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2014年3月アーカイブ

ラーシュ・ヤンソン・トリオwith Special Guestオーヴェ・イングマールソン コンサート・ツアー2014

スウェーデンを代表する二人の巨星が10年ぶりに再会!
心に染み入る美しいタッチのラーシュとしなやかで躍動感に満ちたオーヴエ、
北欧ジャズ界をリードする二人の織りなすステージをお見逃しなく。



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【メンバー】
Lars Jansson/ラーシュ・ヤンソン:ピアノ
Thomas Fonnesbæk/トーマス・フォネスベック:ベース
Paul Svanberg/ポール・スヴァンベリー:ドラムス
<スペシャル・ゲスト>
Ove Ingemarsson/オーヴェ・イングマールソン:テナー・サックス

【日程】
4月1日(火)
会場:京都Live spot RAG
開場:18:00 開演:19:30
料金:5,000円(前売)5,500円(当日)
問合せ:075-255-7273 http://www.ragnet.co.jp/live_spot_top.html

4月2日(水)
会場:大阪Mr. Kelly's
開場:18:00 開演:19:30
料金:6,000円
問合せ・申込み:06-6342-5821  http://www.misterkellys.co.jp

4月3日(木)
会場:名古屋ブルーノート
1stステージ:開場5:30p.m. 開演 6:30p.m.
2ndステージ:開場8:30p.m. 開演 9:15p.m.
料金:6,500円
問合せ・申込み:052-961-6311 http://www.nagoya-bluenote.com/index.html
電子チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:219-129)

4月4日(金)
会場:STB139 Sweet Basil (六本木)
開場:18:00 開演:19:30
料金:6,500円
問合せ・申込み:03-5474-0139 http://stb139.co.jp
ローソンチケット:(Lコード:74091)

4月5日(土)
会場:Sometime (吉祥寺)
開場:18:30 開演:19:45
料金:5,500円
問合せ・申込み:0422-21-6336 http://www.sometime.co.jp/sometime/live.html

4月6日(日)
会場:横浜Dolphy
開場:18:00 開演:19:00
料金:5,500円 (前売) 6,000 (当日)
問合せ・予約:045-663-1703 http://www.dolphy-jazzspot.com


『スウェーデンを代表する二人の巨星による10年ぶりの新作』

■タイトル:『Everything I Love』
■アーティスト:Lars Jansson Trio with Ove Ingemarsson
■発売日:2013年12月18日
■レーベル:スパイスオブライフ
■製品番号:SOL SV-0030

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amazon link

[収録曲]

1. It Worked (Jansson)
2. Everything I love (Cole Porter)
3. Hilda Playes (Jansson)
4. The Little Waltz (Ingemarsson)
5. Slow September (Jansson)
6. Ohana (Ingemarsson)
7. You and the night and the music (Arthur Schwartz)
8. Dad up in a tree (Jansson)
9. New room (Jansson)
10. The Ant (Jansson)
11. Giving Receiving (Jansson)


アルバムタイトル曲は心地よくスイングするコール・ポーターの「Everything I Love」。スタンダードの名曲「You and the night and the music」では白熱したプレイが聴かれる。ラーシュはこのアルバムの為に5曲の新作を用意。オーヴェは2曲の新作を書き下ろした。ラーシュの「イン・サーチ・オブ・ロスト・タイム」から「New Room」、そしてラーシュの名曲の一つ「Giving Receiving」が聴けることもこのアルバムの魅力を一層大きな物にしている。スウェーデンを代表する二人の巨星の再会は、極めてエキサイティングなアルバムとして結実した。


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Lars Jansson/ラーシュ・ヤンソン (Piano) プロフィール

現代ヨーロッパを代表するジャズピアニスト、作曲家。1951年2月25日、スウェーデン中部オーレブロ市に生まれる。7歳の頃よりピアノを始める。70年にイェーテボリ大学歯学部に入学、歯医者を目指すが、72年、音楽への情熱を棄て難く同大学音楽学部に編入する。74年に同校を卒業後、75年ノールウェーのアリルド・アンデルセン・グループを皮切りに、数々の北欧のトップグループに参加。79年、自己のトリオを結成。87~88年、ヤン・ガルバレック・グループに参加し、世界各地でコンサート活動を行う。90年には、スウェーデンの優秀なジャズミュージシャンに与えられるヤン・ヨハンソン音楽賞を受賞する。またこの年には、当時スウェーデンに在住していたジャズベース界の巨匠の一人、米人ベース奏者、レッド・ミッチェルのトリオにも参加している。98年、デンマーク政府からの要請により、デンマークで初めてのミュージック・プロフェッサーとしてオールヒュス国立音大教授に就任。数多くの優秀なミュージシャンを育成した。99年以降は毎年のように来日し、日本各地でライブ演奏を精力的に行い多くの熱烈なファンを獲得している。日本における北欧ジャズの立役者の一人である。

ラーシュ・ヤンソン日本語オフィシャル・サイト


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Ove Ingemarsson/オーヴェ・イングマールソン(Tenor sax) プロフィール

1957 年スウェーデンハルムスタッドの生まれ。音楽学校でクラリネットを専攻したがジャズの魅力とともにテ
ナー・サックスへと導かれ、1970年代になるとイエテボリで多くのミュージシャンと演奏を始め、1981 年にロニー・ヨハンソン・カルテットで初のレコーディングを行う。スウェーデン・ラジオ・ジャズ・オーケストラ、ストックホルム・ジャズ・オーケストラ、ホーク・オン・フライト、ウルフ・ワケーニウス・グループ、エーヴァン・スヴェンソン・カルテット、アラン・ボッチンスキー・クインテットなどのグループに参加。また、アート・ファーマー、トゥーツ・シールマンス、ケニー・ウィラーなどとも共演し、彼の美しい音色とテクニックはボブ・バーグ、ボブ・ミンツァー、ジェリー・ベルゴンジーらに絶賛されている。1995年に初のリーダー・アルバム「Heart of The Matter」をラーシュ・ヤンソン、ラーシュ・ダニエルソン、アダム・ナスバムと発表。2003年には東京南青山Body & Soul でのライブ盤「New Blues」を、ラーシュ・ヤンソン、ヤスヒト・モリ、アンダーシュ・シェルベリとの共演でリリースした。現在はイエテボリのボーヒュースレン・ビッグ・バンドとデンマークのピーター・ブースト・カルテットを中心に様々なプロジェクトで活躍。2010年には北欧をリードするテナー・サックス・プレイヤーと評価され、スウェーデン・ジャズ・ファウンデーション賞を受賞した。

WHISKY MODE Vol.55ゲスト - DJ JIN(RHYMESTER):WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」
ゲストはDJ KAWASAKIさんにとって兄貴的な存在(同じ歳ですが)、
RHYMESTERのメンバーとしてお馴染み、DJ JINさん。

大好きなウイスキーを飲みながらトークできるということで、収録前からテンション高めです。
今回はザ・マッカラン ファインオーク12年のハイボールで乾杯です。

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Photo by daisuke ishizaka


■今回PICK UPしたウイスキー:ザ・マッカラン ファインオーク12年■

スコットランドの名門「ザ・マッカラン蒸溜所」がおくるマッカランの新シリーズ!
マッカランの特徴である"シェリー樽原酒"をはじめ、3種類の異なる樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでバッティング。シェリー樽"由来の華やかさを残しつつ、ライトでスムーズな飲み口です。また、ハイボールにすると一層華やかさが引き立ちます。

ザ・マッカラン ファインオーク12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■DJ JIN × ザ・マッカラン ファインオーク12年■
「美味い!アトマイザーの香り付けも非常に効果的ですね。
こんな美味しいウイスキーの飲み方あるんだと思いました。」 by DJ JIN

ウイスキーは普段ロックで楽しむことが多いというJINさん。
最近、RHYMESTERのメンバーやスタッフの間で流行っているハイボールを試してみた所、
確かにウイスキーの香りがひきたち、その美味しさを実感されたそうです。

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Photo by daisuke ishizaka

JINさん早くも2杯目。今回のBAR KAWASAKI忙しいです(笑)。
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Photo by daisuke ishizaka


渋谷のTHE ROOMで行われている
JINさん主宰の人気イベント、Breakthroughは今年で14周年!
現場で活躍されてきたJINさんが思う、イベント/クラブの醍醐味とは。


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Photo by daisuke ishizaka


今回のテーマは「Collaboration」。
RHYMESTERも色んなミュージシャンとコラボレーションしています。
最近はSOIL &"PIMP"SESSIONSとのこんなコラボもありましたね。

【SOIL &"PIMP"SESSIONS feat. RHYMESTER/「ジャズィ・カンヴァセイション」】

そしてJINさんの最新コラボレーションといえば、
ジャムバンド(JINさん曰く人力国産ディスコバンド)cro-magnonとのユニット、
その名もcro-magnon-Jin!

ユニット名先行ということですがかっこいい!
現在1曲のみ発表。今後7inchアナログ盤もリリースしたいとのことです。
cro-magnonがFUNKを奏でるそのサウンド、是非番組でお聴き下さい。


【ザ・マッカラン ファインオーク12年の世界観に通じる楽曲】
→「My Dreams Came True feat Leon King / Root Soul」
「華やかな香りやお洒落さがありつつもハードにハートに響く。この楽曲を作ったROOT SOULがまさしくそんな感じ。都会的な雰囲気でありながらも男らしさを感じる1曲です。」by DJ JIN


【今回のテーマ「Collaboration」に合う楽曲】
→「QP Funk / Cro-magnon-Jin」
「cro-magnonと僕のコラボレーション、Cro-magnon-Jinの曲を聴いて下さい。」by DJ JIN


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■With Female Vocalists■

このコーナーでは素敵な3名の女性ボーカリスト、
orange pekoeのナガシマトモコさん、青木カレンさん、
そしてJiLL-Decoy associationのchihiRoさんが交替で登場。
ウイスキーの似合うシーンをイメージして選曲してくれます。

今回はJiLL-Decoy associationのchihiRoさん。
chihiRoさんが思う、理想のコラボレーションの形とは?

ウイスキーと共に楽しんで頂くセレクションは、
chihiRoさんお気に入りのコラボレーション、題して「ジルデコラボレーション」。




M1: 「JiLL's blue feat.元晴&タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)+ 平戸祐介&松岡"matzz"高廣(quasimode) / JiLL-Decoy association」

ジルデコIII


ジルデコIII / JiLL-Decoy association

リリース:2012年10月10日
Persona
製品番号:IVCL7

女性ヴォーカル、ギター、ドラムから成り、高度な音楽性 と圧巻のライヴ・パフォーマンスを武器に、多くのファンを 魅了するクロスオーバー・ユニット!待望の3rdアルバム! クオシモードから平戸祐介(p)、松岡"MATZZ"高廣(Perc)、さらに SOIL&"PIMP"SESSIONSからは元晴(as,ts)、タブゾンビ(ts)、そして 45a.k.a.SWING-O(origami)等、クラブ/ジャズ系ミュージシャン多数参加!






M2: 「MORNING TRAIN feat.chihiRo / Sunaga t experience」

choice


choice / Sunaga t experience

リリース:2011年12月7日
Billboard Records
製品番号:HBRJ1002

「billboard」が放つカヴァー・シリーズ第2弾は"レコード番長"須永辰緒=Sunaga t experience。多彩な女性ヴォーカルたち(と異色な男性ヴォーカル)を迎え、誰もが耳にしたあのビルボード・ヒッツを調理。










M3: 「too much!(Sound produced & arranged by COLDFEET)/ JiLL-Decoy association」

DECADE


DECADE / JiLL-Decoy association

リリース:2012年10月10日
U'S MUSIC
製品番号:USM058

ジルデコことJiLL-Decoy association 結成10周年記念アルバム3作連続リリースの第3弾!テーマは"Dnace Music"。クラブジャズというジャンルで語られることも多いジルデコが、今までになく完全にフロアに向けたサウンドに挑戦。Liveでもお馴染みの代表曲を、Watusi(COLDFEET) / Jazzin'Park / 縄田寿志 / M.S.K.(Roc Trax) / Hamacide / Hiro-a-key / Arvin Homa Aya等気鋭のクリエイター達の協力のもとHOUSEやDRUM'N'BASSなどその他様々なダンス・ミュージックに生まれ変わらせた!さらに新曲「Red&Blue, Green&White」も収録!




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番組では皆さんから頂いたメッセージやリクエストもご紹介しています。
抽選でゲストとのサイン入り写真+ウイスキーをプレゼント!

往年のプロレスラー風ショット。この写真が届いた方はアタリです(笑)。

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Photo by daisuke ishizaka

応募はこちらからどうぞ

収録風景等、番組のfacebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ

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【DJ KAWASAKI 待望の新曲「Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix)」
 3/12(水) iTunesにてリリース!】

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タイトル : 『Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix)』
発売日 : 2014.03.12(Wed) Release
製品番号 : YZDID-10034
レーベル : SELECTIVE RECORDS

iTunes store→https://itunes.apple.com/jp/album/where-would-we-be-feat.-paul/id835457185

DJ KAWASAKIの待望のニュー・シングルは、JAZZANOVAにも参加するデトロイト在住のボーカリスト、PAUL RANDOLPHが参加!また、楽曲はD&Bのみならず、DEEP HOUSE、JAZZ BREAKSまでを手掛けるMAKOTOと共作!音楽的な師匠でもある沖野修也が"4つ打ち"を禁じ、DJ KAWASAKI作品最高のブラックネスを獲得したフューチャリスティッック・ブギーが完成!!

【収録曲】
Tr.1 Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix)
Tr.2 Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix) [Instrumental]


アルバム詳細(EXTRA FREEDOM)


【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ

DJ KAWASAKI Official Site


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Cro-Magnon-Jin楽曲収録コンピレーションCD『POUND FOR POUND Vol.3 / V.A.』

POUND FOR POUND Vol.3


POUND FOR POUND Vol.3 / V.A.

リリース:2013年11月27日
Jazzy Sport
製品番号:JSPCDK1018















【DJ JIN プロフィール】

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3月24日生まれ。 神奈川県横浜市出身。 日本を代表するヒップホップ・グループRHYMESTER(ライムスター)のDJ。 また、ファンク/ソウル/ジャズなど幅広い音楽を独自のフィルターで引用し、 モダンなサウンドをクリエイトする音楽プロデューサーとしても知られている。 さらに、ヒップホップをベースとして、あらゆるクラブ音楽にクロスオーヴァーする DJの集合体breakthrough(ブレイクスルー)も主宰し、 そこで世界中のDJ/ミュージシャンとコネクトし続けている。

DJ JIN twitter→https://twitter.com/_DJ_JIN_


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『ジルデコ5 / JiLL-Decoy association』

ジルデコ5


ジルデコ5 / JiLL-Decoy association

リリース:2013年9月4日
ワーナーミュージック・ジャパン
製品番号:WPCL11445

30代女子のリアル。ジルデコ、同世代の応援ソング!ワーナーミュージック移籍第一弾アルバム!ボーカルchihiRo(30代女子)が本音で届ける笑いと勇気と愛!極上ビート甘いメロディ、ジャジーなアンサンブルに乗せて。新作「ジルデコ5」は30代女子であるボーカルchihiRoが、自身の経験や同世代の仲間のリアルなストーリーを元に、30代女子のリアルを"セキララ"に、"同世代への応援ソング"や、 "30代女子の葛藤やリアルな本音" をつづった作品。ジルデコ新章突入のファンファーレを高らかに鳴らす曲たちが凝縮です。


【JiLL-Decoy association プロフィール】

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2002年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Ds)の三人が生み出す、ジャズ/ポップス/ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲は高い演奏力によりライブ毎に進化していき、さらに、等身大の愛に満ちあふれた歌が多くのファンを増やしている。四枚のオリジナルアルバムの間にiTunes Storeで配信した作品はジャズチャートで何度も1位を獲得。また、ジルデコ結成10周年であった2012年は記念アルバムをなんと三作リリースし、その内の一枚『Lovely』は全国CDショップ大賞にノミネートされた。さらにはライブバンドとして活動の場を全国に広げる中、ビルボードライブ東京での結成10周年記念スペシャルライブは二回まわし全席完売、そして、国内最大ジャズフェス「東京ジャズ2012」へ出演しチケットも完売という勢い。そして、2013年9月にワーナーミュージックから発売した5枚目のオリジナル・フルアルバム『ジルデコ5』は、「第55回日本レコード大賞」の<優秀アルバム賞>を受賞し、ますます大きな注目が集まっている。

ライブ情報

JiLL-Decoy association オフィシャル・サイト


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【WHISKY MODE SHORT STORY Vol.55】

"桜が咲いたなら、思い切って誘ってみよう"

私は、クラブミュージックとハイボールがとりもってくれた
あの素敵な時間の余韻を心の中で反芻する。

「なんでそんなに音楽に詳しいの?」って彼は言ってたけど、
HIP HOPやHOUSE、JAZZ。色んな音楽が今の私を成長させてくれたの。

あの時一緒に飲んだ、ハイボールだってそう。
私は、ザ・マッカラン ファインオーク12年のハイボールと、
華やかなクラブ・ミュージックの組み合わせが好き。
エレガントな雰囲気で、高揚感がより高まるの。

私はザ・マッカラン ファインオーク12年の綺麗なブルーのラベルを見ながら、
大人にあこがれていた12年前の私を思い返す。

長かった冬を超え、間もなく咲き始める桜が、私は待ち遠しくてならない。


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Photo by daisuke ishizaka

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【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net ㄸ

林正樹 西嶋徹DUOインタビュー:インタビュー / INTERVIEW

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"菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール"や"Salle Gaveau"のメンバーに名を連ねるなど、
幅広い活躍で知られるピアニスト、林正樹が盟友のベーシスト西嶋徹と共に制作した
アルバム『El retratador』を3/12にリリースしました。

この2人のDUO作品はなんと約10年振り。
新作では二人が精通する南米の音楽をイメージさせる、美しくも繊細な楽曲が並んでいます。

そこで今回のDUO作品について、互いの事を熟知するお2人に敢えて同じ質問をぶつけてみました。
2人の信頼関係も分かるメールインタビューです。


【林正樹 西嶋徹DUOインタビュー】

■Q. 「林正樹STEWMAHN」のメンバーとしても活躍するなど旧知の仲のお二人。
 演奏者として互いの素晴らしい部分を教えて下さい。



[林正樹]
西嶋さんが出す一音一音は理性でコントロールされた嘘のない音。数多くの音楽を共に演奏してきましたが、どんな時でもそこで何が起きているのか全ての音を見定め、僕が進みたい方向に舵を取ってくれる素晴らしいベーシストです。西嶋さんがいればいつでも安心です。

[西嶋徹]
林君と一緒に演奏する度に新たな発見があります。知り合った頃から、アイデアのユニークなところにはいつも感心してきましたが、近年は音楽に陰影とか、立体感がどんどん増してきて、また新しい世界を見せてくれているように感じます。今から10年後、お互いどんな風に変化していくのか楽しみです。




■Q. 南米音楽のテイストがありつつも、クラシカルな雰囲気の繊細なサウンドが印象でした。
 この作品はどのようなイメージをもって制作/レコーディングされたのですか?



[林正樹]
リラックスした状態で自然と音の会話を楽しんでいましたね。前作「Passage」から約10年経って、お互い様々な音楽体験を積んで深みが出たと思います。レコーディングの直前に行ったリハーサルでは、何を演奏してもすでに二人の音楽として成立していました。そこに二人の音があれば何でもいいんだ!と少し乱暴ではありますが、純粋にそう感じちゃいました。

[西嶋徹]
前作から10年ほど経ちましたが、その間に出会った音楽が自分の中で混じり合って、現れてきたものを記録できたらいいなと思いました。特別に南米の音楽のスタイルを意識したつもりはないのですが、自分の音楽はこれまでに感じてきた南米の民族音楽特有の豊かさや、優しさ、哀しさといったものには大きな影響を受けていると思います。




Q. アルバム収録曲中、約半分が互いのオリジナル。
 中でも印象的な自身の1曲を(選んで頂き)エピソードと共に教えて下さい。



[林正樹]
「耳雨」
レコーディングのギリギリ直前に出来上がった曲。曲の構成も演奏直前に決めて、鮮度抜群のまま収穫に成功しました。この作品の全体像を現すに相応しいオープニング曲になったと思っています。

[西嶋徹]
「Folded wind」
東北の震災のあとの4月に書いた曲です。どのような解釈をされるかは聴く方に委ねたいと思いますが、自分は震災を機に、気づいたことがたくさんありました。このアルバムをつくることになった時点で、自分の中では、遡ってこの曲がある種の基点になっていたかもしれません。




Q. この作品の世界観と類似する作品(楽曲)、もしくはイメージがありましたら理由と共に教えて下さい。


[林正樹]
類似するとはおこがましくて言えませんが、やはりBobo Stensonからの影響は大きいです。こんなピアノが弾きたい。こんなベースを弾いてほしい(笑)、なんてついつい思ってしまいます。


「Olivia - Bobo Stenson Trio」


[西嶋徹]
見知らぬ世界へのあこがれも素敵ですが、いまは自分のおかれた環境と、自分の関わりから生まれる音楽を作れたらいいなぁと思っています。そういった音楽が持つリアリティで伝えられるものを大切にしたいです。アギーレの音楽からは生活の風景を感じます。






Q. 今後の予定/やってみたいことがありましたら教えて下さい。


[林正樹]
4月には自己のプロジェクト「間を奏でる」の初めてのCDが発売されます。ピアノ、ハープ、バイオリン、ベース、パーカッションといった編成で、どこで演奏する時もPAを使わずに生音で演奏しています。昨年発表したピアノソロアルバム『TEAL』、今回の『El retratador』、そして「間を奏でる」と、より心地よく、より繊細な音の世界を追求していきたと思ってます。

[西嶋徹]
いろんな楽器編成で自分の曲を演奏してみたいです。特に弦楽器中心のアンサンブルに興味があります。




ありがとうございました。




【林 正樹 西嶋 徹 / 『El retratador』試聴動画】

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『El retratador / 林正樹 西嶋徹DUO』

■タイトル:『El retratador』
■アーティスト:林正樹 西嶋徹DUO
■発売日:2014年3月12日
■レーベル: APOLLO SOUNDS
■製品番号:APLS-1404

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[収録曲]

1. 耳雨 Jiu
2. 褻の笛 Que no fue
3. El retratador
4. Alfonsina y el mar
5. mの問いかけ Emu no toikake
6. Muro de stono
7. Orbit P
8. Folded wind
9. 残光 Zankoh
10. 西日 Nishibi

その高い演奏力、表現力で菊地成孔、椎名林檎、ローリー、など様々なジャンルの音楽家に高く評価されている ピアニスト林正樹が、盟友であるベーシスト西嶋徹と 10年ぶりにデュオでのアルバムをリリース!

アルバムは二人が多く演奏する南米音楽のテイストを意識したそれぞれのオリジナルナンバーを中心に収録。 カバー曲アルゼンチンの作曲科Ariel Ramírezのナンバーを アレンジし収録した。 熟練したコンビネーションと円熟を迎えつつある二人の演奏、 オリジナリティ溢れる美しく繊細なデュオアルバムのリリースです。


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林 正樹 (作曲、編曲、ピアノ奏者)

1978年東京生まれ。 独学で音楽理論の勉強を中学時代より始める。 その後、佐藤允彦、大徳俊幸、国府弘子らに師事し、ジャズピアノ、作編曲などを学ぶ。 慶応義塾大学在学中の1997年12月に、伊藤多喜雄&TakioBandの 南米ツアー(パラグアイ、チリ、アルゼンチン)に参加し、プロ活動をスタート。 現在は自作曲を中心に演奏するソロピアノでの活動や、自己のグループ「林正樹STEWMAHN」、田中信正とのピアノ連弾「のぶまさき」、 生音でのアンサンブルにこだわった「間を奏でる」などの自己のプロジェクトの他に 「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」「田中邦和&林正樹 Double Torus」 「Salle Gaveau」「エリック宮城EMBand」「Archaic」「クリプシドラ」など 多数のユニットに在籍中。 温かみのある感性を持って、独自の情感豊かな音楽を生み出している。 2008年「Flight for the 21st/林正樹ピアノソロ」、2011年「Crossmodal/ 林正樹STEWMAHN」を発表。 2013年3月には2ndソロピアノCD「Teal」を発表。 NHK「ハートネットTV」「ドキュメント20min」などのテーマ音楽も担当する。

林 正樹 Official Site


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西嶋 徹 (ベース奏者)

1973年東京生まれ。 5歳よりバイオリンを始め、高校の頃エレキベースを手にする。 日本大学工学部を卒業後、コントラバスに転向。 1999年からJazztronikやDJ須永辰緒のレコーディングに参加。 2000年より小松亮太、葉加瀬太郎等のサポート等を行う。 ヴァイオリンの 会田桃子率いるクアトロシエントスのメンバーとして、 ライブ、レコーディングに参加。 2004年新澤健一郎率いる"Nervio"に加入。 ピアノの林正樹とともに、 アルバム"passage"をリリース 。 他にも、インストグループの"森"や、ピアノトリオ"west/rock/woods" 、林正樹"STEWMAHN"のメンバーとしての活動も。これまでに上妻宏光、中孝介、綾戸智恵、小野リサ、カルメンマキ、木住野佳子、小松亮太、榊原大、中島美嘉、葉加瀬太郎、長谷川きよし、古澤巌、 Pablo Zieglerなどのツアーやレコーディングに参加。

西嶋 徹 Blog

JAZZ WEEK TOKYO 2014出演者メッセージ:ニュース / NEWS

4月に開催される国内最大級のジャズの祭典「JAZZ WEEK TOKYO」。
出演者であるウェイン・ショーター(!!)や菊地成孔さんから続々とメッセージが届いています。

ショーターは現在制作中の新作から、
室内楽団が演奏するであろう印象を4人だけで再現するというパフォーマンスを予定しているようです!

いずれもスペシャルな内容になりそう!期待が高まりますね。


【Wayne Shorter for Jazz Week Tokyo 2014】

私たちのバンドは今、この春東京を訪れることを大変楽しみにしています。

私、ウェイン・ショーターとピアノのダニロ・ペレズ、ベースのジョン・パティトゥッチ­、そして今回は昨年参加できなかったブライアン・ブレイドをドラムに迎え、レギュラー­バンドとしてジャズウィーク東京2014で演奏します。4月14日(月)と15日(火­)7時開演。東京、Bunkamuraオーチャードです。

今回ブライアン・ブレイドが参加してくれることで、いま制作中の新アルバムから少し曲­の紹介ができるかも知れません。ブライアンのいるレギュラーメンバーでないとこれは実­現しないので、ちょっとしたプレビューをやってみます。アルバム自体はたぶん来年のリ­リースとなるかも知れませんが・・。

このアルバムは初めての試みですが、グラフィックSF小説と同時発売になります。アメ­リカ生まれのスイスの作家によるものですが、私の良き友人のドン・ウォズ、彼はブルー­ノートレーベルのたしか今は社長なはずですが、彼の貢献によってこのアイディアが実現­することになりました。

我々はごく少しだけこのプレビューに挑戦したいと思っていますが、コンサートの演奏は­カルテットで、新アルバムはこのカルテットに加えニューヨークのオルフェウス室内楽団­との演奏によるものなので、室内楽団が演奏するだろう印象を4人だけで再現するという­大変難しいものになりそうです。

でもこれが私たちの挑戦、これこそ私たちがやりたいことで、まったく退屈しないものに­なるでしょう。「難しいこと」は学校に行くようなもの、と考える人もいますが全然そん­なじゃありません。ぜひ皆さん楽しんでください。我々と一緒にやってみましょう!

(ウェイン・ショーター LAにて 2014. Feb. )


【菊地成孔 for Jazz Week Tokyo 2014】




【小野リサ for Jazz Week Tokyo 2014】




【綾戸智恵 for Jazz Week Tokyo 2014】






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【JAZZ WEEK TOKYO 2014@渋谷・Bunkamura オーチャードホール】
コンサートホールでジャズを~渋谷発 大人の一週間!

会場 : 渋谷・Bunkamura オーチャードホール
期間 : 2014年4月3日(木)~6日(日)、14日(月)、15日(火)

オフィシャルサイト:JAZZ WEEK TOKYO 2014

JAZZ WEEK TOKYO 2014 - JJazz.Net限定 良席チケット優待:ニュース / NEWS

2013年3月、渋谷Hikarieのシアター・オーブで開催し話題となったジャズウィーク。
2014年は会場を渋谷・Bunkamuraオーチャードホールに移し、
4月3日(木)から6日(日)、14日(月)、15日(火)と開催されます。

【2次受付開始!3/20(木)まで】

JJazz.Netをお楽しみいただいている皆さんに、各公演の良席を特別に確保していただけました!
詳細は以下をご確認下さい。


【JAZZ WEEK TOKYO 2014@渋谷・Bunkamura オーチャードホール】
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今回も強力なラインナップ!
あの極上のコラボレーション「UA×菊地成孔」が、実に7年の歳月を経てリユニオン!(UAさんが東京でライブを行うのは久しぶりですね)ギターのカリスマ「Char」(この日はエレクトリックギターがSwingするスペシャルライブ!)、A.C.ジョビンに捧げる「リー・リトナー&デイブ・グルーシン "ブラジル・プロジェクト"」ゲストは小野リサ、日本が誇る名アレンジャー前田憲男による「綾戸智恵 with 前田憲男スペシャル・ビッグバンド」ゲストは原信夫、そして昨年に引き続きやってきます、ジャズレジェンド「ウェイン・ショーター」。今回は現No.1ドラマーの呼び声も高いブライアン・ブレイドを率いてのカルテットです。


そして、前回も大好評だった企画を今年も行います!
JJazz.Netをお楽しみいただいている皆さんに、良席(1階席)を特別に確保していただけました!
各公演20枚ずつです。

気になっていた方々は、この機会にいかがでしょうか?
申し込み方法などは以下をご覧ください。

*プレゼント、ディスカウントではありません。

【お申込み方法】
メールの件名を「JJazz.Net限定 良席優待チケット申し込み」とし、本文に以下をコピー&ペーストして
必要事項を記入の上、メールを info2014@jazzweektokyo.com までお送りください。

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「JJazz.Net限定 良席優待チケット申し込み」

お名前:
お電話番号:
ご住所:
ご希望公演日:(※ウェイン・ショーター・カルテット公演は2公演ありますので、
4/14(月)または15(火)のどちらをご希望かを書き添えてお申し込みください。)
ご希望枚数:
-----------------------------------------

申し込み受付期間
2014年3月20日(木曜日)

その他
※予定枚数に達し次第、終了させて頂きます。
※応募が殺到した場合は良席が確保できない場合もございます。予めご了承下さい。

お問い合わせ
イーストワークスエンタティンメント
03-5468-3801


【JAZZ WEEK TOKYO 2014@渋谷・Bunkamura オーチャードホール】
コンサートホールでジャズを~渋谷発 大人の一週間!

会場 : 渋谷・Bunkamura オーチャードホール
期間 : 2014年4月3日(木)~6日(日)、14日(月)、15日(火)

<<公演プログラム>>

■2014年4月3日(木)【cure jazz reunion】
<出演>UA×菊地成孔

<開演時間>19:00

<料金>6,500円

極上のコラボレーション、再び。
2006年にリリースしたアルバム『cure jazz』がビッグヒットを記録し、翌2007年渋谷Bunkamuraオーチャードホール公演で満員御礼の大成功を収めるなど、当時大きな話題となったコラボレーションが、実に7年の歳月を経てリユニオンする。ジャズスタンダードと菊地のオリジナルを中心とした楽曲を、どんな形で生まれ変わらせてくれるのか。"たった一度きりの儀式/治癒の場としてのステージ再び。"


■2014年4月4日(金)【エレクトリックギターの夕べ】
<出演>Char

<開演時間>19:00

<料金>6,000円

ロックギターのカリスマ、ジャズフェスに降臨す。
言わずと知れた日本最高峰のロックミュージシャンCharが、この度JAZZ WEEK TOKYO2014に登場。「私が聴いてきた60、70年代前半のリズムの基本にはSwingがあります。RockからSwingを感じて欲しい」と本人が言うように、この日はエレクトリックギターが最高にスウィングするスペシャルな夕べになりそうだ!


■2014年4月5日(土)【A.C.ジョビンに捧ぐ】
<出演>リー・リトナー&デイブ・グルーシン "ブラジル・プロジェクト"
エイブラハム・ラボリエル(b)、ダニエル・ジョビン(pf,key,vo)他
ゲスト:小野リサ

<開演時間>15:00

<料金>8,500円

一流ジャズメンたちがA.C.ジョビンに捧げるブラジル・プロジェクト。
コンテンポラリージャズ界最高の、ギタリスト=リー・リトナーとキーボーディスト=デイブ・グルーシンによるアントニオ・カルロス・ジョビン没後20年を記念したスペシャルプロジェクト。バンドメンバーにジョビンの子供たちダニエル&ルイーザ・ジョビンを、そしてゲストに日本が誇るボサノバの歌姫=小野リサを迎え、いまなお続くジャズとボサノバの蜜月を思う存分に楽しめる贅沢なひととき。


■2014年4月6日(日)【My Way】
<出演>綾戸智恵 with 前田憲男スペシャル・ビッグバンド
ゲスト:原信夫

<開演時間>14:00

<料金>7,000円

ビッグバンド史に新たな歴史が刻まれる一夜。
日本が誇る名アレンジャー前田憲男のスペシャルビッグバンドに乗せて、アヤド節が炸裂!さらにシャープス&フラッツを率い、「真っ赤な太陽」などの作曲でも知られる、戦後の日本音楽史を築いてきた、あの原信夫もゲストとしてステージに登場するなど、ビッグバンドファンならずとも見逃せない豪華な共演がJAZZ WEEK TOKYOで実現する。


■2014年4月14日(月)、15日(火)【80th Anniversary Concert】
<出演>ウェイン・ショーター・カルテット
feat.ジョン・パティトゥッチ, ダニーロ・ペレス, ブライアン・ブレイド

<開演時間>19:00

<料金>9,000円(各日)

80歳にして革新的、最後のジャズレジェンドが伝説を更新する二夜。
誰もが度肝を抜かれた、前回JAZZ WEEK TOKYO2013での歴史的名演も記憶新しいウェイン・ショーターカルテットが2年連続で登場。今回は現No.1ドラマーの呼び声も高いブライアン・ブレイドを迎え、前回以上のステージが期待できるのでは。すべての音楽ファンに体験して欲しい、インプロヴィゼーションミュージックが到達した一つの頂点。


オフィシャルサイト:JAZZ WEEK TOKYO 2014




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【UA】

歌手。UAとはスワヒリ語で「花」という意味を持つ言葉。1972年3月11日生まれ。母方の故郷は奄美大島。1995年6月ビクタースピードスターからデビュー。当時から、その個性的なルックスと存在感のある歌声で注目を集める。『情熱』『悲しみのジュニー』『ミルクティー』などのヒット曲を持ち、AJICO(ex.BLANKY JET CITYの浅井健一と組んだバンド)やUA×菊地成孔といったコラボ作品もリリース。またNHK教育『ドレミノテレビ』(2003)の歌うお姉さん〝ううあ〝としてレギュラー出演。翌年リリースの、童謡・愛唱歌集『うたううあ』(2004)はロングセールスを記録。さらに『水の女』(2002/テサロニキ国際映画祭グランプリ)で初主演を皮切りに、『大日本人』(2007)、『eatrip』(2009/モントリオール世界映画祭正式出品)等映画出演も多数。その活動は多岐に渡る。2010年4月、キャリア初の公開レコーディングライブアルバム『ハルトライブ』をリリース。6月にはデビュー15周年企画カバーアルバム『KABA』を発表。2013年6月、香港のアーティストGay Birdと香港で3日間のパフォーマンスを行う。また2005年より都会を離れ、田舎で農的暮らしを実践しつつ、環境問題や平和を願う活動にも力を注いでいる。2011年沖縄県へ移住。第三子を出産。子供達の安全な食と未来を考える「ティダノワ」設立、精力的に活動している。

UA Official Site http://www.uauaua.jp/


【菊地成孔】

音楽家、文筆家、音楽講師
ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージシャンに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。「一個人にその全仕事をフォローするのは不可能」と言われる程の驚異的な多彩家でありながら、総ての仕事に一貫する高い実験性と大衆性、独特のエロティシズムと異形のインテリジェンスによって性別、年齢、国籍を越えた高い支持を集めてつづけている、現代の東京を代表するディレッタント。2010年、世界で初めて10年間分の全仕事をUSBメモリに収録した、音楽家としての全集「闘争のエチカ」を発表し、2011年には邦人としては初のインパルスレーベルとの契約を結び、DCPRG名義で「Alter War In Tokyo」をリリース。主著はエッセイ集「スペインの宇宙食」(小学館)マイルス・デイヴィスの研究書「M/D~マイスル・デューイ・デイヴィス3世研究(河出新書/大谷能生と共著)」等。最新刊は「時事ネタ嫌い」(イーストプレス)最新アルバムはJAZZDOMMUNISTERS「BIRTH OF DOMMUNIST~ドミュニストの誕生」(ビュロー菊地)

菊地成孔 Official Site http://www.kikuchinaruyoshi.net/


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【Char】

1955年、東京生まれ。8歳からギターを手に取り、中学生の頃から、プロのセッションプレイヤーやバックギタリストとしてキャリアを始める一方、17歳にして日本で伝説のバンドと称されるスモーキーメディスンを結成。1976年6月『NAVY BLUE』でソロデビュー、 同年9月にアルバム『Char』を発表。(代表曲『Smoky』収録)「気絶するほど悩ましい「Smoky」「闘牛士」などのヒット曲を生み出す。JLCやBAHOなどでも活動。09年にはZICCA.NETレーベルを立ち上げ、自身が影響を受けたギタリストの名曲をChar独自の視点でアレンジした一発録りDVD+CDアルバム『TRADROCK by Char』全7作を発表する。(エリッククラプトン、ジェフベック、ジミヘンドリックスなど) 2010年以降、『TRADROCK by Char』ツアーで全国津々浦々廻りつつ、現在イベントのみで活動するユニットで奥田民生、山崎まさよしとの『3人の侍』(2011年のRSRでは斉藤和義も加わり『4人の侍』として登場) をはじめ、各所で行われるフェスにも精力的に出演。名実共に日本最高峰のギタリスト・ロックミュージシャンである。バンドメンバーには、16才でプロデビューし、名だたる日本のROCKアーティストのバックをつとめてきたDrums古田たかし。オルケスタ・デ・ラ・ルスにてキャリアをスタートし、アップライトベースの達人でもあるBass澤田浩史を迎え、トリオでのライブを予定。「私が聴いてきた60,70年代前半のリズムの基本にはSwingがあります。RockからSwingを感じていただければ幸いです。」Char

Char Official Site http://www.zicca.net/pc/?act=top-Top


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【Lee Ritenour】

1952年1月11日、米・カリフォルニアに生まれる。6歳よりギターを始める。高校時代からその驚異的なテクニックでLAのスタジオ・シーンの売れっ子ミュージシャンとして活躍、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子とも言われ、彼がプロデュースする作品の多くに参加した。1976年に初のリーダー・アルバム「ファースト・コース」をEPICレーベルより発表、更には、自らのグループ「ジェントル・ソウツ」を結成、70年代に巻き起こったフュージョン・ブームの立役者としてそのシーンを牽引し続けた。1977年に初期の代表作「Captain Fingers」を発表、それ以降、「キャプテン・フィンガーズ」の愛称で親しまれるようになった。1978年にはデイヴ・グルーシンの弟、ドン・グルーシンと「フレンドシップ」を結成、1980年代には、エリック・タッグをヴォーカルに迎え、「RIT1」、「RIT2」、「バンデット・トゥゲザー」といった一連のよりポップ寄りのアルバムを発表した。1985年、盟友、デイヴ・グルーシンと共に、イヴァン・リンスをヴォーカルに迎え録音した「ハーレクイン」でグラミー賞を受賞、1990年には、ボブ・ジェームス、ネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソンと共にスーパー・グループ「フォープレイ」を結成、そのデビュー作「フォープレイ」はミリオン・セラーの大ヒットとなった。その後、自己のレーベルを設立、「ウェス・バウンド」をはじめ、「トゥイスト・オブ・ジョビン」、「トゥイスト・オブ・マーレー」、更には、デイヴ・グルーシンとのクラシック・ジャズ・クロスオーヴァー作品「トゥー・ワールド」など意欲的な作品を制作し続け、日本でも高い人気を誇るギタリストである。

Lee Ritenour Official Site http://leeritenour.com/


【Dave Grusin】

1934年6月24日、米・コロラドの生まれ。1956年、コロラド大学音楽科を卒業。1960年代に人気TV番組「アンディ・ウィリアムス・ショウ」の音楽監督を務める。1967年、グルーシンが音楽を担当した「卒業」が大ヒット(テーマ音楽は、ポール・サイモンによる「卒業」)、ポール・サイモンと共に自身初となるグラミー賞を受賞した。1970年代にはいると、ジャズ・フュージョン・ブームの波に乗り、クインシー・ジョーンズ、リー・リトナーなどとの共演を重ね、日本でも、渡辺貞夫の大ヒット作品「カリフォルニア・シャワー」の編曲者として大きな貢献を果たした。1972年、バンド仲間でもあったドラマー、ラリー・ローゼンとグルーシン・ローゼン・プロダクションズ(GRP)を設立、のちに、GRPレコードに発展、米国でも最大のコンテンポラリー・ジャズ・レーベルとしての地位を確立した。アール・クルー、デイヴ・ヴァレンティン、リー・リトナー、パティ・オースティン、ダイアン・シューアなど多くの著名アーティストを送り出して。一方、映画音楽の作曲家としても活躍、前述の「卒業」をはじめ、「黄昏」、「天国からのチャンピオン」、「恋におちて」など数え切れないほどの作品に音楽を提供、「ミラグロ/奇跡の地」ではアカデミー作曲賞を受賞している。


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【小野リサ】

ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。ナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔で瞬く間にボサノヴァを日本中に広める。1989年 1stシングル「YOU'RE  SO UNIQUE/ユア・ソー・ユニーク」がマックスファクターのCMソングに起用される。同年サッポロワインポレールのCMソング「星の散歩」を収録した1stアルバム「CATUPIRY/カトピリ」(リオデジャネイロ録音)を発表。1990年リリースの2ndアルバム「Nanã/ナナン」(リオ・デ・ジャネイロ録音)が日本ゴールドディスク•ジャズ部門受賞。bay-fmラジオレギュラー番組及び、J-WAVE「SAUDE! SAUDADE」のパーソナリティをつとめる。1991年リリースの3rdアルバム「Menina/ミニーナ」(リオ・デ・ジャネイロ録音)が日本ゴールドディスク受賞。1992年、資生堂CMソングに「FLOR DO CAMPO/フロール・ド・カンポ」が起用される。同年初めての日本語曲「太陽の子どもたち」がNHKみんなの歌でオンエアされる。1998年にはアントニオ・カルロス・ジョビンの息子と孫にあたるパウロ&ダニエル・ジョビンを迎え、ボサノヴァ誕生40周年に相応しい内容となった10thアルバム「BOSSA CARIOCA/ボッサ・カリオカ」(リオ・デ・ジャネイロ録音)発表。1999年より、アルバム「DREAM」を皮切りに「音楽世界の旅」を始める。06年の台湾公演を皮切りに、その後シンガポール、韓国、香港、マカオ、タイ、インドネシアのアジア諸国、イタリア、フランス等世界各国にてソロコンサートを行う。後に台湾の「KK BOX Digital Music Awards」にて最優秀洋楽アルバム賞を受賞。日本では日本ゴールドディスク大賞「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」部門を2年連続で受賞。2011年、中国など20数か所に渡る「小野リサ・アジア・ツアー2011」で大成功をおさめる。2011年11月、初の全曲日本語アルバム「Japão」を発表。その第二弾となる「Japão2」(ジャポンドイス)を2013年6月19日リリース。2013年8月20日、ブラジル連邦共和国政府より、日本とアジアにブラジル音楽を広めた功績を認められて「リオ・ブランコ国家勲章オフィシアル」を受賞した。

小野リサ Official Site http://onolisa.com/


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【綾戸 智恵】

1957年に大阪で生まれた綾戸智恵は両親の影響でジャズとハリウッド映画に囲まれて育つ。3才でクラシック・ピアノを始め、教会ではゴスぺルを歌い、中学に入るとナイト・クラブでピアノを弾くようになる。17才で単身渡米。1991年帰国後は、数々の職業を経験しながら、大阪のジャズ・クラブで歌い始めた。1998年に発売されたCD『For All We Know』がジャズ・ファンに与えた衝撃は計り知れなかった。それが、身長147センチ、体重40キロにも満たない当時40才の大阪出身の主婦綾戸智恵の鮮烈なデビューだった。そして、綾戸智恵の真価が100%発揮された弾き語りで制作された3枚目のCD『Life』は1999年春発売と同時に大ヒット。現在の綾戸智恵のスタイルがこの時確立した。2001年、第51回芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)受賞。2003年、紅白歌合戦で熱唱した「テネシー・ワルツ」が大きな話題となる。お笑い芸人顔負けの爆笑トークを交えながら、ジャズ、ポップス、j-popなど幅広いレパートリーを巧みにとり入れた綾戸智恵の個性的なステージは、ジャズという狭い枠組みを飛び越えて、多くのファンを魅了している。2010年には自身のコンサートツアーの他に、原信夫とシャープス&フラッツ、ジュニア・マンスと日米のジャズの巨匠との共演を果たし、改めてジャズシンガーとしての幅を広げ、『MY WAY(CD&DVD)』『ONLY YOU』、そして『CHIE AYADO meets JUNIOR MANCE TRIO LIVE』と立て続けに共演作をリリースした。2011年9月、10月には宮城県と岩手県で東日本大震災復興支援チャリティコンサートを行うなど被災地にも元気を届けている。2013年6月21日にデビュー満15年を迎える綾戸は、息子イサと二人で選曲したベスト・アルバム『Chain Of Life~絆~』を3月にリリース。4月には15周年記念オリジナル・アルバム『Forever Young』をリリースし、5月からはバンドメンバーとアノインティッド・マス・クワイヤー(ゴスペルクワイヤー)が参加する「綾戸智恵 デビュー15周年記念スペシャル・コンサート "Forever Young"」を全国で開催し好評を得る。その最終公演、東京・渋谷オーチャードホールでの模様がアルバム『綾戸智恵 LIVE! デビュー15周年記念コンサート』として2014年1月にリリース。

綾戸 智恵 Official Site http://chie-ayado.jimdo.com/


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【前田憲男】

1934年大阪生まれ。独学でピアノを習得し、高校卒業と共にプロ入りし、1955年上京。1957年から、名門「ウエストライナーズ」に在籍。そのピアニストとしての実力を高く評価されると共に、アレンジャーとしても頭角を現しステージ、テレビなど幅広い分野で活動を始める。1975年からの「11PM」へのレギュラー出演で好評を博し、その後「ミュージック・フェア」などの人気番組の音楽監督を担当。1980年に日本最高のジャズプレイヤーを集めた「ウィンドブレイカーズ」を結成、今年で33年目を迎える。あわせて、羽田健太郎・佐藤允彦とのトリプルピアノ(2007年、終了。)や自己のトリオやスペシャルビッグバンド、及び、全国主要オーケストラのポップスコンサートの客演指揮など、多彩な演奏活動を展開。1983年レコード大賞「最優秀編曲賞」を受賞、ジャズ界の最高位に価する「南里文雄賞」を受賞。プレイはもとより作・編曲家としても日本を代表する一人であり、その音楽性は高く評価されている。

前田 憲男 Official Site http://www5d.biglobe.ne.jp/~norioarr/


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【原信夫】

1926年富山県出身。海軍軍楽団に入隊、音楽の基礎及びサキソフォンを習得。終戦後まもなくプロに転向、1951年、24歳にしてオーナー・リーダーのジャズ・オーケストラ「原信夫とシャープス&フラッツ」を結成。以後今日まで、国内外問わず多彩な演奏活動を続け( '59年には日比谷公会堂にて NHK交響楽団と共演、ジャズのビッグバンドとシンフォニーとの初ジョイントコンサートを実現。また日本人バンドとしては初、 '67年ニューポート・ジャズ・フェスティバル出演等)、ビッグバンドジャズ界を牽引、その活動の幅は日本の歌謡にも及ぶなど、我が国の音楽文化の発展に寄与した。リーダー、奏者としてだけでなく、作曲家としても優れ、美空ひばりへ提供した大ヒット曲「真赤な太陽」「むらさきの夜明け」をはじめ、多くの佳作を世に送り出した。 若いアマチュア音楽家に対する支援団体「青少年ジャズ・ミュージック・セクセション(JMS)」を設立しクリニックを開催、又浜松市との連携のもと『原信夫バンドクリニック』を開催し小・中・高等学校で指導を行うなど、次世代を担う若者たちの育成にも尽力している。1988年『紫綬褒章』受賞 1998年『勲四等旭日小綬章』叙勲


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【Wayne Shorter】

1933年8月生まれ。メイナード・ファーガソンのバンドを経て1959年 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに入団。1961年初来日。1964年、マイルス・デイヴィスのクインテットにサム・リヴァースの後任として入団し、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスとともに「黄金のクインテット」としてアコースティックジャズの頂点に。またその頃に並行してブルーノートでのレコーディングも開始。1964年から1970年にかけて数々の名盤を残した(『JuJu』(1964)、『Speak No Evil』(1965)等) マイルスのバンドを脱退後の1970年、ジョー・ザヴィヌルらとウェザー・リポートを結成。9度のグラミー賞受賞経験もあり、絶え間なく音楽的冒険を続けている。

Wayne Shorter Site(UNIVERSAL MUSIC) http://www.universal-music.co.jp/wayne-shorter

JJazz.Netのスタッフの間でも話題となっていたジャズバンド、rabbitooが
2月26日に1st Album『National Anthem Of Unknown Country』をリリース。

ジャズ・ギタリスト、市野元彦をリーダーに、
藤原大輔、千葉広樹、田中徳崇、佐藤浩一といった、テクニックも才能も溢れるメンバーが集結。
クラブミュージックやエレクトロニカも通過した彼らのサウンドは
「音響」的に響き、ジャズの「即興」性も複雑に絡むことで、激しくも美しいサウンドスケープを生み出しています。

そんなrabbitooのアルバムリリースパーティーが決定!会場はなんと渋谷クラブクアトロです。

出演者は、スガダイロートリオ (スガダイロー、東保 光、服部マサツグ)に
ポエトリックなフロウで知られるヒップホップクルー、降神(!!)。
またDJは、やけのはら、Yoshio*o (JZDMS) a.k.a. 大谷能生と、
いずれもジャズの範疇をはみ出した個性的な面々がこのパーティーを盛り上げます。

僕らももちろん行きます。この機会をお見逃しなく!


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VELVETSUN PRODUCTS presents
「rabbitoo / national anthem of unknown country」 1st Album Release Party

<日時>
2014年4月16日(水)
19:00 開場/ 19:30 開演

<出演>
rabbitoo (市野元彦、藤原大輔、千葉広樹、田中徳崇、佐藤浩一)
スガダイロートリオ (スガダイロー、東保 光、服部マサツグ)
降神 (志人、なのるなもない)
DJ: やけのはら、Yoshio*o (JZDMS) a.k.a. 大谷能生

<場所>
渋谷CLUB QUATTRO(東京都渋谷区宇田川町 32-13-4・5F)
JR山手線・埼京線、東京メトロ半蔵門線・銀座線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分

<料金>
前売り/¥3,500 当日/¥4,000(ワンドリンク別)
※当日入場口にてドリンク代\500いただきます。

<チケット販売>
イープラスhttp://eplus.jp/sys/main.jsp
チケットぴあ http://t.pia.jp/
ローソンhttp://l-tike.com/
渋谷CLUB QUATTRO

<問い合わせ先>
渋谷クラブクアトロ / 03-3477-8750

<詳細>
渋谷クラブクアトロ


『national anthem of unknown country / rabbitoo』

■タイトル:『National Anthem Of Unknown Country』
■アーティスト:rabbitoo
■発売日:2014年2月26日
■レーベル: SONG X JAZZ
■製品番号:SONGX019

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[収録曲]

1. 猿の正夢
2. 黄色いスープ、青のパン
3. 砂漠の水夫
4. 入り口から数えて五番目の席で待つ男
5. 森
6. subliminal sublimation
7. EAT YOUR ORANGE
8. Distance
9. 兎とコッペパン
10. n.a.o.u.c.
11. 三番目の太陽
12. 入り口から数えて二番目の席で待つ女


もはや日本を代表するジャズ・ギタリストと言っても過言ではない市野元彦をリーダーに2010年に結成され、ソロ・アーティストとしてもキャリアを積んできたサックスの藤原大輔、シカゴでドラマーとして、エンジニアとしても活動した経歴をもつ田中徳崇、ジャズ・シーンのみならず、ロックやエレクトロニカシーンでも活躍するベースの千葉広樹、2011年にソロ・アルバムを発表しその才能を知らしめたキーボードの佐藤浩一。

この5人から放たれる形容不可能な音楽こそ、21世紀の「ジャズの来るべきかたち」なのかもしません。未知なるテクスチャーを追い求めた果てに産み落とされた未知なるジャズがついに世界へと解き放たれます。


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rabbitoo http://rabbitoo.com/
ジャズや即興、テクノ、ロック、エレクトロニカなど様々なシーンで活動する5人のミュージシャンにより2011年に結成。多様なバックグラウンドを持つ彼らが共有hubであるジャズの語法を基本に創り上げたのは、ミニマリズムと音響的アプローチ、複合拍子と不整脈、緻密なコンポジションと即興性とが交差・融合した新しいハイブリッド・ミュージック。定期的なライブ活動で着実に支持を集め、2014年に待望の1stアルバム『national anthem of unknown country』(SONG X JAZZ)をリリース。

【MEMBER ARE : from left to right】
藤原大輔 Daisuke Fujiwara / tenor saxophone, electronics http://fujiwaradaisuke.com/
千葉広樹 Hiroki Chiba / contrabass, electric bass, electronics http://www.geocities.jp/tipakun/
市野元彦 Motohiko Ichino / guitar, electronics, keyboards http://motohikoichino.com/
田中徳崇 Noritaka Tanaka / drums
佐藤浩一 Koichi Sato / keyboards, minimoog, piano http://koichisato.com/

PASCAL SCHUMACHER & JEF NEVE DUO公演:ライブ情報 / LIVE INFO

ルクセンブルクを代表する天才ヴィブラフォン奏者パスカル・シューマッハと、
ベルギー生まれの新進気鋭ピアニスト、ジェフ・ニーヴによる来日公演が決定しています。

ヴィブラフォンとピアノによる、自由で創造的なサウンドを是非ご堪能下さい。


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【PASCAL SCHUMACHER & JEF NEVE DUO】

1979年生まれのパスカルと'77年生まれのジェフ、ともにクラシックをバックグラウンドに持つ二人は 2004年にヴィブラフォンとピアノによるデュオを結成し、'10 年にジャズとクラシックを融合させた作品『Face to Face』をエンヤからリリース。数々のスターを生んだツアー企画"ライジング・スターズ"シリーズ公演としてヨーロッパ・ツアーも大成功させた。デュオになるとお互いに「自由と創造的な波長が混ざり合って異次元の世界へ到達しそうだよ」と語るほど、スリリングで何が起こるかわからない二人のケミストリー。ジャンルにカテゴライズされない二人が織りなす透明感溢れる情詩的なコンテンポラリー・ヨーロッパ・ジャズで、至福の音楽空間を満喫してほしい。

<日時>
2014年3月10日(月) & 2014年3月11日(火)
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

<出演>
Pascal Schumacher (vib), Jef Neve (p)

<場所>
COTTON CLUB
〒100-6402 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 2F
TEL 03-3215-1555
営業時間 (5:00pm - 11:00pm ※土・日・祝のみ4:00pm - 10:30pm)
予約&お問い合せ受付時間 (11:00am - 10:30pm ※土・日・祝のみ11:00am - 9:00pm)

<料金>
[自由席] テーブル席 : ¥5,000
[指定席]
BOX A (4名席) : ¥7,000
BOX B (2名席) : ¥6,500
BOX S (2名席) : ¥6,500
SEAT C (2名席) : ¥6,000

<予約>
COTTON CLUB予約ページ

<詳細>
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/pascal-jef/


【[Message+Trailer] PASCAL SCHUMACHER & JEF NEVE DUO : COTTON CLUB JAPAN 2014】




【PASCAL SCHUMACHER & JEF NEVE DUO 来日記念盤】

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■タイトル:『FACE TO FACE』
■アーティスト:PASCAL SCHUMACHER & JEF NEVE
■発売日:2014年3月5日
■レーベル: SOLID/ENJA
■製品番号:CDSOL-6801

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[収録曲]
. Wonderworld
2. I've Found Him
3. Little Spider
4. Dreamlike Space
5. Together at Last
6. Ancil
7. Almalyk
8. Cirrus
9. Araignee
10. Hackensack (日本盤ボーナストラック)
11. Hallucinations (日本盤ボーナストラック)


「ルクセンブルグ出身の天才ヴィブラフォン奏者パスカル・シューマッハと、ベルギー出身の天才ピアニストが出会った運命のデュオ・アルバム『フェイス・トゥ・フェイス』が3月10,11日にコットン・クラブで行なわれる2人の来日公演を記念してリリースされるボーナストラックを含む来日記念盤!クラシックをバックグラウンドに持つ2人によるジャズとクラシックとの融合!2004年に結成され、これまで数々のスターを生んだツアープロジェクト"ライジング・スターズ"シリーズのスター・チームとしてブッキングされ、ヨーロッパ各国を周る大規模ツアーも大成功させた気鋭のデュオ。パスカル・シューマッハの初リーダー作品『Change of the moon』もジェフ・ニーヴがピアノをプレイしており、2人の音楽的嗜好とフィーリングはデビュー当時から現在まで変わらぬ相性の良さ!2010年に録音された本作も洗練された2人の音楽的対話が異次元のコラボレーション!パスカル・シューマッハは2012年の来日の際、コットン・クラブでの公演も連日満員で、NHK BSの『エル・ムンド』に日本を代表するピアニスト、クリヤ・マコト氏と出演し話題となったが、それ以来ユーロ・ジャズ・ファンから数多くの来日公演を望む声が寄せられていた中での最来日公演決定の知らせ!しかも人気ピアニスト、ジェフ・ニーヴとの本作再現ライヴとくれば、ユーロ・ジャズ・ファンならずとも至高のクリスタル・サウンドは話題となる事必死!来日記念盤としてボーナストラック2曲追加収録!


Pascal Schumacher http://www.pascalschumacher.com/

Jef Neve http://www.jefneve.com/

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 菅野祐悟 セレクト:TOUCH OF JAZZ

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストは作曲家・音楽プロデューサーの菅野祐悟さん。

現在放送中の大河ドラマ「軍師官兵衛」の音楽を手掛ける等、
今人気の作曲家が影響を受けたジャズアルバム、気になりますよね。

特殊な環境で知らず知らずのうちに耳にしていたというこのジャズの名盤。
接点がとても興味深いですね。


『The Koln Concert / Keith Jarrett』

「僕は特殊な環境で育っていて、父親が自分で木を切ってスピーカーを作ったり、真空管アンプをはんだごてで作ったりと、ある種異常な(笑)オーディオ・マニアだったんです。もちろんオーディオ・ルームもあって。そこでリファレンスCDとしてこの作品を聴いて音の調整をしていたんです。そのせいで、僕は生まれてから実家を出るまでの間、毎日毎日このアルバムを聴かされ続けたんです(笑)。特にこのアルバムの1曲目は最初から最後の音まで隅々に渡って記憶していますね。だからこの作品はどこかで影響を受けているのかもしれませんね。」菅野祐悟


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■タイトル:『ザ・ケルン・コンサート』
■アーティスト:キース・ジャレット

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[収録曲]
1. ケルン、1975年1月24日 パートI
2. ケルン、1975年1月24日 パートIIa
3. ケルン、1975年1月24日 パートIIb
4. ケルン、1975年1月24日 パートIIc


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菅野祐悟最新作

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■タイトル:『thanks! ~菅野祐悟ベストセレクション~』
■アーティスト:菅野祐悟
■発売日:2014年1月29日
■レーベル: SONY Music Entertainment
■製品番号:SICL30002

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[収録曲]
01 新参者 -MAIN THEME- (新参者)
02 PSYCHO-PASS (PSYCHO-PASS サイコパス)
03 Security Police -Movie Version- (SP野望篇)
04 影山のテーマ (謎解きはディナーのあとで)
05 世界で最も美しい場所 (アマルフィ 女神の報酬)
06 自動車革命オープニングテーマ (自動車革命)
07 MR.BRAIN (MR. BRAIN)
08 アンダルシア 女神の報復 (アンダルシア 女神の報復)
09 ダブルフェイス (ダブルフェイス〜潜入捜査編・偽装警察編〜)
10 LIFE~「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」
  (「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ)
11 ホタルノヒカリ-OPENING TITLE- (ホタルノヒカリ)
12 外交官・黒田康作 (外交官・黒田康作)
13 不毛地帯~生きて歴史の証人たれ~ (不毛地帯)
14 ソナチネ (quartet version) (真夏の方程式)
15 探偵ガリレオ(ガリレオ)
16 Au petit jour (オリジナル曲)


「SP」「ガリレオ」「新参者」」などの数多くの大ヒット・ドラマや映画のサウンドトラックを手掛ける新進気鋭の作曲家、音楽プロデューサー、菅野祐悟。2014年、NHK大河ドラマ第53作『軍師官兵衛』の音楽を手がける、今最も話題の菅野が手掛けた近年のヒット映画&ドラマから代表曲を厳選したベスト・アルバム。ボーナストラックとして書き下ろしの新曲1曲を収録予定。クラシック音楽をベースとした壮大なオーケスラ・サウンドと精密なテクノ・サウンドが織りなす、クールで洗練された美的感覚が研ぎ澄まされた音世界が広がります。


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【菅野祐悟】
在学中よりアーティストへの楽曲提供を始め、2004年フジテレビ系月9ドラマ「ラストクリスマス」でドラマ劇伴デビュー。以降、人気テレビドラマの音楽をほとんど毎クール途切れることなく手掛ける。映画音楽においても2007年公開の「ヒートアイランド」以降、毎年3〜4本のペースで制作。2007年ドラマ「SP」からスピンオフされた大ヒット映画「SP野望篇」(2010年)「SP革命篇」(2011年)の音楽が高い評価を受けた。その後も映画「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」(2012年)、映画「ホタルノヒカリ」・映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年)、映画『謎解きはディナーのあとで』(2013年)等精力的に活動している。2014年にはNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の音楽を手掛けている。
フランス的な繊細で美しいピアノや弦、テクノ、音響、オーケストレーションを得意とする菅野が最も力を入れている音楽活動がもう一つある。毎年行われているオーケストラを率いたコンサート活動である。2007年12月、サントリーホールブルーローズにおけるクリスマスコンサートを皮切りに、2008年12月めぐろパーシモン大ホールでのクリスマスコンサート、2009年3月には出身地栃木県にてスプリングコンサート、2010年2月と2011年2月は日経ホールにてバレンタインコンサート、2012年2月には再びめぐろパーシモン大ホールでバレンタインコンサートを開催。2013年3は月五反田ゆうぽうとホールにて「YUGO KANNO MEETS ART & MUSIC」と題して絵画と音楽を融合させたコンサートを開催。2014年2月8日、大雪の日、Bunkamuraオーチャードホールでゲスト指揮者に広上淳一さんを迎え、バレンタインコンサートを開催。劇判や映画音楽を生で聴く機会はあまりない中、今や年中行事となりつつある菅野のオーケストラコンサートは貴重な存在と言えよう。2010年 映画「アマルフィ 女神の報酬」で日本映画批評家大賞「映画音楽アーティスト賞」と日本シアタースタッフ映画際「音楽賞」を受賞。

菅野祐悟 オフィシャルサイト

bar bossa vol.31:bar bossa

bar bossa


vol.31 - お客様:齊藤外志雄さん(ロンパーチッチ)
「お店のシチュエーション別10曲」



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
2月は大雪で大変でしたね。みなさんはご無事でしたでしょうか。

さて、今回は新井薬師にあるジャズ喫茶ロンパーチッチのマスター齊藤外志雄さんにゲストで来てもらいました。


林(以下 H)「いらっしゃいませ。早速ですが、お飲み物をうかがって良いですか?」

齊藤(以下 S)「こんばんは。では何かノンアルコールのカクテルをお願いします。」

H「あれ? 齊藤さんって結構飲むイメージだったんですけど、今日はどうかしたんですか?」

S「お酒大好きなんですけど、会社を辞めてお店に専念するときに立てた誓いがあって、売上が悪かった日には飲まないようにしているんです。今日はあと一歩のところで届かなくて。」

H「それは面白い誓いですね。そして売り上げが良いとお酒が美味しいですよね。じゃあ、こちら、ラム抜きのモヒートをどうぞ。」

S「いただきます。」

H「さてさて、齊藤さんの小さい頃の音楽体験なんかを教えていただけますか?」

S「はい。私は1978年に埼玉県で生まれました。今のさいたま市、当時は大宮市でしたけど、そこのはずれにある郊外型の団地で少年期をすごしました。歳の離れた姉がふたりいて、小さいころ両親がピアノを習わせていました。当時の新興住宅地に住む親の教育熱ってすごくて、子供に数えきれないくらいのお稽古事をやらせていたんです。うちの親もその熱にほだされて、特別音楽に興味があったとも思えないんですけど、娘をピアノ教室に通わせていました。その関係で、集合住宅でたいして広くもない家なのに、うちにはアップライトのピアノがありました。姉のピアノは結局ふたりとも続かずに、お稽古事にありがちな『行きたくない子供と、行かせたい親との闘争』に疲れた両親は、私にあえてピアノをやらせようとはしませんでした。かくして私はミケランジェリになりそこねました(笑)。家のピアノはかれこれ30年近く、誰からも弾かれることなく死蔵されてます。」

H「あはは。面白いですね。いかにも20世紀終わりの日本の郊外って感じの風景ですね。では最初に買ったレコードは?」

S「当時の特撮ヒーロー『超電子バイオマン』の主題歌が入ったシングル盤です。親にねだって買ってもらいました。家にあったはずのドーナツ盤用のアダプタがどこかに行ってしまって、買ったその日に聴けずに泣いた記憶があります。ちなみに、自分のお金で最初に買った音楽メディアは、とんねるず『情けねえ』の8センチCD。中学生のときです。『みなさんのおかげです』でこの曲を聴いて、あの歌詞に本気で感動していました(笑)。当時は社会派の肥満児でした。」

H「もっと渋いものを聞いたような印象がありますが、意外と普通の子だったんですね。そして肥満児...」

S「はい。ものごころつくころにはすでに肥満児で、運動がまるでダメだったんです。中学までは無理して運動部に入ってましたけど、もう毎日がツラくて。だから高校に入ったとき、これからは運動しないでいい部活に入ろう、と思ったんです。でも姉たちから『運動部に入ってない男子はダサイ』と吹き込まれていたので、なんとかダサくない感じのところに潜り込もうと思って。心の赴くままに突き進むと『漫画研究会』なんですけど、男子校で肥満体がそこに行くと本当に終わってしまう。で、たまたま同じ中学から進学した友人何人かが入ったのでつられて吹奏楽部に入りました。これが音楽との最初の接点です。思えばあのとき落語研究会に入っていれば人生もうちょっと変わっていたかもしれません。」

H「齊藤さんにとって『お姉さんたちの目』っていうのは1つのキーワードのようですね。さてその吹奏楽部では?」

S「サックスを吹いてました。花形楽器で人気があったので、確か最初のパート選びでジャンケンして勝って担当になりました。だけど実のところサックスのことは全然知らなくて、当時武田真治が吹いていてカッコよかったのと、チェッカーズでフミヤの弟がやってるなあ、とかそんな感じでした。あ、あと『音楽は世界だ』のMALTAとか。ジャズのことなんて全然知りませんでした。でもサックスという人気楽器を、ほかの希望者を押しのけてまで手にした以上、やっぱりがんばって練習しないとなあ、と思ったんです。『公立高校に入ったんだから』と親にねだって高い楽器まで買わせてしまったし。とりあえずうまいサックス奏者ってやつを聴いてみよう、サックスといえばジャズだろう、ということでまず図書館に行って、最初に目についたジャズのサックスものを借りて聴きました。それがいきなりデヴィッド・マレイだったと(笑)。衝撃でしたね。自分が考えている『うまい楽器』と全然ちがう。何かプヒャーとかプギョーとか言ってる。でもそれが当時鬱屈していた肥満体の男子高校生にグッときてしまったんですね。」

H「そこで衝撃を受けたというのが齊藤さんの個性ですね。」

S「そこから徐々にハマりました。同じときに図書館で借りてきたのが雑誌『ジャズ批評』。この雑誌のタイトルにまずヤラれたんですが(笑)、それを読むとジョン・コルトレーンという人が神様みたいに扱われている。だから当時、大宮に西武デパートがあったんですけど、そこのヤマギワに行って『至上の愛』を買いました。聴いてみたけどなんだかよく分からなかった。ライナーノーツが宗教がかっていて怖かったし(笑)。でも当時は『こういう聴いてすぐ分からないようなところがジャズのすごさなんだろう』みたいに考えるだけの殊勝な心がけがありました。『分からないからありがたい』というか『分からないもの聴いてるオレすごい』みたいな。だからしばらく我慢してCDを買い続けました。そういえば当時は紙ジャケの登場初期で、『至上の愛』も『サキ・コロ』も紙ジャケの新品を買いました。輸入盤の存在なんて知らなかったし、そもそも売場にはそれしか置いてありませんでした。当時、自分のまわりにはジャズに詳しい友人なんていませんでした。そもそも友人が少なかったですし。このへんは全部ひとりでチマチマやっていました。」

H「これがヒップホップとかクラブミュージックだったりしたら友達に好きな人がいたかもですが、コルトレーンはちょっと難しいですよね(笑)」

S「高校2年くらいだったと思うのですが、学校がある北浦和の街にディスクユニオンがあることを知ったんです。そこで輸入盤とか中古盤が身近に手に入ることを知りました。ヤマギワなんかよりずっと安くて、ヘンなものが置いてある。結構入り浸りましたね。そこで出会ったのがジョン・ゾーンでした。もう完全に持っていかれました。ここには鬱屈した肥満体の男子高校生が求めているものがすべてある、と(笑)。思えば最初に買ったCDがよかったんです。オーネット・コールマン作品集の『SPY vs SPY』というアルバムなんですが、今聴いても本当にカッコいい。去年アナログの中古を見つけて店にも置いてあるんです。営業中は決してかけられないけど(笑)。」

H「うーん、高校生でジョン・ゾーンに持っていかれましたか。やっぱりサックスを自分も吹いていたっていうのが大きいんでしょうか。」

S「そんな調子で高校の3年間をすごして、大学に入ったときにジャズ研に入りました。サックスは全然うまくなかったけど、まあ入ってみたらなんとか人前で演奏くらいはできるかな、くらいの気持ちでした。全然モノにならず、その上まわりと馴染めずに半年くらいで辞めてしまうんですけど。でもその半年で生涯の友人と呼べる人間と知り合って、彼から音楽に限らずいろいろなことを教わりました。もともと文化的素養がまったくなかった人間なので、一部のジャズのこと以外本当に何も知りませんでした。ビートルズさえ聴いてこなかったんです。『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』ってすごい曲だなあとか、ビーチボーイズって太ってるんだなあとか、YMOの宇宙人顔の人は昔フォークみたいなのを歌ってたんだなあとか、ゴダールって人の映画は例外なく眠くなるなあとか、全部そのとき知ったことです。『ときどきグールドとグルダの区別がつかなくなるよね』って言うとヒップだ、ということも彼から教わりました(笑)。彼の汚部屋でお互いが買ったCDを聴き合って、いっしょに酒を飲んで、路上で寝て...。気がついたら大学を出たときふたり仲よく路頭に迷っていました。」

H「うわ、突然すごく良い話ですね。若い頃に出会う友人って本当に大きいですよね。」

S「大学3年生のときから六本木の書店で深夜帯のアルバイトをしていて、就職先がなかったので学校を出た後はそこでフリーターをやっていました。そこで何か『人生を変える運命の出会い』みたいなものを漠然と期待していたんですけど、当然ながら1年経っても何も起こらず、このままだと『特に追う夢もないのに結果として夢追い人みたいな人』になってしまうと思って、慌てて就職先を探しました。職安に行ってとりあえず目についた会社に申し込んで、そのまま入りました。たまたまIT系の会社でした。中学生のころクラスで回し読みしていた漫画に、遊人の『エンジェル』というすばらしい作品があったのですが、そこに出てくる女の子が『誰でもいい、次にこの廊下に現れた男と付き合うんだ』みたいな決意をする場面があるんです。自分はまさにそんな感じでした。」

H「遊人に出てくる女の子ですか。齊藤さんのところどころにはさまれるお話が良いですねえ。」

S「そこから10年間は特に語ることもありません。何回か転職しましたが、同じような業種で同じような仕事をしていました。仕事帰りに職場近くのCD屋に立ち寄ることだけが楽しみでしたが、残業が重なるとそれもままならず、なんだか虚ろな日々を送っていました。ジャズからちょっと距離ができて、まったく触らなくなったサックスを売ってギターに買い替えて『オレはこれからギタリストになる』なんて宣言したこともありました。Fのコードが弾けないまますぐに練習をやめてしまうのですが。そんな毎日でした。あ、それから、この時期に奥さんと結婚しました。」

H「なんだか共感する男性がすごく多そうなリアルなお話ですね。さて、お店を始めようと思ったお話とかを教えていただけますか?」

S「たぶん、奥さんと付き合っているときに『将来はジャズ喫茶を開くのが夢だ』みたいなことをすでに話していたんだと思います。それか、奥さんが先に言い始めたのか。忘れてしまいましたけどそんなやり取りがあって、それで漠然と『いつかジャズ喫茶やろう』という思いを結婚前から持っていました。私が勤め人生活がイヤすぎて、このままだとあと5年は持たない、なんて言っていたこともあって、結婚したときには『35歳までにお金を貯めてジャズ喫茶を開こう』という目標ができていました。『35歳までの感性でお店を始めることが大切なんだ』と、当時奥さんは力説していました。彼女は比較的消費性向の強いタイプだったのですが、がんばって貯金に回してくれました。ふたりともカタギの会社員だったので、倹約すれば毎月それなりの額が残りました。」

H「『35歳までの感性でお店を始めることが大切』ってなかなか真実のような気がしますね。」

S「あと2年で35歳、というときに地震がありました。職場にいたのですが、頭上からキャビネットの書類がなだれ落ちてきたんです。慌てて机の下に潜り込んだのですが、『ここで死ぬのはオレの人生のプランにない』って思ったんです。『このままじゃヤバい、さっさと決断しないと』って。企業相手の仕事をやっていたので、次の日から麻痺した交通網をかいくぐってお客さまの会社に出向き、穴倉みたいなシステム室に潜り込んでは、計画停電の発表でてんやわんやの中で仕事をしていたのですが、『もうヤバい、このままじゃいけない』とずっと考えていました。」

H「3.11は人が色んなことを考えるきっかけになりましたよね。」

S「それからしばらくして、夫婦で自宅近所を歩いているときに貸し物件を見つけたんです。立地はあんまりパッとしないけれど、もともとの内装が結構よくて、家賃もがんばればなんとかなりそうな金額でした。先の地震でちょっとアタマが緩んでいたんだと思います。そのまま不動産屋に連絡して、3日も経たないうちに契約を決めてしまいました。それが今の店です。なんだか自分でもよく分からない、アッという間のできごとでした。保証人になってもらうために母親に電話したときに『ちょっと信じられない話だと思うけど、自分でもよく信じられないからとりあえず聞いて』と話したことを覚えています。」

H「え、そんなあっけなく... ところでロンパーチッチさんはアナログレコードのみというスタイルですが、何かきっかけのようなものがあるのでしょうか?」

S「もともとCD世代ですし、音楽は全部CDで聴いていました。レコードなんて過去の遺物だと思っていました。まさか自分の人生にここまで入り込んでくるなんて。奥さんの実家にもう使ってないレコードプレーヤーがあったんです。マイクロの普及品で、カートリッジは名器の誉れ高いシュアのV-15 TYPE3でした。肝心の針はお義母さんが掃除中に誤って折ってしまったらしいんですが。結婚するときにお義父さんから『あげるよ』と言われて家に持ち帰ってきました。純正品の交換針はとっくの昔に製造中止になっていて、中古でもずいぶんなプレミアがついているので、別のメーカーが出している互換針を入手して、試しに何枚かレコードを買って聴いてみました。みなさんが言っているような『音の良さ』は正直よく分かりません。チリチリ言ってるし。でもなんていうのか、やっぱりアナログは雰囲気があるな、という思いを持ちました。」

H「お義父さんがきっかけですか。それは良い話ですね。」

S「はい。でもここまでレコードに入れあげるようになったのは、ひとえにレコード売場の雰囲気だと思います。『エサ箱』っていうアレが面白かった。レコファンの陳列棚なんかは例外ですけど、CDは基本的に背表紙を見せる陳列ですよね。それに比べてレコードは基本的に『面出し』の陳列で、それを自分で1枚ずつサッサと引き上げて確認する、あの単純な作業にハマりました。最初のころはあの動きが異様に速い人を畏敬の念で眺めていたけど、そのうちアレは店のレコードを底抜けにしているだけだと気づいて一気に眼差しが冷やかになったり。そう、『底抜け』みたいなコンディション概念も面白かったです。乱暴に言えば、CDを買っていたころは全部同じモノだと思っていた録音メディアが、アナログを買うようになってからはひとつひとつ、それこそ1枚ずつが別のモノだと考えるようになりました。そうなると同じレコードでも状態とか『偉さ』がちがったりするとまた買い直したくなってくる。そういう、モノを買う立場の人間を惹きつけてやまないドラッギーな感じがレコードにはあると思います。レコードの方が買っていて楽しい。だからレコードばかり買う。だからレコードが増えて、アナログだけのお店になった、とそんな感じです。それから、これはちょっと大きな声では言いづらいんですが、CDの時代になってからのジャズってやっぱりちょっとアレかも、みたいな思いはあります。今のところ、自分たちの興味範囲はレコードだけでじゅうぶん賄えると思っています。」

H「なるほど。」

S「それからもうひとつ。アナログで聴く『ワルツ・フォー・デビイ』はすばらしいです。なぜなら余計な別テイクが入っていないから。輸入盤CDで聴いていたときは、たくさんの別テイクが本テイクに続けて収録されていて、正直よさが全然分かりませんでした。これだけでもレコードにしてよかった、と思います。」

H「今、アナログとCDの違いのお話が出たので、インターネットの音楽のこともどうお考えなのか教えていただけますか?」

S「YouTubeで音楽を聴いていて、1曲全部通して聴けた試しがないんです。早送り・巻き戻しのスライドバーと一時停止ボタンが近くにありすぎて、少しでも退屈するとすぐ指がそこに動いてしまう。YouTubeに限らず、パソコン以降のデジタルデバイスは『音楽を真摯に聴く』という行為に対してちょっとインターフェースが便利すぎるような気がします。技術に合わせて感性が変わっていくのが世の中の常ですから、これからは『音楽を真摯に聴く』という行為自体、どんどんポピュラリティを失っていくような気がします。というか、すでにそうなっていますよね。『すべての音楽がBGM化する世界』というと怖い感じですが、今の世の中が普通にそうなっています。これまでだって、フランク・ミルズの『愛のオルゴール』を真剣に聴く人はそんなにいませんでした。今ではアート・ブレイキーの『モーニン』だって同じ状況だと思います。そろそろ『スモーク・オン・ザ・ウォーター』がそんな感じになるんじゃないでしょうか。」

H「なるほど。確かにアナログ・レコードって飛ばせないんですよね。これからのご予定とかを教えていただけますか?」

S「お店を潰さないようにがんばります。そのためにはまず大きな話として、私たちが離婚しないことが大切だと思っています。もう少し小さな話として、私はお客さまの顔が全然覚えられない、飲食業の人間として致命的な欠陥を持っているので、そこをなんとか矯正したいと思います。さらに小さな話としては、お店の電気の契約アンペアが小さくて、ちょっとのことですぐにブレーカーが落ちてしまうので、そこをなんとか改善したいと思っています。以前この件でビル管理の電気屋さんに電話したらケンもホロロにはねつけられたので、今年中になんとかリベンジしてやります。ブログやフェイスブックの更新は正直苦痛で毎日やめたいと思っているのですが、でもやめられないので続けると思います。こちらの負担が少なくて、それなりに毎日読める内容のものを書きたいと思っているのですが、現在は『とりあえず何か文字を書く』くらいのレベルまでクオリティを落として毎日をやりすごしています。あと、もう少し効率的に生活して睡眠時間を確保したいです。」

H「離婚をしないって(笑)。でも、夫婦でお店をやっている友人はたくさんいるのですが、別の時間や休日の別の行動とかがやっぱり良いみたいですよ。では、曲に移りましょうか。」

S「はい。テーマは『お店のシチュエーション別10曲』です。ジャズ喫茶を営業する中で直面する10のシチュエーションに対して、それぞれ対応する10曲を選びました。収録しているレコードはすべてお店に常備しているものです。」

H「直球のテーマですね。では1曲目は?」


1.「お客さんがいないとき」
Charlie Haden & Christian Escoude - Django

S「ジャズ喫茶ですから、『お客さんがいない』というのは基本です(笑)。お客さんがいないジャズ喫茶がしていなきゃいけないこと、それは『常に音を出し続ける』ことです。とにかく何かレコードをかけていること、それさえ守っていれば最初に入ってきたお客さまに対して最低限のシメシがつきます。正直な話、このルールさえ守られていないジャズ喫茶が多すぎる。どれだけ油断していてもいい、なんならカウンターの奥で寝ていてもいい(笑)、でも音だけは出していてほしい。本気でそう思います、...と言っている私たちも、今までに1・2回、お客さまに無音の醜態をさらしてしまったことがあるのですが。選んだ曲は最近買ったチャーリー・ヘイデンとクリスチャン・エスクーデの有名なデュオアルバムから。西新宿のジャズ専門店『HAL'S Record』さんで、私たちにしては思いきった金額で購入しました。だからバタバタしているときなんかには滅多にかけられません。お客さんが少ない(あるいは、まったくいない)シチュエーションでのみ満を持して登場するアルバムです。」

H「これをお客さんがいないときに聞く気持ち、すごくわかります。これはお店をやってないとわかんないかもですね。次は?」


2.「お客さんがずっといないとき」
Don Cherry - Tantra

S「『お客さんがいない』のが基本とはいえ、その状態が何時間も続くとさすがに不安になってきます。こういうときは『わざと油断した状況を作り出すこと』に一定の効果がある、と民間療法のごとく信じています。たとえば店番ひとりのとき、お客さまがいないから、とトイレに立つとなぜかその数十秒の間にお客さまがいらっしゃったりします。それと同じ原理で『お客さんが来ないときにはフリージャズ』というのはひとつの手だと思っています。怪しげなものをかけているときに限って、あまりジャズとは縁のなさそうなお客さまがご来店されます(笑)。ただ、いくらフリーとはいえセシル・テイラーだとまったく申し開きができないので、なんとなく『民族音楽っぽい』で許してもらえそうなドン・チェリーあたりが当店のベストチョイスです、...とあたかもアーティストに対するリスペクトに欠けるような発言をしていますが、もちろん内容は超一級です。YouTubeというメディアで通して聴くのはさすがに苦痛でしょうから、飽きてきたら3分18秒目までバーをスライドして下さい。そこから音楽が動き始めます。フランク・ロウの絶叫テナーをお楽しみ下さい。ちなみに、こういった『お客さんが来ないときのフリー』選曲の難しいところは、効果があったときも、なかったときも、こちらがそれなりの精神的ダメージを負うところです(笑)。」

H「こういう曲をかけるとお客さんが来るとか来ないとかっていうジンクスみたいなものって、どこのお店にもありますよね。たぶん、飲食店経営者が画面の向こうでうなずいています(笑)さて次は?」


3.「おしゃべり好きが来たとき」
Gary McFarland - Get Back

S「待ち望んでいたお客さま、ただそのお客さまがおしゃべり好きのおばさま3人連れだった――そんなシチュエーションでの選曲です。ほかにお客さまがいらっしゃる場合、あまりに大きな声に対しては『もうちょっと小さな声でお願いします』とアタマを下げに行くのですが、貸切状態の場合はとにかく黙ってやりすごします。『ウチはジャズの店なんで』と硬派に追い出してしまうと一瞬でお店が潰れてしまうので。表面上はあくまでポップに、内に秘めたる狂気はどこまでも深く。お客さまに快適な時間をおすごし頂くために日夜がんばっています(笑)。」

H「これまたわかりすぎるシチュエーション(笑)。でも、ゲイリー・マクファーランドなんかもかかるんですね。次が楽しみになってきました。」


4.「お子さま連れが来たとき」
Anita Kerr Singers - Baby Elephant Walk

S「『お子さま連れ』とひとくちで言ってもピンキリで、本当に夢のように配慮の行き届いたご両親と、奇跡のようにお行儀のよいお子さま、なんて取り合わせもあるのですが、ここではジャズ喫茶としてはちょっと難しいタイプのお子さま連れがご来店された(しかも貸切状態)、という場合の選曲です。そうですね、『ふたりの4歳児と、それぞれの母親。お母さまたちは自分のおしゃべりに夢中で、お子さまたちはじゃれ合いに夢中』みたいなシチュエーションを想像して頂ければ。
本当にキツイのですが、『ウチはジャズの店なんで』と硬派に追い出してしまうと一瞬でお店が潰れてしまうので、がんばってなけなしの愛嬌をふりまきます(笑)。ほかのお客さまがご来店されたときに『あ、今はがんばってお愛想してるんだな』ということが伝わるような曲をかけます。もちろん、曲自体はすばらしいのひとことです。」

H「なるほど。喫茶店だからお子さま連れも来ちゃうわけなんですね。大変ですね。いやあ、でもこれかかっちゃうとお子さま喜んじゃいますね。次はどんなお客さんが来るのかドキドキです。」


5.「手ごわそうなおじさんが来たとき」
Eberhard Weber - Silent Feet

S「いわゆるジャズ喫茶族ど真ん中、全共闘世代の香りがするおじさまが初のご来店、そんな場合の選曲です。ジャズ喫茶としては大切にしたい太いお客さまなのですが、一歩踏み誤るとなんというか、『ご自身の人生黄金期におけるキャリア開陳』みたいなお話を際限なく聞かされてしまう危険性もなきにしもあらずなので(笑)、とりあえず刺激の強そうなブルーノート1500番台などは極力避けて、ヨーロッパ系などの『ふーむ...』みたいな感想をお持ち頂けるようなものを積極的にかけています。このアルバムだとサックスのチャーリー・マリアーノがちょっと地雷の香りがしないでもないのですが、それを補ってあまりある内容のすばらしさ。みなさまに『ふーむ...』とうなって頂けること請け合いです。ちなみに私たちは名古屋のECM専門ジャズ喫茶『青猫』さんでこのアルバムを聴いて『ふーむ...』とうなったクチです。あの店で出てきた音は本当にすごかった...。YouTube再生用のガイドがしづらい曲ですが、2分すぎくらいからリズム感が出て音楽がカタチになってきます。そこから次第に盛り上がって、4分30秒あたりからキラーなバンプが顔を見せるようになり、そこから5分ジャストあたり、マリアーノ先生のサックスが不意に登場して聴き手をエクスタシーに導きます。ちょっと長いですけど2分すぎから5分あたりまで我慢してお付き合い下さい。あ、あと、こういうのばっかりかけていると『ジョニー・グリフィンないの?』なんて言われてしまいます。なにごともほどほどが大切みたいです(笑)。」

H「これまた飲食店経営者にはわかりすぎるシチュエーションですね。ホント、お客さんを意識した選曲って面白いけど難しいんですよね。いやあ、でもこの演奏かっこいいですねえ。あ、僕も完全に釣られていますね。次はどんなお客さんが...」


6.「カフェ女子が来たとき」
Gary Burton & Keith Jarrett - Fortune Smiles

S「私たちのお店を、文字どおり『カフェ』として使って下さるお客さまに向けての選曲です。中央線沿線の香りがする、カフェめぐりが好きそうな女性のお客さま、という印象が強いので、乱暴ですけど『カフェ女子』と表現させてもらいました。店側としては『せっかく来て頂いたのに音が大きくてゴメンナサイ!』という感じなのですが、『大きな音でジャズが鳴ってるカフェ』という特殊枠でなんとか許容して頂けているみたいです。ありがたい限りです。でも、このタイプのお客さまにどんな音楽をかけたらいいのか、正直今でも手探り状態です。いわゆる『カフェミュージック』みたいな、こじゃれボッサみたいなやつ(失礼な表現ですいません)をかければ丸く収まるのかもしれませんが、やっぱりジャズのお店をやってるつもりなので、ボッサとか、アコースティック・スウィングとか、あんまりそっちの文脈に流れない音楽に固執したい、という思いがあります。そこで悶々としたあげく、とりあえず『何かオシャレっぽいもの』をかける、という結論に至ります(笑)。選んだ曲はキース・ジャレットのフォーキーな爽やか系イントロが延々続いてオシャレさ鉄板級。4分17秒あたりから一瞬キースがやんちゃをしでかしますが、えーと、そこがジャズです(笑)。」

H「これまたわかりすぎるシチュエーション&選曲です。そうなんですよね。彼女達もまた落としどころが難しいんですよね。次、どんな人が来るのでしょうか?」


7.「偏屈なマスターがいる昭和のジャズ喫茶みたいなのを期待した若者が来たとき」
Archie Shepp - One For Trane

S「文字どおり、そういうお客さまが稀にいらっしゃいます。何か難しい顔をして入ってきて、難しそうな文庫本を読んでいるので『オマエは昔のオレか!』みたいな気もしないではないのですが(笑)、お店の雰囲気が『昭和のジャズ喫茶』とはだいぶちがうので今ひとつ感じが出ずに申しわけない気がします。せめて音楽だけでもそれっぽく、ということでこんな場合はフリージャズです。フリーと言ってもいろいろあるのですが、お店でかける場合は『定型リズムがあること』と『ご褒美があること』が必須です。だからヨーロッパ系とか、インテリ系はまずかけません。登場するのは今回選んだアーチー・シェップみたいな肉体系がほとんどです。このYouTubeでは曲のアタマもオシリも切れてますけど、A面B面まとめて1曲みたいな長尺演奏ですし、アルバム全体がこんな感じなので問題ないでしょう(笑)。ちょうどご褒美が登場する、いちばんおいしい部分です。この曲ばかりはスライドバーの誘惑に耐えて最初から聴いて頂きたいと思います。」

H「(爆笑)もうダメです。笑いがとまりません。齊藤さん、ユーモアのセンスが独特ですね。たぶんPC画面の向こう側でもみんな爆笑していますよ。次はどんな人が来るのでしょうか?」


8.「レアグルーヴ/クラブジャズ種族が来たとき」
Stanley Cowell - Ibn Mukhtarr Mustapha

S「ジャズ喫茶の人間としていちばん無力感を覚えるのが、レアグルーヴ/クラブジャズ系のお客さまが見えたときです。世代的に近いので、お客さまとしては『当然置いてあるよね』みたいな気持ちでリクエストされるレコードが全然ない。ゴメンナサイ、ウチにはロニー・フォスターもラスト・ポエッツもギル・スコット=ヘロンもありません。ロイ・エアーズはあるけどジャズみたいなジャズをやってるやつしかありません。ドナルド・バードの『Places And Spaces』は売っちゃいました...。ジャズという音楽については『新旧の断絶』みたいなことが言われて久しいですが、私のような『遅れてきた守旧派』がいることが話を余計ややこしくしています(笑)。ジャズとの出会いが図書館で借りた『ジャズ批評』なんですから、夜遊びの現場で鍛えてきた人たちとはおのずと温度差があります。ついでですけど、今のところレアグルーヴ/クラブジャズ系のお客さまの期待に多少なりともお応えできるジャズ喫茶は渋谷の『JBS』さんしかないと思います。ということで、お客さまも私も釈然としない気持ちのまま聴く1曲がこれです(笑)。レアグルーヴの傍系(と言えなくもない)スピリチュアルジャズの名盤からのキラーチューン。精いっぱいのお客さまサービスです。テンポ感のないオープニングから急速にリズムが形成されて、テーマが始まると思ったらいきなりエレピ! グルーヴィな演奏から唐突に親指ピアノ! と、スタンリー・カウエルというピアニストの見本市のような内容。問答無用にカッコいいと思います。」

H「そうなんですよね。僕も開店当初はそのシチュエーションはどう対応すべきかすごく悩みました。でもこれをかけたら相当喜んでくれますよね。ナイスです! 次はどんな人種が残ってるのでしょうか?」


9.「同業者が来たとき」
Gerry Mulligan - Song For Strayhorn

S「ジャズ喫茶の店主というと『自分の店がいちばん』『よその店に興味なし』みたいなイメージがありますが、それでも稀にほかのお店のご主人が見えることがあります。このときどんなレコードをかけたらいいのかが本当に悩みのタネです。本気で考えだすとパニックに陥るので、とりあえず何も考えずに機械的にかけられるものを1枚決めておこう、と用意しているのがジェリー・マリガンの『Walk On The Water』。ビッグバンド作品です。1980年というリリース時期のせいで、彼の作品にしてはマイナーな部類に入りますが、内容は折り紙つき。両面ともに捨て曲のない好アルバムですが、今回はA面2曲目の『Song For Strayhorn』を選びました。こういう『あざとい爽やか系』って好きなんです。」

H「ああ。確かにそういうシチュエーションってありますね。なるほど。そういう時はジェリー・マリガンのこれをかけるんですか。わかるような気がします。なるほど。次は最後の曲ですが。」


10.「珍しく混んだとき」
Chet Baker - Let's Get Lost

S「お店が混むと『お料理を作ること』『コーヒーを淹れること』といった喫茶店の基本的な業務に手いっぱいになってしまって、音楽のことまで気にかけていられなくなるのが実情です。そうなった場合、レギュラー棚とは別の『新着レコード箱』に手を伸ばして、指先に触れたレコードを取り出してはターンテーブルに載せる、という選曲もへったくれもない作業の繰り返しになります。そんな時間が続く中で、『これはいかん!』とハッとなったときにかけるのがチェット・ベイカーのボーカルもの。お店の空気をほどよくまとめてくれます。よく失敗するのが、『混んでるからといって景気のいいアップテンポものをかけると、仕事をしている自分が急かされて逆効果』というものです。このあたりもチェット・ベイカーだといい塩梅に落ち着かせてくれます。選んだ曲は『Sings And Plays』のA面1曲目。2年前、お店がオープンしたとき最初にかけたのもこの曲でした。」

H「これまたわかりすぎるシチュエーション...。そんな時にこれかけちゃうんですね。さらにオープンしたとき最初もこれ。素敵なお話です。」

齊藤さん、今回はお忙しいところどうもお世話になりました。

これを読んでくれているみなさん、新井薬師のロンパーチッチさん、すごく良いお店ですよ。是非、一度行ってみて下さい。あなたがお店に入って座ったとき、どんな音楽が流れてくるのか楽しみですね。


【ロンパーチッチ】
●HP→ http://www.rompercicci.com/

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●facebook→ https://www.facebook.com/rompercicci?ref=tn_tnmn

●twitter→ https://twitter.com/rompercicci



そろそろ春が近づいて来ましたね。花粉を気にする方、お花見が楽しみな方、春は色んなことが待っていますね。
それではまたこちらのお店でお待ちしております。

bar bossa 林伸次


【バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由】
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bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

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●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
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12:00~15:00 lunch time
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
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