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Miya's London Diaryの最近のブログ記事

Miya's London Diary 番外編 ~from Vienna~:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」番外編。ついに迎えた最終回は、ウィーンから!

日本に帰国するはずが、大雪のため飛行機が遅れてウィーンで一泊する事に。。。
せっかくなので、「ローカルの音楽家に会いたい!」という事で、急遽、作曲家・フルーティストの Morgana Petrikさんのインタビューに成功しました。

刺激的と噂を聞くウィーンの音楽シーンや、Miyaさんと同じように作曲家・フルーティストであるMorganaさんの音楽活動についてのお話です。

個人的に面白かったのは、Morganaさんの著作『Sorrows of The New Music』の内容についての件。
20世紀、21世紀の音楽についての考察なのですが、18~19世紀のように、新しい音楽が楽しまれない理由などを簡単ですが上げてくださっています。
このDiary企画を進めている上で、Miyaさんと話してきた「音楽とオーディエンスの関係・接点」について関連するトピックです。
奇しくも最終回にその話題が上がるなんて、驚いています。

他にも、ウィーンでは音楽組織が充実しているなど、日本のシーンにも参考となるような内容満載です。


4ヶ月にわたりお送りしてきました「Miya's London Diary」。楽しんでいただけましたでしょうか?
即興音楽という少しわかりにくそうで、とっつきにくそうな音楽に、少しでも興味を持っていただけるきっかけとなれたとしたら嬉しく思います。

Miyaさんは引き続き精力的に演奏活動を続けていますので、ぜひ生演奏を体験してみてください!

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク from Morgana Petrikさん>

Morgana Petrikさん所属グループ「Trollferd」オフィシャルサイト

「Trollferd」フェイスブック

Morgana Petrikさん所属の音楽協会

オーストリアの現代音楽協会

ウィーン・オーストリアのフォークシーン

Morgana Petrikさんオススメのオーストリアのフォークバンド

おそらくウィーンで一番有名なジャズクラブ


Miya's London Diary 番外編 ~from Paris~:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」番外編。
ロンドン留学を終え、日本に帰国する前にパリに立ち寄られたMiyaさんですが、そこで出会ったミュージシャンを紹介してくれています。
ベーシストのYoram Rosilioさんです。

トラディショナルなジャズから即興音楽を演奏するようになったというYoramさん。
彼のCD紹介や、パリのジャズシーンの現在についてのトークです。

次回は、いよいよ最終回。
ウィーン編です。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Yoram Rosilio


Miya's London Diary 14:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第十四回目。
今回はビオラ奏者/作曲家のBenedict Taylorさんを迎えてお届けします!

第八回目のダイアリーでも、Redstartのメンバーとして参加していただいたのですが、今回はソロで登場です。
特に現代音楽を専門とされているBenedictさんは、現代音楽から即興演奏へと入っていったそうで、演奏に対するアプローチや、作曲について、そしてインドやインド映画音楽との繋がりについての興味深いお話です。

ところで、Miyaさんはすでに帰国してライブ活動などに勤しまれています!
ということで、今回で「Miya's London Diary」は最終回となります。
がしかし、ロンドンの後に訪れたパリとウィーンでもレポートを収録されたそうですので、番外編として、準備出来次第お届けする予定です。
お楽しみに!

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Benedict Taylor





<参考ムービー>
That Girl in Yellow Boots- directed my Anurag Kashyap. Music by Benedict Taylor, Naren Chandavarkar & Suhaas Ahuja.

Harud (Autumn)- directed by Aamir Bashir. Music by Naren Chandavarkar, Suhaas Ahuja & Benedict Taylor.

Miya's London Diary 13:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第十三回目。
今回も素晴らしいミュージシャンを迎えてお届けします。ピアニストのトVeryan Westonさんです!

このDiaryではお馴染みのCafe OTOにHARRY BECKETTのコンサートを聴きに行ったときに、Veryanさんの演奏に出会い、すっかりハマってしまったそうです。
Veryanさんはとてもとてもユーモアのある方(今までのゲストの中でもナンバーワンでは?)であり、同時に音楽を理論的に分析していらっしゃる方でもあります。
そんなことから、今回は少しテクニカル(専門的)な内容になっています。

ティーンエージャーの時には、小遣いの全てをレコードを買うのに使っていたというほどのミュージック・ラバーなVeryanさん。これまで様々な音楽を聴いてきて、当然のことながらジャズ以外の音楽にも影響を受けているそうです。
興味深かったのは、ジャパニーズ・ペンタトニック・スケール(日本式5音階)とグリーク・モーダル・システム(イオニアン、ミクソリディアンなど西洋式音階の総称?)に共通点を見出した作曲のくだり。
知的好奇心をくすぐられる内容です!

ふたりでジャズスタンダードを録音したそうで、聴けるチャンスもあるとのことなので楽しみです!
番組では、「スクラップル・フロム・ジ・アップル」の即席演奏も。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Veryan Weston プロフィール
Veryan Weston


Miya's London Diary 12:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第十二回目。
今回もゲストを迎えてお届けします。ロンドンを中心に世界中で演奏活動をされているヴァイオリニストSatoko Fukudaさんです!

クラシックをベースにしながらも即興演奏もやっていらしゃって、そのきっかけがスゴイです。
インタビュー中でもおっしゃっていますが、即興演奏ができた要素の一つとして、「クラシックの知識」と分析されています。
ジャズ方面から即興演奏を考えがちですが、クラシックや現代音楽の方面からのアプローチも興味深いですね。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Satoko Fukuda@YouTube





<Satoko Fukuda & Steve Beresfordの即興演奏のムービー>

Miya's London Diary 11:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第十一回目。
今回は、Miyaさんのお師匠、Jonathan Cole先生に同じく師事するColin Alexanderさんを迎えてお届けします!

Colinさんは、プロのチェリストであり、作曲の勉強もしていらっしゃいます。楽器は違えど、Miyaさんと同じ「演奏家+作曲家」ということですね。

作曲を学ぶようになったきっかけや、演奏と作曲のつながり、そしてColinさん自身の音楽についてのお話です。

音楽で表現するために学ぶ楽しさややりがいなどを感じ取れるし、自分の音楽について話す姿は、まぶしいなぁ。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


Miya's London Diary 10:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第十回目。
今回は、London Improvisers OrchestraからSteve Beresfordさんを迎えてお届けします!

めちゃくちゃ興味深い内容です。London Improvisers Orchestraは、ロンドンのFree Improvised Music シーンそのものを反映したような存在で、その歴史は13年ほど。今では、ロンド以外のUK各地やヨーロッパのシーンにも影響を与えています。
面白かった点をひとつ。
London Improvisers Orchestraには、即興演奏なのに指揮者がいるようなのですが、指揮者というものがその音楽にどのように機能するか、そこに哲学があり、他と違うというところでした。う~ん、実際に見聴きしたい!そんな方は、以下の<Steve Beresfordさんが指揮するLondon Improvisers Orchestraのムービー>を観てくださいね。

他にもいろいろと素晴らしいお話が聞けます。Miyaさん、質問に通訳にと大活躍です。日本のシーンを盛り上げるぞ!という意気込みがヒシヒシと感じられます。
このインタビュー当日、London Improvisers Orchestraの演奏にMiyaさんは参加されたそうで、その模様も撮影されたそうですが、映像のクオリティーが満足いくものではなかったのでご紹介できません。残念!

それと、洞窟でのフィールドレコーディングをお送りした「Miya's London Diary 7」ですが、サウンドアーティストのHerve Perezさんが音質・映像を編集・修正・改良してくださいました。ありがとうございます!響きがよくわかるようになったバージョンで、再度お楽しみください。

Miya's London Diary 7

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
London Improvisers Orchestra

London Improvisers OrchestraのCD

STEVE BERESFORD

STEVE BERESFORD





<Steve Beresfordさんが指揮するLondon Improvisers Orchestraのムービー>

Miya's London Diary 9:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第九回目。
今回は、Miyaさんのお部屋から!

ここのところ作曲の課題に追われているというMiyaさんが一息ついているような、いい感じにリラックスしたムードのまさにアットホームなレポートです。
現地での食事事情やもちろんフルート演奏も。
和食が恋しくなっているようですね~。ロンドンは昔に比べて食事が美味しくなったと聞きますが、和食はやはり日本ですね!

そして、現地で行われている即興音楽のイベントやワークショップ情報を教えていただきました!
ほとんどがウェブサイトがなく、口コミで伝わる、もしくはFacebookが活用されているとのこと。
どのイベントもMiyaさんが実際に出かけて体験し、太鼓判を押すものです。
チャンスのある方は是非参加してみてはいかがですか?
これまでのDiaryを見てもわかるように、みなさん良い人達のようですので。

ロンドンのインプロミュージック・シーンの歴史は長いのですが、イベントの告知方法からもわかるように、その動きはアンダーグラウンドで進んでいるようで、不思議ですね。


■定期的な即興音楽のイベント■
Alan Wilkinsonさん主催のflimflan 
開催日:月二回、水曜日
会場:Ryans bar
住所:181 Stoke Newington Church St, N16

Noel Taylorさん主催のLuna Fringe - MIX3」
開催日:毎月一回、木曜日
会場:Luna Lounge
住所:7 Church Lane Leytonstone London E11 1HG

Boat-ting
すごくお勧めのイベントです!
開催日:月二回、第一・第三月曜日


■インプロワークショップ■
・Eddie Prevost Work Shop
場所:The Borough Welsh Congregational Chapel
住所:90 Southwark Bridge Rd, London SE1 0EX
時間:19:30~
毎週金曜日開催。誰でも参加可能。

・The Gathering
場所: St Pancras Old Church
住所:Pancras Road London NW1
時間:20:45~
毎週水曜日開催。誰でも参加可能。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


Miya's London Diary 8:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第八回目。
今回は、現地ミュージシャンとのインタビュー&セッション編!

イギリスのベテラン即興ギタリスト、ジョン・ラッセルのイベント"Mopomoso"で出会ったグループ、「Redstart」をご紹介します。
クラリネットとヴィオラ、ヴァイオリンという変わった編成のグループ。色々なワークショップで、即興演奏に対するお互いのアプローチに共感して集まったということです。Miyaさんもそのアプローチに魅せられたのでしょうか?
色々なアプローチをするミュージシャンがいるということで、即興演奏シーンも日本よりはかなり大きなもののようですね。
それにしても、Redstartのみなさん、これぞブリティッシュという雰囲気をおもいっきり醸し出しています。(笑) 奥ゆかしくも、話してみると(シニカルで)ユーモアのある方々です。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト

<参考リンク>
Redstart
Noel Taylor
Benedict Taylor
Noura Sanatian
Noel Taylorさんの作品
Niko Meinhold & Noel Taylor『Border Patrol』レビュー (アマゾン・ジャパンでも購入可能)

<ライブ情報>
日程:27 October 2010
出演:Redstart
会場:Flim Flam @ Ryans bar

日程:28 October 2010
出演:Redstart Trio with Diatribes
会場:Luna Fringe @ Luna Lounge


Miya's London Diary 7:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第七回目。
今回は、ロンドンから飛び出し、フィールドレコーディング編!

Miyaさん誕生日を迎えられたとのこと、おめでとうございます!
自分へのご褒美も兼ねての旅先から、屋外で演奏した映像を届けていただきました。自然とのセッションですね。
以下のMiyaさん自身のコメントにもありますが、音楽ってメロディーやハーモニー、リズム以外にもアコースティック(響き)の感覚も研ぎ澄ます必要があるんですね。やることいっぱいだ。
近年はクラブミュージックをはじめ、「音響」で聴かせる音楽も広く楽しまれるようになっています。そういった意味でも、ミュージシャンは「響き」にさらに気を配っているのだろうし、リスナーとしては、注目(注耳?)したいポイントです。
では、天然のエコーをお楽しみください。

<message from Miya>
「今回はバースデースペシャルという事で、ロンドン郊外 Sheffield の Thor's Cave に出かけてきました。ドラマーの Naoto Yamagishi さんのご紹介により出会った、素晴らしいサウンドアーティスト sndskinspook こと Herve Perez さんのご協力のもと、アコースティック(響き)の研究と、ライフ・ワークでもあるフィールド・レコーディングの旅です。
洞窟の中でも吹いたのですが、暗くて映像化出来ず、でも録音はしたので、いつかアップできるかもしれません。録音はカメラ音源ですが、天然のリバーブをどうぞお楽しみください。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Naoto Yamagishi
Herve Perez


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