私の肌感からして恐らく音楽史においても最高傑作の一つになってしまったのではないかと思っています。本当に興奮を抑えることができません。彼と同じ時代に生きれたこと、その世界観を見ることができたのに感謝しているぐらいです。
ジェイコブ自身もアーティストとして、一人の人間がコントロールできる範囲を大幅に超えて、現時点での最高地点に到達したと感じました。
また、ジャンルや国境を超えた作品としてもかつてない広大なアプローチを展開しています。
Title : 『Djesse Vol. 4』
Artist : Jacob Collier
Djesseシリーズは今作で4作品目、そして最終作ということらしいですが、私は自身これまでジェイコブのアルバムはノーマークでしたので、この作品が出会いとなりました。もちろんYouTubeなどでこの素晴らしい存在がいることは十分承知していたのですが、「天才すぎる」音楽故に敬遠していた部分があったのかもしれません。
この作品においても素晴らしい15曲と1曲のカバーアレンジを生み出しただけでなく、ボーカリスト、マルチインストゥルメンタリスト、アレンジャー、録音エンジニア、プロデューサー、そしてミックスエンジニアとしての多彩な才能を見せてくれています。
作品の特徴としてはほぼ全ての楽曲にフィチャーリング・アーティストがいて、その一人一人(またはグループ)のキャラクターが最も引き立つ形で曲が書かれています。
その中でも最も特徴的だったのは「Over You」でした。
この曲では、フィーチャーリングアーティストであるChris Martinが歌う場所ではゴスペル、Aespaという人気K-Popユニットが登場する場面ではK-Popらしいサウンドとなっていて、その変化と多様な音楽への理解は常識を超えています。
またプロデューサー、トラックメーカーとしてのジェイコブの実力も見事で、全体を通して最高のMixを体感できると思います。
低音から高音まで全ての場面で整頓されていて、不必要な音が何一つない状態が常にキープされています。
また楽器の音だけでなくレンガが転がる音や、映画の予告編で使われるような音、ガラスの割れる音など、そういったインパクトを拾ってきてはミックスで上手に使っていて、聴き手を飽きさせることがありません。
シンプルに作曲家、ソングライターとしても素晴らしく、名曲となるであろう曲が何曲も量産されています。ジャズのインストで演奏しても良さそうです。
M1. 100,000 Voices
これはOverture的な存在でさまざまな音楽や環境音、そしてAudience Choirなどが混ざり合いここから始まる広大な世界を提示してくれます。
M2. She Put Sunshine
先ほどのM1から続けて登場するこの曲は少しボリュームはダウンするチルなポップソング。最後の1分で誰にも気づかれないように一度半音上に転調し、最後にまるでDJがレコードの回転速度を下げて遅くしたかのような転調をするのが見事なアレンジとなっています。
M3. Little Blue
美しいバラード曲。静けさの中に時折聞こえる低音のエフェクトが美しく、ジェイコブのこういった音色のチョイスのセンスが光る作品です。
M4. WELLLL
少し、QueenやBeatlesを彷彿とさせるハードロックでコーラスが美しい曲。
M5. Cinnamom Crush
特徴的な音色で始まり終始それがバックグラウンドのように曲の後ろで鳴り続ける面白いサウンドの曲。インタビューでは最初の効果音はレンガがぶつかる音をインターネットで見つけてミックスに入れたといっていました。
M6. Wherever I Go
Wurlitzer という特徴的な電気ピアノの音でスタートするR&B調の曲。ホーンのアレンジが際立つ作品の一つ。
M7. Summer Rain
見事なバラード曲です。本来であれば禁じ手とも言えるようなハーモニーを重ねていルバ面もあるのですが、それが緊張を高め、この曲から観客を飽きさせない、アテンションを逃さない素晴らしいスパイスになっています。
M8. A Rock Somewhere
こちらはシタールをフィーチャーした珍しい曲。M7から流れが繋がっていて構成も美しいです。
M9. Mi Corazón
ラテンポップ調の曲。コーラスの間をシンセベースが縫ってベースライン構築してるのですが、こういったディテールも聞いていきたい名曲です。
M10. Witness Me
ゴスペルのような雰囲気を纏った曲。ラップのフィーチャリングもあります。
M11. Never Gonna Be Alone
ジョン・メイヤーをギターソロに迎えた作品。
M12. Bridge Water Troubled Water
唯一のカヴァー曲。至上のコーラスアレンジと、低音から高音まで駆使するジェイコブのコーラス隊に乗っかって、にJohn LedgenとTori Kellyという最高の歌声をフィーチャーしています。
M13. Over You
K-popやR&Bといった世界の音楽のニュアンスを取り入れた、新しい形のワールドミュージックです。
M14-15 Box of Stars Pt. 1 & 2
こちらもワールドミュージックのコラージュのような楽曲になっています。M1で使われた音なども登場するのでストーリー性を感じることもできます。ゴスペル、サンバ、モロッコ、キューバ、ロック、ミドルイースト、インド、レゲトン、EDM、クラシカル、ラップなどの音楽がコラージュされています。
M16. World O World
一曲を通してコーラスのみで構成されていて、古典の讃美歌のようで、しかしハーモニーのセンスは常識を覆すもので、それがスパイスとして人間の耳の栄養となることをあらためて証明してくれる曲です。クラシカル的な讃美歌っぽい曲なのかなと思いきや、ゴスペル風の歌い方も登場し、ジェイコブの独特の歌の世界へと聴衆を引き入れます。
それではまた次回。
文:曽根麻央 Mao Soné
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
トランペット/ピアノの"ジャズ二刀流"として話題の曽根麻央がソロピアノで紡ぐスタンダードソング集が全国発売決定!
往年のジャズの名曲をフレッシュな感性で解釈。
抒情性と気品に彩られた曽根のジャズ・ミュージシャン、ピアニストとしてのアティテュードが表現されている作品に仕上がった。
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
1.Reflections in D
2.Serenade
3.In Your Own Sweet Way
4.The Star-Crossed Lovers
5.Wave
6.Stella by Starlight
7.All The Things You Are
8.Luminous (Piano Solo Ver.)
9.I Loves You, Porgy
10.Lady Luck11.Danny Boy
12.Home (Piano Solo Ver.)
13.Some Other Time
14.Ask Me Now
15.The Days of Wine And Roses
16.What A Wonderful World
Mao Soné (piano, trumpet)
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Reviewer information |
曽根麻央 Mao Soné 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。 |
【KIM OKI SATURN BALLAD TOUR SCHEDULE】
東京公演
日程 : 2024年3月18日(月)
会場 : SHIBUYA WWW https://www-shibuya.jp/access/
出演 :
KIM OKI SATURN BALLAD
Guest Act : maya ongaku / Shhhhh
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
料金 : 前売 ¥4,800 / 当日 ¥5,300(税込・ドリンク代別途)※オールスタンディング
▼ぴあ先行予約 ※先着
受付期間 : 1月26日(金) ~ 1月31日(水)
ぴあ https://w.pia.jp/t/kosb-japantour/
▼一般発売 ※各プレイガイド
発売日:2月3日(土) 10:00~
・e+ : https://eplus.jp/kim-oki-saturnballad2024/
・ぴあ : 【Pコード:262-776】 https://w.pia.jp/t/kosb-japantour/
・ローソンチケット : 【Lコード:71262】 https://l-tike.com/kimoki/
WWW : 03-5458-7685
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長野・上田公演
日程 : 2024年3月20日(水・祝)
会場 : 上田映劇 (長野県上田市中央2-12-30)
http://www.uedaeigeki.com/
アクセス : 北陸新幹線・しなの鉄道・別所線「上田駅」お城口より徒歩10分
出演 :
KIM OKI SATURN BALLAD
Guest Act : 角銅真実
時間 : 開場 17:00 / 開演 18:00
お席 : 整理番号順入場・自由席
料金 : 前売 ¥4,800 / 当日 ¥5,300
[ご予約&お問い合わせ]
予約受付 : 1月26日(金)19:00~開始
cowandmouse489@gmail.com / 080-3136-2673(カウアンドマウス)
※件名に[Kim Oki Saturn Ballad 上田公演]と明記の上、
お名前(フルネーム)・お電話番号・チケット枚数をご記入いただき、上記メールアドレスにお申し込み下さい。
確認後、ご購入方法などを折り返しご返信致します。
[注意事項]
・開場時間前の会場へのご入場はご遠慮ください。
・当日はフードやドリンクの出店を予定しています。
・イベントの模様を写真・映像撮影等しております。
お客様が写真・映像等に映り込む可能性がございます。予めご了承ください。
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石川・金沢公演
日程 : 2024年3月21日(木)
会場 : 辻家庭園 (石川県金沢市寺町1-8-48)
https://produce.novarese.jp/tsujike-teien/
アクセス : 金沢駅より車で15分
出演 :
KIM OKI SATURN BALLAD
Guest Act : 折坂悠太
時間 : 開場18:00 / 開演 19:00
お席 : 整理番号順入場・自由席
料金 : 前売 ¥4,800 / 当日 ¥5,300(別途ドリンク代800円)
[ご予約&お問い合わせ]
予約受付 : 1月26日(金)19:00~開始
cowandmouse489@gmail.com / 080-3136-2673(カウアンドマウス)
※件名に[Kim Oki Saturn Ballad 金沢公演]と明記の上、
お名前(フルネーム)・お電話番号・チケット枚数をご記入いただき、上記メールアドレスにお申し込み下さい。
確認後、ご購入方法などを折り返しご返信致します。
[注意事項]
・開場時間前の会場へのご入場はご遠慮ください。
・別途ドリンク代800円は当日受付で現金でお支払いください。
・無料駐車場有り。満車の場合は周辺のコインパーキングにお願い致します。
・イベントの模様を写真・映像撮影等しております。お客様が写真・映像等に映り込む可能性がございます。予めご了承ください。
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京都公演
日程 : 2024年3月22日(金)
会場 : 河村能舞台 (京都市上京区烏丸上立売上ル柳図子町320-14)
http://www.omosiro-noh-taiken.kyoto.jp/
アクセス : 地下鉄:烏丸線「今出川」駅2番出口より北へ150m
京都市バス : 201番・203番・59番・51番「烏丸今出川」下車北へ200m
出演 :
KIM OKI SATURN BALLAD
Guest Act : 角舘健悟(YOGEE NEW WAVES)
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
お席 : 整理番号順入場・自由席
料金 : 前売 ¥4,800 / 当日 ¥5,300
[ご予約&お問い合わせ]
予約受付 : 1月26日(金)19:00~開始
cowandmouse489@gmail.com / 080-3136-2673(カウアンドマウス)
※件名に[Kim Oki Saturn Ballad 京都公演]と明記の上、
お名前(フルネーム)・お電話番号・チケット枚数をご記入いただき、上記メールアドレスにお申し込み下さい。
確認後、ご購入方法などを折り返しご返信致します。
[注意事項]
・開場時間前の会場へのご入場はご遠慮ください。
・お席は座布団席です。後方に少し椅子席もあり。
・土足厳禁。靴は下駄箱に入れてご入場ください。
・イベントの模様を写真・映像撮影等しております。お客様が写真・映像等に映り込む可能性がございます。予めご了承ください。
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尾道公演
日程 : 2024年3月24日(日)
会場 : 浄泉寺 (広島県尾道市西久保町2-2)
https://www.facebook.com/onomichijyousenji/
アクセス:山麓(千光寺山)駅より徒歩10分
出演
KIM OKI SATURN BALLAD
Guest Act : 角舘健悟(YOGEE NEW WAVES)
時間 : 開場16:00 / 開演 17:00
お席 : 整理番号順入場・自由席
料金 : 前売 ¥4,800 / 当日 ¥5,300
[ご予約&お問い合わせ]
予約受付 : 1月26日(金)19:00~開始
cowandmouse489@gmail.com / 080-3136-2673(カウアンドマウス)
※件名に[Kim Oki Saturn Ballad 尾道公演]と明記の上、
お名前(フルネーム)・お電話番号・チケット枚数をご記入いただき、上記メールアドレスにお申し込み下さい。
確認後、ご購入方法などを折り返しご返信致します。
[注意事項]
・開場時間前の会場へのご入場はご遠慮ください。
・お席は座布団席・椅子席となります。
・土足厳禁。靴は下駄箱に入れてご入場ください。
・ドリンクやフードの出店を予定しています。
・イベントの模様を写真・映像撮影等しております。お客様が写真・映像等に映り込む可能性がございます。予めご了承ください。
<主催> BAYON PRODUCTION
<企画/制作> BAYON PRODUCTION / COW AND MOUSE / SHIBUYA WWW
【KIM OKI】
キム・オキはサックス奏者、作曲家、プロデューサーとして、デビュー作『Cherubim's Wrath (天使の怒り)』(2013) から最新作の 『Love Flower (ラヴフラワー)』(2022) に至るまで20枚を超えるアルバムやEPを発表しており、ジャズを基盤としつつもジャンルに捉 われない幅広い活動で知られ、2020年には韓国大衆音楽賞で「今年の音楽人」に選出されている。現在活動中のリーダーバンドにはキ ム・オキ・サターンバラードとキム・オキ・ファッキングマッドネスがあり、ペク・ヒョンジンのバンド、Bek Hyunjin Cのメンバー としても活動している。Say Sue Me、CHS、イ・ミンフィ、THAMA、Lowdown 30、NST & The Soul Source等、他アーティスト の作品への客演も多数。
Instagram https://qr.paps.jp/NtPcM
井上陽介
1964年7月16日、大阪生まれ。大阪音楽大学作曲科卒。91年よりニューヨークを拠点に活動。97年には初リーダーアルバム『スピークアップ』を発表。在米中、ドン・フリードマン、ハンク・ジョーンズなど数々のグループでレコーディングやライブ、ヨーロッパツアーなど国際的に活動する。2004年には活動の拠点を日本に移す。2009年、小曽根真、渡辺香津美などをゲストに迎え6枚目のリーダー作『LIFE』をリリース。2021年9月に武本和大(P)、濱田省吾(Ds)とレコーディングした10枚目のトリオ第二弾『Next Step』をリリース。2022年、Spirit of Chick Corea Bandのツアーでスティーブ・ガッドと共演。なおスイングジャーナル誌の人気投票では2007年度から3年連続1位となるなど常に上位にランクされる。現在、自己のグループを中心に、塩谷哲、大西順子、渡辺香津美のレギュラーメンバーとして活動。その他数々のセッションに参加し国内外で精力的に活動している。またジャズのみならず、佐藤竹善、JUJU、小野リサなどの様々なジャンルのサポートにも参加している。
https://yosukeinouejazz.sakura.ne.jp/
【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast
KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!
Title : 『Rhapsody in Blue Reimagined』
Artist : Lara Downes
ジョージ・ガーシュウィンは言わずと知れたアメリカを代表する偉大な作曲家で、ジャズスタンダードとなった数多くのミュージカル・ソングだけでなく、アメリカ・クラシックの代表的な作品をいくつも残した人です。すでにブロードウェイの人気のミュージカル作家であったガーシュウィンが、世界的な一流作曲家の仲間入りを果たすきっかけとなった作品がこの「Rhapsody in Blue」です。
ガーシュウィン自身が「巨大なるつぼ = アメリカを写す万華鏡のような音楽」と評したこの作品。
1924年に当時オーケストラを率いていて有名なバンドリーダーであったポール・ホワイトマンのジャズ・コンチェルトを書いて欲しいという依頼から始まりました。期限は5週間。ガーシュウィンはそれまでそのような音楽を書いたことがなく最初は困惑しましたが、ラッキーなことにインスピレーションがすぐ降りてきて、ガーシュウィンは2台ピアノのアレンジでこの作品を書きました。そしてファーディ・グローフェというホワイトマンの専属アレンジャーによってあの有名な、みんなが耳にするオーケストラバージョンに仕立て上げられました。
さて今回の『Rhapsody in Blue Reimagined』は、当時の人種や文化のるつぼ=アメリカを投影した「Rhapsody in Blue 」を、初演100年を記念し、改めて2024年を生きるピアニスト Lara Downesと、サックス奏者でありアレンジャーのEdmar Colonが再解釈をしたプロジェクトです。
Lara Downesはアメリカのアフリカ系女性クラシック・ピアニストとして活躍しているだけでなく、社会活動化として女性やアフリカ系の作品に焦点を当てる活動もしています。
今回の作品では流暢なクラシカルなテクニックや表現だけでなく、アフリカ的なリズム、ラテン的な情熱、またアジア的な表現も必要な作品ですので、彼女のさまざまな文化への理解の深さが表れています。インタビューを聞く限りではジャマイカ系の家族の出身だそうです。
Edmar Colonはプエルトリコ出身のジャズ・サックス奏者として世界的に活躍するだけでなく、エスペランザ・スパルディングのグラミー賞受賞作品『12 Little Spells』やテリ・リン・キャリントンのアルバム『Waiting Game』でもオーケストラのアレンジを務めたり、ボストン・ポップスや、DCのナショナル・オーケストラに委嘱作品を提供するなど、作曲家としても幅広く活躍しています。
私、曽根麻央とは実は、16歳の時からの親友で、いまだに月に30-40分は電話をする仲です。お互いの実家に何度も行ったことがあります。数多くのステージも一緒に演奏してきました。
現在私たちは、100年前とは形は違うけれども、さまざまな社会問題の中に生きています。『Rhapsody in Blue Reimagined』ではそんな現在の社会を投影するかのように再構築されました。
1. Rhapsody in Blue
有名なクラリネットのトリルが聴こえるかと思えば、ここではグリッサンドで駆け上がらずに、全く新しいイントロがこのReimaginedの世界に連れて行ってくれます。長3和音が短3度で降りてくる、ジョン・ウィリアムズのような、ウェイン・ショーターのような世界観で幕を開けます。
ガーシュウィンは「Rhapsody in Blue」ではドミナント7コードと短3度で動かすことで独特のブルージーな雰囲気を作り出していますが、7度の音がなくなるだけでとても斬新な響きになります。
>もう一度トリルがあらゆる楽器から聴こえてくると、ようやくみんなが知るイントロが、しかしオープニングの世界観を残すオリジナルのイントロが展開されます。
ピアノが登場してからしばらくは原曲の再現を行いますが、すぐに中東の雰囲気を予感させるモチーフも登場し始めます。
有名なピアノのフレーズでは同時にボンゴが登場し、ラテンアメリカの音楽が少しずつ顔を見せます。その後ゆったりとしたソンのリズムが現れ、ダニーロ・ペレスやダヴィ・サンチェスのような現代のラテンジャズのセクションが登場します。その上でウェイン・ショーターのオーケストラ作品のような細やかなフレーズが登場し始めます。と思うとリズムは急にさっていき、徐々に次の世界へと向かいます。
ピアノの原曲パートをインタルードとしてを挟み、そのあとは中東の世界観へ一気に観客を連れていきます。
そのあともう一度舞台はラテンジャズに戻ります。繰り返されるベースラインとグルーヴが特徴的です。マイケル・ブレッカーの『Wild Angle』を思わせる曲想が聴こえてきます。
その後、アレンジャーであるEdmar Colonのソプラノ・サックスソロに移ります。
彼のソロはウェイン・ショーター的でありながら、音色やフレーズは私とColonの共通の師である、デイヴ・リーブマンを思わせてくれます。彼のソロで一旦曲は第一クライマックスを迎えます。
と同時にキューバのリズムLulabancheが演奏されます。その上で西洋的なマーチのようなリズムが重なり原曲のモチーフが演奏されます。そのモチーフはさらに複雑なハーモニーへ誘導します。原曲の減5度のピアノフレーズも聞こえてきます。原曲のピアノ譜をもとに展開させた見事なアレンジです。さらに原曲にもある短3度の音形も入れつつ音楽を展開します。
そしてまた一つの区切りがくると原曲のピアノソロに入ります。
このト調のピアノソロの部分は、原曲の中でもピアノの聴かせどころなので、そのままというのは原曲ファンとしてもとても嬉しいですね。そのパートもところどころ中東の鼓笛隊が顔を出します。
そしてピアノパートを終えると通常であれば有名なホ調のバラードのテーマですが、なんと中国の1弦ヴァイオリンと琴によって奏でられる大胆なアレンジになっています。
そのあとに続く原曲オーケストラによる、ホ調のメロディーの提示部にも中国のサウンドがプラスされることで、この曲の新たな魅力と世界観を追加してくれています。
その後の原曲中最も難関と言われるピアノのリズミカルなパートは、Edmarの故郷であるプエルトリコ南部のリズムPlenaになっています。そのままPlenaのリズムの上でPlenaのリズムを奏でながら登場するEdmarのソプラノサックスソロがあります。そのモチーフをフルートが引き継ぎ音楽を原曲に引き戻します。そして音楽は一気に最終局面に向かいます。
原曲に忠実にありつつ独自のハーモニーとPlenaやプエルトリコのもう一つのリズム、Bombaのリズムが加わります。
そして、フィナーレでは原曲と、このバージョンのイントロをの再現を見事に合体させ、クライマックスを迎えます。
2. Study in Blue
これはショパンの夜想曲とガーシュウィンのラプソディーを掛け合わせてアレンジしなおしたものでLara DownesとEdmar Colonのデュオとなっています。
ショパンとガーシュウィンが混じり合う繋ぎのぶぶんはまるでモリコーネの映画音楽のようでとても美しいのでぜひ聴いてみてください。
それではまた次回。
文:曽根麻央 Mao Soné
Recommend Disc |
Title :『Rhapsody in Blue Reimagined』 Artist : Lara Downes LABEL : Pentatone 発売年 : 2024年 【SONG LIST】 01.Rhapsody in Blue (arr. Edmar Colón) |
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
トランペット/ピアノの"ジャズ二刀流"として話題の曽根麻央がソロピアノで紡ぐスタンダードソング集が全国発売決定!
往年のジャズの名曲をフレッシュな感性で解釈。
抒情性と気品に彩られた曽根のジャズ・ミュージシャン、ピアニストとしてのアティテュードが表現されている作品に仕上がった。
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
1.Reflections in D
2.Serenade
3.In Your Own Sweet Way
4.The Star-Crossed Lovers
5.Wave
6.Stella by Starlight
7.All The Things You Are
8.Luminous (Piano Solo Ver.)
9.I Loves You, Porgy
10.Lady Luck11.Danny Boy
12.Home (Piano Solo Ver.)
13.Some Other Time
14.Ask Me Now
15.The Days of Wine And Roses
16.What A Wonderful World
Mao Soné (piano, trumpet)
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
Reviewer information |
曽根麻央 Mao Soné 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。 |
クリヤ・マコト、納 浩一、荒山 諒という日本を代表するミュージシャンが演奏を固め、華やかなステージを繰り広げます!
卓越した二人のアーティストによる夢の共演。ぜひ足をお運びください!
【秋元順子・寺井尚子スペシャル セッション】
ヴァイオリニスト 寺井尚子とボーカリスト 秋元順子が初セッション!
演奏を固めるのは、ピアニスト クリヤ・マコト
ベーシスト 納 浩一 ドラムス 荒山 諒 最高のセッションがここに誕生!
【日時】
2024年3月10日(日)
開場14:00 / 開演15:00
【出演】
寺井尚子(vln)
秋元順子(vo)
クリヤ・マコト(pf)
納浩一(bs)
荒山 諒(ds)
【場所】
日本橋三井ホール
東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 5F
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅直結
【チケット】
SS席7,500円(中通前) S席6,500円(中通後) 当日別途ドリンク代600円
※税込 全席指定 電子チケット併用 購入上限1名8枚
電話受付 03-3263-6612(平日11〜17時)
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/akimoterai2024/
イープラス:https://eplus.jp/akimoterai2024/
ローチケ:https://l-tike.com/akimoterai2024/
CNプレイガイド:https://www.cnplayguide.com/akimoterai2024/
fav先行 1月19日 金曜10:00〜1月26日 金曜17:00
FC先行 1月19日 金曜10:00〜1月26日 金曜17:00
PG先行 1月29日 月曜10:00〜2月4日 日曜17:00
一般発売日 2月9日 金曜10:00〜3月7日 木曜17:00
【配信】
3,000円 アーカイブなし
【問い合わせ】
03-3263-6612(平日11〜17時)
■主催:株式会社エフ・エー・ブイ
2022年12月に結成された神秘のDuo「公開車庫」
メンバーは、パーカッショニストのヤヒロトモヒロと、ベースやギターなどをマルチに操る宮田岳。
LIVEのタイトルなのか、Duo名なのか本人たちもわからないままに命名され
関東圏、西日本、東日本にてLIVEやツアーを展開。多様なリズムと音楽性で空間を沸かせてきました。
そんな彼らのツアー
~異次元の音の交差点、ものがたり~
が今月よりスタート!独特の世界観をぜひお見逃しなく!
また今年7月より、アルゼンチンのシンガーソングライター、フロレンシア・ルイスを招いた
「Florencia Ruiz &公開車庫」日本ツアーも予定しているとのことです。こちらも楽しみですね!
【公開車庫 如月・弥生ツアー2024 ~異次元の音の交差点、ものがたり~】
【開催期間】
2024年2月21日(水)~3月24日(日)
【出演】
ヤヒロトモヒロ(perc,vo)
宮田岳(b,g,vo)
◆ 2/21(水) 東京・高円寺 ジロキチ
開場 18:30 開演 19:30
予約3500円 4000円 Charge+1drink order
1/24(水)19時よりSTAGLEEにて予約受付
※事前支払無し ※整理番号発行します
https://www.staglee.com/events/8269
JIROKICHI Youtubeチャンネルより同時生配信
https://www.youtube.com/c/LiveMusicJIROKICHI
JIROKICHIオンラインショップにて『後売りチケット』を販売
https://jirokichi.official.ec/ *公演日当日~4日間
杉並区高円寺北2-3-4 高円寺ビルB1
TEL&FAX: 03.3339.2727 (18:00-24:00)
◆ 2/23(金・祝) 茨城・つくば aNTENA
「アンテナマルシェの日」
マルシェ開始 11時、ライブ開始 15時
*14時ぐらいから公開リハーサルも観られます!
LIVE 前売 2,500円 当日 3,000円(別途1ドリンク)
茨城県つくば市天久保1-6-12 くいだおれビル地下1階
予約、問:090-7280-0139 antena721@icloud.com
◆ 2/24(土) 茨城・水戸 にのまえ
開場17:00 開演18:00
入場料¥4,500(中南米料理ミニコース付き¥6,500)
お食事をご希望の方は17:30までにお越しください
水戸市末広町 3-7-15
TEL 029-303-6058
http://ninomae-mito.com/
◆ 3/17(日) 埼玉・上尾 プラス・イレヴン
埼玉・上尾 プラス・イレヴン 同時配信LIVE
開場 17:30 開演 18:00
ミュージックチャージ¥3,300(飲食代別)
埼玉県上尾市仲町1-2-15 吉沢ビル1F
pluseleven.ageo@gmail.com
予約フォーム:
https://www.pluseleven-ageo.com/
◆ 3/20(水・祝) 神奈川・横浜 STORMY MONDAY
開場17:00 開演18:00 /2stages/入れ替え無し
17:00にご予約番号順のご入場・全席自由
ticket:各別途2オーダーが必要です
前売券 ¥3,000+消費税 :当日のご精算です
当日券 ¥3,500+消費税
前売券のご予約 Web予約 (優先)・電話予約で承ります。
・Web予約
受付期間 1/20 (土) 17:00〜3/19 (火) 23:00
https://stormymonday.jp/reservation
・電話予約
受付期間 1/26 (金) 17:00~3/20 (水・祝) 17:00まで
TEL 045-664-2085
横浜市中区翁町1丁目3-3 第3ヤチビル 2F
https://stormymonday.jp/
◆ 3/21(木) 静岡 Pimper's Paradise
出演:公開車庫<ヤヒロトモヒロperc,vo、宮田岳b,g,vo,etc>
Guest:岡村吉晃g
BABALETS ACOUSTIC<米森正樹vo&岡村吉晃g>
開場 19:30 開演 20:00
前売 2,500円 当日3,000円(各+1d 500円)
静岡市葵区七間町8-6寿司勝ビル1F
TEL 054-273-8648
https://www.instagram.com/pimpers_p/?hl=ja
◆ 3/22(金) 愛知・名古屋 Cedar's
開場18:30 開演19:00
前売3,000円 当日3,300円(drink別)
名古屋市中区栄 3-11-13 GKビルB1F
予約先 TEL 052-212-5969
HP下段の送信フォーム
http://cedars-nagoya.com/
◆ 3/23(土) 岐阜CROSSROADS (adapter②)
オープニングアクト:ミレマ
坂巻めぐみVo Gt、村木伸輔Gt
石崎マキDr、かいだむつみAcc
開場18:00 開演19:00
前売3,000円 当日3,300円(+1order)
岐阜市金園町1-8 MAZAL(マザール)ビル1F
Tel: 090-1743-7696(adapter市川)
◆ 3/24(日) 静岡・磐田 CAFE & DININGBAR ZUCCA
開場15:00 開演15:30
3,000円(ワンドリンク付)
磐田市中泉1丁目6-13
予約・問 TEL 0538-30-6767(月~土曜日 18:00~23:00)
Mail:t.ii@ck.tnc.ne.jp
【公開車庫】
渡辺香津美、山下洋輔、じゃがたら、s-ken との活動をはじめ、自己の企画 Dos Orientales、GAIA CUATRO 等で活動の
場を世界に広げているヤヒロトモヒロ。黒猫チェルシーでデビュー後、頭脳警察、Jagatara2020 など日本のルーツロック界で活躍する一方、NHK、Eテレ番組
「シャキーン!」の「がっちゃんのドキドキ世界」に出演していた才能あふれる若きベーシスト宮田岳。
2022 年 12 月ヤヒロトモヒロの誘いで宮田岳と Duo「公開車庫」を結成。LIVE のタイトルなのか、Duo 名なのか本人たちもわからないまま、命名される。
初西日本ツアーは、予想外におどろおどろしいサウンドが受けると同時に、彼らの自作の曲や歌声はどこか懐かしいフォークの香りがするロックと好評。多様なリズムと音を満喫、歌は何故か癖になる独特の魅力を秘めている。
第1部はクラシック曲のフリーインプロヴィゼーションと
軽井沢大賀ホールで2016年に録音した演奏アルバム「Dimensions」からの曲を中心に。
そして第2部はジャズ・スタンダード、ポピュラー、オリジナル曲などを、当日の会場の雰囲気に合わせて演奏します。
自然豊かなロケーションで
音楽の美しさと即興のすばらしさに包まれる。
春の訪れを感じに、ぜひ足をお運びください。
【ジャズ・ポエトリィ~冬の終わり】
音の波に包まれる、ユキ・アリマサピアノコンサート
~バッハ、ドビュッシーのフリー・インプロヴィゼーションからジャズ・スタンダードまで~
【主催者メッセージ】
「ジャズ」と聞いた時に思い浮かべるイメージと、このコンサートはずいぶん違うものになるかもしれません。いや、ジャズそのものだったと思われるかもしれません。 軽井沢大賀ホールという特別な音響空間で、20世紀の優れたピアニストとして名高い、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ氏が選んだという特別なピアノで、クラシックのフリー・インプロヴィゼーションからジャズ・スタンダード、ポピュラーまで、ユキ・アリマサさんがピアノで創り出す音楽の世界に浸っていただける特別な時間です。この時間を皆様とご一緒できれば嬉しく存じます。
【日時】
2024年3月30日(土)
13:45開場、14:30開演
(16:30終演予定)
【出演】
ユキ アリマサ
【場所】
軽井沢大賀ホール
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東28−4
※軽井沢大賀ホールには専用駐車場がございません。
公共交通機関をご利用いただきますよう、ご理解ご協力をお願い申し上げます。
【チケット】
全席自由
前売り券 3,500円 当日券 4,000円
・4歳以上の方がご入場いただけます。7歳以上の方はチケットが必要です。
・当日券は残り席がある場合、午後1時より会場入り口で販売いたします。
軽井沢大賀ホールチケットサービス
※公演1日前まで、電話予約を承ります。
TEL: 0267-31-5555(10:00~18:00 ※ 休館日を除く)
イープラス
チケットぴあ
【問合せ】
ソラリス・コンサート事務局
music@solarispace.com
【ユキ・アリマサ】(ピアニスト)
1961年東京生まれ。
3歳よりピアノを習い始め12歳でジャズピアニスト、オスカーピーターソンの演奏を聴き、Jazzに魅了され以降独学で勉強を始める。
1983年玉川大学英文科卒業後渡米、バークリー音楽大学でピアノ、作編曲を学ぶ。在学中はピアニスト/アレンジャーとしてハンクジョーンズ賞、デュークエリントン賞を受賞。
1986年卒業後バークリー大学ピアノ科助教授として指導にあたる。同年、初リーダーアルバム「Bitter Life of Scarecrow」の制作を機にアメリカ国内外の数々のアーティスト、ジャズグループと共に、ピアニスト/アレンジャー/コンポーザーとしてアルバム制作、演奏活動を続ける。その繊細でイマジネーションに溢れるソロやアレンジはボストングローブ紙、ボストンヘラルド紙でも好評を博す。
1996年に15年間の在米生活後帰国。
原大力(Drums)、佐藤ハチ恭彦(Bass)からなるユキ・アリマサトリオを結成し「Tell Me Where The Music Is」を発表。以降、音楽プロデューサー/アレンジャーとして日本の数々のジャズアーティストのアルバム制作に参加。近年は、ソロピアノ、デュエットと多彩な表現に取り組んでいる。2011年にソロアルバム「Forest」をリリース。2012年よりTPT原朋直とデュエットプロジェクトを始動し、オリジナル作品集「Vol.One」、スタンダード集「The Days of Wine and Roses」をリリース。2016年には、クラシックの楽曲を即興演奏の素材にしたソロアルバム、「Dimensions」を発表し、幅広い音楽ジャンルでのインプロビゼーションの可能性を追求する。最新作は、ギタリスト荻原亮とのデュオアルバム「Nightmarish Paradise」
2000年より洗足学園音楽大学ジャズコース教授として、ジャズソルフェージュを開設、また横浜芸術文化財団主催の小学生向けジャズ講座を開催。2016年には各国の音楽家同士のコミュニケーションや教育目的のワークショップなど芸術振興に携わる法人として活動を開始すべく一般社団法人Artist Greenを設立。以来、教育系ジャズフェスティバル、「和 Meets Jazz」の音楽プロデュース、マニラ、台北でのワークショップ/コンサート、モントルージャズ in 川崎やシンガポールのジャズコンペティションの審査員など、後進の育成にも注力している。
ユキ・アリマサ オフィシャル・サイト
ポーランドの代表格ピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ。
2017年の「THE PIANO ERA 2017」以来6年ぶりとなる来日公演を、昨年5月に行いました。
めぐろパーシモンホール大ホール「POLISH PIANISM Concert」を皮切りに
金沢(白鷺美術)、奈良(listude)、神戸(100BANホール)、岡山(蔭凉寺)、米子(米子新生教会)と、各地で大きな反響を呼びました。
そのツアーの中から、5/18に岡山の蔭凉寺で行ったライヴがこのたびCD化。
エネルギーに満ちた空間を創り出す彼、導き出された音楽。
まばらに滴る小雨のなか、観客を集中・没頭させた特別な時間です。
来日時に応じていただいたインタビューでは
「ピアノと向き合っているのではなく自分と向き合っている」
という彼の言葉がとても印象的でした。
番組でオンエアしきれなかったインタビューと、彼に選んでもらった夜に合うアルバムをこの機会にまとめましたのでどうぞお楽しみください。
[Interview:黒沢綾]
[取材協力:ポーランド広報文化センター]
[通訳:杉浦 綾 (ポーランド広報文化センター)]
スワヴェク・ヤスクウケ インタビュー
■久しぶりの来日ですね。まずは率直な感想を聞かせてください。
[スワヴェク・ヤスクウケ]
ただ興奮してしています。パンデミックのせいでしばらく日本に来ることができなかったからね。
日本はどこか自分に合う雰囲気を感じているので恋しかったんだよ。
■今回は全国 6 ヶ所を回る⽇本ツアーです。
アップライトピアノやセミグランドピアノなど、会場によってピアノが違います。いつもはじめてピアノに向き合う時に⼤切にしていることは?
[スワヴェク・ヤスクウケ]
ポーランド国内で演奏をする時は、常に自分のピアノを持ち歩いているので問題はないのですが、国外や今回のように会場によってピアノが異なるときは、できるだけニュートラルにピアノと向き合うようにしています。
ピアノの状態や年数は様々だけど、できるだけその場にあるピアノに注文を付けないようにしているよ。そのピアノに自分が合わせるんだ。ピアノはあくまでも道具であって、伝えたいことは自分の中にあるものだから。どんなピアノであってもそれが伝えられると確信しているんだ。
■本当にその通りだと思います。
ではピアノのチューニングに関してお聞きしたいのですが、通常は440Hz~442Hzで調律されるものですが、『Senne(夢の中へ)』は432Hz、『Music on canvas』はさらに低い428Hz(!)に調律されたピアノですよね。
[スワヴェク・ヤスクウケ]
私が音楽を作るときのテーマのひとつが『音色を暗くすること』。
まず『Senne(夢の中へ)』の432Hzは、一説によるとマジックナンバーとも言われていたりもするそうだね。私は、調律を低くすることによってより親しみやすいトーンになる気がしたんだ。
『Music on canvas』はラファウ・ブイノフスキの絵画にインスパイアされたから、彼の作品にできるだけ近づけたかったしね。彼の絵画はトーンの低い色で描かれているので、音楽の温度も低くしたかった。本当は415Hzまで最大限低くしたかったんだけど、やってみたらピアノの響きがなくなってしまって、、、少しづつ戻しながらその妥協点を探ったよ。その結果428Hzに落ち着いた。
決してネガティブな意味ではなく、シックで深みのある音を追及して辿り着いたのが、428Hzだったんだ。
その時に演奏していたピアノは普通のピアノではなくて、弦がストレートなピアノで、、、日本だとなんていうのかな?
スウェーデンで作られた世界に3台しかない珍しいピアノ。そのうち、きちんと演奏できるものが1台、たまたまポーランドにあるんだ。専用というわけではないけれど『Music on canvas』を演奏する時には特別に使わせてもらってる。
そのピアノの特徴は、低音の響きが普通のピアノに比べて広がること。それが気に入ってところだよ。
■なるほど。そのようなピアノを使用しているからなのか、弦楽器のような響きを感じました。ピアノは鍵盤楽器でありながら弦楽器なのだと改めて思いました。まるでコントラバスみたいな響きだなと感じたんです。
[スワヴェク・ヤスクウケ]
そこまで感じてもらえて嬉しいよ。まさしくそういう楽器なんだ。構造上、普通のピアノより低音の弦が長くなっているから、コントラバスみたいな響きが聞こえたのだろうね。私自身もそういうサウンドを狙っていたから、そのように感じてもらえたことは嬉しいよ!
■弦がストレートなピアノを調べていただきました。マルムシュー社のピアノですね。マットな質感で、レトロな雰囲気を醸し出していますよね?
[スワヴェク・ヤスクウケ]
『Music on canvas』はブイノフスキの作品に近づけられるよう音色にこだわったよ。まず、そのマルムシューのピアノ、そして録音に関して言うとマイクはアナログで、テープに収録。スタジオも音をありのまま録れるところを選んだりね。
■ありのまま、ですね。鍵盤をタッチする音、息づかい、ホワイトノイズ、など様々な環境音を含めた音像が印象的な作品が多いですよね。
[スワヴェク・ヤスクウケ]
若いころは全く別の音楽をやっていたんだ。ロックとかね。でも人生のステージや生活が変わっていくにつれて、自身の音楽も変わっていったかな。
私にとって大切なことは、普段なら何気ない日常の音ひとつにクローズアップすること。たとえば子供の声、鳥の声。ノイズとしてキャンセルせず大切に拾い上げているよ。
今進めている新しいプロジェクトについて紹介することになるけど、次の作品も自然とともに録音しようかと。テーマは『雨と森と川』といったところかな。
長いこと構想を練っているんだけど、3部構成で考えていて、全体で2.5~3時間くらいの作品になるかもしれない。長い作品になるけれど、まるで雨の中に、まるで森の中にいるような、そんな作品にしたいと思っているよ。
CD収録の際には短くすることはあるかもしれないけど、Spotifyなどのプレイリストでは長編でリリースしようと考えているよ。
■雨と森と川ですか。日本はいま、気候や自然を楽しむにはもってこいの季節です。ヒントがあると良いですね。
[スワヴェク・ヤスクウケ]
そうだね。レコーダーを持参したから、日本の自然の音も録音しようと思っているよ。気に入った音があれば次のアルバムに入るかもしれないね。
■それは楽しみです!それでは最後に、あなたが思う『夜に合うアルバム』を教えていただけますか?
[スワヴェク・ヤスクウケ]
Piotr Orzechowski(ピョートル・オジェホフスキ) というポーランドのピアニストがいます。彼は才能あふれる若手アーティスト。
必ずしも夜に合う作品ばかりではないですが、彼の作品群はとてもおすすめです。
Piotr Orzechowski - PIANO HOOLIGAN
他には、同じくポーランドのピアニスト、ハニャ・ラニ。
私の場合は即興演奏がメインですが、彼女はほとんど即興はやっていない。クラシカルな彼女の作曲作品は夜にぴったりかもしれませんね。
そして、日本ではあまり知られてないかもしれませんが、Kamil Piotrowicz(カミル・ピオトロヴィチ)というピアニスト。
彼の作品はとても味わい深いので是非ご紹介したいです。
■貴重なお話を、どうもありがとうございました!Dziękuję bardzo!
ポーランドを代表するピアニスト/作曲家。1979 年、バルト海沿岸でポーランド最北部の街プツク生まれ。ジャズのスタイルとポスト・クラシカル、モダン・コンポジション・シーンにまたがる才能溢れるアーティストとして評価され、ポーランドの文化・国家遺産省から「ポーランド文化功労者」の名誉勲章も授与されている。グランドピアノ、アップライトピアノをその表現方法によって効果的に選びソロ演奏する。ピアノの機能を知り尽くしたその演奏スタイルはモジュレイターのセット、フェルトの使用、調律の調整他で自在に独特のアンビエントな音響世界を作り上げる。ジャズではハービー・ハンコック、マッコイ・タイナー、クラシックではバルトーク、ヒンデミット、ラフマニノフ他に影響を受けているがヒップホップやエレクトロニカ、ポストロック等からも影響を受け、ポーランドの若者に大人気だったパンク・ジャズ・ユニット「ピンク・フロイト」にも活動の初期は参加していた。また、映画音楽での活動やモダン・クラシカルの仕事にも関わっている。2002年の初リーダー作以来、共演を含め既に13枚のアルバムをリリースしている。自身が住んでいるバルト海沿岸ソポトの海をテーマにした『Sea』、眠る時の音楽を聴きたいという娘からのリクエストに応えた『夢の中へ (SENNE)』、ポーランド・ジャズ史上最高の作曲家/映画音楽家クシシュトフ・コメダの作品を再構築した『コメダ RECOMPOSED』、ソポト・ミュージアムの野外庭園で鳥の鳴き声などと共に演奏した『パーク・ライヴ (Park Live)』、ポーランド現代美術シーンの先端を走るラファウ・ブイノフスキのペインティング画とコラボレイトした『ミュージック・オン・キャンバス (Music on canvas)』他名作を数多くリリースしている。新作はワルシャワ名門ライヴ・ハウスでのソロ・ライヴ『ライヴ・アット・ジャスミン (live at Jassmne)』。
https://jaskulke.com/
黒沢綾 (Singer,Pianist) プロフィール
幼少よりクラシックピアノ、作曲、クラシック声楽を学ぶ。尚美学園大学JAZZ&POPSコースに入学後、自然な流れでジャズに傾倒。在学中よりプロとして活動をスタート。同コースを首席で卒業。以降、都内近郊でジャズシンガーとして着実にキャリアを重ねながらオリジナル曲を制作。2009年アルバム『うららか』、2013年『Twill』をリリース。ソングライターとして確かな実績を持つ。また上田力率いる【Jobim my Love】プロジェクトに10年以上ヴォイスアーティストとして参加。南米音楽への造詣を深める。ジャズの形式を用いた自由な音楽性、歓びに満ちたサウンドスケープをモットーとする。透明感あるクリスタルヴォイス、また楽器としての声による即興的なアプローチを得意とすることからヴォイス・プレイヤーとしてジャズ・コンテンポラリー作品に参加。参加作品は、栗林すみれ『Pieces of Color』、千葉史絵『Beautiful Days』、岸淑香『feat.手』等。またparis matchのコーラスを2011年から務め、Billboard Live TOKYOをはじめコンサートやツアーに参加。相撲と着物とジャズをこよなく愛す和洋折衷シンガー。
現在、インターネットラジオ・ステーションJJazz.Netの番組ナビゲーターをつとめる。
https://ayakurosawa.me/
中林薫平
1981年生まれ。高校入学と同時に甲南高校ブラスアンサンブル部に入部し、ウッドベースを始める。2005年に活動の拠点を東京に移す。山口真文バンド、佐山雅弘トリオ、鈴木勲「OMA SOUND」、市原ひかりGroup、古谷淳トリオ、清水絵理子トリオ、「Megapteras 」等でプレイする。
2008年に自己のカルテットを結成し、ミニアルバム「Graffiti」をリリース。2012年には全てオリジナル曲によるセカンドアルバム「The Times」をリリース。2012Jazz page人気投票においてベストインストアルバム部門で1位を獲得。同時に同サイト上で2012ジャズマンオブザイヤーを獲得する。
2022年10人編成の中林薫平オーケストラを立ち上げ、アルバム「circles」をリリース。2023年には中林薫平オーケストラ2ndアルバム「Live at COTTON CLUB」をリリース。
ジャズだけでなくポップスのサポート、海外からのミュージシャンのサポート、国内外の音楽イベントやジャズフェスティバルへの出演、劇団とのコラボレーションなど活動は多岐にわたる。
【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast
KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!
さて、この『Silence』では最初の3曲(おそらくアナログのA面)が特に素晴らしく、各ミュージシャンの特色をよく捉えて、バラエティーに富んだ選曲。普段の演奏では聴けない参加ミュージシャンの一面を見ることができます。
1曲目の「Visa」はCharlie Pakerのビバップ曲。
しかしこのメンバーで演奏するとまるで違う、ウエスト・コースト・ジャズのようなサウンドで表現されています。
Chet Bakerのソロ中にはピアノが和音を伴奏してない時間が長く、まるでバリトンサックスのGerry MulliganとChet Bakerのカルテットでウエストコーストサウンドを築き上げた時代の演奏のように聞こえます。それに触発されたEnrico Pieranuziのソロ演奏も和音が少なくシンプルな中低音を使った旋律で表現されています。
2曲目の「Silent」はCharlie Hadenの有名なオリジナル・バラードです。この音色の美しい4人が奏でるのに相応しい曲と言えると思います。
3曲目の「Echi」はピアニストのEnrico Pieranuziのオリジナル曲。
このアルバムでは珍しくコンテンポラリーな作品になっています。ベースとピアノの左手で旋律のユニゾンがあったり、あまり古典的なジャズには見られない和音や構成です。
作品としてはこの同時期か少し後のTom Harrellのような雰囲気に近いかもしれません。こういったコンテンポラリーな作品をChetが吹くのは珍しい気がします。
Higginsのコンポジションの解釈も素晴らしくドラムセットで上手くオーケストレーションしています。スネアのサウンドもとても美しいです。
続く3曲はスタンダードで構成されており、「My Funny Valentine」ではChetの歌も収録されています。
「Conception」はGeorge Shearing の書いたいわゆるジャズの難曲の一つですが、このメンバーにかかると難しさは感じられずただひたすら美しく心地よい演奏になっています。
それではまた次回。
文:曽根麻央 Mao Soné
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
トランペット/ピアノの"ジャズ二刀流"として話題の曽根麻央がソロピアノで紡ぐスタンダードソング集が全国発売決定!
往年のジャズの名曲をフレッシュな感性で解釈。
抒情性と気品に彩られた曽根のジャズ・ミュージシャン、ピアニストとしてのアティテュードが表現されている作品に仕上がった。
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
1.Reflections in D
2.Serenade
3.In Your Own Sweet Way
4.The Star-Crossed Lovers
5.Wave
6.Stella by Starlight
7.All The Things You Are
8.Luminous (Piano Solo Ver.)
9.I Loves You, Porgy
10.Lady Luck11.Danny Boy
12.Home (Piano Solo Ver.)
13.Some Other Time
14.Ask Me Now
15.The Days of Wine And Roses
16.What A Wonderful World
Mao Soné (piano, trumpet)
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
Reviewer information |
曽根麻央 Mao Soné 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。 |
自身がリーダーを務める「守屋純子オーケストラ」は毎年定期公演を行い
これまでに発表した9枚のリーダー作品の内、6枚がビッグバンド作品と
日本を代表するビッグバンドとして知られています。
教育活動にも熱心で、様々なジャズコンテストの審査員を務めるほか
全国で学生・社会人ビッグバンドの指導、また、米国・豪州・フランス・香港など、海外でも学生を指導しています。
そして今年も「守屋純子オーケストラ」が、渋谷さくらホールにて定期公演を開催!
今回のテーマは「Tribute To Carla Bley and More...」。
彼女が影響を受けたミュージシャンの一人で、昨年亡くなったピアニスト・Carla Bley
そして同年3月に亡くなった巨匠・Wayne Shorterの作品を再構築。
一夜限りの演目を聞かせてくれます。
日本を代表する素晴らしいミュージシャンが揃うこのオーケストラ、どうぞ体感してください!
■守屋純子オーケストラ2024年定期公演/Tribute To Carla Bley and More...■
2023年10月17日、Carla Bleyが亡くなりました。私にとっては、作曲家・ピアニストとして最も影響を受けたミュージシャンの一人で、直接お話ししたこともあり、彼女の音楽制作に対する真摯な姿勢をいつも見習いたいと思ってきました。今回は彼女のOne & Onlyの世界を、私なりに再構築してお届けします。また、同年3月に亡くなった巨匠・Wayne Shorterの作品やスタンダード・オリジナルの新曲も演奏します。この公演でしか聴けない音に、どうぞご期待ください。
守屋純子
【日時】
2024年2月16日(金)
18:15開場、19:00開演
【出演】
守屋純子(P,ARR)、安カ川大樹(B)、加納樹麻(DRS)、 岡部洋一(PERC)
近藤和彦(AS,SS,FL)、緑川英徳(AS)、岡崎正典(TS,CL)、吉本章紘(TS.FL)、Andy Wulf(BS)
佐野聡、東條あづさ、駒野逸美(TB)、山城純子(B-TB)
佐久間勲、Mike Zachernuk、奥村晶、岡崎好朗(TP)
【場所】
渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
(東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷駅より徒歩5分)
【チケット】
一般:4500円(税込)学生:2500円(税込)
→e+(イープラス)
→チケットぴあ
→ローソンチケット
【HP販売について】
チケットは上記サイトでもお求めになれますが、最も良いお席は守屋純子HPより座席指定で御求めいただけます。
また学生券もこちらよりお申込み下さい。
→守屋純子オーケストラ2024年定期公演・特設ページ
【問合せ】
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12-15時)
【守屋純子】(ピアニスト/作・編曲家)
早稲田大学"ハイソサエティーオーケストラ"でジャズを始め、ニューヨークのマンハッタン音楽院修士課程修了。アメリカ・ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。
2000年より、"守屋純子オーケストラ"が芸術文化振興基金の助成対象事業となり、毎年定期公演を行っている。2004年、自己のカルテットでインド公演。
2005年に CD"Points Of Departure"が、第18回ミュージック・ペンクラブ賞を受賞する。同年9月、ジャズでは最も権威のあるセロニアス・モンク・コンペティション作曲部門で、東洋人としてまた女性として初優勝の栄誉に輝き、ワシントンのケネディーセンターでの授賞式に招聘されて受賞曲を演奏し、日米で話題を呼ぶ。
2008年 9月、米"モンタレージャズフェスティバル"に自己のカルテットで出演、その後、サンフランシスコ・ロサンゼルスでも公演を行う。2008・09年フランス・ツアー。2014-16年、毎年オーストラリア・パースにてビッグバンド指導。2014年より2019年まで、7回にわたり、ロシア・サンクトペテルブルク、ウラジオストクで公演。
これまでに9枚のリーダーCD(内6枚はビッグバンド作品)を発表。2018年7月、安土桃山時代の画伯<長谷川等伯>を題材としたジャズ組曲を収録した最新ビッグバンド作<Art In Motion>を発表する。
教育活動にも熱心で、 "山野ビッグバンドコンテスト""浅草ジャズコンテスト""ヤマハエレクトーンコンクール"等の審査員や、全国の小中高生のためのビッグバンドの指導、講演なども行なっている。2013年以降は、米国・モンタレー、オーストラリア・パースなど、海外でも学生を指導している。昭和音楽大学・尚美学園大学非常勤講師。早稲田大学エクステンションセンター講師。
守屋純子オフィシャル・サイト
クリヤさんのコメント
「確かなキャリアと実力を備えた名アーティストが結集し、本物の品格と高度なエンタテインメント性を兼ね備えた妙技を堪能いただけるよう、一同張り切っています。 全員の技術と個性を生かした飽きさせないロングステージは、たとえ開演に間に合わなくても尚お得!絶対後悔させない渾身のパフォーマンスをお届けするのでご期待ください!」
新年のスタートに相応しく華やかなステージを、どうぞお楽しみに!
【SUPER JAZZ NIGHT】
BS日テレの異色歌謡番組「今宵☆jazzyに!」シリーズのバックバンドを務める素晴らしいメンバー。かねてより熱いリクエストが持ち上がっていた、このjazzyバンドをフィーチャーしたジャズコンサートがついに実現。
本邦ジャズシーンにおける問答無用のベテラン名プレイヤーが結集します!
【日時】
2024年1月18日(木)
開場17:30 / 開演18:30
【出演】
クリヤ・マコト(pf)
渡辺香津美(g)
寺井尚子(vn)
マリーン(vo)、
エリック・ミヤシロ(tp)
本田雅人(sax)
納浩一(b)
則竹裕之(ds)
安井源之新(perc)
MARU(vo)
KOTETSU(vo)
森口博子(mc/vo)
【場所】
文京シビックホール
東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター
【料金】
SS¥8500 / S¥7500 / 2F¥7000 / 学生¥5000(税込み全席指定)
【チケット】
チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2339706
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/2737060003-P0030006P021001
ローチケ:https://l-tike.com/order/?gLcode=74724
CNプレイガイド:https://www.cnplayguide.com/evt/evtdtl.aspx?ecd=CNI27925
■協賛:セイコーグループ株式会社
■協力:公益社団法人日本観光振興協会
■主催:株式会社エフ・エー・ブイ
【クリヤ・マコト】
米ウェストバージニア州立大学在学中から、10年あまり米東海岸でジャズ・ピアニストとして活躍。学生時代に活動を共にした黒人ミュージシャンたちから、アメリカ最貧地域に根付くディープなジャズスピリットを学んだ。そのプレイが徐々に評判を呼び、ついにグラミー受賞者チャック・マンジョーネのツアーに参加。これ以来、数多くのジャズの巨匠たちと共演を重ねた。
帰国後にリーダー活動を開始し、現在までに20枚以上のリーダー作をリリース。納浩一、則竹裕之とソニーレコードからリリースした「アコースティック・ウェザー・リポート」シリーズは、最先端の無修正DSDレコーディングを行いインストゥルメンタル・ジャズ作品として異例のヒットを記録した。2024年には安井源之新と結成したスーパー・コンテンポラリー・クロスオーバー・ユニットRHYTHMATRIXで、日本やブラジルからのゲストを迎えた最新作をリリース。
たびたび欧州ツアーを行い、ブラジル・ツアー、オーストラリア・ツアー、モロッコ公演、エジプト公演、インド公演、インドネシア公演、台湾公演も成功させるなど、ワールドワイドに活動を展開する。時にジャズメンという枠に収まらぬ多才ぶりを発揮し、平井堅、八代亜紀などポップスの作・編曲家、プロデュサー、映画音楽監督としても活躍。BS-TBS「報道1930」、BS日テレ「今宵☆jazzyに!」などで音楽を担当。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズのピアニストの一人としても知られる。
https://makotokuriya.com/
詳しくは番組でお楽しみ頂くとしまして、ここでは恒例、ジャズDJ3人が選ぶ年間ベスト。
松浦俊夫さん、沖野修也さん、そして須永辰緒さんによる2023年ベスト3作品をご紹介します。
■夜ジャズ.Net#183 - 夜ジャズミーティング2023
https://www.jjazz.net/programs/yorujazz/
配信期間:2023年12月20日(17:00)~2023年1月24日(17:00)
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【2023 年間BEST3アルバム】
selected by 沖野修也
2023年はおそらくコロナ禍に制作されたであろう作品が続々とリリースされた年ではなかったでしょうか?いい曲やアルバムが沢山リリースされましたが、僕が愛聴したのは、チルでクワイエットでビューティフルな作品でした。やはりコロナでリスナーだけでなくクリエーターも音楽に対する考え方が変わったんでしょうね。
『Les Jardins Mystiques, Vol. 1 / Miguel Atwood-Ferguson』
制作10年の三部作からまず一枚目がリリース。ジャズ、アンビエント、ポストクラシカルを混在させた荘厳で華麗な音絵巻。こんな作品を出されたらクリエーターとして手も足も出ません。先鋭的レーベル、Brain Feederから出た意味も大きいと思います。エッジとは何か?また、音楽とは何かを考えさせられました。個々の曲も良いのですが、DJという職業を離れて全体を楽しむ感覚は、2023年の個人的なモードでした。
『An Ever Changing View / Matthew Halsall』
次々と良質な作品をリリースするGondwana Recordsから、主宰者Matthew Halsallの待望の新作が登場。現行のスピリチュアル・ジャズと括られる事の多かったmatthewが、アンビエントを視野に入れ、よりチルアウトな方向にシフトした素晴らしい作品。牧歌的なコンポージングは、殺伐とした世界の現実と真逆に繰り広げられた理想郷のサウンド・トラック。聴く度に心洗われ、癒されました。
『Late Again / Sven Wunder』
サントラやラウンジ感覚を伴う音楽のリバイバルというだけでなく、まさに今の時代のチル感にフィットした作品。オーケストラ的なアレンジとフュージョン的な音使いが僕の好みにフィットしました。匿名的でありながら、ユニークなスタイルと盲点を突くようなオリジナリティーが、一部の愛好家に刺さったのではないでしょうか?決して大ブレイクしないのは残念ですが、密かな楽しみに耽る優越感を与えてくれましたね。
Years Best-沖野修也- |
Title : 『Les Jardins Mystiques, Vol. 1』 Title : 『An Ever Changing View』 Title : 『Late Again』 |
音楽プロデューサー/選曲家/作曲家/執筆家/ラジオDJ/The Roomオーナー。2000年にKYOTO JAZZ MASSIVE名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1の座を日本人として初めて射止めた。これまでDJ/アーティストとして世界40ヶ国140都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも取り上げられた本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人音楽家の一人。2015年、ジャズ・プロジェクトKYOTO JAZZ SEXTETを始動。名門をブルー・ノートよりリリース。2017年6月、KYOTO JAZZ SEXETのセカンド・アルバム『UNITY』を発表。同年フジ・ロック・フェスティバル〜Field Of Hevenステージにも出演。2018年7月にはDJとして名門モントルー・ジャズ・フェスティバルにも出演を果たした。2021年にはKyoto Jazz Massiveの2ndアルバム『Message From A New Dawn』を19年振りに発表。2022年にはジャズ・レジェンド森山威男氏をフィーチャーしたKyoto Jazz Sextetの3rdアルバム『SUCESSION』を引っ提げ、5年ぶりにFUJI ROCK FESTIVALにも出演。2022年から2023年にかけて、Kyoto Jazz Massive with Echoes Of A New Dawn Orchestra名義でバンドとしてヨーロッパツアーを敢行している。著書に、『DJ 選曲術』や『クラブ・ジャズ入門』、自伝『職業、DJ、25年』等がある。現在、InterFM『Tokyo Crossover Radio』にて番組ナビゲーターを担当中(毎週金曜日22時)。有線放送内I-12チャンネルにて"沖野修也 presents Music in The Room"を監修。2024年にKyoto Jazz Massiveがデビュー30周年を迎える。
http://www.kyotojazzmassive.com
https://ameblo.jp/shuya-okino
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selected by 松浦俊夫
「多種多様な音楽をいかに日々聴き続けることが出来るか」をテーマに過ごした2023年。
ステイホームが制限から必然に変容し、より深いところへ進むことが出来たような気がします。
2024年はさらにアウトプットを増やしていき、ふと耳にした音楽がその人の人生を大きく変えてしまうような事象が増えるようにしていこうと思います。
『The Omnichord Real Book / Meshell Ndegeocello』
名門ブルーノートに移籍し、5年ぶりに発表したミシェル・ンデゲオチェロのニューアルバム。コロナ禍に自宅の屋根裏部屋に80年代初期に開発された電子楽器"オムニコード"を持ち込んで曲作りをし、それをジェイソン・モラン、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョエル・ロス、ジェフ・パーカー、ブランディ
ー・ヤンガー、ジュリアス・ロドリゲスらといった精鋭を迎えて作り上げた重量級の作品。必聴。
『Nova / Terrace Martin』
2023年、BMGとパートナーシップを結み、自身のレーベルSounds Of Crenshawでから立て続けに作品を発表し続ける八面六臂の活躍を見せたマルチ奏者/プロデューサー、テラス・マーティン。どの作品もクオリティが高く、いよいよグラミー獲りか。その中でもSSW/プロデューサーJames Fauntleroyと共演した『Nova 』に収録の「Sir Fauntleroy」は旅情を誘う90年代の空気感があるダンサブルなトラ
ック。
『Children Of The Sun / Andy Hay』
サックス奏者ナット・バーチャルへの作品への参加でも知られるイングランド・チェスターのドラマー、アーティスト 、アンディ・ヘイの4作目。ハンドペインティングによるアートワークのスリーヴに収録された「I Believe in Love」を始めとする楽曲群はまさに現代のスピリチュアル・ジャズ。
Years Best-松浦俊夫- |
Title : 『The Omnichord Real Book』 Title : 『Nova』 Title : 『Children Of The Sun』 |
1990年、United Future Organization (U.F.O.)を結成。
5作のフルアルバムを世界32ヶ国で発表し高い評価を得る。
2002年のソロ転向後も国内外のクラブやフェスティバルでDJとして活躍。
またイベントのプロデュースやホテル、インターナショナル・ブランド、星付き飲食店など、高感度なライフスタイル・スポットの音楽監修を手掛ける。
2013年、現在進行形のジャズを発信するプロジェクトHEXを始動させ、Blue Note Recordsからアルバム『HEX』をワールドワイド・リリース。2018年、イギリスの若手ミュージシャンらをフィーチャーした新プロジェクト、TOSHIO MATSUURA GROUPのアルバムをワールドワイド・リリース。2024年にはGilles Petersonが主宰するBrownswood Recordingsより再リリース予定。
2023年にラジオ番組「TOKYO MOON」(interfm 金曜 23:00) の3作目となるコンピレイションをリリースした。
https://linktr.ee/toshiomatsuura
http://www.toshiomatsuura.com
https://www.mixcloud.com/toshiomatsuura
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selected by 須永辰緒
2023年は(ようやく"現場"が戻ってきたなぁ)と感じる年でもあったと同時に、様々なベニューで音楽を鳴らせるようになった事、更には音楽との向き合い方のスタイルの変化によって、我々DJは必ずしも踊らせなくてはいけないという呪縛から物理的に解放された年でもあったと思います。よりキュレーター的な役割が求められるというか。そういう意味で今年色んな現場でプレイした決して踊る事を目的としないアルバムから女性ボーカルをテーマに選んでみました。
『Bewitched / LAUFEY』
サブスクで聴いた瞬間からずっと頭の中をリフレインしていた「From the start」という曲が白眉ですが、全体がコンセプトアルバムのような流暢な組み立てになっていて結果2023年のベストアルバムとして選出しました。会う人全てに勧めていたような気がします。
『Crisis & Opportunity / MYELE MANZANZA』
ニュージーランド出身でロンドンで活躍するドラマーによる3部作からの一枚。ネオ・ソウルやエレクトロ、ヒップホップを消化したジャズ、といういまどきの紹介はどうでもいいとして大事なのはアルバムにfeat.されているRosie Frater-Taylorという女性ボーカリスト。昨年リリースしたソロアルバムも好きで今でもレコードバッグに入っています。現在は形を変えつつあるいわゆるSSWですがこのアルバムでも素晴らしいパフォーマンスを披露しています。
『Drunk On A Flight / ELOISE』
日本在住の友人ロシア人でマリア・ゴロミトバという女性カメラマンが居ますが(多くのミュージシャンは皆さん知り合いの筈です)ジャケット映る被写体の女性が彼女にしか見えず、というか本人かと思ったくらい似ていて思わずジャケ買いしたところ、内容も最高のネオソウル。クレバーなシンガーなのでしょう。世界観やトラックメイキングも今年の空気感に寄り添っていた。
Years Best-須永辰緒- |
Title : 『Bewitched』 Title : 『Crisis & Opportunity』 Title : 『Drunk On A Flight』 |
【須永辰緒 プロフィール】
Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー。 DJプレイでは国内47都道府県を全て踏破。また各国大使館と連動して北欧諸国=日本の音楽交流に尽力、欧州やアジア、アメリカなど世界各国での海外公演は多数。 MIX CDシリーズ『World Standard』は12作を数え、ライフ・ワークとも言うべきジャズ・コンピレーションアルバム 『須永辰緒の夜ジャズ』は20作以上を継続中。国内や海外レーベルのコンパイルCDも多数制作。国内外の多数のリミックスワークに加え自身のソロ・ユニット"Sunaga t experience"としてアルバムは7作を発表。最新作は「STE with J.Lamotta Suzume/Re Blue」(Flower)。主宰する音楽レーベル「DISC MINOR」からはヴァイナルのみの内外ライセンス作品のリリースも活発化させる。多種コンピレーションの 監修やプロデュース・ワークス、海外リミックス作品含め関連する作品は延べ250作を超えた。加えて企業ブランディングや商品開発、音楽や料理などの著作、連載も多数携わる。また出身地である栃木県足利市の「あしかが輝き大使」として地域でも活動中。
http://sunaga-t.com
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西口明宏
兵庫県西宮市出身。中学入学と同時にビッグバンドジャズに出会い、テナーサックスを始める。
2006年にバークリー音楽院を卒業後、ニューヨークを活動の拠点として、自身のグループによるライブハウスでのレギュラー演奏や映像、ダンスなどの他ジャンルとの共演を行いながら、多数のミュージシャンとのセッションを重ねる。2010年の帰国後、ブルーノートの75周年記念ライブメンバーに選ばれ、日野皓正、山中千尋、Ron Carter、Gene Jacksonらと共にブルーノート東京での演奏を好評で終える。2017年、自身のサックストリオ(須川崇志、石若駿)でデトロイトジャズフェスティバルに参加。これまでアメリカ、台湾、ルクセンブルクなど多数の国内外ジャズフェスティバルに出演する。
現在は、自身のグループ「FOTOS」を中心に、黒田卓也(tp)、加藤真亜沙(pf.comp)、中林薫平(bass)、馬場智章(sax)、古谷淳(pf)、秩父英里(pf.comp)などのグループにも参加、自らのプロジェクトで丸の内コットンクラブで公演を行うなど、精力的に活動を展開している。
これまでに「Tre agrable」(2010年)、 「PINGO」(2013年)、 「FOTOS」(2020年)、そして「Something in Red」(2023年)と、計4枚のアルバムをリリース。
Latest Album |
Title ︓『Chaos』 Artist : Tenors In Chaos LABEL : aTak Record RELEASE : 2023.11.1 【SONG LIST】 |
【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast
KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
トランペット/ピアノの"ジャズ二刀流"として話題の曽根麻央がソロピアノで紡ぐスタンダードソング集が全国発売決定!
往年のジャズの名曲をフレッシュな感性で解釈。
抒情性と気品に彩られた曽根のジャズ・ミュージシャン、ピアニストとしてのアティテュードが表現されている作品に仕上がった。
曽根麻央『プレイズ・スタンダード』
1.Reflections in D
2.Serenade
3.In Your Own Sweet Way
4.The Star-Crossed Lovers
5.Wave
6.Stella by Starlight
7.All The Things You Are
8.Luminous (Piano Solo Ver.)
9.I Loves You, Porgy
10.Lady Luck11.Danny Boy
12.Home (Piano Solo Ver.)
13.Some Other Time
14.Ask Me Now
15.The Days of Wine And Roses
16.What A Wonderful World
Mao Soné (piano, trumpet)
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Reviewer information |
曽根麻央 Mao Soné 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。 |