年末年始ということで「夜ジャズ.Net」は恒例のお出かけ企画!!(3回目となりました)
今回は2011年10月28日、渋谷に誕生しました都内最大級のクラブ「SOUND MUSEUM VISION」での収録です~。


既に生音ジャズもここで開催されましたが、とにかく広い!!
フロアとフロアをつなぐこんなスペースもあったりします~。
いわゆるオオバコで大音量を浴びたい、という方にはもちろんですが、
大小様々なフロアがあるので、ゆっくり飲みながらなんて使い方もできると思います。
なんといってもアクセスが最高ですよね。
そして、ここにお集り頂いたのがこの方々です!!

DJ Nicheさん、松浦俊夫さん、社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
夜ジャズではお馴染みの方々ですが、こうやってみると怖いですねぇ(笑)
一見どこかのアジトみたいな雰囲気(汗)になっていますが、ご存知の通り皆さん素敵な方たちです(笑)
今年を振り返りつつ、それぞれ2011年度のベスト3作品を教えて頂きました。

こんな感じで皆さんに作品をお持ちいただきました~。

番組の中で須永さんもおっしゃってましたが、
音楽が好きで毎日のように音楽ばかり聴いている皆さんが選んだベスト3。間違いがあるはずありません!
[Text:岡村誠樹]
【2011年BEST3】
selected by 社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS)
No.1

『379DAYS / NAOITO』
リリース:2011年3月16日
Tuff Beats
製品番号:UBCA-1023
KINGDOM☆AFROCKSのパーカッショニスト、NAOITOの『379DAYS』。 同世代の中でも、2011年出た中ではダントツ気持ちの良いアルバムでした。ボーカルのスキルもそうなんだけど、それぞれの曲に世界観があって、本当に世界旅行をしているような、そんな気持ちになれる様々なビートだとかテーマが入っているんだよね。中でも「CHANTIN'」という曲がもうダントツ気持ち良いジャズでした。
No.2

『Cosmic / Dwight Trible』
リリース:2011年11月15日
Katalyst Entertainment
製品番号:19
もともと僕が大好きなボーカリストなんですが、タイトル『Cosmic』とある通り、もう宇宙の彼方まで飛ばされてしまうような気持ちの良いグルーヴと、更にますます年々パワーを増していく彼のボーカルにやられました。アルバムは9曲入りなのですが、あっという間に聴いてしまいましたね。特に8曲目の「I'ts All About Love」という曲は良かったですね。
No.3

『GROOVY SITUATION DUB / MATSUNAGOTA RHYTHM SECTION』
リリース:2011年10月5日
TARTOWN
製品番号:XQKF-1016
井出靖さんの所から出ているアルバム。まさにMUTE BEATのリディムを作ってきた二人(豪太さんと松永さん)が、ベースとドラムだけ、すごい腰にくる音をまさに二人で作り上げてる。最初どんなものかな、と思ったらもうびっくりしちゃって、すごい気持ち良く、思わず踊ってしまう一枚でした。音も迫力があってびっくりしましたね。

【社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS) プロフィール】
イギリス「GLASTONBURY FESTIVAL」をはじめ、スイス「MONTREUX JAZZ FESTIVAL」やオランダ「NORTH SEA JAZZ FESTIVAL」などにも出演し、海外においても確かな足跡を残し続けているジャズバンド、SOIL & "PIMP" SESSIONSのアジテーター(扇動者)。バンドとオーディエスをひとつにつなげる役割を担う。

『Magnetic Soil / SOIL & "PIMP" SESSIONS』
リリース:2011年10月5日
ビクターエンタテインメント
製品番号:VICL-63787
SOIL & "PIMP" SESSIONS Official Site
社長BLOG
selected by DJ Niche
No.1

『The Golden Age of Apocalypse / Thundercat』
リリース:2011年8月6日
Brainfeeder/BEAT RECORDS
製品番号:BRC-302
目下くびったけのレーベル「Brainfeeder」から今年8月にリリースされた作品。"サンダーキャット"はFlying Lotusのアルバムでもベースを弾く才人。フュージョンをここまで2011年的に進化させて、既にジャズのようなジャズでないような。とにかく新しい音楽。10月elevenで行われた"Brainfeeder2"ではアニメキャラのような着ぐるみを来てフロアを沸かすなど、色んな意味で目が離せない存在。
No.2

『What A Fine Mess We Made / V.A.』
リリース:2011年10月7日
Affine records
製品番号:AFF006
ウィーンからそれこそZANSHINな音楽を発信するAffine Records。レーベルコンピに収録されていたこの1曲は、今年DJでも家でも最もプレイしたかもしれません。スペーシーでドリーミーで途中アガる、という必殺の流れにキュンキュンします。この曲の他にも、Dorian Concept --Trilingual Dance Sexperience (Ogris Debris Relick)など、Gilles PetersonやToshio Matsuuraといったテイストメーカーが真っ先にPlayした曲が収録されるなど、DJ必携アイテムでしょう。
No.3

『JAZZY GAGA / MATSUNAGOTA RHYTHM SECTION』
リリース:2011年5月18日
ユニバーサルミュージック
製品番号:UCCU-1319
「夜ジャズ.Net」本編でもご紹介しました、DJ Nicheプロデュース参加作品のJAZZY GAGAを第3位に。2011年の前半はほぼこの制作のために奔走していました。ドラマGleeに大はまりして、どうしてもBig Bandの音が欲しくなったり、節電のため夜中にmixをして納品したり、とおそらく一生忘れることのできない作品となりました。

【DJ Niche プロフィール】
2004年「モダンジャズ入門」@オルガンバーを須永辰緒氏、敷島氏と共に立ち上げ、夜ジャズムーブメントの基礎を築く。現在は、「夜ジャズ」「SPUNKY」「moderno」松浦俊夫氏プロデュースの「impro」にも参加。 またプロデュースワークでは、青木カレン「KAREN」「SHINING」等、数多くののサウンドプロデュース/REMIXを手掛ける。2011年5月にはJazzy Gagaを三浦信と共に共同プロデュース。iTunesジャズアルバムチャートで最高3位を記録。その他、α-STATION(FM京都)のクラブミュージック番組「CLUB α」(火曜24時~25時)にてDJを担当中。
DJ Niche facebook
selected by 松浦俊夫
No.1

『Dark Is The Sun / The Greg Foat Group』
リリース:2011年7月20日
P-VINE
製品番号:PCD-17469
一番印象的だったのはやっぱりこの作品。ジャズ・ロック的なフィーリングを持つThe Greg Foat Groupというジャズマンの珍しく新譜。スウェーデンにすごくアナログのいいスタジオがあるらしくてそこでレコ―ディングしたそうです。昔よくサントラとかで使われていたハープシコードをフィーチャーした「Harpsichord Waltz」という曲があるんですけど、ワルツなので小さなフロアだったらきっと気持ちよくダンスできるものだし、リスニングとしてもすごくCINEMATICな要素もあり、ロックな感じもあって、2011年、非常にインスパイアされた楽曲です。2012年度は何か一緒にやってみたいと思わせる作品でした。
No.2

『Endless Planets / Austin Peralta』
リリース:2011年3月5日
Brainfeeder/BEAT RECORDS
製品番号:BRBF-014
(DJ Niche君も「Thundercat」を挙げていましたが)僕もBRAINFEEDERというレーベル自体にすごく注目しているんです。2011年度はECMじゃない所から結構ECMっぽいものが出ていましたが、この作品もまさしくそんな感じ。すごくミニマムな構成で、エグベルト・ジスモンチのような感じのフィーリングが溢れてくるものもありましたね。
No.3

『Innervisions EP / fatima』
リリース:2011年6月6日
Eglo Records
製品番号:
Floating Pointsがプロデュースしたfatimaというボーカリストの"innervisios"というEP。自身のEgloというレーベルから出ているもの。Floating Points自身の作品だとインストが多いので、こういったボーカリストの感じだと、より歌心を感じることができて、やはりプロデューサーとして秀でていると思いました。

【松浦俊夫 プロフィール】
1990年にUnited Future Organization (U.F.O.)を結成。日本に於けるクラブカルチャー創世記の礎を築く。12年間で5枚のフルアルバムを全世界32ケ国で発売。高い評価を得た。2002年の独立後も精力的に世界中のクラブやフェスティバルでDJ を続ける。またJames Brown,Earth Wind&FireからAstor Piazzolla,Gotan Projectまで幅広いジャンルのアーティストのリミックスを手掛け、ファッションブランド等のコンピレーションの監修も行っている。 の世界を舞台に培われた感性とネットワークを駆使して、イベントのプロデュース、コーディネイト、コンサルタントやアーティストのエージェ ント業務を行うなど、その活動は各方面から注目を集めている。
松浦俊夫 Official Site
selected by 須永辰緒
No.1

『Reggae Interpretation Of Kind Of Blue / Jeremy Taylor』
リリース:2011年7月6日
ZOUNDS!
製品番号:ZS-002
僭越ながら今年一番思い入れのある作品なので。この番組「夜ジャズ.Net」で特集を組んで頂いた事も良い思い出です。
No.2

『Clue Paradise / Terry Doc Handy』
リリース:2011年11月30日
Diskunion Jazz
製品番号:DUJ-084
米パーカッション奏者によるリーダー作。徹底的に打楽器にこだわったビートニクなジャズ。
No.3

『Baboon Moon / Nils Petter Molvaer』
リリース:2011年11月23日
SONY Music Entertainment
製品番号:SICP-3319
鬼籍に入ってしまったエスヴョルン・スベンソン以降のフェイバリット・アーティストはニルスペッター・モルヴェル。情熱と冷静の間をつなぐアグレッシブな曲作りはいつも参考にしています。

【須永辰緒 プロフィール】
Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー。 DJとして東京、大阪でレギュラー・パーティーを主宰 。欧州からアジアまで海外公演も多い。MIX CDシリーズ『World Standard』は8作を数え、ライフ・ワークとも言うべきジャズ・コンピレーションアルバム 『須永辰緒の夜ジャズ』もシリーズ化されている。日本で最も忙しいDJ "レコード番長"の動向を各業界が注目している。
須永辰緒 Official Site

『choice / Sunaga t experience』
リリース:2011年12月7日
Billboard Records
製品番号:HBRJ-1002
皆さん2012年度も夜ジャズ.Netをよろしくお願いいたします!!!
収録協力:SOUND MUSEUM VISION
