Title : 『The Birthday Concert』
Artist : Jaco Pastorius
LABEL : Warner Bros. Records
発売年 : 1995年
【SONG LIST】
01.Soul Intro / The Chicken
02.Continuum
03.Invitation
04.Three Views Of A Secret
05.Liberty City
06.Punk Jazz
07.Happy Birthday
08.Reza
09.Domingo
10.Band Intros
11.Amerika
02. Teach Me Tonight
ソリッドで揺るぎない八分音符を右手で奏でるガーナーの早いスウィング曲と対照的に、バラードではスクエアな感じには全くならず、割り切れないぐらい大きくリズムをとり、まるで歌っているかのようにリリカルな演奏を聴かせてくれます。しかしその間も左手は正確に四分音符で拍を刻んでいるので、変に間延びしたり詰まったりする感じでは全くないのが素晴らしいところです。
03. Mambo Carmel
エロールの左手は四分音符でなく、この様なリズムの曲では付点四分音符を多めに使ったリズムを刻み、エロール風のラテンの感覚を表現しています。変則的なリズムを左手で刻んでいても、右手は自由にソリッドに演奏していて、両手の独立がしっかりとなされています。彼が左利きだったのも、このスタイルを確立する上で大きかったのかもしれませんね。
04. Autumn Leaves
ルバートの曲。先程の「Teach Me Tonight」では左手の正確なリズムに上を自由に歌い上げるスタイルでしたが、ルバートでは両手を自在に操り、見事なラインを形成しながらクラシカルな演奏に仕上げています。インテンポになってからは左手は四分音符に戻り、右手は自由自在というガーナーが特有のスタイルに戻ります。このアルバム随一の名演です。
05. It's All Right With Me
早いスウィングの曲。いわゆるガーナーの演奏スタイルを全面に押し出した演奏になっています。
ヴァイナルではここまでA面。
06. Red Top
ビブラフォン奏者、ライオネル・ハンプトンのユーモラスなブルースの作品。このぐらいのテンポだとガーナーのスタイル(左手の四分音符、右手のビッグバンド的要素)が聴き取りやすいかもしれません。またガーナーの人間味あふれる様子がこのトラックでは伝わってきますので是非聴いていただきたいです。
07. April In Paris
ルバートの演奏の曲。前半の「Autumn Leaves」の様にクラシカルな響きを奏でています。
08. They Can't Take That Away From Me
ガーシュウィンの有名な曲です。まるでビッグバンドのセクションで演奏されてるかのようなテーマが聴こえてきます。そして、倍のテンポのフィーリングで演奏されるソロも圧巻です。
09. How Could You Do The Thing Like ThatTo Me?
こちらのテーマも合いの手で入れてくるアクセントと和音がいかにもガーナーのスタイルですね。先程「Red Top」でもそうでしたが、ガーナーのスタイルはこれぐらいのテンポが一番聴いて分かりやすいかもしれませんね。
10.Where Or When
ガーナーの早いスウィングのスタイルと「Mambo Carmel」のスタイルが合わさったようなアレンジになっています。左手は付点四分音符で進んでいるときも右手がその自由を制限されない独立力は圧倒的です。
Title : 『Concert By The Sea』
Artist : Erroll Garner
LABEL : Columbia
発売年 : 1955年
【SONG LIST】
01. I'll Remember April
02. Teach Me Tonight
03. Mambo Carmel-by-the-sea
04. Autumn Leaves
05. It's All Right With Me
06. Red Top
07. April In Paris
08. They Can't Take That Away From Me
09.How Could You Do A Thing Like That To Me
10. Where Or When
11. Erroll's Theme