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JJazz.Net Blog Title

2020年9月アーカイブ

My First Jazz Vol.30-maiko:My First Jazz

Title : 『Thinking of You』
Artist : 寺井尚子

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「ジャズに触れた作品はやっぱり寺井尚子さんのファーストアルバムかな。ジャズには大人っぽいサウンドの匂いがあるでしょう?私はそれまでジャズに触れたことがなかったから全体のサウンドの響きがとても大人っぽく感じて。しかもヴァイオリンでこう表現できるんだ!と衝撃を受けました。


ちなみに寺井さんとの出会いは偶然なんです。ちょうど大阪に遊びに行ってた時にHMVさんを覗いたら、たまたま寺井さんのインストアライブがあって。それまではジャズ・ヴァイオリンのことはよく知らなかったし正直そんなに良いイメージもなかった(笑)。でも実際聴いてみたらすごく良かったんです。」

maiko

maiko Official






My First Jazz

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Title : 『Thinking of You』
Artist : 寺井尚子
LABEL : 日本コロムビア
発売年 : 1998年



1998年発売のファーストアルバム。メンバーは野力奏一、坂井紅介、日野元彦。


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【SONG LIST】
01. ストールン・モーメンツ
02. 出会い
03. ドナ・リー
04. アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー
05. パキラ
06. パハロ(鳥)
07. ダダ
08. ハイウェイ・アット・ミッドナイト
09. サマー・ナイト
10. ストレイト・ノー・チェイサー
11. シンキング・オブ・ユー

曽根麻央 Monthly Disc Review2020.9:Monthly Disc Review

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Title : 『Chet Baker Sings』
Artist : Chet Baker

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 みなさんこんにちは、曽根麻央です。僕が影響を受けたアルバムを、ミュージシャンの視点で紹介して解説していくこの連載も、早いもので第6回目となりました。半年が過ぎようとしているのですね。


 今回はChet Bakerの『Sings』というアルバムを解説・紹介していきます。RCAの44のマイクに向かって歌うChetの姿が特徴的なカッコいいジャケットですね。このアルバムは管楽器奏者ならば一度はトランスクライブ(耳コピ)して練習するべきだと考えています。僕は生徒によくこのアルバムのトランスクライブをするか、『The Last Great Concert』の「Look For The Silver Lining」という曲をトランスクライブするように宿題を出します。その理由として、これらの演奏からは完璧な美しいライン、揺るがない8分音符、安定したトランペットのサウンドを聴くことができ、そこからジャズ演奏に必要な技術をたくさん学べるからです。





 また、『Chet Baker Sings』はインストのミュージシャン(楽器を演奏する人)が歌詞を覚えるのに最適なアレンジと選曲となっています。歌い方もシンプルなのでとても聴きやすい。なので、これらのスタンダード曲の真意に迫ることができます。多くのインスト奏者は、曲をリード・シートや楽譜から学んでしまうため、曲の持つ本来の雰囲気や意味合いを理解していないことがあります。曲本来のストーリーから解離した演奏になりがちです。曲の本来の意味を知り、心から曲を好きになることで、より深い演奏ができるようになります。このアルバムは、そこに到達する手助けになるでしょう。


 また、全体を通して曲のアレンジも素晴らしいので注目していただきたいです。イントロ、アウトロが演奏曲本編に勝るほど美しく完璧です。コード進行もとても考えられていて、美しい。単にスタンダード演奏を聴かされるのではなく、Chet Bakerとこのアルバムメンバーの世界観を魅せてくれています。


 ピアニストの伴奏もチェットの歌やトランペットを決して邪魔することなく堅実なサポートに徹しています。その上でピアニストは自分のスペースを見つけ、美しいカウンターポイントやソロを展開しているで、そちらも注目です。

ではクレジットを見ていきましょう。


Chet Baker Sings
録音・1954&56年
Chet Baker - vocals, trumpet
Russ Freeman - piano, celesta
Carson Smith - double bass
Joe Mondragon - double bass
Bob Neel - drums
Jimmy Bond - double bass
Larance Marable - drums
Peter Littman - drums





 先ほど少し述べたようにRuss Freemanのピアノは、トランペットと歌を一切邪魔することなく完璧なサポートを聴かせてくれています。しかし存在感がない訳では一切なく、それどころか耳はピアノに持っていかれるという不思議な演奏です。


Russ Freemanのアレンジが多いこのアルアムは、ある意味彼の世界観の上にChet Bakerが乗っかっていると言っても過言ではないかもしれません。「チェット・ベイカー その生涯と音楽」の第4章「天才の響き チェットとラス・フリーマン」では、Russ Freemanが当時を振り返るインタビュー形式で書かれていて読む事ができます。それによるとRuss Freemanは当時のChetカルテットの音楽監修兼ツアーマネージャーだったそうで、移動の手配、ホテルの手配、経理も任されていたそうです。またこの本には、このアルバムの最初のレコーディングが、Chetが初めて歌った瞬間だった事や、歌うことになった理由が歯の問題によりトランペットの演奏が困難だったため、など興味深い事が書かれています。Chetは薬物関連のトラブルで歯を折られるという、トランペッターとして本来は再起不能の事件に巻き込まれています。









1. That Old Feeling

 このアルバムを代表する構成の曲。美しいイントロ、シンプルな歌い回し、完璧なピアノとトランペット・ソロ、そして、短いショート・エンディング。

 トランペット・カルテットで演奏される16小節の美しいイントロは完全にこのアルバムの為にアレンジされたもの。しかしあまり突飛ではなく、あくまで曲の一部として存在できるようにうまく書かれています。それに続くChet Bakerの歌によるテーマ部分。何度も言っていますが、このアルバムは一緒に歌えるようになるととてもとても楽しいので是非トライしてみてください。それに続くRuss FreemanとChet Bakerのソロは曲のストーリーを壊すことなく、まるで書かれたメロディーのように美しい。このアルバムをさらに楽しむならChetのソロを覚えてスキャットでユニゾンしてみるのも面白い。トランペットも歌のようにソロを吹いているので、実際一緒にスキャットをしやすい。なので、楽器を演奏する人は歌えることがどう演奏に影響を与えるのか体験でき、とても勉強になります。


2. It's Always You
 Chet の歌い方が本当に美しい一曲。Russ Freemanによる美しいイントロと、歌とトランペット・ソロの間の緊張感ある短い間奏が肝のアレンジ。ハーモニーの流れもよく編曲されています。注目しながら聴いてください。


3. Like Someone In Love
 テーマへの導入の仕方がお洒落ですね。Russ Freemanのイントロの特徴は、あまりにも自然に流れているので、気づいたらテーマに入っているという事が起こります。シンプルに、トランペット・ソロなしで歌だけのテイク。


4. My Ideal
 チェレスタとアルコ(弓)でのベースの伴奏で歌われるバース部分があります。バースとはテーマではないのですがイントロでもないセクションです。バースはきちんと歌詞があり、メイン・テーマの世界観を前もって説明して、聴き手により深い理解をさせてくれる大事なパートです。バースは楽器だけのジャズで演奏されることは稀ですが、こうして歌とともに聴けるのはとても嬉しいですね。


5. I've Never Been In Love Before
 Chetが最初1人で歌い出し、ベースとピアノのユニゾンのカウンターポイントが聴こえてきます。ピアノは徐々にハーモニーへと移行して曲にさらにカラーを足していきます。見事なアレンジです。カウンターポイントについては以前の「Birth Of Cool」の紹介記事でも書きましたが、主旋律に対して演奏される副旋律の事です。この曲はChetを描いた映画「Born To Be Blue」でも重要な場面で演奏されていましたね!あの映画はあくまでフィクションですが、個人的にはChetの人となりが見る事ができて良い映画だと思っています。


6. My Buddy
 Chetのハーマン・ミュートの演奏が聴けます。ハーマンといえば、マイルス・デイヴィスやクラーク・テリー、ディジー・ガレスピーといった人たちの音色が有名ですが、Chetの音色も独特で良いですね。1コーラス目のミュート演奏と歌の間に8小節の間奏がアレンジされていて、転調しているのも雰囲気がガラッと変わってよいですね。


7. But Not For Me
 24小節の見事なイントロがトランペットによって奏でられた後に、有名なメロディーが歌われます。マイルス・デイヴィスの演奏が有名でそちらのコード進行で演奏されることが多いですが、こちらの方がガーシュウィンのオリジナルに近い進行になっています。歌に続くChetのソロもまるで書いたかのような綺麗なソロです。このソロは名演なので覚えておくと良いでしょう!


8. Time After Time
こちらもシンプルに2コーラスだけの構成。1コーラス歌からの半分だけのトランペット・そして、その後の歌で終わります。

9. I Get Along Without You Very Well
 名曲ですね!是非覚えておいていただきたい曲です。Russ Freemanのチェレスタが再び登場して、Chetが歌います。こちらの曲も映画「Born To Be Blue」で重要な役を果たしましたね。この曲はChetの「The Last Great Concert」でも「Live In Tokyo」ではChetの晩年の歌も聴く事ができます。Chetにとって重要なレパートリーだった事がわかります。こちらもシンプルに歌1コーラスだけという構成です。


10. My Funny Valentine
 歌で1コーラスだけシンプルな構成。是非Chetの歌い回しでこの曲は覚えていただきたい。


11. There Will Never Be Another You
 いきなりトランペットだけのイントロから、バンドが入り1コーラスソロをとります。その後8小節の間奏で歌のキーに転調するこちらも見事なアレンジ!歌の後のソロはChetとRuss Freemanが同時にするというサプライズがあります。Chetのキャリアの初期はジェリー・マリガンとの、ピアノなしの2菅編成カルテットでした。トランペットとバリトン・サックスのソロを同時にとり、ピアノがいなくてもハーモニーを感じさせるサウンドを作り上げ、ウエスト・コースト・ジャズのブランディングに成功しました。この曲のソロはChetのバックグラウンドを思い出させてくれますね。


12. The Thrill Is Gone
 なんとも寂しい曲。Chetの歌とトランペットの多重録音が聴けます。Chetが自分の歌に伴奏をしている様子は、トランペットの歌の伴奏はこうするべきだ!というお手本のようでとても参考になります。


13. I Fall In Love To Easily
 イントロは無いが、エンディングはちゃんとアレンジされていますね。やはりこのアルバムを通してジャズ・ミュージシャンが学ぶべきが、シンプルでいいので、スタンダードを演奏するときはきちんと自分のアレンジを持つべきという事。聴き手へ与えるインパクトが違います。そして良いエンディングがあれば途中何があっても全体がまとまって聴こえます。僕は自分のアレンジを持つ事で、曲に対して、まるで自分の曲のような愛情をもって接する事ができています。


14. Look For A Silver Lining
 こちらもChetの十八番ですね。曲の最後に一瞬だけ多重録音しているのがお洒落ですね。この曲に関しては、関にも述べましたが是非「The Last Great Concert」のバージョンも合わせて聴いてみてください!Chetというアーティストがいかに音楽への、美しいものへの情熱にあふれていたか感じる事ができるでしょう。トランペッターは「The Last Great Concert」のLook For A Silver Liningのソロは要トランスクライブです!







いかがでしたでしたか? 
また次のDisc Reviewでお会いするのを楽しみにしております。

文:曽根麻央 Mao Soné




Recommend Disc

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Title : 『Chet Baker Sings』
Artist : Chet Baker
LABEL : Pacific Jazz
NO : PJ-1222
発売年 : 1956年



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【SONG LIST】

01.That Old Feeling
02.It's Always You
03.Like Someone In Love
04.My Ideal
05.I've Never Been In Love Before
06.My Buddy
07.But Not For Me
08.Time After Time
09.I Get Along Without You Very Well
10.My Funny Valentine
11.There Wil Never Be Another You
12.The Thrill Is Gone
13.I Fall In Love Too Easily
14.Look For The Silver Lining




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Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

ジャズライブ配信「NYからのラブレター」:ニュース / NEWS

NYから日本へ、10人のジャズピアニストがジャズライブを配信する「NYからのラブレター」。


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【NYからのラブレター】
祝ニューヨーク東京60周年企画〜NYからのラヴレター〜 
2020年夏、伝説のイタリア製ピアノFAZIORIを配したニューヨークの「クラヴィアホール」からジャズピアニストの井川弥生が案内役となり10人の精鋭ジャズピアニストの世界初演のコンサートをオンラインで配信。


出演はルイス•ペルドモ、エリオ•ビジャフランカ、フランク•キンブロー、サイラス•チェスナット、エドセル•ゴメス、海野雅威、ア•ブゥ、アルトゥーロ•オファリル、ジョージ•ケーブルス、井川弥生、クリフトン•アンダーソン他。80年代のニューヨークのピアノバーの全盛期、90年代東京での100ゴールデンフィンガーコンサートの興奮の流れを受け継いだニューヨークジャズの今を最高のサウンドと映像でご自宅にいながらお楽しみいただける絶好のチャンスです。


配信は7月19日から9月27日の毎週日曜日の朝10時から。
水曜日 夜20:00から再放送しています。

チケットご購入とご視聴には配信プラットフォームのMUSERへの会員登録が必要となります。
MUSERではプリペイドカードをイメージしたYELLを使用します。各コンサートは2500円です。





コロナ禍、配信ライブの需要が高まっています。
一番はもちろん生のライブパフォーマンスですが、
配信ライブは国も場所も問わず、気軽に視聴できるので、その点は新たなライブの楽しみといえます。

NY在住の気鋭のピアニストが出演する今回の「NYからのラブレター」はまさにそう。
ライブチケットも日本の配信プラットフォーム、MUSERなので、日本語で購入できるのも安心です。

そしてこの企画の案内役をつとめるジャズピアニスト、井川弥生さんのコメントが届いています。
今月9月の番組「PICK UP」内でお聴きいただけます。
今のNYの状況、そしてこの企画が生まれたいきさつなど、興味深い内容です。
是非お聴きください。


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番組:JJazz.Net「PICK UP」(毎月第一水曜日更新)
概要:ジャンル問わずニューリリース作品の数々を、たっぷりご紹介するプログラム。
期間:2020年9月2日(水)17:00~2019年10月7日(水)17:00
https://www.jjazz.net/programs/pick-up/




【「NYからのラブレター」日程】

日本時間日曜日 朝10:00
※再放送 日本時間水曜日 夜20:00

9月6日 ア・ブゥ (A Bu)
9月13日 アルトゥーロ・オファレル (Arturo Ofarril)
9月20日 ジェイソン・マーシャル (Jason Marshall)DUO
9月27日 井川弥生


【料金】
1公演につき¥2,500(税別)


【チケット購入】
MUSERのウェブサイトよりご確認/ご購入ください。(ご視聴にあたり MUSER への会員登録が必要)
https://muser.link


■9月6日 ア・ブゥ (A Bu)
日本時間9月6日(日)朝10:00
日本時間9月9日(水)夜8:00

■9月13日 アルトゥーロ・オファレル (Arturo Ofarril)
日本時間9月13日(日)朝10:00
日本時間9月16日(水)夜8:00

■9月20日 ジェイソン・マーシャル (Jason Marshall)DUO
日本時間9月20日(日)朝10:00
日本時間9月23日(水)夜8:00

■9月27日 井川弥生
日本時間9月27日(日)朝10:00
日本時間9月30日(水)夜8:00


【詳細】(クラビエホール特設サイト)
https://www.klavierhall.com/



▶プロデューサー
ジム•ルース
キャラモアジャズフェスティバル(ニューヨーク州カトナ)の創立者
ART>Brookfield(NY/LA) の相談役として長年に渡り最高峰のジャズミュージシャンの演奏をプロデュース NY のジャズラジオ局 WBGO とアメリカ NPR(公共ラジオ)の数々の番組でパーソナリティーを務める 2001 年 NPR 番組「ジャズプロファイル~マイルス•デイビス~」でピーバディー賞受賞。
https://www.lucegroup.net/podcasts


▶案内人
井川弥生(ピアニスト、作曲家)
「弥生は稀に見る逸材です。 知性、幅広い感情表現、そして独自なサウンド...彼女は考えたり感じたりすることは何でも表現できる -ギル・ゴールドスタイン(アレンジャー/ピアニス ト)

3歳から12歳までクラシックピアノを学ぶ。15歳の夏に滞在したオレゴン州でジャズを初めて聴き魅了される。国際基督教大学に入学しアメリカ研究を専攻する傍ら大学ビッグバンドサー クルMMSでジャズを学び、1997年山野ビッグバンドジャズコンテストで優秀ソリスト賞を受賞する。卒業後渡米し、ニューヨーク市のニュースクール大学で学び奨学金を受けて卒業する。リーアン・リジャーウッド、ジェリ・アレンに師事。ジョン・コルトレーンなどと共演したベーシスト、レジー・ワークマンのアンサンブルに参加するなど演奏活動をする一方で、 ヨーロッパのサマージャズキャンプで2年連続で講師として参加するなど教育者としての経験も積む。ニュージャージー州の教会でゴスペルを弾くようにり、2年間音楽監督を勤める。

2004年クラウンレコードよりドラマー、カール・アレンのプロデュースで初のトリオアルバ ム「スリーエンジェルズ」をリリース。2005年自己プロデュースしたアルバム「カラーオブ ドリームス」を発表しアメリカ、イタリア、日本、コスタリカでツアーをした後、ニューヨー ク大学でジャズと映画音楽を専攻し修士号を取得する。

近年はジャズドラマー、マイケル・カーヴィントリオのピアニスト、ハイチ出身のヴォーカリスト、エミリン・ミッシェルのピアニストとしてレコーディングやツアーに参し、ニューヨーク市で様々なミュージシャンと演奏活動を続けている。共演者はハワード・ジョンソン、ロニー・プラキシコ、マイケル・ユー ベニアックなど。また、ビジュアルアーティストのキャリー・マエ・ウィームスやダンサーの ビル・ティー・ジョーンズのプロジェクトに参加するなど枠を超えた音楽活動を目指している。
https://www.facebook.com/yayoiikawamusic


▶クラヴィエホール/ クラヴィエハウス
イタリアピアノの至宝 FAZIOLI のコンサートピアノを導入した、ジャズピアノの新たな聖地 ジム•ルースとクラビエハウスのスジェトリ•レザンジェの長年の構想の結晶 クラヴィエハウスは 1993 年ガーボル&スジェトリ•レザンジェ兄弟によってニューヨークに開かれて以来、楽器製造の技術と献身さで世界中の芸術家と音楽家に愛されてきました。
https://klavierhaus.com


▶録音エンジニア
デューク•マルコス クラビアホール技術責任者
2010 年 グラミー賞 ® を(ジャズ大編成アンサンブル・アルバム部門)を受賞 ミンガスビッグバンド•ライブ@ジャズ•スタンダードの録音エンジニア マリアン・マクパートランドの伝説的番組「ピアノジャズ 」のテクニカルディレクター。


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