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JJazz.Net Blog Title

2021年11月アーカイブ

My First Jazz Vol.44-織原良次:My First Jazz

Title : 『The Birthday Concert』
Artist : Jaco Pastorius

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「"最初に触れたジャズアルバムを自身の思い出とともに"とのことですが、正確な最初のジャズとの接触はMarcus Millerの『Live &More』 になります。
が、後述の流れで能動的な接触、という意味でこのアルバムを選ばせていただきました。

ジャズの定義にもよりますが、広義、そして自分にとっての、という観点の内容になります。
明らかにジャズ、という意味で初めて心から感動したものはVictor Feldmanの「The Arrival of Victor Feldman」のScott LaFaroのプレイでした。



話を本題に戻します。
1980年生まれの私がベースを始めたのは高校生の頃。当時はハードロックやメタルを愛聴していて、MR.BIGのBilly Sheehanに夢中でした。高校三年生の時に友人から借りたMarcus Millerの『Live &More』 が広義的JAZZとの遭遇でした。この時の私は...この音楽に全く興味が持てなかったのです!

貸主である友人は「マーカス・ミラーを聴いて興味が湧かないなら、ジャコ・パストリアスを聴いてみたらいいのでは?」と助言してくれました。1997年頃ですね。同じ時期にBilly Sheehanと John Myung (Dream Theater)が表紙の中古の「Player」誌を購入したところ、ジャコ・パストリアスが特集されていたのです。

おお、これが噂のジャコ・パストリアスか...と。この「Player」誌は95年のもので、当時の新譜だったのが 今回紹介する『バースデイ・コンサート(The Birthday Concert)/ジャコ・パストリアス』です。今思えば、この時の特集は81年に録音された未発表音源として95年に発売されたこの作品のプロモーションの一環だったのです。

現在の私はジャコ・パストリアスの熱狂的な愛好家です。ジャコ・パストリアスの活動の時系列を把握していない当時の私はなにも考えずにこの時新譜として扱われていたこのライブ盤を購入しました。

初めて聴く、ジャコ・パストリアスの音です。
緊張と共に再生しました。

...

何も感じなかったんです!!

ビリー・シーンの方がずっとかっこいいじゃないか。
と。

続けてファーストアルバム「ジャコ・パストリアスの肖像」を購入しました。

ジャコ・パストリアスにまつわるインタビューなどを読んでも、世界中のあらゆる世代のベーシストがこのファーストアルバムの一曲目に収録されている「Donna Lee」を聴いた感想を語っています。

「雷に打たれるような衝撃だった」
「アメイジング」
「エレクトリックベースから出ているトーンだとは信じられない」
「ベースを新しい次元に高めたのだ」
「世界中のベーシストがベースケースを閉じる音が聞こえたよ」
などなど...

CDをプレイヤーに置いて、その衝撃を味わおうと...再生しました。

...

世界中のベーシストの脳天に堕ちた衝撃はわたしには全く訪れませんでした。

ショックでした。
全く感動しませんでした。
関心すら...生まれませんでした。

何回聴いてもわからない。

...

その数年後、熱烈なジャコ・パストリアスのファンになる訳ですが、
初めての出会いは...
感受する力がないことへの失望が強烈に印象に残っています。」
織原良次

織原良次 Official


2021年12月7日(火)発売『VIRTUAL SILENCE』
ジャズボーカル西村知恵とフレットレスベース奏者織原良次によるデュオユニット、Virtual Silence。
ギタリスト井上銘とドラマー本田珠也を迎え、既存の文脈から解き放たれた表現がここに産まれた。ヴァーチャル・サイレンス。
'今'を描くドキュメント。






My First Jazz

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Title : 『The Birthday Concert』
Artist : Jaco Pastorius
LABEL : Warner Bros. Records
発売年 : 1995年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Soul Intro / The Chicken
02.Continuum
03.Invitation
04.Three Views Of A Secret
05.Liberty City
06.Punk Jazz
07.Happy Birthday
08.Reza
09.Domingo
10.Band Intros
11.Amerika



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本格的なデュオ名義としては初となるプレミアムなライブが急遽決定。

"Port of Notes" "Double Famous"の声の人であり、シンガーソングライターとして唯一無二の活動を続ける畠山美由紀。

オレンジペコーのギタリスト・コンポーザーであり、個性的なリーダー作によって「東京の新しい室内楽」を牽引する藤本一馬。

二人のオリジナル曲をはじめ国内外の選りすぐりのレパートリーが、ギターと声のデュオ、そしてチェロ・ヴィブラフォンやパーカッションを加えたアンサンブルによって、新たな響きを獲得する。
その静かなる萌芽、初演となる貴重なライブをお見逃しなく。



sense of quiet MUSIC LAB presents
畠山美由紀&藤本一馬

■出演:
畠山美由紀(Vocal)
藤本一馬(Guitar)
伊藤ハルトシ(Cello)
服部恵(Vibraphone & Percussion)

■会場 :
WWW X

■日時 :
2021年11月23日(火・祝)
開場17:45 開演18:30

■料金 :
会場観覧:adv. 5,800円 door 6,300円(全自由席/ドリンク別)
※未就学児入場不可

■チケット:

チケットぴあ https://w.pia.jp/t/hm-hk/
e+ https://eplus.jp/senseofquietlab1123/
ローチケ https://l-tike.com/hm-fk/

ライブ配信:
チケット販売プラットフォーム ZAIKO



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プロフィール

■畠山美由紀 (はたけやま みゆき)
シンガーソングライター。"Port of Notes"、 "Double Famous"のボーカリストとして活躍する中、2001年にシングル「輝く月が照らす夜」でソロ・デビュー、2021年20周年を迎える。宮城県気仙沼市出身で、みなと気仙沼大使、みやぎ絆大使を務める。
2011年に発表した「わが美しき故郷よ」が各メディアで取り上げられ話題に。
2012年、NHK東日本大震災プロジェクト復興支援チャリティーソング『花は咲く』に参加。
2013年「コナミ日本シリーズ2013」第6回戦(東北楽天ゴールデンイーグルス 対 読売ジャイアンツ)にて国歌斉唱を担当。
2020年9月、初のセルフプロデュース・カヴァーアルバム「Song Book #1」をリリース。
現在は、FMヨコハマ「Travelin' Light」(毎週土曜11~13時/生放送)担当DJとしてレギュラー出演中。
http://hatakeyamamiyuki.com

■藤本一馬(ふじもと かずま)
ギタリスト、コンポーザー。
1998年ヴォーカルのナガシマトモコとのデュオ、orange pekoeを結成。2002年1st作『Organic Plastic Music』で幅広い支持を獲得。その後も国内はもとよりアジア各国や北米でも活動を展開。

2011年ソロ名義での1stアルバム『SUN DANCE』(BounDEE by SSNW)をリリースし、雄大な自然からの着想、自己の内面を投影した叙情的なオリジナル楽曲をもとに、アコースティックな響きと空間的余韻を内包したインストゥメンタル音楽を展開。ジャズやクラッシク音楽だけでなくワールドミュージックリスナーなど幅広い支持を得る。
その後もカルロス・アギーレ(pf)やアンドレ・メマーリ(pf)、シルビア・イリオンド(vo)等をフィーチャーしたソロ名義作『Dialogues』(NRT)、『My Native Land』(KING RECORDS)、『FLOW』(SPIRAL RECORDS)、また伊藤志宏(pf)とのデュオ作『Wavenir』(hummock label)を発表。
2019年、予てから活動を展開していた林正樹(pf)、西嶋徹(cb)とのFLOWトリオに福盛進也(dr)が参加し、藤本一馬カルテットを始動。フォークロリックな感性と室内楽の持つ静謐さ湛えたコンテンポラリー・ジャズへ昇華。
その他、これまで様々なプロジェクトへの参加、また国内および海外まで多数のアーティストと共演。
旋律的でリリカルなギター演奏のアプローチ、ときに野生的なダイナミズムまで、その音楽性は高い評価を獲得している。
https://www.kazumafujimoto.com/

曽根麻央 Monthly Disc Review2021.11_ Erroll Garner_Concert By The Sea:Monthly Disc Review

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Title : 『Concert By The Sea』
Artist : Erroll Garner



【圧倒的なカリスマ性を発揮するライブアルバム】


皆さんこんにちは、トランペットとピアノの曽根麻央です。
世の中には数え切れないほど素晴らしいライブ盤がありますが、1人のピアニストが圧倒的なカリスマ性を発揮し、一枚を通して聴き手を魅力し続ける音源は希少です。

エロール・ガーナーが1958年にライブ録音した音源『コンサート・バイ・ザ・シー』はそんな貴重な一枚で、決して優れた音質で記録されたわけではないが、彼のエンターテイナー的なキャラクターが目に浮かぶリズミカルでユーモラス、そしてリリカルなピアノを40分もの間、集中して楽しむことができます。

このライブ会場、現在のSunset Center(当時はSunset School)には私も訪れたことがありますが、カリフォルニア・モントレージャズフェスティバルの会場から車で30分ほど、少し南下すれば国立自然公園という美しい場所でした。


さてメンバーを見ましょう



Erroll Garner - piano
Eddie Calhoun - bass
Denzil Best - drums




正直、リーダーのガーナー以外のメンバーは、私も勉強不足で聞いたことがないのですが、調べてみると、ベーシストのエディ・カーホウンはアーマッド・ジャマルやビリー・ホリデイと演奏していて、その後キャリアの大半をガーナーのベーシストとしてツアーなど世界中旅をしていたようです。

ドラマーのダンジル・ベストも50-60年代のビバップシーンを支えたドラマーで、サイドマンとして多くの共演歴がありました。またこのDISC REVIEWでも取り上げたマイルス・デイビスの『バース・オブ・クール』の「Move」という曲の作曲者の1人として名前を連ねています。

ガーナーのピアノスタイルで最も特徴的なのは、左手を四分音符で常に和音とリズムを刻んでいることでしょう。これにより独特の躍動感とグルーヴを音楽に与えて、踊りたくなるような楽しさを聴き手に与えます。また四分音符の羅列の間に挟むシンコペーションのアクセントがまた効果的です。

また右手はメロディーのフレーズとフレーズの間に、まるでビッグバンドのトランペット隊のような激しい和音で合いの手を入れます。また右手のオクターブ奏法も得意で、早い曲でも八分音符をオクターブで弾き、ピアノを響かせ独特のリズム感を与えてくれます。実際には右手の親指と小指でオクターブを奏で、余った指で和音も抑えているので、これを高速の曲でも行うので、こちらもビッグバンドを聴いているかのような聞き応えがあります。

アルバム全体を通してガーナー以外のソロパートなどは無く、メンバーはサイドメンとしての役割に徹底して留まっています。この様な状態で40分間聴き手を魅了するのは圧倒的なカリスマ性がなければ成り立ちません。





01. I'll Remember April
力強いソロピアノのイントロから始まり、自然にテーマに入っていきます。これもガーナーの特徴で、ライブでは恐らく即興演奏のイントロから自然にテーマ部分へと導入されていきます。

このテーマもオクターブで弾かれていて、ものすごいエネルギッシュな演奏となっています。この間も左手は四分音符を奏でているのでリズムが大きくはっきりと前へ進んでいく感じを出しています。アドリブの部分に入りようやく右手が単音の八分音符を奏でますが、これも揺るぎない正確で力強いものとなっています。


02. Teach Me Tonight
ソリッドで揺るぎない八分音符を右手で奏でるガーナーの早いスウィング曲と対照的に、バラードではスクエアな感じには全くならず、割り切れないぐらい大きくリズムをとり、まるで歌っているかのようにリリカルな演奏を聴かせてくれます。しかしその間も左手は正確に四分音符で拍を刻んでいるので、変に間延びしたり詰まったりする感じでは全くないのが素晴らしいところです。


03. Mambo Carmel
エロールの左手は四分音符でなく、この様なリズムの曲では付点四分音符を多めに使ったリズムを刻み、エロール風のラテンの感覚を表現しています。変則的なリズムを左手で刻んでいても、右手は自由にソリッドに演奏していて、両手の独立がしっかりとなされています。彼が左利きだったのも、このスタイルを確立する上で大きかったのかもしれませんね。


04. Autumn Leaves
ルバートの曲。先程の「Teach Me Tonight」では左手の正確なリズムに上を自由に歌い上げるスタイルでしたが、ルバートでは両手を自在に操り、見事なラインを形成しながらクラシカルな演奏に仕上げています。インテンポになってからは左手は四分音符に戻り、右手は自由自在というガーナーが特有のスタイルに戻ります。このアルバム随一の名演です。




05. It's All Right With Me
早いスウィングの曲。いわゆるガーナーの演奏スタイルを全面に押し出した演奏になっています。

ヴァイナルではここまでA面。


06. Red Top
ビブラフォン奏者、ライオネル・ハンプトンのユーモラスなブルースの作品。このぐらいのテンポだとガーナーのスタイル(左手の四分音符、右手のビッグバンド的要素)が聴き取りやすいかもしれません。またガーナーの人間味あふれる様子がこのトラックでは伝わってきますので是非聴いていただきたいです。


07. April In Paris
ルバートの演奏の曲。前半の「Autumn Leaves」の様にクラシカルな響きを奏でています。


08. They Can't Take That Away From Me
ガーシュウィンの有名な曲です。まるでビッグバンドのセクションで演奏されてるかのようなテーマが聴こえてきます。そして、倍のテンポのフィーリングで演奏されるソロも圧巻です。


09. How Could You Do The Thing Like ThatTo Me?
こちらのテーマも合いの手で入れてくるアクセントと和音がいかにもガーナーのスタイルですね。先程「Red Top」でもそうでしたが、ガーナーのスタイルはこれぐらいのテンポが一番聴いて分かりやすいかもしれませんね。


10.Where Or When
ガーナーの早いスウィングのスタイルと「Mambo Carmel」のスタイルが合わさったようなアレンジになっています。左手は付点四分音符で進んでいるときも右手がその自由を制限されない独立力は圧倒的です。


11.Eroll's Theme
ガーナーのエンディング・テーマの様なもの。

それにしてもガーナーのレパートリーの多さにはいつも驚かされます。演奏するキーも通常楽器では演奏しないものが多く、キーの選択もこの独特な演奏スタイルに影響しているのかとも思います。是非聴いてみてください。


それではまた次回。


文:曽根麻央 Mao Soné






【曽根麻央LIVE INFO】

11/18 (Thu)
Open 18:30 | Start 19:00
MAO SONÉ Trio @ Velera 赤坂
<出演>
​曽根麻央 - trumpet & piano
伊藤勇司 - bass
木村紘 - drums
<ご予約・お問い合わせ>
TEL: 03-6277-8772


11/27 (Sat)
Start 19:30
MAO SONÉ SOLO x 水墨画 (笠原 正嗣) @ Attic 銀座
<出演>
​曽根麻央 - trumpet & piano
笠原 正嗣 - 水墨画​​


11/28 (Sun)
Open 18:30 | Start 19:30
MAO SONÉ & DAVID BRYANT @ Body & Soul 渋谷
<出演>
​曽根麻央 - trumpet
David Bryant - piano
<ご予約・お問い合わせ>
TEL: 03-6455-0088


11/30 (Tue)
Open 19:30 | Start 20:30
MAO SONÉ Trio @ Nardis 柏
<出演>
​曽根麻央 - trumpet & piano
伊藤勇司 - bass
木村紘 - drums
<ご予約・お問い合わせ>
TEL: 04-7164-9469


12/10 (Fri)
Open 18:00 | Start 19:00
MAO SONÉ & 丈青 @ Cabin 本厚木
<出演>
​曽根麻央 - trumpet
丈青(from SOIL&"PIMP"SESSIONS) - piano
<ご予約・お問い合わせ>
TEL: 046-221-0785


曽根麻央のその他情報はウェブサイトへ



Recommend Disc

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Title : 『Concert By The Sea』
Artist : Erroll Garner
LABEL : Columbia
発売年 : 1955年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】

01. I'll Remember April
02. Teach Me Tonight
03. Mambo Carmel-by-the-sea
04. Autumn Leaves
05. It's All Right With Me
06. Red Top
07. April In Paris
08. They Can't Take That Away From Me
09.How Could You Do A Thing Like That To Me
10. Where Or When
11. Erroll's Theme




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央

2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil / タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The Miles Davis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』




Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

世界的に注目"ラージ・アンサンブル"の日本からの回答。
ジャズシーンを越境する2人の異能、
林正樹とスガダイローがリーダーを務める2組のラージ・アンサンブルによるライブ。

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「JJazz Large Ensemble LIVE」

【日時】
2021年11月18日(木)
17:30開場 18:30開演


【出演】
■林正樹 Large Ensemble
18:30〜
林正樹(piano)
神田智子(voice)
マレー飛鳥(violin)
地行美穂(violin)
志賀恵子(viola)
島津由美(cello)
相川瞳(vibraphone,percussion)
小林武文(percussion)
織原良次(fretless-bass)


■スガダイロー Large Ensemble
19:40〜
スガダイロー(piano)
石田幹雄(piano)
鈴木郁(drums)
秋元修(drums)
細井徳太郎(guitar)
市野元彦(guitar)
千葉広樹(bass)
東保光(bass)
松丸契(sax) 
田中邦和(sax)
斉藤栄治(dance)
荒悠平(dance)
演目 :「wave.part1&part2」


【概要】
ジャズの醍醐味の一つ、大編成(ラージアンサンブル)によるライブ。
ジャンルを超え活躍するピアニスト・作曲家、林正樹とフリージャズ・ピアニストとして異彩を放つスガダイロー、ジャズシーンで注目の2人が率いるラージアンサンブルの形。


【会場】
めぐろパーシモンホール(大ホール)
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1
東急東横線【都立大学駅】より徒歩7分
アクセス


【チケット】
当日券あります。
【当日】(一般):¥6,500
【当日】(高校生以下):¥3,500
直接会場にお越しください。現金のみの取り扱いとなります。


【有料配信チケット】
https://jazzunited.zaiko.io/_item/344369
¥3,150
ZAIKO
配信期間 : 2021.11.30(火) 23:59まで


【問い合わせ】
club@jjazz.net(JJazz.Net)


【主催】
JJazz.Net





「今回の演奏会のために、自身のプロジェクトにとっては特大のアンサンブルを結成しご披露します。

CD「fru fru」「Delicia」とDuoでの活動を共にしている世界に誇るバイオリニスト・マレー飛鳥を初めとする弦楽カルテット。今春、私が音楽を担当した映画「すばらしき世界」の中でも最高の歌声を残してくれた神田智子のボイス。舞台、ライブ、レコーディングでもいつも信頼している相川瞳のビブラフォン。自己のプロジェクト「間を奏でる」から小林武文、織原良次のリズム隊。そして林正樹のピアノが交わります。自作の楽曲の上で、九人の音が一つの音として溶け合うような繊細なアンサンブルをお届け致します。どうぞご期待ください。」

林正樹



「wave.part1&part2に寄せて

二人三脚という競技がある。共同作業の代名詞ともなる。妻と二人三脚でやってきました。今あるのも妻のおかげです。真実だろうか?本当は四脚の方が効率が良いのでは無いだろうか?同期されたものは美しいだろうか?美しい動きをするだろうか?はたまた脚を結わかなければ二人三脚は成立しないだろうか?本当はやはり四脚の方が美しいのではないだろうか?それよりどうせ合体するなら脚じゃなくて頭を合体して四脚一脳の方が能力が高くは無いだろうか?ちなみに二人三脚を3人でやると三人四脚、10人だと十人十一脚と限りなく1人に対する脚の割合が一本に近づいていく。本当に共同作業として効率が良いか?本当は結ばなくても人間は美しいのではないだろうか?」

スガダイロー

PROFILE

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林正樹

ピアニスト、作曲家。自作曲を中心とするソロでの演奏や、生音でのアンサンブルをコンセプトとした「間を奏でる」などのプロジェクトの他に、小野リサ、マレー飛鳥、徳澤青弦、藤本一馬、akikoなど様々な音楽家とアコースティックな演奏活動を行なっている。
「渡辺貞夫クインテット」「Banksia Trio」「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」「クアトロシエントス」などのグループにも在籍。多種多様な音楽的要素を内包した、独自の諧謔を孕んだ静的なソングライティングと繊細な演奏が高次で融合するスタイルは、国内外で高い評価を獲得している。
三宅純、椎名林檎をはじめ多岐に渡るアーティストのスタジオワークにも数多く参加。作曲家としては2016年舞台「書く女」(主演:黒木華 / 作,演出:永井愛)、2017年舞台「オーランドー」(主演:多部未華子/演出:白井晃)、2021年公開の映画「すばらしき世界」(監督,脚本:西川美和、主演:役所広司)の音楽を担当。

林正樹Official Site

PROFILE

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スガダイロー

ピアニスト。1974年生まれ。神奈川県鎌倉育ち。
洗足学園ジャズコースで山下洋輔に師事、同校卒業後米バークリー音楽大学に留学。Jason Moran、山下洋輔、向井秀徳、中村達也、U-zhaan、灰野敬二、田中泯、飴屋法水、近藤良平(コンドルズ)、酒井はな、contact Gonzoらジャンルを越えた異色の対決を重ね、夢枕獏との共作や星野源の作品にも参加するなど、日本のジャズに旋風を巻き起こし続ける。

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