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bar bossa vol.55

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vol.55 - お客様:山本のりこさん(ボサノヴァ・ボーカル&ギター)


【テーマ:多感な小学生時代~ブラジル音楽との出会い~刺激を受けた70年代サウンド】



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

今月は先日ニューアルバム『トレン・ダス・コーリス』を発表したばかりの山本のりこさんをお迎えしました。


林;こんばんは。早速ですが、お飲物はどうしましょうか?


山本;じゃあ、モヒートください。


林;かしこまりました。では小さい頃のお話を教えていただけますか。


山本;育った場所の影響が大きいです。兵庫県宝塚市の、大阪にも神戸にも1時間以上かかる山の上です。友達が近くに住んでなくて、学校から帰ると花を摘んだり塗り絵をしてました。


林;いいところですね。


山本;父方の祖父は丁稚奉公から独立して、いわゆる阪神山の手のプチブルを目指しました。芦屋には家が買えなくて、そこそこ山の手の宝塚で折り合いをつけたそうです。しばらく良い暮らしをしましたが、父がまだ学生の時に亡くなって、たちまち家計は傾いたそうです。父はそんな激動の生き方が嫌でサラリーマンになりました。家だけがやたら大きいお屋敷で、私も自分のことお嬢さんなのかなと思ったこともありましたが、立派な床の間がストーブ置き場になってたりして、いや違うな、みたいな。。


林;(笑)


山本;そんなわけで色んな価値観がない交ぜになった家庭でした。ピアノはやっぱりできなければ、みたいな感じで近所の教室に習いにいかされました。ピアノはすぐ好きになりました。


林;ピアノを習われたんですね。


山本;親は音楽に詳しくなくてレコードプレイヤーが家に無かったです。小学生の時に買ってもらったルービンシュタインのカセットテープにものすごく夢中になり、それはショパン曲集でしたが、本当にテープが伸びて切れるまで聴きました。歌謡曲はテレビで覚え、アグネス・チャンが大好きでした。歌うことには物心ついた時から異常な情熱があって、校歌斉唱であろうとキャンプファイヤーであろうと一生懸命歌ってました。


林;ショパンとアグネス・チャン。なんかのりこさんのことがわかりますね。中学はどうしましたか?


山本;中学は親の仕事の関係で熊本に引っ越して、FMで邦楽や洋楽のベストテンをいつも聴いてました。なぜだか、大ヒットの後のシングルが好きになる性質でしたね。圧倒的にわかりやすいものじゃない、中間色なやつ。アラベスクだと「ペパーミント・ジャック」とか、久保田早紀さんならセカンドシングルの「25時」とか。なんで私の好きなやつみんな知らないんだろう?って・・。


林;(笑)


山本;サザンオールスターズのファンでもありました。"5 Rock Show" と題して5か月間毎月1枚シングルを出した時期があって、それがサザンの最低業績だったみたいです。でも子供にはチャートの上下とか関係ないですからね。その5枚のシングルトラックは今でも最高峰だと思ってます。


林;なるほど。サザン好きなんですね。


山本;歌謡曲からだんだんシンガーソングライターの時代に変わる頃で、佐野元春さんの登場も衝撃でした。コンサートを親に内緒で見に行きました。あとYMO! YMOで一番好きな曲は「Nice Age」です。これも変わってるかも。


林;はずしてきますねえ。


山本;熊本でついたピアノの先生が突然亡くなってしまい、レッスンが中断したので、あとは好きな曲に勝手に伴奏をつけて家で弾語りしてました。知ってる曲はとりあえず全部歌ってみました。このときに譜面から離れて耳コピを覚えました。


林;そこで耳コピに走るかどうかで音楽人生が決まるという話、聞いたことあります。雑誌とかは?


山本;雑誌は、『平凡』、『明星』、ファッション誌の『Mc Sister』、今井美樹さんがモデルでデビューして、ダントツに可愛かったです。弟がいるのでマンガは少年誌ばかり読んでました。鴨川つばめさん、江口寿史さんのポップな雰囲気が大好きでした。


林;女性で江口寿史が好きって良いですねえ。高校はどうでしたか?


山本;高校時代はまた関西に戻り、テニス部に入りました。毎日練習でくたくたなのでラジオが聴けなくなりました。あのとき帰宅部だったらラジオで物凄くマニアックな音楽に出会って別の人生があったかも・・。その頃が80年代の始めです。テレビでMTVという番組が始まったんで、映像が楽しくて夢中になりました。Eurythmics、Joe Jackson、Thompson Twinsなど。今思うとイギリスの人が多いですね。


林;MTVですよね。そしてその後は?


山本;高校までは自分が人前で演奏することはまったく考えてませんでした。周りにそういう環境や出会いがなかったし。大学でたまたま同じ学科に私の知らない音楽ばっかりギターで弾く友人が出来て、そこで初めてユニットらしきものを組みました。


林;お、始まりましたね。


山本;その相方は英語でオリジナル曲を書いていて、初めて作ってきた歌が「BLACK CAT CUT ACROSS THE WAY(黒猫が横切った)」というリズム&ブルースっぽい曲です。ならず者の歌っていうんですかねぇ。。これはどうやって歌うんだと、R&Bの節回しみたいなものを研究しました。私が歌担当で、はじめはもっぱら4トラックのテープレコーダーに宅録してました。そのうち人にも聞いてもらいたくなって、お店を訪ねてお願いして、ライブするようになりました。


林;おお!


山本;相方だった菅原まりもはクラシックギターの出身で、ライブの最初にいつもソロギターで小品を弾いてくれるんですけど、Garoto の曲をよく取りあげてました。その辺から影響されてブラジル音楽に興味を持っていきました。他のラテン語圏の音楽も色々聴き漁って、そのうちブラジル音楽だけに絞られていきましたね。あんまり思い詰めてなくて優雅な感じがするのが好みに合いました。ポルトガル語の響きが淡い色合いでね。 Astrud Gilberto を聴いたときに、初めて自分でもポルトガル語を歌ってみたいと思いました。


林;そんな時期にGarotoってすごいですね。


山本;大学は本当はグラフィックデザインを勉強したかったんですが、うちはとにかく父の希望が強くて、工業系の手堅い仕事をしろと言われました。工業でかつデザインができる建築という分野があるよと言われて、そのとおりにすすみました。成り行き任せでしたけど、周りの子もみんなそんな感じでしたよね。。バブルの時代だったので学校から割り当てられるような形で建設会社に就職しました。


林;のりこさん、ちゃんと就職されてたんですよね。さて、いよいよプロのミュージシャンへの道が始まるわけですが。


山本;会社で数年間、建築設計の仕事をしましたが、好きな人が東京に就職したので彼を追いかけて上京しました。いろいろありまして、会社を辞めて。それが転機と言えば転機でした。すみません、こんな理由で。。


林;いえいえ。恋は大きいですよね。


山本;上京して何年かした時、その彼がどっか行っちゃいまして、このあとどうしよう?となりました。東京でも建築の図面を描く仕事などしていましたけど、がっくりしちゃって一時期何もできなくなったんですよね。会社員時代の貯金があったので、仕事をいったん休んで何か月かぶらぶらして暮らしました。気を紛らわせたいのもあって、ギターをモーレツに練習しましたね(笑)。昼間ギターを弾いて、夜はライブを見に行っていました。ミュージシャンの方々とも段々とご縁ができて、自分でもライブを頻繁にやるようになっていきました。


林;なるほど。音楽が精神安定剤のかわりでもあったんでしょうか。


山本;そのぶらぶらしてる時期は心細くもあったけど、すごく楽しかったですよ。音楽ってやっぱり、ある程度連続した時間がないと深まっていかないんですよね。仕事から帰っての数時間で出来ることもあるけど、途切れずに一日中浸ってると、お酒みたいに発酵してくるようなところがあると思います。


林;なるほど。音楽を志している人にはすごく参考になるお言葉ですね。


山本;このとき私は30才を越えたところで、はっと気が付いたら、周りで普通に仕事をしてる人とだいぶ遠いところに来ちゃったなと思いました。もちろん、また勤め人になって建築の仕事をするという道も考えたんですけど、きっとまた音楽に戻っちゃうんだろうなぁという予感がするんですね。そんなに好きなら、なんでもっと最初から仕事にしようとしなかったんだろう?と後悔も感じました。


林;はい。


山本;そこで考えたんですけど、今この思いを抑え込んだとして、また10年後や20年後に同じモヤモヤが出てきたら、これはまずいだろうと。。そしたらまた「あの時真剣にやっていれば・・」とか思うでしょ。もし70才のお婆ちゃんになって「ああ、ミュージシャンになりたかったのになぁ」なんて愚痴を言う自分を考えたら、それはもう駄目すぎます。。「やってみたけどダメだった」なら全然いいでしょ。なので出来るだけのことをやってみようかと思って。そんなで今に至ります。


林;すいません。僕ちょっと今、目がウルウルなんですけど... ではこれはみんなに聞いているんですけど、これからの音楽はどうなると思いますか? アナログとか音楽配信のこととか何でも結構です。


山本;うーん。。林さんが聞かれてるのは音楽の業界のことです?
流通や宣伝媒体はいま変化が激しいですよね。私はレーベルも自分でやってるので、一時期はまともに取り組もうとしましたが、何だか疲れて果ててしまいました。今はいい演奏ができるようにだけ考えていたいです。


林;さてさて。今回のニューアルバム、すごく良いですよね。詳しく経緯なんかを教えていただけますか。


山本;ありがとうございます。今回の特徴はエレピ(electric piano)が入ってることです。もともとエレピの音は好きでした。電気楽器なんだけどロマンティックで、にじんでいくようなサウンドですよね。ボサノヴァでは Doris Monteiro の76年のアルバム『Agora』が大のお気に入りです。これはネットじゅう探し回って岐阜のsongsさんから買いました。聴きながら、こんな感じのを作れないかな~とずっと思ってました。


林;なるほど。ドリモンですか。あれ良いんですよねえ。


山本;好きなアルバムに75年のものが多いのを最近気付いて、何かその頃耳にしてたんだろうか?と一度思い出してみました。それで一つ分かったのが、映画「タワーリング・インフェルノ」のサウンドトラックです。天気予報のBGMに使われてテレビで毎日流れてたんですよ。日本では75年公開です。毎日の天気予報はほんと侮れないですね・・身体に刷り込まれます。この時代は世界的にエレピ・サウンドが溢れてたかもしれません。


林;75年ですか。それは興味深いです。


山本;サウンドの肌触りの面では、歌の存在感をなくすことに気を付けました。『CALOR』は声がすごく前に出てて、「これ誰が歌ってるの?」とよく聴かれたそうです。それは自己紹介としては良かったんですが、今度のアルバムはもっとさりげないものにしたいと思って。何か月か経って気づいたら何度も聴いてたな、とか。洋服で言うとさっと気軽に羽織れるものみたいな・・を目指しました。あと、あまり高尚で澄み切ったテイストは私には似合わないので、ちょっと濁ってたり、いなたい雰囲気を醸し出したいな、とも考えました。


林;その「ちょっと濁ってたり、いなたい雰囲気を醸し出したい」っていうのすごく成功していますね。


山本;昔のアナログ盤の淡白な雰囲気が好きなので、トラックの長さも短くおさまるようにアレンジして、フェードアウトを短めにしました。


林;ああ、この感じは昔のアナログ盤の雰囲気を意識してるんですね。


山本;ミュージシャンの編成は、上物はフルートとエレピを核にしています。Steve Sacksさん(flute)、永見行崇さん(e.p, pf)。フルートはSteveが全てアレンジしてくれました。彼はアストラッド・ジルベルトやアナ・カランの仕事もしていて、ボサノヴァの多重アレンジが得意です。鍵盤楽器は大枠だけ私が決めて、細かいところは永見さんに自由に演奏してもらいました。彼のふわふわしたタッチが全編の雰囲気を決めることになったと思います。


林;いやあ、ホント、このフルートのアレンジがすごく僕はやられちゃいました。


山本;リズム隊は、加瀬達さん(contrabass)、服部正美さん(per)です。お二人とも長くブラジル音楽に関わってきた方々ですよね。加瀬さんはとにかく音の美しさと上品さが素晴らしくて、エレキベースじゃなくてコントラバスを入れて欲しいとお願いしました。パーカッションは、今回チャ・チャっぽいリズムのボサノヴァが多かったので、服部さんがタンボリンやギロを重ねるアイデアを出して下さいました。3曲目に軽いタッチのタンボリンとボンゴが入ってるんですが、そのコンビネーションがすごく好きです。


林;リズムのまとまりかたも良いですよね。


山本;変わり種のトラックとしては、一曲アコーディオンが入ってる曲が中盤にあったらすごくいいなと思ったので、佐藤芳明さん(acc)にお願いしました。前作にも参加して頂いてまして、特にピアニッシモでの語り口は抜群ですね。ドラマチックになりすぎないですし。それから、コーラスで1曲参加して頂いた田代つかささん(vo)は、ボサノヴァを演奏するアーチストです。彼のギター弾語りはチェット・ベイカーとジョアン・ジルベルトを足して割ったような感じですよ。彼は視覚障害者で、活動を支援する音楽事務所があるのですが、彼の移動の付き添いをしているボーカリスト橋本智保子さん(vo)が明るい声なので、華やかさを足したいと思い、彼女にもマイクから少し離れて歌っていただきました。


林;アコーディオンの抑えた感じもゲスト・ヴォーカルの浮遊感も良いですね。


山本;表題の「Trem das Cores(色彩の列車)」はカエターノ・ヴェローゾの曲で、私が彼の作品のなかで一番好きな一曲です。確か国際フォーラムの公演でも歌ってました。歌詞も素晴らしくて、走っていく列車の中から風景をみたり、物思いにふけったりする心の移り変わりが描かれています。和訳のリーフレットが付いてますので、ぜひ読んでいただきたいです。


林;みなさん、ちゃんと買って読んでくださいね! さて、ここでみんなが待っている10曲の選曲ですが、まずテーマを決めていただきたいのですが。


山本;10曲って難しいですね。
「多感な小学生時代 ~ ブラジル音楽との出会い ~ 刺激を受けた70年代サウンド」と辿って選んでみましたが、いかがでしょうか。


林;良いですねえ。楽しみです。


01. Arthur Rubinstein - Chopin Ballade No. 1 in G minor, Op. 23

山本;小学校の時に買ってもらったカセット・テープ、生まれて初めてのヘビロテ体験です。ブラジル音楽が好きになったのは、これを聴いたせいなのかもしれません。この曲を聴きすぎたため、テープが切れてお釈迦になりました。72歳の演奏ですよ!


林;これが聴き過ぎてテープが切れた録音なんですね。確かに72歳なのに瑞々しい演奏ですね。


02. John Williams - Something for Susan

山本;映画「タワーリング・インフェルノ」のサウンドトラックからです。これも小学生の時に天気予報のBGMで毎日聴いていて、セクシーな曲調とエレクトリック・ピアノの音に憧れました。74年。


林;うわー、すごく良いですね。このアルバム、早速レコード屋で探します!


03. Candy Candy

山本;バロック風のハープシコードの音が流れます。これを再現したくて、自分の新譜の1曲目にもハープシコードの音色を入れました。松山祐士さんという方のアレンジです、この方の編曲はテレビでいっぱい聴いてたみたいです。76年。


林;そう言えばハープシーコードですね。僕実はこれカラオケで十八番にしています...


04. Janis Ian - Will You Dance?

山本;これも小学生の時でしょうか。ドラマの主題歌になっていて、初めて意識して聴いた洋楽だったんじゃないかと思います。声とピアノの質感に退廃的な匂いや「死」を感じました。こういうハバネラみたいなリズムには小さい時から心惹かれていました。77年。


林;なるほど。『岸辺のアルバム』のテーマ曲だったんですか。のりこさんが好きそうな曲ですね。


05. Lamentos do Morro [Garoto] Paulo Bellinati

山本;大学生時代にブラジル音楽に出会いました。コンビを組んだ友人が弾いていた曲で、これでガロートを知ったんです。大阪にはクラシックギターの名門で大野ギターという教室があり、大野先生はブラジル音楽にも詳しいんです。そこでCDを売って頂きました。この一枚は宝物になり、ベリナチのギターのファンになりました。


林;これ本当に良いアルバムですよね。僕も大好きです。


06. Astrud Gilberto - Misty Roses

山本;同じく大学生時代、アストラッド・ジルベルトに貸しレコード屋さんで出会いました。土臭さとエレガントさ、自分の好きなものが全部入ってる!と歓喜しました。67年。
60年代はヴィブラフォンやハープが活躍してて、シンセが出た後に減っていきますね。


林;アストラッドは何が来るのかと期待していたらこの曲なんですね。本当に外してきますね...


07: O Boto - Antonio Carlos Jobim

山本;ここから3曲は、自分で音楽活動をやるようになってから刺激を受けた音源です。
ビリンバウのイントロからベースが入ってきて、乾いた歌声の出だしまで、何度聴いてもスリリングです。ジョビンのアシッドな面を感じるトラックです。75年。


林;ジョビンも外してきましたね... でもこれ本当にカッコいいんですよねえ。


08: Doris Monteiro - Dia de feira

山本;切れがあって素晴らしいエレピ・サウンドのトラックです。参加してるミュージシャンもMPBの一流どころを集めた名作ですね。ドリスは軽快で本当に歌が上手いです。このアルバム『Agora』は良い曲ぞろいで、愛らしいショリーニョやワルツも入ってます。76年。


林;このアルバムをすごく推す感覚がのりこさんらしいですよね。僕も名作だと思います。


09: Io So Che Ti Amero - Ornella Vanoni, Vinicius de Moraes e Toquinho

山本;「あなたを愛してしまう」のイタリア語版です。オルネラに出会うまでは マリア・クレウーザが好きでしたが、今はどうしてもオルネラに軍配が上がってしまいます。。ヨーロッパの音楽の奥深さを感じます。75年。


林;おお、言われてみれば「ヨーロッパ音楽の奥深さ」という言葉わかります。僕もマリア・クレウーザ・ヴァージョンが好きですが、この感じも捨てがたいですね。


10: Trem das Cores - 山本のりこ

山本;最後に、新しいアルバム『Trem das Cores - 色彩の列車』から、タイトル曲をどうぞお聞きください。他の収録曲も試聴動画をUPしていますので、どうぞよろしくお願いします。


林;やっぱりフルートとエレピの感じがたまんないですね。いやあ本気で名盤です。みなさん是非!

のりこさん、お忙しいところどうもありがとうございました。

みなさん、是非、山本のりこのニューアルバム『トレン・ダス・コーリス』、お買い求めくださいね。


もうそろそろ春ですね。春にはいろんなことが始まりますが、みなさんは何を始めますか?
それではまた来月、こちらでお待ちしております。


bar bossa 林伸次


山本のりこ 公式サイト
山本のりこ twitter


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■タイトル:『Trem das Cores - 色彩の列車』
■アーティスト:山本のりこ
■発売日:2016年2月1日
■レーベル: office calor

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ボサノヴァ・ボーカリスト&ギタリストの山本のりこが9年ぶりに発表するソロアルバム4作目。今作はレトロで温かい70年代のブラジル・サウンドがテーマ。エレピやフルートをふんだんに起用したトラックを主軸に配した、聴きごたえのある意欲作となっている。カエターノ・ヴェローゾによる詩情あふれる表題曲「Trem das Cores」、独特の声の深みで弾語りを聴かせるドリヴァル・カイミ作「Das Rosas」、ファンには待望の新録オリジナル曲「Gira Catavento」など全10曲収録。
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林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

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