素敵な時間のおすそ分けをしたい、ということで、マスターにJJazz.Netブログでの連載をお願いしました!

内容は、美味しいワインや食事と音楽、そしてバールボッサとそこに集う人々について。

音楽と食事と楽しい会話がマッチすると最高ですよね。
オススメのボサノヴァはもちろんのこと、魅力的で面白いお客さん達のことも、四季折々紹介して下さる予定です。
毎月、第2・第4水曜日にアップしていきますのでお楽しみに!

では、まずは第1回目をお届けします。

[Text:樋口亨]






vol.1 - ブリュ・サルトワーズとモニカ・サウマーゾ


いらっしゃいませ。

bar bossaにようこそ。


第一回目ということでお祝いのシャンパーニュでも開けようと思ったのですが、それではあまりにも芸がないので、今日は赤のスパークリングワインをお勧めしようと思います。


ブリュ・サルトワーズ。


ブリュ・サルトワーズ


フランス、ロワール地方のピノ・ドニスという品種のオーガニック・ワインです。
ピノ・ドニスは、別名「Pompe a terroir(テロワールを吸い上げるポンプ)」と呼ばれていて、品種の特有の味わいよりもむしろ、植えられた土地(テロワール)によって全く味わいや個性が異なるという面白いブドウです。

ところで、「オーガニック」という言葉、最近はもう飽き飽きしている方もいらっしゃるかもしれませんね。
bar bossaでは「オーガニックだから」という理由では選んでおりません。「美味しいから」という理由で選んでおります。
そしてこのブリュ・サルトワーズというワインはオーガニック特有のブドウを絞ったそのままのような味わいなのでお勧めいたします。
特別な日ではなくても、今日、良い音楽を聴きながらワインが飲める喜びを祝うような気持ちでお召し上がり下さい。


それでは音楽の話に移ります。

僕はbar bossaを16年間続けてきて、毎日10時間近くボサノヴァを聴いています。
想像できますか?
正直な話、すごくボサノヴァに飽きてしまいます。
それでもお客様はアストラッド・ジルベルトやセルジオ・メンデスをかけることを要求します。
「ゲッツ/ジルベルト」なんて本当に毎日かけてるので、5,000回近くは聴いています。
それで感じることは、やっぱり雰囲気だけのぺらぺらの音楽は10回以上は聴けない。
何百回も聴けるのは「心をふるわせる演奏」だけだと感じました。

「心をふるわせる」ってなんだか安直な言葉ですよね。
でも、本当にそんな風に感じさせる歌手がいるんです。

モニカ・サウマーゾです。

彼女は1971年サンパウロで生まれ、今まで7枚のアルバムを発表しています。
彼女の経歴はサンパウロという大都市の音楽シーンと深く関係しています。

ブラジルはとても大きい国でアマゾンのようなジャングルもあれば、農園や牧場、リゾート地と色々な顔があります。もちろん住んでいる人種も多種多様です。
そして様々な都市があり、そこから生まれてくる音楽はどれもが違う表情があり個性的です。

モニカ・サウマーゾが生まれたサンパウロとあわせて、ブラジルの主要な音楽都市を簡単に説明いたします。


まずみなさんご存知のリオ・デ・ジャネイロ。


リオデジャネイロ
©paramita smetana

ここは京都みたいな場所です。古都であり、昔から演劇や文学、もちろん音楽などのサロン文化があるところです。
サンバやボサノヴァはここで生まれました。


北の暑いところ(ブラジルは南半球です)でバイーアという沖縄のような場所もあります。


バイーア
©Secom Bahia

そこは昔は奴隷貿易の拠点だったためアフリカ系ブラジル人が多いところで音楽もよりアフリカ色が濃い地域です。
カエターノ・ヴェローゾやジョアン・ジルベルトはここの出身です。


そして、モニカ・サウマーゾが生まれたサンパウロ。


サンパウロ
©Francisco Anzola

ここは南アメリカ最大の都市で日本からの特派員や多くの企業が集まる東京のようなところです。
実はここは音楽的に不毛な場所と思われています。
しかし、すごく面白い音楽シーンがあるんです。

エドゥアルド・グジンという一人の天才がいます。
1950年サンパウロ生まれの彼は1966年にエリス・レジーナに見出されてデビューしました。
彼は大都市サンパウロで育ちながら、リオ・デ・ジャネイロの古いサンバやショーロを愛し、一方で大都市らしいジャズやクラシック、現代音楽なんかの要素を取り入れ、「サンパウロならではの音楽」を作り出しました。
彼は音楽雑誌なんかでは(エルメート+ジョビン)÷2と評されていますが、こんな音楽をやっています。




そして、その彼をとりまくミュージシャン達もとても面白いんです。

まずギタリストでパウロ・ベリナッチがいます。
1950年サンパウロ生まれの彼は、クラシックギター奏者として世界的に有名です。
たくさんのギター奏法の教本やヴィデオを出していますし、実際に教師としても活躍しているようです。
観ていただく動画では、リオのボサノヴァ誕生前夜に活躍したギタリストの曲「ガロート」を演奏しています。
こういった、ブラジルの昔の偉大な作曲家の作品を掘り起こす演奏家としても定評があります。




ネルソン・アイリスというピアニストもいます。
サンパウロが世界に誇るジャズ・グループ「パウ・ブラジル」の中心人物です。
アメリカジャズ界でも活躍しました。




アコーディオン奏者トニーニョ・フェハグッチも良いですよ。
彼はトリオ202というギターとピアノとアコーディオンという面白い組み合わせのグループで日本でも人気があります。
2001年にはラテン・グラミーでノミネートされたようです。




ホドルフォ・ストロエテールというベーシストもいます。
彼はベーシストとしても有名ですが、アレンジャー、プロデューサーとしても定評があります。
ジョイスの最近の作品はほとんど彼が手がけています。
ジョイスの旦那様でもあるドラマーのトゥッチー・モレーノとの絡みのグルーヴ感は、現在世界最高峰です。




そんな彼らをバックに従えて、今、サンパウロで一番輝いているのが、僕の「心をふるわせる」歌手、モニカ・サウマーゾです。
とにかく聴いてみて下さい。




どうでしたか?

こんな風に美味しいお酒と良い音楽を、まるでbar bossaでゆっくり楽しんでいただいているように、あなたのところに届けられれば良いなと思っています。

そろそろ年末ですね。
あわただしい季節ですが、ふっと息をつきたくなったらお気軽にお立ち寄り下さい。

それではまた次回、こちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林 伸次





bar bossa information
林 伸次

1969年徳島生まれ。

レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、

フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。

2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。

著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。

選曲CD、CDライナー執筆多数。

連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。



bar bossa

bar bossa


●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F

●TEL/03-5458-4185

●営業時間/月~土

 12:00~15:00 lunch time

 18:00~24:00 bar time

●定休日/日、祝

お店の情報はこちら

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 大塚広子セレクト:TOUCH OF JAZZ

番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。

今回は、女性ジャズDJの大塚広子さんのセレクションです。

クラブフィールドからジャズの世界に入るのに最適の1枚!黒くてスピリチュアルなジャズ、かっこいいです。


【TOUCH OF JAZZアルバム】

『First Impressions / Shamek Farrah』

「黒人による黒人アーチストのみのマイナーレーベル"Strata-East"からリリースされたこのアルバムです。初めて聴いた時、HIP HOPのインスト?と思った程。でも調べてみるとジャズのミュージシャンでブラックパワーを全面に出したレーベルから出ているという背景も分かって、すごくカッコイイと思ったのが私にとっての最初のジャズでした。当時レアグルーブの盛り上がりもあって、別路線からジャズに入った感じです(笑)」 大塚広子


shamekfarah.jpg


■タイトル:『ファースト・インプレッションズ』
■アーティスト:シャメク ファラー

amazon link


【shamek farrah- first impression】



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


The Piece Of Venus mixed by Hiroko Otsuka


The Piece Of Venus mixed by Hiroko Otsuka

リリース:2012年9月19日
VENUS RECORDS
製品番号:VHCD01087


















HirokoOtsuka600.jpg


【大塚広子】http://djotsuka.com/

2004年以降、本格的なDJ活動と音源紹介から全国的な現場の支持を得て、ワン&オンリーな"JAZZのグルーヴ"を起こすDJとしてその存在を不動のものとする。渋谷の老舗クラブTheRoomにて10年目に突入した人気イベント「CHAMP」でのレギュラーDJ、六本木アルフィーでのメインDJをはじめ、日本中のパーティーに出演。ジャズ喫茶や老舗ライヴハウスのイベント・プロデュースも行いその柔軟なセンスでジャズの新しい楽しみ方を提示している。2010年、スペインでのDJ招聘、「FUJI ROCK FESTIVAL」の出場。同年、日本のジャズ・レーベル「トリオ」のMIXCDを監修制作。2011年には、80's後期~90'sにフォーカスした日本発2レーベル「somethin'else」(EMI Music Japan)と、「DIW」(DISK UNION)のMIXCDを同時発売。2012年、90年代初頭からの現行ジャズレーベル「VENUS」のMIXCDと、スウェーデン・ジャズを中心としたレーベル、スパイス・オブ・ライフの音源から、読書のための音楽「Music For Reading」(ディスクユニオン)シリーズのコンパイル作品を発売。新宿PIT INNやBLUE NOTE TOKYO、TBSラジオの出演、ファッション、音楽雑誌等での音源紹介、レビュー連載、ディスク・ガイドやライナー執筆など幅広いフィールドで活躍中。

アーカイブ