Title : 『Sounds Of The Great Bands!』
Artist : Glen Gray And The Casa Loma Orchestra
LABEL : Capitol Records
発売年 : 1958年
【SONG LIST】
01.Symphony In Riffs
02.Begin The Beguine
03.One O'Clock Jump
04.Contrasts
05.Cherokee
06.Take The "A" Train
07.After Hours
08.Flying Home
09.Song Of India
10.Snowfall
11.Woodchopper's Ball
12.720 In The Books
13.Boogie Woogie On St. Louis Blues
14.String Of Pearls
15.Tenderly
16.Elks' Parade
『Charms Of The Night Sky』はトランペット、ヴァイオリン、アコーディオン、ベースの4つの楽器のために作編曲された曲をアルバムとして集めたものです。この編成だけでもこのアルバムがかなり変わったものであることが伺えます。室内楽のような雰囲気があり、どこか現代クラシックの感じもしつつヨーロッパの民俗音楽的な香りもします。
Dave Douglas: trumpet
Mark Feldman: violin
Guy Klucevsek: accordion
Greg Cohen: acoustic bass
01. Charms Of The Night Sky
ベースのオスティナート(連続して繰り返されるパターン)の上に、アコーディオンが和音を弾くことで楽曲のカラーが見えてきます。そして、その上にトランペットとヴァイオリンがユニゾンで奏でる主旋律が入ってきて同じオスティナートの上に明るくなったり暗くなったりとカラーが動き始めます。
04. Facing West
6+5の11拍子の活発な曲。こちらもアコーディオンとのデュオ曲。Daveのトランペットが絶好調の曲です。このアコーディオン奏者のGuy Klucevsekという方の素晴らしさと凄さも十二分に伝わることでしょう。ニューヨーク出身の現代音楽や即興演奏を行える数少ないアコーディオン奏者として、最も尊敬されているアコーディオン奏者の一人です。リーダーアルバムも相当な枚数を出しているので今後チェックしていきたいなと思います。
05. Dance In Thy Soul (for Charlie Haden)
ヴァイオリンのソロから導入される特徴的な楽曲。このアルバムで最長の尺となっていますが、構成としてはシンプルな主旋律が永遠に繰り返されながら発展していきます。その後アコーディオンとトランペットで主旋律が入り、徐々にアルコ(弓)で奏でられるベースが聴こえてきます。その上で自由にソロをとるヴァイオリン。クラシックだけでなくミドルイースタンのフレーズからも影響を受けているようなラインが聴き取れます。
しばらくルバートが続きますが、先ほどのトランペットとアコーディオンの主旋律がテンポで演奏され始めると徐々にベースが自由に動き出し、さらにヴァイオリンも重なり、トランペットも徐々に自由をえていきます。しかし曲の雰囲気が壊れることはなく誰かがアクティブな時は他が伴奏にいき、また別の人がアクティブになれば伴奏に行ってアンサンブルのバランスが見事に取れた演奏になっています。ジョー・ロヴァーノの言葉を借りれば「Follow and Lead」です。
06. Little One (Hancock)
ハービー・ハンコックの名曲です。それを3拍子でこのアンサンブルの持ち曲のように編曲されています。途中のDave Douglasのソロも素晴らしいです。
Title : 『Charms Of The Night Sky』
Artist : Dave Douglas
LABEL : Winter & Winter
NO : 1070151
発売年 : 1998年
【SONG LIST】
01. Charms Of The Night Sky
02. Bal Masqué
03. Sea Change
04. Facing West
05. Dance In Thy Soul
06. Little One
07. Wild Coffee
08. The Girl With the Rose Hips
09. Decafinata
10. Poveri Fiori
11. Odyssey
12. Twisted
13. Codetta
今回一番化学反応が起きたのは「You will never lose me」でした。一番だけのデモができて、自分は好きだけど暗いだろうか...と思いながら純くんに送ったら、すごくいいじゃん!!と返ってきて、この曲を荒田くんにお願いしてみない?と提案してくれました。荒田くんのトラックメイカーとしての力は素晴らしく、ビートだけでなく、サウンドで全体の世界観を大きく構築してくれました。あまりにも好きな仕上がりになったので、予定じゃなかったのにシングルリリースして、渾身のMVも作ってしまいました。