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インタビュー / INTERVIEWの最近のブログ記事

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林正樹インタビュー ~『林正樹 STEWMAHN / Crossmodal』:インタビュー / INTERVIEW

Salle Gavaeuや菊地成孔とペペ・トルメントアスカラールなど、数多くのミュージシャンから引っ張りだこの人気ピアニスト林正樹。忙しくても、自分のプロジェクト活動はしっかりやっています!2008年リリースの傑作ソロアルバム『Flight for the 21st』。そしてこの度、初のリーダーバンド「林正樹 STEWMAHN」がついにアルバムをリリースします!

なんと10年前に結成されていたこのバンド。林さんのピアノを中心に、サックス、ディジュリドゥーなどあらゆる吹奏楽器を操るオーストラリア出身のアンディ・ベヴァン、ジャズのみならず邦楽界にも精通する打楽器奏者・堀越彰、クラシックからクラブミュージックまで幅広い音楽を網羅するコントラバスの西嶋徹のカルテットです。

バンド名、STEWMAHN(ストゥーマン)の名前の由来は、「シチュー(混合)」と「四柱」、そしてメンバー4人のイニシャルを組み合わせた造語だそう。トリッキーでありながら美しい旋律がそのように感じさせない林さんの楽曲。絶妙のバンドアンサンブル。多彩なトーンが詰まった作品です。


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林正樹インタビュー

■「STEWMAHN」結成から今回の1stアルバム『Crossmodal』発表まで10年の月日が経過しています。バンド結成とアルバム制作のきっかけ、経緯をそれぞれ教えてください。

STEWMAHNを結成する少し前に「Zephyr」という曲を作曲したのですが、この曲は日本人としての自分が音楽で何を表現できるのか、その当時自分の進むべき道を認識させてくれた大切な曲なんです。この「Zephyr」を表現してもらえるメンバーは、アンディ、堀越さん、西嶋さんしかいないとピンと来ました。10年前にこのメンバーの組み合わせを思いついた事は、今でも自分自身感心しています(笑)。
この曲はアレンジをたびたび変えて演奏してきましたが、今回のレコーディングでは今までのアレンジを全て忘れて、約束事なしの即興的アプローチで演奏を行いました。音源に残すタイミングは今だったんだと確信できるテイクが録れました。


■アルバムタイトルについて教えてください。

4人の音楽美意識が重なり合い、すれ違い、そしてSTEWMAHNの音楽が産まれる。そんな気持ちを込めてつけました。


■メンバーそれぞれの演奏に対する印象を教えてください。

今回は全て僕が作った楽曲を収録していますが、メンバー全員が楽曲を大切に考えて演奏してくれているのを実感しています。曲に込めた世界観は崩さず、だけど最大限に広げてくれる。
アンディは僕のわがままを聞いてくれて、とてもサックス、フルート、ディジュリドゥーなどなどたくさんの楽器を持ち替えて演奏してもらっているし、ベースの西嶋さんにはバイオリンも弾いてもらっています。僕が考えるトリッキーなリズムパターンも見事に昇華してしまう堀越さん。独自の美しい音色をもった素晴らしい演奏家たちです。


■このバンドのために作った楽曲はありますか?その場合、どのようなことを考えて作りましたか?

はい、あります。STEWMAHNの場合は、アンディが持ち替える特殊な楽器をイメージして作曲する場合が多いです。例えばアンディが持っているハーモニックフルートと呼ばれる創作楽器、これはCの倍音列をコントロールして演奏される楽器なのですが、この楽器をうまく利用するために考えて作った「STEWMAHN」。バンドのテーマソングみたいになっています。オーストラリアのアボリジニの楽器、ディジュリドゥー、この楽器をイメージして作った曲「ROBOTMAHN」などがあります。
そういえばアンディは日本で活動する唯一のオーストラリア出身ディジュリドゥー奏者なんですよ。


■今一番気に入っているピアニストとその理由を教えてください。

僕の中の3大ピアニスト、Bobo Stenson, Keith Jarrett, Egbert Gismonti この3人は不動ですが、最近はブラジルのAndre Mehmari もよく聞きます。マルチインストゥルメンタルプレイヤーでもあり、僕と違って音楽の素養がもの凄い高い。ジスモンチからブラジルの土着性を薄めた感じというと聞こえは悪いかもしれませんが、作曲センスを含めとても好きです。同世代なので特に刺激を受けますね。4月に来日するみたいです。


■「STEWMAHN」をはじめ、今後の活動について教えてください。

まずは3月4日南青山マンダラでのCD発売記念ライブを皮切りに、水戸、静岡、名古屋、京都、大阪、敦賀へのツアーも行います。
STEWMAHN以外だと、年内にソロピアノ2作目のレコーディングが出来ればいいなと思っています。ソロのレパートリーも増えて来ました。
後はたびたび共演させてもらってるピアニスト田中信正さんとの活動(JJazz.Net「Jazz Today」で3/9よりご紹介!)も形に残せたらいいなと思っています。応援よろしくお願いします!

[Interview:樋口亨]


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『Crossmodal』予告 ムービー



のびやかで、おおらかで、繊細で、そして強靱。
林正樹のつくりだす音楽には、朝の日差しをいっぱいに浴びた大草原がよく似合う。
村井康司(音楽評論家)



■タイトル:『Crossmodal』
■アーティスト:林正樹 STEWMAHN
■発売日:2011年3月14日(月)
■レーベル:エアプレーンレーベル
■カタログ番号:APX1006
■価格:2,500円(税込)


林正樹 プロフィール】

1978年12月東京生まれ。
5才よりピアノを始め、中学入学後ポピュラー音楽に目覚め、独学で音楽理論の勉強を始める。
その後、佐藤允彦、大徳俊幸、国府弘子らに師事し、ピアノ、作曲、編曲などを学ぶ。
97年12月に、民謡歌手の伊藤多喜雄のバンドで南米ツアー、国内ツアーに参加し、プロ活動を始める。
現在は自作曲を中心に演奏するソロピアノでの活動や、自己のカルテット「STEWMAHN」、さがゆきとの「KOKOPELLI」の他に「West/Rock/Woods」「Salle Gaveau」「菊地成孔&ペペ・トルメントアスカラール」「クアトロシエントス」ピアノトリオ「宴」「エリック宮城 EM Band」「SPICK & SPIN」「Archaic」など多数のバンドに在籍中。
サーカス、長谷川きよし、古澤巌、小松亮太、中西俊博、伊藤君子、ROLLY、川井郁子、中川英二郎をはじめ、多方面のアーティストと共演。
最近では韓国人のチェリスト、ソン・ヨンフンと「クアトロシエンス」との韓国、香港でのコンサートや、「Salle Gaveau」のヨーロッパツアーなど活動の場所を国外にも広げている。
リーダー及び参加アルバムも多数あり、自己のユニットで聴かれるその作曲、編曲能力はジャンルを超え各界で高く評価されている。
2008年4月にオリジナル曲を集めた初のピアノソロアルバム『Flight for the 21st』を発売。
2009年NHK「ドキュメント20min」のテーマ音楽を担当。
2011年3月に「林正樹STEWMAHN」の1stアルバム『Crossmodal』をリリース。


CD発売記念ライブツアー

3月4日(金) 南青山MANDALA 03-5474-0411
開場18時30分 開演19時30分 3,800円(1ドリンク付)

3月6日(日) 水戸 自由が丘スタヂオ 029-221-5538
開場18時30分 開演19時30分 3,000円

3月31日(木) 静岡 Lifetime 054-250-0131
開場18時30分 開演19時30分 前売3,000円(1ドリンク付) 当日3,500円

4月1日(金) 名古屋Jazz inn LOVELY 052-951-6085
開場18時00分 開演19時30分 4,000円

4月2日(土) 大阪 浄願寺(大阪市旭区今市) 06-6951-2598
開場17時30分 開演18時00分

4月3日(日) 京都RAG 075-241-0446
開場18時00分 開演19時00分 前売3,500円 当日4,000円

4月4日(月) 福井県敦賀 cafe キトテノワ 0770-21-0220
開場18時30分 開演19時00分 3,000円

5月8日(日) 柏 Studio wuu 04-7164-9651
開場18時00分 開演19時00分 前売/予約3,000円 当日3,500円
4月4日(月) 福井県敦賀 cafe キトテノワ 0770-21-0220
開場18時30分 開演19時00分 3,000円

JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー ~『Tam ~Message to The Sun~』:インタビュー / INTERVIEW

日本初の新たなワールドミュージックとして話題の作品『Re:Momentos "Movements"』を発表し、JJazz.Netでもインタビューをお送りしたDJ・プロデューサーのJUZU aka MOOCHY。
そのアルバムから間髪入れず、今度はCDと絵本がセットになった作品『Tam~Message to The Sun~ タム お日様への伝言』を発表しました!
京都のバンド、SOFTの演奏とトリニダード・トバゴで録ったスティールパンの演奏を融合し、優しく生命力あふれるサウンドを創り上げています。
キセル、DRY&HEAVY、PUSHIMなどのCDジャケットの他に、Tシャツデザイン、本の装丁、雑誌の表紙などを手がける内田松里による有機的な絵が魅力的な絵本が、さらに作品の世界観を強めています。

サウンドとヴィジュアルの両面で、聞き手・読み手の感性を刺激する作品をプロデュースしたJUZU aka MOOCHYのメールインタビューです。



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JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー

■絵本と音楽が一緒になった作品ですが、制作するようになったきっかけ、経緯を教えてください。

以前から一緒に制作をやっている内田直之の奥さんであるマツリさんとは彼の自宅での作業中に仲良くなり、彼女の絵本に対する情熱が、自分のやりたい事とうまくリンクしたのが発端です。


■ずばり、コンセプトは?

メッセージ。


■音楽では、今回はスティールパンをフィーチャーしていますが、その理由は?

京都のバンドSoftにスティールパンが合うというDJ的な直感からです。


■「子供」という存在に対する思いを教えてください。

未来。無条件の愛。


■このプロジェクトの今後の活動について教えてください。

このプロジェクトはトリニダードからスティールパンのプレイヤーを日本に招聘出来れば嬉しくお思います。
あと出版物として世界中の図書館に置いてもらえたら最高です。

[Interview:樋口亨]


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タムの心とあなたの心ソフトなパンでひとつになる(コメント from UA)


■タイトル:『Tam ~Message to The Sun~ タム お日様への伝言』
■アーティスト:SOFT meets PAN
■発売日:2010年12月22日
■レーベル:CROSSPOINT
■カタログ番号:KOKO-014
■価格:2,625円(税込)




JUZU a.k.a.MOOCHY プロフィール】

東京出身ながら現在は福岡在住。10代からバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始め、スケートボードで知り合ったメンバーで結成されたバンド EvilPowersMe の楽曲はUSAパスヘッドのレーベルからもリリースされる。DJとしては90年代中期、今や伝説化したパーティーRhythm Freaksのオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動を展開する。 また、オリジナル音源やボアダムス等のリミックスがメジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。一方、その楽曲や存在そのものが様々な形で国内外に影響を与えた不定型バンドNXSのリーダーとしても活動を展開。その影響から発した電子音楽、インプロビゼーション、民族音楽、そしてあらゆるダンスミュージックを内包したソロ作品群は、日本各地に点在する志高きミュージシャン達のみならず、キューバ、ハワイ、ベトナム、ジャマイカ等世界各地のミュージシャン達とも録音され、新たなWorld Musicの指針となっている。


【はらまつり(旧名はらまさこ)プロフィール】

兵庫県出身。嵯峨美術短期大学(現 京都嵯峨芸術大学ビジュアルデザイン科卒業。キセル、DRY&HEAVY、PUSHIM、ゆるゆるギターズなど数々のCDジャケット、Tシャツのデザイン、本の装幀、オリジナルポストカードの制作、雑誌の表紙などを手掛ける。二児の母でもある。現在神奈川県藤野在住。2000年東京『ギャラリー無寸草』、大阪『WHO'S WHOギャラリー』2004年神戸『 N a f sh a 』にて個展。


SOFT プロフィール】

京都が世界に誇るスペース・ジャム・バンド。野外でのライブや、各地でのDIYなパーティー、クラブ、時には大きなフェスで、10年以上に渡りわたりパーティーピープルと特別な時間を共有してきたシーンのパイオニア。太古の記憶を呼び起こすマジカルな宇宙感覚に、ポリリズミックなアフロビートやファンク的 なダイナミズムを併せ持つ唯一無二のサウンド! これまでに6枚のオリジナル・アルバムと、1枚のリミックス・アルバム、アメリカ・ツアーでのライブを収録した「Live at Westcott House Garden」をリリース。新しいメンバーが加わって録音された2009年リリースのアルバム「The Whole World Is Sacred Sound Music Touches You」は、彼らの新しいスタンダード。2010年7月7日にはベスト・ライブ盤「Live Touches You」をリリース、更にはJUZU a.k.a. MOOCHYとのコラヴォレーションリリースも予定!!


【Earl Brooksプロフィール】

今回のアルバム5曲中4曲に参加した重要なパン奏者。美しいパンの響きが波のささやきのように、心にやさしく入ってくる。彼のパンは世界中のヒット曲からも聴こえてくる。Brooklynでもこの日本でも。日本での演奏も多数、USはもちろんヨーロッパでの公演も多数。現地トリニダードでも素晴らしいパンマンとして常に尊敬されているミュージシャン。


【Ken "Professor" Philmoreプロフィール】

アレンジで参加。パンに生きてパンに死ぬ人。ラスタカラーのパンスティックと少女漫画のようなキラキラした瞳からは魂のピュアが熱いくらいに伝わってくる。Duke Ellington Orch.との世界ツアー等、ジャズとの競演でも世界レベルのパンマン。過去に何回もトリニダードでの大会で優勝させたアレンジャーであり、ベストTenorパン奏者のひとり。


イベント情報 - "MOVEMENTS" @ eleven

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<日時>
2011年1月28日(金)
OPEN & START:22:00

<会場>
eleven

<出演>
DANCE FLOOR

LIVE:
JAKAM & THE SPECIAL FORCES
SOFT from Kyoto
KUNIYUKI from Sapporo

DJ :
BING a.k.a. トシオカジワラ
CHIDA
TSUYOSHI KOSUGA from Cro-magnon
JUZU a.k.a. MOOCHY


LOUNGE FLOOR

LIVE ::
TCHIKY'S
KENJI IKEGAMI
MONO SAFARI from Fukuoka

DJ ::
NU-DOH from Okinawa
Q a.k.a. INSIDEMAN
OISHI HAJIME
DAI
CHOCKEE from Hiroshima
ATTAME from Mie

LIVE PAINT :
SYUNO VEN from Aizu / Sendai
WITNESS from Fukuoka
彫鼬(AURA TATTOO)

FOOD :
MANGOSTEEN
PARADISE ALLEY from Kamakura

<料金>
3,000円 (1D)
2,500円 (1D) w/Flyer

濱瀬元彦インタビュー ~『The End of Legal Fiction Live at JZ Brat』:インタビュー / INTERVIEW

自身の著作「ブルーノートと調性」や菊地成孔の著作「東京大学のアルバート・アイラー」「M/D」などにおける圧倒的な理論構築力によって名を知らしめたベーシスト濱瀬元彦。作曲/演奏家/バンドリーダーとして20年振りに最新作『The End of Legal Fiction" Live at JZ BRAT』(プロデュース、濱瀬元彦&菊地成孔)を発表しました。
100%手弾きによる驚異のテクノ・ジャズは如何に生まれたか!?



濱瀬元彦


濱瀬元彦インタビュー

■新作のタイトルやバンド名にも使われている「The End of Legal Fiction」について教えてください。。

 高校生の頃(40年以上前!)読んで衝撃をうけた『擬制の終焉』(吉本隆明)と言う本のタイトルを英語に直訳したものです。


■最も影響を受けたミュージシャンをあげるとするとどなたですか?その理由も教えてください。

 この質問には答えにくいですね。まず、現在私がやっている音楽が特定の「影響を与えたミュージシャン」によってくくられることを私は拒否します。以前、『ブルー・ノートと調性』という本を書いたときに、読者にどこでこうゆうことを学んだのか、元になる本はあるのか、と尋ねられたことがあります。もちろん、『ブルー・ノートと調性』で展開した理論のネタになるような本や理論などはなくて既存の理論の検討、批判をもとに私が新しく打ちたてのですが、そうしたことを日本人が行うということがあり得る、ということが読者の想定(想像力)のなかになくて、そうした質問になったと思います。「影響を受けたミュージシャン」は誰か、という質問は私の本に対して行われたこの質問と位相が似ている気がします。
 さらに言えば、他者の表現からの直接的な影響が作品に現れることを表現者は絶対に避けなければなりません。なぜならば、直接的あるいは未消化な影響(差異の消去=模倣)は作品に致命的なダメージを与えるからです。私の音楽について言えば、ソロ活動に転じてからすでに30年近く自分の作品だけをやっており、当初からほぼ現在のスタイルでやってきています。
 影響というのではなく敬愛する音楽家、ということならいうことができます。現存する二人の巨匠、ジョアン・ジルベルトとジョン・ハッセルです。


■人力とは思えないような演奏ですが、「生」演奏にこだわる理由を教えてください。「打ち込み」音楽は普段聴かれますか?

 私はジャズ畑の出身ではあるのですが、80年代から90年代にかけて出した5枚のソロ・アルバムはすべていわゆる「打ち込み」を使ってます。詩や小説は大抵は、一人の作家が作りますが、通常、音楽の現場は複数の演奏家によって作られますね。そこで録音作品を作るに際して詩や小説のような一人称性を音楽作品において可能にする手段として私はコンピュータ(「打ち込み」)を使ってきました。しかし、コンピュータを使うことによるひとつの欠点は、ライブがやりにくくなる、ということです。ライブは「人力」の方がいいんですが、私の音楽を演奏できるプレーヤーは非常に限られていて人材の確保が思うようにならなかったというのが私の長いブランクの最大の理由です。E.L.Fのメンバーは私の要求を実現できるだけでなく、はるかにそれ以上の展開可能性を持ったプレーヤーの集まりです。これだけのレベルのメンバーが揃うのに15年が必要だったんだな、と今では思います。
 「生」演奏はやるたびに違いますし、驚くべきことに、E.L.Fの演奏は毎回、必ず前回よりも良くなっていってます。これはコンピュータ(「打ち込み」)では絶対に得られない点ですね。このすばらしいメンバーで、通常、生演奏では不可能なような演奏をするということは、演奏家として何よりも痛快で、これが「生」演奏にこだわる理由です。
 それと、人のやった「打ち込み」音楽を聴くか? ということですが、聴きます。Jair Oliveiraの「打ち込み」音楽はいいですよ。


■今後の活動について教えてください。

2010年12月3日 20:00~ 
CD発売記念 濱瀬元彦 × 菊地成孔 トーク&サインイベント開催 
タワーレコード渋谷店 5F

2010年12月6日 19:00~ 
『The End of Legal Fiction Live at JZ Brat』発売記念ライブ 
濱瀬元彦 ELF with 菊地成孔 
EATS and MEETS Cay  (青山 Spiral B1)

2011年1月13日 19:00~ 
濱瀬元彦 ELF with 菊地成孔 ライブ 
JZ Brat (渋谷セルリアンタワー東急ホテル2F)


今後のレコーディングですが、今、新作を出したばかりで未定です。

[Interview:樋口亨]


The End of Legal Fiction Live at JZ Brat


■タイトル:『The End of Legal Fiction Live at JZ Brat
■アーティスト:濱瀬元彦 E.L.F Ensemble & 菊地成孔
■発売日:2010年11月25日
■レーベル:AIRPLANE LABEL
■カタログ番号:AP-1041
■価格:2,625円(税込)




濱瀬元彦 プロフィール】

1952年4月15日愛知県生まれ.慶応義塾大学中退.1976年よりアコースティックおよびエレクトリック・ベース奏者として土岐英史、鈴木勲、益田幹夫、秋山一将、清水靖晃、ジョージ大塚らのジャズ・グループで活躍.多数の録音参加作品を残す。演奏家としてはフレットレス・ベースの新しいスタイルを確立した。1982年に実験的音楽ユニット「ラーゲル」を結成し1985年まで音楽の新しいフォーマットを摸索し続けた.その後、ソロ活動を開始し、5つのソロアルバムを発表している。音楽理論の面でも『ベースライン・ブック』(1987)でベースラインに関する理論を確立し、『ブルー・ノートと調性』(1992)でブルー・ノート発生に関する理論を確定することにより即興演奏、作曲のための全く新しい調性理論を提出するなどの業績がある。


濱瀬元彦 E.L.F Ensemble 】

菊地成孔をゲストに迎えた「濱瀬元彦 E.L.F Ensemble」は、濱瀬元彦の音楽を精緻に実現するために'08年に結成された。従来、生演奏では演奏不可能であったサウンドを同期、シーケンサー等を一切使わずに演奏するだけでなく、濱瀬のインプロヴィゼイションと組合わさる事により音楽の未踏の領域をライブ空間で実現する。

CALMインタビュー ~『CALM』:インタビュー / INTERVIEW

日本でクラブミュージックが盛り上がり始めた90年代後半、いち早くクリエイターとして海外のシーンから注目を集めた日本人アーティストCALM。新作『CALM』は、見ての通り6枚目にして初めて自らのアーティスト名をアルバムタイトルとしています。様々な名義で幅広いサウンドをリリースしながらも、根底にはっきりと感じ取れる彼独自の強烈な「音楽への愛」が多くのリスナーを魅了し続けている、注目のアーティストのインタビューです。



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CALM インタビュー

■ほぼ毎年リリースしているアルバムの6枚目にして、タイトルに自身のアーティスト名をつけたことなど、今回のアルバムに込めた思いなどについて教えてください。

このアルバムを出すまでに本当に色んなことがありました。
音楽シーンの変化はここ数年でかつてないほどとても大きなものだったかもしれません。
そんな中、プライベートなことも含めですが、もう一度自分自身に向かい合ってみようと思い今回のアルバムに取りかかりました。
ファーストアルバム以来となる、生楽器やゲストミュージシャン無しで、自分独りで作り、ミックスし完成させたアルバム。
そこで色々悩んだ結果『Calm』というセルフタイトルのアルバム名になりました。
毎回そうですが、今回はいつも以上に自分のエゴというか自分のエッセンスのみで作りあげ、少しプライベートになりますが、亡き祖母に捧げたアルバムになります。


■DJではなくプロダクションで、クラブミュージックにジャズを持ち込んだ日本でのパイオニア、そして日本のクラブジャズが海外から注目される突破口をあけた存在だと思います。自身が考える「ジャズ」とは?また、当時と現在で違いを感じますか?

自分のことをクラブ系ジャズだとは思っていません。ただのジャズ好きで、他の音楽と同様に素晴らしい音楽を吸収してそれを吐き出しているだけです。
それがたまたま海外の人達の耳に引っかかって、それが逆輸入してきたのかもしれません。
悲しいかないつまでたっても日本の欧米至上主義というのは変わってないのかもしれません。
その後日本の良質な音楽達が日本国内でも広がっていったのですが、残念ながら今その勢いは見受けられません。
ただ逆を言えば、自分がデビューしたときと同じような状況なのかもしれないので、時代は廻るという見方でいけば、この先また楽しい時代が来るかもしれません。
音楽には希望というものも含まれているし、それに感動がプラスされれば人の人生すら180度変えることが出来るパワーがあるはずなので、今の音楽不況でさえもなんとかなるのではないでしょう。
商業的ではなくそれぐらい本当のパワーを持った音楽がもっと世に出てくればいいですね。


■デビューから13年。「続ける」ということについてご意見を聞かせてください。

継続は力なり。色んなことをやりながらも時代にフィットしながらも自分というものは芯にきちんとある。
スタイルを時代に合わせたり、売れるよう音に変化させることは誰だってできるけれども、そこに本当の自分というものがなければもう戻って来ることはできないし、自分じゃないことをやり続けることは、最終的には自分で自分にジ・エンドを突きつけることとなるはず。
Calmという音楽を、ときにOrganLanguageだったり、K.F.だったり、Japanese Synchro Systemと、変名や別プロジェクトにきちんと落とし込んで活動し、ブレなく活動してきたからこそ今というのがあるんだと思う。
セールスだけを求めたり、自分のエゴのみで動いていたらきっとこうはいかなかっただろう。
この先のことは全くわからないけど、出来れば死ぬまで音楽をやり続けたい。


■作品をはじめパーティーのサウンドシステムでも音質にこだわった活動をされ
ています。その理由は?

音楽にはメロディーやコード、リズム、そして歌詞などがあるけれども、そこにその音楽に合った音質が加われば、ただのBGMや娯楽でしかなかったものが素晴らしき感動へと変わっていくはず。
クリアーな音が良いという訳ではないけれども、例えばDJをやるときには、色んなアーティストとの曲をかけるわけだし、そのアーティストは伝えたい音楽と音質でそのレコードなりCDなりに落とし込んでいるので、出来る限りその音質に忠実にプレイしたいと思って、自分のパーティーでは出来る限りの良質な機材を持ち込んでベストに近い音質でプレイ出来るよう頑張っています。
自分の作品でも同じことで、自分の音楽が一番伝わりやすい音質というものになるべく近づけるよう、こだわりを持ってやっています。
先きほどにも述べた通り、音楽には感動が潜んでいます。
その感動を受け取りやすくする努力は出来る限りしているということで、その先ユーザーがどう取るのかはユーザー自身の問題でもあり自由でもあります。


■今後の活動について教えてください。

ライブは現在ツアー中で、10/30(土)に渋谷Plugにてワンマンライブをやり、年内はひとまずそれで終了です。
(詳しくはコチラをチェック)
ライブはCDとは全く違う次元のことをやっています。
自分のPCの音に、キーボード、サックス、ベースがそのときそのとき、まさにその一瞬しか出来ない再現不可能な世界を作り出します。
決め事がほとんどないライブなので、毎回違った雰囲気になります。
そういう意味では制作、ライブ、DJ、それぞれ一聴すると違う感じかもしれませんが、それを全て含めてCalmという存在になるのかもしれません。

制作面では、今半分くらいできているのですが、ノンビートのアルバムを作っています。
ノンビートと言っても、チルアウトやアンビエント的な括りではなく、ビートによる高揚感を排除した楽曲が並んだアルバムだと思ってください。
例えば今回リリースした『Calm』というアルバムの中の「River is Deep」や「Stories」は実際はもっと長い曲なのですが、アルバム用に短くエディットされています。
そんな内側にはめる感じのアルバムを、出来れば出来上がったらすぐに自主流通で販売したいと考えてます。(恐らく年明け早々には)

ライブツアーをやっているバンドでのアルバムも作りたいと思ってますが、なにせメンバーがとても忙しい人達なのでそれは来年できるかどうか。
でもとにかくライブが乗りに乗っているので、ライブ盤ではなく、きちんとしたスタジオ録音の新曲でチャレンジしたいです。

更にサックスの加藤君 (加藤雄一郎) とのスローテンポのウォーキングリズムを主体としたユニット、field.echoというのも来年にはリリースしたいです。
こちらはもう既に楽曲が8曲ほどできているので、加藤君の矢沢永吉さんとのツアーが終わった冬ぐらいから少しずつ完成させていきたいです。

そして来年にはCalmとしての新たなチャレンジのアルバムも作りたいです。
アナログオンリーのダンスミュージックも構想にあります。
リクエストが多いOrganLanguageの続編も少しですが考えてます。

色々と構想がありますが、あとは時間との戦いになってきますね。

DJはコンスタントにやっています。特に自分のパーティーはオープンラストで一人でセレクトしています。
詳しくはウェブ の方を覗いてみてください。

[Interview:樋口亨]


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■タイトル:『CALM
■アーティスト:CALM
■発売日:2010年9月15日
■レーベル:MUSIC CONCEPTION
■カタログ番号:MUCOCD-022
■価格:2,835円(税込)




CALM プロフィール】

ジャンルにとらわれず、全ての良質な音楽を軸として唯一無二の音を放つサウンドクリエーター。
あえてカテゴリーにあてはめて表現するならば、チルアウト、バレアリック、アンビエント、ジャズから、ブラックミュージック、ダンスミュージックに至るまでの要素を絶妙に調合し、自らのエッセンスでまとめあげて世界に発信している。

97年のデビュー以来、Calm、Organlanguage、K.F.、THA BLUE HERB / BOSSとのユニットJapanese Synchro Systemなど、様々な名義を使い分けて幅広い楽曲を生み出し、現在に至るまで実にほぼ毎年フルアルバムなどをリリース。勢力的な活動を続けている。

代表曲には、"Light Years"、"Shining of Life"、EGO-WRAPPIN' 中納良恵をVoに迎えた"Sunday Sun"などがある。

またDJとしてのキャリアも重ね、ダンスフロアに笑顔を育むをテーマに活動。
つくり出す楽曲同様あらゆる良質な音楽から貪欲に選曲し、解放している。
2つのレギュラーパーティー、Bound for Everywhereと Monday Moonを中心に各地へ。
可能であれば出来る限りの機材を持ち込んでの音づくりをし、心に届く音でのプレイを信条としている。

JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー ~『Re:Momentos "Movements"』:インタビュー / INTERVIEW

国内外でセッションを繰り返すことで、音楽を通して世界とコミュニケーションし理解を深めているDJ・プロデューサーのJUZU aka MOOCHY。8月に発表し話題を呼んでいる新作『Re:Momentos "Movements"』は、ベトナム、ハワイ、ジャマイカ、キューバ、奄美大島、福岡、東京など自らが旅をした先々での音の断片を紡ぎ上げた2枚組の力作です。
実体験に裏打ちされた生命力あふれる、まさに新たなワールドミュージックが鳴っています。
大友良英、Shing02、ジェフテ・ギオムなど多彩なゲストも参加。
ユニークな活動を続ける注目のアーティストのインタビューです。



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JUZU a.k.a.MOOCHYインタビュー

■今回発表したアルバム『Re:Momentos "Movements"』は、シリーズの第三部ですが、アルバムタイトルについて教えてください。

前作Momoriesと対になる作品として今作Movementsはとらえています。
前作が映画を彷彿とするストーリーを重視した作品だと思っていますが、今作はドキュメント作品的な受け手の解釈に委ねるというイメージを持っています。
今の現状とこれからの未来に対して少しビターな解釈としてイメージ、メッセージを込めました。


■旅を通じて得たサウンドを紡いで仕上がったアルバムですが、旅に出る理由は何ですか?また、自分にとって「旅」とは何ですか?

旅は僕の中では決して目的ではなく、あくまで音、音楽を求めて動いた上で、それが旅になっていただけです。人生そのものが旅でもあると思うので逆に言えば旅は人生とも言えるのでしょう。


■音楽を通じて様々な国やそこに住む人々とコミュニケーションされていますが、アルバムを作り終えて「世界」はどのように見えていますか?

すべての人に同じ人格は無く、すべてOne And Onlyだと思います(You are the only oneという曲もあります)。
また反対にどこに住んでいても衣食住など生活の軸はさして変わらない部分、何処に住んでいても変わらないとも思います。銀河系レベルでも分子レベルでも世界は一つなのでしょう。


■自分の中で一番強く輝いている「希望」を教えてください。

個人的にも種族的にも、世界的にも『進化』、が希望する事です。
退化ではなく。。。


■今後の活動について教えてください。

年末12/22に京都の老舗バンドSoftの音源を録音して、それを中南米の島トリニダードトバコに持って行き、それにスティールパンの奏者が音を加え、さらにホーンセクション等を加えた、ある意味、映画音楽的作品を子供用の絵本とともにリリースします。

約8年近く住んだ福岡から地元である東京に年末から拠点を再び移し、ライブやレコーディングも精力的に進めて行くつもりです。

[Interview:樋口亨]


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■タイトル:『Juzu Presents Re:Momentos "Movements"』
■アーティスト:JUZU a.k.a.MOOCHY
■発売日:2010年8月15日
■レーベル:cross point / PROCEPTION
■カタログ番号:KOKO-013
■価格:2,625円(税込)




JUZU a.k.a.MOOCHY プロフィール】

東京出身ながら現在は福岡在住。10代からバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始め、スケートボードで知り合ったメンバーで結成されたバンド EvilPowersMe の楽曲はUSAパスヘッドのレーベルからもリリースされる。DJとしては90年代中期、今や伝説化したパーティーRhythm Freaksのオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動を展開する。 また、オリジナル音源やボアダムス等のリミックスがメジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。一方、その楽曲や存在そのものが様々な形で国内外に影響を与えた不定型バンドNXSのリーダーとしても活動を展開。その影響から発した電子音楽、インプロビゼーション、民族音楽、そしてあらゆるダンスミュージックを内包したソロ作品群は、日本各地に点在する志高きミュージシャン達のみならず、キューバ、ハワイ、ベトナム、ジャマイカ等世界各地のミュージシャン達とも録音され、新たなWorld Musicの指針となっている。

坪口昌恭インタビュー ~『Abyssinian...Solo Piano』~:インタビュー / INTERVIEW

10月16日土曜日に、自身初となるソロピアノアルバム『Abyssinian...Solo Piano』を発表する坪口昌恭さんのインタビューをお届けします。
ジャズとエレクトロニクスの両方を絶妙のバランス感覚で取り入れている坪口昌恭さん。演奏者としてピアノに向き合うようになっている近年の経過報告といえる今回のアルバムでは、オリジナル曲はもちろんのことスタンダードからクラシックまで取り上げ、当たり前ですが響きも含めて「ピアノ」がタップリ聴ける内容です。

発売記念ライブも決定しています。詳細はインタビューに続いて。

では、メールインタビューを御覧ください。


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坪口昌恭 インタビュー

■新作『アビシニアン』は初のソロピアノ。坪口さんといえばエレクトロニクスの印象が強いですが、今回のようにピアノにじっくりと向きあうようになったきっかけは何かあるのでしょうか?

アコースティック・ピアノはなんと言ってもMost Favorite Instrumentなんですよ。2000年代は『東京ザヴィヌルバッハ』や『DCPRG』でエレクトロニクス系の音楽に没頭する一方で、『坪口昌恭TRIO』や菊地成孔の一連のプロジェクトでピアノ主体に演奏してきましたし、ビバップの伝道師バリー・ハリスさんと交流を持ち、伝統的なジャズ・スタイルも追求してきたのです。ただ近年、DUOや小編成のアコースティック・セッションを増やし、自分のピアノに説得力が増してきたという感触はあります。具体的には、映画音楽の「Last Tango In Paris」をレパートリーに取り入れ、自分の中のラテン魂に火がついたことが大きいです。ラテンというジャンルをやりたくなったとかそういうことではなく、普遍的な楽器であるピアノで人々に自分の音楽を伝えるんだ、という根本意識の問題でしょうね。


■ピアノという楽器の魅力を教えてください。

木と金属でできていて重力を感じるところ。それと、音楽の基本衝動であろう「歌って、叩いて、踊る」という行為から一見遠いところにある楽器でありながら、すべての要素を表現できること。


■クラシックピアノのレッスンを改めて受け始めたと伺っています。何か発見はありますか?

ピアノは元々「ピアノフォルテ」という名称だったように、弱音(ピアノ)から強い音(フォルテ)まで表現できる楽器。頭ではわかっていながら、今まではメゾ・フォルテ以上でしか演奏していなかったような気がします。本来の「ピアノ」のタッチや表現が、以前よりはできるようになってきました。まだまだですが・・・。


■クラシックピアノのレッスンを受ける一方、尚美学園大学 / 同大学院で教えてらっしゃいますが、「学ぶ」ということについてご意見を聞かせてください。

音楽や芸術は、本来教えてもらうのではなく、本当にやりたいのならば自分で見つけていくべきものだと思います。ただ、楽器の奏法上の基礎、ジャズ/ビバップのセオリーなどはやはり一度は正しく学ぶべきでしょう。必ずしも早い時期にとは言いません。習いたくなった時がチャンス。30歳、40歳を過ぎて初めて知ることで、かえって深く心にしみるという場合もあります。
僕は教える立場にはいますが、少し先回りしてお膳立てをしているだけで、学生から実に多くのことを学びます。学ぶというのは学生時代だけの話ではありませんね。一生学び続けるものでしょう。もはや音楽だけの話ではありませんが。


■今後の活動について教えてください。

レコ発に伴って年内、都内で何カ所かソロピアノをやります。『東京ザヴィヌルバッハ』では12月2日に青山「月見ル君想フ」にてソロ・パフォーマンスをします。またギターを交えた『坪口昌恭Quartet』で、来年は国内ツアーがしたいですね。JJazz.Netさんにも応援して配信していただいている(10月13日から)『坪口昌恭&渥美幸裕』での活動も、来年に向けてスケールアップしていきたいです。再始動した『DCPRG』もありますし、相変わらず色とりどりの活動を展開していきますよ!


2010年10月1日
坪口昌恭

[Interview:樋口亨]


坪口昌恭『Abyssinian...Solo Piano』発売記念ライブ

<日時>
2010年10月12日(火)
開場 18:30 開演 19:30

<会場>
代官山 晴れたら空に豆まいて

<出演>
坪口昌恭 solo
・坪口昌恭 Quartet [坪口昌恭 - Piano, Effect、宮嶋洋輔 - Guitar、永見寿久 - ac. & el.Bass、安藤正則 - Drums]
thirdiq [渥美幸裕 - Gt、菱山正太 - Key、小森耕造 - Drums} 

<料金>
前売り 3,000円 当日 3,500円 +1D 500円


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■タイトル:『Abyssinian...Solo Piano』
■アーティスト:坪口昌恭
■発売日:2010年10月16日(土)
■レーベル:エアプレーンレーベル
■カタログ番号:APX1005
■価格:2,350円(税込)

■収録曲
1. Logos by 坪口昌恭
2. Tune Up by Miles Davis
3. The Peacocks by Jimmy Rowles
4. Evidence by Thelonious Monk
5. Afro Poly Etude by 坪口昌恭
6. Abyssinian by 坪口昌恭
7. New Doll by Peter Ilych Tcaikovsky
8. Last Tango In Paris  by Gato Barbieri
9. Castalia by 坂本龍一



坪口昌恭 プロフィール】

1964年12月3日福井県生まれ、大阪育ち。5歳より両親(音楽教師)にピアノの手ほどきを受ける。
多重力的エレクトロ・ジャズユニット『東京ザヴィヌルバッハ』(1999~)を主宰し、ewe Inc.他より7枚のアルバムを発表。
キューバ系ジャズ・ミュージシャンたちと2004年夏ニューヨークにて録音したソロ・アルバムを2枚発表。
アコースティック主体の『坪口昌恭TRIO』(2001~2008)では、エフェクティブな手法やポリ・スイングを実践し、リミックス・アルバム「Radio-Acoustique」(Flyrec)リリース。
'90年代はジャズロックバンド『坪口昌恭PROJECT』(1989~1998)を率いて活動し、2枚のアルバムを発表。菊地成孔(Sax)との共演歴は20年を越え、『DCPRG』(1999~2007)をはじめ、近年は『菊地成孔Dub Sextet』『菊地成孔Quintet Live Dub』『UA×菊地成孔』のピアニストとして活躍中。 2008年9月に、20代前半の若手を集め『坪口昌恭Quartet』の活動開始。よりメインストリームなサウンド指向で原点回帰しつつ新境地を目指す。 2009年より、Piano Soloや小 編成でのセッションが活性化。ジャズ・ピアニストとしての多彩な魅力をアピール。キーボードマガジンをはじめとする音楽誌への執筆多数。
先鋭的な音楽活動の一方で、Barry Harris(Pf)直伝によるBe-Bopセオリーを受け継ぎ、尚美学園大学/同大学院にて後進の指導にあたっている。


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