Title : 『The Atomic Mr. Basie』
Artist : Count Basie
「甲南中学に入学し先輩たちの素晴らしい演奏に感動、その先輩たちが追求しているカウント・ベイシーの音楽に興味が湧いた。近所のCD屋に唯一あったこの一枚。1曲目の「Kid From Red Bank」から心を鷲掴みにされた。キャッチーなメロディと独特なスイング感の絶妙なバランス。未だにこのアルバムを聞くとジャズを初めて聞いた頃のワクワク感を思い出す。
Title : 『The Atomic Mr. Basie』
Artist : Count Basie
LABEL : Columbia
発売年 : 1958年
【SONG LIST】
01.The Kid From Red Bank
02.Duet
03.After Supper
04.Flight Of The Foo Birds
05.Double-O
06.Teddy The Toad
07.Whirly-Bird
08.Midnite Blue
09.Splanky
10.Fantail
11.Lil' Darlin'
Miguel Zenón - Alto Saxophone, Background Vocals
Luis Perdomo - Piano
Hans Glawischnig - Acoustic Bass
Henry Cole - Drums
Hector "Tito" Matos - Lead Vocals, Percussion (Requinto)
Obanilu Allende - Background Vocals, Percussion (Segundo)
Juan Gutierrez - Background Vocals, Percussion (Seguidor)
01. Villa Palmeras
高速で展開が繰り広げられる一曲。早速3人のパンディエロとドラムでPlenaのリズムから始まり、そのリズムの上で成り立つように作曲されたピアノとベースがベースラインと複雑なハーモニーを奏でます。
Miguel Zenonの譜面の特徴的なところは、ベースにしろピアノにしろ、ほとんどパート譜で全ての音が書かれているところです。私が一緒に演奏する機会をもらった時、彼の新曲の譜面が送られてきて、それはFinaleという譜面作成ソフトで作られた全ての指示が書かれた事細かな譜面と、Finaleで作成されたMidi音源デモ(譜面に書かれたことをそのままプレイバックしてくれる機能がついている)がドラムグルーヴ、そしてフィルイン(即興的な部分)まで打ち込まれて送られて来たことです。彼の繊細で几帳面、完璧主義者の精神性が現れています。譜面に書かれたことは完璧にこなし、その中で自由を見つけるのがMiguelの音楽だと思います。
02. Esta Plena
タイトルソング。Plenaのリズムで歌詞が付いています。まるでトラディショナルの曲を聴いているかのような雰囲気で始まります。すると突然ピアノが意表をつくように9拍子のリズムを奏で始め曲が発展していきます。
07. Villa Coope
ピアノとサックスのルバートから始ますが、3小節のPlenaのパターンで構成されています。通常Plenaは2小節単位ですがこのように変化させることで、古典的な表現に変化を加えていくことができます。
08. Que Sera De Puerto Rico?
再びトラディショナルな雰囲気のメインテーマがボーカルとパーカッションによって奏でられます。それに反抗するようにベースとピアノがモダンな和音やベースラインを弾いています。Miguelのバンドを徹底的にサポートするHenry Coleのドラムソロもあります。