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JJazz.Net Blog Title

2010年10月アーカイブ

diskunion JazzTOKYO開店!:ニュース / NEWS

世界最大級のジャズ専門店「diskunion JazzTOKYO」が11月26日(金)、お茶の水にオープンします!
CD・レコードはもちろんジャズ関連の映像商品、書籍まで幅広い品揃えでジャズの愉しさを伝えてくれるそうです。
ジャズファンの新たな聖地となりそうですね。

ということで今回オープンとなる"diskunion JazzTOKYO"および新宿ジャズ館の統括責任者
(JJazz.Netではお馴染みですよね)塙さんにコメントを頂きました。



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"diskunion JazzTOKYO"は、「音楽と音のスペシャリスト集団」である弊社のジャズ゙専門店の集大成として国内外のジャズマニアのみならず、エントリー層まで間口を拡げるべく、CD・レコードからジャズ関連の映像商品、書籍まで幅広い品揃えでジャズの愉しさをトコトン伝えてまいります。併設のソウル・レアグルーヴ館と合わせて総面積約100坪の売場に、約10万点を在庫いたします。レーベル/アーティスト/楽器など、様々な切り口の特集スペースを充実展開する新品CD売場、名盤からコレクターズアイテムまで2万点在庫量を誇る中古CD売場、そして、オリジナル・アナログ盤が並ぶギャラリーのような圧巻の壁面展示スペースや、ヴィンテージ・オーディオで楽しめる試聴スペース(GARRARD401、ALTEC620B、etc.)がレコード売場など、リアル店舗ならではの楽しさがたくさん詰まったお店です。また、本や音楽バッグ売場などの新たな挑戦もいたします。ぜひ、遊びにいらしてください。 
統括責任者 塙耕記


塙耕記(はなわこうき)
(株)ディスクユニオン勤務。世界最大級のジャズ専門店"diskunion JazzTOKYO"および新宿ジャズ館の統括責任者、THINK! RECORDSのディレクターという二足の草鞋をはく。店舗では多数のジャズ・コレクターとの太いパイプを活かし、おもに貴重盤の売買取引などで活躍。一方、制作業務においては、自身が監修する"昭和ジャズ復刻シリーズ"で和ジャズ旋風を巻き起こすなど、業界に一石を投じた。また、同レーベル内のシリーズ、"VAMOS!和ボッサ""THINK!+JAZZ"やDIWレーベルなどからもリリース作品を提案している。著書に日本人ジャズ作品初のガイドブックとして話題沸騰中の、『和ジャズ・ディスク・ガイド』がある。

Miya's London Diary 8:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第八回目。
今回は、現地ミュージシャンとのインタビュー&セッション編!

イギリスのベテラン即興ギタリスト、ジョン・ラッセルのイベント"Mopomoso"で出会ったグループ、「Redstart」をご紹介します。
クラリネットとヴィオラ、ヴァイオリンという変わった編成のグループ。色々なワークショップで、即興演奏に対するお互いのアプローチに共感して集まったということです。Miyaさんもそのアプローチに魅せられたのでしょうか?
色々なアプローチをするミュージシャンがいるということで、即興演奏シーンも日本よりはかなり大きなもののようですね。
それにしても、Redstartのみなさん、これぞブリティッシュという雰囲気をおもいっきり醸し出しています。(笑) 奥ゆかしくも、話してみると(シニカルで)ユーモアのある方々です。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト

<参考リンク>
Redstart
Noel Taylor
Benedict Taylor
Noura Sanatian
Noel Taylorさんの作品
Niko Meinhold & Noel Taylor『Border Patrol』レビュー (アマゾン・ジャパンでも購入可能)

<ライブ情報>
日程:27 October 2010
出演:Redstart
会場:Flim Flam @ Ryans bar

日程:28 October 2010
出演:Redstart Trio with Diatribes
会場:Luna Fringe @ Luna Lounge


PLAY PIANO Vol.2 ゲスト クリヤマコト:PLAY PIANO

毎回こだわりのピアニストをお迎えする「PLAY PIANO with Clavinova」

昔ピアノを習っていた方。
ピアノを弾く喜び、音楽する楽しみ、忘れていませんか?
大人になった今、ピアノを始めてみようかな、という方もいらしゃるはず!
この番組を聴けばきっとピアノを弾いてみたくなるはずです。


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今回の特集/インタビューは、マルチに活躍するピアニスト・作編曲家のクリヤマコトさん!

音楽留学ではなく、アメリカで独学でジャズを学ばれたというクリヤさん。
更にはジャズの本場アメリカで"JAZZ"の歴史を教えていたという、本当に異色の経歴の持ち主!
ブラック・コミュニティでシェアした事が基礎となっているそうですが、
それこそが理屈や理論ではない、リアルなJAZZ!!
クリヤさんの自由な姿勢というのが分かるような気がします。



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クリヤさんが演奏してくれたのはClavinova CVPシリーズ
「音楽を演る上で考えうることはすべてできると思っていい」とご自身もおっしゃってましたが、
これ一台で本当にいろんな事ができちゃいます!
クリヤさんが演奏してくれた2曲も、このClavinovaによるもの。
番組では、いろんなスタイル機能を使って、一人でアンサンブルを楽しんで頂きました。
音色も良く、ギターの弦がはじく音やフリューゲルホルンのブレス音に感動されておりました。

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【ボイスコントロール(音色選択)画面】


最近は、ヨーロッパのみならず、アラブ地域など世界各地を飛び回るクリヤさん。
モロッコを訪れた際にまず思い浮かんだのがWEATHER REPORTの『BLACK MARKET』だったそう。
まさにアルバムジャケットそのままの世界が広がっていて、西欧音楽とのミクスチャーを感じたとか。
またその時に、WEATHER REPORTのジョー・ザヴィヌルが残した
「ミクスチャーのある所に必ず新しい音楽が生まれる」という名言を思い出したそうです。

確かに名言ですね。
ちなみに、世界で支持されているこのClavinovaシリーズ。アラビア音階も搭載されています。
これには流石のクリヤさんもびっくり!!

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■KURIYA'S RECENT WORKS■
Rhythmatrix


Rhythmatrix / Rhythmatrix

リリース:2009年7月8日
Rambling RECORDS
製品番号:RBCP-2418




■KURIYA'S FAVORITE ALBUM■
Timeless / SERGIO MENDES


Timeless / SERGIO MENDES

リリース:2006年9月16日
ビクターエンタテインメント
製品番号:VIZP-43


『セルジオ・メンデスはブラジルのアーティストだけれども今もアメリカの第一線で活躍してる。メジャーのフィールドだけれども妥協していない!僕らのRhythmatrixもキーワードはブラジル音楽。そういう意味では模範となる1枚。』
selected by クリヤマコト



→「RHYTHMATRIX」秋のミニ・ツアー

→クリヤマコトOfficial Site

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ブログでは毎回Clavinovaの多彩な機能をご紹介


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クリヤさんが感動していたのが、簡単にオーディオ録音することができる「USBオーディオレコーダー機能」
※CVP-501をのぞく。
自分の演奏をUSBフラッシュメモリーにオーディオファイルとして録音できます。

usb.jpg

【オーディオレコーダー画面】


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【USB端子】


パソコンに取り込めば携帯音楽プレーヤーで聴いたり、オリジナルCDを作ることも可能。
録音したものをすぐ相手に送れるし、メンバー間でデータのやりとりをするのにも便利!

またUSBフラッシュメモリーに保存された、WAV・MP3形式のオーディオファイルの再生にも対応しているので、
それを再生しながら一緒に演奏することができます。
※【再生可能形式】 CVP-509・505:MP3、WAV形式 / CVP-503:WAV形式

クリヤさんも伴奏パートを録音したものをUSBフラッシュメモリーで持ってきてくれました~。

ちなみにマイクをClavinovaにつないでの弾き語りや、ギターをつないでのアンサンブルも録音できます。
演奏の楽しみがふくらみますね。

大人の自由時間。音楽する楽しみを忘れていた方へ。


→クラビノーバSpecial Site

アキコ・グレース トリオ・コレクティブ結成記念ツアー:ライブ情報 / LIVE INFO

実力派女性ジャズピアニスト、アキコ・グレースが初のユニット「Akiko Grace Trio Collective」を結成。
様々な音楽シーンで引っぱりだこのベーシスト、鳥越啓介とアキコ・グレースのアルバム「東京」でも共演した確かな実力と感性で知られるドラマー、岩瀬立飛とのトリオ・ユニットです。
アルバム制作も視野に入れて、ゾクゾクするスリリングなトリオサウンドを目指します、とのこと。
まずはライブで、そのサウンドをチェック!

[Text:樋口亨]


アキコ・グレース初の固定メンバーによる新ユニット、アキコ・グレース トリオ・コレクティブ(AGTC)がついに始動!
このユニットでしか成し得ないメロディアスでありながらエッジの立ったトリオサウンドに注目。
東京から世界に発信するジャズを越えたジャズ。2011年に向けて新たなムーヴメントの予感。。。


アキコ・グレース トリオ・コレクティブ結成記念ツアー AGTC Tour 2010

Akiko Grace Trio Collective アキコ・グレース トリオ・コレクティブ
アキコ・グレース (p)
鳥越啓介 (b)
岩瀬立飛 (ds)


■ 2010年10月28日(木) 
名古屋 jazz inn LOVELY
18:00開場 19:30開演
チャージ:¥4,200
(問) ラブリー 052-951-6085

■ 2010年10月29日(金) 
大阪 Mr.Kellys
18:00開場 19:30開演
チャージ:前売¥5,000 当日¥5,500
(問) ミスターケリーズ 06-6342-5821

■ 2010年12月9日(木) 
渋谷JZ Brat
17:30開場 19:30開演
チャージ:¥5,000
(問) JZ Brat 03-5728-0168

Miya's London Diary 7:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第七回目。
今回は、ロンドンから飛び出し、フィールドレコーディング編!

Miyaさん誕生日を迎えられたとのこと、おめでとうございます!
自分へのご褒美も兼ねての旅先から、屋外で演奏した映像を届けていただきました。自然とのセッションですね。
以下のMiyaさん自身のコメントにもありますが、音楽ってメロディーやハーモニー、リズム以外にもアコースティック(響き)の感覚も研ぎ澄ます必要があるんですね。やることいっぱいだ。
近年はクラブミュージックをはじめ、「音響」で聴かせる音楽も広く楽しまれるようになっています。そういった意味でも、ミュージシャンは「響き」にさらに気を配っているのだろうし、リスナーとしては、注目(注耳?)したいポイントです。
では、天然のエコーをお楽しみください。

<message from Miya>
「今回はバースデースペシャルという事で、ロンドン郊外 Sheffield の Thor's Cave に出かけてきました。ドラマーの Naoto Yamagishi さんのご紹介により出会った、素晴らしいサウンドアーティスト sndskinspook こと Herve Perez さんのご協力のもと、アコースティック(響き)の研究と、ライフ・ワークでもあるフィールド・レコーディングの旅です。
洞窟の中でも吹いたのですが、暗くて映像化出来ず、でも録音はしたので、いつかアップできるかもしれません。録音はカメラ音源ですが、天然のリバーブをどうぞお楽しみください。

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Naoto Yamagishi
Herve Perez


WHISKY MODE Vol.14 ゲスト - 菊地成孔:WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」ゲストは文筆家としても知られるジャズメン菊地成孔さん。

常に話題を提供してくれるハードデイズな菊地さんですが、
最近のトピックは大型ダンスバンド、デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンの活動再開!
復活ののろしを上げた野音でのライブではあいにくの雨にもかかわらず大勢の人・人・人。
それだけDCPRGの踊れる音楽を待ちわびていたということですよね。

番組ではそのDCPRG活動再開の裏エピソードを明かしてくれています。
本当はあのマイケル・ヘンダーソンなど、当時のエレクトリック・マイルスのメンバーとの共演予定だった!?


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Photo by momokoogaki


■今回PICK UPしたウイスキー:ザ・マッカラン・ファインオーク12年■
マッカランの特徴である"シェリー樽原酒"をはじめ、3種類の異なる樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでバッティング。シェリー樽"由来の華やかさを残しつつ、ライトでスムーズな飲み口です。また、ハイボールにすると一層華やかさが引き立ちます。

ザ・マッカラン・ファインオーク12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■菊地成孔 × The MACALLAN FINE OAK12年■
「美味しいですね。フルーツ感が強いし、バニラの香りもする。華やかですね。」by 菊地成孔


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Photo by momokoogaki

そんな菊地さんといえば、以前「NO MUSIC NO WHISKY」のキャンペーンにも出演。
ウイスキーは食事と一緒に楽しまれることが多く、もっぱらハイボールを飲まれているそうですよ。

スタジオには「ウイスキーと菊地さん」。
流石ジャズメン!絵になります。アカデミックな雰囲気が漂いますねぇ。

KAWASAKIさん!大先輩を目の前に少し緊張気味じゃないですか!?

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Photo by momokoogaki


■ザ・マッカラン・ファインオーク12年の世界観に通じる楽曲■
selected by 菊地成孔
→「String Along With Strings / Duke Ellington」
「Duke Ellingtonのレア盤。1963年に録音され、
エリントン死後の1976年リリ-スされたという熟成された(笑)アルバムからです。」by 菊地成孔

■今回のテーマ「Night in Tokyo」に合う楽曲■
selected by 菊地成孔
→「アルト・サックス、ウッド・ベース、ドラムス、ハープによる無調クールジャズ風 / 菊地成孔」
「東京の夜は踊って楽しむこともできるし、静かに過ごすこともできる。そして危険な匂いもある。
この曲は、享楽的という程でもないし、かといってまったりでもない、
ぎりぎりスリルさがあるので、東京の夜のイメージに合うかな。」
by 菊地成孔


闘争のエチカ 上下巻


USB闘争のエチカ 上下巻 / 菊地成孔

リリース:2010年10月30日
ewe records
製品番号:EWUSB0179


菊地成孔 Official Site




■沖野修也セレクション(テーマ「Night in Tokyo」■
→「Far Closer / Andreya Triana」
→「This Planet Is Ours / 日野皓正」
→「Say You Love Me / Patti Austin」

沖野さんの"東京の夜"のイメージは「哀愁」ということで、哀愁漂うボーカルチューンをセレクト。
秋の夜長にしっくりくる選曲です。ウイスキー絶対合います。。。

沖野修也 Official Site




【DJ KAWASAKI 待望の3rdアルバム『PARADISE』発売中!】

DJ KAWASAKIの最新モード=ロマンテック・ハウス!
(ロマンティック+テクノ)
叙情的にしてドラマティックなメロディーとデトロイト・テクノの影響を感じさせる
ギャラクティック(銀河的)なサウンドが見事に融合。
今、最も注目を集める女性アーティストCOMA-CHIをゲストに迎えた初の日本語曲、「Paradise」収録!!


PARADISE


PARADISE / DJ KAWASAKI

リリース:2010年9月1日
EMI ミュージック
製品番号:TOCT-26982



☆先行配信第一弾 "Galactic Love"現在配信中!
☆先行配信第二弾 "Paradise feat. COMA-CHI"現在配信中!
☆ESPECIAL RECORDSより、アナログリリース!

■『PARADISE』リリースパーティ12/10(金)@eleven決定■
出演:DAISHI DANCE、COMA-CHI、野崎良太、山本左近
ラウンジではDJ YUMMY、DJ HICO、DJ AYUMI、YUKARI BB・・・
eleven(西麻布)

DJ KAWASAKI Official Site


【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : MOMOKO OGAKI
WRITTER : YASUO MURAO
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net

菊地成孔 00年代未完全集「闘争のエチカ」予告編 :ニュース / NEWS

CALMインタビュー ~『CALM』:インタビュー / INTERVIEW

日本でクラブミュージックが盛り上がり始めた90年代後半、いち早くクリエイターとして海外のシーンから注目を集めた日本人アーティストCALM。新作『CALM』は、見ての通り6枚目にして初めて自らのアーティスト名をアルバムタイトルとしています。様々な名義で幅広いサウンドをリリースしながらも、根底にはっきりと感じ取れる彼独自の強烈な「音楽への愛」が多くのリスナーを魅了し続けている、注目のアーティストのインタビューです。



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CALM インタビュー

■ほぼ毎年リリースしているアルバムの6枚目にして、タイトルに自身のアーティスト名をつけたことなど、今回のアルバムに込めた思いなどについて教えてください。

このアルバムを出すまでに本当に色んなことがありました。
音楽シーンの変化はここ数年でかつてないほどとても大きなものだったかもしれません。
そんな中、プライベートなことも含めですが、もう一度自分自身に向かい合ってみようと思い今回のアルバムに取りかかりました。
ファーストアルバム以来となる、生楽器やゲストミュージシャン無しで、自分独りで作り、ミックスし完成させたアルバム。
そこで色々悩んだ結果『Calm』というセルフタイトルのアルバム名になりました。
毎回そうですが、今回はいつも以上に自分のエゴというか自分のエッセンスのみで作りあげ、少しプライベートになりますが、亡き祖母に捧げたアルバムになります。


■DJではなくプロダクションで、クラブミュージックにジャズを持ち込んだ日本でのパイオニア、そして日本のクラブジャズが海外から注目される突破口をあけた存在だと思います。自身が考える「ジャズ」とは?また、当時と現在で違いを感じますか?

自分のことをクラブ系ジャズだとは思っていません。ただのジャズ好きで、他の音楽と同様に素晴らしい音楽を吸収してそれを吐き出しているだけです。
それがたまたま海外の人達の耳に引っかかって、それが逆輸入してきたのかもしれません。
悲しいかないつまでたっても日本の欧米至上主義というのは変わってないのかもしれません。
その後日本の良質な音楽達が日本国内でも広がっていったのですが、残念ながら今その勢いは見受けられません。
ただ逆を言えば、自分がデビューしたときと同じような状況なのかもしれないので、時代は廻るという見方でいけば、この先また楽しい時代が来るかもしれません。
音楽には希望というものも含まれているし、それに感動がプラスされれば人の人生すら180度変えることが出来るパワーがあるはずなので、今の音楽不況でさえもなんとかなるのではないでしょう。
商業的ではなくそれぐらい本当のパワーを持った音楽がもっと世に出てくればいいですね。


■デビューから13年。「続ける」ということについてご意見を聞かせてください。

継続は力なり。色んなことをやりながらも時代にフィットしながらも自分というものは芯にきちんとある。
スタイルを時代に合わせたり、売れるよう音に変化させることは誰だってできるけれども、そこに本当の自分というものがなければもう戻って来ることはできないし、自分じゃないことをやり続けることは、最終的には自分で自分にジ・エンドを突きつけることとなるはず。
Calmという音楽を、ときにOrganLanguageだったり、K.F.だったり、Japanese Synchro Systemと、変名や別プロジェクトにきちんと落とし込んで活動し、ブレなく活動してきたからこそ今というのがあるんだと思う。
セールスだけを求めたり、自分のエゴのみで動いていたらきっとこうはいかなかっただろう。
この先のことは全くわからないけど、出来れば死ぬまで音楽をやり続けたい。


■作品をはじめパーティーのサウンドシステムでも音質にこだわった活動をされ
ています。その理由は?

音楽にはメロディーやコード、リズム、そして歌詞などがあるけれども、そこにその音楽に合った音質が加われば、ただのBGMや娯楽でしかなかったものが素晴らしき感動へと変わっていくはず。
クリアーな音が良いという訳ではないけれども、例えばDJをやるときには、色んなアーティストとの曲をかけるわけだし、そのアーティストは伝えたい音楽と音質でそのレコードなりCDなりに落とし込んでいるので、出来る限りその音質に忠実にプレイしたいと思って、自分のパーティーでは出来る限りの良質な機材を持ち込んでベストに近い音質でプレイ出来るよう頑張っています。
自分の作品でも同じことで、自分の音楽が一番伝わりやすい音質というものになるべく近づけるよう、こだわりを持ってやっています。
先きほどにも述べた通り、音楽には感動が潜んでいます。
その感動を受け取りやすくする努力は出来る限りしているということで、その先ユーザーがどう取るのかはユーザー自身の問題でもあり自由でもあります。


■今後の活動について教えてください。

ライブは現在ツアー中で、10/30(土)に渋谷Plugにてワンマンライブをやり、年内はひとまずそれで終了です。
(詳しくはコチラをチェック)
ライブはCDとは全く違う次元のことをやっています。
自分のPCの音に、キーボード、サックス、ベースがそのときそのとき、まさにその一瞬しか出来ない再現不可能な世界を作り出します。
決め事がほとんどないライブなので、毎回違った雰囲気になります。
そういう意味では制作、ライブ、DJ、それぞれ一聴すると違う感じかもしれませんが、それを全て含めてCalmという存在になるのかもしれません。

制作面では、今半分くらいできているのですが、ノンビートのアルバムを作っています。
ノンビートと言っても、チルアウトやアンビエント的な括りではなく、ビートによる高揚感を排除した楽曲が並んだアルバムだと思ってください。
例えば今回リリースした『Calm』というアルバムの中の「River is Deep」や「Stories」は実際はもっと長い曲なのですが、アルバム用に短くエディットされています。
そんな内側にはめる感じのアルバムを、出来れば出来上がったらすぐに自主流通で販売したいと考えてます。(恐らく年明け早々には)

ライブツアーをやっているバンドでのアルバムも作りたいと思ってますが、なにせメンバーがとても忙しい人達なのでそれは来年できるかどうか。
でもとにかくライブが乗りに乗っているので、ライブ盤ではなく、きちんとしたスタジオ録音の新曲でチャレンジしたいです。

更にサックスの加藤君 (加藤雄一郎) とのスローテンポのウォーキングリズムを主体としたユニット、field.echoというのも来年にはリリースしたいです。
こちらはもう既に楽曲が8曲ほどできているので、加藤君の矢沢永吉さんとのツアーが終わった冬ぐらいから少しずつ完成させていきたいです。

そして来年にはCalmとしての新たなチャレンジのアルバムも作りたいです。
アナログオンリーのダンスミュージックも構想にあります。
リクエストが多いOrganLanguageの続編も少しですが考えてます。

色々と構想がありますが、あとは時間との戦いになってきますね。

DJはコンスタントにやっています。特に自分のパーティーはオープンラストで一人でセレクトしています。
詳しくはウェブ の方を覗いてみてください。

[Interview:樋口亨]


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■タイトル:『CALM
■アーティスト:CALM
■発売日:2010年9月15日
■レーベル:MUSIC CONCEPTION
■カタログ番号:MUCOCD-022
■価格:2,835円(税込)




CALM プロフィール】

ジャンルにとらわれず、全ての良質な音楽を軸として唯一無二の音を放つサウンドクリエーター。
あえてカテゴリーにあてはめて表現するならば、チルアウト、バレアリック、アンビエント、ジャズから、ブラックミュージック、ダンスミュージックに至るまでの要素を絶妙に調合し、自らのエッセンスでまとめあげて世界に発信している。

97年のデビュー以来、Calm、Organlanguage、K.F.、THA BLUE HERB / BOSSとのユニットJapanese Synchro Systemなど、様々な名義を使い分けて幅広い楽曲を生み出し、現在に至るまで実にほぼ毎年フルアルバムなどをリリース。勢力的な活動を続けている。

代表曲には、"Light Years"、"Shining of Life"、EGO-WRAPPIN' 中納良恵をVoに迎えた"Sunday Sun"などがある。

またDJとしてのキャリアも重ね、ダンスフロアに笑顔を育むをテーマに活動。
つくり出す楽曲同様あらゆる良質な音楽から貪欲に選曲し、解放している。
2つのレギュラーパーティー、Bound for Everywhereと Monday Moonを中心に各地へ。
可能であれば出来る限りの機材を持ち込んでの音づくりをし、心に届く音でのプレイを信条としている。

先日、JJazz.Netでライブご招待しておりました
大隅寿男クインテットの公演が赤坂ノヴェンバー・イレブンス1111で行われました。
当選者の方よりメッセージが届きましたのでご紹介させて頂きます。

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【大隅寿男クインテット】
2010.9.30(木)@赤坂ノヴェンバー・イレブンス1111
出演:
"大隅寿男クインテット"
類家心平(Tp)大隅卓也(A.Sax)吉岡秀晃(Pf)佐瀬正(Ba)大隅寿男(Ds)

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初心者の私は、クインテットのライブは初めてでして、大隅さん、吉岡さん、
佐瀬さんの完璧な音に、類家さんや大隅卓也さんの奏でる音が、重なっていくの
圧倒されっぱなしで、新鮮な感じでとても楽しく、聴くことができました。
JAZZの生の醍醐味満載という感じでした。

JAZZを聴くって、とても難しいと思ってしまうのですが、これからも、
もっと生の演奏を聴き、自然に楽しんでまいりたいと思います。
貴重な体験をさせて頂きまして、本当に有り難うございました。


赤坂ノヴェンバー・イレブンス1111

Miya's London Diary 6:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第六回目。
今回は、第四回目に登場頂いて好評だったTerry Dayさんを再び迎えてお送りするインタビュー編!
主に即興音楽シーンで活動してきた彼のバックグラウンドを伺いながら、オススメのアルバムも紹介しています。
PEOPLE BANDもLondon Improvised Orchestraもリリースしている「EMANEM」というレーベル、要チェックですね。(デレク・ベイリーやスティーブ・レイシーなど錚々たる面々がリリースしているから有名なのでしょうね)
他に印象的だったのは、今はロンドンの経済状況が厳しいためミュージシャンは気軽にヨーロッパに演奏しに行っているというところ。日本人ミュージシャンもアジアを気軽にまわれる環境が整えば、経済的にも音楽的にももっと面白いことが起きる気がしますよね!?
そしてお約束のセッションもあります。今回はスペイン・バンブーと呼んでいる笛が登場します。ユニークサウンドです。お二人とも演奏中は熱中しているため、フレームアウトしていますが、そこはご愛嬌ということで。

それにしてもTerryさん、キャリアも長くいわゆる有名ミュージシャンと絡んできているにもかかわらず、ユーモアがあって楽しい方ですよね。Miyaさん、良い出会いをゲットしています。

インタビューは英語ですが、Miyaさんが通訳もしてくださっているのでご安心を。

Big thanx again to Terry-san!!

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
Terry Day
PEOPLE BAND
PEOPLE BANDのアルバム@ DISK UNION
レーベル"EMANEM" CD SHOP
London Improvised Orchestra


Kei AKAGI TRIO Christmas Special Jazz Live 2010:ライブ情報 / LIVE INFO

マイルス・デイヴィスのバンドにいた唯一の日本人プレイヤー、ケイ赤城。
JJazz.Netでも以前に「Jazz Today」でライブをお送りしましたが、今年も恒例のクリスマス・シーズン・ライブが開催されます!緩急自在、息のあったトリオの演奏は要チェックですよ。

[Text:樋口亨]


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TIME & STYLE JAZZ presents Kei AKAGI TRIO Christmas Special Jazz Live 2010

今年で6回目を迎えるTIME & STYLE のケイ赤城トリオライブ。
スリリングなビートと胸に迫る美しい旋律が共存する果てしない宇宙。
ほとばしるエネルギーと珠玉の音の渦に巻き込まれ、濃密な夜に酔う。

<日時>
12月10日(金)
Open:18:00
1st stage:19:00 - 19:45
2nd stage:20:00 - 20:45

<会場>
TIME & STYLE MIDTOWN
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガレリア3F
Phone : 03-5413-3501
Open : 11:00~21:00
Access : 東京メトロ 六本木駅直結

<料金>
前売¥5,000 (free drink) 当日¥5,500 (free drink)
10月9日(土)より電話・WEBサイト・店頭にてチケット予約開始!
お問合せ先:03-5413-3501(担当:折笠・奥野)
TIME & STYLE WEB SITE

<出演>
ケイ赤城トリオ
 ケイ赤城 (piano)
 杉本智和 (bass)
 本田珠也 (drums)

<Kei AKAGI TRIO profile>
ケイ赤城 
Kei AKAGI
Piano
1953年生まれ。4歳から12歳までオハイオ州クリーブランドで過ごす。帰国後、高校在学中にジャズ音楽に接し、国際基督教大学(ICU)で哲学と作曲学を学び、カリフォルニア大学の哲学科博士課程に入学。大学で作曲やオーケストレーション、ピアニストとして音楽活動も行い、1979年にはアイアート・モレイラ&フローラ・プリムグループのピアニストとして7年間在籍。その後、アル・ディメオラのグループなどを経て1989年から1991年にはマイルス・デイヴィスグループのメンバーとして活動する。その後、スタンリー・タレンタインのバンドに10年間在籍。現在はロサンゼルスに在住し、自身の音楽活動を続ける一方、カリフォルニア大学アーバイン校で芸術学部教授としてジャズ理論、歴史、実技などの講義を行なっている。


杉本智和
Tomokazu SUGIMOTO
Bass
1968年生まれ。高校時代よりエレキベースを始めるが、叔父の影響でジャズに興味を抱き、ウッドベースをはじめる。1988年高校卒業後渡米し、アメリカのバークリー音楽院に留学。帰国後は後のKAIMAの母体となる岡淳(sax)率いる"岡ばんど"に吉澤はじめ(key)らと参加。そして、大坂昌彦、大西順子、秋山一将、東原力哉、原 朋直、山田 譲、綾戸智絵等と競演。傍ら、Monday満ちる、Calm、Kyoto Jazz Massive、SLEEP WALKER等とライブまたはレコーディングに参加。2001年には菊地雅章トリオのレコーディングに参加し、アヴァンギャルドかつ繊細な演奏が各方面で高い評価を得て話題になる。現在は小野リサのツアーに参加するなど、ジャズに留まらず幅広いジャンルで精力的に活動している。


本田珠也
Tamaya HONDA
Drums
父本田竹広(P)、母チコ本田(Vo)、叔父に渡辺貞夫 (As)という音楽家系に育つ。幼少の頃から独学でドラムを始め、人気絶頂だった"ネイティブサン"に飛び入り参加したのが初舞台となり、その後のライブやレコーディングに参加。父の勧めでジャズを志すようになり、ネイティブサン以降、ビッグファン、辛島文雄、大野俊三、渡邊香津美、渡辺貞夫等のバンドに参加。2001年、菊地雅章トリオ、ケイ赤城トリオとピアノリーダーのアルバムレコーディングに参加。 2007年リーダー2作目となる「Elvin Jones Tribute Band」をリリース。菊地成孔Dubsextetに参加し好評を得る傍ら、最近ではPeter Brotzmann、Thomas Morgan、Todd Nicholson、八木美知依、大友良英、坂田明等と共演し、積極的な即興演奏の活動を行っている。

Kip Hanrahan Band ライブムービー!!:ニュース / NEWS

ちょっと皆さん、このムービーご存知でしたか!?

イタリアでの演奏なのでしょうか、詳しいことはわからないのですが、素晴らしいです。
キップ・ハンラハンのライブ映像はなかなか見ることができないと思いますので是非チェックしてください!
「Beautiful Scars」と新曲(?)を演奏しています。
ブランドン・ロス、フェルナンド・ソーンダース、そして週末のDCPRG@野音にも出演するヨスヴァニー・テリーやリッチー・フローレスなどなど勢揃い!!
キップ自身は2曲目に登場!舞台後方から落ち着いた視線で統率しております。

いい曲だなぁ~ 雰囲気いいなぁ~ 続きも見たいぞ! 日本でも野外で楽しみたいぞ!

[Text:樋口亨]


Kip Hanrahan Band ライブムービー

Kip Hanrahanレーベル "american clave" カタログ

Kip Hanrahan 『Beautiful Scars』

JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー ~『Re:Momentos "Movements"』:インタビュー / INTERVIEW

国内外でセッションを繰り返すことで、音楽を通して世界とコミュニケーションし理解を深めているDJ・プロデューサーのJUZU aka MOOCHY。8月に発表し話題を呼んでいる新作『Re:Momentos "Movements"』は、ベトナム、ハワイ、ジャマイカ、キューバ、奄美大島、福岡、東京など自らが旅をした先々での音の断片を紡ぎ上げた2枚組の力作です。
実体験に裏打ちされた生命力あふれる、まさに新たなワールドミュージックが鳴っています。
大友良英、Shing02、ジェフテ・ギオムなど多彩なゲストも参加。
ユニークな活動を続ける注目のアーティストのインタビューです。



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JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー

■今回発表したアルバム『Re:Momentos "Movements"』は、シリーズの第三部ですが、アルバムタイトルについて教えてください。

前作Momoriesと対になる作品として今作Movementsはとらえています。
前作が映画を彷彿とするストーリーを重視した作品だと思っていますが、今作はドキュメント作品的な受け手の解釈に委ねるというイメージを持っています。
今の現状とこれからの未来に対して少しビターな解釈としてイメージ、メッセージを込めました。


■旅を通じて得たサウンドを紡いで仕上がったアルバムですが、旅に出る理由は何ですか?また、自分にとって「旅」とは何ですか?

旅は僕の中では決して目的ではなく、あくまで音、音楽を求めて動いた上で、それが旅になっていただけです。人生そのものが旅でもあると思うので逆に言えば旅は人生とも言えるのでしょう。


■音楽を通じて様々な国やそこに住む人々とコミュニケーションされていますが、アルバムを作り終えて「世界」はどのように見えていますか?

すべての人に同じ人格は無く、すべてOne And Onlyだと思います(You are the only oneという曲もあります)。
また反対にどこに住んでいても衣食住など生活の軸はさして変わらない部分、何処に住んでいても変わらないとも思います。銀河系レベルでも分子レベルでも世界は一つなのでしょう。


■自分の中で一番強く輝いている「希望」を教えてください。

個人的にも種族的にも、世界的にも『進化』、が希望する事です。
退化ではなく。。。


■今後の活動について教えてください。

年末12/22に京都の老舗バンドSoftの音源を録音して、それを中南米の島トリニダードトバコに持って行き、それにスティールパンの奏者が音を加え、さらにホーンセクション等を加えた、ある意味、映画音楽的作品を子供用の絵本とともにリリースします。

約8年近く住んだ福岡から地元である東京に年末から拠点を再び移し、ライブやレコーディングも精力的に進めて行くつもりです。

[Interview:樋口亨]


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■タイトル:『Juzu Presents Re:Momentos "Movements"』
■アーティスト:JUZU a.k.a.MOOCHY
■発売日:2010年8月15日
■レーベル:cross point / PROCEPTION
■カタログ番号:KOKO-013
■価格:2,625円(税込)




JUZU a.k.a.MOOCHY プロフィール】

東京出身ながら現在は福岡在住。10代からバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始め、スケートボードで知り合ったメンバーで結成されたバンド EvilPowersMe の楽曲はUSAパスヘッドのレーベルからもリリースされる。DJとしては90年代中期、今や伝説化したパーティーRhythm Freaksのオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動を展開する。 また、オリジナル音源やボアダムス等のリミックスがメジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。一方、その楽曲や存在そのものが様々な形で国内外に影響を与えた不定型バンドNXSのリーダーとしても活動を展開。その影響から発した電子音楽、インプロビゼーション、民族音楽、そしてあらゆるダンスミュージックを内包したソロ作品群は、日本各地に点在する志高きミュージシャン達のみならず、キューバ、ハワイ、ベトナム、ジャマイカ等世界各地のミュージシャン達とも録音され、新たなWorld Musicの指針となっている。

Miya's London Diary 5:Miya's London Diary

「Miya's London Diary」第五回目。

今回もゲストを迎えてのインタビュー編!ゲストは、新進作曲家の小林郁代さんです。
小林さんとMiyaさんは、日本とイギリスの両国で同じ作曲家に師事する姉妹弟子だそうで、ロンドンでの再会はなんと、街中でバッタリ!お会いしたとのこと。縁があるんですね~。
ロンドンでのお師匠、Jonathan Coleさんに対するそれぞれの印象や、日本で学んでいる時との違いなどのお話が聞けます。

特に、ミュージシャンや作曲家を目指している人達にとっては刺激になる内容では??

小林さん、日本のお師匠・高橋英明さん、Jonathanさん、みなさん素晴らしい活動をされています。リンクからチェックしてみてくださいね。
Miyaさんの留学後がほんとに楽しみです!

[Text:樋口亨]


Miya オフィシャルサイト


<参考リンク>
小林郁代さんパフォーマンス作品のオムニバス
作曲家 Mjuc(高橋英明)
Jonathan Cole


坪口昌恭インタビュー ~『Abyssinian...Solo Piano』~:インタビュー / INTERVIEW

10月16日土曜日に、自身初となるソロピアノアルバム『Abyssinian...Solo Piano』を発表する坪口昌恭さんのインタビューをお届けします。
ジャズとエレクトロニクスの両方を絶妙のバランス感覚で取り入れている坪口昌恭さん。演奏者としてピアノに向き合うようになっている近年の経過報告といえる今回のアルバムでは、オリジナル曲はもちろんのことスタンダードからクラシックまで取り上げ、当たり前ですが響きも含めて「ピアノ」がタップリ聴ける内容です。

発売記念ライブも決定しています。詳細はインタビューに続いて。

では、メールインタビューを御覧ください。


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坪口昌恭 インタビュー

■新作『アビシニアン』は初のソロピアノ。坪口さんといえばエレクトロニクスの印象が強いですが、今回のようにピアノにじっくりと向きあうようになったきっかけは何かあるのでしょうか?

アコースティック・ピアノはなんと言ってもMost Favorite Instrumentなんですよ。2000年代は『東京ザヴィヌルバッハ』や『DCPRG』でエレクトロニクス系の音楽に没頭する一方で、『坪口昌恭TRIO』や菊地成孔の一連のプロジェクトでピアノ主体に演奏してきましたし、ビバップの伝道師バリー・ハリスさんと交流を持ち、伝統的なジャズ・スタイルも追求してきたのです。ただ近年、DUOや小編成のアコースティック・セッションを増やし、自分のピアノに説得力が増してきたという感触はあります。具体的には、映画音楽の「Last Tango In Paris」をレパートリーに取り入れ、自分の中のラテン魂に火がついたことが大きいです。ラテンというジャンルをやりたくなったとかそういうことではなく、普遍的な楽器であるピアノで人々に自分の音楽を伝えるんだ、という根本意識の問題でしょうね。


■ピアノという楽器の魅力を教えてください。

木と金属でできていて重力を感じるところ。それと、音楽の基本衝動であろう「歌って、叩いて、踊る」という行為から一見遠いところにある楽器でありながら、すべての要素を表現できること。


■クラシックピアノのレッスンを改めて受け始めたと伺っています。何か発見はありますか?

ピアノは元々「ピアノフォルテ」という名称だったように、弱音(ピアノ)から強い音(フォルテ)まで表現できる楽器。頭ではわかっていながら、今まではメゾ・フォルテ以上でしか演奏していなかったような気がします。本来の「ピアノ」のタッチや表現が、以前よりはできるようになってきました。まだまだですが・・・。


■クラシックピアノのレッスンを受ける一方、尚美学園大学 / 同大学院で教えてらっしゃいますが、「学ぶ」ということについてご意見を聞かせてください。

音楽や芸術は、本来教えてもらうのではなく、本当にやりたいのならば自分で見つけていくべきものだと思います。ただ、楽器の奏法上の基礎、ジャズ/ビバップのセオリーなどはやはり一度は正しく学ぶべきでしょう。必ずしも早い時期にとは言いません。習いたくなった時がチャンス。30歳、40歳を過ぎて初めて知ることで、かえって深く心にしみるという場合もあります。
僕は教える立場にはいますが、少し先回りしてお膳立てをしているだけで、学生から実に多くのことを学びます。学ぶというのは学生時代だけの話ではありませんね。一生学び続けるものでしょう。もはや音楽だけの話ではありませんが。


■今後の活動について教えてください。

レコ発に伴って年内、都内で何カ所かソロピアノをやります。『東京ザヴィヌルバッハ』では12月2日に青山「月見ル君想フ」にてソロ・パフォーマンスをします。またギターを交えた『坪口昌恭Quartet』で、来年は国内ツアーがしたいですね。JJazz.Netさんにも応援して配信していただいている(10月13日から)『坪口昌恭&渥美幸裕』での活動も、来年に向けてスケールアップしていきたいです。再始動した『DCPRG』もありますし、相変わらず色とりどりの活動を展開していきますよ!


2010年10月1日
坪口昌恭

[Interview:樋口亨]


坪口昌恭『Abyssinian...Solo Piano』発売記念ライブ

<日時>
2010年10月12日(火)
開場 18:30 開演 19:30

<会場>
代官山 晴れたら空に豆まいて

<出演>
坪口昌恭 solo
・坪口昌恭 Quartet [坪口昌恭 - Piano, Effect、宮嶋洋輔 - Guitar、永見寿久 - ac. & el.Bass、安藤正則 - Drums]
thirdiq [渥美幸裕 - Gt、菱山正太 - Key、小森耕造 - Drums} 

<料金>
前売り 3,000円 当日 3,500円 +1D 500円


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■タイトル:『Abyssinian...Solo Piano』
■アーティスト:坪口昌恭
■発売日:2010年10月16日(土)
■レーベル:エアプレーンレーベル
■カタログ番号:APX1005
■価格:2,350円(税込)

■収録曲
1. Logos by 坪口昌恭
2. Tune Up by Miles Davis
3. The Peacocks by Jimmy Rowles
4. Evidence by Thelonious Monk
5. Afro Poly Etude by 坪口昌恭
6. Abyssinian by 坪口昌恭
7. New Doll by Peter Ilych Tcaikovsky
8. Last Tango In Paris  by Gato Barbieri
9. Castalia by 坂本龍一



坪口昌恭 プロフィール】

1964年12月3日福井県生まれ、大阪育ち。5歳より両親(音楽教師)にピアノの手ほどきを受ける。
多重力的エレクトロ・ジャズユニット『東京ザヴィヌルバッハ』(1999~)を主宰し、ewe Inc.他より7枚のアルバムを発表。
キューバ系ジャズ・ミュージシャンたちと2004年夏ニューヨークにて録音したソロ・アルバムを2枚発表。
アコースティック主体の『坪口昌恭TRIO』(2001~2008)では、エフェクティブな手法やポリ・スイングを実践し、リミックス・アルバム「Radio-Acoustique」(Flyrec)リリース。
'90年代はジャズロックバンド『坪口昌恭PROJECT』(1989~1998)を率いて活動し、2枚のアルバムを発表。菊地成孔(Sax)との共演歴は20年を越え、『DCPRG』(1999~2007)をはじめ、近年は『菊地成孔Dub Sextet』『菊地成孔Quintet Live Dub』『UA×菊地成孔』のピアニストとして活躍中。 2008年9月に、20代前半の若手を集め『坪口昌恭Quartet』の活動開始。よりメインストリームなサウンド指向で原点回帰しつつ新境地を目指す。 2009年より、Piano Soloや小 編成でのセッションが活性化。ジャズ・ピアニストとしての多彩な魅力をアピール。キーボードマガジンをはじめとする音楽誌への執筆多数。
先鋭的な音楽活動の一方で、Barry Harris(Pf)直伝によるBe-Bopセオリーを受け継ぎ、尚美学園大学/同大学院にて後進の指導にあたっている。


先日、OCEANUS presents 夜ジャズ-TATSUO SUNAGA Birthday Bush !!- の公演が
渋谷JZ Bratで行われました。
当日はJiLL-Decoy association、mama!milkのライブ、沖野修也さんのDJ、
そしてJAZZ JAPANの代表、三森隆文さんとのレコードコンサートなど盛り沢山!

須永さんのフィルターを通せばあら不思議、どのステージも"夜ジャズ"の世界観!!
相変わらずのほっこりした雰囲気の中、たくさんの笑顔を見る事ができましたよ。

この"夜ジャズ"イベント。
年内、また豪華ゲストと共に開催されるということなので参加できなかった方は是非次回!

JJazz.Netでライブご招待しておりました、
当選者の方よりメッセージが届きましたのでご紹介させて頂きます。

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【OCEANUS presents 夜ジャズ-TATSUO SUNAGA Birthday Bush !!- 】
2010.9.19(日)@渋谷JZ Brat
出演:
【LIVE】JiLL-Decoy associationmama!milk
【GUEST DJ】沖野修也(Kyoto Jazz Massive)
【DJ】須永辰緒|DJ Niche|PAO
【レコードコンサート】
『ジャズジャパン主義』
ゲスト:三森隆文(ジャズジャパン代表取締役・編集長)

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今回初めて今イベントを訪れましたが、DJセットやライブ、
更には過去の名盤までをも堪能することができ、
お腹いっぱい音楽を堪能することができました。

また、須永さんならではのゆるーい雰囲気もよかったです。笑

最後になりましたが、このような素敵なイベントにご招待いただきまして、
本当にありがとうございました。

Low End Theory Japan:ライブ情報 / LIVE INFO

2008年、2009年と開催され、非常に盛り上がり話題を呼んでいるクラブ・パーティーLow End Theory Japan。
今年も開催です!札幌からスタートして、全国5都市のツアーが予定されています。

2010.10.30(sat) @ 札幌 FUTROOZ
2010.11.2(tue) @ 東京 UNIT
2010.11.3(wed) @ 京都 METRO
2010.11.5(fri) @ 大阪 SOUND-CHANNEL
2010.11.6(sat) @ 高崎 WOAL


来日メンバー6名が揃って出演するのは東京、京都のみ。その他は会場毎に出演者が異なります。

メイン公演となる東京 UNITの詳細をお知らせします。


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世界でも類を見ないエキサイティングなクラブ・パーティLOW END THEORY<ロウ・エンド・セオリー>、3年連続のジャパン・ツアー決定! 強力レジデントの3名に、今年アルバムをリリースしたばかりのテイク、フリー・ザ・ロボッツ、トキモンスタのフレッシュなメンツを加えた総勢6名のラインナップ。LAのいまの空気をダイレクトに伝える"間違いない"パーティが今年もUNITで開催!

LOW END勢はSALOONでもDJプレイをおこない、日本の気鋭のビート・メイカーたちも絡んで、UNIT&SALOON全体でLOW END THEORYのビート空間を作り上げる。その素晴らしいロウな魅力には全身が揺さぶられるはず。

LOW END THEORY JAPAN
11.2(Tue 祝前日) @ TOKYO UNIT(03-5459-8630)
OPEN / START : 23:30
CHARGE : ADV.4,000yen / DOOR 4,500yen
詳細

UNIT & SALOON
Live&DJ:
NOBODY
DADDY KEV
NOCANDO
FREE THE ROBOTS
TAKE
TOKiMONSTA
+
HASHIM B.
RIOW ARAI + DJ DUCT
MONKY_SEQUENCE.19
BUN
RLP
a.z

VJ:
DBKN

LOW END THEORY――――
2006年10月24日に始まったLOW END THEORYは、ボトムの効いたビートを軸にLAの多様なシーンを一つにまとめ上げ、瞬く間に人気パーティとなった。ノーバディやD・スタイルズらをレジデントDJとして、デイデラスやフライング・ロータスなどLAを代表するアーティストらが多数出演し、最高のパーティ空間を作り上げてきた。現在も毎週(!)水曜日におこなわれている。LA以外のアーティストも頻繁にゲスト出演し、またUKのダブステップ・シーンともコネクションを深め、
その影響力はワールドワイドな広がりを見せている。


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